アジングでメタルジグを使う釣り人が増えている中、特に注目を集めているのがイッセイ海太郎の「ネコメタル」です。ジグ単(ジグヘッド+ワーム)では攻めきれない状況でも、ネコメタルなら強風時の飛距離確保や深場攻略が可能になります。さらに、1つのルアーで2種類のアクションを使い分けられる革新的な設計により、その日のコンディションに合わせた柔軟な対応ができるのが大きな魅力です。
本記事では、ネットで集めた情報をもとに、ネコメタルをアジングで効果的に使うための具体的なテクニックを解説していきます。ウエイトやカラーの選び方、フックセッティング、実際の誘い方まで、実践で役立つ情報を網羅的にお届けします。ワームでは反応が得られない渋い状況でも、ネコメタルが切り札になる可能性は十分にあります。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ ネコメタルの特徴と他のメタルジグとの違い |
| ✓ アジング向けウエイト選択と使い分け方法 |
| ✓ トップヘビー・ボトムヘビーの効果的な使い分け |
| ✓ フックセッティングとアクションの実践テクニック |
アジングでネコメタルを使う基礎知識
- ネコメタルの基本特性と設計思想
- アジング向けウエイトラインナップの選び方
- リバーシブル設計が生み出す2つのアクション
- ジグ単との使い分けポイント
- 強風時や深場でネコメタルが有利な理由
- カラーバリエーションと選択基準
ネコメタルの基本特性と設計思想
ネコメタルは「海のルアーターゲットを根こそぎ取ってしまう」というコンセプトから名付けられたメタルジグです。一般的なメタルジグと比較して、アジングやメバリングといったライトゲームに特化した設計が施されており、小型ながら高い釣果実績を誇っています。
最大の特徴は、フォール姿勢に徹底的にこだわった設計にあります。メタルジグゲームにおけるバイトの多くがフォール中に発生することに着目し、魚が反応する水中姿勢を数多くの試作を経て実現しています。表裏左右対称形状により、イレギュラーなフォールアクションを演出できるのが強みです。
🎣 ネコメタルの主要スペック
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| ウエイトラインナップ | 1.2g、2g、3g、5g、7g、14g、19g |
| 標準装備 | ロング&夜光ティンセル付き中軸フック×2 |
| デザイン特性 | リバーシブル設計(トップヘビー/ボトムヘビー) |
| 価格帯 | 700円〜790円(税別) |
また、アイ部分にグローシールが採用されており、バイトマーカーとしても機能します。これにより、魚からの視認性が向上し、アタリを誘発しやすくなっているのも特徴的です。
さらに特筆すべきは、ワンピッチジャーク、リフト&フォール、高速巻きなど、様々なアクション及びリトリーブスピードに破綻することなく対応できる汎用性の高さです。初心者でも扱いやすく、上級者なら細かなテクニックで釣果を伸ばせる懐の深さを持っています。
パッケージから取り出してそのまま使えるよう、実釣に必要なフックが標準装備されているのも親切な設計です。ただし、対象魚のサイズに合わせてフックを交換することで、さらにフッキング率を向上させることができます。
アジング向けウエイトラインナップの選び方
アジングでネコメタルを使用する場合、1.2g〜7gのライトウエイトモデルが主戦力となります。これらのウエイトは、アジングのターゲットサイズや釣り場の状況に応じて細かく使い分けることが可能です。
1.2g〜3gは、アジングにドンピシャな超ライトウエイトで、小刻みに揃っています。比較的浅いレンジや、魚の活性が高い状況で効果的です。特に港湾部の常夜灯周りや、表層付近でアジが浮いている時には、このウエイト帯が活躍します。
「これからの時期のアジングで持って行くと便利なのがネコメタルの極小ライトウエイトモデル。やっぱりこれからの時期は、北風が強い場合が多いというか、強風がデフォルトってことが多くて、ジグ単では攻めづらすぎることも多い」
一方、5g〜7gは、深場攻略や流れのある外洋に面したポイントで重宝します。船道のボトムを通す場合や、沖のブレイクラインを探る際には、このウエイト帯が必要不可欠です。また、強風時でもしっかり飛距離を確保できるため、遠投が必要なシチュエーションでも活躍します。
📊 状況別ウエイト選択ガイド
| 状況 | 推奨ウエイト | 理由 |
|---|---|---|
| 港湾部・常夜灯周り | 1.2g〜2g | スローフォールで丁寧に誘える |
| 中層〜ボトム探り | 3g〜5g | レンジキープしやすく汎用性が高い |
| 深場・流れのあるポイント | 5g〜7g | 素早くボトムに到達、潮の影響を受けにくい |
| 強風時 | 5g〜7g | 飛距離確保、操作性維持 |
ウエイト選択の基本は、必要最小限のウエイトを選ぶことです。重すぎるとアジが違和感を感じてバイトを躊躇する可能性があります。まずは軽めから始めて、飛距離不足や着底が分かりにくい場合に徐々に重くしていくアプローチが効果的でしょう。
また、一般的には3gや5gがオールラウンドに使えるサイズとされており、初めてネコメタルを購入する場合は、この2つのウエイトから揃えるのがおすすめです。
リバーシブル設計が生み出す2つのアクション
ネコメタルの革新的な特徴として、上下にアイが付いているリバーシブル設計が挙げられます。これにより、ラインを結ぶ側を変えることで、1つのジグで2種類の異なるアクション特性を使い分けることができます。
トップヘビーセッティングでは、ウエイトの詰まった太い方を上にすることで、フォール時に連続でヒラウチをしながらゆっくりと落ちます。しゃくり上げると大きくダートし、時には180°以上ひるがえる派手なアクションを見せます。これは魚の活性が高い時や、アピール力を高めたい状況で効果的です。
一方、ボトムヘビーセッティングでは、細い方を上にすることで、フォール時に不規則にヒラウチをしながら素早く落下します。リフト時は超ショートピッチジャークで誘うことができ、手返しよく広範囲を探れるのが特徴です。低活性時や、素早くボトムを取りたい状況に適しています。
⚙️ セッティング別アクション特性
| セッティング | フォール特性 | リフト・ジャーク特性 | 適した状況 |
|---|---|---|---|
| トップヘビー | 連続ヒラウチ、スローフォール | 大きくダート、180°以上の反転 | 高活性時、アピール重視 |
| ボトムヘビー | 不規則スパイラル、素早い落下 | ショートピッチジャーク | 低活性時、手返し重視 |
この2way仕様により、同じウエイトでも状況に応じて使い分けができるのは大きなメリットです。例えば、釣り開始時はトップヘビーで広く探り、反応が渋くなってきたらボトムヘビーに変更するといった柔軟な対応が可能になります。
実際の釣り場では、まずどちらかのセッティングで投げてみて、反応が薄ければもう一方に変更してみるというアプローチが効果的です。わずかなアクションの違いが釣果を左右することもあるため、積極的に試してみる価値があります。
ジグ単との使い分けポイント
アジングの定番であるジグ単(ジグヘッド+ワーム)とネコメタルは、それぞれに得意な状況があります。両者を使い分けることで、釣果を大きく伸ばすことができるでしょう。
ジグ単が有利な状況としては、魚の活性が高く、繊細なアクションで誘いたい時が挙げられます。ワームの柔らかい動きとナチュラルな波動は、スレた魚や警戒心の高い魚に対して有効です。また、超スローなフォールやドリフトなど、細かなテクニックを駆使したい場合もジグ単が適しています。
一方、ネコメタルが有利な状況は複数あります。第一に強風時です。軽いジグヘッドでは風に煽られて飛距離が出ませんし、着水後もラインが風で流されて操作性が悪化します。ネコメタルなら重量があるため、風の影響を受けにくく、快適に釣りを続けられます。
🎯 ジグ単 vs ネコメタル 使い分けマトリクス
| 条件 | ジグ単 | ネコメタル |
|---|---|---|
| 強風時 | △ 飛距離・操作性低下 | ◎ 安定した飛距離・操作性 |
| 深場攻略 | △ 沈下に時間がかかる | ◎ 素早くボトム到達 |
| 高活性時 | ◎ ナチュラルアピール | ○ フラッシング効果 |
| 低活性時 | ○ 繊細な誘い | ◎ チラつきで食わせる |
| ショートバイト多発 | △ フッキング難 | ◎ 2本針でカバー |
深場攻略でもネコメタルが優位です。水深のあるポイントでは、ジグ単だとボトムに到達するまでに時間がかかり、効率が悪くなります。ネコメタルなら素早く沈むため、手返しよく探ることができ、結果的に多くのアジと出会えるチャンスが増えます。
また、ワームやプラグでは見切られる状況でも、メタルジグのフラッシングやチラつきに反応することがあります。特に日中のアジングや、プレッシャーの高いポイントでは、ネコメタルの独特な動きが効果を発揮する可能性があります。
「メタルジグは上手に使うことで定番のワームやプラグ以上の釣果を出すことも可能です」
強風時や深場でネコメタルが有利な理由
冬場のアジングでは、北風が強く吹くことが多く、ジグ単では釣りにならないケースも少なくありません。そんな時こそネコメタルの出番です。メタル素材の比重の高さにより、同じサイズでもワームより圧倒的に重く、風の影響を最小限に抑えられます。
飛距離の面でも大きなアドバンテージがあります。1.2gのネコメタルでも、同じ重さのジグヘッドよりコンパクトで空気抵抗が少ないため、より遠くへキャストできます。これにより、沖の潮目や離れた常夜灯の光が届くエリアまでルアーを届けることが可能になります。
深場攻略においても、ネコメタルの沈下速度の速さは大きな武器です。水深10m以上のポイントでは、ジグ単だと着底まで相当な時間がかかり、その間に潮で流されてしまうこともあります。ネコメタルなら素早く沈むため、狙ったポイントをピンポイントで攻めることができます。
また、ボトム付近に潜む良型のアジは、表層や中層のアジとは行動パターンが異なります。一般的に、サイズの大きな個体ほど深場の底付近に居着く傾向があるため、ネコメタルで効率的にボトムを探ることで、尺アジクラスとの出会いも期待できます。
操作性の面でも優れています。ラインテンションが保ちやすいため、わずかなアタリも感知しやすく、フッキングのタイミングも取りやすいです。特に初心者にとっては、この「感度の良さ」が釣果に直結することも多いでしょう。
カラーバリエーションと選択基準
ネコメタルは豊富なカラーラインナップが用意されており、状況に応じた使い分けが可能です。基本的には、水の濁り具合、時間帯、ベイトの種類を考慮してカラーを選択するのが効果的です。
ナチュラル系カラーとして人気なのがイワシカラーです。シルバーベースで、日中のフラッシング効果が高く、オールマイティーに使えます。澄潮の時や、イワシ・シラスなどのシルバー系ベイトが多い状況で特に効果的でしょう。
アピール系ではアカキンが定番です。赤と金の組み合わせは視認性が高く、濁りが入っている時や暗い時間帯に強いカラーです。魚に気づいてもらいたい時や、活性が高い状況で使うと効果的です。
🎨 状況別おすすめカラー
| 状況 | おすすめカラー | 選択理由 |
|---|---|---|
| 澄潮・日中 | イワシ、ブルーピンク | ナチュラルアピール、フラッシング効果 |
| 濁り・マズメ時 | アカキン、グリーンゴールド | 高い視認性、遠距離アピール |
| ナイトゲーム | グローシラス、金銀グロー | 蓄光効果で発光 |
| オールマイティ | レインボー、真メッキ | 多様な光の反射 |
**グロー系カラー(グローシラス、金銀グロー)**は、夜釣りで威力を発揮します。蓄光塗料が施されているため、暗闇でもジグが発光し、アジの視認性を高めます。ただし、光りすぎると逆に警戒されることもあるため、状況を見ながら使い分けることが大切です。
ブルーピンクは、ネコメタルの中でもややブルーが強めのナチュラル性を意識したカラーです。潮なじみが良く、澄潮の時などに有効的で、下部に入っているピンクが良いコントラストを生み出しています。
カラーローテーションも重要なテクニックです。1つのカラーで反応がなくなったら、対照的なカラーに変更してみると、再び食い気が立つことがあります。例えば、ナチュラル系で反応が薄ければアピール系に、アピール系がダメならナチュラル系に変更するといった具合です。
ネコメタルで実践するアジングテクニック
- フックセッティングの最適化方法
- リアフックが絡まない最小限のアクション
- バックスライドフォールで食わせる技術
- ただ巻き・シェイクの効果的な使い方
- 水面引きでボイル撃ちを制す
- ジャーク&フォールのコンビネーション
- まとめ:ネコメタルでアジングの可能性を広げる
フックセッティングの最適化方法
ネコメタルは標準でロング&夜光ティンセル付き中軸フックが2本装備されていますが、ターゲットサイズや釣り方に応じてカスタマイズすることで、さらにフッキング率を向上させることができます。
標準装備のフックは、前後両方にティンセルが付いています。しかし、実際の使用では、リアフックのティンセルが抵抗になってジグのアクションを阻害することがあります。特に小型のジグほど、フックやティンセルの重さ・抵抗の影響を受けやすいため、注意が必要です。
おすすめのセッティングとしては、以下のような組み合わせが効果的です。
🪝 推奨フックセッティング
| 位置 | フックタイプ | ティンセル | 目的 |
|---|---|---|---|
| フロント | シングルアシスト | 8〜10本 | 集魚効果アップ |
| リア | 超ショートシングルアシスト | なし | アクション阻害を防ぐ |
フロントフックには8〜10本ほどのティンセルを付けることで、集魚効果を少しアップさせます。キラキラと光るティンセルがアジの注意を引き、バイトのきっかけを作ってくれます。
一方、リアフックにはティンセルをつけないことで抵抗を減らし、ジグ本体のアクションを阻害しないようにします。リアフックは主にショートバイト対策として機能するため、必要最小限のシンプルな構成が理想的です。
「フロント・リアにシングルアシストの組み合わせが、オールラウンドに使えて安定したフッキング性能を誇っている」
また、状況によってはリアフックを外すという選択肢もあります。巻きやシェイク中心の釣りで、フォール中のバイトが少ない場合は、リアフックなしでも問題ありません。フック絡みのトラブルも減り、ストレスフリーな釣りが楽しめます。
ただし、ショートバイトが多発する状況では、やはりリアフックがあった方がフッキング率は向上します。特に低活性時のもたれるようなアタリには、2本針体制が有利に働くことが多いでしょう。
自作する場合は、渓流針などの小型で軽量なフックを使用すると、ジグのバランスを崩さずに済みます。市販のアシストフックでも良いですが、ラインの長さには注意が必要です。長すぎるとフック絡みの原因になるため、超ショートタイプを選ぶか、自分でカットして調整しましょう。
リアフックが絡まない最小限のアクション
ネコメタルを使う上で、初心者が陥りがちな失敗が**「動かしすぎ」**です。メタルジグだからと言って、大きくシャクる必要はありません。むしろ、リアフックが絡むほど動かしてしまうと、ネコメタルの絶妙なチラつきアクションが引き出せなくなります。
基本的には、リアフックが絡まない程度の入力で十分です。穂先を使った小さなアクションで、ジグをわずかに動かすイメージを持ちましょう。これにより、ネコメタルが自然にチラチラと動き、小型のシラスなどの微波動で動くベイトフィッシュを演出できます。
具体的には、リールを一定速度で巻きつつ、穂先を「チョンチョン」とわずかに震わせるようなアクションが効果的です。ロッドティップが小刻みに動く程度で、ジグはわずかにイレギュラーな平打ちを見せながらスイミングします。この時のフラッシングが非常に絶妙で、アジの捕食本能を刺激します。
💡 アクション強度の目安
| アクション強度 | ロッド操作 | 適した状況 | リスク |
|---|---|---|---|
| 弱(推奨) | 穂先でチョン | 低活性、スレたアジ | なし |
| 中 | 手首の小さなスナップ | 通常の活性 | フック絡み注意 |
| 強 | 肘を使ったジャーク | 高活性、青物混じり | フック絡み頻発 |
フック絡みが発生する場合は、「動かしすぎている」というサインです。アクションの強さを一段階落として、最小限の入力にとどめるよう意識してみてください。小型のジグは動かしすぎないことを意識できるようになると、食い渋った状況下でも安定して魚がキャッチできるようになります。
また、ジグを動かす回数も重要です。連続して何度もアクションを入れるのではなく、2〜3回軽くアクションさせたら、必ずフォールの間を入れます。この「食わせの間」が非常に重要で、多くのバイトはアクション後のフォール中に発生します。
「ジグは大きく動けば良いというわけでなく、下手に動かしすぎない・最小限のアクションが良く釣れたりする」
バックスライドフォールで食わせる技術
リアヘビーセッティングでネコメタルを使用すると、小刻みにローリングしながらバックスライド気味にフォールします。これがネコメタル最大の武器とも言える「食わせの間」を生み出します。
バックスライドフォールとは、ジグが斜め後方に滑るように沈んでいく動きのことです。この動きは、弱った小魚や逃げ惑うベイトを演出し、アジの捕食スイッチを入れるトリガーになります。さらに、フォール後にテールが下がり、沈下速度が少し早くなって落ち込んでいく変化も、アジにとって魅力的に映るようです。
重要なのは、完全フリーで落とすのではなく、ラインがわずかに張るくらいの状態をキープすることです。これを「テンションフォール」と呼びます。ラインテンションを保つことで、フォール中の微妙なアタリも感知できるようになります。
🎣 フォールの種類と特性
| フォールタイプ | ライン状態 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| フリーフォール | 完全に緩める | 自然な落下、食い込み良好 | アタリが分かりにくい |
| テンションフォール | わずかに張る | アタリ感知、フッキング即座 | やや不自然な動き |
| カーブフォール | しっかり張る | レンジキープ、広範囲探索 | 食い渋り時不利 |
魚の活性が低い時は、巻きでは全く当たらず、フォール中にもたれるような微妙なアタリが出るだけのこともあります。完全にラインを緩めてしまうと、このアタリが全く分からなくなってしまいます。
テンションフォールなら、「コツッ」という小さなアタリや、「スッ」とラインが走る感覚を手元で感じ取れます。少しでも違和感を感じたら、素早くフッキング動作を入れていきましょう。待ちすぎると、アジがルアーを吐き出してしまいます。
バックスライドフォールは、小型回遊魚以外にもカサゴやハタなどの底物も同時に狙えるのが利点です。ボトム付近でバックスライドしながら漂う様子は、これらのロックフィッシュにとっても魅力的なターゲットに映るでしょう。
フォールスピードのコントロールも覚えておきたいテクニックです。ロッドを立てるとフォールスピードが遅くなり、ロッドを下げると速くなります。アジの反応を見ながら、その日のベストなスピードを見つけることが釣果アップの鍵となります。
ただ巻き・シェイクの効果的な使い方
ネコメタルの基本的な使い方として、一定層をキープする操作方法があります。ただ巻きでも十分釣れますが、シェイクを与えたり、ただ巻きとシェイクをコンビネーションさせることで、さらに釣果を伸ばせる可能性があります。
シェイクの場合は、リールを一定速度で巻きつつ、穂先を震わせるように「チョンチョン」とわずかに動かしながら操作します。すると、ネコメタルはわずかにイレギュラーな平打ちを見せながらスイミングし、その時のジグのフラッシングが絶妙なアピールとなります。
巻きスピードも重要な要素です。一般的には、スローからミディアムスピードが効果的とされています。特にアジが低活性の時は、できるだけゆっくりと巻いて、ジグがふわふわと漂うようなイメージで操作すると良いでしょう。
⚙️ ただ巻き・シェイク実践パターン
| 操作パターン | 具体的な動作 | 効果的な状況 |
|---|---|---|
| スローただ巻き | ハンドル1秒1回転 | 低活性、渋い状況 |
| ミディアム巻き+シェイク | ハンドル1秒2回転+穂先チョン | 通常の活性 |
| ストップ&ゴー | 巻き→停止→巻き | リアクションバイト狙い |
| 巻き+フォール | 2〜6回転→フォール | 広範囲のレンジ探索 |
効果的なパターンとして、「巻き・シェイクでハンドル2回転〜6回転ほど誘いを掛けたら、一旦フォールを入れて食わせの間を入れる」という方法があります。これにより、アクション中とフォール中の両方でバイトチャンスを作ることができます。
巻きスピードやシェイクの強さは、その日の状況によって最適解が変わります。最初は控えめなアクションから始めて、反応が薄ければ徐々に強めていく、または逆に弱めていくといったトライ&エラーが大切です。
また、レンジ(泳層)のキープも意識しましょう。ネコメタルは比重が高いため、何もしないとどんどん沈んでいきます。アジが浮いている層をキープするには、やや速めの巻きが必要になることもあります。逆に、ボトム付近を攻めたい場合は、ゆっくり巻いてボトムを引きずるようなイメージで使います。
水面引きでボイル撃ちを制す
アジやカマス、メッキ、サバなどの小型回遊魚がボコボコとライズしている状況では、水面引きが非常に効果的です。これはシェイキングの応用で、ロッド操作を加えつつジグを水面でアクションさせ、引き波を立たせて使う方法です。
やり方は、キャスト後にジグが着水したら、すぐにロッドを立てて高速巻きを開始します。同時に穂先を小刻みに動かすことで、ジグが水面で「パシャパシャ」と波しぶきを上げながら泳いできます。この引き波が、ライズしている魚の注意を強く引きつけます。
トップゲームはポッパーやペンシルベイトでもできますが、ジグの遠投性やシルエットの小ささにより、これらのルアーよりも効率よく釣れることがあります。特にナブラが遠い場合や、小型のベイトを偏食している時には、ネコメタルの水面引きが威力を発揮します。
🌊 水面引きテクニックのポイント
| 要素 | ポイント | 効果 |
|---|---|---|
| ロッド角度 | 45〜60度に立てる | 水面直下をキープ |
| 巻きスピード | 速め(ハンドル1秒3回転以上) | 引き波を発生 |
| ロッドアクション | 小刻みな振動 | より強い波紋 |
| ジグウエイト | 3g〜5g推奨 | 水面に浮きやすい |
水面引きのメリットは、視覚的に魚の反応が確認できることです。ジグの後ろから魚が追いかけてくる様子が見えたり、バイトの瞬間の水しぶきが見えたりするため、非常にエキサイティングな釣りが楽しめます。
ただし、水面引きは魚の活性が高い時限定のテクニックです。ボイルやライズが見られない状況で無理に水面を引いても、効果は薄いでしょう。まずは魚の居場所を見極めることが大切です。
また、夜間の常夜灯周りでも、水面引きが効くことがあります。光に集まった小魚を追って、アジが水面近くまで浮いてくることがあるためです。この場合は日中ほど速く巻かなくても、ゆっくりめの水面引きで十分に効果があります。
ジャーク&フォールのコンビネーション
ジグを海中で軽く弾いて操作するジャーキングは、ネコメタルの得意技の1つです。ただし、イメージとしては派手なジャークというよりも、トゥイッチに近い繊細な動きが効果的です。
基本的なジャークのピッチは、1/4〜ワンピッチくらいをメインにします。1/4ピッチとは、ロッドを4回動かして1回転巻くイメージです。小刻みにジグを動かすことで、キラキラと光を反射させながら、ジグが不規則に動きます。
低活性時に特に効果的なのが、ピッチを途中で変えるパターンです。具体的には以下のような組み合わせが高実績です:
- 1/4〜1/3程度の小刻みなピッチでジグを4回〜8回くらい動かす
- 1/2〜ワンピッチジャークに移行し、少しゆったりめのピッチで2〜3回ほど動かす
- フォール
🎯 ジャーク&フォール実践パターン
| ステップ | アクション | 回数 | 効果 |
|---|---|---|---|
| ① | 小刻みジャーク | 4〜8回 | ジグを上方向に持ち上げる |
| ② | スローピッチジャーク | 2〜3回 | レンジをキープ |
| ③ | テンションフォール | ボトムまで | 食わせの間 |
最初の小刻みな誘いでジグを上方向に持ち上げ、その後のスローなジャークでレンジをキープする感じです。そして最後のフォールで食わせます。このパターンで、深場にたまっている低活性な魚を沢山キャッチしている実績があるようです。
ジャークの強さも調整が必要です。強すぎるとジグが暴れすぎて不自然になりますし、弱すぎるとアピール不足になります。ジグがヒラヒラと反転する程度の強さが目安です。
また、ジャーク後のフォールは必ずテンションフォールで行います。ラインを張った状態でフォールさせることで、バイトを即座に感知し、フッキングにつなげることができます。特にボトム付近でのバイトは、テンションフォールでないと分かりにくいことが多いです。
ジャーク&フォールは、船道や深場など、起伏のあるボトムを探る際に特に有効です。ボトムから1〜2mほどジャークで持ち上げてから、再びフォールさせてボトムを取り直すという動作を繰り返すことで、広範囲を効率よく探れます。
まとめ:ネコメタルでアジングの可能性を広げる
最後に記事のポイントをまとめます。
- ネコメタルは「根こそぎ獲る」というコンセプトで設計された、アジング特化型メタルジグである
- ウエイトは1.2g〜7gがアジング向けで、状況に応じた使い分けが重要
- リバーシブル設計により、トップヘビーとボトムヘビーの2つのアクション特性を1つで使い分けられる
- 強風時や深場攻略では、ジグ単よりもネコメタルが圧倒的に有利
- カラーは水の濁り、時間帯、ベイトの種類で選択し、積極的にローテーションする
- フックセッティングは、フロントにティンセル付き、リアはシンプルな構成が理想的
- アクションは「動かしすぎない」ことが重要で、リアフック��絡まない程度の入力で十分
- バックスライドフォールがネコメタル最大の武器で、テンションフォールでアタリを感知する
- ただ巻き・シェイクは一定層キープに有効で、巻き速度とフォールの組み合わせがカギ
- 水面引きはボイル撃ちに効果的で、遠投性とシルエットの小ささが利点
- ジャーク&フォールでは、ピッチを途中で変える組み合わせが低活性時に効く
- ワームでは見切られる状況でも、メタルジグのフラッシングやチラつきで食わせられる
- 小型のジグはフックやティンセルの影響を受けやすいため、セッティングに注意
- レンジキープやボトム感知のしやすさも、ネコメタルの大きな利点
- オールラウンドに使える5gから始めて、状況に応じて他のウエイトを追加するのがおすすめ
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 冬のアジング・メバリングで重宝する極小メタルジグ! – LureNewsR
- アジ・メバル・ライトゲームに鉄板のネコメタル。フック選び・使い方解説! – まるなか大衆鮮魚
- 海太郎 ネコメタル 1.2g~7g – issei [一誠]
- 海太郎 ネコメタル – フィッシングサンイン
- のんびり夏アジング… – FF日誌
- 村上的。アジング編 – 釣具のポイント
- 釣れるメタルジグは動きが違う!違いを生み出す『ネコメタル』の使い方とは – TSURI HACK
- マイクロメタルジグ釣行 – 釣りと山と時々日常
- 海太郎 ネコメタル レビュー – 楽天市場
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