アジングを楽しんでいると、「さっきまで入れ食いだったのに、急にピタッとアタリが止まった…」という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。その原因の多くは「潮止まり」にあります。潮止まりとは、満潮や干潮の前後に潮の流れが止まるタイミングのことで、一般的に「釣れない時間帯」として知られています。しかし、本当に潮止まりではアジは釣れないのでしょうか?
この記事では、インターネット上に散らばるさまざまな情報を収集・分析し、潮止まりでアジが釣れなくなる理由から、潮止まりでも釣果を上げるための具体的な攻略法まで、幅広く解説していきます。潮回りの選び方、ベストなタイミング、釣れるポイントの見極め方、効果的なアクション方法など、実践的なテクニックを網羅的に紹介します。
この記事のポイント |
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✓ 潮止まりでアジが釣れなくなる科学的な理由と対策 |
✓ 釣果を最大化できる潮回りとタイミングの見極め方 |
✓ 潮止まりでも釣れるポイントの探し方と攻略法 |
✓ 状況に応じたリグ・ワーム・アクションの使い分けテクニック |

アジングにおける潮止まりの実態と釣れない理由
- 潮止まりでアジが釣れなくなる理由は活性低下とポイント拡散
- 潮止まりの発生タイミングは満潮・干潮の前後1時間
- アジングでベストな潮回りは大潮終わりの中潮
- 大潮は潮が速すぎて攻略が難しい傾向にある
- 小潮・若潮・長潮でも釣り方次第で釣果は出せる
- 潮の流れを感じ取ることがアジング上達の鍵
潮止まりでアジが釣れなくなる理由は活性低下とポイント拡散
潮止まりでアジが釣れなくなる現象には、明確な理由があります。主な要因はベイトの動きが止まることによるアジの活性低下と、アジの群れが拡散してしまうことの2点です。
潮が流れていると、プランクトンやベイトフィッシュも流される → アジが活発に捕食する
潮が止まると、ベイトの動きが鈍くなり、アジも捕食スイッチが入りにくくなる
この引用からわかるように、潮の流れはベイトフィッシュやプランクトンの移動を促し、それに伴ってアジも活発に捕食行動を取ります。しかし潮が止まると、ベイトの動きが鈍化し、アジの捕食スイッチも入りにくくなるわけです。
もう一つの重要な要因が群れの拡散です。潮が動いているときは、アジは「流れのヨレ」や「障害物の影」といった特定のポイントに集まりやすい傾向があります。これは、流れの中で効率的に餌を捕食できる場所を本能的に見つけているためと考えられます。
ところが潮が止まると、こうした集まるべきポイントが不明確になり、アジは広範囲に散らばってしまいます。結果として、どこにキャストしても反応がない…という状況が生まれやすくなります。釣り人の立場からすると、魚がいる場所を特定するのが非常に難しくなるということです。
さらに、アジング界のレジェンドである家邊克己氏は、潮止まりで釣れない理由を視認の確率論として説明しています。潮が動いているときはアジが一定方向を向いているため、その群れの前や中にルアーを落とせば多くの個体がルアーを目撃します。しかし潮止まりでは頭があちこちに向いているため、ルアーを視認する個体数が減り、結果としてバイトする確率も低下するというわけです。
🔍 潮止まりでアジが釣れにくくなる主な理由
理由 | 詳細 | 釣果への影響 |
---|---|---|
ベイトの動き低下 | プランクトンやベイトフィッシュが流れに乗らなくなる | アジの捕食スイッチが入りにくくなる |
群れの拡散 | 特定ポイントに集まらず広範囲に散らばる | ルアーに反応する確率が低下する |
視認率の低下 | 魚の向きがバラバラになる | ルアーを見つける個体数が減少する |
潮止まりの発生タイミングは満潮・干潮の前後1時間
潮止まりがいつ発生するのかを正確に把握することは、アジングの釣行計画を立てる上で非常に重要です。一般的に、潮止まりは満潮・干潮の前後1時間ほどに発生するとされています。
海の潮汐は、主に月の引力と地球の自転による遠心力によって引き起こされます。地球は1日に1回転するため、満潮と干潮は1日に2回ずつ発生します。そして、満潮から干潮へ、干潮から満潮へと切り替わる際に、一時的に潮の流れが止まるタイミングが生まれます。
この潮止まりの時間帯は、おそらく数十分から1時間程度続くと考えられます。潮見表(タイドグラフ)を確認すると、満潮と干潮の時刻が記載されていますので、その前後1時間を「潮止まりタイム」として認識しておくと良いでしょう。
逆に言えば、釣果が期待できる時間帯は潮が動いているタイミングです。特に「上げ3分」と「下げ7分」は魚の活性が高まる時間帯として広く知られています。
⏰ 潮汐と釣りのタイミング
用語 | 説明 | 釣果への影響 |
---|---|---|
上げ3分 | 干潮から満潮への3割程度(約2時間後) | 潮が動き始め、魚の活性が高まる |
下げ7分 | 満潮から干潮への7割程度(約2時間前) | 沖の魚が岸に寄ってくる好タイミング |
潮止まり | 満潮・干潮の前後1時間 | 魚の活性が低下し、釣れにくくなる |
潮止まりの時間帯を避け、潮が動いているタイミングに集中して釣りをすることで、効率的に釣果を上げることができます。ただし、後述しますが、潮止まりでも釣れないわけではありません。攻略法を知っていれば、十分に釣果を得ることが可能です。
アジングでベストな潮回りは大潮終わりの中潮
「どの潮回りが一番釣れますか?」というのは、アジングを楽しむ多くの方が抱く疑問でしょう。潮回りには大潮、中潮、小潮、長潮、若潮といった種類があり、それぞれ潮の動き方が異なります。
ある経験豊富なアジング愛好家によると、**最も釣果を上げやすいのは「大潮終わりの中潮」**だとされています。
正直なところ「分からない」というのが前提条件です。というのも、やはり地域差が大きいですし、大阪で抜群の潮回りが他の地域では全くダメ・・・ってこともあるでしょうから、簡単に断言するのはダメかな?と考えてます
それを理解した上で、僕が最もアジングにて最適だと思っているのが「中潮」です。特に大潮終わりの中潮は最強ですね。
この引用では、地域差があることを前提としながらも、実体験に基づいて中潮、特に大潮終わりの中潮が最適だと述べられています。なぜ大潮終わりの中潮が良いのか、その明確な科学的根拠は分かりませんが、実釣データとして多くの釣果が得られているのは事実のようです。
中潮は大潮ほど潮が速く動かず、小潮ほど流れが弱くないという、ちょうど良いバランスの潮回りです。ジグヘッド1g前後の軽い仕掛けを使うアジングにおいては、このバランスが非常に重要になります。潮が速すぎると仕掛けが流されすぎて操作が難しくなり、逆に潮が動かなすぎるとアジの活性が上がりません。
📊 潮回り別の特徴と釣果傾向(推測含む)
潮回り | 潮の動き | アジングでの特徴 | 釣果期待度 |
---|---|---|---|
大潮 | 非常に大きい | 潮が速すぎて操作が難しい、攻略できれば好釣果 | ★★★★☆ |
中潮 | 適度に動く | バランスが良く、最も安定した釣果が期待できる | ★★★★★ |
小潮 | やや弱い | 活性は低めだが、攻略法次第で釣果は出る | ★★★☆☆ |
長潮 | 弱い | 最も釣りにくい潮回り | ★★☆☆☆ |
若潮 | やや弱い | 小潮と同程度の難易度 | ★★★☆☆ |
もちろん、これはあくまで一つの目安です。地域や季節、その日の気象条件によっても大きく変わる可能性があります。重要なのは、自分のホームグラウンドでどの潮回りが良いのかを、実釣を通じて見極めていくことです。
大潮は潮が速すぎて攻略が難しい傾向にある
「大潮=よく釣れる」というイメージを持っている方も多いかもしれません。確かに、潮が大きく動く大潮はアジの活性が高くなりやすく、上手く攻略できれば爆釣も夢ではありません。しかし実際には、大潮は攻略難易度が高いという側面があります。
大潮の最大の特徴は、潮の流れが非常に速いことです。海峡など潮通しの良い場所では、「間違えて川に来てしまったのでは?」と勘違いするほど爆速で潮が流れることもあります。
アジングでは通常、0.6g~1.5g程度の軽いジグヘッドを使用します。このような軽い仕掛けは、潮の流れが速い状況下では思い通りにコントロールするのが非常に難しくなります。キャストしても仕掛けが流されてしまい、狙ったレンジをキープできない、アタリがあっても判別できない、といった問題が発生します。
潮が大きく動くってことは、それだけ潮の流れも速くなります。海峡など場所によっては「間違えて川にきちゃった」と勘違いするほど、爆速で潮が流れている場所もあるほど
ご存知の通り、アジングでは1g前後の軽い仕掛けを使います。そのため、流れが速い状況下では攻略が難しくなり、結果として釣果に結びつける難易度が高くなる
ただし、大潮を攻略できたときの恩恵は大きいです。アジの活性が高いため、サイズの良い個体が釣れる確率も高まります。また、速い流れに対応するテクニックを身につけることは、アジング全体のスキルアップにもつながります。
大潮を攻略するためのアプローチとしては、以下のような方法が考えられます:
⚡ 大潮攻略のポイント
- ✅ 重めのジグヘッド(1.5g~2g)を使用して流されにくくする
- ✅ 潮の流れに乗せるドリフト釣法を活用する
- ✅ **流れが当たる場所の下流側(潮下)**を狙う
- ✅ スプリットショットリグやキャロライナリグで飛距離と操作性を両立
- ✅ 短い時間での勝負を意識し、効率的にポイントを回る
大潮は難易度が高い分、釣り人のスキルが試される潮回りと言えるでしょう。初心者の方は中潮から始めて、徐々に大潮にもチャレンジしていくのが良いかもしれません。
小潮・若潮・長潮でも釣り方次第で釣果は出せる
小潮、長潮、若潮といった潮回りは、大潮や中潮に比べて潮の動きが小さく、一般的に「釣れにくい潮」とされています。しかし、潮回りだけで釣果が決まるわけではありません。釣り方を工夫することで、小潮でも十分な釣果を得ることは可能です。
実際、ある経験豊富なアジング愛好家は、「ここ数年アジングにてボウズを食らうことはほとんどない」と述べており、小潮でも驚くほど釣れたという経験があるようです。潮回りはあくまで一つの要素であり、絶対的なものではないということです。
小潮や長潮でアジングを成功させるためには、以下のようなアプローチが有効と考えられます:
🌊 小潮・長潮での攻略ポイント
ポイント | 具体的な方法 | 効果 |
---|---|---|
レンジの絞り込み | 表層とボトムを重点的に探る | プランクトンが浮くか沈むかするため |
スローな誘い | フォール時間を長くする | 活性が低い魚にじっくり見せる |
ワームサイズダウン | 1.5インチ以下の小型ワームを使用 | 警戒心の高い魚に口を使わせる |
カラーをナチュラルに | クリア系やオキアミカラー | 見切られにくくする |
ポイント選定 | わずかでも流れが残る場所を探す | 少しでも活性の高い個体を狙う |
小潮や長潮では、アジの活性が低いことを前提に、より繊細なアプローチが求められます。大潮のように積極的に誘うのではなく、魚に見つけてもらい、じっくりと食わせる釣り方にシフトすることが重要です。
また、小潮であっても潮が動いているタイミングを狙うことは基本です。小潮だから全く潮が動かないわけではなく、動きが小さいだけです。その小さな動きを見逃さず、潮が切り替わるタイミングや、わずかに流れが残っている場所を見つけることができれば、釣果につながる可能性は十分にあります。
潮回りに一喜一憂するのではなく、「今日の潮ならどういう釣り方が有効か?」という視点で臨むことが、コンスタントに釣果を上げるためのカギと言えるでしょう。
潮の流れを感じ取ることがアジング上達の鍵
潮回り(大潮、中潮、小潮など)に注目しがちですが、実は**もっと重要なのは「今、この瞬間に潮が動いているかどうか」**です。マクロな視点(潮回り)よりも、ミクロな視点(リアルタイムの潮の流れ)のほうが、実際の釣果に直結します。
例えば、たとえ釣りやすいとされる中潮であっても、潮止まりのタイミングではアジは釣れにくくなります。逆に、釣りにくいとされる小潮であっても、潮が動いているタイミングなら十分にチャンスはあります。
では、潮の流れをどうやって感じ取るのでしょうか?ここでは実践的な方法をいくつか紹介します:
🎣 潮の流れを感じ取る方法
- ジグヘッドの重さで判断
- いつもより重く感じる場所は潮が流れている証拠
- 軽く感じる場所は潮が止まっている可能性
- ラインの動きを観察
- エステルラインなど視認性の高いラインを使用
- ラインが斜めに張る=潮が流れている
- ラインが真っ直ぐ=潮が止まっている
- 水面の変化をチェック
- 波の花(プランクトン)の動き
- ベイトフィッシュの群れの移動方向
- 常夜灯周辺の明暗の境目
- ストラクチャー周辺の観察
- 防波堤の角や橋脚周りでの渦の発生
- テトラポッド周辺の水の動き
潮の流れを感じ取れるようになると、「今、この場所で潮がどう動いているか」「どこにアジが溜まっているか」を推測できるようになります。これがアジング上達の大きなステップです。
また、潮上(しおがみ)と潮下(しおじも)の概念も理解しておくべきです。アジは回遊魚で、潮の流れてくる方向(潮上)から流れていく方向(潮下)へと動きます。したがって、リグは潮上に投げて、潮下へ回収するのが基本となります。これにより、魚に対してルアーを横から追尾させることができ、バイトの確率が上がります。
潮止まりでもアジングを成功させる実践的攻略法
- 潮止まりでも変化のある場所を狙うことで釣果が変わる
- フォール時間を長くしてじっくり見せる釣りに変える
- ワームのカラーとサイズ変更で見切られにくくする
- 表層とボトムを集中的に攻めることが潮止まりの基本
- ジグ単のリフト&フォールで潮止まりを攻略する
- 軽量ジグヘッドとプラグの使い分けで対応力を上げる
- まとめ:アジングで潮止まりを攻略するために知っておくべきこと
潮止まりでも変化のある場所を狙うことで釣果が変わる
潮止まりになったからといって、すべての場所で完全に潮が止まるわけではありません。わずかに潮が残っている場所や、地形による流れの変化がある場所を見つけることができれば、潮止まりでも釣果を得ることが可能です。
潮が止まっても、完全に水が動かないわけではない。わずかに潮が残っている「動きのあるポイント」にアジは溜まりやすい。
✅ 防波堤の先端やカーブ(潮がぶつかる場所) ✅ 橋脚やテトラポッドの周り(潮が動かなくても、流れが発生しやすい) ✅ 水深が急に変わるブレイクライン(ベイトが溜まりやすい)
この情報は非常に重要です。潮止まりでアジが全く釣れないわけではなく、魚が溜まりやすい場所を見極められるかどうかが勝負の分かれ目になります。
特に注目すべきポイントは以下の通りです:
🏝️ 潮止まりでも狙うべきポイント
ポイント種類 | 特徴 | 狙い方 |
---|---|---|
防波堤の先端・角 | 潮の流れが残りやすい | 角の周辺を重点的に探る |
常夜灯周辺 | プランクトンが集まりやすい | 明暗の境目を丁寧に攻める |
橋脚・テトラポッド | 流れの変化が生まれやすい | ストラクチャー際をタイトに攻める |
ブレイクライン | 水深変化でベイトが溜まる | 段差を意識したフォール |
潮目・潮のヨレ | 流れの境目 | 目視できれば最優先で狙う |
実際の釣行例として、ある方が潮止まりでアタリがなくなった後、試しに防波堤の先端へキャストしたところ明確なバイトがあったという報告があります。このように、潮止まりでもちょっとした流れの残る場所にアジはとどまっているのです。
また、低水温期(1~4月)には、湾内で潮が動いている場所と動いていない場所の境目、カケアガリ、常夜灯といったストラクチャーの複合要因がある場所でアジが食ってくるという報告もあります。こうした複数の好条件が重なるポイントを見つけることができれば、潮止まりでも十分に釣果を得られる可能性があります。
ランガン(移動しながらポイントを探る釣り方)を積極的に行い、わずかな流れの変化や地形の変化を見逃さないことが、潮止まり攻略の第一歩と言えるでしょう。
フォール時間を長くしてじっくり見せる釣りに変える
潮止まりでは、アジの活性が低下し、積極的にエサを追わなくなる傾向があります。そのため、通常のアクションでは反応しないことが多くなります。こうした状況では、フォール時間を長くし、じっくり見せる釣り方にシフトすることが効果的です。
潮が止まると、アジは「積極的にエサを追わなくなる」ため、普段のアクションでは食わなくなることが多い。
➡ 「ゆっくり見せる」釣り方に変えることで、食わせのチャンスを増やす!
✅ ジグヘッドを軽くする(1.0g → 0.6g) → スローにフォールさせる ✅ テンションフォール or フリーフォールを使い分ける → ナチュラルな動きで誘う ✅ ただ巻きではなく、「リフト&フォール」や「スローなドリフト」にシフトする
この引用で示されているように、潮止まりでは釣り方を大きく変える必要があります。特に重要なのはジグヘッドの軽量化とフォール時間の延長です。
具体的なテクニックとして、以下のようなアプローチが有効です:
⬇️ スローフォール攻略テクニック
- ジグヘッドの重さを下げる
- 通常1.0g → 0.6gや0.4gに変更
- よりゆっくりとしたフォールスピードを実現
- テンションフォールを活用
- ラインを張ったままゆっくり落とす
- リールの巻きはラインスラックの回収程度
- 穂先でチョンチョンと持ち上げる動作
- フリーフォールも試す
- ラインを緩めて自然に落とす
- よりナチュラルな動きになる
- フォール時間を意図的に長くする
- キャスト後20秒~30秒フォールさせる
- ボトムまで落とし切ることも視野に
実際の釣行例として、ある方が潮止まりで全くアタリがなくなったとき、ジグヘッドを1.0gから0.6gに変更してフォールを意識したところ、フォール中に「モゾッ…」とした違和感バイトがあったという報告があります。速い動きには反応しないが、ゆっくり見せると食うということを実感したそうです。
また別の事例では、キャスト後20秒フォールしてから穂先を動かさないテンションフォールで「コンっ!」とアタリが出たという報告もあります。フォール時間を意図的に長くして、ゆっくりフォールして待っているとバイトが出るというわけです。
🎯 潮止まりでのフォールのコツ
- 焦らずに待つ – フォール中のアタリを逃さない
- 穂先の角度を一定に – カーブフォールよりテンションフォール
- わずかな違和感も見逃さない – ショートバイトが多い
- リグを漂わせるイメージ – 重みだけで落とす感覚
潮止まりでは、こちらから積極的に動かしてアピールするのではなく、アジ側から気づいてもらい、見つけてもらい、食ってもらうという受け身の姿勢が重要です。自分主体ではなく相手主体での探りが、潮止まり攻略の鉄則と言えるでしょう。
ワームのカラーとサイズ変更で見切られにくくする
潮止まりのタイミングでは、アジの警戒心が上がり、ワームをじっくり見て食うかどうか判断するケースが増えます。そのため、見切られにくいカラーとサイズを選択することが非常に重要になります。
潮止まりのタイミングでは、アジの警戒心が上がり、「ワームをじっくり見て食うかどうか判断する」ケースが増える。
➡ 「見切られないカラー&サイズ」を意識する!
✅ カラーは「ナチュラル系(クリア・オキアミ)」が有効 ✅ ワームサイズを小さくする(2インチ → 1.5インチ) ✅ フックサイズを下げて、吸い込みやすくする(#8 → #10)
潮が動いているときはアピール系のカラー(グロー系など)が有効なことが多いですが、潮止まりでは逆効果になることがあります。活性の低いアジに対しては、より自然で違和感の少ないカラーとサイズが求められます。
🎨 潮止まりでのワーム選択ガイド
要素 | 潮が動いているとき | 潮止まり |
---|---|---|
カラー | グロー系、派手なカラー | クリア系、ナチュラルカラー |
サイズ | 2インチ前後 | 1.5インチ以下 |
フックサイズ | #8程度 | #10以下 |
ワームタイプ | ハイアピール | ローアピール、ストレート系 |
実釣例として、潮が動いているときはグロー系(白)で釣れていたが、潮止まりで反応がなくなり、「クリア+ラメ」に変えたら急にバイトが復活したという報告があります。潮が止まると目立ちすぎる色は警戒され、ナチュラルなカラーとサイズで違和感を減らすと食わせられるということです。
カラーローテーションの基本的な考え方としては:
💡 カラーローテーションの順序
- クリア系 – 最もナチュラル、スレた状況に強い
- オキアミカラー – 自然な餌に近い色
- クリア+ラメ – 適度なアピール力
- ケイムラ系 – 紫外線に反応、デイゲームに有効
- グロー系 – 最もアピール力が高い、ナイトゲームに
潮止まりでは上記の順序で試していき、反応が良いカラーを見つけることが重要です。また、同じクリア系でも「完全クリア」と「クリアラメ」では微妙にアピール力が異なりますので、細かく調整していくと良いでしょう。
ワームサイズについても同様で、潮止まりでは口が小さいアジや警戒心の高いアジでも吸い込みやすい小型ワームが有利です。1.5インチ以下、場合によっては1インチクラスのワームも視野に入れると良いかもしれません。
表層とボトムを集中的に攻めることが潮止まりの基本
潮止まりになると、プランクトンやベイトフィッシュの動きも変化します。一般的に、流れがなくなるとプランクトンは浮くか沈むかすると言われています。そのため、潮止まりでは表層(ド表層)とボトムを集中的に攻めるのが基本戦略となります。
潮止まりもアジは釣れないことはない。ド表層、またはボトムがポイントとなる。流れがなくなると、プランクトンは浮くか沈むかするからだ。
アジは冒頭で述べた通り、回遊魚で常に体力をチャージする必要があるので、ある程度おなかがいっぱいでも、まだ入る余地があれば、小さなワームには食ってくる。小型ワームで表層、ボトムをスローにサーチしてみよう。
この引用から分かるように、潮止まりでも表層かボトムのどちらかにはプランクトンが集まり、それを追ってアジも定位している可能性が高いということです。
表層とボトムを効率的に攻めるためのアプローチは以下の通りです:
🎯 表層攻略法
- キャスト後のカウントを短くする
- 3カウント~5カウントで巻き始める
- 表層直下をゆっくり引く
- プラグの活用
- トップウォータープラグやシンキングペンシル
- ストップ&ゴーでアピール
- 常夜灯周辺を丁寧に探る
- 明暗の境目を意識
- スローリトリーブで丁寧に
⚓ ボトム攻略法
- しっかりボトムまで落とす
- 着底を確認してから動かす
- ズル引きやボトムバンプ
- スプリットショットリグの活用
- ボトムを効率的に探れる
- 根がかりしにくい
- リフト&フォールの繰り返し
- ボトムから少し持ち上げて落とす
- フォール中のバイトに注意
潮止まりでは中層を漫然と探るよりも、表層とボトムに絞り込んで集中的に攻めるほうが効率的です。まず表層を数投試してみて反応がなければボトムに切り替える、という具合にメリハリをつけた攻め方が有効でしょう。
また、常夜灯周辺では表層にプランクトンやベイトが集まりやすいため、潮止まりでも比較的アジの活性が保たれやすい傾向があります。常夜灯の光が届く範囲を丁寧に探ることで、潮止まりでも釣果を得られる可能性が高まります。
📍 レンジ別の攻略優先度(潮止まり時)
レンジ | 優先度 | 理由 |
---|---|---|
表層(0~50cm) | ★★★★★ | プランクトンが浮き、ベイトも集まる |
中層(50cm~底上1m) | ★★☆☆☆ | 潮止まりでは反応が薄い |
ボトム(底~底上50cm) | ★★★★★ | プランクトンが沈み、アジも底に |
表層とボトムを集中的に攻めることで、限られた時間の中でも効率的に釣果を上げることができます。
ジグ単のリフト&フォールで潮止まりを攻略する
キャロライナリグやスプリットショットリグも有効ですが、潮止まりではジグ単(ジグヘッド単体)のリフト&フォールが非常に効果的です。ジグ単は点で釣る釣り方であり、手返しが良く、アタリのタイミングを予測しやすいという利点があります。
ある釣行レポートでは、キャロやスプリットを使っていた方々が潮止まりでアタリが激減する中、ジグ単を使っていた方だけが釣れ続けていたという事例があります。
潮止まりを迎えました。僕とN氏はキャロ(スプリット)を使って釣ってたんですけど、潮止まりでアタリが激減。しかし、ジグ単のK氏は釣れ続けているみたいです。
その後、K氏のジグ単が入れ食い状態になってました。ただし、入れ食いとはいうものの、かなりテクニカルな釣り方のようです。
この事例から分かるように、ジグ単は潮止まりでも有効な手段ですが、ただのリフト&フォールではなく、しっかりとアクションを付ける必要があります。
🎣 ジグ単での潮止まり攻略テクニック
- 適切なジグヘッドの重さ
- 0.4g~1.3g程度
- ポイントの水深や風の強さで調整
- リフト&フォールの基本動作
- 穂先でチョンチョンと小刻みにリフト
- テンションを保ちながらフォール
- 着底または任意のレンジで再度リフト
- アクションのバリエーション
- 大きく持ち上げて長くフォール
- 小刻みに持ち上げて短くフォール
- シェイクを加えながらのリフト
- アタリのタイミング予測
- リフト直後
- フォール中
- ボトム着底直後
- 超シビアなアタリへの対応
- エステルラインで感度を最大化
- 0.1秒レベルの素早い合わせ
- 違和感があったら即アワセ
ジグ単のメリットは、誘った直後にアタリが出やすいため、アタるタイミングを先読みできることです。これにより、わずか0.1秒レベルでの合わせも可能になります。潮止まりではショートバイトが多くなるため、この素早い合わせが釣果を左右します。
また、ジグ単は点で釣る釣り方なので、アジがいるであろうスポットを集中的に攻めることができます。線で釣るキャロに比べて手返しも良く、効率的にポイントを探ることが可能です。
ただし、ジグ単は風の影響を受けやすく、飛距離も出にくいというデメリットがあります。風が強い日や遠投が必要な状況では、後述するプラグやキャロとの使い分けが重要になります。
軽量ジグヘッドとプラグの使い分けで対応力を上げる
潮止まりの攻略では、状況に応じて軽量ジグヘッドとプラグ(小型ルアー)を使い分けることで、対応力を大きく上げることができます。それぞれに得意な状況があり、上手く使い分けることが釣果アップの鍵となります。
ある釣行レポートでは、風が強い状況で軽量ジグ単やスプリットリグでは操作が難しく、プラグのストップ&ゴーで緩急をつけて攻めることにしたという事例があります。
これまでは軽量ジグ単やスプリットリグで攻略していたが風が強いこともありプラグのストップ&ゴーで緩急をつけて攻めることに
ジグ単だと移動距離を狭めるよう細かく操作していてもリグが止まっているようで止まっていない
プラグだとストップ&ゴーでしっかり止めることができるので食わせやすいし扱いやすい
この引用から分かるように、プラグにはしっかりと止めることができるという大きなメリットがあります。ジグ単は軽量なため、風や潮の影響で完全には止まらないことが多いですが、プラグなら2g程度の重さがあり、ストップ時にしっかりとその場に留まることができます。
⚖️ ジグ単とプラグの使い分け
状況 | おすすめ | 理由 |
---|---|---|
風が弱い | ジグ単 | 繊細な操作が可能、感度が高い |
風が強い | プラグ | 風の影響を受けにくい、飛距離が出る |
至近距離 | ジグ単 | 手返しが良い、細かい操作 |
遠投が必要 | プラグ | 2g前後で飛距離確保 |
活性が低い | ジグ単 | スローフォールで誘える |
緩急をつけたい | プラグ | ストップ&ゴーが明確 |
プラグを使う際のポイント:
🐟 プラグ活用テクニック
- ストップ&ゴーの活用
- 3~5回巻いてストップ
- ストップ時間は2~5秒
- 緩急をつけてアジにスイッチを入れる
- シンキングペンシルやレイジーソリッドタイプ
- フォールスピードが遅い
- 軽量ジグ単でしか攻められない領域をカバー
- プラグでの「竿抜けポイント」攻略
- 他の人が攻めにくい状況を逆手に取る
- 風が強い日こそチャンス
- 手返しとカバー範囲のバランス
- ジグ単ほどではないが、それなりの手返し
- 広範囲を効率的に探れる
風が弱まってからはジグ単に切り替えるという柔軟な対応も重要です。状況は刻一刻と変化しますので、一つのリグに固執せず、その時々のベストな選択をすることが釣果を伸ばすコツです。
また、プラグはジグ単に比べてフォールスピードが遅いものが多いため、潮止まりのようなスローな釣りが求められる状況では非常に有効です。重さは2g程度ありながらフォールスピードは軽量ジグヘッド並み、という理想的なバランスを実現できます。
ジグ単とプラグの両方をタックルボックスに入れておき、状況に応じて使い分けることで、潮止まりでも安定した釣果を得られる可能性が高まります。
まとめ:アジングで潮止まりを攻略するために知っておくべきこと
最後に記事のポイントをまとめます。
- 潮止まりでアジが釣れなくなるのはベイトの動きが止まり、群れが拡散するためである
- 潮止まりは満潮・干潮の前後1時間程度に発生し、この時間帯は活性が低下しやすい
- 釣果を最大化できる潮回りは大潮終わりの中潮とされるが地域差もある
- 大潮は潮が速すぎて軽量ジグヘッドの操作が難しく、攻略難易度が高い
- 小潮や若潮でも釣り方を工夫すれば十分に釣果を得られる可能性がある
- 潮回りよりも今この瞬間に潮が動いているかどうかが重要である
- 潮止まりでも防波堤の角や橋脚周辺など流れの残る場所を狙うべきである
- ジグヘッドを軽量化しフォール時間を長くすることで活性の低い魚にも対応できる
- ワームはクリア系などナチュラルカラーにサイズダウンすると見切られにくい
- 潮止まりでは表層とボトムを集中的に攻めるのが基本戦略である
- ジグ単のリフト&フォールは潮止まりでも非常に有効な攻略法である
- 風が強い状況ではプラグのストップ&ゴーで対応すると良い
- 潮上から潮下へリグを流すのが基本であり横追尾させることが重要である
- 上げ3分と下げ7分が最も魚の活性が高まるタイミングとされる
- 潮止まり=釣れないと決めつけず工夫次第で釣果を得られることを理解する
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 潮止まり短時間アジング!「漂わせパターン」で連発!
- 潮の流れが止まると釣れなくなる?潮止まりの攻略法
- 潮止まりがなぜ釣れない?アジング・レジェンド家邊克己さんが語るその理由が実に明快だった!
- 『アジング』ステップアップ解説:「潮の動き」の感じ方と釣り方
- 「潮」|アジング – ClearBlue –
- 【0303ナイトアジング】小潮周り干潮潮止まり攻略!!
- アジングは「潮」によって釣果が変わるのか?
- 鳥羽アジング。潮止まりでもアジに口を使わせる方法を学んだ。
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