アジングといえばリールを使ってルアーをキャストする釣りが主流ですが、実はのべ竿を使った新しいスタイルが静かなブームを起こしています。リールもいらない、キャストもいらない。竿と糸とジグヘッドだけで楽しむ、究極にシンプルなアジングです。
「えっ、のべ竿でアジング?」と思われるかもしれませんが、実際にやってみた人たちからは「想像の5倍面白い」「少年の心を取り戻した」といった声が続出しています。この記事では、インターネット上に散らばるのべ竿アジングの情報を収集・整理し、その魅力から具体的な始め方、おすすめの道具まで徹底的に解説していきます。
この記事のポイント |
---|
✓ のべ竿アジングの魅力と通常のアジングとの違いが分かる |
✓ 必要な道具と仕掛けのセッティング方法を詳しく解説 |
✓ 実践的な釣り方のコツと場所選びのポイントが理解できる |
✓ おすすめののべ竿や関連アイテムの情報が手に入る |
のべ竿を使ったアジングが今アツい!シンプルなタックルで味わう釣りの原点
このセクションでは以下の内容をお伝えします:
- のべ竿アジングとは、リールを使わない究極にシンプルなスタイル
- のべ竿アジングの最大の魅力は、ダイレクトな手応えと手軽さ
- のべ竿アジングに必要な道具は驚くほど少ない
- 仕掛けのセッティングは誰でも簡単にできる
- おすすめののべ竿は3.6m前後の軽量タイプ
- 専用設計の「Slowtime I’m happy」が人気を集めている理由
- 延べ竿アジングのジグ単仕掛けが基本スタイル
のべ竿アジングとは、リールを使わない究極にシンプルなスタイル
のべ竿アジングとは、リールを一切使わず、のべ竿と道糸だけでジグヘッドやワームを操作してアジを狙う釣法です。通常のアジングではスピニングリールとロッドを使ってルアーをキャストしますが、このスタイルでは竿の長さ分と道糸の長さを合わせた範囲内でアプローチします。
一見すると制約が多そうに思えますが、実はこのシンプルさこそが大きな魅力です。複雑な操作は一切必要なく、竿を振り込んで落とす、これだけ。バックラッシュなどのライントラブルとも無縁で、初心者でもすぐに始められます。
「のべ竿アジング」が最高に楽しすぎた!のべ竿とラインだけでジグヘッドを操る、究極にシンプルなルアーゲームの魅力を語りまくります!
この引用からも分かるように、実際に体験した釣り人からは絶賛の声が上がっています。シンプルだからこそ、魚との直接的なやり取りが楽しめる。これが現代の釣りにおいて新鮮に映るのかもしれません。
特に注目すべきは、足元から竿の長さ+道糸の長さ分という限られた範囲を集中的に攻められる点です。夜間の常夜灯周りなど、アジが接岸している状況では、遠投の必要がないケースも多々あります。そんな時、のべ竿アジングは最高のパフォーマンスを発揮するでしょう。
また、このスタイルは古くて新しい釣法とも言えます。昔は延べ竿での一本釣りが主流でしたが、サビキ釣りの普及により釣り人口が減少しました。しかし現代において、あえてシンプルな道具で釣ることの価値が再評価されているのです。
のべ竿アジングの最大の魅力は、ダイレクトな手応えと手軽さ
のべ竿アジングの魅力を語る上で外せないのが、アジのアタリが手元にダイレクトに伝わる感覚です。リールを介さないため、魚の引きがそのまま竿を通して手に伝わります。このダイレクト感は、通常のアジングでは味わえない独特の快感です。
📊 のべ竿アジングとリールアジングの比較表
項目 | のべ竿アジング | リールアジング |
---|---|---|
感度 | ダイレクトで超高感度 | リール分の遅延あり |
手返し | 非常に速い | やや時間がかかる |
飛距離 | 竿+道糸の長さのみ | 数十メートル可能 |
荷物 | 超コンパクト | タックル一式必要 |
初心者向け | とても簡単 | 練習が必要 |
トラブル | ほぼなし | ライントラブルあり |
自分も今まで少なからず色んな釣りを経験してきているので、新しい釣りをしてももう新鮮味ってのは中々味わうことが出来ないんですが・・・リール無し、竿一本、糸、リグのみっていうシンプルな仕掛けでこれほどの釣味があるとはこれは是非皆様にも体験してもらいたいです
ベテラン釣り人でさえ新鮮な驚きを感じるほど、のべ竿アジングの釣り味は特別です。リールのドラグやラインの伸びがない分、魚の引きを100%受け止めることになり、小さなアジでも十分な手応えを楽しめます。
また、手軽さも大きな魅力の一つです。リールやルアーケースを持ち歩く必要がなく、のべ竿一本とジグヘッド数個、ワーム数種類があれば釣行可能。仕事帰りや散歩のついでにふらっと釣りに行ける気軽さは、多忙な現代人にとって非常に魅力的でしょう。
さらに、童心に帰れるという精神的な魅力も見逃せません。複雑な機材や難しいテクニックは不要。ただ竿を振って魚を釣る、という釣りの原点に立ち返ることで、純粋に釣りを楽しむ感覚を取り戻せます。
のべ竿アジングに必要な道具は驚くほど少ない
のべ竿アジングを始めるために必要な道具は、本当に最小限です。これも初心者にとって大きなメリットと言えるでしょう。基本的には以下の道具があれば十分です。
🎣 のべ竿アジングの必須道具リスト
道具名 | 仕様・選び方 | 目安価格 |
---|---|---|
のべ竿 | 3.6m前後、軽量タイプ | 2,000円~11,000円 |
道糸 | フロロカーボン1~2号(1~3lb) | 500円~1,500円 |
ハリス | フロロカーボン1号前後 | 300円~1,000円 |
ジグヘッド | 0.4~1g程度、#8~#10 | 1パック400円~600円 |
ワーム | 1.5~2インチのストレート系 | 1パック400円~800円 |
フィッシュグリップ | 魚を掴む用(あると便利) | 500円~2,000円 |
通常のアジングと比較すると、リール代が丸々浮くのは大きいですね。スピニングリールは安くても3,000円、良いものだと数万円しますから、初期投資を大幅に抑えられます。
道糸についてはフロロカーボンラインがおすすめです。比重が高く、着水後すぐに沈んでくれるため、ルアーの操作性が向上します。ナイロンラインでも不可能ではありませんが、風の影響を受けやすい点がデメリットになるかもしれません。
ダイソーなどの100円ショップで道糸やハリスを購入すれば、さらにコストを抑えることも可能です。高価なラインでなくても、のべ竿アジングは十分に楽しめます。
ジグヘッドは1g以下の軽量タイプがメインになります。のべ竿ではキャストの必要がないため、リールタックルでは扱いにくい超軽量ジグヘッドも快適に使えます。これにより、よりスローな誘いが可能になり、活性の低いアジにも口を使わせやすくなるでしょう。
ワームはアジング用の小型ストレートワームが基本です。カラーローテーションが重要という情報もあるため、複数のカラーを用意しておくと釣果アップにつながるかもしれません。
仕掛けのセッティングは誰でも簡単にできる
のべ竿アジングの仕掛けセッティングは、非常にシンプルで初心者でも5分程度で完成します。複雑な結びも不要で、基本的なチチワ結びができれば問題ありません。
📝 のべ竿アジング仕掛けのセッティング手順
まずは穂先に結びコブを作りましょう。メインラインがすっぽ抜けないためです。続いて、写真のように輪っか(チチワ結びを2箇所)を作っておきましょう。先にも1箇所作っておくことで、仕舞う時に引っ張るだけで外せるようになります。作った輪をコブと穂先の間の部分に結びつけましょう。その後、竿を伸ばしながらラインを出していきます。竿を伸ばし終えたら、メインラインをグリップまで到達させたところでカット!最後にジグヘッドを装着して、のべ竿アジングのタックルが完成です。
この引用から分かるように、セッティングは驚くほど簡単です。リールへのライン巻き付けやリーダー接続といった面倒な作業が一切ありません。
別の方法として、穂先に結びコブを作る代わりに、チチワを2つ作って穂先に引っ掛ける方法もあります。これなら竿を仕舞う時に引っ張るだけで簡単に外せて便利です。
道糸の長さは、竿の長さと同じか、竿尻まで届く程度にするのが一般的です。3.6mの竿なら3.6m程度の道糸を用意します。これにより、竿を伸ばした状態で竿先から竿尻付近まで道糸が届き、ジグヘッドの操作がしやすくなります。
ジグヘッドの装着は、道糸の先端に直結するだけ。リーダーを別に用意する必要もありません。フロロカーボンの道糸を使っていれば、そのまま結んで問題ないでしょう。結び方は、クリンチノットやパロマーノットなど、自分が得意な結びで構いません。
使用後の片付けも簡単です。ジグヘッドを外し、穂先の輪っかを引っ張って外すだけ。道糸は適当に巻いておいて、次回また使えます。この手軽さも、のべ竿アジングの大きな魅力と言えるでしょう。
おすすめののべ竿は3.6m前後の軽量タイプ
のべ竿アジングに最適な竿の長さは、一般的に3.6m(12フィート)前後とされています。この長さなら取り回しも良く、十分な探索範囲を確保できます。
🎯 のべ竿の長さ別特徴比較
竿の長さ | メリット | デメリット | 適した場所 |
---|---|---|---|
2.7~3.0m | 超軽量、操作性抜群 | 探索範囲が狭い | 低い足場、狭い場所 |
3.6m前後 | バランスが良い | 標準的な重さ | 一般的な堤防 |
4.5m以上 | 探索範囲が広い | 重い、疲れやすい | 高い足場、広い場所 |
長さを選ぶ際の基本的な考え方は、釣り場の水面から足場までの高さを基準にすることです。足場が高い場所では長めの竿が有利ですが、その分重量も増すため疲労も大きくなります。
私が普段使っている延べ竿は3.6m軟調です。延べ竿の長さは使用する釣り場によって異なります。基本的には水面から足場までの高さが高ければ竿は長く。逆に水面からの距離が近ければ短い延べ竿がおすすめです。4.5mの延べ竿があれば大体の釣り場で延べアジを楽しむことができると思います。
この情報から、汎用性を考えるなら4.5m程度も選択肢に入ることが分かります。ただし、長時間の釣りを考えると、やはり3.6m前後の軽量タイプが無難でしょう。
竿の調子については、**軟調(柔らかめ)**が推奨されています。アジは口が柔らかく、硬い竿だとバラシやすくなります。軟調の竿なら、魚の引きを竿全体で吸収してくれるため、口切れを防ぎやすくなります。
材質は安価なグラスロッドでも問題ありませんが、カーボン含有率が高い竿のほうが軽量で感度も良好です。一日中振り続けることを考えると、できるだけ軽い竿を選ぶことをおすすめします。
仕舞寸法も重要なポイントです。電車やバスで釣り場に向かう場合、50cm前後の仕舞寸法なら持ち運びが非常に楽です。振り出し式で継ぎ数の多いものを選べば、コンパクトに収納できます。
専用設計の「Slowtime I’m happy」が人気を集めている理由
のべ竿アジング専用として設計された竿が、Go-Phishブランドの**「Slowtime I’m happy」**です。アジングの第一人者である武田栄氏が開発したこの竿は、のべ竿アジング愛好家の間で高い評価を得ています。
📌 Slowtime I’m happy 2022MODELのスペック
項目 | 詳細 |
---|---|
全長 | 約12feet(3.6m) |
継数 | 9本(振出式) |
仕舞寸法 | 50cm |
カラー | マットブルーグレイ/マットカーキ/マットオレンジ/マットOD/マットクリーム(5色) |
適合ライン | フロロ1~2lb |
適合ジグ | ジグ単1g以下(バーブレス推奨) |
価格 | 11,000円(税込) |
この竿の最大の特徴は、のべ竿アジング専用に設計されている点です。長さ、調子、重量バランス、すべてがアジングに最適化されています。
「のんびり楽しくのべ竿でアジングとか色んな釣りしようぜ!」というようなコンセプトだそうな。長さは12ft 。一般的な五目釣りなどで使うようなのべ竿より少し短かめの長さ。9本継ぎで、仕舞寸法はなんと50cm!とてもコンパクトに収納できて、持ち運びも保管も場所を取りません。
コンセプトが明確で、楽しさを追求した設計になっている点が人気の理由でしょう。また、カラーバリエーションが豊富で、ポップで可愛らしいデザインも魅力的です。
価格は11,000円と、のべ竿としてはやや高価かもしれません。しかし専用設計であることを考えれば、妥当な価格設定と言えるでしょう。一般的なアジングロッドが1万円以上することを考えれば、コストパフォーマンスは決して悪くありません。
おそらく、この竿の人気はSNSでの口コミ効果も大きいと推測されます。実際に使用した人たちが「想像以上に楽しい」「買って良かった」といった感想をSNSに投稿し、それを見た人が興味を持つという好循環が生まれているのでしょう。
ただし、人気商品ゆえに在庫切れが多いという情報もあります。購入を検討している方は、複数の販売店をチェックするか、入荷情報を定期的に確認することをおすすめします。
延べ竿アジングのジグ単仕掛けが基本スタイル
のべ竿アジングの基本となる仕掛けは、**ジグヘッド+ワーム(通称:ジグ単)**です。これは通常のアジングと同じ仕掛けで、特別な道具は必要ありません。
🎣 ジグ単仕掛けの基本構成
のべ竿の穂先
↓
道糸(フロロ1~2号)
↓
ジグヘッド(0.4~1g)
↓
ワーム(1.5~2インチ)
ジグヘッドの重さは0.4g~1g程度が基本です。のべ竿ではキャストの必要がないため、超軽量ジグヘッドも問題なく使えます。むしろ軽いほうが、ゆっくりとしたフォールで誘えるため有利な場面も多いでしょう。
用意するものは、リーダーとジグヘッド+ワーム。他には、通常のアジングと同じようにフィッシュグリップやネットなどがあるとベストです!リーダーは2lb前後、ジグヘッドは任意の重さでOK!
ワームのカラーローテーションが釣果を左右する重要な要素という情報もあります。同じカラーで釣れ続けるのは数匹程度で、すぐにスレてしまうため、複数のカラーを用意して頻繁に交換することが推奨されています。
具体的には、クリア系、赤ラメ入り、グロー系など、最低でも3~4種類のカラーを用意しておくと良いでしょう。特に夜間の釣りでは、グロー(夜光)カラーの効果が高いケースが多いようです。
フックサイズは**#8~#10程度**が適しています。あまり大きなフックだと、小型のアジが針掛かりしにくくなります。バーブレス(カエシなし)のフックを使えば、魚へのダメージを減らせるだけでなく、針外しも楽になります。
ジグヘッドの形状については、ラウンドヘッドタイプが一般的です。特殊な形状のものより、シンプルなラウンドヘッドのほうが、素直なフォールアクションを演出できるでしょう。
のべ竿アジングの実践テクニックと注意点を徹底解説
このセクションでは以下の内容をお伝えします:
- 釣り方のコツは振り込みとフォールの繰り返し
- のべ竿アジングが楽しめる場所の条件とは
- メリットは手返しの良さと圧倒的なレンジキープ力
- デメリットは飛距離と場所の制約がある点
- サビキやウキ釣りとの使い分けも考えよう
- おすすめの季節は秋から冬のハイシーズン
- まとめ:アジングでのべ竿を使う魅力と始め方
釣り方のコツは振り込みとフォールの繰り返し
のべ竿アジングの基本的な釣り方は、非常にシンプルです。下から振り込んで→フォールさせる→回収する、この繰り返しが基本になります。複雑なロッドワークやリトリーブテクニックは必要ありません。
🎯 のべ竿アジングの基本動作
ステップ | 動作内容 | ポイント |
---|---|---|
1. 振り込み | 下から振り上げて仕掛けを投入 | オーバーヘッドは禁止の場所が多い |
2. フォール | ジグヘッドをゆっくり沈める | カーブフォールで誘う |
3. ステイ | 竿先真下で数秒待つ | レンジキープが容易 |
4. 誘い | 竿先を軽く上下させる | アクションを加える |
5. 回収 | 竿を立てて仕掛けを回収 | 次の投入へ |
投入時の注意点として、オーバーヘッドキャスト(上から振りかぶる)は避けるべきです。多くの釣り場では禁止されていますし、周囲の安全を考えても下から振り込むスタイルが適切でしょう。
ジグヘッドを下から振り込んでなるべく遠くへ投入します。※振りかぶって上から投げるのはNG。ジグヘッドをカーブフォールでゆっくり沈めます。竿先の真下まで来たら誘い上げるなどアクションを入れて、振り込み直す
フォール中が最もアタリが出やすいタイミングです。ラインの動きや竿先の変化に注意を払いましょう。アジがヒットすると、竿がギュンギュンと絞られる感覚があります。
アタリがあったら即合わせが基本です。サビキ釣りのように待つのではなく、アタリを感じたら素早く竿を立てて合わせます。これがのべ竿アジングの面白さであり、難しさでもあります。
フォール中にアタリがない場合は、竿先真下まで来たところで、軽く竿を上下させて誘いを入れます。それでも反応がなければ、再度振り込み直します。この手返しの速さが、のべ竿アジングの大きな武器になります。
投入から回収まで、おそらく10~30秒程度でしょう。アジがいれば、投入後すぐにアタリが出ることも珍しくありません。逆に1分待ってもアタリがなければ、エサ(ワーム)の状態を確認するか、場所を移動することを検討したほうが良いかもしれません。
のべ竿アジングが楽しめる場所の条件とは
のべ竿アジングは、どこでもできるわけではありません。釣り場選びが釣果を大きく左右します。適した場所の条件を理解しておくことが重要です。
✅ のべ竿アジングに適した釣り場の条件
- 足場から水面までの距離が近い(3m以内が理想)
- 常夜灯がある(夜釣りの場合は必須)
- アジが接岸している(目視で確認できると確実)
- 撒き餌禁止でも問題ない(規制の厳しい場所でも可能)
- オーバーヘッドキャスト禁止でも可能
- 比較的波が穏やか(荒れた日は不向き)
最も重要な条件は、足場の高さです。水面から足場までの距離が高すぎると、のべ竿では届かなくなってしまいます。低い足場の漁港や護岸が理想的でしょう。
のべ竿アジングはキャストして探れない分、仕掛けの射程圏内にアジが居ないと始まらないので、場所を選びます。効率が良いのは夜の街灯周りですが、昼間に目視でアジを探しながら釣っていくのも楽しそうです!
常夜灯の周りは、夜間にプランクトンが集まり、それを追ってアジも集まります。電気ウキを使わない場合でも、明るい場所ならアジが泳いでいる様子を目視で確認できるため、釣りやすくなります。
横浜周辺の釣り場のように、オーバーヘッドキャスト禁止、撒き餌禁止といった厳しい規制がある場所でも、のべ竿アジングなら問題なく楽しめます。むしろ、そういった場所でこそ、のべ竿の価値が発揮されるでしょう。
昼間に釣る場合は、水中を覗いてアジの群れを探すことから始めます。アジが見える場所なら、高確率で釣果が期待できます。群れの移動に合わせて場所を変えながら釣り歩くスタイルも楽しそうです。
避けるべき場所としては、足場が高すぎる防波堤、波が高い外洋側、流れが速すぎる場所などが挙げられます。のべ竿は繊細な釣りなので、条件の良い場所を選ぶことが成功の鍵になります。
メリットは手返しの良さと圧倒的なレンジキープ力
のべ竿アジングには、リールを使った通常のアジングにはない独自のメリットがあります。それを理解することで、より効果的に釣りを楽しめるでしょう。
💪 のべ竿アジングの主なメリット
メリット | 詳細説明 |
---|---|
手返しの速さ | 投げて巻く動作が不要で、超高速回転が可能 |
レンジキープ力 | 同じ深さを正確にトレースできる |
感度の高さ | ダイレクトな手応えで微細なアタリも分かる |
トラブルレス | バックラッシュなどのライントラブル皆無 |
軽装備 | 荷物が少なく、気軽に釣行できる |
口切れ防止 | 竿のしなりで魚の引きを吸収 |
特に注目すべきはレンジキープ力の高さです。竿の長さとラインの長さが固定されているため、毎回同じ深さで誘うことができます。
のべ竿の意外かつ大きなメリットだと感じたのが、圧倒的なレンジキープ力。ロッド(竿)が長くラインの長さも決まっているので、ジグヘッドを毎回同じ深さで止めておけます。立ち位置やロッドの角度を変えれば、竿の長さ分の範囲内で極めて再現性の高い釣りが可能。これはショート丈のアジングロッドにはまずできない芸当です。
アジが表層50cmにいると分かれば、その深さをピンポイントで攻め続けられます。リールタックルでは、キャスト距離やリトリーブ速度によってレンジが変わってしまいますが、のべ竿ならその心配がありません。
手返しの速さも大きな武器です。投げて巻くという動作が不要なため、1分間に5~6回以上の投入が可能でしょう。テンポよく探れるため、広い範囲を効率的にサーチできます。
感度の高さは、釣りの楽しさに直結します。小さなアジのコツコツとしたアタリも、手元にダイレクトに伝わるため、アワセのタイミングを逃しにくいです。まるでヘラブナ釣りのような繊細な駆け引きが楽しめます。
また、初心者にとってはトラブルが少ないことも大きなメリットです。リールのバックラッシュやライン絡みといったストレスから解放され、純粋に釣りに集中できます。
デメリットは飛距離と場所の制約がある点
メリットが多い一方で、のべ竿アジングにはいくつかのデメリットも存在します。これらを理解した上で取り組むことが大切です。
⚠️ のべ竿アジングの主なデメリット
デメリット | 詳細説明 | 対策 |
---|---|---|
飛距離が出ない | 竿+道糸の長さまで | 近場にアジがいる場所を選ぶ |
場所が限定される | 足場の低い場所のみ | 事前に釣り場をリサーチ |
深場が攻めにくい | 重いジグヘッドが使えない | 表層~中層狙いに特化 |
風に弱い | 軽い仕掛けが流される | 風の弱い日を選ぶ |
大物に不利 | ドラグがないため | 竿のしなりで対応 |
周囲への配慮 | 振り込み時の範囲が広い | 人が少ない場所で |
最大のデメリットは、やはり飛距離が出ないことでしょう。どんなに頑張っても、竿の長さ+道糸の長さ以上は届きません。3.6mの竿なら、せいぜい7~8m程度が限界です。
逆に言えば深くへ沈めたり、遠くへ飛ばすことができない。というのはのべ竿最大のデメリットでもあります。
沖の潮目やブレイクを狙いたい場合は、通常のアジングタックルが必要になります。のべ竿アジングは、あくまで近場の接岸アジを狙う釣法と割り切ったほうが良いでしょう。
キャスト時の安全性にも注意が必要です。下から振り込む際、後方や頭上に障害物がないか確認しましょう。特に電線には要注意です。のべ竿はカーボン製が多く、電線に触れると感電の危険があります。
のべ竿でのキャストは、通常のルアータックルより竿や仕掛けが届く範囲が大幅に広がります。竿をオーバーヘッドで振る時に後方はもちろん、頭上の電線などにもよく注意して投げるようにしましょう。人が多い場所などでは極力使わないのがベスト。
風が強い日は、軽いジグヘッドが流されてしまい、思うように釣りができません。なるべく風の穏やかな日を選んで釣行することをおすすめします。
大型のアジがヒットした場合、ドラグがないため竿のしなりだけで対応する必要があります。無理に引き上げようとすると、竿が折れたり、口切れでバラしたりする可能性があります。慌てずに、竿を柔らかく使って魚を浮かせるテクニックが求められるでしょう。
サビキやウキ釣りとの使い分けも考えよう
のべ竿を使った釣りには、アジング以外にもサビキ釣りやウキ釣りといった選択肢があります。状況に応じて使い分けることで、より幅広く釣りを楽しめます。
🎣 のべ竿を使った各釣法の比較
釣法 | 仕掛け | メリット | 向いている状況 |
---|---|---|---|
のべ竿アジング | ジグ単 | 手返し速い、楽しい | 夜間、常夜灯周り |
のべ竿サビキ | サビキ仕掛け | 数釣りしやすい | 群れが濃い時 |
のべ竿ウキ釣り | ウキ+針+エサ | 遠くも攻められる | 昼間、風がある時 |
のべ竿サビキは、サビキ仕掛けとコマセカゴをセットして使います。一度に複数匹釣れる可能性があり、数釣りを楽しみたい時に適しています。ただし、撒き餌禁止の場所では使えません。
のべ竿ウキ釣りは、固定ウキまたは電気ウキを使い、針にオキアミなどのエサを付けて狙います。ウキの浮力を利用することで、のべ竿アジングより遠くのポイントを攻められるメリットがあります。
エサはパックのオキアミ。もしくはスーパーの釜揚げしらすが調達しやすくてお勧めです。他に使う餌には生シラスやサシアミ、イソメやイカの切り身などがあります。
エサ釣りのメリットは、ルアーに反応しない時でも確実に食わせられる点です。のべ竿アジングでアタリがない場合、ワームをエサに変更するだけで状況が一変することもあるでしょう。
また、のべ竿アジングの仕掛けは、アジ以外の魚種にも対応できます。メバル、カマス、小型のチヌ、ベラなど、様々な魚を狙える汎用性の高さも魅力です。
この仕掛けで釣れる他の魚。エサにエビをつけているともちろんアジ以外にも釣れることがあります。よく釣れるのはサバ・イワシなどの回遊魚。特に鯖をかけると結構引きが強いので面白いです。何度か小さな黒鯛もかかったこともあります。
状況に応じて、のべ竿アジング、サビキ、ウキ釣りを使い分けられるようになれば、釣果が安定し、飽きずに長く楽しめるでしょう。複数の仕掛けを用意して釣行するのもおすすめです。
おすすめの季節は秋から冬のハイシーズン
のべ竿アジングは一年中楽しめる釣りですが、特に釣果が期待できるベストシーズンがあります。それは秋から冬にかけての時期です。
📅 アジング時期別の特徴
時期 | アジのサイズ | 群れの密度 | のべ竿適性 | 備考 |
---|---|---|---|---|
春(3~5月) | 小~中型 | 中程度 | ○ | 産卵前の荒食い |
夏(6~8月) | 豆アジ中心 | 多い | △ | サイズは小さめ |
秋(9~11月) | 中~大型 | 非常に多い | ◎ | ベストシーズン |
冬(12~2月) | 中~大型 | 多い | ◎ | 良型が期待できる |
秋から冬がベストな理由は、アジが成長してサイズアップし、群れで接岸してくるためです。春に生まれたアジは夏の間に成長し、秋冬には食べ応えのあるサイズになります。
春に生まれたアジは夏の間に成長し、秋冬になるとサイズアップ。さらに群れで接岸するためワームで釣りやすくなります。今回実釣したのが8月だったため豆アジが多かったですが、アジングのピークである秋冬ならもっと数もサイズも狙えるでしょう。
秋のアジは、冬に向けて体力をつけるため積極的にエサを追います。そのため、ルアーへの反応も良好で、初心者でも釣りやすい時期と言えるでしょう。
冬場は水温が下がるため、アジは深場に移動することもありますが、常夜灯周りには依然として接岸しているケースが多いようです。寒い時期ですが、防寒対策をしっかりすれば快適に釣りが楽しめます。
夏場は豆アジ(10cm未満の小型アジ)が中心になります。数は釣れますが、サイズが小さいため、持ち帰って食べるには物足りないかもしれません。ただし、釣りの練習という意味では最適な時期です。
春は産卵前の荒食いシーズンで、良型のアジが狙えます。ただし、産卵後は一時的に釣果が落ちることもあるため、タイミングが重要です。地域の釣果情報をチェックして、ベストなタイミングで釣行しましょう。
時間帯については、夜間、特に日没後から22時頃までが最も釣れやすいとされています。常夜灯周りにプランクトンが集まり、それを追ってアジも集まるためです。電気ウキを使えば、夜間でも視認性を確保できます。
まとめ:アジングでのべ竿を使う魅力と始め方
最後に記事のポイントをまとめます。
- のべ竿アジングはリール不要の究極にシンプルな釣りスタイル
- 必要な道具は延べ竿、道糸、ジグヘッド、ワームの4点のみ
- ダイレクトな手応えと高い感度が最大の魅力
- 手返しの速さと圧倒的なレンジキープ力が武器になる
- 3.6m前後の軽量延べ竿が最も扱いやすい
- Go-Fishの「Slowtime I’m happy」が専用設計で人気
- ジグ単(ジグヘッド+ワーム)が基本仕掛け
- フロロカーボン1~2号の道糸を使用する
- 0.4~1gの軽量ジグヘッドが推奨される
- 下から振り込んでフォールさせる釣り方が基本
- アタリがあったら即合わせが原則
- 足場が低く常夜灯のある場所が最適
- 横浜など規制の厳しい釣り場でも楽しめる
- 飛距離が出ないのが最大のデメリット
- 秋から冬がベストシーズンで良型が期待できる
- サビキやウキ釣りとの使い分けで釣果が安定する
- カラーローテーションが釣果を左右する重要要素
- 初心者でもライントラブルなく始められる
- 竿一本で気軽に釣行できる手軽さが魅力
- 童心に帰って釣りの原点を楽しめる釣法
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- アジングのべ竿? Slowtime I’m happy 2022MODEL | Go-Phish
- 『のべ竿でアジング』に挑戦してみたら少年の心を取り戻しました。 | TSURI HACK
- 湾奥アジングと延べ竿の威力! | CALYPSO fishing tackle
- 【新提案】アジングを延べ竿で楽しみたい!新しいアジの釣り方をチェック | FISHING JAPAN
- 「延べアジ釣り」の魅力と始め方|サビキに飽きた人へ新提案! : 淡路島の西浦へようこそ!
- かわすそボーイの釣行記(のべ竿・アジング) | 釣具のポイント
- 【新提案】アジングを延べ竿で楽しみたい!新しいアジの釣り方をチェック | エキサイトニュース
- スタッフ井上の電車釣行男#7 のべ竿アジング編 | 釣具のポイント
- INGRAM RIGID ARM | 宇崎日新
- 【のべ竿アジング!?】のべ竿一本で魚とのスリリングな駆け引きを楽しもう | たまべら!
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