アジングの世界で「ネコリグ」と聞くと、多くのアングラーは「バス釣りの仕掛けでしょ?」と首をかしげるかもしれません。しかし、近年このバス釣り由来のリグがアジング界で密かに注目を集めており、特にボトム付近のアジを攻略する際の切り札として活用されています。
従来のジグヘッド単体では攻めきれない状況や、アジの活性が低い時期において、ネコリグは驚くほどの威力を発揮します。本記事では、アジングにおけるネコリグの有効性から具体的なセッティング方法、実際の釣果まで、インターネット上の実戦情報を収集・分析して詳しく解説していきます。
この記事のポイント |
---|
✓ アジングネコリグの基本構造と特徴が理解できる |
✓ ジグヘッドとの使い分け方法がわかる |
✓ 適切なワームとシンカーの選び方を習得できる |
✓ 実戦での使用タイミングと釣果向上のコツを学べる |
アジングにおけるネコリグの基本知識と効果的な使用法
- アジングネコリグの構造は意外にシンプル
- ボトム攻略でジグヘッドを上回る理由
- 最適なワームサイズは2.8インチが鉄則
- スクリューネイルシンカーが成功の鍵
- 内掛け結びでフッキング率を劇的に向上
- 12月の低活性期でも安定した釣果を実現
アジングネコリグの構造は意外にシンプル
アジングで使用するネコリグは、バス釣りの技術をアジング用にダウンサイジングしたもので、その構造は驚くほどシンプルです。基本的にはワームの頭部にシンカーを挿入し、ワームの中腹部にマス針をチョンがけするだけの仕掛けです。
早い話が、これを小さいアジング用ワームでやってしまおう!というのが、ネコアジングです。
この単純な構造こそが、ネコリグの最大の魅力といえるでしょう。複雑な仕掛けと異なり、現場でのセッティングや調整が容易で、初心者でも比較的簡単にマスターできます。しかし、アジング用にダウンサイジングする際には、通常のバス用ワームとは異なる課題が生じます。
アジング用ワームは通常2〜3インチと細身のため、シンカーの挿入や針の取り付けには細心の注意が必要です。ワームが千切れやすく、キャスト時の負荷にも耐えられるような工夫が求められます。そのため、使用するアイテムの選定が非常に重要になってきます。
📊 アジングネコリグの基本構成要素
構成要素 | 推奨仕様 | 特徴 |
---|---|---|
ワーム | 2.8インチ程度 | アジのサイズに適したボリューム |
シンカー | 0.9g〜1.3g | ボトムコンタクトしやすい重量 |
フック | マス針#5 | 小さめでも確実にフッキング |
結束方法 | 内掛け結び | アクション性能向上 |
実際の使用感として、このシンプルな構造でありながら、ジグヘッドとは明らかに異なるアクションと誘いが可能になります。シンカーとフックが分離している特性により、フォール時はシンカーが先行して沈み、ワーム本体がナチュラルに漂うようなアクションを演出できるのです。
さらに、ボトムに着底後の操作性も抜群で、小刻みなシェイクを加えた際にワーム全体が水を受けて自然な誘いを生み出します。この独特なアクションこそが、従来のジグヘッドでは反応しないアジにも効果的にアプローチできる理由なのです。
ボトム攻略でジグヘッドを上回る理由
ネコリグがボトム攻略において従来のジグヘッドを上回る理由は、その独特なフォール特性と着底後のアクション性能にあります。ジグヘッドが一体型のため斜めにフォールするのに対し、ネコリグはシンカーが先行して垂直に近い軌道で落下します。
JHに比べて、フォールはシンカーを下に垂直に落ちていくので、水流に邪魔されにくく素早くフォール。ワームのボディ全体で水を受けるのでシェイクした時の移動幅が少ないというのも感じる部分で、ボトムで小刻みにシェイクして誘ってやるとコンッと来る。
この垂直フォールの特性により、水流や風の影響を受けにくく、狙ったポイントに正確にルアーを送り込めるのが大きなアドバンテージです。特に流れの速いエリアや風が強い状況下では、この特性が威力を発揮します。
着底後のアクションにおいても、ネコリグの優位性は明確です。ジグヘッドでは「シェイク→止め→シェイク→止め」という食わせの間を作る必要がありますが、ネコリグの場合は連続的なシェイクでもアジが食いついてくるというのは非常に興味深い特徴です。
🎯 ボトム攻略における優位性比較
項目 | ジグヘッド | ネコリグ | 優位性 |
---|---|---|---|
フォール軌道 | 斜め | 垂直 | ネコリグ |
水流影響 | 受けやすい | 受けにくい | ネコリグ |
アクション継続性 | 間が必要 | 連続可能 | ネコリグ |
ボトム感度 | 普通 | 高い | ネコリグ |
セッティング | 簡単 | やや複雑 | ジグヘッド |
実際の釣行レポートでも、この優位性が実証されています。12月の低活性期において、ジグヘッドでは4匹が限界だった状況で、ネコリグに変更すると連続ヒットで10匹をキャッチできたという報告があります。これは、ボトムコンタクトの明確さと、アジが好む微細なアクションを演出できているからこそ実現できた釣果といえるでしょう。
特に水深があるポイントでは、0.9gのシンカーでも十分にボトムを感じ取れ、「カンッ」という明確なアタリが手元に伝わってきます。この感度の良さは、アジが底でエサを漁っている状況に対して非常に有効で、従来のジグヘッドでは見逃してしまうような微細なアタリもキャッチできるのです。
最適なワームサイズは2.8インチが鉄則
アジングにおけるネコリグで最も重要な要素の一つがワームサイズの選択です。バス釣りでは4インチ以上のワームが一般的ですが、アジングでは2.8インチが最適解とされています。この絶妙なサイズ設定には、アジの捕食行動と物理的な制約の両面からの理由があります。
通常のジグ単とは違う食い方をする(ガツンと明確に大きく当たる)ため10cmのアジであったとしても一撃でフックアップすることがほとんどです。
2.8インチ(約7cm)というサイズは、アジが一口で飲み込める限界サイズでありながら、十分なアピール力を持っています。小型のアジでも丸呑み状態になるため、フッキング率が格段に向上するのです。実際の釣果写真を見ると、シラスビームの尻尾だけが口から出ている程度の丸呑み状態が確認できます。
🐟 ワームサイズ別の特性比較
サイズ | 適用魚種 | アピール力 | フッキング率 | 使用場面 |
---|---|---|---|---|
1.5〜2.0インチ | 豆アジ中心 | 低 | 中 | 高プレッシャー |
2.8インチ | 汎用 | 高 | 高 | ネコリグ最適 |
3.0インチ以上 | 大型狙い | 最高 | 低 | セレクティブ |
ワーム素材の選択も重要な要素です。通常のワームマテリアルでは、キャスト時の負荷でワームが千切れてしまい、消耗が激しすぎて実用的ではありません。そのため、エラストマー素材のワームが推奨されています。エラストマー素材は弾力性と伸縮性に優れ、カッターの刃を押し付けても無傷という驚異的な耐久性を誇ります。
ただし、エラストマー素材には注意点もあります。あまりにも頑丈で針が刺さりにくく、一般的なワーム(塩化ビニール)と反応して溶けてしまう性質があります。そのため、事前に刺しておくことや、購入時のパッケージで保管することが重要です。
実際の使用において、2.8インチのワームは十分なボリューム感を持ちながら、アジの口のサイズにも適合します。バス釣り用の4インチワームと比較すると、アジング用としては太すぎる可能性があり、バンドの選択や取り付け方法にも工夫が必要になってきます。
スクリューネイルシンカーが成功の鍵
ネコリグの成功を左右する最重要パーツがスクリューネイルシンカーです。従来のネイルシンカーとは異なり、螺旋状の形状でワームにねじ込んで固定するタイプで、アジング用ネコリグには欠かせない存在となっています。
これは本当に素晴らしい!!というかネコアジングやるならこれ以外のシンカーは考えられないって位完璧なサイズ感!頭がでっかくなってて重さを稼ぎつつ、ワームに入れる部分は少な目にして、スクリューネイルの名前の通り、ワームにねじ込んで取り付ける!
スクリューネイルシンカーの最大の特徴は、頭部が太く重量を稼ぎながら、ワームへの挿入部分は最小限に抑えられている点です。これにより、細身のアジング用ワームでも破損リスクを最小限に抑えながら、必要な重量を確保できます。
⚖️ スクリューネイルシンカーの重量選択指針
重量 | 使用水深 | 風・流れ | 特徴 |
---|---|---|---|
0.9g | 〜10m | 弱い | 基本重量、最も汎用性が高い |
1.3g | 10〜20m | 中程度 | 深場や流れがある場面 |
1.5g以上 | 20m〜 | 強い | 特殊状況のみ |
螺旋構造により、一度ワームに装着するとキャスト時の負荷でも外れにくく、安定した使用が可能です。通常のネイルシンカーでは、キャスト時やファイト時にシンカーが抜けてしまうトラブルが頻発しますが、スクリューネイルではそのような心配がほとんどありません。
また、重さがあってもフックを取り付けることのできる場所が広がるという利点もあります。0.9gや1.3gのシンカーを使用する場合、スクリューネイル以外ではかなり厳しいという実戦での評価もあり、アジング用ネコリグにおける必須アイテムとしての地位を確立しています。
装着方法も簡単で、ワームの先端にドリルのようにねじ込むだけです。ただし、ワームの種類によって相性があり、頭部がやや大きめのワームの方がシンカーを挿入しやすく、全体的なバランスも良好になります。素材が固めのワームであれば、シンカーが外れる心配もなく、フックでの身切れも防げるため、トータルでの使いやすさが向上します。
内掛け結びでフッキング率を劇的に向上
ネコリグの性能を最大限に引き出すために見落とされがちなのが結束方法です。通常のラインアイへの結束ではなく、内掛け結びでラインとアイをしっかり固定することがネコリグ使用時のコツとされています。
針を結束する時、普通にラインアイに結束するのでは無く、内掛け結びでラインとアイをしっかり固定するのがネコリグのコツ!スナップもダメよ!実際試してみたらフッキング率が明らかに変わった!
内掛け結びの効果は、ラインと針の動きの遊びを排除することにあります。通常の結束では微細な遊びが生じ、これがワームの過度な動きを引き起こし、思ったアクションが出ないだけでなく、フッキング時の力の伝達も不完全になります。
🎣 結束方法別の性能比較
結束方法 | アクション精度 | フッキング率 | 作業性 | 強度 |
---|---|---|---|---|
通常結び | 低 | 低 | 高 | 中 |
内掛け結び | 高 | 高 | 中 | 高 |
スナップ使用 | 最低 | 最低 | 最高 | 低 |
内掛け結びにより、フックとラインが一体化することで、シェイク時の力の伝達が直接的になり、ワームに意図したアクションを正確に伝えることができます。また、アジがバイトしてきた際の合わせの力も確実にフックポイントに伝わるため、フッキング率が劇的に向上します。
特に#5という小さなハリで内掛け結びを行うのは技術的にやや困難ですが、その効果は絶大です。慣れるまでは時間がかかるかもしれませんが、一度マスターすれば明らかにフッキング率が変わる実感を得られるでしょう。
スナップの使用は手軽さの点では優れていますが、ネコリグにおいては推奨されません。スナップによる遊びがワームの動きを不自然にし、せっかくのネコリグの特性を殺してしまう可能性があります。少し面倒でも、直結での内掛け結びが最良の選択といえるでしょう。
結束強度の面でも内掛け結びは優秀で、通常の結束よりも高い強度を確保できます。アジングでは細いラインを使用することが多いため、この強度向上は非常に重要な要素となります。
12月の低活性期でも安定した釣果を実現
冬場のアジングは多くのアングラーにとって厳しい戦いとなりますが、ネコリグは12月の低活性期でも安定した釣果を実現する切り札として機能します。実際の釣行レポートでも、その威力が実証されています。
ジグ単で粘って4匹釣るのが限界だった所・・・ネコリグに替えると連続ヒット ボトムに落としてちょんちょん→ステイで カンッ と当たります。ジグ単じゃ獲りきれなくなったタイミングこそネコリグの真骨頂
12月という低水温期において、アジの活性は明らかに低下し、従来のジグヘッド単体では限界を感じる場面が多くなります。しかし、ネコリグの特性であるボトムでの細かなアクションと確実なボトムコンタクトが、このような厳しい状況下でも効果を発揮するのです。
❄️ 12月アジング攻略のポイント
要素 | ジグヘッド | ネコリグ | 効果の差 |
---|---|---|---|
ボトム感度 | 普通 | 高い | ネコリグが圧倒的 |
アクション継続性 | 間が必要 | 連続可能 | 低活性期に有効 |
フッキング率 | 普通 | 高い | バイトを確実に捉える |
アタリの明確さ | 曖昧 | 「カンッ」 | 判別しやすい |
低活性期のアジは、エサを積極的に追いかけることが少なく、ボトム付近でじっとしていることが多くなります。このような状況では、アジの目の前で長時間アピールできるネコリグのアクションが威力を発揮します。ジグヘッドでは止めの時間を作る必要がありますが、ネコリグなら連続的なシェイクでもアジが反応してくれるのです。
水深があるポイントでは0.9gのシンカーを使用し、ワームには耐久性の高いシラスビーム2.8インチが推奨されています。この組み合わせにより、10cmのアジでも一撃でフックアップすることがほとんどで、バラシのリスクも大幅に軽減されます。
実際の釣行では、ジグヘッドでの釣果が頭打ちになった段階でネコリグに変更すると、劇的に釣果が向上するケースが多く報告されています。これは、アジの食い方が「プランクトン食い」から「多毛類と思わせる食い」に変化することで、小さなアジでもガツンと大きな食いになるからと分析されています。
12月のような厳しい条件下でも30匹を数える釣果を上げることが可能で、この数字はネコリグの優秀性を物語っています。特に明暗の境界線や水中のストラクチャー周りでは、その効果がより顕著に現れる傾向があります。
アジングネコリグの実践テクニックと応用展開
- 効果的なアクションパターンは底でのシェイク&ステイ
- ワーム選択でクリアブルーシリーズが圧倒的支持
- タックルセッティングはアジングロッドで十分対応可能
- 他魚種への応用でカサゴや根魚にも絶大な効果
- 従来リグとの使い分けで釣果を最大化
- ネコリグ特有のトラブル対策と解決法
- まとめ:アジングネコリグは新たなスタンダードになりうる
効果的なアクションパターンは底でのシェイク&ステイ
ネコリグの最も効果的なアクションパターンは底でのシェイク&ステイです。従来のジグヘッドとは根本的にアプローチが異なり、アジの捕食行動に対してより自然で効果的なプレゼンテーションが可能になります。
基本的なアクションの流れは、まずボトムまでフォールさせ、底を感じたら小刻みなシェイクを数回行い、その後ステイというパターンです。このシンプルなアクションこそが、ネコリグの真骨頂といえるでしょう。ジグヘッドでは必要だった「食わせの間」を作る必要がなく、連続的なアクションでもアジが反応してくれるのは大きな特徴です。
これが面白い!!JHでのワームアクションってシェイク→止め→シェイク→止めと食わせの間をとると思うんだけど、ネコリグの場合はずーっとシェイクしてても食いに来る。
🎯 効果的なアクションパターン一覧
アクション名 | 動作 | 効果 | 使用場面 |
---|---|---|---|
基本シェイク&ステイ | 小刻みシェイク→2-3秒停止 | 標準的誘い | 汎用 |
連続シェイク | 途切れないシェイク | 活性化誘導 | 低活性時 |
リフト&フォール | 軽く持ち上げて落下 | レンジチェンジ | 中層意識 |
ズル引き | ボトムを這わせる | 広範囲サーチ | 魚探し |
シェイクの強さは、ロッドティップを使った微細な振動が基本です。あまり大きく動かす必要はなく、ワーム全体が水を受けて自然に揺れる程度で十分です。この微細なアクションが、ボトム付近にいるアジに対して多毛類やゴカイなどの自然なエサの動きを演出します。
ステイの時間は2〜3秒程度が基本ですが、状況に応じて調整が必要です。低活性時にはより長いステイが効果的で、逆に活性が高い時は短めのステイや連続アクションが有効です。アタリはステイ中に出ることが多く、「カンッ」という明確な感触で手元に伝わってきます。
中層での使用も可能ですが、ネコリグの真価はボトム攻略にあります。ボトムから1〜2メートル以内のレンジで最も効果を発揮し、このレンジを丁寧に攻めることで安定した釣果につながります。風や流れがある状況でも、ネコリグの特性により狙ったレンジをキープしやすいのも大きなメリットです。
ワーム選択でクリアブルーシリーズが圧倒的支持
アジング用ネコリグにおいて、クリアブルーシリーズのワームが圧倒的な支持を得ています。特に「デカジール2.8インチ」「レクシー」「セクシーB」が三強として挙げられ、それぞれ異なる特性を持ちながらネコリグに最適化された性能を発揮します。
やっぱり強いぞ デカジール !ワームの素材もちょっと固めでシンカーが外れる感じも無いし、フックでの身切れも無いので使いやすい!
デカジール2.8インチは、ネコリグ使用において最も信頼性の高いワームとして評価されています。ワーム素材がやや固めに設定されており、シンカーの挿入による破損リスクが低く、フックでの身切れも起こりにくい特性があります。キビキビとしたテールアクションが鯵を強力に誘い、安定した釣果をもたらします。
🐟 クリアブルーシリーズ性能比較
ワーム名 | 素材硬度 | 耐久性 | アクション | 適用場面 |
---|---|---|---|---|
デカジール2.8 | 硬め | ★★★★★ | キビキビ | オールラウンド |
レクシー | 中程度 | ★★★★☆ | ナチュラル | プレッシャー高 |
セクシーB | 柔らかめ | ★★★☆☆ | ソフト | 活性低時 |
レクシーは頭部がやや大きめに設計されており、シンカーを挿入するのに適した形状となっています。ハリがありつつも綺麗に動くテールが特徴で、ナチュラルなアピールを求める場面で威力を発揮します。プレッシャーの高いエリアや、デリケートなアプローチが必要な状況では最適な選択といえるでしょう。
セクシーBは、クリアブルー的万能ワームとして高い評価を受けています。柔らかいテールがバンバン鯵を連れてくる実績がありますが、ワーム素材が柔らかすぎて身切れしやすいという欠点もあります。スクリューネイルが外れることは少ないものの、ワームと一緒に飛んで行ってしまうリスクがあるため、使用時には注意が必要です。
カラー選択においては、発光系とクリア系の2色を基本とするのが定石です。発光系では「メロングロー」「オレンジグロー」が、クリア系では「クリアレインボー」「UVシルエットブルーフレーク」が推奨されています。状況に応じてこの2色をローテーションすることで、ほとんどの場面に対応できるでしょう。
タックルセッティングはアジングロッドで十分対応可能
ネコリグの使用において、専用タックルは必要なく、通常のアジングタックルで十分対応可能です。むしろ、感度の高いアジングロッドの方がネコリグの特性を活かしやすく、ボトムコンタクトやアタリの判別において優位性を発揮します。
実際の釣行レポートでは、以下のようなタックルセッティングが推奨されています:
📱 推奨タックルセッティング一覧
項目 | ジグ単用 | ネコリグ用 | 備考 |
---|---|---|---|
ロッド | グランデージライト55 | レゾネーターFR602XUL | より感度重視 |
リール | 16ストラディックCI4+C2000S | 21ソアレXR C2000SSHG | 巻き取り量重視 |
メインライン | 鯵の糸ラッシュアワー0.25号 | 同左 | 共通使用可能 |
リーダー | フロロ3ポンド | 同左 | 共通使用可能 |
ロッドにおいては、UL(ウルトラライト)クラスのアジングロッドが最適です。6フィート前後の長さで、ソリッドティップまたは感度の高いチューブラーティップを持つモデルが推奨されます。ネコリグは比較的重量があるため、通常のアジングロッドでも十分なキャスタビリティを確保できます。
リールについては、2000番クラスのスピニングリールが標準的です。ギア比は、ボトム攻略が中心となるネコリグの特性を考慮すると、やや高めのハイギアモデルが有利です。これにより、ボトムからの素早い巻き上げや、連続的なアクションがスムーズに行えます。
ラインシステムは通常のアジングと同様で、PEライン0.25号にフロロカーボンリーダー3ポンドの組み合わせが基本です。ネコリグの重量により多少の負荷はかかりますが、通常のアジングタックルの範囲内で十分対応できます。
tackle ジグ単セッティング グランデージライト55+16ストラディックCI4+C2000S+鯵の糸ラッシュアワー0.25号+山豊テグスフロロリーダーforエステル3ポンド ネコリグセッティング レゾネーターFR602XUL+21ソアレXR C2000SSHG+鯵の糸ラッシュアワー0.25号+山豊テグスフロロリーダーforエステル3ポンド
特別な装備として、アジングサイズではタモが必要になる場合があります。ネコリグでは比較的大型のアジがヒットすることも多く、抜き上げが困難なサイズのアジに対してはタモの使用が推奨されます。この点は通常のアジングと変わりません。
他魚種への応用でカサゴや根魚にも絶大な効果
ネコリグの効果はアジだけに留まらず、カサゴや根魚類に対しても絶大な効果を発揮します。実際に、アジング用のネコリグでカサゴが釣れた報告も多数あり、ボトム性の魚種全般に対して有効なリグといえるでしょう。
ボトムではカサゴも
出典:堤防アジング釣行で本命アジ連打【三重】ネコリグでのボトム狙いがパターンか
根魚類に対するネコリグの優位性は、そのボトムコンタクトの確実性と自然なアクションにあります。カサゴやソイなどの根魚は、ボトム付近の小動物を主食としており、ネコリグの動きは彼らの捕食対象と非常に類似しています。
🐠 ネコリグ対応魚種と効果
魚種 | 効果度 | 使用シンカー | 適用フィールド |
---|---|---|---|
アジ | ★★★★★ | 0.9-1.3g | 堤防、漁港 |
カサゴ | ★★★★☆ | 1.3-2.0g | 根回り、テトラ |
ソイ | ★★★★☆ | 1.5-2.5g | 岩礁帯 |
メバル | ★★★☆☆ | 0.9-1.3g | 常夜灯周り |
ハゼ | ★★★☆☆ | 0.9g以下 | 砂泥底 |
カサゴ狙いでは、やや重めのシンカー(1.3〜2.0g)を使用し、テトラポッドや根回りを丁寧に攻めることで高い釣果を期待できます。アジング用のタックルでも十分対応可能ですが、根掛かりのリスクを考慮すると、やや太めのリーダーの使用も検討すべきでしょう。
ナマズ釣りでの応用例も報告されており、ドブや浅場での夜釣りにおいて威力を発揮しています。この場合、アジングタックルの軽快さがナマズの引きを存分に楽しめる要因となっており、新たな釣りの可能性を提示しています。
ナマズの引きを楽しみたいのでアジングロッドを使用しています。仕掛けは以下のような感じです。ネコリグ用のマス針にJACKALLのFLICK SHAKEのワームを付けてみました。
出典:2022年8月ドブの夜釣りでナマズ狙い。仕掛けはネコリグでやってみる。
このように、ネコリグは本来のアジング以外の分野でも高い汎用性を持っており、一つのリグをマスターすることで複数の釣種に応用できるというメリットがあります。これは、釣り人にとって非常に価値の高い特性といえるでしょう。
従来リグとの使い分けで釣果を最大化
ネコリグの威力を最大限に活用するためには、従来のジグヘッドリグとの適切な使い分けが重要です。それぞれのリグには得意とする状況があり、状況に応じたリグ選択こそが釣果向上の鍵となります。
現在の多くのアングラーのワームリグは、オールラウンドなジグヘッドリグ、ボトム攻略に特化したネコリグ、中層攻略のジグヘッドワッキーという3つの選択肢で構成されているようです。この使い分けにより、あらゆる状況に対応できる体制が整います。
⚖️ リグ別特性と使い分け指針
リグタイプ | 得意レンジ | 得意状況 | アクション特性 | 使用タイミング |
---|---|---|---|---|
ジグヘッド | 全レンジ | オールラウンド | 自由度高 | 基本・探り |
ネコリグ | ボトム中心 | 低活性・深場 | 連続誘い可 | 厳しい状況 |
ワッキー | 中層 | フォール重視 | ナチュラル | 中層意識時 |
実際の釣行における使い分けの一例として、まずジグヘッドでアジの活性と居場所を探り、反応が薄い場合や活性が低いと判断された時点でネコリグに変更するというパターンが効果的です。この戦略により、状況に応じた最適なアプローチが可能になります。
ジグ単じゃ獲りきれなくなったタイミングこそネコリグの真骨頂
特に重要なのは、「ジグヘッドで獲りきれなくなったタイミング」を見極めることです。アタリはあるもののノリが悪い、バラシが多発する、スレてしまってアタリが出なくなった、といった状況こそネコリグの出番です。
季節による使い分けも重要で、12月から2月の低水温期においてはネコリグの出番が増える傾向があります。この時期のアジは活性が低く、ボトム付近でじっとしていることが多いため、ネコリグの特性が最大限に活かされます。
逆に、春から秋の高活性期ではジグヘッドの機動性が威力を発揮し、広範囲を効率よくサーチできるメリットが重要になります。ただし、高活性期でもアジがボトムに付いている状況では、ネコリグが有効な場合もあります。
ネコリグ特有のトラブル対策と解決法
ネコリグ使用時には、従来のジグヘッドでは経験しない特有のトラブルが発生する可能性があります。これらのトラブルを事前に把握し、適切な対策を講じることで、安心してネコリグを活用できるでしょう。
最も頻発するトラブルは、ワームの身切れやシンカーの脱落です。特に通常のワームマテリアルを使用した場合、キャスト時の負荷でワームが千切れてしまうことがあります。この問題に対しては、エラストマー素材のワーム使用が最も効果的な解決策です。
🚨 主要トラブルと対策一覧
トラブル | 原因 | 対策 | 予防法 |
---|---|---|---|
ワーム身切れ | 素材の問題 | エラストマー素材使用 | 適切な素材選択 |
シンカー脱落 | 固定不足 | スクリューネイル使用 | 正しい装着 |
根掛かり多発 | ボトム中心釣法 | リーダー調整 | ポイント選択 |
アクション不良 | 結束方法 | 内掛け結び | 正しい結束 |
エラストマー素材のワームには、一般的なワーム(塩化ビニール)と反応して溶けるという特性があります。この問題を回避するには、購入時のパッケージでの保管や、別容器での管理が必要です。混在保管は避け、必ず分離して保管することが重要です。
シンカーの脱落については、スクリューネイルシンカーの正しい装着がポイントです。ワームに対して垂直にねじ込み、しっかりと食い込ませることで脱落を防げます。装着が甘いとキャスト時に飛んでしまう可能性があるため、装着後は軽く引っ張って確認することをお勧めします。
根掛かりのリスクは、ボトムを中心とした釣法である以上避けられませんが、リーダーの太さ調整や、根掛かりしにくいポイント選択により軽減できます。特に初心者の場合は、まず砂泥底のような根掛かりリスクの低いエリアで練習することが重要です。
アクションに関するトラブルでは、スナップ使用による遊びが主な原因となります。ネコリグでは直結での内掛け結びが推奨され、スナップの使用は避けるべきです。面倒に感じるかもしれませんが、この結束方法こそがネコリグの性能を最大限に引き出す鍵となります。
まとめ:アジングネコリグは新たなスタンダードになりうる
最後に記事のポイントをまとめます。
- アジングネコリグは従来の常識を覆すボトム攻略リグである
- 2.8インチワームにスクリューネイルシンカーの組み合わせが基本構成
- 内掛け結びによりフッキング率が劇的に向上する
- 12月の低活性期でもジグヘッドを上回る釣果を実現
- ボトムでの連続シェイクが従来リグとは異なる最大の特徴
- クリアブルーシリーズのワームが最も信頼性が高い
- 通常のアジングタックルで十分に運用可能
- カサゴや根魚類への応用も非常に効果的
- ジグヘッドとの適切な使い分けが釣果最大化の鍵
- エラストマー素材ワーム使用でトラブルを大幅軽減
- 垂直フォールにより風や流れの影響を受けにくい
- アジの食い方が「多毛類食い」に変化しフッキング率向上
- 従来の「シェイク→止め」から「連続アクション」への転換
- 水深のあるポイントでのボトムコンタクトが明確
- ナマズなど他魚種への応用範囲も広い
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 今更?新しい?ネコアジングメソッド! | ベイト野郎は語りたい。
- ネコリグに助けられた12月のアジング! | CALYPSO fishing tackle
- 堤防アジング釣行で本命アジ連打【三重】ネコリグでのボトム狙いがパターンか | TSURINEWS – Part 2
- 初心者向け:アジングではこの3種類のワームさえあればいい|突撃部隊モモンガ
- 2022年8月ドブの夜釣りでナマズ狙い。仕掛けはネコリグでやってみる。 | 釣られて笑ってまた明日
- 海釣りでネコリグを試したいと思ってます。バス釣り経験はなし。アジ、カサゴ狙い… – Yahoo!知恵袋
- アジングのリグについてのあれこれ① | 【山口アジング】ほやけんちゃアジング【愛媛アジング】
- 東播野池でバス釣り!)) 初バスゲット^^|神戸でアジング )) ねーやん編
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