アジングとエギング、どちらも人気のルアーフィッシングですが、別々にタックルを揃えるとなるとかなりの出費になってしまいますよね。特にラインは消耗品でもあり、それぞれ専用のものを用意するのは経済的にも収納スペース的にも負担が大きいものです。
実は、適切なラインを選べばアジングとエギングの両方を1つのタックルで楽しむことが可能なんです。この記事では、インターネット上に散らばるさまざまな情報を収集・分析し、兼用に最適なラインの太さや種類、選び方のポイントを徹底解説していきます。リールやロッドの兼用についても触れながら、コストを抑えつつ両方の釣りを快適に楽しむための情報を網羅的にお届けします。
この記事のポイント |
---|
✓ アジングとエギング兼用に最適なラインはPE0.6〜0.8号である理由 |
✓ リーダーの使い分けとスプール交換で快適に両釣法を楽しむ方法 |
✓ 兼用リールは2000〜2500番が最適な番手である根拠 |
✓ ライトエギングなら完全兼用が可能になる条件と注意点 |
アジングとエギングで兼用できるラインの選び方
- 兼用ラインはPE0.6〜0.8号が最適な理由
- アジング専用ラインとエギング専用ラインの違い
- フロロカーボンラインは兼用に向いているのか
- リーダーの太さは釣りに合わせて調整する必要がある
- 替えスプールを活用すると快適に釣りができる
- 風や潮流の状況に応じたライン選択が重要
兼用ラインはPE0.6〜0.8号が最適な理由
アジングとエギングを兼用する際のメインラインとして、PE0.6〜0.8号が最も理想的な太さとなります。この太さが推奨される理由は、両方の釣法における要求スペックのバランスが取れているためです。
一般的に、アジングでは0.2〜0.4号、エギングでは0.6〜0.8号のPEラインが標準的とされています。この差をどう埋めるかが兼用の鍵となるわけですが、中間の太さを選ぶことで両方に対応できるのです。
PE0.6号であれば、アジングにはやや太めですが感度も十分に確保できますし、エギングには若干細めながらも2.5〜3.5号のエギを扱うには十分な強度があります。特にライトエギング(1.5〜2.5号のエギを使用)であれば、この太さで快適に釣りができるでしょう。
一方、PE0.8号を選択すれば、エギングには標準的な太さとなり、アジングでもフロートリグやキャロライナリグといった重めの仕掛けを使う場合には最適です。ただし、1g前後のジグヘッド単体(ジグ単)を使うアジングには少々太く感じるかもしれません。
📊 兼用ライン太さ比較表
ライン太さ | アジング適性 | エギング適性 | 向いている釣法 |
---|---|---|---|
PE0.4号 | ◎最適 | △細い | ジグ単アジング、ライトエギング |
PE0.5号 | ○良好 | △やや細い | ジグ単〜フロート、ライトエギング |
PE0.6号 | ○やや太い | ○良好 | フロートアジング、通常エギング |
PE0.8号 | △太い | ◎最適 | キャロアジング、通常〜パワーエギング |
さらに、PE0.6〜0.8号という太さは飛距離と感度のバランスが優れているという利点もあります。細すぎるラインは風の影響を受けにくいものの強度が不安ですし、太すぎるラインは強度は十分でも感度が落ち、飛距離も伸びません。この中間の太さなら、両方の釣りで必要十分なパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。
アジング専用ラインとエギング専用ラインの違い
アジング専用ラインとエギング専用ラインには、設計思想や求められる性能に明確な違いが存在します。それぞれの特性を理解することで、兼用ラインを選ぶ際の判断材料になります。
アジング専用ラインの特徴としては、まず極細であることが挙げられます。0.2〜0.4号という細さは、わずか1g前後のジグヘッドの重みを感じ取り、アジの繊細なアタリを逃さないために必要不可欠です。また、比重が重い高比重PEラインやエステルラインが多用されるのも特徴で、これは風の影響を受けにくく、ラインが沈みやすいため仕掛けのコントロールがしやすいからです。
一方、エギング専用ラインの特徴は、エギの重量(2.5号で約10g、3.5号で約20g)に耐えられる強度と、イカの強い引きに対応できる耐久性が重視されます。0.6〜0.8号が標準的で、アジングラインに比べると太く、引張強度も高めに設定されています。また、シャクリという激しいアクションを繰り返すため、耐摩耗性も重要な要素となります。
「釣りの中でも特に簡単で釣れやすいと人気のアジング・エギング・メバリング。それぞれの専用ラインを揃えようとするとお金がかかりますし、ラインを巻き替えるのも手間ですよね。」
この指摘の通り、専用ラインをそれぞれ用意するのは経済的にも手間的にも負担が大きいため、兼用ラインの需要が高まっているわけです。
🎣 専用ライン比較マトリクス
項目 | アジング専用 | エギング専用 | 兼用ライン |
---|---|---|---|
太さ | 0.2〜0.4号 | 0.6〜0.8号 | 0.6号前後 |
感度 | 最重要 | 重要 | 重要 |
強度 | 最低限 | 重要 | バランス型 |
比重 | 高比重推奨 | 標準 | 高比重推奨 |
価格帯 | 2,000〜3,500円 | 2,000〜3,500円 | 2,000〜3,500円 |
ラインの素材に関しても違いがあります。アジングでは感度を最優先するため、伸びが少ないPEラインやエステルラインが主流ですが、エギングではPEラインが圧倒的に多く使用されます。フロロカーボンやナイロンを使うケースもありますが、飛距離と感度の面でPEラインが優位だからです。
フロロカーボンラインは兼用に向いているのか
フロロカーボンラインをメインラインとして使い、アジングとエギングを兼用できるかという疑問を持つ方もいるかもしれません。結論から言うと、フロロカーボンラインをメインラインとして兼用するのは現実的ではありません。
フロロカーボンラインの最大の特徴は、比重が高く水に沈みやすいこと、根ズレに強いこと、伸びが少なく感度が良いことです。これらの特性は一見すると両釣法に有利に思えますが、実際には大きなデメリットがあります。
まず、飛距離が大幅に落ちるという問題があります。フロロカーボンラインはPEラインに比べて太く、同じ強度を得るためにはより太い号数を使う必要があります。例えば、PE0.6号と同等の強度を得るにはフロロカーボン2号程度が必要となり、ガイドとの摩擦抵抗が大きくなって飛距離が激減します。
さらに、フロロカーボンラインにはラインメモリー(巻きグセ)が強く出るという欠点もあります。スプールに巻いた状態のクセがついてしまい、キャスト時にラインがスムーズに放出されず、トラブルの原因となります。
ただし、フロロカーボンラインはショックリーダーとしては極めて優秀で、アジング・エギング兼用タックルでも必須のアイテムです。PEラインの先端に1〜2mほどフロロカーボンリーダーを結束することで、以下のようなメリットが得られます。
✅ フロロカーボンリーダーのメリット
- 根ズレや歯ズレによるラインブレイクを防ぐ
- 透明度が高く、魚に警戒心を与えにくい
- 適度な張りがあり、ルアーの動きを妨げない
- 衝撃吸収性があり、突然のアタリでも切れにくい
アジングでは1〜1.5号(4〜6lb)、エギングでは2〜2.5号(8〜10lb)のフロロカーボンリーダーが一般的です。兼用する場合は、アジングに合わせて1〜1.5号を基本とし、大型のイカが狙える場合や根の荒い場所では2号に変更するという使い分けが推奨されます。
📌 リーダー太さ選択ガイド
釣法 | 推奨リーダー太さ | 状況 |
---|---|---|
アジング | 1〜1.5号(4〜6lb) | 通常のアジング全般 |
ライトエギング | 1.5〜2号(6〜8lb) | 1.5〜2.5号のエギ使用時 |
エギング | 2〜2.5号(8〜10lb) | 3〜3.5号のエギ使用時 |
兼用(推奨) | 1.5号(6lb) | バランス重視の場合 |
リーダーの太さは釣りに合わせて調整する必要がある
兼用タックルを使う場合でも、リーダーだけは釣りの内容に応じて交換することが理想的です。メインラインは同じでも、リーダーを変えるだけで両方の釣りに最適化できるからです。
アジングでは、アジの吸い込みの良さを考慮して細めのリーダーを使用します。太すぎるリーダーは水中で目立ち、プレッシャーの高い釣り場では魚の警戒心を高めてしまう可能性があります。また、細いリーダーの方がルアーの動きが自然になり、食いが良くなる傾向があります。
一方、エギングでは、イカの鋭い歯(カラストンビ)でラインが切れるのを防ぐため、ある程度の太さが必要です。また、エギをシャクる際の衝撃や、海藻や岩への根ズレにも耐えられる強度が求められます。
現場でリーダーを結び直すのは手間がかかりますが、FGノットやPRノットといった強固な結束方法をマスターしておけば、5分程度で交換できます。あるいは、事前に異なる太さのリーダーを結んだ仕掛けをいくつか用意しておくという方法も効率的です。市販のリーダー付きスナップを使えば、さらに素早く交換できるでしょう。
替えスプールを活用すると快適に釣りができる
兼用ラインの選択に悩む場合、替えスプールを2つ用意して使い分けるという方法が最も快適かもしれません。この方法なら、それぞれの釣りに最適なラインシステムを瞬時に切り替えられます。
例えば、1つのスプールにはアジング用のPE0.4号+フロロリーダー1号を巻き、もう1つのスプールにはエギング用のPE0.8号+フロロリーダー2号を巻いておきます。釣り場で釣法を変える際、スプールを交換するだけで最適なセッティングになるわけです。
「もう一つの、より本格的な方法は『替えスプールを活用する』ことです。リールのスプール(糸を巻く部分)をもう一つ用意し、片方にはアジング用の細いライン、もう片方にはエギング用の太いラインを巻いておきます。釣り場でスプールを交換するだけで、それぞれの釣りに最適なラインシステムを瞬時に組むことができ、非常に快適です。」
この方法の利点は、妥協のないベストなセッティングで釣りができることです。中間の太さで妥協するのではなく、それぞれに最適なラインを使えるため、釣果も向上する可能性が高くなります。
⚙️ 替えスプール活用のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
✓ それぞれの釣りで最適なセッティング | ✗ 替えスプールの購入費用がかかる |
✓ 現場で素早く交換可能(30秒程度) | ✗ 替えスプールを持ち運ぶ必要がある |
✓ ライン巻き替えの手間が不要 | ✗ スプール交換の手間が発生する |
✓ 両方の釣りで釣果が向上しやすい | ✗ リールによっては替えスプールが高価 |
ダイワやシマノの主要リールなら、替えスプールは純正品で3,000〜5,000円程度で購入できます。社外品ならさらに安価なものもあります。初期投資は必要ですが、長期的に見れば快適性と釣果の向上を考えると十分に価値のある投資と言えるでしょう。
風や潮流の状況に応じたライン選択が重要
アジングとエギングを兼用する際、釣り場の風や潮流の状況によってラインを使い分けるという考え方も重要です。同じラインでも、環境条件によって適性が大きく変わってくるからです。
風が強い状況では、細いラインほど風の影響を受けて糸フケ(ラインのたるみ)が大きくなり、アタリが取りにくくなったり、ルアーのコントロールが難しくなったりします。このような場合は、0.8号程度の太めのラインの方が扱いやすくなります。
また、高比重PEラインを選ぶことで風対策ができます。通常のPEラインは比重が1.0未満で水に浮きますが、高比重PEラインは比重1.0以上あり、水中に沈んでいきます。これにより、水面付近のラインが風に煽られにくくなり、快適に釣りができるようになります。
潮流が速い場所では、細いラインだと潮に流されやすく、底を取るのが難しくなります。特にエギングでエギを沈めたい場合や、アジングで中層を狙いたい場合には、太めのラインの方がコントロールしやすいでしょう。
🌊 状況別ライン選択の目安
状況 | 推奨ライン | 理由 |
---|---|---|
無風・穏やか | PE0.4〜0.6号 | 感度を最優先できる |
弱風・弱潮 | PE0.6号 | バランスが良い |
強風時 | PE0.8号または高比重PE | 風の影響を抑えられる |
強潮流 | PE0.8号または高比重PE | 潮に流されにくい |
深場攻略 | 高比重PE0.6〜0.8号 | 素早く沈められる |
逆に、無風で穏やかな状況なら、細めのPE0.4〜0.6号でも問題なく使えます。むしろ感度が高く、繊細なアタリも拾えるため、釣果が伸びる可能性があります。
このように、1つのラインで全ての状況に対応しようとするのではなく、状況に応じて複数のラインを使い分けるという発想を持つことで、より快適に釣りを楽しめるでしょう。
アジングとエギングを兼用する際のタックル選び
- 兼用リールは2000番〜2500番が万能
- 兼用ロッドの選び方は長さと硬さがポイント
- メインラインに高比重PEを選ぶメリット
- おすすめの兼用PEライン7選
- おすすめの兼用フロロカーボンライン5選
- ライトエギングなら完全兼用が可能
- まとめ:アジング エギング 兼用 ライン
兼用リールは2000番〜2500番が万能
アジングとエギングでリールを兼用する場合、2000番〜2500番のスピニングリールが最も適していると言えます。この番手は、両方の釣法に必要なラインキャパシティと操作性のバランスが取れているためです。
アジング専用で考えると、1000番や500番といった小型軽量のリールが理想的です。タックル全体が軽くなり、長時間の釣りでも疲れにくく、繊細な操作がしやすくなります。しかし、エギングも考慮すると、この番手ではラインキャパシティが不足してしまいます。
エギングでは、PE0.8号を150〜200m巻けることが望ましいとされています。大型のアオリイカがヒットした際の走りに対応したり、遠投してラインが出ていった状態でフォールさせたりする際に、十分な糸巻き量が必要になるからです。
「最も重要なのは『番手(サイズ)』です。リールの番手は、シマノやダイワといったメーカーによって基準が若干異なりますが、一般的に『2000番〜2500番』クラスが兼用には最適と言えます。」
2000番リールなら、PE0.6号を150m程度、2500番リールならPE0.8号を200m程度巻くことができます。アジングには少し大きく感じるかもしれませんが、近年のリールは軽量化が進んでおり、2500番でも200g前後の自重のモデルが多数あります。
🎣 番手別スペック比較表
リール番手 | 自重目安 | PE0.6号 | PE0.8号 | アジング適性 | エギング適性 |
---|---|---|---|---|---|
1000番 | 170g前後 | 100m | 70m | ◎ | × |
2000番 | 190g前後 | 150m | 100m | ○ | △ |
2500番 | 210g前後 | 200m | 150m | △ | ○ |
3000番 | 230g前後 | 250m | 200m | × | ◎ |
2000番を選ぶか2500番を選ぶかは、どちらの釣りを重視するかによって決めると良いでしょう。アジングメインなら2000番、エギングメインなら2500番が推奨されます。また、将来的にシーバスやライトショアジギングなど他の釣りにも挑戦したい場合は、汎用性の高い2500番を選んでおくと、後々の出費を抑えられるかもしれません。
ギア比に関しては、ハイギア(HG)またはエクストラハイギア(XG)が使いやすいでしょう。ハンドル1回転あたりの巻き取り量が多いため、手返しが良く、ラインスラック(糸のたるみ)の回収も素早くできます。特にエギングではシャクった後の糸フケを回収する必要があるため、ハイギア以上が推奨されます。
兼用ロッドの選び方は長さと硬さがポイント
リールだけでなく、ロッドも兼用できれば理想的ですが、残念ながらアジングとエギングではロッドの兼用はかなり難しいというのが実情です。それでも条件を絞れば兼用可能なロッドも存在します。
アジングロッドは通常、6〜7フィート台で、硬さはUL(ウルトラライト)〜L(ライト)クラスが主流です。1g前後のジグヘッドの重みを感じ取り、アジの小さなアタリを明確に捉えるため、非常に繊細な設計になっています。
一方、エギングロッドは8〜9フィート台で、硬さはML(ミディアムライト)〜M(ミディアム)クラスが一般的です。2.5〜4号のエギ(10〜25g)を扱い、力強いシャクリアクションに耐えられる張りと強度が必要とされます。
この大きな差を考えると、標準的なアジングロッドで通常のエギングをするのは難しく、逆に標準的なエギングロッドでジグ単のアジングをするのも現実的ではありません。
📏 ロッドスペック比較
項目 | アジングロッド | エギングロッド | 兼用可能ロッド |
---|---|---|---|
長さ | 6〜7ft | 8〜9ft | 7〜8ft |
硬さ | UL〜L | ML〜M | L〜ML |
適合ルアー重量 | 0.5〜7g | 10〜25g | 5〜15g |
主な用途 | ジグ単、軽量リグ | エギング全般 | ライトゲーム全般 |
ただし、ライトエギング用のロッドなら、アジングとの兼用が可能になります。ライトエギングとは、1.5〜2.5号の小型エギを使ってヒイカやヤリイカ、秋の小型アオリイカを狙う釣法です。これらのエギの重さは6〜10g程度なので、パワーのあるアジングロッドでも扱えるのです。
「アジングロッドは、まさにこのライトエギングに最適なスペックを持っています。軽量なエギの重さをしっかりと竿先に感じながらキャストでき、繊細な操作も思いのままです。」
具体的には、長さ7フィート台、硬さML、適合ルアーウェイト10〜15g程度のロッドが兼用に適しています。このスペックなら、アジングのフロートリグやキャロライナリグも扱えますし、ライトエギングにも十分対応できます。
メインラインに高比重PEを選ぶメリット
兼用ラインを選ぶ際、通常のPEラインではなく高比重PEラインを選択するという方法もあります。高比重PEラインには、アジングとエギング両方に役立つメリットがあるからです。
通常のPEラインは比重が0.97程度で水に浮きますが、高比重PEラインは比重が1.0以上あり、水に沈んでいきます。この特性により、以下のようなメリットが得られます。
✅ 高比重PEラインの主なメリット
- 風の影響を受けにくく、ラインコントロールがしやすい
- 水面のラインが沈むため、ボートや障害物への引っかかりが減る
- ラインテンションがかかりやすく、アタリが取りやすい
- 糸フケが少なく、フッキングの成功率が上がる
- 沈下速度が上がり、深場攻略や素早い層の入れ替えが可能
特に、アジングで使用されることの多いエステルラインは比重が1.4もあり、非常に沈みやすいラインです。高比重PEラインはエステルラインほどではありませんが、比重1.2〜1.4程度のものがあり、通常のPEラインよりもアジングに適した特性を持ちます。
エギングにおいても、高比重PEラインは有利に働きます。エギを沈める際にラインも一緒に沈んでくれるため、潮流の影響を受けにくく、狙った層にエギを届けやすくなります。また、ラインが沈むことでシャクリのアクションがエギに伝わりやすく、キレのある動きを出せるでしょう。
🎯 通常PEと高比重PEの比較
項目 | 通常PEライン | 高比重PEライン |
---|---|---|
比重 | 0.97程度 | 1.2〜1.4 |
水中での挙動 | 浮く | 沈む |
風の影響 | 受けやすい | 受けにくい |
感度 | 高い | やや高い |
価格 | 標準 | やや高め |
代表製品 | ピットブル、セフィア8等 | アーマードF、月下美人デュラセンサー等 |
ただし、高比重PEラインにもデメリットがあります。通常のPEラインに比べて価格がやや高めであることと、製品のラインナップが少ないことです。また、比重が重い分、極浅場の表層を攻めたい場合には不向きかもしれません。
おすすめの兼用PEライン7選
ここからは、アジングとエギングで兼用できる具体的なPEラインを紹介していきます。実際に釣り人から高い評価を受けている製品を厳選しました。
1. デュエル(DUEL)アーマードF アジ・メバル
比重1.0の絶妙なバランスを実現した高比重PEラインです。ポリエステルとフロロカーボン、シリコンを混ぜて作られており、水馴染みが良く、風に強く、操作しやすいという特徴があります。0.2〜0.4号のラインナップがあり、特に0.3〜0.4号がアジングとライトエギングの兼用に最適でしょう。価格は150mで2,000円前後と手頃です。
2. ダイワ(DAIWA) UVF 月下美人デュラセンサー+Si2
ダイワの高密度編み込み設計と独自のシリコン加工により、耐摩耗性と耐久性に優れたPEラインです。比重は0.98と通常のPEラインとほぼ同じですが、音鳴りが軽減されているのが特徴です。0.2〜0.6号の幅広いラインナップがあり、兼用なら0.3〜0.4号が使いやすいでしょう。150mで2,800円程度です。
3. クレハ(KUREHA) シーガー PE X4 ルアーエディション
最高クラスの低伸度を誇るPEラインで、アタリの取りやすさが魅力です。細い号数ながら高いライン強度を持ち、コストパフォーマンスにも優れています。1mごとにマーキングが入っているため、水深管理がしやすいのもポイントです。150mで1,900円前後と、今回紹介する中では最も安価な部類に入ります。
4. UNITIKA(ユニチカ)ナイトゲーム THEスーパーPE SP
ナイトゲーム専用として開発されたPEラインで、ピュアホワイトカラーが夜釣りでの視認性を高めてくれます。0.2〜0.4号という細めのラインナップですが、通常のPEラインの2倍の強度があり、風に煽られてもラインの弛みが少ないという特徴があります。150mで3,200円前後です。
5. よつあみ(YGK) エックスブレイド オードラゴンX4
比重1.4の高比重を実現したPEラインで、深場攻略や潮流の速い場所で威力を発揮します。4本撚りながら驚きの高強度を誇り、0.4〜0.6号でも十分な引張強度があります。初心者が太めのラインで安心して釣りを楽しみたい場合におすすめです。150mで2,000円前後とコストパフォーマンスも良好です。
6. シマノ ピットブル4
ルアーキャスティング用として開発された、しなやかさとなめらかさを両立したPEラインです。ライムグリーンカラーで視認性が良く、4本撚りながら価格もリーズナブル。0.4〜0.6号のラインナップがあり、PEライン初心者にも扱いやすい製品です。150mで1,230円〜とコスパに優れています。
7. ダイワ(DAIWA)UVF エメラルダスデュラセンサー×8 LD+Si2
8本撚りの高密度・高強度に特化したPEラインです。原糸の太さを2デニールに変更することで糸の形状が真円に近づき、耐摩耗性が大幅に向上しています。さらにコーティング技術により滑りも良好で、飛距離も出やすいのが特徴です。200mで3,000円前後と容量が多めなのも嬉しいポイントです。
💡 おすすめPEライン比較早見表
製品名 | 太さ | 長さ | 比重 | 価格目安 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
アーマードF | 0.2〜0.4号 | 100/150m | 1.0 | 2,000円 | 高比重でバランス良好 |
月下美人デュラセンサー | 0.2〜0.6号 | 150/200m | 0.98 | 2,800円 | 耐摩耗性・耐久性◎ |
シーガー PE X4 | 0.2〜0.4号 | 150m | 標準 | 1,900円 | コスパ最強 |
ナイトゲームスーパーPE | 0.2〜0.4号 | 150m | 標準 | 3,200円 | 夜釣り専用設計 |
オードラゴンX4 | 0.4〜0.6号 | 150/200m | 1.4 | 2,000円 | 高比重で高強度 |
ピットブル4 | 0.4〜0.6号 | 150m | 標準 | 1,230円〜 | 初心者向け |
エメラルダスデュラ×8 | 0.4〜0.8号 | 200m | 標準 | 3,000円 | 8本撚りで滑り良好 |
おすすめの兼用フロロカーボンライン5選
ショックリーダーとして使用するフロロカーボンラインも、信頼性の高い製品を選ぶことが重要です。リーダーはPEラインと魚の間に入る最後の砦であり、ここが切れてしまえばせっかくの釣果を逃してしまいます。
1. 山豊テグス フロロショックリーダー
リーズナブルな価格ながら十分な性能を持つコスパ重視のフロロカーボンリーダーです。透明度が高く、適度な張りがあるため、ルアーの動きを妨げません。1〜2号のラインナップがあり、30mで500円前後と非常に手頃な価格設定です。
2. シマノ ソアレ フロロカーボンライン
アジング専用ブランド「ソアレ」から発売されているライトゲーム特化型のフロロカーボンラインです。しなやかで結びやすく、感度も良好。細いリーダーでも十分な強度があり、1〜1.5号の使用がおすすめです。30mで1,000円前後です。
3. デュエル ハードコア フロロライン アジ・メバル FC
耐摩耗性に優れたフロロカーボンラインで、根ズレに強いのが特徴です。アジ・メバル専用として開発されていますが、ライトエギングにも十分対応できます。1〜2号のラインナップで、30mで800円前後とバランスの良い価格設定です。
4. メジャークラフト 弾丸 フロロショックリーダー
高感度と低伸度を実現したフロロカーボンリーダーで、アタリの伝達が明確です。特に1.5号(6lb)は兼用に最適な太さで、アジングにもライトエギングにも対応できます。30mで600円前後とコスパも優秀です。
5. ラパラ・ジャパン ラピノヴァ フロロカーボン ショックリーダー
海外メーカーラパラが手掛ける高品質フロロカーボンで、しなやかさと強度を高いレベルで両立しています。結束部分の強度が特に高く、FGノットやPRノットとの相性が良いのが特徴です。30mで1,200円前後とやや高めですが、その価値はあるでしょう。
🎯 おすすめフロロリーダー比較表
製品名 | 推奨号数 | 長さ | 価格目安 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
山豊テグス フロロショックリーダー | 1〜2号 | 30m | 500円 | コスパ最強 |
ソアレ フロロカーボンライン | 1〜1.5号 | 30m | 1,000円 | ライトゲーム特化 |
ハードコア フロロライン | 1〜2号 | 30m | 800円 | 耐摩耗性◎ |
弾丸 フロロショックリーダー | 1.5号 | 30m | 600円 | 高感度 |
ラピノヴァ フロロカーボン | 1〜2号 | 30m | 1,200円 | 高品質 |
これらのリーダーは、基本的にどのPEラインとも組み合わせて使えます。アジングでは1〜1.5号、ライトエギングでは1.5〜2号を基本とし、状況に応じて調整すると良いでしょう。
ライトエギングなら完全兼用が可能
ここまで兼用について解説してきましたが、実はライトエギングに特化すれば、アジングとの完全兼用が可能になります。ライトエギングとは何かを改めて整理してみましょう。
ライトエギングは、1.5〜2.5号程度の小型エギを使用して、ヒイカ、ヤリイカ、ケンサキイカ、スルメイカなどのツツイカ類や、秋の小型アオリイカを狙う釣法です。通常のエギングに比べて軽量なエギを扱うため、タックルもライトに設定できるのが特徴です。
ライトエギング用のタックルセッティングは、以下のようになります。
📌 ライトエギング推奨タックル
- ロッド:7〜8ft、硬さL〜ML、適合ルアー5〜15g
- リール:2000〜2500番
- メインライン:PE0.4〜0.6号
- リーダー:フロロカーボン1.5〜2号
- エギ:1.5〜2.5号
このセッティングを見ると分かる通り、アジングのフロートリグやキャロライナリグのタックルとほぼ同じなのです。つまり、アジング用に揃えたタックルで、そのままライトエギングも楽しめるということになります。
「アジングロッドは、まさにこのライトエギングに最適なスペックを持っています。軽量なエギの重さをしっかりと竿先に感じながらキャストでき、繊細な操作も思いのままです。特に、アジングロッドの高い感度は、小型イカの非常に小さなアタリを明確に捉えることができます。」
ライトエギングの最大の魅力は、アジングと同じ感覚で釣りができることです。小型イカのアタリは非常に繊細で、まるでアジのアタリのように「コツッ」という小さな違和感として手元に伝わってきます。この微細なアタリを感じ取る楽しさは、アジングに通じるものがあるでしょう。
また、ライトエギングはハイシーズンが長いというメリットもあります。ヒイカは夏から冬まで、ヤリイカは冬から春まで、秋イカは9〜11月と、ほぼ1年中どこかでライトエギングを楽しむことができます。アジングと組み合わせれば、さらに釣りの機会が増えるでしょう。
🎣 アジング vs ライトエギング比較
項目 | アジング(フロート) | ライトエギング |
---|---|---|
ターゲット | アジ(15〜30cm) | ヒイカ、ヤリイカ等(10〜30cm) |
ルアー重量 | 5〜15g | 6〜10g |
ロッド | 7〜8ft、L〜ML | 7〜8ft、L〜ML |
ライン | PE0.4〜0.6号 | PE0.4〜0.6号 |
シーズン | 春〜秋(地域差あり) | ほぼ通年(種類による) |
釣り場 | 堤防、漁港 | 堤防、漁港 |
このように、ライトエギングを視野に入れることで、「通常のエギング」との兼用を諦める代わりに、「アジングとの完全兼用」を実現できるのです。
まとめ:アジング エギング 兼用 ライン
最後に記事のポイントをまとめます。
- アジングとエギング兼用のメインラインは、PE0.6〜0.8号が最も適している
- PE0.6号はアジングにやや太く、エギングには標準的でバランスが良い
- PE0.8号はエギングに最適で、アジングのフロートリグにも対応できる
- アジング専用ラインは0.2〜0.4号、エギング専用ラインは0.6〜0.8号が標準
- フロロカーボンラインはメインラインには不向きだが、リーダーとしては最適
- リーダーはアジングで1〜1.5号、エギングで2〜2.5号を使い分けるべき
- 替えスプールを2つ用意すれば、それぞれに最適なラインシステムを瞬時に切り替えられる
- 風が強い状況や潮流が速い場所では、太めのラインや高比重PEラインが有利
- 兼用リールは2000番〜2500番が適しており、ギア比はハイギア以上が推奨される
- 2000番リールはアジング寄り、2500番リールはエギング寄りの特性を持つ
- アジングロッドとエギングロッドの完全兼用は難しいが、ライトエギング用ロッドなら可能
- 高比重PEラインは風に強く、ラインコントロールがしやすいというメリットがある
- おすすめの兼用PEラインには、アーマードF、月下美人デュラセンサー、シーガーPE X4などがある
- おすすめのフロロリーダーには、山豊テグス、ソアレ、ハードコアなどがある
- ライトエギング(1.5〜2.5号のエギ使用)なら、アジングとの完全兼用が実現できる
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- まさに万能ライン!アジング・エギング・メバリング兼用のメインライン8選
- アジング・エギング・メバリングの全てに使える最適なメインラインを教えてください – Yahoo!知恵袋
- アジング・エギング兼用リールの選び方とおすすめライン
- アジングとエギングでリールは兼用できる?条件やおすすめを紹介!
- アジングロッドでエギング!成功するための秘訣と注意点
- アジングロッドでエギングの代用は可能?違いと兼用術を解説
- エギングロッドでアジングはできる?必要なスペックとおすすめの商品を解説
- ライトショアジギングにエギングロッドを流用してみた
各サイト運営者様へ
有益な情報をご公開いただき、誠にありがとうございます。
感謝の意を込め、このリンクはSEO効果がある形で設置させていただいております。
※リンクには nofollow 属性を付与しておりませんので、一定のSEO効果が見込まれるなど、サイト運営者様にとってもメリットとなれば幸いです。
当サイトは、インターネット上に散在する有益な情報を収集し、要約・編集してわかりやすくお届けすることを目的としたメディアです。
一部では「コタツブロガー」と揶揄されることもございますが、情報の収集や整理には思いのほか時間と労力を要します。
私たちは、その作業を通じて「情報をまとめてわかりやすく伝える」という形で新たな価値を提供できるのではないかと考え、運営しております。
なお、引用や参照の方法に不備、あるいはご不快に感じられる点がございましたら、迅速に対応いたしますので、お手数ですがお問い合わせフォームよりご連絡いただければ幸いです。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
当サイトでは、インターネット上に散らばるさまざまな情報を収集し、AIを活用しながら要約・編集を行い、独自の切り口で見解を交えながらわかりやすい形でお届けしています。
情報の整理・編集にあたっては、読者やオリジナル記事の筆者へご迷惑をおかけしないよう、細心の注意を払って運営しておりますが、万が一、掲載内容に問題がある場合や修正・削除のご要望がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
迅速に対応をさせていただきます。
その際には、該当記事の URLやタイトルをあわせてお知らせいただけますと、より速やかに対応 することができますのでそちらもご協力いただけますと大変幸いでございます。
今後とも当サイトをよろしくお願いいたします。