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アジングフックを自作するなら知っておきたい!コスパ最強の作り方とおすすめ素材完全ガイド

アジングフックを自作するなら知っておきたい!コスパ最強の作り方とおすすめ素材完全ガイド
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アジングを楽しんでいると、ジグヘッドやフックの消費が激しくなり、気づけばかなりの出費になっているという経験はありませんか?市販のジグヘッドは1個あたり100円~150円程度するため、根掛かりやフックの劣化で頻繁に交換していると、釣行ごとにそれなりのコストがかかってしまいます。そこで注目されているのが、アジングフック自作という選択肢です。実は、必要な材料さえ揃えれば、初心者でも簡単に高品質なジグヘッドを自作することができ、しかも1個あたり20円~50円程度というコストパフォーマンスの良さを実現できます。

自作することで得られるメリットは、単なるコスト削減だけではありません。釣り場の状況やターゲットのサイズに合わせて、重量やフックサイズを自由に調整できるため、市販品では対応しきれない細かなニーズにも応えられるのです。また、フックが劣化した際にはオモリ部分を再利用できるため、環境面でも優れた選択といえるでしょう。本記事では、インターネット上に散らばるさまざまな自作テクニックを収集・整理し、初心者から上級者まで役立つ実践的な情報をお届けします。

この記事のポイント
✓ アジングフック自作の基本的な作り方とコストパフォーマンスの検証
✓ ガン玉・タングステン・UVレジンなど素材別の特徴と使い分け方法
✓ レンジクロスフックやミザール鯵刺フックなどおすすめフックの詳細
✓ 豆アジ・ヒラメ・アシストフックなど用途別の自作テクニック

アジングフックを自作するメリットと基本的な作り方

  1. アジングフック自作の最大のメリットはコストパフォーマンスの良さ
  2. ジグヘッド自作にガン玉を使う方法が初心者には最適
  3. タングステンビーズを使った自作ジグヘッドはワンランク上の仕上がりに
  4. レンジクロスフックが自作ジグヘッドに選ばれる理由
  5. UVレジンを使った固定方法は強度と再利用性を両立
  6. ミザール鯵刺フックは現場から生まれた高性能な選択肢

アジングフック自作の最大のメリットはコストパフォーマンスの良さ

アジングフック自作の最大のメリットはコストパフォーマンスの良さ

アジングフックを自作する最大の魅力は、圧倒的なコストパフォーマンスの良さにあります。市販のジグヘッドは高性能なものほど価格が高く、レンジクロスヘッドやフロードライブヘッドなどの人気製品は1個あたり130円~150円程度します。一方、自作であれば材料費を含めても1個あたり20円~85円程度で製作可能です。

📊 市販品と自作品のコスト比較表

種類1個あたりの価格備考
市販ジグヘッド(高性能)約130~150円レンジクロスヘッド、フロードライブヘッドなど
市販ジグヘッド(標準)約100~130円アジスタ、ストリームヘッドなど
自作(タングステン+高級フック)約50~85円ミザール鯵刺フック使用時
自作(ガン玉+標準フック)約20~50円レンジクロスフック使用時

アジングでは0.3g、0.5g、0.8g、1.0g、1.3g、1.5gなど、最低でも5~6種類の重さを用意するのが一般的です。市販品で揃えると軽く1,000円を超えてしまいますが、自作なら300円~500円程度で同等の品揃えが可能になります。

**特に根掛かりが多いポイントで釣りをする場合、自作の経済的メリットは顕著です。**市販品を使っていると根掛かりのたびに100円以上が海に消えていくため、どうしても攻めの釣りがしづらくなります。しかし自作品なら20円~50円のロスで済むため、気兼ねなく底を攻めたり、ストラクチャー周りを狙ったりできるようになります。

また、頻繁にアジングに行く方であれば、年間で考えると数千円から1万円以上のコスト削減効果が期待できるでしょう。この浮いた予算を新しいワームやライン、ロッドのグレードアップなどに回せるため、トータルでの釣果向上にもつながるはずです。

さらに、針先が鈍ったらすぐに交換できるという心理的なメリットも大きいです。市販品だと「まだ使えるかも」と鈍った針を使い続けてしまいがちですが、自作品なら気軽に交換できるため、常にシャープな針先でアジングを楽しめます。針先の鋭さはフッキング率に直結するため、この点も見逃せないポイントです。


ジグヘッド自作にガン玉を使う方法が初心者には最適

ジグヘッド自作にガン玉を使う方法が初心者には最適

アジングフック自作の入門として、ガン玉を使った方法は最もシンプルで初心者にもおすすめです。特別な道具や技術は不要で、ガン玉を開いてフックのシャンク部分に挟み、瞬間接着剤で固定するだけで完成します。所要時間は1個あたり1~2分程度でしょう。

ガン玉の場合は挟んだら、瞬間接着剤で固定しましょう

出典:アジング用のジグヘッドを自作してみた

この方法の最大のメリットは、材料が安価で入手しやすいという点です。ガン玉は釣具店やホームセンターで簡単に購入でき、瞬間接着剤も100円ショップで入手可能です。初期投資が少ないため、「自作に興味があるけど、うまくできるか不安」という方でも気軽に挑戦できます。

🔧 ガン玉を使った自作ジグヘッドの基本手順

  1. フックの準備:レンジクロスフックやRHフックなど、お好みのフックを用意
  2. オモリ位置の決定:市販のジグヘッドを参考に、アイから何mmの位置にオモリを配置するか決める
  3. ガン玉の取り付け:ガン玉を開いてシャンクに挟み、プライヤーでしっかりと締める
  4. 接着剤での固定:瞬間接着剤を隙間に流し込み、数秒間押さえて固定
  5. 余分な接着剤の除去:はみ出した接着剤を拭き取り、完全に乾燥させる

ガン玉選びでは、デュエルのガン玉がバラツキが少なく品質が安定していると評価されています。安価なガン玉は重量のバラツキが大きかったり、形が不揃いだったりすることがあるため、ある程度品質の良いものを選ぶことをおすすめします。

📋 ガン玉の重量目安表

ガン玉のサイズおおよその重量適した用途
G5(5号)約0.6g浅場のアジング、常夜灯周り
G4(4号)約0.8g標準的なアジング全般
G3(3号)約1.0gやや深場、流れがある場所
3B約1.3g深場、遠投が必要な場面

ガン玉を使った自作方法のデメリットとしては、タングステンに比べて重量のバラツキがやや大きい点が挙げられます。ただし、実釣においては表記重量が多少ずれていても大きな問題にはなりません。重要なのは「このジグヘッドで何秒カウントしたらどのくらいのレンジに入るか」を体感的に把握することであり、正確な重量表記よりも使い込んで感覚をつかむことの方が釣果につながるでしょう。


タングステンビーズを使った自作ジグヘッドはワンランク上の仕上がりに

タングステンビーズを使った自作ジグヘッドはワンランク上の仕上がりに

タングステンビーズを使った自作方法は、ガン玉よりもワンランク上の仕上がりを求める方におすすめです。タングステンは鉛よりも比重が高いため、同じ重量でもコンパクトなシルエットになり、水中での姿勢が安定しやすいという特徴があります。また、形状が均一で重量のバラツキが少ないため、より精密なジグヘッドを作ることが可能です。

タングステンの方が作るのにバラつきが出にくく、針がダメになっても再利用可能、あとタングステンと言う響きが釣れそうな気がする事😃(気分の問題で釣果には影響しない)

出典:アジングの市販ジグヘッドと自作ジグヘッドについて

タングステンビーズは元々フライフィッシング用の素材ですが、アジング用のジグヘッド自作にも活用できます。縦スリットタイプのタングステンビーズを使用すると、フックへの取り付けが簡単です。小さな穴からフックを通し、スリット側に抜くだけでセット完了です。

💎 タングステンビーズの重量と対応サイズ

ビーズサイズ1粒の重量対応する釣り場・状況
2.3mm約0.11g極浅場、超軽量リグ
2.8mm約0.20g浅場、マイクロジグ単
3.3mm約0.31g表層~中層狙い
3.8mm約0.47g常夜灯周りの標準的な重さ
4.6mm約0.72g中層~やや深場
5.1mm約0.96g標準的な水深での使用
5.6mm約1.30g深場、遠投が必要な場面
6.4mm約1.93gかなり深い場所、強い流れ

タングステンビーズの固定には、UVレジンを使用するのが一般的です。縦スリットにUVレジンを流し込み、UVライトで硬化させることで強固に固定できます。硬化時間は120秒程度が目安とされています。

自作コストを計算すると、タングステンビーズ20個で約740円、高品質なフック(例:ジャックアッパージグフック)15個で約320円なので、1個あたり約58円程度で製作可能です。市販の鉛製ジグヘッドの平均価格が約150円程度であることを考えると、約100円のコスト削減になります。

タングステンビーズの大きなメリットは、針がダメになったら再利用できるという点です。ライターで炙るとUVレジンが溶けてフックを外すことができ、タングステンビーズは再度別のフックに取り付けられます。環境面でも優れた選択肢といえるでしょう。


レンジクロスフックが自作ジグヘッドに選ばれる理由

レンジクロスフックが自作ジグヘッドに選ばれる理由

自作ジグヘッドを作る際に、多くのアジンガーが選んでいるのが土肥富のレンジクロスフックです。このフックは「究極の刺さり」を追求して開発された製品で、超鋭利な針先とフッ素コーティングによる低摩擦性能が特徴です。

レンジクロスフックに関しては、もはや説明は不用の高性能フックですが、RHフックはレンジクロスフックと使い分ける事で、さらに守備範囲が広がる😃

出典:アジングの市販ジグヘッドと自作ジグヘッドについて

レンジクロスフックの最大の魅力は、アジの繊細な口に対する刺さりの良さです。アジは吸い込み系のバイトをするため、違和感を感じるとすぐに吐き出してしまいます。しかしレンジクロスフックはゲイブ(針のフトコロ部分)が広く開いており、かつ細軸で針先が鋭いため、アジが吸い込んだ瞬間にスパッと刺さります。この「刺さりの気持ち良さ」は一度体験すると忘れられないほどで、多くのリピーターを生んでいます。

🎣 レンジクロスフックのサイズ展開と用途

サイズ適したアジのサイズ推奨される使用状況
M(4号相当)18cm以上良型狙い、活性が高い時
S(6号相当)15~20cmオールマイティな標準サイズ
SS(8号相当)~15cm豆アジ、低活性時

レンジクロスフックは細軸設計のため、根掛かりした際にじわっと引けば針が伸びて回収できる可能性が高いという副次的なメリットもあります。もちろん40cmオーバーの良型アジがかかっても問題なく対応できる強度は確保されていますが、無理な力がかかった時には針が犠牲になることでタックル全体を守ってくれるのです。

また、ゲイブの開き具合も絶妙に設計されています。開きすぎていると針掛かりしても外れやすく、狭すぎると針先が口に刺さりにくくなります。レンジクロスフックはこのバランスが非常に良く、フッキング率の高さとバラシにくさを両立しています。

価格面でも魅力的で、SサイズとSSサイズは30本入りで約1,000円前後、Mサイズは20本入りで約800円前後と、高性能フックとしては手頃な価格設定です。自作するなら一度に複数サイズを揃えておくことをおすすめします。


UVレジンを使った固定方法は強度と再利用性を両立

UVレジンを使った固定方法は強度と再利用性を両立

タングステンビーズをフックに固定する方法として、UVレジンを使った手法が近年主流になっています。従来ははんだやエポキシ接着剤も使われていましたが、UVレジンは作業性と強度、そして再利用性のバランスが最も優れているといえるでしょう。

🔆 UVレジン固定法の具体的な手順

  1. タングステンビーズをフックに通す:縦スリットから針を通し、適切な位置に配置
  2. 割り箸で固定:割り箸の溝にフックとアイを挟んで固定すると作業しやすい
  3. UVレジンの注入:スリット部分に適量のUVレジンを流し込む(入れすぎ注意)
  4. UVライトで硬化:120秒程度照射して完全硬化させる
  5. 仕上げ確認:ビーズがしっかり固定されているか、可動しないか確認

UVレジンを使う最大のメリットは、作業時間が短く、失敗が少ないという点です。エポキシ接着剤は混合比率を間違えると硬化不良を起こしますし、はんだ付けは技術と専用工具が必要です。一方、UVレジンはライトを当てるだけで確実に硬化するため、初心者でも失敗しにくいのです。

近年は100円ショップでもUVレジンとUVライトが購入できるようになり、初期投資も抑えられます。ダイソーの「UVレジン即乾タイプ」は5gで110円、UVライトも110円~550円程度で入手可能です。本格的な釣り用のUVライトでなくても、100円ショップのもので十分に硬化させることができます。

💡 UVレジン使用時の注意点

  • 塗装されたタングステンビーズ(クリフカットタイプなど)を使う場合は、シンナーで塗装を落としてから使用するとレジンの剥がれを防げます
  • レジンは少量ずつ複数回に分けて塗布・硬化させると、内部までしっかり硬化します
  • 硬化後は表面がべたつかないよう、仕上げ用のトップコートレジンを薄く塗るとより良い仕上がりになります
  • 直射日光に当てると勝手に硬化してしまうため、作業は室内で行うのがベスト

また、再利用性もUVレジンの大きな利点です。針先が鈍ったり折れたりした際、ライターで炙るとレジンが溶けてフックを外すことができます。タングステンビーズは高価な素材なので、これを再利用できるのは経済的にも環境的にも優れています。


ミザール鯵刺フックは現場から生まれた高性能な選択肢

ミザール鯵刺フックは現場から生まれた高性能な選択肢

レンジクロスフックと並んで自作派に人気が高いのが、ミザールの鯵刺(あじさし)フックです。このフックはメーカーHP限定で販売されている製品で、現場での実釣経験から生まれた高性能フックとして評価されています。

針先がレンジクロスより鋭い訳ではありませんが、少ないストロークで深く貫通すること、バレにくく鯵ポロリしにくい事、数を釣ってもフックポイントが潰れにくい、レンジクロスより口に入った際にワームが折れやすく、鯵のバイトを阻害しにくい等、現時点では弱点がない。あと錆びない。

出典:アジングの市販ジグヘッドと自作ジグヘッドについて

鯵刺フックの特徴を整理すると、以下のような点が挙げられます。


✅ 鯵刺フックの主な特徴

  • 少ないストロークで深く貫通する設計:フッキング時の力が少なくても針先がしっかり刺さる
  • バレにくくホールド力が高い:一度刺さったら外れにくい形状
  • 耐久性が高い:数を釣ってもフックポイント(針先)が潰れにくい
  • ワームが折れやすい設計:アジが吸い込んだ時にワームが邪魔にならない
  • 錆びにくい素材:塩水に強く、長期保管でも品質が劣化しない

特に注目したいのが、ワームが折れやすいという特性です。これは一見デメリットに思えるかもしれませんが、実はアジングにおいては重要な要素です。アジは違和感を感じるとすぐにワームを吐き出すため、吸い込んだ瞬間にワームが折れて針だけが口に入る方が、フッキング率が向上するのです。

鯵刺フックを使った自作ジグヘッドの製作コストは、タングステンビーズ1.3gと組み合わせて1個約85円程度です。市販の鉛製ジグヘッドが約130円であることを考えると、40円程度のコスト削減になります。さらにタングステン製なので、市販のタングステンジグヘッドと比較すればさらに大きなコストメリットがあるでしょう。

鯵刺フックはSサイズとMサイズの2種類が展開されており、狙うアジのサイズやタックルバランスに合わせて選択できます。メーカーHP限定販売という入手のしにくさはありますが、一度試す価値は十分にある高性能フックといえます。


アジングフック自作に必要な素材と実践的なテクニック

ミザール鯵刺フックは現場から生まれた高性能な選択肢
  1. ジグヘッド自作にはんだを使う方法のメリットとデメリット
  2. 豆アジ用ジグヘッドの自作は吸い込ませフッキングを意識した設計が重要
  3. ヒラメ用ジグヘッド自作には大型フックとワームキーパーが必須
  4. アシストフックの自作はスリップノットとストッパーがポイント
  5. 自作ジグヘッドの重量調整は状況に合わせた柔軟性が魅力
  6. オフセットジグヘッドの自作は根掛かり回避に効果的
  7. まとめ:アジングフック自作で釣りの幅を広げよう

ジグヘッド自作にはんだを使う方法のメリットとデメリット

ジグヘッド自作にはんだを使う方法のメリットとデメリット

タングステンビーズやガン玉以外の固定方法として、はんだ付けという選択肢もあります。はんだ付けは古くから行われている方法で、特にヒラメやマゴチなどの大型魚を狙うジグヘッドの自作に適しています。

はんだ付けのメリットとしては、非常に強固に固定できるという点が挙げられます。UVレジンやガン玉+接着剤では不安が残るような大型フックの場合、はんだでしっかりと固定することで安心して使用できます。また、はんだ自体がオモリの役割を果たすため、別途ガン玉やタングステンビーズを用意する必要がなく、シンプルな構造になります。

🔧 はんだ付けに必要な道具

道具用途おおよその価格
はんだごてはんだを溶かして接着1,000~3,000円
はんだオモリ兼固定材500~1,000円
フラックスはんだの食いつきを良くする300~500円
こて台作業時の安全確保500~1,000円

一方、デメリットとしては技術と専用工具が必要という点が大きいです。はんだごての温度管理や、適切な量のはんだを盛る技術は、ある程度の練習が必要になります。初心者がいきなりはんだ付けに挑戦すると、失敗してフックを無駄にしてしまう可能性もあります。

また、作業環境の整備も必要です。はんだ付けは高温を扱うため、換気の良い場所で作業する必要がありますし、フックを固定するための治具(バイスなど)もあった方が作業しやすいでしょう。総合的に見ると、初期投資や技術習得のハードルはUVレジンやガン玉を使う方法よりも高めといえます。

はんだの重量をコントロールするのも難しく、狙った重量のジグヘッドを作るには経験が必要です。何度も作って感覚をつかむ必要があるため、最初から精密な重量管理を求める方には向かないかもしれません。

ただし、一度技術を身につければ非常に自由度の高い自作が可能になります。オモリの形状を自在に変えられるため、ダート系のジグヘッドやアシメトリー(左右非対称)な形状など、市販品にはない独自のジグヘッドを作ることもできます。こだわり派のアングラーにとっては、はんだ付けは魅力的な選択肢といえるでしょう。


豆アジ用ジグヘッドの自作は吸い込ませフッキングを意識した設計が重要

豆アジ用ジグヘッドの自作は吸い込ませフッキングを意識した設計が重要

豆アジ(10cm前後の小型アジ)を狙う際のジグヘッド自作では、吸い込ませフッキングを意識した設計が重要になります。豆アジは口が小さいため、通常サイズのフックでは口に入りきらず、フッキングしても外れやすいという問題があります。

小さすぎたらダメ、でも吸い込ませフッキングをして、バレないかが重要でした。毎年豆鯵の季節になる前から、沢山製作しベストな形状を作り上げました。

出典:私のモノづくり | アジング – ClearBlue

豆アジ用ジグヘッドの設計ポイントをまとめると、以下のようになります。

🎯 豆アジ用ジグヘッドの設計ポイント

  • フックサイズは#10~#12程度:豆アジの口に入る小型サイズを選択
  • ゲイブは広めに:小さいながらも吸い込みやすい形状
  • オモリは0.3g~0.6g程度:豆アジのバイトを弾かない軽量設計
  • 針先は非常に鋭く:少ない力でも刺さる鋭さが必要
  • ワームサイズとのバランス:1インチ前後の小型ワームに合わせる

豆アジ狙いでは、フックサイズが小さすぎても大きすぎても釣果が落ちるという難しさがあります。小さすぎるとフッキングパワーが足りずにバレやすく、大きすぎると口に入らずアタリがあっても掛からないのです。

この絶妙なバランスを見つけるためには、試行錯誤が必要です。自作であれば様々なサイズのフックで複数パターンを作り、実釣で比較検証できるのが大きなメリットです。市販品だけでは対応しきれない微妙なサイズ調整ができるのは、自作ならではの強みといえるでしょう。

また、豆アジは活性が高い時期に大量に接岸することが多いため、数を釣るためにはジグヘッドの消費も激しくなります。こうした状況では、自作のコストメリットが大きく活きてきます。1個20円~30円のコストで作れるなら、気兼ねなく交換しながら常にシャープな針先で釣りができます。


ヒラメ用ジグヘッド自作には大型フックとワームキーパーが必須

ヒラメ用ジグヘッド自作には大型フックとワームキーパーが必須

アジング用とは対照的に、ヒラメやマゴチなどのフラットフィッシュ用ジグヘッドを自作する場合は、大型フックと強固な固定方法、そしてワームキーパーが必須になります。

ヒラメ、マゴチ用のジグヘッドにワームキーパーはあった方がいいですね。最初はワームキーパー無しで使っていたのですが、投げた時やアタリがあった時にワームがずれて非常に釣りにくかったです。

出典:針屋が教えるジグヘッドを激安で自作する方法!

🎣 ヒラメ用ジグヘッド自作の材料選び

材料推奨サイズ・種類理由
フック4/0号~5/0号60cmクラスのヒラメに対応
オモリ5~15g程度遠投と底取りのため
ワームキーパー用糸セキ糸シャンクに巻いてワームのずれ防止
固定材大型バイス+瞬間接着剤大きなガン玉をしっかり固定

ヒラメ用ジグヘッドの自作では、土肥富のジグフック5340が推奨されています。このフックは3/0号から5/0号までのサイズ展開があり、価格も4/0号100本で約2,000円、5/0号100本で約2,600円と、大型フックとしては非常にリーズナブルです。

ヒラメ用の場合、ガン玉のサイズが大きくなるため、手で締めるのは難しく、小型の卓上バイスを使うのが効率的です。バイスでしっかりと締め込むことで、瞬間接着剤を使わなくても外れにくくなります。ただし、念のため接着剤で補強しておくと、より安心して使用できるでしょう。

ワームキーパーの作り方は比較的簡単です。セキ糸をフックのシャンク部分にグルグルと巻き付け、最後に瞬間接着剤で固定するだけです。これだけで、キャスト時やバイト時のワームのずれを大幅に軽減できます。

ヒラメ用の自作ジグヘッドは、1個あたり50円~100円程度で製作可能です。市販のヒラメ用ジグヘッドは200円~400円程度するため、コスト削減効果は非常に大きいです。特に根掛かりが多いサーフや磯でのゲームでは、このコストメリットが釣りのスタイルを大きく変えてくれるはずです。


アシストフックの自作はスリップノットとストッパーがポイント

アシストフックの自作はスリップノットとストッパーがポイント

ジグヘッド本体だけでなく、アシストフックも自作することで、さらにショートバイトへの対応力を高めることができます。アシストフックは市販品だと「鬼爪」などが有名ですが、これも自作可能です。

鬼爪というアジングやメバリングなどジグヘッドの釣りに使えるアシストフックがあります。これが結構単価が高い。ストックが無くなってきたので試しに自分でつくってみることにしました。

出典:アジング用アシストフックを自作してみた

アシストフック自作の基本的な流れは、以下の通りです。

📝 アシストフック自作の手順(改良版)

  1. フックとハリスの準備:金袖針5号やチンタメバル針をハリス0.8号で結ぶ
  2. ストッパーとなるコブを作る:チモトから2~3cmの位置にコブを作る
  3. スリップノットで結ぶ:ジグヘッドに装着・脱着できる結び方
  4. コブまで滑らせる:スリップノットをストッパーまで滑らせて固定
  5. 引っ張り用のつまみを作る:脱着しやすいように末端にコブを作る

アシストフック自作で重要なのは、ハリスの太さ選びです。


📏 ハリスの太さと特性

  • 0.6号以下:細すぎて変な癖がつきやすい
  • 0.8号:最もバランスが良く推奨される太さ
  • 1.0号以上:硬すぎてハリスの向きがあらぬ方向に向きがち

ハリスは細すぎても太すぎても使いにくいため、0.8号がベストバランスとされています。また、針のサイズは使用するワームのサイズや狙うアジの大きさに合わせて選択します。

アシストフックを自作する際のコストは、ハリス付き針を使えば1個あたり10円~20円程度です。市販の鬼爪が5本入りで約500円(1個あたり100円)であることを考えると、大幅なコスト削減になります。

ただし、作業は非常に細かく、不器用な方にとってはやや難易度が高いかもしれません。最初は針を手に刺してしまうこともあるため、慎重に作業する必要があります。慣れれば1個あたり3~5分程度で製作できるようになるでしょう。


自作ジグヘッドの重量調整は状況に合わせた柔軟性が魅力

自作ジグヘッドの重量調整は状況に合わせた柔軟性が魅力

自作ジグヘッドの大きなメリットの一つが、釣り場の状況に合わせて重量を細かく調整できるという点です。市販品は0.5g、0.8g、1.0g、1.3g、1.5gなど、おおむね0.3g~0.5g刻みでのラインナップが一般的ですが、自作なら0.1g単位での調整も可能になります。

例えば、「0.8gだと少し重いけど、0.6gだと軽すぎる」という微妙な状況があったとします。市販品ではどちらかを選ぶしかありませんが、自作なら0.7g前後のジグヘッドを作ることで、よりベストな重量で攻めることができるのです。

🌊 状況別の重量調整例

釣り場の状況推奨重量調整のポイント
常夜灯下の表層0.3~0.5gアジが浮いている時は軽めで
港内の中層0.6~0.8g最も使用頻度の高いレンジ
やや深場1.0~1.3g底付近を探る時に
流れが強い場所1.5~2.0gしっかり底を取るために
遠投が必要1.5~2.5g飛距離重視のセッティング

また、自作であれば使用頻度の高い重量を多めに作るといった調整も簡単です。例えば、よく行く釣り場で0.8gと1.0gを使うことが多いなら、この2つの重量を重点的に作っておけば、コストパフォーマンスもさらに向上します。

重量の微調整は、ガン玉の大きさを変えるだけで簡単に実現できます。あるいはタングステンビーズでも、サイズを0.5mm刻みで変えることで細かな重量調整が可能です。この柔軟性の高さは、市販品にはない自作ならではの強みといえるでしょう。

ただし、注意点として、重量表記が正確でなくても実釣には大きな問題はないということを理解しておく必要があります。重要なのは絶対的な重量ではなく、「このジグヘッドで何秒カウントしたらどのレンジに入るか」という相対的な感覚です。自作品を使い込んで、それぞれの重量感覚を体で覚えることが、釣果向上への近道といえます。


オフセットジグヘッドの自作は根掛かり回避に効果的

オフセットジグヘッドの自作は根掛かり回避に効果的

根掛かりが多いポイントでアジングをする場合、オフセットフックを使ったジグヘッドを自作すると、根掛かり回避に効果的です。オフセットフックは針先がワームに埋まる形で使用するため、障害物に当たっても針が引っかかりにくいという特徴があります。

一般的にアジングではストレートフックが主流ですが、テトラポッドや藻場など根掛かりリスクが高い場所では、オフセット仕様も選択肢の一つになります。ただし、オフセットフックはフッキング率がストレートフックに比べてやや劣るため、使い所を見極める必要があります。

🪝 オフセットジグヘッド自作のポイント

  • フック選び:小型のバスフィッシング用オフセットフック(#4~#6程度)を流用
  • オモリの位置:フックのベンド部分近くに配置すると姿勢が安定
  • ワームの刺し方:針先をワームに埋めるように刺す(ワームアクションは犠牲に)
  • 使用場面:根掛かりが多発する場所、夜釣りで障害物の位置が見えにくい時

オフセット仕様のアジング用ジグヘッドは市販品がほとんどないため、自作でしか実現できないという点も魅力です。根掛かりを恐れずに攻めることで、普段は狙えないようなポイントのアジを仕留められる可能性が広がります。

ただし、オフセットフックを使う場合はフッキングのタイミングを少し遅らせる必要があります。ストレートフックのように即アワセすると、針先がワームから抜け出る前にアワセてしまい、フッキングミスになる可能性があります。「アタリがあったら一呼吸置いてからアワセる」くらいの意識で使うと良いでしょう。

また、オフセット仕様はワームの自然な動きを多少犠牲にするため、活性が高い時や常夜灯下など、アジの反応が良い状況で使うのがおすすめです。渋い状況では素直にストレートフックを使った方が釣果が伸びることが多いはずです。


まとめ:アジングフック自作で釣りの幅を広げよう

まとめ:アジングフック自作で釣りの幅を広げよう

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. アジングフック自作の最大のメリットは1個あたり20円~85円という圧倒的なコストパフォーマンス
  2. ガン玉を使った自作方法は初心者でも簡単で、特別な道具や技術が不要
  3. タングステンビーズを使うとコンパクトで姿勢が安定したワンランク上のジグヘッドが作れる
  4. レンジクロスフックは究極の刺さりを追求した自作派に人気のフック
  5. UVレジン固定は作業性・強度・再利用性のバランスが最も優れている
  6. ミザール鯵刺フックは現場の実釣経験から生まれた弱点のない高性能フック
  7. はんだ付けは技術と道具が必要だが、大型魚用や特殊形状のジグヘッド作りに有効
  8. 豆アジ用ジグヘッドは吸い込ませフッキングを意識した小型設計が重要
  9. ヒラメ用ジグヘッドは大型フックと強固な固定、ワームキーパーが必須
  10. アシストフックの自作はスリップノットとハリス0.8号がベストバランス
  11. 自作なら釣り場の状況に合わせた細かい重量調整が可能
  12. オフセットジグヘッドの自作は根掛かりが多いポイント攻略に効果的
  13. 針先が鈍ったらすぐ交換できるため常にシャープな状態で釣りができる
  14. 根掛かりを気にせず攻めの釣りができるようになる
  15. 年間で数千円~1万円以上のコスト削減が期待できる

記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト

  1. アジングの市販ジグヘッドと自作ジグヘッドについて | 投げて巻けば釣れっでろ?
  2. 私のモノづくり | アジング – ClearBlue
  3. 【アジング】タングステンジグヘッドを自作してみた!【ジグ単】
  4. アジング用アシストフックの私的つくり方 – 狩猟本能
  5. 自作タングステンジグヘッド | 茨城フィッシングジャーニー
  6. アシストフックを作る: P’s factory
  7. アジング用ジグヘッドを自作しよう! – がーくん水産~2号店~
  8. アジング用アシストフックを自作してみた – 狩猟本能
  9. アジング用 自作アシストフック(フック連結型)作成 備忘録
  10. 針屋が教えるジグヘッドを激安で自作する方法!【ヒラメ、マゴチ、メバリング、アジング用】

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