近年、アジング界で密かに注目を集めているのが「のべ竿アジング」です。リールを使わず、延べ竿一本でアジを狙うこの釣法は、従来のアジングとは全く異なる魅力を持っています。シンプルな道具立てでありながら、魚とのダイレクトなやり取りが楽しめるとして、多くのアングラーが虜になっているのです。
のべ竿アジングの最大の特徴は、手返しの良さと感度の高さにあります。リールハンドルを回す必要がないため、効率的にポイントを攻めることができ、アジの微細なアタリも手元にダイレクトに伝わってきます。また、専用のロッドも登場しており、従来の餌釣り用延べ竿では味わえない、ルアーゲームに特化した性能を体感できるようになりました。
この記事のポイント |
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✅ のべ竿アジングの基本的な仕組みと魅力 |
✅ 必要な道具と仕掛けの作り方 |
✅ 効果的な釣り場選びと時期 |
✅ 実践的な釣り方とテクニック |
のべ竿アジングの基本知識と魅力を徹底分析
- のべ竿アジングとは何かを理解しよう
- のべ竿アジングの魅力はシンプルで奥深い釣り体験
- おすすめの延べ竿はGo-Phishの専用モデル
- のべ竿アジングに適した場所は常夜灯周りの浅場
- 最適な時期は秋から冬のアジングハイシーズン
- 必要な道具は延べ竿とシンプルな仕掛けのみ
のべ竿アジングとは何かを理解しよう
のべ竿アジングとは、リールを使わずに延べ竿一本でアジをルアーで狙う釣法のことです。従来のアジングがスピニングリールとアジングロッドを使用するのに対し、のべ竿アジングでは振り出し式の延べ竿にラインを直結し、ジグヘッドとワームの組み合わせでアジを釣り上げます。
この釣法の歴史は意外と浅く、一般的に普及し始めたのは2010年代後半からと推測されます。アジングの第一人者として知られる武田栄氏が提唱したスタイルで、**「スロータイムのべ竿アジング」**として親しまれています。
「ファン続出!これぞタケダ式最新アジングスタイル!ハイシーズンの港湾アジングにはズバリ『のべ竿』!」
この言葉からも分かるように、のべ竿アジングは単なる変わった釣り方ではなく、効果的なアジング手法の一つとして確立されています。特に港湾部のハイシーズンにおいて、その真価を発揮すると言われているのです。
のべ竿アジングの基本的な仕組みは非常にシンプルです。延べ竿の穂先にフロロカーボンラインを結び、その先にジグヘッドとワームをセットします。投げるというよりは「振り込む」感覚で仕掛けを水中に送り込み、竿の操作でルアーにアクションを与えてアジを誘います。
一般的なアジングとの最大の違いは、攻められる範囲が限定されることです。延べ竿の長さと道糸の長さを合わせた範囲内でしか釣りができないため、必然的に足元周辺での接近戦となります。これが一見デメリットのように思えますが、実際には多くのメリットをもたらしているのです。
のべ竿アジングの魅力はシンプルで奥深い釣り体験
のべ竿アジングの魅力を語る上で、多くのアングラーが口を揃えて言うのが**「童心に帰ったような楽しさ」**です。複雑な道具を使わず、竿一本で魚と向き合う原始的なスタイルが、釣りの原点を思い出させてくれるのかもしれません。
📊 のべ竿アジングの主要な魅力
項目 | 詳細 |
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手返しの良さ | リール操作が不要で効率的 |
感度の高さ | アタリがダイレクトに伝わる |
軽装備 | 持ち運びが楽で気軽に楽しめる |
集中力向上 | 限定されたエリアで集中して釣りができる |
コスト面 | 比較的安価で始められる |
実際に体験したアングラーからは、このような声が聞かれます:
「めっちゃ楽しいやん。」「何故か分からないけど楽しい。」「童心へ帰り、少年に戻ったような感覚で釣りを楽しめた」
出典:TSURI HACK
この感想からも分かるように、のべ竿アジングには理屈を超えた楽しさがあるようです。おそらく、シンプルな道具立てだからこそ、魚との駆け引きがより直接的に感じられるのでしょう。
さらに、のべ竿アジングには圧倒的なレンジキープ力という技術的なメリットもあります。ロッドが長く、ラインの長さも固定されているため、ジグヘッドを毎回同じ深さでキープできます。これは、ショート丈のアジングロッドでは難しい芸当です。
また、バックラッシュなどのライントラブルが皆無である点も大きな魅力です。リールを使わないため、糸絡みや逆回転といった問題とは無縁で、ストレスフリーな釣りが楽しめます。
のべ竿アジングは、効率重視の現代的な釣りとは対極にある**「のんびり釣り」**の代表格とも言えるでしょう。時間に追われることなく、目の前の魚と真剣に向き合う時間は、きっと多くのアングラーにとって貴重な体験となるはずです。
おすすめの延べ竿はGo-Phishの専用モデル
のべ竿アジングを始めるにあたって、最も注目すべきアイテムが**Go-Fish「Slowtime I’m happy 2022MODEL」**です。このロッドは、のべ竿アジングのパイオニアである武田栄氏のブランドから発売されている専用モデルで、まさにこの釣法のために設計されています。
🎣 Slowtime I’m happy 2022MODELの基本スペック
項目 | スペック |
---|---|
全長 | 約12feet(3.6m) |
継数 | 9本 |
仕舞寸法 | 50cm |
カラー | 全5色(マットブルーグレイ、マットカーキ、マットオレンジ、マットOD、マットクリーム) |
価格 | 11,000円(税込) |
この延べ竿の最大の特徴は、アジング専用に設計されたブランク特性にあります。従来の餌釣り用延べ竿とは異なり、軽量ジグヘッドの操作性を重視した設計となっており、繊細なルアーワークが可能です。
「とにかく最高!『スロータイムのべ竿アジング!』2022年モデルはブランク一新・マットカラーで登場です!」
9本継ぎという細かな継数により、仕舞寸法50cmという驚異的なコンパクト性を実現しています。これにより、電車釣行や徒歩でのアクセスが多いアジングシーンにおいて、非常に優れた携帯性を発揮します。
カラーバリエーションも豊富で、5色から選択可能です。マット仕上げが採用されており、従来の延べ竿にはないモダンでスタイリッシュな外観を持っています。これは、若いアングラーにも受け入れられやすいデザインと言えるでしょう。
価格については11,000円と、専用設計のロッドとしては比較的リーズナブルな設定となっています。一般的なアジングロッドが1万円台から3万円台で販売されていることを考えると、コストパフォーマンスは非常に優秀と言えるでしょう。
ただし、人気商品のため売り切れとなることも多く、購入を検討される方は各販売店の在庫状況を定期的にチェックすることをお勧めします。
一般的な延べ竿でも代用は可能ですが、専用設計されたこのロッドを使うことで、のべ竿アジングの真の魅力を存分に味わえるのではないでしょうか。
のべ竿アジングに適した場所は常夜灯周りの浅場
のべ竿アジングの成功は、適切な釣り場選びにかかっています。リールを使った遠投ができない分、アジが接岸してくるポイントを正確に把握することが重要です。
🌟 理想的な釣り場条件
条件 | 詳細 |
---|---|
水深 | 5m未満の浅場 |
足場 | 水面からの距離が近い |
明かり | 常夜灯がある |
時間 | 夜間がメイン |
魚影 | アジの回遊が確認できる |
最も重要な条件は常夜灯の存在です。夜間の常夜灯下では、プランクトンが集まり、それを求めてアジも群れで接岸してきます。また、常夜灯があることで電気ウキを使った釣りも可能になり、視覚的にも楽しめます。
「延べあじは昼間でもできないことはないですが、オススメは夜間。夜の海に電気浮きが沈む瞬間は最高です。あと常夜灯下だとアジがまとまって集まっているので釣りやすいです。」
出典:淡路島の西浦へようこそ!
水面からの距離も重要なポイントです。足場が高すぎると仕掛けの投入が困難になり、また探れる距離も短くなってしまいます。理想的には、水面まで3m以内の低い足場が望ましいでしょう。
港湾部の中でも、特に船着き場や岸壁の際が狙い目です。これらの場所は水深があまり深くなく、常夜灯も設置されていることが多いため、のべ竿アジングに適した条件が揃っています。
地域別に見ると、瀬戸内海沿岸や東京湾、大阪湾などの内湾部が特に適していると推測されます。これらのエリアは比較的水深が浅く、港湾施設が充実しているため、良好な釣り場を見つけやすいでしょう。
ただし、釣り場によってはオーバーヘッドキャスト禁止や撒き餌禁止といった規制がある場合があります。のべ竿アジングは振り込み動作を行うため、周囲への安全に十分配慮し、規制に従って楽しむことが重要です。
最適な時期は秋から冬のアジングハイシーズン
のべ竿アジングを最も効果的に楽しめる時期は、秋から冬にかけてのアジングハイシーズンです。この時期はアジの活性が高く、岸近くまで接岸してくるため、のべ竿の限られた範囲内でも十分に釣果を期待できます。
📅 月別釣果期待度
月 | 期待度 | 特徴 |
---|---|---|
9月 | ★★★☆☆ | 豆アジが中心 |
10月 | ★★★★☆ | サイズアップ開始 |
11月 | ★★★★★ | ベストシーズン |
12月 | ★★★★★ | 良型アジが期待 |
1月 | ★★★★☆ | 寒さ対策必須 |
2月 | ★★★☆☆ | 厳寒期 |
秋から冬にかけては、アジが群れで行動する習性が強くなるため、一度アタリがあると連続してヒットする可能性が高くなります。これは、のべ竿アジングの手返しの良さという特徴を最大限に活かせるタイミングでもあります。
また、この時期のアジは表層付近に浮いていることが多く、のべ竿での攻略に適しています。特に常夜灯下では、表層から中層にかけてアジが泳いでいる姿を目視できることもあり、視覚的にも楽しい釣りが展開されます。
「春に生まれたアジは夏の間に成長し、秋冬になるとサイズアップ。さらに群れで接岸するためワームで釣りやすくなります。」
出典:TSURI HACK
夏場でものべ竿アジングは可能ですが、この時期は豆アジが中心となり、サイズ的には物足りなさを感じるかもしれません。しかし、数釣りを楽しみたい方にとっては、夏の豆アジングも魅力的な選択肢と言えるでしょう。
水温が下がる冬場は、アジの活性も低下する傾向にありますが、逆に良型のアジが期待できる時期でもあります。寒さ対策をしっかりと行い、根気よく続けることで、記憶に残る一匹と出会えるかもしれません。
時間帯については、夕マズメから朝マズメにかけての夜間が最も効果的です。この時間帯はアジの活性が最も高く、常夜灯の効果も相まって好釣果が期待できます。
必要な道具は延べ竿とシンプルな仕掛けのみ
のべ竿アジングの大きな魅力の一つは、必要な道具が非常にシンプルであることです。従来のアジングと比較して、道具の種類も数も大幅に削減でき、初期投資を抑えて始められます。
🎯 必要な基本道具リスト
カテゴリー | アイテム | 価格目安 |
---|---|---|
ロッド | 延べ竿(3.6m程度) | 2,000円~11,000円 |
ライン | フロロカーボン0.8~2号 | 500円~1,500円 |
ルアー | ジグヘッド+ワーム | 500円~2,000円 |
小物 | ハサミ、プライヤー等 | 1,000円~3,000円 |
その他 | クーラーボックス、ライト | 2,000円~5,000円 |
合計初期投資額:6,000円~22,500円
ロッドについては、前述のGo-Fish専用モデルが理想的ですが、一般的な渓流竿や万能竿でも代用可能です。重要なのは軽さと感度で、長時間使用しても疲れにくいモデルを選ぶことが重要です。
ラインはフロロカーボンの0.8号~2号が基本です。比重が高いフロロカーボンを選ぶことで、ルアーの沈下性能が向上し、操作性も良くなります。長さは延べ竿の長さと同程度かやや短めに設定します。
ジグヘッドは1g以下の軽量タイプを中心に揃えます。0.2g~1.0g程度のウエイトを数種類用意しておくと、様々な状況に対応できるでしょう。ワームは2インチ前後のストレートタイプが基本となります。
付属品として、ラインカッター用のハサミ、針外し用のプライヤー、ルアーケースなどがあると便利です。また、夜釣りが中心となるため、ヘッドライトや電気ウキも必要になります。
道具のコンパクト性も大きなメリットです。延べ竿は仕舞寸法が短く、その他の道具も小さなタックルボックスに収まります。電車釣行や徒歩でのアクセスが多いアジングにおいて、この軽量・コンパクトという特性は非常に重要です。
のべ竿アジングの実践テクニックを完全マスター
- 基本的な仕掛けはジグ単+ワームの組み合わせ
- 釣り方のコツは手返しの良さと繊細なアタリ取り
- ルアーの選び方は軽量ジグヘッドが基本
- 延べ竿でメタルジグも使用可能
- サビキ仕掛けとの使い分けも重要
- 注意点は安全で周囲への配慮
- まとめ:のべ竿アジングで新しい釣りの世界を発見
基本的な仕掛けはジグ単+ワームの組み合わせ
のべ竿アジングの基本となる仕掛けは、ジグヘッド+ワーム(ジグ単)の組み合わせです。シンプルながらも効果的なこの仕掛けは、のべ竿の特性を最大限に活かせる理想的なセッティングと言えるでしょう。
⚙️ 基本仕掛けの構成要素
部品 | 仕様 | 選び方のポイント |
---|---|---|
メインライン | フロロ0.8~2号 | 比重重視で沈下性能向上 |
ジグヘッド | 0.2~1.0g | 軽量で自然な動き |
ワーム | 1.5~2インチ | ストレートタイプが基本 |
フック | #8~#10 | 小さめで飲まれにくい |
仕掛けの作り方は非常にシンプルです。まず、延べ竿の穂先にラインを結ぶ際は、チチワ結びを使用して確実に固定します。ライン長は竿の長さと同程度に設定し、先端にジグヘッドを結びます。
「仕掛けはなんとなく理解いただけると思います。ウキは何でも良いのですが、余り大きなものや浮力の大きなものはアジの食いも悪くなりますので、目視できる範囲でなるべく小さなもの&浮力の少ないものがおススメ。」
出典:釣りとわたし
ジグヘッドの重さ選択は重要なポイントです。軽すぎると沈下速度が遅くなり、重すぎるとナチュラルな動きが出せません。0.4g~0.8g程度を基準として、潮の流れや水深に応じて調整することが重要です。
ワームのセッティングでは、真っ直ぐに刺すことが基本です。曲がって装着されていると、ルアーの動きが不自然になり、アジのバイト数が激減してしまいます。また、ワームの長さも重要で、長すぎるとショートバイトが増える傾向にあります。
カラーローテーションも重要な要素です。同じカラーを使い続けると魚が慣れてしまい、反応が悪くなることがあります。クリア系、グロー系、ナチュラル系など、数種類のカラーを用意してローテーションすることをお勧めします。
フックサイズについては、対象魚のサイズに応じて選択します。豆アジがメインの夏場は#10程度、良型が期待できる秋冬は#8程度が目安となります。バーブレスフックを使用することで、魚へのダメージを軽減し、リリースも容易になります。
釣り方のコツは手返しの良さと繊細なアタリ取り
のべ竿アジングにおける釣り方の最大のコツは、手返しの良さを活かした効率的なアプローチです。リール操作が不要な分、テンポよく仕掛けの投入と回収を繰り返すことで、アジとのコンタクト機会を最大化できます。
🎯 効果的な釣り方のステップ
ステップ | 動作 | ポイント |
---|---|---|
1. 投入 | 下から振り込む | 上からの振りかぶりはNG |
2. フォール | カーブフォールで沈める | 自然な動きを演出 |
3. アクション | 竿先で軽く誘い | 過度なアクションは不要 |
4. アタリ取り | 手元の感覚に集中 | 即アワセが基本 |
5. 回収 | 素早く次の投入へ | 手返しの良さを活かす |
投入時のテクニックとして、下から振り込む動作が基本となります。オーバーヘッドキャストは周囲への危険があるだけでなく、精度も悪くなりがちです。サイドハンドやアンダーハンドでの振り込みを習得することが重要です。
「エサを針につけたら軽くそっと仕掛けを延べ竿を持って投入します。使う餌によっては餌持ちが壊滅的に悪いので投入時は落ち着きましょう。」
出典:淡路島の西浦へようこそ!
フォール中の意識も重要です。着水直後からカーブフォールでゆっくりと沈下させ、この時点でバイトがあることも多々あります。糸の動きや竿先の変化を見逃さないよう、集中力を保持することが大切です。
アタリの取り方については、のべ竿の大きなメリットであるダイレクト感を活用します。リールを介さないため、アジの微細なアタリも手元にしっかりと伝わってきます。「コツッ」という感触があれば、即座にアワセを入れることが基本です。
アクションパターンは控えめに設定します。過度な竿の操作はアジを警戒させる原因となるため、軽い誘い上げ程度に留めることが効果的です。むしろ、ルアーの自重による自然な動きを活かした方が良い結果に繋がることが多いようです。
手返しの良さを活かすためには、一箇所に固執せず、反応がなければすぐに回収して次の投入を行うことが重要です。のべ竿アジングでは、魚がいるかいないかの判断を早期に下し、効率的にポイントを攻めることが成功の鍵となります。
ルアーの選び方は軽量ジグヘッドが基本
のべ竿アジングにおけるルアー選択において、最も重要なのはジグヘッドの重量設定です。従来のアジングよりも軽量のジグヘッドを使用することで、のべ竿の特性を最大限に活かせます。
💡 推奨ジグヘッド重量早見表
状況 | 推奨重量 | 使用理由 |
---|---|---|
微風・浅場 | 0.2~0.4g | 自然なフォール |
標準的状況 | 0.4~0.8g | バランスの良い操作性 |
風強・深場 | 0.8~1.2g | 安定した沈下 |
流れ速 | 1.0~1.5g | 流されにくさ重視 |
軽量ジグヘッドを使用する最大のメリットは、ナチュラルなフォールを演出できることです。重いジグヘッドでは沈下が速すぎてアジが反応する時間がありませんが、軽量ジグヘッドなら゚っくりと誘いながら沈下させることができます。
ワームの選択については、1.5~2インチのストレートタイプが基本となります。この中でも特に効果的なのが、アミエビを模したナチュラルカラーや、夜光系のグローカラーです。
「合わせるのは0.2~0.6gジグ単にアジのエサ1.5インチ、チビキャロスワンプ、アジアダーなど。ちなみにカラーローテはかなり重要で・・・この色が釣れるってワケではなく、どの色もだいたい当たるけど釣れ続かずスレていくため、目先を変えるため」
カラーローテーションの重要性は、通常のアジング以上に高いと考えられます。のべ竿アジングでは同一ポイントを集中的に攻めるため、魚のスレが早く進行します。そのため、アタリが減少したら迷わずカラーチェンジを行うことが重要です。
フックサイズの選択も重要な要素です。#8~#10程度の小さめのフックを使用することで、アジの小さな口にもしっかりとフッキングさせることができます。また、バーブレスフックを使用することで、魚へのダメージ軽減とリリース性の向上が図れます。
ジグヘッド以外にも、小型のメタルジグやマイクロスプーンなども効果的です。これらのルアーは重量があるため、やや深い場所を攻める際や、風が強い時に有効です。ただし、重すぎるとのべ竿の繊細さが活かせないため、3g以下に抑えることが重要です。
ルアーの保管については、小型のルアーケースを使用し、重量別やカラー別に整理しておくことをお勧めします。夜釣りが中心となるため、暗闇でも素早くルアーチェンジができるよう、整理整頓を心がけることが重要です。
延べ竿でメタルジグも使用可能
のべ竿アジングでは、ジグヘッド+ワームの組み合わせが基本ですが、小型のメタルジグも効果的に使用できます。メタルジグの持つフラッシング効果と沈下速度の速さは、特定の状況下で威力を発揮します。
🔹 のべ竿アジング用メタルジグ選択基準
項目 | 推奨スペック | 理由 |
---|---|---|
重量 | 1~3g | のべ竿での操作性を重視 |
長さ | 20~35mm | アジのベイトサイズに合わせる |
形状 | 細身のセンターバランス | フォールが自然 |
カラー | シルバー、ゴールド、グロー | 夜間の視認性重視 |
メタルジグを使用する最大のメリットは、素早く深いレンジまでルアーを届けられることです。表層でアジの反応がない場合や、やや深いポイントを攻めたい時に有効です。また、金属の反射によるアピール力も、濁りがある時などに効果を発揮します。
操作方法は、ジグ単とは異なったアプローチが必要です。メタルジグの場合は、軽いリフト&フォールを繰り返すことで、小魚が逃げ惑うような動きを演出できます。ただし、過度なアクションはアジを警戒させるため、控えめな操作を心がけることが重要です。
使用タイミングとしては、以下のような状況で特に効果的です:
- 表層での反応が悪い時
- 潮流が速い場所
- 水に濁りがある時
- ベイトフィッシュが多い状況
メタルジグのデメリットとしては、ジグ単よりもバレやすいことが挙げられます。フックが大きく、硬い素材のため、アジの柔らかい口を傷つけやすく、ファイト中にフックアウトしてしまうリスクが高まります。
そのため、メタルジグを使用する際は、やや太めのラインを使用し、ドラグ設定を適切に調整することが重要です。また、フックは可能な限り鋭いものを使用し、確実なフッキングを心がけましょう。
のべ竿でメタルジグを使用する際の注意点として、投入時の安全確保があります。メタルジグは重量があるため、振り込み時に勢いがつきやすく、周囲への危険が増大します。人が多い場所では使用を控えるか、十分な注意を払って使用することが重要です。
サビキ仕掛けとの使い分けも重要
のべ竿アジングを行う上で、状況に応じてサビキ仕掛けとの使い分けを行うことで、釣果の向上が期待できます。それぞれの仕掛けには異なる特徴があり、適切に使い分けることが成功の鍵となります。
⚖️ ジグ単とサビキ仕掛けの比較
項目 | ジグ単 | サビキ仕掛け |
---|---|---|
ターゲット | 活性の高いアジ | 群れのアジ全般 |
操作性 | 繊細なアクション可能 | 自動的な誘い |
釣果数 | 単発~中程度 | 多点掛けで数釣り |
楽しみ方 | ゲーム性重視 | 効率重視 |
使用時間 | 一年中 | アジの回遊時 |
ジグ単の最大の魅力は、ゲーム性の高さにあります。アジのアタリを感じ取り、適切にアワセを決めて釣り上げる一連の流れは、まさにルアーフィッシングの醍醐味と言えるでしょう。また、繊細なアクションが可能なため、スレたアジにも効果的です。
一方、サビキ仕掛けは効率的な数釣りに適しています。アジの群れが濃い時には、一度に複数匹を釣り上げることも可能で、短時間での釣果アップが期待できます。
「サビキ釣りと違って即合わせが基本です。最初は慣れないと思いますが、これが一番面白く難しいところです。」
出典:淡路島の西浦へようこそ!
使い分けの判断基準としては、まずアジの活性を見極めることが重要です。活発にベイトを追っているような状況では、ジグ単での攻めが効果的です。逆に、群れは確認できるもののルアーへの反応が鈍い場合は、サビキ仕掛けに切り替えることで釣果が改善される可能性があります。
時間帯による使い分けも重要です。夕マズメや朝マズメなどのアジの活性が高い時間帯はジグ単が有効で、深夜などの活性が落ちる時間帯はサビキ仕掛けが効果的な場合があります。
季節による使い分けとしては、春から夏にかけてはサビキ仕掛けが効果的で、秋から冬にかけてはジグ単の出番が増える傾向にあります。これは、アジのサイズアップに伴い、より積極的な摂餌行動を取るようになるためです。
のべ竿でサビキ仕掛けを使用する際の注意点として、仕掛けの長さ調整があります。延べ竿では操作できる範囲が限られるため、仕掛けが長すぎると扱いにくくなります。1.5m程度の短めの仕掛けを選択することをお勧めします。
注意点は安全で周囲への配慮
のべ竿アジングを安全に楽しむためには、いくつかの重要な注意点を守る必要があります。特に振り込み動作を伴うため、周囲への配慮と安全確保は必須です。
⚠️ 主要な注意事項
カテゴリー | 注意点 | 対策 |
---|---|---|
キャスト時 | 後方・頭上の障害物 | 事前の確認と下投げ |
周囲の人 | 竿やルアーの接触 | 十分な距離確保 |
釣り場のルール | 各種規制の遵守 | 事前情報収集 |
夜間の安全 | 視界不良による事故 | 十分な照明確保 |
魚の取り扱い | 針の怪我やぬめり | 適切な道具使用 |
最も重要な注意点は、キャスト時の安全確保です。のべ竿は長いため、振り込み時に広い範囲で竿が動きます。後方に人がいないか、頭上に電線や障害物がないかを必ず確認してから振り込みを行いましょう。
「のべ竿でのキャストは、通常のルアータックルより竿や仕掛けが届く範囲が大幅に広がります。竿をオーバーヘッドで振る時に後方はもちろん、頭上の電線などにもよく注意して投げるようにしましょう。」
出典:TSURI HACK
釣り場の規制についても十分な注意が必要です。近年、多くの港湾施設でオーバーヘッドキャスト禁止や撒き餌禁止などの規制が設けられています。のべ竿アジングは振り込み動作を行うため、これらの規制に抵触しないよう注意が必要です。
夜間の釣りが中心となるため、十分な照明の確保も重要です。ヘッドライトやランタンを使用し、足元の安全を確保しましょう。また、水面が見えにくいため、足を滑らせて転落することのないよう、特に注意が必要です。
他の釣り人への配慮も忘れてはいけません。適切な距離を保ち、他の釣り人の邪魔にならないよう注意しましょう。特に人気の釣り場では、狭いスペースに多くのアングラーが集まるため、より一層の配慮が必要です。
魚の取り扱いについても注意が必要です。アジは背ビレや腹ビレが鋭いため、素手で掴むと怪我をする可能性があります。フィッシュグリップやタオルを使用して安全に取り扱いましょう。
環境への配慮として、ゴミの持ち帰りは当然として、使用済みのワームやライン切れなども適切に処理しましょう。海洋汚染の防止は、すべてのアングラーの責任です。
まとめ:のべ竿アジングで新しい釣りの世界を発見
最後に記事のポイントをまとめます。
- のべ竿アジングは延べ竿一本でアジをルアーで狙う新しい釣法である
- 手返しの良さと感度の高さが最大の魅力となっている
- Go-Fish「Slowtime I’m happy」が専用設計の理想的なロッドである
- 常夜灯周りの浅場が最適な釣り場条件となる
- 秋から冬のハイシーズンが最も効果的な時期である
- 必要な道具は延べ竿とシンプルな仕掛けのみで始められる
- 基本仕掛けはジグヘッド+ワームの組み合わせが効果的である
- 即アワセと手返しの良さが釣果向上の鍵となる
- 軽量ジグヘッド(0.2~1.0g)の使用が基本である
- 小型メタルジグも状況に応じて効果的に使用できる
- サビキ仕掛けとの使い分けが釣果アップにつながる
- 安全配慮と周囲への気配りが最重要事項である
- 童心に帰ったような純粋な釣りの楽しさを味わえる
- コストパフォーマンスに優れた釣法として注目されている
- 環境への配慮と釣り場のルール遵守が必須である
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- アジングのべ竿? Slowtime I’m happy 2022MODEL | Go-Phish
- 「延べアジ釣り」の魅力と始め方|サビキに飽きた人へ新提案! : 淡路島の西浦へようこそ!
- アジの釣り方『のべアジ』 – 釣りとわたし
- 湾奥アジングと延べ竿の威力! | CALYPSO fishing tackle
- 『のべ竿でアジング』に挑戦してみたら少年の心を取り戻しました。 | TSURI HACK
- かわすそボーイの釣行記(のべ竿・アジング) | 釣具のポイント
- 【新提案】アジングを延べ竿で楽しみたい!新しいアジの釣り方をチェック | FISHING JAPAN
- スタッフ井上の電車釣行男#7 のべ竿アジング編 | 釣具のポイント
- 【新提案】アジングを延べ竿で楽しみたい!新しいアジの釣り方をチェック | エキサイトニュース
- 【のべ竿アジング!?】のべ竿一本で魚とのスリリングな駆け引きを楽しもう。新しい釣りスタイルを提案するGo-Phish(ゴーフィッシュ)に大注目! – たまべら!
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