アジングを楽しんでいると、「全然釣れない…」という経験は誰もがするもの。実は、アジングには明確に釣れやすい時期と釣れにくい時期が存在します。一般的に、冬(12月〜2月)は水温低下によりアジが深場に移動するため最も難易度が高く、春(3月〜5月)も産卵期の影響で釣果が安定しません。しかし、釣れない時期だからといって完全に諦める必要はありません。場所選びや時間帯、タックル選択を工夫することで、厳しいシーズンでも釣果を上げることは可能です。
今回は、インターネット上に散らばるアジング情報を徹底的に収集・分析し、釣れない時期の特徴から具体的な対策まで網羅的に解説します。全国各地の地域差や、季節ごとの攻略ポイントも詳しく紹介。この記事を読めば、オフシーズンと言われる時期でもアジングを楽しむためのヒントが見つかるはずです。
この記事のポイント |
---|
✓ 冬と春が最も釣れない時期で、水温と産卵が主な原因 |
✓ 地域によって釣れない時期は異なり、南ほど通年狙える |
✓ 釣れない時期でも場所・時間帯・タックルの工夫で対応可能 |
✓ 常夜灯周りや水温安定エリアが冬場の重要ポイント |
アジングで釣れない時期と季節ごとの特徴
- 冬(12月〜2月)は最も釣れない時期である
- 春(3月〜5月)は産卵期で難易度が高い時期
- 夏(6月〜8月)は豆アジ中心の数釣りシーズン
- 秋(9月〜11月)はアジングのベストシーズン
- 釣れない時期は水温と餌が大きく影響する
- 地域によって釣れない時期が異なる理由
冬(12月〜2月)は最も釣れない時期である
冬季はアジングにおいて最も難易度が高い時期です。全国的に見ると、12月から2月にかけてアジの姿を堤防から見かけることはほとんどなくなります。
この時期にアジが釣れなくなる最大の理由は水温の低下です。アジの適水温は一般的に16〜20℃とされており、海水温が12℃を下回ると活性が著しく低下します。水温が低下すると、アジは水温が安定した深場へと移動してしまうため、ショアから狙うことが非常に困難になります。
アジの適水温である16~20℃に近い水温を探すことがアジ発見のキーポイントとなるでしょう。
ただし、冬でも完全に釣れないわけではありません。局所的に釣れる地域も存在します。九州や四国、北陸地方の一部、離島など外洋に面した地域では、冬でも大型のアジを狙うチャンスがあります。また、港や堤防で水温が安定している場所には、居つき型のアジが残っていることもあります。
📊 冬のアジング難易度比較
地域 | 難易度 | 特徴 |
---|---|---|
太平洋側(南部) | 中 | 黒潮の影響で比較的狙える |
日本海側 | 高 | 水温低下が顕著 |
瀬戸内海 | 非常に高 | ほぼ釣れない |
九州・四国外洋側 | 中〜低 | 大型狙いのチャンス |
冬のアジングで釣果を上げるためには、1日のうちで限られた時間を狙うことが重要です。回遊があるとしても1時間程度、日によっては数十分ということもあります。日の出・日の入りのまずめ時を中心に、短時間集中で挑むスタイルが求められます。
春(3月〜5月)は産卵期で難易度が高い時期
春は冬に次いで難易度が高い時期といえます。この時期の特徴は、産卵期の影響で釣果が極端に不安定になることです。
西日本では1〜4月、東日本では2〜5月がアジの産卵時期とされています。産卵期の前半は、アジが栄養を蓄えるために荒食いモードに入り、外洋に面した地域では餌を求めた大型のアジが接岸する可能性があります。この時期に当たれば、尺アジ(30cm以上)クラスの大型も期待できます。
産卵期前の活発にエサを取る時期があり、大型のアジが狙えます。ただし、一旦、産卵期に入ってしまったアジはほとんど反応しなくなり、とたんに難易度が高くなります。
しかし、産卵期に入ってしまうとアジの食欲は急激に落ち、ほとんど反応しなくなります。春は釣れるときは驚くほど釣れるものの、釣れなくなるとパッタリと釣果が途切れるというギャンブル性の高いシーズンです。
地域差も大きく、西日本では東日本よりも少し産卵期が早い傾向があります。また、稚鮎の遡上がある川の河口付近では、3〜4月に大型のアジがつくこともあります。アジは魚食性を持つため、魚の稚魚につきまとうように接岸するのです。
春のアジングで重要なのは、産卵前のタイミングを逃さないことです。地域の釣果情報をこまめにチェックし、「急に大型が釣れ始めた」というタイミングを見逃さないようにしましょう。産卵後は極端に厳しくなるため、初心者がアジングを始める時期としては不向きかもしれません。
夏(6月〜8月)は豆アジ中心の数釣りシーズン
夏はアジングの難易度がグッと下がり、初心者でも楽しめるシーズンです。この時期の特徴は、春に生まれた小型のアジが大量に接岸することです。
10cm前後の「豆アジ」と呼ばれるサイズが中心となり、活性が高いうえに数釣りを狙いやすい時期です。堤防からのサビキ釣りで家族連れが楽しむ姿が多く見られるのもこの季節です。アジングにおいても、夜の常夜灯周辺では入れ食い状態になることも珍しくありません。
📌 夏のアジングの特徴
- ✅ 10cm前後の豆アジが中心
- ✅ 活性が高く数釣りが楽しめる
- ✅ 初心者の練習に最適
- ✅ 常夜灯下がベストポイント
- ✅ プランクトンパターンが主体
夏のアジは、プランクトンを捕食するために海面付近に群れていることが多く、回遊も頻繁に見られます。常夜灯の下にはアジの餌であるプランクトンが集まるため、活性の高いアジがプランクトンを求めて引き寄せられていきます。
ただし、夏場の注意点もあります。海水温が30℃に至るような真夏では、接岸していたアジが深場へ落ちてしまうことがあります。最高で26℃程度がギリギリアジングを行える水温といわれています。日中の暑さが厳しい日は、夜釣りに切り替えるのも一つの戦略です。
サイズは小さいものの、夏はアジングのテクニックを磨くには最適な時期といえます。ジグヘッドの重さ調整、ワームのカラー選択、アタリの取り方など、基本的なスキルを習得するチャンスです。秋のハイシーズンに備えて、この時期にしっかりと経験を積んでおくことをおすすめします。
秋(9月〜11月)はアジングのベストシーズン
秋はアジングにおけるゴールデンシーズンです。釣れるサイズ、数、気候のすべてが揃った最高の時期といえます。
この時期になると、夏に釣れていた豆アジが15〜20cm程度の中型サイズに成長します。さらに、イワシなどの小魚が沿岸に寄ってくるため、それを追って大型のアジも接岸してきます。ショアからでも尺アジと呼ばれる30cmオーバーのアジが釣れることもあります。
秋はベストシーズンです。イワシなど小魚が沿岸に寄ってくるため、夏よりも大型が期待できます。
秋のアジングの魅力は、昼夜を問わず釣れるチャンスがある点です。ナイトゲームがメインではありますが、朝方や夕方のまずめ時はもちろん、条件が良ければ日中でも十分に狙えます。海水温も安定しており、アジの活性が高い状態が続きます。
🎣 秋のアジング攻略ポイント
項目 | ポイント |
---|---|
ターゲットサイズ | 15〜30cm |
時間帯 | 昼夜問わず(特にまずめ) |
ベイト | イワシ、小魚 |
おすすめ場所 | 海釣り公園、有名堤防 |
ワームサイズ | やや大きめ |
ただし、秋も後半に差し掛かると注意が必要です。季節の運びに合わせてアジは広い範囲を移動するため、「少し前は釣れたのにまったくダメ」ということがあり得ます。そんな場合は、魚の食い気が増す日の出・日の入りの時間帯を狙うのが効果的です。
秋はハイシーズンゆえに釣り人も多く、人気ポイントは早朝から場所取りの競争になることも。複数の釣り場をチェックしておくか、少し早起きして釣り場に向かうなど、工夫が必要になります。また、釣具屋さんで「今どこで釣れているか」の情報を収集するのも、秋のアジングで釣果を伸ばす秘訣です。
釣れない時期は水温と餌が大きく影響する
アジングで釣れない時期が発生する主な要因は、水温の変化と餌の有無の2つです。この2つの要素を理解することで、釣れない理由が明確になります。
まず水温について。アジは変温動物であり、周囲の水温によって活動レベルが大きく変わります。水温が12℃あればなんとかアジを釣ることが可能ですが、それより下がるとほとんど姿を見かけなくなります。逆に、30℃に達するような高水温でも深場へ落ちてしまいます。
水温に注目してみると、12℃あればなんとかアジを釣ることが可能ですが、それより下がるとぱったり姿を見かけなくなってしまいます。
次に餌の存在です。アジは常に餌を求めて移動しており、餌(ベイト)がない場所にアジがやってくることはありません。アジはプランクトン、小魚、バチなど比較的何でも食べる魚ですが、場所や時期、エリアの特徴によって捕食対象が異なります。
⚠️ 釣れない時期の主な要因
- 🌡️ 水温が適正範囲(12〜26℃)を外れている
- 🐟 ベイトフィッシュが接岸していない
- 🌊 潮の流れが悪い(小潮など)
- 🗓️ 産卵期で摂餌活動が低下
- 📍 そもそもアジがいない場所で釣りをしている
特に冬場は、海水温の低下と餌の減少が重なります。エサとなる小魚の数が減るため、アジの活性はあまり高くありません。ただし、冬に釣れるアジは大型が多く、脂も乗っていて美味しいといわれます。そのため、地域によってはあえて冬にアジングを楽しむ中・上級者のためのシーズンとなっています。
水温と餌の状況は、気象情報サイトや地域の釣果情報から推測できます。遠征してアジングを楽しむ場合は、必ず海水温の上がり下がりを確認しましょう。また、釣り場に水温計を持っていって自分で測定し、よく釣れたときの水温を記録しておくと、データとして活用できます。
地域によって釣れない時期が異なる理由
全国的には冬が釣れない時期とされていますが、地域によって釣れない時期には大きな差があります。これは黒潮などの海流、地形、水深などの条件が地域ごとに異なるためです。
例えば、九州南部や沖縄など南方の地域では、冬でも海水温が比較的高く保たれるため、通年でアジングを楽しむことができます。一方、日本海側や瀬戸内海の奥部では、冬の水温低下が顕著で、12月から2月はほぼアジの姿を見ることができません。
アジは日本全国、ほとんどの地域の沿岸部で釣ることができます。北海道でもアジングを楽しむことはできますし、沖縄ではメアジ(現地ではガチュンと呼ばれる)をルアーで釣ることができます。
地域別の特徴を見ると:
🗾 主要地域別の釣れない時期
地域 | 釣れない時期 | 特徴 |
---|---|---|
北海道 | 11月〜4月 | 夏季限定 |
東北 | 12月〜3月 | 春の立ち上がりが遅い |
関東 | 1月〜2月 | 比較的短期間 |
瀬戸内海 | 12月〜3月 | 冬は厳しい |
九州北部 | 1月〜2月 | 短期間で回復 |
九州南部・沖縄 | ほぼなし | 通年可能 |
また、回遊型と居つき型のアジの違いも地域差に影響します。回遊型のマアジは東シナ海の大陸棚近辺が主な産卵場所とされ、水温の上昇とともに日本海に向けて北上していきます。一方、居つき型のマアジは九州北部、九州南方域、高知沖、瀬戸内海、関東伊豆付近、富山湾などに生息しています。
自分の地域の「釣れない時期」を正確に把握するには、複数年のデータが必要です。地元の釣具店で情報を聞いたり、SNSで地域の釣果情報を追ったりして、パターンを掴んでおくことが重要です。また、釣れない時期でも局所的に釣れるポイントが存在することもあるため、諦めずに探索することも大切です。
アジングで釣れない時期の対策と攻略テクニック
- 釣れない時期でも場所選びで釣果を上げられる
- 水温が安定した場所を狙うのが基本戦略
- 常夜灯周りは釣れない時期の救世主
- ジグヘッドの重さとワーム選択が重要
- 釣れない時期は時間帯の選択が釣果を左右する
- 潮の動きを読んで回遊を予測する
- 地域別の釣れない時期と対策
- まとめ:アジング釣れない時期を乗り越える方法
釣れない時期でも場所選びで釣果を上げられる
釣れない時期のアジングで最も重要なのは、場所選びです。どんなに技術があっても、アジがいない場所では釣ることはできません。逆に、適切な場所を選べば、オフシーズンでも釣果を上げることは十分に可能です。
アジングは場所選びが8割以上を占めると言ってもおかしな話ではないでしょう。
釣れない時期に狙うべき場所の条件は以下の通りです:
🎯 冬春の釣り場選択基準
- ✅ 外洋に面している(潮通しが良い)
- ✅ 水深がある程度確保されている
- ✅ 水温が安定しやすい地形
- ✅ 常夜灯など光源がある
- ✅ ブレイク(駆け上がり)や障害物がある
- ✅ 小魚の群れが確認できる
特に重要なのが潮通しの良さです。冬場でも潮通しの良い場所には、外洋からアジが入ってくる可能性があります。堤防の先端部や、潮の流れがぶつかるポイントなどは、厳しい時期でも狙い目となります。
また、ブレイクライン(浅い場所から深い場所への境目)も重要なポイントです。スロープの駆け上がりの先や、堤防際の落ち込みなど、アジが身を隠しながら餌を待ち伏せできる場所は、釣れない時期でもチャンスがあります。
場所選びで失敗しないためには、情報収集のアンテナを常に張っておくことが大切です。釣具店で今どこで釣れているかを聞いたり、SNSで地域の釣果情報をチェックしたりして、「今釣れているポイント」を把握しましょう。釣れている場所=釣り人が多い場所という目安にもなります。
水温が安定した場所を狙うのが基本戦略
釣れない時期の攻略において、水温の安定したエリアを見つけることは非常に重要です。アジは水温の急激な変化を嫌うため、安定した水温を保っている場所には居つき型のアジが残っている可能性が高くなります。
水温が安定しやすい場所の特徴:
📊 水温安定エリアの見つけ方
場所の特徴 | 理由 | おすすめ度 |
---|---|---|
港の奥部 | 外海の影響を受けにくい | ⭐⭐⭐ |
河口付近 | 淡水の流入で温度変化 | ⭐⭐ |
温排水がある場所 | 人工的な温水供給 | ⭐⭐⭐⭐ |
水深のある堤防 | 深場の水温が安定 | ⭐⭐⭐ |
南向きの湾 | 日照による水温上昇 | ⭐⭐ |
特に温排水が出ている場所は、冬場の一級ポイントとなります。発電所や工場からの温排水は、周囲よりも数度高い水温を保っているため、アジだけでなく様々な魚が集まります。ただし、施設によっては立ち入り禁止の場所もあるため、ルールは必ず守りましょう。
また、水温計を持参して実際に測定するのも有効な方法です。複数のポイントの水温を測定し、16〜20℃に近い場所を優先的に攻めることで、釣果アップにつながります。
アジの適水温である16~20℃に近い水温を探すことがアジ発見のキーポイントとなるでしょう。
冬場は水温が低いため、16℃に達することは少ないかもしれません。それでも、周囲より1〜2℃でも高い場所を見つけられれば、そこにアジが集まっている可能性は高まります。
水温のチェックは、釣行のたびに記録を取ることをおすすめします。「この日、この場所、この水温でアジが釣れた」というデータを蓄積していけば、自分だけの釣果データベースができあがります。これは、今後のアジングで大きな武器となるはずです。
常夜灯周りは釣れない時期の救世主
夜釣りにおいて、常夜灯周辺は釣れない時期の最重要ポイントです。特に冬場は、数少ないアジを見つける大指針となります。
常夜灯が効果的な理由は、光にプランクトンが集まり、それを追ってアジが寄ってくるためです。冬場はベイトフィッシュが少ないため、プランクトンを捕食するアジにとって、常夜灯周辺は貴重なエサ場となります。
💡 常夜灯周辺の攻略ポイント
- ✅ 明暗の境目を重点的に狙う
- ✅ 常夜灯の真下だけでなく周辺も探る
- ✅ 表層から中層をスローに引く
- ✅ ワームはクリア系やグロー系が効果的
- ✅ ジグヘッドは軽め(0.4〜0.8g)を基本に
実は、大型のアジは常夜灯の真下よりも、光と影の境界線を好む傾向があります。明るすぎる場所は警戒するため、少し離れた薄明かりのエリアが狙い目です。真下のポイントが釣り人で埋まっていても、諦めずに周辺を探ってみましょう。
夜の常夜灯周りには餌となるプランクトンなどが集まってきます。特に冬場は数少ないアジを見つける大指針となるので、見逃せないシチュエーションとなります。
常夜灯パターンでの釣り方は、基本的にフォールとステイが中心になります。プランクトンはほぼ定位置で止まっているため、ワームもその場でピタッと静止させる必要があります。軽量ジグヘッドを使い、ラインテンションのみで沈下をストップさせるテクニックを習得しましょう。
冬の夜釣りは気温が一段と下がるため、防寒対策も重要です。防寒着、手袋、カイロなど、しっかりと準備して臨みましょう。また、常夜灯周辺は人気ポイントのため、他の釣り人とのトラブルを避けるためのマナーも忘れずに。
ジグヘッドの重さとワーム選択が重要
釣れない時期ほど、タックルの選択が釣果を大きく左右します。特にジグヘッドの重さとワームの種類・カラーは、細かく調整することで劇的に釣果が変わることがあります。
まずジグヘッドの重さについて。釣れない時期のアジは警戒心が強く、不自然な動きには反応しません。そのため、できるだけ軽量のジグヘッドを使い、ナチュラルにフォールさせることが重要です。
ジグヘッドの重さに対しライザップ並にコミットしている人が多いです。ジグヘッドの重さに対しストイックになることで釣果アップを目指せることを体感的に知っているんですね。
🎣 時期別ジグヘッド推奨ウェイト
時期 | 推奨ウェイト | 理由 |
---|---|---|
冬(厳冬期) | 0.4〜0.6g | 超スローフォールで誘う |
春(産卵期) | 0.6〜1.0g | 状況により調整 |
夏(豆アジ) | 0.8〜1.5g | 軽すぎると掛からない |
秋(ハイシーズン) | 1.0〜2.0g | 広範囲を探れる |
ワーム選択も重要です。釣れない時期は、ワームのサイズとカラーを細かく変えることで反応が変わります。一般的に、活性が低い時期は小さめのワーム、クリア系やナチュラル系のカラーが効果的とされています。
冬場に特に効果的なのは:
- 1.5〜2インチの小型ワーム
- クリア系(透明、クリアピンクなど)
- グロー系(夜光)
- 自然な動きを演出できるストレートワーム
ワームのローテーションも大切です。同じワームで釣れないからといって諦めるのではなく、最低でも3〜5種類のワームを試すことをおすすめします。また、釣れたワームとカラーの組み合わせは必ず記録しておきましょう。次回の釣行時に再現できるようにすることで、確実性の高い釣りが展開できます。
釣れない時期は時間帯の選択が釣果を左右する
釣れない時期のアジングでは、釣れる時間帯をピンポイントで狙うことが成功の鍵となります。1日中釣りをしても釣れない可能性が高いため、短時間集中型のスタイルが効果的です。
最も重要な時間帯はまずめ時です。朝まずめ(日の出前後1時間)と夕まずめ(日の入前後1時間)は、アジの活性が最も高まるゴールデンタイムです。冬場でも、この時間帯だけは回遊してくる可能性があります。
⏰ 時間帯別の釣果期待度(冬季)
時間帯 | 期待度 | 特徴 |
---|---|---|
夜明け前 | ⭐⭐ | 暗いうちから準備 |
朝まずめ | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 最重要タイム |
日中 | ⭐ | 極めて厳しい |
夕まずめ | ⭐⭐⭐⭐ | 次点の好時間 |
ナイト(常夜灯) | ⭐⭐⭐ | 場所次第で可能性あり |
深夜 | ⭐ | ほぼ期待できない |
「時合い」を逃さないことも重要です。時合いとは、魚が釣れやすくなる特定の時間帯のことで、以下のような海の変化がトリガーになります:
🌊 時合いが発生するタイミング
- 潮が動き始めたとき(満潮・干潮の前後2時間)
- 雨が降り出したとき
- 風が強まったとき
- 曇って薄暗くなったとき
特に潮の動きは重要です。大潮や中潮の日は潮が大きく動くとされており、釣れない時期でもチャンスが広がります。釣行前には必ず潮見表やタイドグラフを確認し、潮が動く時間帯を把握しておきましょう。
限られた時間を有効に使うためには、事前の準備が大切です。まずめ時の釣りなら、暗いうちから釣り場に到着し、ライトを使って仕掛けを準備しておくことをおすすめします。実際に明るくなり始めたら、すぐにキャストできる状態にしておくことで、貴重な時間を無駄にせずに済みます。
潮の動きを読んで回遊を予測する
釣れない時期のアジングでは、潮の動きを理解し、アジの回遊ルートを予測することが重要になります。アジは潮に乗って移動する習性があるため、潮を読むことで釣果を大きく伸ばせます。
潮が釣果に影響する理由:
潮が動き出すと流れや水位に変化が起きて、魚の活性が高まり釣れやすくなります。潮が動く時間帯は満潮・干潮の前後2時間が目安となっています。
特に瀬戸内海や岡山など、潮の動きが顕著な地域では、潮に乗せる釣り方が効果的です。アジは主にアミ(プランクトン)を食べており、潮の流れに身を任せて漂うアミを捕食しています。
🔄 潮を利用した釣り方の手順
- キャスト後、すぐにラインスラックを取る
- リールは巻かず、潮に乗せる
- 5カウント毎にジグヘッドの重みを確認
- 重たい場所(潮のヨレ)を見つける
- その場所にアジが着いている
- 竿先を潮の流れの上流側に向ける
- アタリを待ってフッキング
岡山アジングは放置すると釣れるんです!正確には潮にワームを乗せてあげて、潮のヨレに着いているアジを釣るということなのです。
潮を読むコツは、ジグヘッドの重みを小刻みに確認することです。竿先をチョンチョンと動かしてジグヘッドの重みを感じ取ることで、潮の流れの向きや速さ、そして潮のヨレ(潮がぶつかって重くなる場所)が分かります。
潮の情報は、スマートフォンの潮汐アプリで簡単にチェックできます。おすすめは「タイドグラフ」などの無料アプリで、釣り場の潮の動きを事前に把握できます。大潮や中潮の日を狙い、満潮・干潮の前後2時間を中心に釣行計画を立てましょう。
地域別の釣れない時期と対策
全国的な傾向は前述しましたが、ここではより具体的な地域別の釣れない時期と対策をまとめます。自分の地域に合わせた戦略を立てることで、釣果向上が期待できます。
🗾 主要地域別詳細データ
地域 | 釣れない時期 | おすすめ対策 | ベストシーズン |
---|---|---|---|
関東 | 1月〜2月 | 温排水周辺、南房総遠征 | 9月〜11月 |
関西 | 12月〜3月 | 和歌山・南紀方面へ | 8月〜11月 |
瀬戸内海 | 12月〜3月 | 外洋側のポイント | 7月〜11月 |
九州北部 | 1月〜2月 | 外洋側堤防、夜の常夜灯 | 6月〜12月 |
九州南部 | ほぼなし | 通年可能、冬は大型狙い | 通年 |
日本海側 | 12月〜4月 | 春の立ち上がりを待つ | 6月〜11月 |
太平洋側 | 1月〜2月 | 黒潮接岸エリアを狙う | 8月〜12月 |
福岡エリアの場合、一般的に6月から12月末頃がアジングの好シーズンとされています。冬場は水温低下により厳しくなりますが、玄界灘など外洋に面したポイントでは冬でも狙える可能性があります。
岡山・瀬戸内海エリアでは、7月から12月末までがメインシーズンです。1月の寒波後は完全に抜けてしまうことが多いため、12月いっぱいが勝負となります。このエリアの特徴は、アジが潮にベッタリ張り付いていることなので、潮を利用した釣り方が効果的です。
関西エリアでは、初夏から晩秋が狙い目です。冬季に釣果を求めるなら、和歌山の南紀方面など黒潮の影響を受けるエリアへの遠征が選択肢となります。また、大阪湾奥部は春の立ち上がりが早い傾向があるため、3月下旬から狙える年もあります。
各地域の詳細な情報は、地元の釣具店や釣り仲間、SNSのコミュニティなどから収集しましょう。地域によって微妙な差異があるため、自分のホームグラウンドの特性を理解することが、釣れない時期を乗り越える近道となります。
まとめ:アジング釣れない時期を乗り越える方法
最後に記事のポイントをまとめます。
- 冬(12月〜2月)が最も釣れない時期で、水温12℃以下になるとアジは深場へ移動する
- 春(3月〜5月)は産卵期の影響で釣果が不安定、産卵前は大型のチャンスがある
- 夏(6月〜8月)は豆アジ中心だが活性が高く、初心者の練習に最適
- 秋(9月〜11月)がベストシーズンで、サイズ・数ともに期待できる
- 釣れない理由は主に水温の変化と餌の有無、この2つが重なる冬が最難関
- 地域差が大きく、南ほど通年狙えるが、北ほど冬は厳しくなる傾向
- 場所選びが最重要で、潮通しが良く水温が安定した場所を優先する
- 常夜灯周辺は冬場の救世主、特に光と影の境目が狙い目
- 軽量ジグヘッド(0.4〜0.8g)と小型ワームが釣れない時期の基本タックル
- まずめ時と潮が動く時間帯を狙うことで、限られた時合いを逃さない
- 潮のヨレを見つけて潮に乗せる釣り方が、特に瀬戸内海エリアで有効
- 自分の地域の特性を理解し、データを蓄積することが長期的な釣果向上につながる
- 釣れない時期は防寒対策を万全にし、短時間集中型の釣行スタイルが効率的
- 釣具店での情報収集やSNSでの釣果チェックが、今釣れている場所を見つける近道
- 諦めずに複数のポイントを回り、条件の良い場所を見つける行動力も大切
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- アジ釣りは『時期』が重要! シーズンごとの傾向とポイントが合えば簡単に釣れます | TSURI HACK
- アジングができる地域と季節|ソルトルアーの基礎知識|釣り入門ガイド|デュエル
- アジングに適した時期っていつなの?釣り方やおすすめタックル特集
- アジングで釣れないときの超秘策!8つの理由から勝利を掴み取ろう! | リグデザイン
- 異常!?今年はヤバい豆アジ事情 | アジング – ClearBlue –
- [初心者向け]アジングはいつが釣れる?季節ごとの狙い方や釣れる時間帯を解説
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- 【アジが釣れない!?】岡山アジングの釣れる時期・釣り方完全ガイド
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