東京湾でのアジングは、都心からアクセス良好で手軽に楽しめる人気の釣りとして多くのアングラーに愛されています。横浜・川崎エリアを中心に、千葉や東京都内にも魅力的なポイントが点在しており、初心者からベテランまで幅広く楽しむことができます。
この記事では、東京湾でアジングを楽しむ際に押さえておきたい厳選ポイントから、季節ごとの攻略法、船釣りと陸っぱりの使い分け方まで、実際の釣行レポートや専門情報を基に詳しく解説します。夜釣りでの明暗ポイントの見つけ方や、湾奥エリアの特徴、さらには冬場の深場攻略まで、東京湾アジングの全貌をお伝えします。
| この記事のポイント |
|---|
| ✅ 東京湾の人気アジングポイント16箇所の特徴と攻略法 |
| ✅ 季節ごとのアジの行動パターンと狙い方の違い |
| ✅ 船アジングと陸っぱりの使い分け方法 |
| ✅ 夜釣りでの明暗ポイント攻略テクニック |
東京湾アジングで狙うべき厳選ポイント
- 東京湾アジングの人気ポイントは横浜・川崎エリアに集中
- 千葉方面のアジングポイントは初心者にもおすすめ
- 東京都内のアジングスポットは電車でアクセス良好
- 神奈川県の穴場ポイントは魚影が濃い傾向
- 夜釣りで狙うべき明暗ポイントの見つけ方
- 常夜灯周りはアジングの一級ポイント
東京湾アジングの人気ポイントは横浜・川崎エリアに集中
横浜・川崎エリアは東京湾アジングの中心地として、多くのアングラーが集まる激戦区となっています。このエリアが人気の理由は、都心からのアクセスの良さと安定した魚影にあります。
🎣 横浜・川崎エリアの主要ポイント一覧
| ポイント名 | アクセス | 特徴 | 魚影の濃さ |
|---|---|---|---|
| ふれーゆ裏 | 鶴見駅から車10分 | 24時間釣り可能 | ★★★★★ |
| 東扇島西公園 | 川崎駅から車15分 | 足場良好、駐車場完備 | ★★★★★ |
| 根岸湾 | 根岸駅から徒歩15分 | 産卵期は特に好調 | ★★★★★ |
| 大黒ふ頭西緑地 | 横浜駅から車20分 | 秋冬がメインシーズン | ★★★★ |
特に注目したいのが「ふれーゆ裏(末広水際線プロムナード)」です。
たぶん、東京からは一番通いやすい横浜の釣り場。サビキをしながらアジングでもアジを狙ったりしていた。
この証言からも分かるように、ふれーゆ裏は東京方面からのアクセスが良く、多くのアングラーにとって最初の選択肢となっています。ただし、堤防から水面までの距離があり、風の影響を受けやすいという注意点もあります。根が多いエリアでもあるため、ボトムを探る際は根がかりに注意が必要です。
東扇島西公園は足場が整備されており、駐車場やトイレも完備されているため、ファミリーフィッシングにも適しています。24時間開放されているため、夜釣りも可能で、潮通しが良いことから安定した釣果が期待できます。しかし、水深が深く目立った障害物が少ないため、アジのいるポイントを見つけるのに経験が必要かもしれません。
根岸湾は特に春の産卵期(GW頃から1ヶ月程度)に多くのアジンガーが訪れるポイントです。ローソン周辺は障害物が多く、足元や近距離でアジが安定して釣れやすい環境が整っています。夕マズメから日没後しばらくが最も釣れる時間帯とされており、深夜や朝マズメはあまり期待できない傾向があります。
千葉方面のアジングポイントは初心者にもおすすめ
千葉県内の東京湾エリアは、初心者でも比較的釣りやすいポイントが多く点在しています。特に東京湾外房エリアは、冬場でも水温が安定しており、年間を通してアジングを楽しむことができます。
🏖️ 千葉エリアの特徴と魅力
千葉方面の最大の魅力は、横浜エリアよりも比較的混雑が少なく、ゆったりと釣りを楽しめることです。また、東京湾の外側に位置するため、黒潮の影響を受けて水温が安定しやすく、冬場でもアジングが可能です。
横浜は湾奥のため、冬(2月など)には水温が12℃以下になる時期がある。アジの適水温は15℃以上であるとか、13℃を下回るとかなり釣れにくいとか言われているので、その時期は横浜などでのアジングは難しいことになる。そんな時期でも東京湾の外側であれば黒潮の影響を受けるため、水温が15℃程度あったりする。
この情報は冬場のアジング戦略を考える上で重要な示唆を与えています。湾奥の水温低下に対応するため、外房エリアを選択肢として持っておくことで、年間を通してアジングを楽しむことができます。
勝浦・鴨川周辺には10箇所以上の漁港が存在しており、開拓しがいのあるエリアとなっています。ただし、2024年春頃から勝浦港の一部で釣り禁止エリアが拡大されるなど、釣り場環境の変化には注意が必要です。事前に最新の情報を確認してから釣行することをおすすめします。
千葉エリアでのアジングは、横浜エリアとは異なる釣り方が求められることが多く、より大きなサイズのアジを狙える可能性があります。カマスシーズンには大量のカマスが回遊してくる漁港もあり、アジングタックルで多魚種を楽しむこともできます。
📍 千葉エリア攻略のポイント
- アクアラインを利用すれば都心からのアクセスも良好
- 冬場の水温安定性により年間釣行が可能
- 大型のアジが期待できる
- カマスなど他魚種も同時に狙える
- 比較的混雑が少なくゆったり釣行可能
東京都内のアジングスポットは電車でアクセス良好
東京都内にも電車でアクセス可能な魅力的なアジングポイントが存在します。車を持たないアングラーにとって、電車で通えるポイントは非常に貴重な存在です。
🚃 東京都内の主要アジングポイント
| ポイント名 | 最寄り駅 | アクセス時間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 若洲海浜公園 | 新木場駅 | バス15分 | 釣り専用エリア完備 |
| 豊洲ぐるり公園 | 豊洲駅 | 徒歩10分 | 夜景を楽しみながら釣行 |
| お台場水の広場公園 | お台場海浜公園駅 | 徒歩5分 | 設備充実 |
若洲海浜公園は東京湾の潮通しが良く、アジ以外にもメバルやシーバスなどが釣れることで知られています。釣り専用エリアが設けられており、足場も整備されているため安全に釣りを楽しめます。ただし、人気のポイントのため週末は混雑することが予想されます。
豊洲ぐるり公園は都心とは思えないほど魚影が濃く、夜釣りでは東京の夜景を楽しみながらアジングができる贅沢なロケーションです。
豊洲ぐるり公園は今人気の釣り場です。昼間でも釣り人が多く、アジだけでなくメバルやシーバスもよく釣れるエリアとして知られています。公園内にはトイレや自販機もあるため、設備が整っており、家族連れでも安心して釣りを楽しむことができます。
この証言からも分かるように、豊洲ぐるり公園は設備面でも充実しており、初心者や家族連れにも安心してオススメできるポイントです。夕方以降の釣行が特に効果的で、アジが岸近くに回遊してくる時間帯を狙うことがポイントです。
⚠️ 東京都内ポイントの注意点
- 混雑しやすいため早めの場所取りが必要
- マナー違反が目立つため自身のマナーに注意
- ゴミの持ち帰りは必須
- 夜釣りの際は照明の迷惑にならないよう配慮
東京都内のポイントは利便性が高い反面、多くの人が利用するため、釣りマナーの徹底が特に重要です。将来にわたって釣りを楽しむためにも、一人ひとりが責任を持った行動を心がける必要があります。
神奈川県の穴場ポイントは魚影が濃い傾向
神奈川県内には有名ポイント以外にも、地元アングラーが通う穴場的なポイントが多数存在します。これらのポイントは一般的には情報が公開されていないことが多く、発見した際の釣果は期待以上のものになることもあります。
🔍 穴場ポイントの見つけ方
穴場ポイントを見つけるためのコツは、既存の有名ポイント周辺を丁寧に探索することです。大黒や本牧周辺には、まだ知られていない好ポイントが潜んでいる可能性があります。
上記のような有名ポイント以外にも、大黒とか本牧あたりの穴場的なポイントでアジングしている人はいるようだが、その大半は釣り禁止エリアやグレーゾーンと思われる。一応釣りが黙認?されており連日アジンガーが通っている穴場スポットもあり、数人しか入れないもののかなり数釣りができる。
この情報は重要な警鐘を含んでいます。穴場ポイントの中には釣り禁止エリアやグレーゾーンも含まれているため、釣行前に必ず釣り可能なエリアかどうかを確認することが大切です。地元の釣具店や港湾管理事務所で情報を収集し、ルールを守った釣行を心がけましょう。
🏆 神奈川県の隠れた優良ポイント
神奈川県には横浜市の海づり施設(大黒・本牧・磯子)という、安定してアジを狙える有料施設があります。これらの施設は周年コマセが撒かれるため、アジの回遊が期待でき、安定した釣果を得られる可能性が高いです。
| 施設名 | 料金 | 特徴 | 釣果の安定性 |
|---|---|---|---|
| 大黒海づり施設 | 大人500円 | 潮通し良好 | ★★★★★ |
| 本牧海づり施設 | 大人500円 | アクセス良好 | ★★★★★ |
| 磯子海づり施設 | 大人500円 | 温排水の影響あり | ★★★★ |
これらの施設では施設ごとに釣果が公開されているため、事前に情報をチェックしてから釣行することができます。また、ルアー釣りについては混雑状況によって制限される場合があるため、事前に確認が必要です。
神奈川県の穴場ポイント探しで重要なのは、地元の釣具店との関係構築です。店主や常連客との会話から、一般には知られていない好ポイントの情報を得られることがあります。ただし、そうした情報は貴重なものなので、教えてもらった場合は節度を持って利用し、情報源に迷惑をかけないよう配慮することが大切です。
夜釣りで狙うべき明暗ポイントの見つけ方
夜釣りでのアジングにおいて、明暗ポイントの攻略は釣果を大きく左右する重要な要素です。アジは夜間、明るい場所に集まりやすい習性があるため、効果的な明暗ポイントの見つけ方を理解することで釣果の向上が期待できます。
💡 明暗ポイントの基本的な考え方
明暗ポイントとは、常夜灯などの光源により海面に明るい部分と暗い部分が作り出される境界線のことです。アジは夜間、プランクトンを捕食するために明るい部分に集まってくるプランクトンを狙って回遊します。
常夜灯のある釣り場の基本、明暗狙いで投げる!いよいよ前に向かって投げます。黄色の枠が概ね常夜灯で照らされている範囲な訳ですが、この明暗がやっぱりポイントになります。
この明暗の境界線こそが、アジが最も活発に捕食活動を行うエリアとなります。明るすぎる部分ではアジが警戒し、暗すぎる部分では餌となるプランクトンが少なくなるため、その中間である明暗の境界線が最も効果的なポイントとなります。
🎯 効果的な明暗ポイントの特徴
| ポイントの種類 | 特徴 | 攻略法 |
|---|---|---|
| 橋脚周り | 大型の影を作る | 影の際を狙う |
| 常夜灯下 | 安定した光源 | 明暗の境界線を重点攻略 |
| 船舶の明かり | 移動する光源 | 一時的なチャンス |
| 建物の照明 | 岸壁に反射 | 反射光の境界を狙う |
⚡ 明暗ポイント攻略のテクニック
明暗ポイントを効果的に攻略するためには、いくつかのテクニックがあります。まず、明るい部分から暗い部分へとルアーを流すことで、より自然な誘いを演出できます。また、明暗の境界線にルアーを正確にキャストする技術も重要です。
湾奥エリアでは水深が比較的浅いため、軽量リグが必要になることが多いです。0.6g程度のジグヘッドを使用することで、繊細なアタリも取りやすくなり、明暗ポイントでの釣果向上が期待できます。
夜釣りでの明暗ポイント攻略は、ただ明るい場所を狙うだけではなく、光と影の境界線を意識することが重要です。この境界線を丁寧に探ることで、日中では考えられないような好釣果を得ることができるかもしれません。
常夜灯周りはアジングの一級ポイント
常夜灯周りは東京湾アジングにおいて、最も安定した釣果が期待できる一級ポイントです。常夜灯の光がプランクトンを集め、それを餌とするアジが集まってくる好循環が生まれるためです。
🌟 常夜灯周りの生態系
常夜灯の光は海中のプランクトンを集める効果があり、そのプランクトンを餌とする小魚、そしてその小魚を狙うアジという食物連鎖が形成されます。この生態系を理解することで、より効果的なアプローチが可能になります。
常夜灯周りでの釣りで重要なのは、光の届く範囲を正確に把握することです。一般的に、常夜灯の光は海面から数メートルの範囲まで届きますが、水の透明度や灯りの強さによってその範囲は変化します。
🎣 常夜灯周りでの効果的な釣り方
| 攻略エリア | 狙い方 | 期待される魚のサイズ |
|---|---|---|
| 光の中心部 | 表層~中層を攻略 | 小型中心 |
| 明暗の境界線 | 全レンジ対応 | 中型以上も期待 |
| 影の部分 | ボトム中心 | 大型の可能性 |
常夜灯周りでのアジングでは、まず表層から攻略を始めることをおすすめします。アジは警戒心が強い魚のため、いきなりボトム付近を探るよりも、表層から段階的に深いレンジを探る方が効果的です。
特に東京湾の湾奥エリアでは、常夜灯周りが数少ない好ポイントとなることが多いため、複数のアングラーが集中することがあります。お互いのライン同士が絡まないよう、周囲のアングラーとのコミュニケーションを大切にし、譲り合いの精神で釣りを楽しみましょう。
💡 常夜灯周りでの注意点
- 他のアングラーとの距離を適切に保つ
- ラインの絡みを防ぐため投げる方向に注意
- 光を直接見つめすぎないよう目を保護
- 夜間のため足元の安全に特に注意
常夜灯周りは確実に魚がいるポイントですが、それゆえに多くのアングラーが集まります。マナーを守り、皆が楽しめる釣り環境を維持することが、将来にわたってこのポイントを利用し続けるために重要です。
東京湾アジングで釣果を上げるための戦略
- 春から秋がアジングのベストシーズン
- 船アジングと陸っぱりの使い分けが重要
- 湾奥エリアは年間を通してアジが狙える
- 潮回りと時間帯の選択で釣果が大きく変わる
- ライトタックルが東京湾アジングの基本
- 冬場のアジングは深場と水温安定エリアを狙う
- まとめ:アジング東京湾ポイント選びの要点
春から秋がアジングのベストシーズン
東京湾でのアジングは季節によって大きく釣果が変動し、特に春から秋にかけてがベストシーズンとなります。アジの生態と行動パターンを理解することで、より効果的な釣行計画を立てることができます。
🌸 春(3月~5月):産卵期の攻略法
春はアジの産卵期にあたり、釣果にムラが出やすい時期です。産卵を意識し始めたタイミングでは体力をつけるために積極的にベイトを荒食いしますが、産卵が近づくにつれて無駄な体力消費を避けるため捕食行動が減少します。
産卵を意識し始めたタイミングでは、体力をつけるために積極的にベイトを”荒食い”するタイミングがあります。しかしながら、産卵が近くにつれて、今度は無駄な体力を消費しないように捕食行動を取ることが少なくなっていくのです。
この情報から分かるように、春の釣行では「荒食い」のタイミングを見極めることが重要です。根岸湾では特にGW頃から1ヶ月程度が産卵期として知られており、この時期は多くのアジンガーが集まります。
☀️ 夏(6月~8月):数釣りが楽しめるシーズン
夏は各地にアジの群れが入り、数釣りが楽しめるシーズンです。産卵を終えたアジたちが体力回復のため積極的に捕食を行い、プランクトン量の多い浅場へと回遊を始めます。
| 夏のアジングの特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 主なサイズ | 小型中心(豆アジゲーム) |
| 狙うべき水深 | 浅場(表層~中層) |
| 釣りやすさ | テクニカルだが数は期待できる |
| 時間帯 | 夕マズメ~夜間が効果的 |
夏場は水温が高いため、大型のアジは水深のある場所で過ごすことが多く、浅場に回遊してくるのは主に小型のアジです。しかし、テクニカルなゲーム性の高い豆アジゲームが楽しめる季節でもあります。
🍂 秋(9月~11月):最も期待できるハイシーズン
秋は東京湾アジングの最盛期で、最も安定した釣果が期待できる季節です。夏の高水温から冬に向かって水温が下がり始め、様々な魚が沿岸部に接岸してきます。
この時期のアジは、エサの多い場所を見つけて定住する居着きのアジと、まだ居着いていない回遊の群れに分かれます。それぞれ異なる捕食行動をするため、状況に応じた釣り分けが釣果の鍵となります。
秋のアジングで重要なのは、夏の間に蓄積した情報を活用することです。夏に群れが入りやすかった場所や、高水温でも潮通しの良いエリアなど、地道に積み上げた情報が活きてくる時期でもあります。
船アジングと陸っぱりの使い分けが重要
東京湾でのアジングには船釣りと陸っぱりという2つのアプローチがあり、それぞれに異なる魅力と特徴があります。状況や目的に応じて使い分けることで、より充実したアジング体験を得ることができます。
⛵ 船アジングの特徴とメリット
船アジングの最大の魅力は、沖のポイントにアクセスできることです。陸からは届かない深場や潮通しの良いエリアを攻略でき、大型のアジを狙える可能性が高くなります。
船釣りは沖のポイントで大きなアジを狙うことができ、釣果が安定しやすいのが特徴です。特に船釣りではボートアジングの専用ガイド船があり、初心者も気軽に利用しやすいのが魅力です。
🎣 船アジングの料金体系
| コース種類 | 料金相場 | 時間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 半日コース | 5,000円前後 | 4-5時間 | 初心者向け |
| 終日コース | 7,000-10,000円 | 8時間 | 本格的な釣行 |
| ライトアジ船 | 8,700円 | 7時間 | 道具レンタル込み |
船アジングでは釣具のレンタルやエサの提供が含まれていることが多く、手ぶらで参加できるのも魅力の一つです。ガイド船では船長が日々ポイントをチェックしており、その日の潮回りや魚の動きに合わせて最適な釣り場へ案内してくれます。
🏖️ 陸っぱりアジングの魅力
一方、陸っぱりアジングは気軽さが最大の魅力です。短時間の釣行が可能で、仕事帰りや空いた時間に気軽に楽しむことができます。
陸っぱりの特徴として、魚影の濃い場所や夜釣りを狙うことで手軽に釣果を得やすいという点があります。ただし、船釣りと比べて釣れる魚のサイズは小ぶりになることが多く、釣果が天候や潮回りに左右されやすいという面もあります。
⚖️ 使い分けの基準
| 条件 | 船アジング | 陸っぱり |
|---|---|---|
| 時間に余裕がある | ○ | △ |
| 大型を狙いたい | ○ | △ |
| 手軽に楽しみたい | △ | ○ |
| 費用を抑えたい | △ | ○ |
| 確実な釣果が欲しい | ○ | △ |
これらの特徴を理解して、自分の釣行スタイルや目的に合わせて選択することが重要です。初心者の方は まず陸っぱりで基本を覚え、慣れてきたら船アジングにチャレンジするという段階的なアプローチもおすすめです。
湾奥エリアは年間を通してアジが狙える
東京湾の湾奥エリアは、年間を通してアジングを楽しむことができる貴重なフィールドです。水深が比較的浅く、工場の温排水などの影響で水温が安定しやすいため、真冬でもアジの活性が保たれています。
🏭 湾奥エリアの環境的特徴
湾奥エリアの最大の特徴は、工業地帯に囲まれていることによる水温の安定性です。火力発電所の温排水や工場排水により、外海よりも水温が高く保たれており、アジが越冬しやすい環境が整っています。
根岸湾(根岸港・電源開発前)と呼ばれる地域でもアジを狙うことができます。水深は浅いのですが、火力発電所の温排水の影響で周年アジが釣れることで有名です。
この温排水の影響により、他のエリアでは釣りが困難な真冬でも、湾奥エリアではアジングを楽しむことができます。特に根岸湾周辺は「電源開発前」として親しまれ、多くのアングラーが通う定番ポイントとなっています。
⚓ 湾奥エリア攻略のポイント
| 攻略要素 | 詳細 | 重要度 |
|---|---|---|
| 軽量リグの使用 | 0.6g前後のジグヘッド | ★★★★★ |
| 足元重視 | まずは足元から探る | ★★★★★ |
| 沿い狙い | 岸壁沿いを丁寧に探る | ★★★★ |
| 明暗攻略 | 常夜灯周りの明暗 | ★★★★ |
湾奥エリアでの釣りは、投げない方が釣れるという特徴があります。クラッチを切ってリグを足元に送り込み、足元でのアクションから始めることで、カサゴやメバルなどの根魚を皮切りに魚とのコンタクトを取ることができます。
また、湾奥エリアは水深が浅いため(満潮時で8m、干潮時で6m程度)、必然的に軽量リグが必要になります。これがベイトタックルでの軽量リグ投げる練習にもなり、技術向上にもつながります。
🌃 湾奥エリアでの夜釣り戦略
湾奥エリアの夜釣りでは、明暗ポイントの攻略が特に重要になります。常夜灯で照らされた範囲の明暗を丁寧に探ることで、日中とは異なる活発なアジの捕食活動に遭遇することができます。
ただし、湾奥エリアは決して魚影が濃いとは言えないため、数を求めるよりも技術的な向上や手軽な釣行を楽しむ場所として割り切ることが大切です。「釣りに来たんじゃない、練習に来たんだ」という心構えで挑むことで、プレッシャーなく技術向上に集中できます。
潮回りと時間帯の選択で釣果が大きく変わる
東京湾でのアジング成功の鍵は、潮回りと時間帯の選択にあります。アジの活性は潮の動きと密接に関係しており、適切なタイミングで釣行することで釣果を大幅に向上させることができます。
🌊 潮回りがアジに与える影響
アジは潮の動きに敏感な魚で、特に潮の変わり目や潮が動いている時間帯に活発に捕食活動を行います。東京湾の特徴として、満潮前後の4時間程度がアジングのコアタイムとなります。
どの釣り場でもアジをよく釣るためには満潮前後の4時間をコアに釣行するとよいでしょう。この時間帯が夕まずめから朝まずめに重なるタイミングが好機です。
📊 潮回り別攻略法
| 潮回り | アジの活性 | 攻略法 | 適したポイント |
|---|---|---|---|
| 大潮 | ★★★★★ | 潮の変わり目重視 | 潮通しの良い場所 |
| 中潮 | ★★★★ | 安定したアプローチ | 定番ポイント |
| 小潮 | ★★★ | 時間帯重視 | 浅場・湾奥 |
| 長潮 | ★★ | 明暗ポイント中心 | 常夜灯周り |
大潮の時期は潮の動きが最も大きく、アジの活性も高くなりますが、同時に流れが速すぎて釣りづらくなる場合もあります。一方、小潮や長潮では潮の動きは少ないものの、時間帯やポイント選択によっては安定した釣果を得ることができます。
⏰ 時間帯別の攻略ポイント
アジングにおいて最も重要な時間帯は、朝夕のマズメ時と夜間です。これらの時間帯にアジが浅場に回遊してくるため、陸っぱりアングラーにとっては絶好のチャンスとなります。
🌅 朝マズメ(日の出前後1時間)
- 水温が安定している時間帯
- アジの活性が高い
- 競合者が少ない場合が多い
- 表層から中層を意識
🌆 夕マズメ(日没前後1時間)
- 最も釣果が期待できる時間帯
- アジが岸寄りしてくる
- 明暗がはっきりする時間帯
- 全レンジを探る
🌙 夜間(20時~24時)
- 常夜灯周りがメインポイント
- 明暗の境界線を重点攻略
- プランクトンが豊富
- 静かなアプローチが重要
根岸湾の例では、夕マズメから日没後しばらくが最も釣れる時間帯とされ、深夜から朝マズメにかけてはあまり期待できないという特徴があります。これは場所によって異なるため、通うポイントの特性を把握することが重要です。
ライトタックルが東京湾アジングの基本
東京湾でのアジングにおいて、ライトタックルの使用は基本中の基本です。東京湾の特徴である比較的浅い水深と穏やかな海況に適したタックル選択が、釣果向上の重要な要素となります。
🎣 東京湾アジング用ライトタックルの構成
東京湾、特に湾奥エリアでは40号程度の軽いビシカゴでの釣りが可能です。これは潮が比較的緩やかで、水深も浅いためです。
主に狙うポイントは、東京湾奥の非常に海が穏やかなエリア。海底付近を遊泳しているアジを狙うにはオモリの着底が分かることが必須条件。同じ東京湾でも潮が速いエリアでは、130号等の重いビシカゴを使うが、水深も浅い湾奥なら40号と軽いビシカゴでの釣りが可能だ。
⚙️ 推奨タックル構成表
| タックル要素 | 船アジング | 陸っぱりアジング |
|---|---|---|
| ロッド | 1.7m前後のライトアジ専用 | 2.1-2.4mのアジングロッド |
| リール | 小型ベイトリール | 1000-2000番スピニング |
| ライン | PE 1-2号 | PE 0.3-0.6号 |
| リーダー | フロロ 1.5-2号 | フロロ 1-1.5号 |
| ジグヘッド | 1-3g | 0.4-1.5g |
🎯 ライトタックルのメリット
ライトタックルを使用することで、アジの繊細なアタリを明確に感じ取ることができます。また、軽い分だけアジの力強い引きをダイレクトに楽しむことが可能で、ゲーム性が大幅に向上します。
東京湾の湾奥エリアでは0.6g程度のジグヘッドを使用することが多く、これがベイトタックルでの軽量リグを投げる練習にもなります。軽量リグの扱いに慣れることで、より繊細なアプローチが可能になり、スレたアジにも対応できるようになります。
🔧 タックルセッティングのコツ
ライトタックルで重要なのは、バランスの取れたセッティングです。ロッドの感度を活かすために、リールとラインの選択も慎重に行う必要があります。
PEラインを使用する場合は、風の影響を受けやすくなるため、風の強い日は釣りにならない場合があります。そのような日は釣行を見合わせるか、風の影響を受けにくいポイントを選択することが重要です。
また、ライトタックルでは魚とのやり取りも慎重に行う必要があります。急激な負荷をかけるとラインブレイクやバラシの原因となるため、アジの引きに合わせたドラグセッティングと、柔軟な竿さばきが求められます。
冬場のアジングは深場と水温安定エリアを狙う
従来、冬の低水温期にはアジは深場に落ちて陸から狙うのは困難とされていました。しかし、近年の調査により、アジは低水温を嫌うのではなく水温の変動を嫌う性質があることが判明し、水温が安定した場所では冬場でも狙うことができることが分かってきました。
❄️ 冬場のアジの行動パターン
「冬の低水温期、アジは深場に落ちて陸から狙うのは無理」10年ほど前にはそれが常識として通っていたのは事実で、そういう行動をとる群れもいます。しかし、アジは低水温を嫌うのではなく、水温の変動を嫌う性質があり安定した水温の場所では、冬の間でも狙うことができるというのが今現在の常識となりました。
この新しい知見により、冬場でも適切なポイント選択を行えばアジングを楽しむことができるようになりました。重要なのは、水温が安定しやすい場所を見つけることです。
🌊 冬場の狙い目ポイント
| ポイントタイプ | 特徴 | 水深の目安 | 期待度 |
|---|---|---|---|
| 船舶接岸岸壁 | 浚渫により水深確保 | 4m以上 | ★★★★★ |
| 運河筋 | 船舶航行用に整備 | 5m以上 | ★★★★ |
| 火力発電所周辺 | 温排水の影響 | 3m以上 | ★★★★ |
| 工業地帯の岸壁 | 水温の安定性 | 4m以上 | ★★★ |
冬場のアジングでは、4メートルを超える水深があるポイントが有効とされています。これは、表層の水温変化の影響を受けにくい深度であるためです。風や雨で簡単に水温が変わってしまう浅場では、冬場のアジングは困難になる傾向があります。
🦐 冬場のベイトパターン
冬季はプランクトン量が減少し、水もクリアになりがちなため、アジのメインベイトはボトムのエビやカニといった甲殻類に変化します。この変化に合わせて釣り方も調整する必要があります。
🎯 冬場の釣り方のポイント
- フォールよりもボトムステイを重視
- 動きの少ない釣り方で攻略
- 甲殻類を意識したカラーセレクト
- より長い時間同じポイントを攻める
- 水温が最も安定する時間帯を狙う
冬場のアジングは「忍耐を強いられる修行の季節」と表現されることもあるように、厳しい条件での釣りとなります。しかし、その分釣れた時の喜びは格別で、技術的な向上も期待できる季節でもあります。
防寒対策も重要な要素です。長時間の釣行では体温低下により集中力が落ち、結果として釣果にも影響します。適切な防寒着の着用と、温かい飲み物の持参など、体調管理にも気を配りながら釣行することが大切です。
まとめ:アジング東京湾ポイント選びの要点
最後に記事のポイントをまとめます。
- 東京湾アジングの中心地は横浜・川崎エリアで、ふれーゆ裏、東扇島西公園、根岸湾、大黒ふ頭西緑地が主要ポイントである
- 千葉方面は初心者におすすめで、冬場でも黒潮の影響で水温が安定しており年間釣行が可能である
- 東京都内では若洲海浜公園、豊洲ぐるり公園、お台場水の広場公園が電車でアクセス可能な人気スポットである
- 神奈川県の穴場ポイントは魚影が濃いが、釣り禁止エリアとの見極めが重要である
- 夜釣りでは明暗ポイントの攻略が釣果の鍵で、光と影の境界線を狙うことが効果的である
- 常夜灯周りは最も安定した釣果が期待できる一級ポイントで、プランクトンを集める好循環が生まれる
- 春の産卵期は釣果にムラがあり、荒食いのタイミングを見極めることが重要である
- 夏は小型中心だがテクニカルな豆アジゲームが楽しめ、各地にアジの群れが入る時期である
- 秋は最盛期で居着きと回遊の群れを釣り分ける技術が求められる
- 船アジングは大型狙いと安定釣果、陸っぱりは手軽さが魅力でそれぞれに特徴がある
- 湾奥エリアは工場の温排水により年間を通してアジが狙える貴重なフィールドである
- 満潮前後4時間がコアタイムで、朝夕のマズメ時が最も釣果が期待できる時間帯である
- 東京湾では40号程度の軽いビシカゴでライトアジングが楽しめる
- 陸っぱりでは0.6g前後のジグヘッドを使った軽量リグが基本である
- 冬場は水温安定エリアと4m以上の深場を狙い、甲殻類パターンでボトムステイ中心の釣りが効果的である
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 首都圏でのアジングについて|宮
- 東京・神奈川で「アジ」を狙える釣り場16選 | ORETSURI
- マイホーム!湾奧アジングのススメ | アジング – ClearBlue
- 東京湾 アジング 陸っぱり ポイント厳選|おすすめの人気釣り場ガイド – ENJOY ANGLER
- 東京湾で釣れたアジの釣り・釣果情報 – アングラーズ
- 東京湾アジングの名手『キムソウ』が指南】湾奥アジのシーズナルパターンと攻略法 | TSURI HACK
- 東京湾ライトアジ船!アジングと同じ”明暗ポイント”に自作仕掛けで挑む!
- 東京湾の春、”金アジ”釣果が束超えの盛り上がり!! | 釣りビジョン マガジン
- 川崎東口店のショップニュース|つり具の上州屋
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