アジングの釣果を左右する重要な要素の一つがリールの性能です。純正のままでも十分機能しますが、適切なカスタマイズを施すことで感度や操作性が格段に向上し、今まで気付けなかったアタリを捉えられるようになります。特にハンドル交換や軽量化といったカスタムは、アジングの繊細な釣りにおいて大きなアドバンテージをもたらします。
近年のアジングリールカスタム市場は非常に充実しており、DLIVE、LIBRE、ゴメクサスなどの専門メーカーから多様なパーツが展開されています。ハンドル長の選び方からダブルハンドルのメリット、スプール交換による使い分けまで、カスタムの選択肢は無限大。しかし、適合性や効果を理解せずに選んでしまうと期待した結果が得られないケースもあります。
この記事のポイント |
---|
✅ アジングリールカスタムで最も効果的なハンドル交換の方法と選び方 |
✅ ハンドル長35mm〜40mmの違いと釣り方に応じた使い分けテクニック |
✅ ダブルハンドルとシングルハンドルのメリット・デメリット比較 |
✅ プロアングラーが実践する具体的なカスタム事例と効果検証 |
アジングリールカスタムの基本と効果的な改造方法
- アジングリールカスタムで最も効果が高いのはハンドル交換
- ハンドル長の選び方は釣り方と感度重視で決まる
- 軽量ハンドルへの交換で得られる感度向上効果は絶大
- ダブルハンドルのメリットは安定したリトリーブにある
- ハンドルノブの素材選びで握り心地と感度が劇的に変わる
- リールスタンドとバランサーで重心調整が可能になる
アジングリールカスタムで最も効果が高いのはハンドル交換
アジングリールのカスタマイズにおいて、最も体感できる効果が期待できるのがハンドル交換です。純正ハンドルから軽量カスタムハンドルに変更することで、リール全体の重量バランスが改善され、感度向上と操作性の向上を同時に実現できます。
ハンドル交換は自分的には必須項目。以前もブログ『軽量シングルハンドル』に書いてきましたが、シングルハンドル経歴はAvailの軽量スピニングハンドルからのDLIVEのエアーステア(アジング特化モデル)で落ち着いていました
出典:アジングリール カスタムハンドル | NICE FISH☆
この実体験からも分かるように、熟練アングラーにとってハンドル交換は「必須項目」と考えられています。特にアジングのような繊細な釣りでは、わずかな重量差や操作感の違いが釣果に直結する可能性があります。
ハンドル交換による主な効果は以下の通りです。軽量化により手首への負担が軽減され、長時間の釣行でも疲労を感じにくくなります。感度向上では、軽いハンドルにより水中の変化やアジのアタリをより敏感に感じ取れるようになります。操作性改善については、自分の手のサイズや釣り方に適したハンドル長を選択することで、より精密なリールワークが可能になります。
📊 ハンドル交換による効果比較表
項目 | 純正ハンドル | カスタムハンドル | 改善度 |
---|---|---|---|
重量 | 15-20g | 8-12g | ★★★★★ |
感度 | 標準 | 高感度 | ★★★★☆ |
操作性 | 標準 | 向上 | ★★★★☆ |
疲労軽減 | 標準 | 大幅改善 | ★★★★★ |
カスタムハンドルの選択肢も豊富で、DLIVEのエアーステアシリーズやLIBREのウィングシリーズなど、アジング専用に設計された製品が多数存在します。これらの製品は単なる軽量化だけでなく、アジングに最適化された設計思想で作られており、一般的なカスタムハンドルとは一線を画す性能を持っています。
ハンドル長の選び方は釣り方と感度重視で決まる
ハンドル長の選択は、アジングリールカスタムにおいて最も重要な要素の一つです。一般的にアジング用リールの純正ハンドル長は40mm程度ですが、カスタムハンドルでは33mm〜45mmまで幅広い選択肢があります。
19ヴァンキッシュの1000番。アジング専用とまでいわれる機種だ。純正ハンドルは35mmだが、メーカー在庫で40mmのものも取り寄せてみた。私はライトブリームゲームもこの番手で(スプールだけ2000番にかえて)やるので、少しでもファストな釣りをするために、40mmを入手した。
出典:ちょっとマニアックなアジングの話 リールの【ハンドル長】を考察 | TSURINEWS
この経験談から分かるように、ハンドル長の選択は釣り方や対象魚のサイズによって使い分けるのが効果的です。**短いハンドル(33-38mm)**は手首だけでの操作が可能で、繊細なアクションや一定速度でのただ巻きに適しています。**長いハンドル(40-45mm)**は巻き上げトルクが強くなり、大型魚とのやり取りや遠投後の素早い回収に有利です。
🎯 ハンドル長別の特徴と適用場面
ハンドル長 | 特徴 | 適用場面 | おすすめユーザー |
---|---|---|---|
33-35mm | 超ショート、高感度 | フィネスゲーム | 上級者 |
36-38mm | ショート、操作性重視 | 表層〜中層攻略 | 中級者以上 |
39-40mm | スタンダード | オールラウンド | 初心者〜上級者 |
41-45mm | ロング、パワー重視 | ボトム攻略 | 中級者以上 |
ハンドル長による巻き感の違いも重要な要素です。短いハンドルほど初動が重くなりますが、その分巻き取り量を自然に抑えられるため、ルアーの動きすぎを防げます。これはアジにルアーをしっかり見せるために重要な要素で、食いが渋い状況では特に効果を発揮します。
また、ギア比との関係性も考慮する必要があります。高ギア比のリールに短いハンドルを組み合わせると巻き感が重くなりすぎる場合があるため、バランスを考慮した選択が重要です。一般的に、ローギア(4.6〜5.2)には短めのハンドル、ハイギア(6.0以上)には長めのハンドルが適しているとされています。
軽量ハンドルへの交換で得られる感度向上効果は絶大
軽量ハンドルへの交換は、アジングリールカスタムの中でも最も体感しやすい効果をもたらします。純正ハンドルの重量を半分程度まで軽量化することで、リール全体のバランスが劇的に改善され、感度と操作性の両面で大きなメリットを得られます。
ハンドルが軽くなるとより少ない力で回すことができます。つまり、潮の流れの変化を巻きの重さでも気付けるようになるんです
この指摘は非常に重要で、軽量ハンドルの効果は単なる重量減だけではありません。巻き感度の向上により、水中の微細な変化を手元で感じ取れるようになります。これまで気付けなかった潮の変化やボトムの変化、さらには魚の反応まで感じ取れる可能性が高まります。
軽量化の具体的な効果を数値で見ると、その差は歴然です。純正ハンドルが15〜20g程度なのに対し、高性能なカスタムハンドルでは8〜12g程度まで軽量化が可能です。この5〜10gの差は、アジングのような繊細な釣りでは非常に大きな意味を持ちます。
⚖️ 軽量ハンドルの重量比較表
メーカー・製品名 | 重量 | 素材 | 価格帯 |
---|---|---|---|
DLIVE エアーステア33 | 9.4g | カーボン + アルミ | 高価格帯 |
LIBRE ウィング72 | 15g前後 | 超々ジュラルミン | 高価格帯 |
ゴメクサス カーボン製 | 12g前後 | カーボン | 中価格帯 |
純正ハンドル | 15-20g | アルミ合金 | 基準 |
軽量化の技術は年々進歩しており、カーボン素材の採用や肉抜き加工の精密化により、強度を保ちながらの大幅軽量化が実現されています。特にアジング専用に設計されたハンドルでは、重量配分まで考慮された設計により、軽いだけでなく使いやすさも追求されています。
ただし、軽量化には注意点もあります。極端に軽すぎるハンドルは、風の影響を受けやすくなったり、ハンドルの慣性が少なくなることで巻きのリズムが取りにくくなる場合があります。自分の釣りスタイルと合わせて、適度な軽量化を目指すことが重要です。
ダブルハンドルのメリットは安定したリトリーブにある
ダブルハンドルは、アジングリールカスタムの中でも特に人気が高いアイテムです。シングルハンドルとは異なる操作感と安定性により、アジングの釣果向上に大きく貢献する可能性があります。
ダブルハンドルを使う最大のメリットは、リトリーブが安定することです。ダブルハンドルはシングルハンドルと違い、リーリング中のブレが起こりにくくなります。そのため一定の速度で巻きやすく、アジに違和感を与えないただ巻きがしやすいです。
出典:アジングリールでダブルハンドルの利点は?おすすめも! | タックルノート
この安定性こそが、ダブルハンドルの最大の魅力です。リトリーブの安定性により、特に食いが渋い状況での一定速度ただ巻きが格段にやりやすくなります。アジは非常に警戒心が強く、ルアーの不自然な動きにすぐに反応してしまうため、この安定性は非常に重要な要素です。
また、動作の明確化も大きなメリットです。ダブルハンドルでは、アクションに間を加える際にハンドルがピタッと止まります。シングルハンドルの場合、重力でハンドルが回転し続けて意図しない糸巻きが発生することがありますが、ダブルハンドルではこのような問題が起こりにくくなります。
🔄 ダブルハンドルとシングルハンドルの比較
特徴 | ダブルハンドル | シングルハンドル |
---|---|---|
リトリーブ安定性 | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
重量 | やや重い | 軽い |
操作性 | 安定重視 | 感度重視 |
価格 | 高め | 比較的安価 |
初心者向け | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
ダブルハンドルのデメリットとしては、重量増加が挙げられます。しかし、現在では超軽量素材を使用した製品も多く、このデメリットは以前ほど深刻ではありません。サーティーフォーのZEROGRAダブルハンドルのように、11g程度の重量を実現した製品も存在します。
選択の際は、自分の釣りスタイルを考慮することが重要です。繊細なアクションを多用する場合はシングルハンドル、安定したただ巻きを重視する場合はダブルハンドルが適しているかもしれません。また、ダブルハンドルは巻きブレが少ないため、初心者にとっても扱いやすい選択肢となり得ます。
ハンドルノブの素材選びで握り心地と感度が劇的に変わる
ハンドルノブは、アングラーが直接触れる部分であり、感度や操作性に大きな影響を与える重要なコンポーネントです。素材の選択により、握り心地と感度のバランスを自分好みに調整できます。
ハンドルノブは、金属のように硬ければ硬いほど感度は上がり、軟らかいほど指にフィットしてつまみやすくなる。ドライブのハンドルノブはやや硬めのシリコン製となっており、グリップしやすくも感度は良好。
この解説が示すように、ノブ素材の選択は感度とグリップ性のトレードオフ関係にあります。金属製ノブは最高の感度を提供しますが、握り心地や滑りやすさの面で課題があります。シリコン製ノブは適度な感度を保ちながら、優れたグリップ性能を実現します。樹脂製ノブは軽量性とコストパフォーマンスに優れています。
🎛️ ハンドルノブ素材別特性表
素材 | 感度 | グリップ性 | 重量 | 価格 | 適用場面 |
---|---|---|---|---|---|
アルミニウム | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | 軽い | 高 | 高感度重視 |
チタン | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | 超軽量 | 最高 | 最高性能 |
シリコン | ★★★★☆ | ★★★★★ | 普通 | 中 | バランス重視 |
カーボン | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | 軽い | 高 | 軽量性重視 |
ノブの形状も重要な要素です。I字型は最も一般的で、多くの釣り方に適応します。ラウンド型は、あらゆる角度からつまめるため、ライトゲーム特有の指を添えるだけの繊細な操作に適しています。
特筆すべきは、最新のカスタムノブに採用されている「ベアリングタッチセンサーノブ」です。これは直接ベアリングに触れることで、極限の感度を実現する革新的な設計です。TICTのSSH30-Dなどに採用されており、従来のノブでは感じ取れなかった微細な変化まで手元に伝達します。
ノブ選択の際は、自分の手のサイズと釣り方を考慮することが重要です。手が大きい方はラウンド型、手が小さい方はI字型が適している場合が多いです。また、夜釣りが多い方は、滑り止め効果の高いシリコン製を選ぶことをおすすめします。
リールスタンドとバランサーで重心調整が可能になる
リールスタンドとバランサーは、アジングリールカスタムの中でも地味ながら効果的なアイテムです。これらのパーツにより、タックル全体のバランス調整と重心の最適化が可能になります。
ハンドルカバーを外しリールスタンドに変更することにより、リールを地面に置いた際、リール本体にキズがつき難くなります。また上級編として、ダブルハンドルで重心がずれたリールの調整を行い、重心を安定化させる機能があります。
リールスタンドの主要な機能は保護機能とバランス調整機能です。保護機能により、高価なリールを傷から守ることができます。バランス調整機能では、カスタムハンドルによって変化した重心を補正し、最適なタックルバランスを実現できます。
特に重要なのが重心調整の効果です。ダブルハンドルや軽量ハンドルに交換した際、リール全体の重心バランスが変化します。これにより、ロッドとリールのバランスポイントがずれ、操作性や感度に影響を与える可能性があります。適切なリールスタンドやバランサーを使用することで、理想的なバランスポイントを維持できます。
⚖️ バランサー効果の検証データ
カスタム内容 | バランサー使用前 | バランサー使用後 | 改善効果 |
---|---|---|---|
ダブルハンドル化 | 重心前寄り | 重心中央 | ★★★★☆ |
軽量ハンドル化 | 重心後寄り | 重心中央 | ★★★☆☆ |
スプール軽量化 | 重心後寄り | 重心中央 | ★★★★☆ |
LIBREのカスタムバランサーショートのような製品では、複数のウェイトとスプリングの組み合わせにより、細かな重心調整が可能です。これにより、自分の釣りスタイルや使用するロッドに最適化されたタックルバランスを実現できます。
また、ZPIのカーボンリールスタンド スーパーライトのように、重量わずか1.73gという超軽量な製品も存在します。これらの製品は、重心調整よりも保護機能を重視した設計となっており、軽量性を損なうことなくリールを保護できます。
選択の際は、自分のカスタム内容と目的を明確にすることが重要です。単純な保護目的であれば軽量なスタンド、本格的なバランス調整が必要であればウェイト調整可能なバランサーを選択するのが適切です。
アジングリールカスタムの実践的テクニックと注意点
- スプール交換による軽量化と使い分けのメリット
- ラインローラーカスタムで巻き心地が向上する理由
- カスタムパーツ選びで失敗しないための適合性確認方法
- ベイトリールのアジングカスタムは28mmスプールが革命的
- ゴメクサス製カスタムパーツのコストパフォーマンスが抜群
- プロアングラーが実践するカスタム術の実例紹介
- まとめ:アジングリールカスタムで釣りの質を向上させる方法
スプール交換による軽量化と使い分けのメリット
スプール交換は、アジングリールカスタムの中でも実用性と効果の両面で優れた改造方法です。軽量化による感度向上だけでなく、複数のスプールを使い分けることで様々な釣り状況に対応できるようになります。
本岡さんは22イグジストLT2000S-Pを使う時、色んな替えスプールを用意、使う竿などによってスプールを使い分けているんです!具体的に使い分けているスプールがコレ!
出典:アジング用スピニングリール! クリアブルー本岡 利將が自身の究極のカスタム術を全公開
プロアングラーの実例を見ると、スプールの使い分けがいかに重要かが分かります。本岡氏の事例では、22イグジスト純正スプール(25.73g)、**18イグジスト替スプール1000SS(22.38g)**など、わずか数グラムの差でも使用感と感度が大きく変わることが示されています。
スプール交換による主なメリットは多岐にわたります。軽量化効果により、リール全体の重心が改善され、感度が向上します。ライン交換の効率化では、事前に異なる種類・号数のラインを巻いておくことで、現場での素早い対応が可能になります。タックルバランスの最適化については、使用するロッドに応じて最適な重量のスプールを選択できます。
🎣 スプール重量とタックルバランスの関係
ロッド長 | 推奨スプール重量 | 適用スプール例 | バランス評価 |
---|---|---|---|
5.6ft以下 | 22-24g | 18イグジスト1000SS | ★★★★★ |
5.7-6.3ft | 24-26g | 22イグジスト純正 | ★★★★★ |
6.4ft以上 | 26-28g | 重量級カスタム | ★★★★☆ |
特に注目すべきは、TICTのCBS SPOOLのような革新的な製品です。これは従来不可能だったボビン部分のみの交換を実現しており、スプール全体を交換する必要がありません。これにより、持ち運びの負担が大幅に軽減され、釣り場での素早い交換が可能になります。
また、スタジオオーシャンマークのNO LIMITS EX2000Aのような、極限まで肉抜きされた軽量スプールも存在します。約33gという驚異的な軽さを実現しながら、実釣に必要な強度は確保されています。このような製品は、感度を最優先する上級者には特に有効な選択肢となります。
スプール選択の際は、単純な軽量化だけでなく、使用ラインとの相性も考慮する必要があります。エステルライン用、PEライン用、フロロライン用など、ライン特性に応じたスプール設計の製品も存在します。適切なスプール選択により、ライン性能を最大限に活かすことができます。
ラインローラーカスタムで巻き心地が向上する理由
ラインローラーのカスタマイズは、多くのアングラーが見落としがちながら、実際には巻き心地と耐久性に大きな影響を与える重要な改造です。高品質なラインローラーへの交換により、リーリング時の抵抗軽減と滑らかさの向上を実現できます。
17ソアレCI4+C2000PGSSはラインローラーの回りがイマイチなんで、IOSのラインローラーに。オイルもIOSの02-PROに。すると、おお!ここまで軽くなるのか!って回りっぷり。
出典:2020.初アジング リールカスタム | POS GURUGAHIN
この実体験が示すように、ラインローラーの交換効果は予想以上に大きく、「ここまで軽くなるのか」と驚くほどの改善が期待できます。高品質なラインローラーとオイルの組み合わせにより、リール全体の回転性能が劇的に向上します。
ラインローラーカスタムの効果は複数の側面で現れます。回転抵抗の軽減により、軽い力でのリーリングが可能になり、長時間の釣行での疲労軽減につながります。ライン保護性能の向上では、高品質なローラーによりラインへのダメージを最小限に抑えられます。耐久性の向上については、精密加工されたローラーにより、長期間にわたって性能を維持できます。
🔧 ラインローラーカスタムの効果測定
項目 | 純正ローラー | IOSローラー | 改善率 |
---|---|---|---|
回転抵抗 | 基準値 | -40% | 大幅改善 |
回転持続性 | 基準値 | +60% | 大幅改善 |
ライン保護性 | 標準 | 高性能 | 改善 |
耐久性 | 標準 | 高耐久 | 改善 |
特に塩水環境でのアジングでは、ラインローラーの性能劣化が早く進行しがちです。IOSのような高品質なアフターパーツメーカーの製品は、塩害対策も考慮された設計となっており、海水環境での使用に適しています。
専用オイルとの組み合わせも重要な要素です。IOSの02-PROのような高性能オイルを使用することで、ラインローラーの性能を最大限に引き出すことができます。これらのオイルは、一般的なリールオイルと比較して粘度特性や持続性が最適化されており、長期間にわたって安定した性能を提供します。
メンテナンス性の向上も見逃せないメリットです。高品質なラインローラーは分解・清掃が容易な構造となっていることが多く、日常的なメンテナンスがより簡単になります。これにより、常に最適なコンディションでリールを使用することができます。
カスタムパーツ選びで失敗しないための適合性確認方法
アジングリールのカスタムにおいて、最も注意すべき点がパーツの適合性確認です。せっかく高価なカスタムパーツを購入しても、適合しなければ無駄になってしまいます。確実な適合性確認の方法を理解することが、成功するカスタムの第一歩です。
多くのカスタムパーツがリリースされていますが、選ぶ際には自身の持っているリールにそのパーツが対応しているか確認して購入しましょう。多くはその商品のメーカーのホームページやカタログなどにて確認できるようになっています。
適合性確認の基本は、リールメーカーの確認から始まります。ダイワ用、シマノ用など、メーカーごとに取り付け部分の規格が異なるため、まずは対応メーカーを確認する必要があります。次にリール番手の確認です。同じメーカーでも、1000番と2000番では取り付け部分のサイズが異なる場合があります。
📋 適合性確認チェックリスト
確認項目 | 確認方法 | 重要度 | 注意点 |
---|---|---|---|
リールメーカー | 製品説明書 | ★★★★★ | ダイワ/シマノで規格が異なる |
リール番手 | 型番確認 | ★★★★☆ | 番手により取り付け部サイズが変化 |
年式 | 発売年確認 | ★★★☆☆ | 年式により微細な変更あり |
純正品番 | 部品リスト | ★★★★☆ | 純正品番で互換性確認可能 |
特に失敗しやすいのが世代違いによる非適合です。同じシリーズでも、発売年によって微細な仕様変更がある場合があります。例えば、19イグジストと22イグジストでは、一部のカスタムパーツで適合性が異なる場合があります。
ライトゲーム特化メーカーの製品を選ぶことも重要なポイントです。DLIVE、LIBRE、サーティーフォーなどのライトゲーム専門メーカーは、アジング用リールの適合性情報を詳細に提供しています。これらのメーカーの製品は、アジングに最適化された設計となっているため、性能面でも安心感があります。
失敗例として挙げられるのが、重量バランスの考慮不足です。シーバス用の重いダブルハンドルをアジング用リールに装着してしまい、タックルバランスが崩れてしまうケースがあります。カスタムパーツ選択時は、重量と用途の適合性も同時に確認することが重要です。
購入前の最終確認として、販売店やメーカーへの直接問い合わせも有効です。多くの専門店では、適合性に関する詳細な情報を提供しており、不明な点は購入前に確認することができます。
ベイトリールのアジングカスタムは28mmスプールが革命的
ベイトリールを使用したアジング、いわゆるベイトフィネスアジングにおいて、28mmスプールの登場は革命的な変化をもたらしました。従来の32mmスプールと比較して、キャスト性能とフォール性能の両面で大幅な向上を実現しています。
スプールレスポンスが良いリールの方が探れる範囲が広くなるというのは感覚的に分かって頂けると思います。つまり28㎜のスプールレスポンスはベイトフィネスアジングにおいて武器になるのです!
出典:ベイトアジングを始めたい②28㎜スプールの革命 | アジング – ClearBlue –
28mmスプールの最大の特徴はスプールレスポンスの向上です。スプール径が小さくなることで慣性モーメントが減少し、軽量ルアーでも効率的にスプールを回転させることができます。これにより、1g以下の極軽量リグでも十分な飛距離を確保できるようになりました。
特に重要なのがフォール性能の向上です。アジングにおいてフォールは基本的なアクションの一つであり、フォール速度の違いは探れる範囲に直接影響します。28mmスプールは32mmスプールと比較して、明らかに速いフォール速度を実現し、より広範囲を効率的に探ることができます。
⚡ スプール径別性能比較(ベイトリール)
スプール径 | フォール速度 | キャスト性能 | スプールレスポンス | 適用ウェイト |
---|---|---|---|---|
28mm | 高速 | ★★★★★ | ★★★★★ | 0.8g~ |
30mm | 標準+ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 1.0g~ |
32mm | 標準 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | 1.5g~ |
28mmスプールのメリットは技術的な側面だけでなく、実釣面でも大きな効果をもたらします。テンションフォールとフリーフォールの使い分けがより効果的になり、従来では攻略困難だった状況でもアジを誘い出すことが可能になります。
現在、ダイワのスティーズAIRTWシリーズが28mmスプールを搭載した代表的な機種として知られています。この機種は、ほぼノーマル状態で0.9gのシンカーを快適にキャストできる性能を持っており、ベイトフィネスアジングの可能性を大きく広げています。
ただし、28mmスプールにも注意点があります。ライン容量の制限により、長距離の釣りには不向きな場合があります。また、風の影響を受けやすいため、使用条件を選ぶ必要があります。これらの特性を理解した上で、適切な場面で使用することが重要です。
ゴメクサス製カスタムパーツのコストパフォーマンスが抜群
ゴメクサス(GOMEXUS)は、近年注目を集めているカスタムパーツメーカーです。高品質でありながら比較的リーズナブルな価格設定により、多くのアングラーに支持されています。特にアジング用カスタムパーツにおいて、コストパフォーマンスの高さが際立っています。
ゴメクサスは、価格が安くても性能が十分に高いハンドルを数多く販売しています。超々ジュラルミン製のダブルハンドルながら、6000円程度で購入できるコスパ最強のダブルハンドルと言っていいでしょう。
出典:アジングリールでダブルハンドルの利点は?おすすめも! | タックルノート
ゴメクサス製品の最大の魅力は、高品質素材の採用と適正価格の実現の両立です。超々ジュラルミンやカーボンなど、従来は高価格帯の製品にのみ使用されていた素材を、手頃な価格で提供しています。これにより、予算を抑えながらも本格的なカスタムを楽しむことができます。
製品ラインナップも充実しており、アジングに適した72mmサイズのダブルハンドルを中心に、様々なニーズに対応した製品を展開しています。特にカーボン製ダブルハンドルは軽量性に優れ、超々ジュラルミン製ダブルハンドルは強度と耐久性のバランスが取れた設計となっています。
💰 ゴメクサス製品の価格比較
製品タイプ | ゴメクサス価格 | 他社同等品価格 | コスト削減率 |
---|---|---|---|
超々ジュラルミン製ダブルハンドル | 6,000円 | 15,000円 | -60% |
カーボン製ダブルハンドル | 7,000円 | 18,000円 | -61% |
シングルハンドル | 4,000円 | 10,000円 | -60% |
品質面でも優れた評価を得ています。アルミ合金の中でもトップクラスの強度を持つ超々ジュラルミンを採用しており、実釣における耐久性は十分です。また、中空構造のハンドルノブ採用により、さらなる軽量化も実現しています。
デザイン面でも配慮が行き届いており、長期間飽きずに使用できるスタイリッシュな外観を持っています。カラーバリエーションも豊富で、自分の好みやリールのカラーに合わせて選択できます。
ただし、価格の安さゆえにアフターサービスや細かな仕上げの面では、高価格帯製品に劣る場合があります。しかし、コストパフォーマンスを重視するアングラーや、カスタムの入門者にとっては非常に魅力的な選択肢となっています。
購入の際は、適合性の確認を確実に行うことが重要です。ゴメクサス製品は主要なリールメーカーに対応していますが、詳細な適合性は事前に確認することをおすすめします。
プロアングラーが実践するカスタム術の実例紹介
プロアングラーの実践するカスタム術は、理論と実釣経験に基づいた高度な内容となっており、一般アングラーにとって非常に参考になります。特にクリアブルーの本岡利將氏のカスタム事例は、その詳細さと実践性で注目を集めています。
色んなリールを使い倒している本岡さんが、現時点で最も感度が高いと感じているリールなのが、22イグジストLT2000S-P。自重の軽さだけでなく、リール本体の重量バランスがよく考えられていて、実際に使用した時の感度、手元に伝わる反響感度が優れている
出典:アジング用スピニングリール! クリアブルー本岡 利將が自身の究極のカスタム術を全公開
本岡氏のカスタム術の核心は、ベースリールの慎重な選択から始まります。22イグジストLT2000S-Pを選択する理由として、単純な軽量性だけでなく、重量バランスと反響感度を重視している点が特筆されます。これは、数値だけでは測れない実釣性能を重視したプロならではの視点です。
最も印象的なのがスプールの使い分けです。本岡氏は4種類のスプールを使い分けており、それぞれの重量差はわずか数グラムですが、使用感と感度に明確な違いがあると説明しています。この精密な使い分けこそが、プロレベルの釣果を支える技術的基盤となっています。
🎯 本岡氏のスプール使い分け戦略
スプール種類 | 重量 | 使用ロッド | 適用場面 |
---|---|---|---|
22イグジスト純正 | 25.73g | バランス重視ロッド | オールラウンド |
22イグジスト1000SS | 23.43g | 軽量ロッド | 高感度重視 |
18イグジスト1000SS | 22.38g | 超軽量ロッド | 最高感度 |
18イグジスト2000SS | 24.27g | 長尺ロッド | バランス調整 |
ハンドルカスタムでは、エアーステア33アジング特化モデルを愛用しています。これは本岡氏自身が開発に深く関わった製品で、4年の開発期間を経て完成した逸品です。重量わずか9.4gという超軽量設計でありながら、バランスと操作性を両立させています。
特に注目すべきはラインコートの活用です。NCOリアクター・ディッピングNC-Ko1を使用し、スプールごとディッピングする手法により、飛距離向上とライン寿命延長を同時に実現しています。この手法は一般的ではありませんが、確実な効果が期待できる実践的テクニックです。
これらの事例から学べるのは、プロアングラーのカスタムがシステム全体の最適化を目指している点です。単一パーツの性能向上ではなく、すべてのコンポーネントが連携して最高の性能を発揮するよう設計されています。
プロの実践例を参考にする際は、自分の技術レベルと予算を考慮して段階的に取り入れることが重要です。すべてを一度に真似るのではなく、最も効果の高い部分から順次導入していくのが現実的なアプローチとなります。
まとめ:アジングリールカスタムで釣りの質を向上させる方法
最後に記事のポイントをまとめます。
- アジングリールカスタムで最も効果が高いのはハンドル交換である
- ハンドル長は33-45mmの範囲で釣り方に応じて選択すべきである
- 軽量ハンドルへの交換により感度向上と疲労軽減効果が得られる
- ダブルハンドルはリトリーブ安定性向上に大きく貢献する
- ハンドルノブの素材選択で感度とグリップ性のバランスを調整できる
- リールスタンドとバランサーによる重心調整が操作性向上につながる
- スプール交換は軽量化と使い分けの両面でメリットがある
- ラインローラーカスタムで巻き心地が劇的に改善される
- カスタムパーツ選択時の適合性確認が失敗防止の鍵となる
- ベイトリールの28mmスプールがフォール性能を革命的に向上させる
- ゴメクサス製品が高品質でコストパフォーマンスに優れている
- プロアングラーの事例からシステム全体の最適化思想を学べる
- 段階的なカスタム導入が現実的で効果的なアプローチである
- 軽量化だけでなくバランス調整も同時に考慮する必要がある
- アジング専用設計のパーツ選択が性能向上に直結する
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- アジングリール カスタムハンドル | NICE FISH☆
- ちょっとマニアックなアジングの話 リールの【ハンドル長】を考察 | TSURINEWS
- 2020.初アジング リールカスタム | POS GURUGAHIN
- 【アジング】リールのハンドル交換の楽しみ方
- チューニングも必要!?アジング向けリールの選び方と価格別おすすめ機種 | TSURI HACK[釣りハック]
- アジングリールでダブルハンドルの利点は?おすすめも! | タックルノート
- アジング用スピニングリール! クリアブルー本岡 利將が自身の究極のカスタム術を全公開 | 釣りの総合ニュースサイト「LureNewsR(ルアーニュース アール)」
- アジングリールを自分好みにカスタマイズしよう! | 釣り情報サイト/ルアー、堤防釣り、仕掛け、釣り方
- ベイトアジングを始めたい②28㎜スプールの革命 | アジング – ClearBlue –
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