アジングのフロートは思っているより簡単！初心者でも今すぐ始められる仕掛け作りと釣り方完全ガイド

アジングでフロートリグに挑戦したいけれど「難しそう」「仕掛けが複雑」と躊躇している方も多いのではないでしょうか。実際のところ、フロートアジングは思っているより簡単で、ジグ単では届かない沖のアジにアプローチできる非常に有効な釣法です。近年では簡単に組めるフロートシステムや専用アイテムが多数登場し、初心者でも手軽に始められる環境が整っています。

この記事では、アジング用フロートの基本知識から実践的な使い方まで、インターネット上の様々な情報を収集・分析し、初心者にも分かりやすく解説します。シャローフリークなどの人気フロートの特徴、簡単に作れる仕掛けシステム、エギングロッドでの代用方法、自作フロートのコストパフォーマンス、そして実際の釣り方のコツまで網羅的にカバーしています。

この記事のポイント
✅ フロートアジングが簡単と言われる理由と基本的な仕組み
✅ 初心者におすすめのフロートとタックル選びのポイント
✅ 簡単に組める仕掛けシステムと交換テクニック
✅ 実践で使える釣り方のコツとトラブル対策方法

Table of Contents

アジングでフロートを簡単に始めるための基本知識

アジングでフロートが簡単と言われる理由は遠投しながらスローに誘えるから
フロートアジングに必要なタックルは専用ロッドとリールの組み合わせ
簡単に作れるフロートリグの種類とそれぞれの特徴
アルカジックジャパンのシャローフリークが初心者におすすめな理由
フロート用ジグヘッドの重さは0.2g～0.6gが基本設定
フロートアジングで使うワームは柔らかい素材がベスト

アジングでフロートが簡単と言われる理由は遠投しながらスローに誘えるから

フロートアジングが「簡単」と評される最大の理由は、遠投とスロープレゼンテーションを両立できる点にあります。通常のジグ単アジングでは、軽いジグヘッドのため飛距離に限界があり、せいぜい20m程度の範囲しかカバーできません。一方、フロートリグなら10g以上の重量があるため、30m以上の遠投が可能になります。

特に注目すべきは、フロートの浮力によってジグヘッドをゆっくりと沈下させられるということです。重いジグヘッドを使えば飛距離は出ますが、沈みが早すぎてアジに見切られやすくなってしまいます。フロートリグなら軽いジグヘッドでも遠くまで飛ばせるため、アジが好むスローなフォールスピードを維持しながら広範囲を攻められるのです。

フロートリグの場合、ウキ自体水の抵抗が大きく、潮が流れていると非常に流されやすいです。そのためジグヘッドやプラグみたいに普通に巻いているつもりが、実際は想像以上に早く動いてしまうことがあります。

出典：【フロートリグ大全】作り方から使い方のコツまで徹底解説！

この点を理解すれば、フロートリグの操作は決して難しくありません。むしろ、水の抵抗を利用してよりナチュラルにワームを動かせるという利点として捉えることができます。初心者でも基本的な巻き方とフォールを組み合わせるだけで、効果的にアジにアプローチできるでしょう。

さらに、フロートリグはアタリが手元に伝わりやすいという特徴もあります。フロート自体が目印の役割を果たすため、微細なアタリも視覚的に捉えることが可能です。これにより、感度に不安を抱える初心者でも確実にアジのバイトをキャッチできるようになります。

現代のフロートアジングでは、従来の複雑な仕掛け作りは必要なくなりつつあります。ワンタッチで装着できるタイプや、専用のスイベルシステムなど、手軽に始められるアイテムが充実しているのも「簡単」と言われる理由の一つでしょう。

フロートアジングに必要なタックルは専用ロッドとリールの組み合わせ

フロートアジングを本格的に楽しむためには、専用のタックルセッティングが重要になります。通常のアジングロッドでは対応できない重量のフロートをキャストする必要があるため、適切なロッドとリールの組み合わせを理解しておきましょう。

🎣 フロートアジング用ロッドの選び方

項目	推奨スペック	理由
長さ	7.5～8.5フィート	遠投性能とオペレーション性のバランス
ルアーウエイト	10～20g以上	一般的なフロートの重量に対応
ティップ	ソリッドティップ	アジの繊細なアタリを感知しやすい
アクション	L～ML	フロートの重量とアジの引きに対応

ロッド選びで最も重要なのは、使用するフロートの重量に対応できるかどうかです。シャローフリークの7.5gから、エクスパンダの19gまで、様々な重量のフロートがありますが、少なくとも15g以上は背負えるロッドを選んでおくと安心でしょう。

重量級のフロートを投げる場合は、ライトなエギングロッドやシーバスロッドを勧められる場合もあるようですが、リグが受ける荷重変化を感じるためにはライトゲーム専用ロッドである必要があります。

出典：フロートアジングは簡単？タックルセッティングと釣り方を解説！

エギングロッドやシーバスロッドでも代用は可能ですが、アジの微細なアタリを感知する能力を考えると、やはり専用のフロートアジングロッドまたはライトゲーム用ロッドの方が有利です。特にソリッドティップモデルは、フロートリグの荷重変化を敏感に感じ取れるため、釣果向上に直結します。

🎣 リールとラインシステム

リールは2500～3000番のスピニングリールが最適です。フロートリグは重量があるため、小型リールではキャスト時のトラブルが起こりやすくなります。また、遠投後の回収を考えると、ある程度の巻き取り速度も必要になるでしょう。

ラインシステムについては、PEライン0.4～0.6号をメインに、リーダーは1.0～2.0号程度のフロロカーボンを使用します。フロートのフルキャストを考慮すると、PE0.6号程度の強度があった方が安心してキャストできます。特に根ズレの多いエリアでは、リーダーを太めに設定しておくことが重要です。

初期投資は通常のアジングタックルより高くなりますが、一度揃えてしまえば長期間使用できるのがフロートタックルの特徴です。また、同じタックルでメバリングやライトショアジギングにも応用できるため、汎用性の高い投資と考えることもできるでしょう。

簡単に作れるフロートリグの種類とそれぞれの特徴

フロートリグには複数のタイプがあり、それぞれに異なる特徴と使いやすさがあります。現在主流となっているリグシステムを理解して、自分に最適なタイプを選択しましょう。

🔧 主要なフロートリグタイプ一覧

リグタイプ	作成難易度	交換性	初心者おすすめ度
ワンタッチタイプ	★☆☆	★★★	★★★
中通しタイプ	★★☆	★★☆	★★☆
直結びタイプ(Fシステム)	★★★	★☆☆	★☆☆
スイベルシステム	★☆☆	★★★	★★★

ワンタッチタイプは、シマノのソアレタイディに代表される最も簡単なシステムです。ラインに挟み込むだけで装着でき、5分もあれば仕掛けが完成します。ただし、フロートがラインに固定されるため、魚とのやり取り時に若干の違和感を与える可能性があります。

中通しタイプは、アルカジックジャパンの「ぶっ飛びRockerⅡ」などが該当します。ウキに穴が開いているため誘導式となり、食い込みが良好という利点があります。ただし、ウキ止めゴムの調整が必要で、初心者には少し複雑に感じるかもしれません。

Fシステムとは、アジング界の超有名アングラーである藤原真一郎氏が考案したフロートリグです。Fシステムは、特別必要となるアイテムが無くても、PEとリーダーさえあれば簡単にフロートメバリングが楽しめてしまう、いわば即席仕掛けと言えるでしょう。

出典：フロートメバリングが超簡単になる魔法の仕掛け「ジャングルジムキャロ・フロートスイベル」

**Fシステム（直結びタイプ）**は、FGノットなどの摩擦系ノットで残した端糸にフロートを結ぶ方法です。特別なパーツは不要ですが、ノット部分に負荷がかかりやすいというデメリットがあります。また、フロートを交換するたびに端糸が短くなっていく問題もあります。

最近注目されているのはスイベルシステムで、ジャングルジムの「キャロ・フロートスイベル」が代表的です。メインラインとリーダーの間にスイベルを挟むだけで、仕掛けが絡みにくく、フロートの交換も簡単になります。初心者には最もおすすめできるシステムと言えるでしょう。

アルカジックジャパンのシャローフリークが初心者におすすめな理由

フロートアジング用のウキとして圧倒的な人気を誇るのが、アルカジックジャパンのシャローフリークシリーズです。多くのアングラーに支持される理由を詳しく分析してみましょう。

「シャローエリアを広範囲に探りたい」「さらに遠くのポイントを攻略するための飛距離がほしい」「超軽量ジグヘッドの動きをストレスなく自然に演出したい」それに加えて「バイトだけでなく、リグの動きも確実に感じたい」…。そんなアングラーの要求を満たしてくれるのが、ブランドビルダー/藤原真一郎考案のフロートリグシステム『Ｆシステム』であり、その専用設計フロート『シャローフリーク』です。

出典：【フロートリグ大全】作り方から使い方のコツまで徹底解説！

シャローフリークの最大の特徴は、絶妙な残浮力設定にあります。フローティングタイプでも完全に浮き上がるのではなく、適度な沈下スピードを維持できるように設計されています。これにより、アジが警戒しにくい自然なプレゼンテーションが可能になります。

📊 シャローフリークラインナップ

モデル	重量	タイプ	適用シーン
シャローフリークF 7.5g	7.5g	フローティング	表層～浅場攻略
シャローフリークF 10.5g	10.5g	フローティング	中距離戦
シャローフリークDive 8.1g	8.1g	ダイビング	中層攻略
エクスパンダ 19g	19g	ダイビング	超遠投対応

初心者には7.5gのフローティングタイプがおすすめです。比較的軽量でキャストしやすく、表層付近をじっくりと攻めることができます。慣れてきたら10.5gや19gのモデルで、より遠くのポイントを狙うという段階的なステップアップが可能です。

シャローフリークが支持される理由の一つは、どこの釣具店でも入手しやすいという点です。他メーカーのフロートと比較して流通量が多く、価格も比較的リーズナブルに設定されています。また、豊富なカラーバリエーションも魅力で、日中の視認性を重視したクリア系から、夜間の蓄光タイプまで用途に応じて選択できます。

形状面では、オーバル形状による優れた飛行安定性が特徴です。キャスト時の空気抵抗を計算し、着水後の安定性も考慮された設計となっています。初心者でもコントロールしやすく、狙ったポイントに正確にキャストできるでしょう。

さらに、シャローフリークはガン玉による微調整が可能という利点もあります。フロートとジグヘッドの間にガン玉を打つことで、沈下スピードを細かく調整できます。これにより、その日の潮流や魚の活性に合わせた最適なセッティングが見つけやすくなります。

フロート用ジグヘッドの重さは0.2g～0.6gが基本設定

フロートアジングにおけるジグヘッド選択は、通常のジグ単アジングとは異なるアプローチが必要になります。フロートの浮力とのバランスを考慮した適切な重量設定が、釣果を大きく左右します。

⚖️ フロート用ジグヘッド重量設定表

フロート残浮力	推奨ジグヘッド重量	沈下スピード	適用場面
0.3g	0.2g	超スロー	低活性時
0.6g	0.4g	スロー	標準設定
1.0g	0.6g	ミディアム	流れが速い場合
1.5g	0.8g	やや速い	ボトム攻略

基本的な考え方として、フロートの残浮力からジグヘッドとワームの重量を引いた値が、実際の沈下重量になります。例えば、残浮力0.6gのフロートに0.4gのジグヘッドと0.1gのワームを組み合わせると、0.1g相当の沈下スピードになるということです。

フロートに対するジグヘッドの重さこれは結構やり込まないと分からない部分も多いです。流れの早さや状況によっても変わりますが、一つ言えるのは、重すぎないこと！ただでさえ、フロートが抵抗になり食い込みが悪いのにジグヘッドが重ければ余計に食いにくくなります。

出典：【フロートリグ大全】作り方から使い方のコツまで徹底解説！

多くの情報源で推奨されているのは0.2g～0.6g程度の軽量ジグヘッドです。これは、フロートリグの最大のメリットである「スローなプレゼンテーション」を活かすためです。重いジグヘッドを使ってしまうと、せっかくのフロートの利点が相殺されてしまいます。

ただし、状況に応じての重量調整は必要です。潮の流れが速い場合や風が強い日には、0.8g～1.0g程度のやや重めのジグヘッドを使用することもあります。重要なのは、その日のコンディションに合わせて柔軟に対応することです。

ジグヘッドの形状については、オープンゲイプとストレートゲイプを使い分けることが推奨されています。オープンゲイプは一般的にフッキング率が高く、ストレートゲイプは大型魚に対する耐久性に優れています。初心者はまずオープンゲイプから始めて、慣れてきたら状況に応じて使い分けると良いでしょう。

フロートアジングでは、ジグヘッドの重量調整によってフォールスピードをコントロールすることが重要なテクニックの一つです。アジの活性や捕食パターンに合わせて、最適な沈下スピードを見つけることが釣果アップの鍵となります。

フロートアジングで使うワームは柔らかい素材がベスト

フロートリグでは、ワーム選択が通常のジグ単アジング以上に重要な要素となります。フロートの特性を活かすためには、柔らかい素材のワームを選ぶことが基本中の基本です。

🐛 フロートアジング用ワームの特徴

フロートリグでは、ワームが非常にゆっくりと動くため、微細な水流でも動きやすい柔らかい素材が効果的です。硬い素材のワームでは、スローな動きの中でアクションが出にくく、アジの関心を引くことができません。

フロートリグの場合、止めた時などワームは非常にゆっくり泳ぎます。そのため、硬い素材よりできるだけ柔らかい素材を選びましょう！テールが大きいものは推進力がある程度ないと動かないので、イマイチ！ピンテールやシャッドテールでも柔らかいものがおすすめです。

出典：【フロートリグ大全】作り方から使い方のコツまで徹底解説！

推奨ワームタイプとしては、以下のようなものが効果的です：

ピンテールワーム：最も基本的で汎用性が高い
シャッドテール：柔らかい素材であればアクション良好
ストレートワーム：ナチュラルな動きでスレた魚に効果的
カーリーテール：微細な動きでアピール力抜群

ワームサイズについては、通常のジグ単アジングよりもやや大きめのサイズが効果的とされています。2インチ以上のワームを使用することで、遠距離からでもアジにアピールできます。ただし、あまり大きすぎると今度は不自然になってしまうため、2～3インチ程度が適切でしょう。

カラー選択においては、クリア系やナチュラル系が基本となります。フロートリグは比較的長時間同じレンジを攻めることが多いため、アジに見切られにくいナチュラルなカラーが有効です。ただし、夜間や濁りのある状況では、蛍光色やチャートなどのアピール系カラーも効果的な場合があります。

特筆すべきは、フロートアジングではワームの交換頻度を高めることが重要だということです。ゆっくりとした動きのため、ワームが魚に長時間観察されやすく、学習効果によって反応が悪くなることがあります。定期的にカラーやタイプを変えることで、常に新鮮な刺激をアジに与えることができるでしょう。

アジングフロートを簡単にマスターする実践テクニック

フロートリグの飛距離は30m以上が当たり前の世界
フロートアジングが釣れない時の原因と対策方法
簡単に仕掛けを交換できるスイベルシステムの活用法
サーフでのフロートアジングはエギングロッドでも代用可能
自作フロートなら低コストで数量を確保できる
フロートアジングのトラブル回避は投げ方がポイント
まとめ：アジングでフロートを簡単に楽しむための要点

フロートリグの飛距離は30m以上が当たり前の世界

フロートアジングの最大の魅力は、圧倒的な飛距離性能にあります。通常のジグ単アジングでは到達できない30m以上の遠距離ポイントを攻略できることで、これまでアプローチできなかった魚との出会いが期待できます。

📏 フロート重量別飛距離比較

フロート重量	期待飛距離	適用場面	キャスト難易度
7.5g	30-40m	堤防・小規模河口	★☆☆
10.5g	40-50m	大規模河口・サーフ	★★☆
15g	50-60m	外洋・大規模サーフ	★★☆
19g	60m以上	極遠投が必要な場面	★★★

シャローフリーク7.5gでも、適切なタックルセッティングであれば30m以上の飛距離は確実に出せます。より重量のあるモデルを使用すれば、50m、60mといった超遠投も可能になります。この飛距離性能により、船でなければアプローチできなかったポイントにも陸から狙いを定めることができるのです。

飛距離を最大化するためのコツとしては、ペンデュラムキャストの習得が重要です。フロートは重量があるため、通常のオーバーヘッドキャストよりも振り幅を大きく取ったキャストが効果的です。また、キャスト時のサミング技術も重要で、着水直前にラインの放出をコントロールすることで、仕掛けの絡みを防ぎつつ飛距離を伸ばせます。

フロートは重たいです。空気抵抗も大きいので、いつも通り投げると簡単に折れちゃいますよ！（筆者も過去に経験あり）投げる時は、ゆっくり竿を振りかぶって投げるペンデュラムキャストで投げましょう。

出典：【フロートリグ大全】作り方から使い方のコツまで徹底解説！

遠投性能を活かすためには、風の影響も考慮する必要があります。フロートは表面積が大きいため、横風の影響を受けやすい特徴があります。風向きを読んで、風上側にキャストすることで、風に流されながらも目標ポイントにリグを送り込むことが可能です。

また、遠投時にはラインの管理も重要な要素となります。PEラインの場合、風の影響を受けやすいため、着水後は素早くラインを馴染ませる必要があります。特に200m巻きのラインでは、高切れやトラブルに備えて余裕を持った長さを確保しておくことが推奨されます。

飛距離が出ることで、これまでとは全く異なる釣りを展開できるようになります。沖の潮目、ブレイクライン、鳥山直下など、陸っぱりからは手の届かなかったポイントへのアプローチが可能になり、釣果の向上だけでなく、釣りの楽しさそのものが大きく広がるでしょう。

フロートアジングが釣れない時の原因と対策方法

フロートアジングを始めたものの「なかなか釣れない」という悩みを抱える方も少なくありません。釣れない原因を系統的に分析し、それぞれに対する効果的な対策方法を理解しておきましょう。

❌ フロートアジングが釣れない主な原因

原因	詳細	対策方法
タックル不適合	ロッドパワー不足、ライン細すぎ	専用タックルに変更
重量バランス不良	ジグヘッドが重すぎ/軽すぎ	0.2-0.6gで調整
巻き速度過多	通常の巻き速度で操作	超スロー巻きに変更
ワーム選択ミス	硬い素材、大きすぎるテール	柔らかいピンテールに変更
レンジ外し	魚のいるレンジを攻めていない	カウントダウンで調整

最も多い原因は、巻き速度が速すぎることです。フロートリグは水の抵抗が大きいため、通常の巻き速度では実際のワームが想像以上に速く動いてしまいます。アジが反応できない速度になってしまっているケースが非常に多く見られます。

巻きが早過ぎるこれはハマるとなかなか抜け出せないディープな沼！笑フロート特有のことなのですが、ウキ自体水の抵抗が大きく、潮が流れていると非常に流されやすいです。そのためジグヘッドやプラグみたいに普通に巻いているつもりが、実際は想像以上に早く動いてしまうことがあります。

出典：【フロートリグ大全】作り方から使い方のコツまで徹底解説！

効果的な対策方法としては、以下のような段階的なアプローチが有効です：

1. 超スロー巻きの習得
リールのハンドル1回転を5秒程度かけて行う超スロー巻きから始めてみてください。これでも速い場合があるため、さらにゆっくりと巻くことを意識しましょう。

2. ストップ＆ゴーの活用
巻き続けるのではなく、5～10秒巻いて3～5秒止める、というリズムを作ることで、アジに食いつくタイミングを与えることができます。

3. フォール重視のアプローチ
キャスト後、ジグヘッドを任意の深度まで沈めてから、超スローで巻き上げるパターンも効果的です。特に低活性時には、フォール中のバイトが多くなる傾向があります。

また、タックルセッティングの見直しも重要です。フロートの重量に対してロッドパワーが不足していると、適切なキャストができず、結果的にプレゼンテーションが不自然になってしまいます。ラインが細すぎる場合も、キャスト時の不安から本来の飛距離が出せなくなる可能性があります。

環境要因も考慮する必要があります。風や潮流の影響を受けやすいフロートリグでは、その日のコンディションに合わせた調整が必要です。風が強い日はより重いフロートを、潮流が速い日はジグヘッドを重めにするなど、柔軟な対応が求められます。

簡単に仕掛けを交換できるスイベルシステムの活用法

現代のフロートアジングにおいて、スイベルシステムの活用は釣果向上の重要な要素となっています。特にジャングルジムの「キャロ・フロートスイベル」に代表される専用アイテムは、仕掛け作りの簡便性と実釣性能を両立しています。

このスイベルを一目見た瞬間、「これやん！」って思わず口にしてしまったことを今でも覚えているほど、非常に衝撃的でした。

出典：フロートメバリングが超簡単になる魔法の仕掛け「ジャングルジムキャロ・フロートスイベル」

🔄 スイベルシステムの主要メリット

メリット	詳細説明	実釣での効果
瞬時組み立て	2つの穴に糸を通すだけ	セッティング時間大幅短縮
絡み防止	スイベル機能でライン絡み激減	トラブルレス釣行
瞬間交換	スナップでフロート瞬時変更	状況対応力向上
軽量設計	Sサイズ0.32g、Mサイズ0.5g	浮力調整への影響最小
高強度	Sサイズでも9kg以上の破断強度	大型魚対応

スイベルシステムの最大の利点は、仕掛けの絡みを劇的に軽減できることです。従来のFシステムでは、端糸の絡みによるトラブルが頻繁に発生していましたが、スイベルの回転機能により、この問題がほぼ解消されています。実際の使用において、4時間の釣行で絡みが1度も発生しなかったという報告もあります。

活用のコツとしては、メインライン側とリーダー側の結束に注意が必要です。特に根ズレの心配がないエリアでは、PEラインを直接スイベルに結束することも可能で、さらに簡単なセッティングが実現できます。一方、根の荒いエリアではしっかりとしたリーダーシステムを組むことが重要です。

フロートの交換についても、スナップ機能によりわずか数秒で完了します。これにより、その日の条件や魚の活性に応じて、重量やタイプの異なるフロートを素早く試すことができます。従来であれば仕掛けを結び直す必要があった作業が、まさに一瞬で完了するのです。

サイズ選択については、ライトゲーム用途ではSサイズが推奨されています。重量が0.32gと軽量でありながら、破断強度は16kg（スイベル部）、9kg（スナップ部）と十分な強度を有しています。Mサイズは主にロックフィッシュなど、より強度が要求される釣りに適しているでしょう。

実際の運用では、複数のフロートを用意しておくことで、スイベルシステムの真価を発揮できます。表層用のフローティングタイプから、中層攻略用のダイビングタイプまで、状況に応じて瞬時に交換することで、効率的にアジを探すことが可能になります。

サーフでのフロートアジングはエギングロッドでも代用可能

サーフでのフロートアジングは、エギングタックルの流用が可能で、初期投資を抑えながら始められる魅力的な釣法です。エギングロッドの特性がフロートアジングに適していることが、実釣経験からも明らかになっています。

向かったのは5月中旬。釣り仲間から糸魚川方面でアジが上がった情報をもらったので、いつもの上越より更に足を伸ばしてみました。糸魚川はよく分からないので、その辺のサーフでやってみます(笑)使うロッドはエギングロッドを転用。リールもエギング用（僕の場合はヴァンキッシュ2500番）、ライン・リーダーもそのまま使用します。

出典：エギングタックルでのサーフアジングが楽しすぎる！フロートアジングは意外と簡単！

🏖️ エギングタックルがサーフフロートに適している理由

エギングタックルの特徴	フロートアジングでの利点
8フィート前後の長さ	サーフでの遠投性能
ML～Mクラスのパワー	10g以上のフロートに対応
2500～3000番リール	遠投とライン回収のバランス
PE0.6～0.8号システム	フロートのフルキャストに適合
潮流感知能力	フロートの動きを把握しやすい

エギングロッドは、もともと10g～40g程度のエギをキャストするように設計されているため、フロートの重量帯とよくマッチします。特にサーフでの遠投が求められる場面では、エギングロッドの長さとパワーが大きな武器となります。

ただし、感度の面では専用ロッドに劣る部分があることは否定できません。アジの繊細なアタリを感知するためには、本来であればソリッドティップのライトゲーム専用ロッドが理想的です。しかし、エギングロッドでも「アタリは鮮明に分かる」という実釣報告があるように、実用上は十分な感度を有していると考えられます。

サーフフロートアジングの実践ポイント

サーフでのフロートアジングは、堤防とは異なるアプローチが必要になります。まず、遠浅のエリアを効率的に攻めることが基本となります。ジグ単では届かない沖合いの駆け上がりや、潮目を狙い撃ちできることが最大の利点です。

操作方法については、フォール重視のパターンが効果的とされています。シャクリながら巻き上げ、その後潮に同調させるイメージでフォールさせるテクニックが、多くの釣果に結びついています。これは、サーフの地形変化に対してワームを馴染ませる効果的な方法と言えるでしょう。

エギングタックルの流用により、追加投資なしでフロートアジングを始められるのは大きなメリットです。まずはエギングタックルで試してみて、釣果や手応えを感じてから専用タックルを検討するという段階的なアプローチが現実的でしょう。

また、エギングとフロートアジングの複合釣行も可能になります。朝夕のアジング、日中のエギングという使い分けや、季節による切り替えなど、1セットのタックルで年間を通じて楽しめる可能性が広がります。

自作フロートなら低コストで数量を確保できる

市販のフロートは1個あたり500～800円程度と決して安くはありません。根掛かりやロストを考えると、複数個の予備が必要になるため、自作フロートという選択肢は非常に魅力的です。

2019年の7月頃に購入した20個入りのスーパーボールですが、 2022年3月でようやく残り3個になりました。その間に釣ったアジとメバルは合わせて200匹は余裕で超えていると思います。1個あたり100円以下の値段でこれだけ長期間使えるのであれば自作しない手はないな～と改めて感じましたね。

出典：自作フロートでアジやメバルは簡単に釣れる！

💰 自作フロートのコストパフォーマンス比較

項目	市販フロート	自作フロート
初期コスト	500-800円/個	約70円/個
20個セット	10,000-16,000円	約1,400円
使用期間	同程度	2年半以上
カスタマイズ	限定的	自由度高

自作に必要な材料は非常にシンプルです：

夜光ラグビースーパーボール（20個入り約1,380円）
超硬質ステンレス線0.6mm（15本入り約550円）
木ネジ（シンキング用、100均で購入可能）

作り方も驚くほど簡単で、ステンレス線を9cm程度にカットし、真ん中を曲げてU字形にして、スーパーボールに垂直に挿し込むだけです。5分程度で1個完成するため、一度に大量生産することも可能です。

シンキングタイプを作りたい場合は、反対側に木ネジをねじ込むだけで完成します。木ネジの重さ（1g程度）を調整することで、好みの沈下スピードに調整できるのが自作の最大のメリットです。市販品では実現できない、細かなウェイト調整が可能になります。

自作フロートの性能評価

実釣においても、市販品と遜色ない性能を発揮することが確認されています。飛距離は10gフロートで30m程度、シンキングタイプでも根掛かりしにくいスローな沈下を実現できます。何より、ロストを恐れずに積極的に攻められることが精神的な余裕につながります。

耐久性についても、2年半の使用で20個中17個を消費という実績があり、これは主にロストによるものであって、破損による交換はほとんどないとのことです。適切に作成すれば、市販品と同等かそれ以上の耐久性を期待できるでしょう。

自作の楽しみとして、カラーバリエーションの自由度もあります。スーパーボールの色選択や、蓄光塗料の追加塗布など、市販品では得られないオリジナル性を追求できます。また、失敗を恐れずに様々な重量やサイズに挑戦できることも、自作ならではの利点と言えるでしょう。

フロートアジングのトラブル回避は投げ方がポイント

フロートアジングにおけるトラブルの多くは、キャスト時の技術不足に起因しています。フロートリグの特性を理解し、適切なキャスティング技術を身につけることで、トラブルを大幅に減らすことができます。

⚠️ フロートアジングの主要トラブル一覧

トラブル	発生原因	回避方法
ライン絡み	急激なキャスト、風の影響	ペンデュラムキャスト、サミング
フロート飛散	キャスト切れ	適切なドラグ設定、糸の点検
根掛かり多発	重すぎるリグ、レンジ無視	軽量ジグヘッド、カウント管理
飛距離不足	キャスト技術不足	フォーム見直し、タックルマッチング
アタリ不明瞭	感度不足、ライン管理不良	ラインテンション維持、集中力

最も重要なのは、ペンデュラムキャストの習得です。フロートは重量があるため、通常のオーバーヘッドキャストでは竿に負担がかかりすぎて破損の危険があります。ゆっくりと大きく振りかぶるペンデュラムキャストにより、竿への負担を軽減しながら飛距離を確保できます。

投げる時は、ゆっくり竿を振りかぶって投げるペンデュラムキャストで投げましょう。また着水時の糸絡みを防ぐために、必ずサミング（飛行中にスプールに手を添えて、糸ふけを少なくする）を行い、ジグヘッドを沖側へ着水させましょう。

出典：【フロートリグ大全】作り方から使い方のコツまで徹底解説！

サミング技術も重要な要素です。フロートが着水する直前にスプールに軽く指を当てて、ラインの放出速度をコントロールします。これにより、フロートが先に着水してジグヘッドが後から沈んでいくという理想的な着水パターンを作ることができ、ライン絡みを大幅に軽減できます。

風への対策も不可欠です。フロートは表面積が大きいため、横風の影響を強く受けます。風向きを読んで、風上側にキャストし、風に流されながらも目標地点にリグを送り込む技術が必要です。また、強風時には重めのフロートを使用することで、風の影響を軽減できます。

ライン管理においては、着水後の速やかなテンション確保が重要です。遠投後はラインが弛んでいるため、素早く余分なラインを回収し、リグとのコンタクトを確保する必要があります。これにより、微細なアタリも確実にキャッチできるようになります。

予防的メンテナンスも忘れてはいけません。PEラインは摩耗しやすいため、定期的な点検と交換が必要です。特にリーダー部分は根ズレや魚とのやり取りでダメージを受けやすいため、釣行前の点検を習慣化しましょう。また、ガイドの状態や結束部分の強度も定期的にチェックすることが重要です。

まとめ：アジングでフロートを簡単に楽しむための要点

最後に記事のポイントをまとめます。

フロートアジングは遠投とスローな誘いを両立できる簡単で効果的な釣法である
専用タックルは8フィート前後、ML～Mクラスのロッドと2500～3000番リールの組み合わせが基本
シャローフリーク7.5gフローティングタイプが初心者には最も扱いやすい
ジグヘッドは0.2g～0.6gの軽量タイプを基本とし、フロートの残浮力とのバランスを重視する
ワームは柔らかい素材のピンテールまたはシャッドテールが効果的
スイベルシステムを活用することで仕掛け作りが簡単になりトラブルも大幅に軽減される
エギングタックルでも代用可能でサーフでのフロートアジングには特に有効
自作フロートなら1個あたり約70円で作成でき大幅にコストダウンできる
巻き速度は超スロー巻きが基本で通常の感覚より格段に遅い操作が必要
ペンデュラムキャストとサミング技術の習得がトラブル回避の鍵となる
30m以上の飛距離は当たり前でジグ単では到達できないポイントを攻略可能
釣れない場合の原因は巻き速度過多とタックル不適合が大部分を占める
フロート交換の簡単さを活かし状況に応じて重量やタイプを使い分ける
根掛かり回避には軽量ジグヘッドの使用とレンジ管理が重要
継続的な実践により感覚を掴むことで釣果は確実に向上していく

記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト

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