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アジングでSキャリー使うなら絶対知っておきたい!沖攻略の新常識と実践テクニック完全ガイド

アジングでSキャリー使うなら絶対知っておきたい!沖攻略の新常識と実践テクニック完全ガイド
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アジングで「あと10m沖に届けば…」そんな悔しい思いをしたことはありませんか?ジグ単では届かない沖のポイントを攻めたいけど、重いリグだとアタリが取りにくくなる。そんなジレンマを解決してくれるのが、34(サーティーフォー)から発売されている「Sキャリー」です。この遠投リグは、従来のキャロライナリグの欠点を克服し、沖でもジグ単と同じ感覚でアジングができる革命的なアイテムとして注目を集めています。

本記事では、Sキャリーの基本的な特徴から実践的な使い方、さらには釣れない時の対処法まで、インターネット上に散らばる情報を収集・整理し、独自の視点で徹底解説します。初心者の方でもすぐに実践できるよう、セッティング方法や推奨ラインなども詳しく紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事のポイント
✓ Sキャリーの特徴と従来の遠投リグとの違いが理解できる
✓ 効果的な使い方と適したシチュエーションが分かる
✓ セッティング方法とおすすめタックルが把握できる
✓ 釣果アップにつながる実践テクニックが身につく

アジングでSキャリーを使う基本知識

  1. アジングのSキャリーとは34から発売されている革命的な遠投リグ
  2. Sキャリーの最大の特徴は全ウェイトで0.4gジグヘッドと同じ沈下速度
  3. Sキャリーのラインナップは1.5gから10gまで幅広い展開
  4. Sタッチを使えばワンタッチでセッティング可能
  5. Sキャリーの基本的なセッティング方法
  6. 推奨ラインはエステル0.4号以上

アジングのSキャリーとは34から発売されている革命的な遠投リグ

アジングのSキャリーとは34から発売されている革命的な遠投リグ

Sキャリーは、アジング界のパイオニア的メーカーである34(サーティーフォー)が開発した遠投リグです。**「ジグヘッドの釣りの操作感をそのまま沖へ」**というコンセプトのもと設計されており、従来の遠投系リグが抱えていた課題を見事に解決したアイテムとして多くのアングラーから支持を集めています。

一般的なキャロライナリグでは、シンカーが先行してジグヘッドを引っ張る形になるため、ジグ単と同じ感覚で操作することが困難でした。トゥイッチを入れてもシンカーが動きを吸収してしまい、後ろのジグヘッドが思うように動かないという問題があったのです。しかしSキャリーはこの問題を独自の設計で克服し、遠投しながらもジグ単体に近い操作性を実現しています。

<出典:Sキャリー&sタッチ – THIRTY34FOUR</出典>

コンセプトは「ジグヘッドの釣りの操作感をそのまま沖へ」 Slow…Sキャリー単体で0.4gJH単体と同じスローフォール。 Simple…スナップ利用で交換が簡単に。 Sensitivity…ラインとの接点がリング一点のみだから高感度。

この引用から分かるように、Sキャリーには3つの「S」が込められています。**スロー(Slow)**でゆっくり沈む、**シンプル(Simple)**に交換できる、**高感度(Sensitivity)**を維持する、という3つの要素が融合した設計です。

特筆すべきは、ラインとの接点がリング一点のみという構造です。従来のインターシンカーでは、ラインが通る部分が「線」での接触になるため、シンカーの重みでラインが折れ曲がり、アタリが吸収されやすくなっていました。しかしSキャリーは**「点」での接触**になるため、シンカーに吸収されることなく、ロッドにしっかりとアタリが伝わる仕組みになっています。

この独自の設計により、沖でもアジの繊細なアタリを感じ取りながら、違和感なく咥えさせることができるのです。おそらくこれが、多くのベテランアングラーがSキャリーを愛用している理由の一つでしょう。

Sキャリーの最大の特徴は全ウェイトで0.4gジグヘッドと同じ沈下速度

Sキャリーの最大の特徴は全ウェイトで0.4gジグヘッドと同じ沈下速度

Sキャリー最大の特徴は、どの重量のモデルでも0.4gのジグヘッドと同等の沈下スピードを実現しているという点です。これは若干の浮力を持たせて浮力調整を行っているためで、この設計が沖でもスローな誘いを可能にしています。

📊 Sキャリーの沈下速度の仕組み

項目詳細
基準沈下速度全ウェイトで0.4gジグヘッド相当
実現方法若干の浮力を持たせて調整
ジグヘッドの挙動0.4g以上のJHを使用すると先行して沈む
メリット軽量ジグヘッドで遠投+スローフォール

通常、遠くを釣るためには重いジグヘッドを使用しますが、そうすると早く沈んでしまい、表層や中層に漂っているアジやメバルを釣ることが難しくなります。しかしSキャリーを使用すると、遠投しても軽量ジグヘッドを使うことができ、陸からの軽量ジグヘッド単体と同じような感覚で沖の表層・中層にいるアジを狙うことができるのです。

<出典:Sキャリー – THIRTY34FOUR</出典>

最大の特徴は、沈下スピードで全てのSキャリーが0.4gのジグヘッドと同等のスピードでゆっくり沈下します。これはどう言う事かと申しますと、このシステムで0.4g以上のジグヘッドを用いればジグヘッドがSキャリーを引っ張りながら沈む事になります。

この仕組みにより、例えば0.8gや1.0gのジグヘッドを使用した場合、ジグヘッドが先行する形で沈んでいきます。これは通常のキャロライナリグとは真逆の挙動で、ジグヘッドが先に沈むことでより自然なアクションが可能になり、アジの反応も格段に良くなるのです。

最近のアジングでは、海中を漂うプランクトンを意識したスローな誘いが主流となっています。Sキャリーはまさにこのメソッドに最適化された設計と言えるでしょう。一般的には、活性の低いアジほどスローな誘いに反応しやすいため、食いが渋い状況でも釣果を上げられる可能性が高まります。

Sキャリーのラインナップは1.5gから10gまで幅広い展開

Sキャリーのラインナップは1.5gから10gまで幅広い展開

Sキャリーには、通常モデルとヘビーウェイトモデルの2種類があり、合計8つのウェイトがラインナップされています。釣り場の状況や狙う距離に応じて使い分けることで、より効果的なアジングが可能になります。

🎣 Sキャリー ラインナップ一覧

モデルウェイト入数価格用途
通常モデル1.5g2個616円(税込)近~中距離
通常モデル2.0g2個616円(税込)近~中距離
通常モデル2.5g2個616円(税込)中距離
通常モデル3.0g2個616円(税込)中距離
通常モデル4.0g2個616円(税込)中~遠距離
ヘビーウェイト5.0g1個616円(税込)遠距離
ヘビーウェイト8.0g1個616円(税込)大遠投
ヘビーウェイト10.0g1個616円(税込)大遠投

通常モデルの1.5gから4.0gまでの5種類は、狭い湾内での使用や中距離のポイント攻略に適しています。状況に合わせて重さを簡単に交換できるのが大きなメリットで、その日のコンディションやアジの活性に応じて最適なウェイトを選択できます。

一方、ヘビーウェイトモデルの5.0g、8.0g、10.0gは、さらなる沖へアプローチするために開発されました。テストを繰り返し、着水音が最も小さい形状を選択しているとのことで、大遠投しても魚を驚かせにくい設計になっています。ただし、ヘビーウェイトモデルでもシリーズ共通の沈下スピード(0.4gのジグヘッドと同等)を実現しているため、遠投しながらもスローなアプローチが可能です。

価格設定も比較的リーズナブルで、通常モデルは2個入りで616円、ヘビーウェイトモデルは1個入りで616円となっています。ロストしても経済的な負担が少ないのも、アングラーにとっては嬉しいポイントではないでしょうか。

初めて購入する方は、まず2.5gと3.0gあたりから始めるのがおすすめです。この2つがあれば、多くの釣り場で対応できるはずです。慣れてきたら、より軽い1.5gや、遠投が必要な場合は4.0g以上を追加していくと良いでしょう。

Sタッチを使えばワンタッチでセッティング可能

Sタッチを使えばワンタッチでセッティング可能

Sキャリーを使う際の最大のネックは、セッティングの手間かもしれません。ウキ止めゴムやスイベル、カラマン棒など複数のパーツを組み合わせる必要があり、初心者には少しハードルが高く感じられることもあります。そこで登場したのが**「Sタッチ」**です。

Sタッチの特徴

項目詳細
通常版3個入り 715円(税込)
Ver.25セット 825円(税込)、グリップ力強化
ヘビーウェイト対応5セット 880円(税込)、10gフルキャスト対応
メリットワンタッチでセッティング可能
デメリット品薄状態が続くことがある

Sタッチは、Sキャリーを簡単にセットできる画期的なアイテムです。従来は一つ一つのパーツを組み合わせる作業が必要でしたが、Sタッチを使うことでこの作業が驚くほど簡単になります。ウキ止めゴムとウキ用スイベルを一撃で装着できるため、セッティング時間が大幅に短縮されます。

特にVer.2では、従来のSタッチよりもさらにグリップ力の高い浮き止めゴムを採用しているため、フルキャストでもズレることがなく、ボートアジングにも対応可能です。ヘビーウェイト対応モデルでは、より強力なウキ止めゴムとビーズを1つ追加することで、L字に曲がり10gをフルキャストしてもズレないグリップ力を実現しています。

<出典:久々のS キャリー – かずゆきのアジング日記</出典>

ただ最近は Sタッチが品不足 34のオンラインショップでも長い期間在庫切れ システムを見れば専用のS タッチは必要無いのですが 市販のウキ止めゴムを使うと必ずずれるんです(SS サイズでも) フルキャストなんかしたら10センチ以上もずれたり

この体験談からも分かるように、市販のウキ止めゴムではズレやすく、専用のSタッチの必要性が高いことが伺えます。ただし、人気商品のため品薄状態が続くこともあるようで、見つけたら早めに購入しておくことをおすすめします。

なお、慣れてくれば自作することも可能です。実際に、一部のアングラーは釣具店で入手できるパーツを組み合わせて、オリジナルのSタッチ風アイテムを作成しているようです。最初はSタッチを使ってシステムに慣れ、その後自作にチャレンジするという流れも良いかもしれません。

Sキャリーの基本的なセッティング方法

Sキャリーの基本的なセッティング方法

Sキャリーのセッティングは一見複雑に見えますが、一度覚えてしまえばそれほど難しくはありません。ここでは、34が推奨する基本的なセッティング方法を詳しく解説します。

🔧 Sキャリーの基本セッティング構成

順序パーツ詳細
メインラインエステル0.4~0.6号推奨
ウキ止めゴムラインに固定
ウキ用スイベル+Sキャリースナップで取り付け
からまん棒(またはウキ止めゴム)絡み防止
リーダーフロロカーボン4lb推奨
ジグヘッド&ワーム0.4g以上推奨

📍 セッティングの詳細手順

まず、メインラインにウキ止めゴムを通します。次に、ウキ用スイベルにSキャリーをスナップで取り付け、そのスイベルをメインラインに通します。その下にからまん棒(磯釣り用のカラマン棒)を通し、最後にジグヘッドを結びます。

浮き止めゴムとカラマン棒の距離は10cm~20cm位が使いやすく、ジグヘッドまでの距離も20cm~30cm位が標準とされています。ただし、これは状況に応じて調整可能で、アジの反応を見ながら最適な距離を探っていくことが重要です。

メインラインがフロロカーボンの場合は、ライン同士の結束も不要で、よりシンプルなセッティングが可能になります。エステルラインを使用する場合は、リーダーとしてフロロカーボン4lb程度を結束すると良いでしょう。

注意点として、風が強い時には下部の浮き止めゴムの下側にガン玉のBから3Bを付けると、水面から上のラインの抵抗をその重さで取ることができ、馴染むのが早くなり安定します。これは風対策として非常に有効なテクニックです。

Sタッチを使用する場合は、これらの作業が大幅に簡略化されます。Sタッチをメインラインに装着し、Sキャリーをスナップで取り付けるだけで基本セッティングが完了します。初心者の方は、まずSタッチを使って慣れることをおすすめします。

推奨ラインはエステル0.4号以上

推奨ラインはエステル0.4号以上

Sキャリーを最大限に活用するためには、適切なラインセレクトが重要です。34が推奨しているのは、エステルライン0.4~0.6号です。では、なぜエステルラインが推奨されているのでしょうか。

🎯 エステルライン推奨の理由

項目エステルPE比較ポイント
感度エステルの方が高感度
風の影響エステルの方が受けにくい
比重沈む浮く操作性に影響
強度PEの方が強い
伸び少ないほぼないアタリの伝達に影響

遠投系リグでは一般的にPEラインが主流ですが、Sキャリーはシンカーにそれほど重さがないため、高感度のエステルラインを使うことができます。エステルラインを使用すると、アジのアタリはもちろんのこと、潮の流れの変化も感じ取ることが可能です。

<出典:飛距離が出せてスローに攻めれるSキャリーが凄い!</出典>

フォールスピードがゆっくりなため、風の影響はなるべく少ない方が釣りやすいです。 そのためPEラインでは強度はあるが風に弱いため、エステルラインがおすすめ。 サーティーフォーから発売されているピンキーを推奨しています。

34純正の「ピンキー」は、エステルラインの中でも特にアジング用に最適化された製品です。0.4号以上の太さを選択することで、キャスト切れを防ぎながらより快適に釣りを楽しめます

ただし、エステルラインは強度がPEに劣るため、重いSキャリー(特にヘビーウェイトモデル)を使用する場合は、0.25号や0.3号など、やや太めの番手を選ぶと安心です。フルキャストする際は、特に注意が必要でしょう。

メインラインがフロロカーボンの場合は、0.4号~0.6号程度を使用し、リーダーの結束が不要になるため、セッティングがさらにシンプルになります。フロロカーボンは沈むラインなので、風に舞い上がることも少なく操作が簡単というメリットもあります。


アジングでSキャリーを使いこなすテクニックと実践知識

推奨ラインはエステル0.4号以上
  1. Sキャリーが最も効果を発揮するのは沖の表層~中層攻略
  2. 風が強い日こそSキャリーの出番
  3. Sキャリーが向かないシチュエーションも把握しておく
  4. 基本的な釣り方はジグ単と同じでOK
  5. Sキャリーで釣れない時の対処法
  6. 飛距離を最大限に伸ばすコツ
  7. 自作やカスタマイズも可能
  8. まとめ:アジングでSキャリーを使いこなそう

Sキャリーが最も効果を発揮するのは沖の表層~中層攻略

Sキャリーが最も効果を発揮するのは沖の表層~中層攻略

Sキャリーが真価を発揮するのは、沖の表層から中層にいるアジを狙う時です。ジグ単では届かない距離にいるアジに対して、スローなアプローチで誘うことができるのが最大の強みと言えます。

🎣 Sキャリーが効果的なシチュエーション

状況効果理由
沖の表層にアジがライズスローフォールでワームを長時間見せられる
沖の中層を回遊任意のレンジをキープしやすい
足元に反応がない探れる範囲が広がる
風が強い日リグの重量で風の影響を軽減
ボトム攻略沈下が遅く手返しが悪い

表層や中層に浮いているアジは、活性が高いことが多く、スローにフワフワと漂うワームに好反応を示します。Sキャリーの0.4gジグヘッド相当の沈下速度なら、ワームを長時間アジの目の前に留めることができ、食わせのチャンスが格段に増えるのです。

<出典:アジングの遠投リグ「Sキャリー」とは?</出典>

沖でもスローな誘いができる Sキャリーの重量にはいくつかの種類があるのですが、どの重量のものでも0.4gのジグヘッドと沈下スピードが同じになるように浮力が持たせてあります。

このスローフォール性能により、活性が低い時間帯でもしっかりと釣果を上げられるのがSキャリーの魅力です。特に、マズメ時以外の日中や夜間の渋い時合いでも、スローに誘うことでアジに口を使わせることができます。

また、Sキャリーは沖でもスローリトリーブが可能です。一定速度でゆっくり巻いてくるだけでも、ワームが自然に漂いながら進むため、プランクトンを捕食しているアジには非常に効果的なアプローチになります。

逆に、水深のある釣り場のボトム付近を攻めたい場合は、Sキャリーよりもスプリットショットリグやキャロライナリグの方が適しています。沈下スピードが遅いため、ボトムに到達するまでに時間がかかり、手返しが悪くなってしまうからです。

風が強い日こそSキャリーの出番

風が強い日こそSキャリーの出番

アジングの大敵の一つが「風」です。超軽量のジグ単では、風の影響を大きく受けてしまい、思うようにキャストできなかったり、ラインが煽られてアタリが取りにくくなったりします。そんな時こそ、Sキャリーの出番です。

💨 風の種類別の対応方法

風の種類ジグ単の影響Sキャリーの効果
追い風飛距離は伸びるがコントロール難重量で安定したキャスト
向かい風飛距離が大幅ダウン風に負けず飛距離確保
横風ラインが大きく煽られるリグの重さで抵抗軽減
無風ジグ単が最適あえて使う必要性は低い

追い風の場合は、ジグ単でも飛距離が伸びるためマシですが、コントロールが難しくなります。向かい風なら大きく飛距離が落ちますし、横風ならラインも仕掛けも大きく煽られてしまいます。リグの重量を上げることで、ある程度の風対策が可能になるのです。

実際の使用例を見てみましょう。

<出典:久々のS キャリー – かずゆきのアジング日記</出典>

横風がかなり気になりますが飛距離は十分 (S キャリーは水中での沈下スピードは JH 0、4グラム 相当) しかし風でラインがはらみJH の存在が分かりにくく かなり流されているのでJH を0、8から1、3グラムに変更 するとJH の存在が掴みやすくなり 潮の流れもはっきりと手元に👍

この体験談から、横風の状況でもSキャリーなら十分な飛距離を確保できることが分かります。ただし、風でラインが煽られてジグヘッドの存在が分かりにくい場合は、ジグヘッドを重くする(0.8g→1.3g)ことで改善できるようです。

さらに強風の場合は、先述したようにガン玉を追加する方法も有効です。浮き止めゴムの下側にガン玉のBから3Bを付けることで、水面から上のラインの抵抗を軽減し、馴染むのが早くなり安定します。

ただし、Sキャリーをつけても釣りにくい強風の場合は、さらに重いスプリットショットリグやMキャロなど、他の遠投リグへの切り替えも検討すべきかもしれません。状況に応じて柔軟に対応することが、釣果を伸ばす秘訣です。

Sキャリーが向かないシチュエーションも把握しておく

Sキャリーが向かないシチュエーションも把握しておく

Sキャリーは万能ではありません。状況によっては、他のリグを選択した方が効率的な場合もあります。適材適所でリグを使い分けることが、アジング上達への近道です。

Sキャリーが不向きなシチュエーション

シチュエーション理由推奨リグ
大遠投が必要最大10gまでしかないスプリットショット、キャロ
水深のあるボトム攻略沈下が遅く手返し悪いスプリットショット、キャロ
近距離の足元攻略ジグ単で十分ジグ単
超高活性時早い誘いが効果的ジグ単、メタルジグ

大遠投が必要な場合の限界

Sキャリーの重量ラインナップは1.5gから10gまでです。一方、スプリットショットリグやMキャロでは、6gや10g以上のシンカーを使用することもできます。飛距離では他の遠投系リグに劣るため、メタルジグのような大遠投をしたい場合は、他のリグを選択すべきでしょう。

<出典:アジングの遠投リグ「Sキャリー」の使い方・釣り方</出典>

Sキャリーの重量のラインナップは全5種類(1.5g、2g、2.5g、3g、4g)です。 6gや10gまでの重量も揃う、スプリットショットリグやMキャロといった他の遠投系リグと比べると飛距離が劣ります。 Sキャリーは中距離のキャストには対応できますが、長距離を大遠投することは難しいです。

この指摘は重要です。Sキャリーは中距離コントロール重視の設計であり、遠投よりも「沖でジグ単を使える」という点に主眼が置かれています。100m以上の大遠投が必要な場合は、素直に他のリグを選択した方が賢明でしょう。

水深のあるボトム攻略時の問題

水深5m以上あるような深場のボトム付近を狙う場合、Sキャリーの沈下スピードの遅さがデメリットになります。釣りたいレンジに到達するまでに時間がかかり、手返しが著しく悪くなってしまうのです。

このような状況では、早く沈むスプリットショットリグやキャロライナリグを使用し、効率的にボトムを攻略する方が結果的に多くのアジをキャッチできる可能性が高いでしょう。

ただし、これらはあくまで一般論です。実際の釣り場では、複数のリグを用意しておき、状況に応じて使い分けることをおすすめします。Sキャリーで反応がなければ他のリグを試す、逆もまた然りという柔軟な対応が重要です。

基本的な釣り方はジグ単と同じでOK

基本的な釣り方はジグ単と同じでOK

Sキャリーの大きな魅力の一つは、ジグ単とほぼ同じ感覚で使えるという点です。特別な技術は必要なく、普段ジグ単でアジングをしている方なら、すぐに使いこなせるはずです。

🎯 Sキャリーの基本アクション

アクション方法効果
ただ巻き一定速度でリトリーブプランクトン捕食パターンに有効
テンションフォールラインを張ったまま沈めるアタリが取りやすい
フリーフォールラインを緩めて真下に沈める食い込みが良い
トゥイッチ&フォール2~3回軽くしゃくって落とすリアクション的に反応させる
ロッドでレンジキープロッドを起こしながら巻く任意の層を長く攻める

📍 基本的な釣り方の手順

  1. キャスト後カウントダウン:着水後、1、2、3…と数えながら任意のレンジまで沈めます。アジの居場所を探るため、カウント数を変えながら探ることが重要です。
  2. アクション開始:小さくトゥイッチを2回ほど入れて、テンションフォールでアタリを待ちます。数秒待ってアタリがなければ、また同じ動作を繰り返します。
  3. アワセ:違和感を感じたら、ロッドをちょんと立ててアワセを入れます。最初はどれがアタリか分からないかもしれませんが、手に違和感を感じたらアワセを入れてみることで、徐々に判別できるようになります。

<出典:【34家邊に聞け!】第65弾</出典>

アジの喰い方はすべてを吸い込んでしまうのでフッキングが遅れる遅れないは全く関係ありません。そして喰いついた時がアタリではなく喉の奥まで飲み込んでしまった針を吐き出そうともがく時がアタリだと家邊さんは感じています。

家邊克己氏のこの見解は非常に興味深いものです。アジは吸い込むように捕食するため、フッキングのタイミングを気にする必要はなく、ワームの選び方も飛距離によって変える必要はないとのことです。

ジグヘッドの重さ選びも重要です。状況に応じてジグヘッドの重さを変えることで、その状況に最適なフォールスピードやアクションを見つけることができます。食いが悪い時は、0.4g~0.8gの軽量ジグヘッドを試してみると良いでしょう。

Sキャリーで操作している時は、「ラインを張った時にジグヘッドを感じながら操作する」ことを意識してください。ジグヘッド単体で釣っているのと同じような感覚で釣ることができれば、Sキャリーを使いこなせていると言えるでしょう。

Sキャリーで釣れない時の対処法

Sキャリーで釣れない時の対処法

Sキャリーを使っても釣れない…そんな時は、いくつかのチェックポイントを確認してみましょう。多くの場合、ちょっとした調整で状況が改善することがあります。

🔍 釣れない時のチェックリスト

チェック項目確認内容対処法
レンジアジの居る層を探れているかカウント数を変えて探る
ジグヘッドの重さその日の活性に合っているか0.4g~1.3gで試す
アクションスピードは適切かよりスローに、または変化をつける
ワームカラー水色や時間帯に合っているかナチュラル系↔アピール系で変更
ポイントそもそもアジが居るか移動してランガン
リグの選択Sキャリーが適しているかジグ単や他のリグも試す

レンジの調整が最重要

アジングで最も重要なのは、アジが居るレンジ(層)を見つけることです。Sキャリーを使っても釣れない場合、まずはカウント数を変えて様々な層を探ってみましょう。表層から順に、3カウント、5カウント、10カウント、15カウント…と変化させて、アジの反応がある層を探します。

ジグヘッドの重さ調整

その日の状況に合ったジグヘッドの重さを探ることも重要です。一般的には、活性が低い時ほど軽いジグヘッド(0.4g~0.6g)が効果的で、活性が高い時は少し重め(0.8g~1.3g)でも問題ありません。

<出典:久々のS キャリー – かずゆきのアジング日記</出典>

しかし風でラインがはらみJH の存在が分かりにくく かなり流されているのでJH を0、8から1、3グラムに変更 するとJH の存在が掴みやすくなり

このように、風や潮の状況によってもジグヘッドの重さを調整することが有効です。ジグヘッドの存在が分かりにくい時は、少し重くしてみるのも一つの手段です。

ドリフトを意識する

最近のアジングでは、「ドリフト」という釣法が注目されています。これは、潮の流れに乗せてワームを自然に漂わせる方法で、プランクトンを模した非常に自然なアプローチです。Sキャリーは軽量なので、潮の流れに乗せやすく、ドリフトに適していると言えます。

釣れない時は、無理にアクションを入れず、潮に乗せて流すだけでも効果的な場合があります。テンションをかけすぎず、ラインを張らず緩めずの状態で流してみてください。

それでも釣れない場合は、思い切ってリグを変更したり、ポイントを移動したりすることも検討しましょう。Sキャリーにこだわりすぎず、柔軟に対応することが釣果への近道です。

飛距離を最大限に伸ばすコツ

飛距離を最大限に伸ばすコツ

Sキャリーで飛距離を伸ばすためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。ただし、大遠投よりもコントロール重視がSキャリーの本質であることは忘れないでください。

✈️ 飛距離アップのポイント

要素ポイント詳細
ウェイト選択重めを選ぶ4g~10gで飛距離アップ
ライン細めを使う空気抵抗が減る(0.4号推奨)
ロッド適度な硬さLクラス以上が理想
キャスト垂らしを長めに40~50cm程度
フォームサイドorオーバー状況に応じて使い分け

ウェイト選択の重要性

当然ながら、重いウェイトを使えば飛距離は伸びます。Sキャリーの場合、通常モデルの4.0gやヘビーウェイトモデルの5.0g、8.0g、10.0gを使用すれば、かなりの距離をカバーできます。ただし、重くなるほどキャスト時の負荷が増えるため、ロッドの適合ウェイトを確認しておくことが重要です。

ラインの選択

エステルラインの0.4号や0.3号といった細いラインを使用すると、空気抵抗が減って飛距離が伸びます。ただし、細いラインはキャスト切れのリスクも高まるため、適度な太さとのバランスを考慮する必要があります。

<出典:【34家邊に聞け!】第65弾</出典>

Sキャリーは1000番を使っています。ハイギアだと巻きとりすぎてしまいます。アジングに関しては40~50m程度しか飛ばないためローギアの方が楽だとおっしゃってます。

家邊氏の見解では、アジングでは40~50m程度の飛距離で十分とのことです。これは重要な指摘で、無理に大遠投を狙うよりも、コントロール重視で確実に釣れるレンジを攻める方が結果的に釣果につながるということでしょう。

キャストフォームの工夫

サイドキャストは風の影響を受けにくく、低弾道で飛ばせるため、向かい風の時に有効です。オーバーヘッドキャストは高弾道になり、追い風の時に飛距離を稼ぎやすくなります。状況に応じて使い分けることで、より効率的に飛距離を伸ばすことができるでしょう。

垂らしを長めに取る(40~50cm程度)ことも、飛距離アップには効果的です。ただし、長すぎるとコントロールが難しくなるため、自分に合った長さを見つけることが大切です。

自作やカスタマイズも可能

自作やカスタマイズも可能

Sキャリーやそのセッティングアイテムは、工夫次第で自作やカスタマイズが可能です。特にSタッチが品薄の時や、よりコストを抑えたい場合には、自作にチャレンジしてみるのも面白いでしょう。

🔧 自作・カスタマイズの例

アイテム自作方法メリット
Sタッチ代替品ハリス止め+スプリットリングコスト削減、入手しやすい
ワンステップSキャリー自動ハリス止め使用結ばずに装着可能
Fシステムフロートを利用さらなる飛距離
ガン玉追加浮き止めゴム下に装着風対策、感度調整

ワンステップSキャリーのカスタム例

<出典:Sキャリーを結ばず使えるリグにカスタム</出典>

「ワンステップSキャリー」 これ、ラインを結ぶこと自体を必要としません(°∀°)ノ 糸を刺すだけでリグチェンジが可能です。

ハヤ釣りする人にはお馴染みの「自動ハリス止め」を使います(°∀°)ノ 必要になるのは、スプリットリングP-04 #0とサヨリローリング P262 それとSキャリー本体ですね(°∀°)ノ

このカスタマイズは非常に実用的です。リーダーの余り糸を利用し、ハリス止めに引っ掛けるだけでセット完了。数秒でSキャリーをセットできるようになり、ジグ単からの切り替えも簡単になります。

作り方は簡単で、スプリットリングを使ってSキャリーとローリングハリス止めを接続するだけ。市販のパーツで作れるため、コストも抑えられます。エステルの0.2号でも、フルキャストしなければ運用できるとのことで、繊細なアジングにも対応可能です。

Fシステムとの組み合わせ

SキャリーにFシステム(フロート)を組み合わせることで、さらなる飛距離を稼ぐこともできます。ただし、これは中上級者向けのカスタマイズで、システムが複雑になるため、まずは基本的なSキャリーの使い方をマスターしてから挑戦することをおすすめします。

自作時の注意点

自作やカスタマイズを行う際は、以下の点に注意が必要です:

  • 強度の確保:特にスプリットリングの開きやすさなどをチェック
  • バランスの維持:重量バランスが崩れると飛行姿勢が不安定に
  • 安全性:鋭利な部分がないか確認し、怪我を防止
  • 実地テスト:実際に釣り場で試してから本格使用

自作やカスタマイズは、釣りの楽しみを広げてくれる要素の一つです。ただし、純正品の設計には長年の研究開発が詰まっているため、初心者の方はまず純正のSキャリーとSタッチで基本を学ぶことをおすすめします。

まとめ:アジングでSキャリーを使いこなすための重要ポイント

まとめ:アジングでSキャリーを使いこなすための重要ポイント

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. Sキャリーは34が開発した「沖でジグ単を使える」遠投リグである
  2. 全ウェイトで0.4gジグヘッドと同じ沈下速度を実現している
  3. ラインナップは1.5gから10gまで8種類あり状況に応じて選べる
  4. Sタッチを使えばワンタッチでセッティングが完了する
  5. 推奨ラインはエステル0.4号以上で高感度を維持できる
  6. 最も効果的なのは沖の表層~中層のアジ攻略である
  7. 風が強い日にはSキャリーの重量が威力を発揮する
  8. 大遠投や深場のボトム攻略には向かない場合がある
  9. 基本的な釣り方はジグ単と同じで特別な技術は不要である
  10. 釣れない時はレンジやジグヘッドの重さを変えてみる
  11. 飛距離よりもコントロール重視で40~50mをしっかり攻める
  12. ローギアの1000番リールが巻き取りすぎず使いやすい
  13. 風が強い時はガン玉追加で安定性が向上する
  14. 自作やカスタマイズで自分好みのシステムを作れる
  15. Sキャリーは活性が低い時間帯でも釣果を上げられる

記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
  1. sキャリー&sタッチ – THIRTY34FOUR
  2. 久々のS キャリー – かずゆきのアジング日記
  3. Sキャリー – THIRTY34FOUR
  4. アジングの遠投リグ「Sキャリー」とは?スゴイところを熱弁!
  5. 飛距離が出せてスローに攻めれるSキャリーが凄い!
  6. 【34家邊に聞け!】第65弾
  7. アジングの遠投リグ「Sキャリー」の使い方・釣り方を徹底解説
  8. Sキャリーを結ばず使えるリグにカスタム

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有益な情報をご公開いただき、誠にありがとうございます。
感謝の意を込め、このリンクはSEO効果がある形で設置させていただいております。
※リンクには nofollow 属性を付与しておりませんので、一定のSEO効果が見込まれるなど、サイト運営者様にとってもメリットとなれば幸いです。
当サイトは、インターネット上に散在する有益な情報を収集し、要約・編集してわかりやすくお届けすることを目的としたメディアです。
一部では「コタツブロガー」と揶揄されることもございますが、情報の収集や整理には思いのほか時間と労力を要します。
私たちは、その作業を通じて「情報をまとめてわかりやすく伝える」という形で新たな価値を提供できるのではないかと考え、運営しております。
なお、引用や参照の方法に不備、あるいはご不快に感じられる点がございましたら、迅速に対応いたしますので、お手数ですがお問い合わせフォームよりご連絡いただければ幸いです。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

当サイトについて

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情報の整理・編集にあたっては、読者やオリジナル記事の筆者へご迷惑をおかけしないよう、細心の注意を払って運営しておりますが、万が一、掲載内容に問題がある場合や修正・削除のご要望がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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