アジングロッドでイカ釣り(エギング)ができないかと考えている方は少なくないでしょう。釣り道具は意外と場所を取りますし、複数のロッドを揃えるのは経済的な負担も大きいものです。特にアジングとエギングの両方を楽しみたいと考えている方にとって、1本のロッドで両方に対応できれば理想的ですよね。
結論から言えば、アジングロッドでイカ釣りは十分可能です。ただし、専用のエギングロッドと比べると制約があり、使えるエギのサイズやロッドのスペックによって向き不向きがあります。この記事では、インターネット上に散らばるアジングロッドとイカ釣りに関する情報を収集・整理し、どのような条件なら兼用できるのか、どんな点に注意すべきかを詳しく解説していきます。
この記事のポイント |
---|
✓ アジングロッドでイカ釣りができる条件と適したロッドスペック |
✓ アジングロッドとエギングロッドの違いと使い分けの判断基準 |
✓ ライトエギングに最適なエギサイズとタックルセッティング |
✓ アジングロッドでイカ釣りをする際の具体的なメリットとデメリット |
アジングロッドでイカ釣りが可能な理由と基礎知識
- アジングロッドでイカ釣りは可能だが条件付き
- アジングロッドとエギングロッドの主な違い
- ライトエギングならアジングロッドが最適な理由
- アジングロッドで狙えるイカの種類とサイズ
- アジングロッドでのイカ釣りに必要なタックル構成
- エギのサイズ選びはロッドスペックに合わせるのが鉄則
アジングロッドでイカ釣りは可能だが条件付き
アジングロッドでイカ釣りをすることは実際に可能です。多くの釣り人が実践しており、特に秋の新子シーズンなどでは十分な釣果を上げています。
ただし、専用のエギングロッドと同じように使えるわけではなく、いくつかの条件や制約があることを理解しておく必要があります。最も重要なポイントはロッドの適合ルアーウエイトとエギのサイズを合わせることです。
アジングロッドはエギングロッドのような専用のロッドではないのでなんとかエギングができる程度であるということです。
この引用からも分かるように、アジングロッドはあくまで「なんとかエギングができる」レベルであり、専用ロッドとは快適性や操作性が異なります。しかし、条件を整えれば十分に楽しめる釣りになるのです。
具体的には、軽量なエギ(1.5号〜2.5号程度)を使用し、激しいシャクリを避けることで、ロッド破損のリスクを最小限に抑えながらイカ釣りを楽しめます。特に堤防内や湾奥など、潮の流れが緩やかな場所での秋イカ狙いには非常に相性が良いでしょう。
アジングロッドでイカ釣りをする最大のメリットは、1本のロッドで複数の釣りを楽しめる経済性と利便性にあります。アジングのついでにイカを見つけたらすぐに狙える、そんな柔軟な釣りスタイルが可能になるのです。
アジングロッドとエギングロッドの主な違い
アジングロッドとエギングロッドは、それぞれのターゲットに最適化されて設計されているため、いくつかの明確な違いがあります。この違いを理解することで、アジングロッドでイカ釣りをする際の注意点も見えてきます。
📊 アジングロッドとエギングロッドの比較表
項目 | アジングロッド | エギングロッド |
---|---|---|
長さ | 6〜7フィート(約1.8〜2.1m) | 8〜9フィート(約2.4〜2.7m) |
適合ルアー重量 | 0.5g〜7g程度 | 2.5号(約10g)〜4.0号(約25g) |
ロッドの太さ | 細く繊細 | 太くしなやか |
感度 | 非常に高い | 高い |
強度 | 低〜中程度 | 中〜高程度 |
アクション | ファーストアクション | ミディアム〜ファーストアクション |
この表から分かるように、最も大きな違いは適合ルアー重量です。アジングロッドは軽量ルアーに特化しており、エギングロッドは重めのエギに対応しています。
長さの違いも重要なポイントです。エギングロッドが8フィート以上の長さを持つのは、遠投性能とエギのシャクリやすさを確保するためです。一方、アジングロッドは6〜7フィートと短めで、細かい操作性と感度を重視した設計になっています。
ロッドの構造にも違いがあります。アジングロッドはチューブラーティップを採用していることが多く、これは中空構造で衝撃を伝える力が強いため高感度を実現しています。対してエギングロッドは、イカの強い引きに対応できるよう、全体的にバットパワーを持たせた設計になっているのが一般的です。
この違いを踏まえると、アジングロッドでイカ釣りをする場合は、ロッドの許容範囲内のエギを選び、大きな負荷をかけないような釣り方を心がける必要があることが理解できるでしょう。
ライトエギングならアジングロッドが最適な理由
「ライトエギング」という釣りのスタイルにおいては、むしろアジングロッドの方が適している場合が多いと言えます。ライトエギングとは、小型のエギ(1.5号〜2.5号程度)を使って、秋の新子イカやヒイカなどを狙う釣り方です。
アジングロッドがライトエギングに適している理由は以下の通りです:
🎣 アジングロッドがライトエギングに向いている理由
- 高感度でアタリを取りやすい: イカの微妙なアタリも手元に伝わりやすい
- 繊細な操作が可能: 軽量エギを自然に動かせる
- 短いロッドで取り回しが良い: 堤防内など限られたスペースでも快適
- 小型イカでも引きを楽しめる: ロッドが細いため200〜300gのイカでも十分な引き味
特に注目すべきは感度の高さです。エギングで釣れない原因の多くは「アタリを取れていない」ことだと言われています。アジングロッドの高感度は、この問題を解決してくれる大きなメリットとなります。
アジングロッドは潮の微妙な変化やアジの微かなアタリも捉えられるほど繊細です。イカのアタリもバッチリ分かるので釣果が上がるのは間違いありません。
また、アジングロッドの細さと軽さは、小型のイカでも十分な引き味を楽しめるという意外なメリットをもたらします。エギングロッドでは物足りないサイズのイカでも、アジングロッドならスリリングなやり取りが可能です。
秋の新子シーズンや、ヒイカなどの小型イカを狙う場合、アジングロッドは専用ロッド以上のパフォーマンスを発揮する可能性があると言えるでしょう。
アジングロッドで狙えるイカの種類とサイズ
アジングロッドで狙えるイカの種類は意外と多く、適切なタックルセッティングを行えば様々なターゲットに対応できます。
📌 アジングロッドで狙えるイカの種類
- アオリイカ(新子): 秋のコロッケサイズ〜200〜400g程度
- ヒイカ(ベイカ・チイチイイカ): 10〜20cm程度
- ヤリイカ: 30〜40cm程度
- ケンサキイカ: 小型の個体
- ツツイカ系: ヒイカなど小型種
特にアオリイカの新子狙いは、アジングロッドとの相性が非常に良いとされています。秋のシーズン初期に釣れるコロッケサイズから、中盤以降の200〜400g程度のサイズまで、アジングロッドで十分に楽しめます。
筆者のアジングタックル(宵姫天48AL、宵姫華弐54AL、宵姫華弐72M)を使用して ・アオリイカ200g〜400g ・ヤリイカ30cm〜40cm などなど釣っています。タックル、ラインの強度がなくてもこのくらいならなんとかなります。
この実例からも分かるように、比較的弱いタックルでも400g程度のアオリイカなら十分対応可能です。ただし、500gを超えるような大型個体になると、アジングロッドでは厳しくなってくる可能性が高いでしょう。
ヒイカに関しては、アジングロッドとの相性が特に良いと言えます。アジングをしている最中によくヒイカのアタリがあるため、バッグにエギを忍ばせておけば気軽に狙うことができます。
サイズの目安としては、25cm以下の小型イカ全般がアジングロッドの守備範囲と考えると良いでしょう。それ以上のサイズを狙う場合は、より強度のあるロッドを選択することをおすすめします。
アジングロッドでのイカ釣りに必要なタックル構成
アジングロッドでイカ釣りを楽しむためには、適切なタックル構成が重要です。ロッドだけでなく、リール、ライン、エギの選択が釣果を左右します。
🎣 推奨タックル構成
項目 | 推奨スペック | 理由 |
---|---|---|
ロッド長 | 6〜7フィート | 取り回しが良く繊細な操作が可能 |
ロッドパワー | L〜M程度 | 軽量エギを扱いやすく適度な強度 |
リール番手 | C2000〜2000S | バランスが良く軽量 |
ライン | PE0.3〜0.6号 | 強度と感度のバランス |
リーダー | フロロ2.5〜4号 | 耐摩耗性を確保 |
ロッドに関しては、ルアーウエイトが7〜12g程度まで対応できるモデルが理想的です。これにより、エギ2号〜2.5号を快適に扱うことができます。
リールは軽量な2000番クラスが適しています。あまり大きなリールを使うとロッドとのバランスが悪くなり、長時間の釣りで疲労が溜まりやすくなります。
ラインに関しては、PEライン0.3号前後が最も汎用性が高いでしょう。アジングにもイカ釣りにも対応でき、適度な強度を持ちながらエギの操作性も損ないません。
アジング用のラインのままだとどうしても強度が低いためキャスト切れや、しゃくって切れたりヒットした瞬間に切れる、ファイト中に切れるといったことが起こりやすいです。兼用で使いたいという方はPEラインの0.3号前後を用いるといいでしょう。
エステルラインを使用している場合は、イカ釣りの際にはラインブレイクのリスクが高まるため、PEラインへの巻き替えを検討した方が良いかもしれません。ただし、ドラグを適切に調整すれば1.2ポンド程度のエステルラインでも対応できるという実例もあります。
リーダーは耐摩耗性を重視して、フロロカーボンの2.5〜4号を使用するのが一般的です。イカ釣りでは海底の岩や障害物に擦れることが多いため、リーダーの太さは重要な要素となります。
エギのサイズ選びはロッドスペックに合わせるのが鉄則
アジングロッドでイカ釣りをする際、最も重要なのがエギのサイズ選びです。ロッドの適合ルアーウエイトを超えるエギを使用すると、ロッド破損のリスクが高まります。
📏 ロッドスペック別・推奨エギサイズ早見表
ロッドのルアーウエイト | 推奨エギサイズ | エギ重量の目安 | 適した状況 |
---|---|---|---|
〜2g程度 | 1.5号まで | 約4〜6g | 超ライトゲーム向け |
〜7g程度 | 1.5〜2号 | 約4〜8g | 秋イカ初期 |
〜12g程度 | 2〜2.5号 | 約6〜10g | 秋イカ中盤〜終盤 |
12g以上 | 2.5〜3号 | 約10〜15g | 秋イカ終盤・春イカ |
一般的なアジングロッドのルアーウエイトは0.5〜7g程度のものが多いため、エギ1.5号〜2号が適合範囲となります。ただし、フロートリグなどを使用する遠投用のアジングロッドであれば、12g程度まで対応できるため、エギ2.5号も使用可能です。
エギの重さは号数によって以下のように変わります:
- 1.5号: 約4〜6g
- 2号: 約6〜8g
- 2.5号: 約8〜10g
- 3号: 約15g前後
アジングロッドで3号エギを使用するのは、おそらく破損リスクが高すぎるためおすすめできません。どうしても3号を使いたい場合は、秋イカ専用ロッドやエギングロッドを検討すべきでしょう。
また、エギのタイプ(シャロー、ノーマル、ディープ)によっても重量が変わります。潮の流れが速い場所では、ディープタイプやシンカーを追加することでボトムを取りやすくなりますが、その分ロッドへの負荷も増えます。こういった状況では、ロッドのルアーウエイト上限を超えないよう特に注意が必要です。
エギのサイズは、新子の成長に合わせて変えていくのが基本です:
- 初盤(コロッケサイズ): 1.5〜2号
- 中盤: 2〜2.5号
- 終盤: 2.5〜3号
この成長段階に合わせて、自分のアジングロッドで対応できる範囲を見極めることが、安全にイカ釣りを楽しむための鉄則と言えるでしょう。
アジングロッドでイカ釣りを成功させる実践テクニック
- アジングロッドでのイカ釣りは軽めのエギで攻略する
- シャクリ方はソフトアクションが破損リスクを減らす
- PEライン0.3号前後が兼用に最適な理由
- フロートリグを使えば遠投性能も確保できる
- アジングロッドでイカ釣りをするメリットは感度と汎用性
- アジングロッドでイカ釣りをするデメリットは強度不足
- おすすめのアジングロッド・エギング兼用モデル
- まとめ:アジングロッドでイカ釣りを楽しむポイント
アジングロッドでのイカ釣りは軽めのエギで攻略する
アジングロッドでイカ釣りを成功させる最大のコツは、ロッドに無理な負荷をかけない軽量エギを選ぶことです。これは安全性と釣果の両面で重要なポイントとなります。
軽量エギを使うメリットは単に破損リスクを減らすだけではありません。アジングロッドの高感度を活かして、エギの繊細な動きを演出できるという大きな利点があります。
軽いエギを使用することで、以下のような効果が期待できます:
✨ 軽量エギを使うメリット
- エギの動きが自然になり警戒心を与えにくい
- 細かいアクションの変化をイカに伝えやすい
- ロッドのティップで繊細に操作できる
- フォール速度が遅くなりアピール時間が長くなる
通常のエギングでは大きくシャクり上げてアピールすることが多いですが、アジングロッドを使う場合は繊細なアプローチが効果的です。軽量エギをゆっくりとフォールさせたり、小刻みなダート(横跳ね)を入れることで、イカの好奇心を刺激できます。
特に秋の新子イカは警戒心が低く、派手なアクションよりも自然な動きに反応しやすい傾向があります。軽量エギを使った繊細なアプローチは、まさにこの習性にマッチした釣り方と言えるでしょう。
また、軽量エギはキャスト時の飛距離が出にくいというデメリットがありますが、堤防内や湾奥などの近距離戦では問題になりません。むしろ、コントロール性が高まるため、ピンポイントでエギを送り込みやすくなります。
エギングの経験者の中には「軽いエギでは底が取れない」と考える方もいるかもしれませんが、潮の流れが穏やかな場所を選べば2号程度のエギでも十分にボトムを取ることが可能です。場所選びと軽量エギの組み合わせが、アジングロッドでのイカ釣り成功の鍵となります。
シャクリ方はソフトアクションが破損リスクを減らす
アジングロッドでイカ釣りをする際、シャクリ方(エギの動かし方)を工夫することが非常に重要です。通常のエギングロッドと同じように大きくシャクると、ロッド破損のリスクが高まります。
アジングロッドに適したシャクリ方は、**「竿先で軽く弾くようなイメージ」**です。大きく振りかぶるのではなく、手首のスナップを使った小さな動きでエギにアクションを与えます。
ロッドの扱えるルアー重量内であったりそれに近しい場合には激しくしゃくらなくてもエギはしっかりと動くのでイカへのアピールは十分!
具体的なアクション方法をいくつか紹介します:
🎯 アジングロッドに適したアクション方法
- 軽いちょんちょんシャクリ: ロッド先端を2〜3回小刻みに動かす
- スローリフト&フォール: ゆっくりとロッドを持ち上げて落とす
- トゥイッチ: 手首のスナップで小さくエギを跳ねさせる
- シェイク: 竿先を細かく震わせてエギを微振動させる
- ただ巻き: シャクらずに一定速度で巻いてくる
特に注目したいのが**「ただ巻き」**です。シャクリを一切行わず、ただゆっくりと巻いてくるだけでもイカは抱いてきます。この方法ならロッドへの負担が最小限で済み、破損リスクをほぼゼロにできます。
また、新子イカは親イカほど大きなアピールを必要としません。コロッケサイズの小さなイカは、むしろ控えめなアクションの方が警戒心を与えずに抱かせやすいとされています。
親イカと言うのは警戒心が強いのでオーバーアクションでエギを高く跳ね上げて沈殿距離を長くもってアピールして誘うのですが新子は細かなアクションで誘うんです。
フォールの時間を長めに取ることも効果的です。軽量エギはゆっくりと沈むため、フォール中にイカが抱きつく時間を長く確保できます。アジングロッドの高感度を活かせば、フォール中の微妙なアタリも逃しません。
シャクリの強さは、海の状況やイカの活性に合わせて調整しましょう。活性が高い時は少し大きめのアクション、低い時は控えめなアクションが効果的な場合が多いです。ただし、どんな状況でもアジングロッドの限界を超えるような強いシャクリは避けるべきです。
PEライン0.3号前後が兼用に最適な理由
アジングとイカ釣りの両方を楽しみたい場合、PEライン0.3号前後が最もバランスが良いと言えます。この号数なら、アジングの感度を保ちながらイカ釣りに必要な強度も確保できます。
📊 ライン号数別・特性比較
ライン種類・号数 | 強度(lb) | アジング適性 | イカ釣り適性 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
エステル0.2号 | 約1.2lb | ◎ | △ | 超高感度だが切れやすい |
PE0.3号 | 約6lb | ◎ | ◎ | バランス型で兼用に最適 |
PE0.4号 | 約8lb | ○ | ◎ | やや太いが安心感あり |
PE0.6号 | 約12lb | △ | ◎ | イカメインなら安心 |
PEライン0.3号を推奨する理由は複数あります:
🎣 PEライン0.3号のメリット
- 十分な強度: 400g程度のアオリイカでも余裕で対応できる
- 高い感度: 0.4号や0.6号より感度が良くアタリが取りやすい
- 飛距離が出る: 細いラインは空気抵抗が少なく飛距離が伸びる
- 汎用性が高い: アジング、メバリング、イカ釣りに対応
アジング専用で使っているエステルライン(0.2〜0.3号程度)のままイカ釣りをするのは、一般的にはリスクが高いとされています。エステルラインは伸びが少なく感度が高い反面、急な負荷に弱いという特性があるためです。
アジング用のラインのままだとどうしても強度が低いためキャスト切れや、しゃくって切れたりヒットした瞬間に切れる、ファイト中に切れるといったことが起こりやすいです。
ただし、ドラグを適切に調整すれば、エステルラインでもイカ釣りができないわけではありません。実際に1.2ポンド(約0.6kg)のエステルラインで400gのアオリイカを釣った実例もあります。これはドラグを緩めに設定し、イカの引きを吸収することで実現しています。
PEラインを選ぶ際は、4本編みより8本編みの方が表面が滑らかで飛距離が出やすく、ライントラブルも少ない傾向があります。ただし、価格は8本編みの方が高くなります。
リーダーは、フロロカーボンの2.5〜4号を1.5〜2m程度取るのが一般的です。リーダーが太すぎるとエギの動きが悪くなり、細すぎると根ズレで切れやすくなるため、バランスが重要です。
フロートリグを使えば遠投性能も確保できる
アジングロッドでイカ釣りをする際の弱点の一つが飛距離の出にくさですが、フロートリグを使用することでこの問題を解決できます。
フロートリグとは、浮力のあるフロート(ウキのようなもの)とエギを組み合わせた仕掛けのことです。フロート自体に重量があるため、軽いエギでも遠投が可能になります。
フロートリグを使用したエギング方法は、遠投性能を高め、広範囲を探るのに適した釣り方です。
🎈 フロートリグのメリット
- 遠投性能が大幅にアップする
- 広範囲を探れるため効率的
- 水面直下から中層を狙いやすい
- 潮の流れに乗せてドリフトさせられる
- ロッドへの負荷を分散できる
フロートリグを使う際は、フロートの重さが重要です。一般的には7〜15g程度のフロートが使いやすいでしょう。あまり重すぎるとロッドの許容範囲を超えてしまうため注意が必要です。
フロートとエギの間の距離(リーダーの長さ)も調整ポイントです:
- 短め(50cm〜1m): エギの操作性が良い、底を探りやすい
- 長め(1.5〜2m): 自然なフォール、イカに警戒されにくい
フロートリグでの釣り方は、通常のジグ単とは異なります。フロートを投げたら、まずはフロートが止まるまで待ちます。その後、ゆっくりとリールを巻きながらロッドで軽くアクションを加えます。
フロートが引っ張りすぎないようにリトリーブ速度を調整することが重要です。速く巻きすぎると、エギが不自然に引っ張られてイカが警戒してしまいます。
フロートリグは特に以下のような状況で効果的です:
- 沖の潮目を狙いたい時
- 水深がある場所
- 潮の流れを利用したい時
- 広範囲を効率よく探りたい時
ただし、フロートリグはジグ単に比べて感度が落ちるというデメリットもあります。フロートのクッション効果により、イカのアタリが分かりにくくなることがあるのです。そのため、アタリを取るのではなく「重みを感じたら合わせる」というスタイルになります。
堤防内など近距離で十分な場所ではジグ単、沖を狙いたい時はフロートリグと使い分けることで、アジングロッドでのイカ釣りの幅が大きく広がるでしょう。
アジングロッドでイカ釣りをするメリットは感度と汎用性
アジングロッドでイカ釣りをすることには、専用のエギングロッドにはない独自のメリットがあります。これらのメリットを理解することで、アジングロッドの有効性が見えてきます。
🌟 アジングロッドでイカ釣りをする主なメリット
メリット | 詳細 |
---|---|
圧倒的な感度 | イカの微妙なアタリも手元に伝わる |
小型でも楽しい | 200〜300gのイカでも引き味を堪能できる |
経済的 | 複数のロッドを買わなくて済む |
携帯性 | 短いので持ち運びが楽 |
取り回しが良い | 堤防内など狭い場所でも快適 |
複数魚種対応 | アジ、メバル、イカ、キスなど多彩 |
特に注目すべきは感度の高さです。エギングで釣果が上がらない原因の多くは「アタリを取れていない」ことだと言われています。アジングロッドなら、イカがエギに触れた瞬間の微妙な変化も手元で感じ取れます。
エギングの釣れない原因のほとんどがアタリを取れていないことなのでアタリが取れるだけでかなり変わりますよ。
また、小型イカでも引き味を楽しめるという点は意外と大きなメリットです。エギングロッドだと200〜300gのイカは物足りなく感じることが多いですが、細くて繊細なアジングロッドならこのサイズでも十分スリリングなファイトが楽しめます。
経済的なメリットも見逃せません。釣りを始めたばかりの方や、趣味にあまりお金をかけられない方にとって、1本のロッドで複数の釣りができるというのは非常に魅力的です。アジングロッドがあれば、アジ、メバル、イカ、キスなど様々な魚種を狙えます。
携帯性と取り回しの良さも実用上のメリットです。6〜7フィートのアジングロッドは、車への積載や電車での移動も楽ですし、堤防内などの限られたスペースでもストレスなく使えます。
さらに、アジングロッドはチューブラーティップのものが多く、瞬時の合わせが効きやすいという特徴があります。イカのアタリを感じたら即座にフッキングできるため、バラシを減らすことができるでしょう。
アジングロッドでイカ釣りをするデメリットは強度不足
メリットがある一方で、アジングロッドでイカ釣りをすることには明確なデメリットも存在します。これらを理解した上で使用することが重要です。
⚠️ アジングロッドでイカ釣りをする主なデメリット
デメリット | 詳細 | リスクレベル |
---|---|---|
ロッド破損のリスク | 重いエギや大型イカで破損の可能性 | 高 |
ラインブレイクのリスク | 細いラインで切れやすい | 中 |
飛距離が出ない | 短いロッドは遠投に不向き | 中 |
アピール力が弱い | 小さいエギで広範囲のイカを寄せにくい | 低 |
操作性の悪さ | エギが重く感じられ操作しづらい | 低 |
大型イカ不向き | 500g以上のイカは厳しい | 高 |
最も注意すべきはロッド破損のリスクです。アジングロッドは軽量ルアーを扱うために設計されており、重いエギや大きなシャクリには耐えられません。
アジングロッドでのエギングには、ロッド破損やラインブレイクのリスクが伴います。これらのリスクを軽減するためには、ロッドの適正ウエイトを厳守し、エギの操作を優しく行うことが肝要です。
具体的な破損リスクが高い状況は以下の通りです:
🚨 破損リスクが高い状況
- ロッドの適合ウエイトを超えるエギを使用
- 強く激しいシャクリを繰り返す
- 大型のイカとの強引なやり取り
- 根掛かりを無理やり外そうとする
- キャスト時にフルキャストする
飛距離が出ないという点も、釣り場によっては大きなデメリットになります。沖の潮目を狙いたい場合や、広範囲を探りたい場合には、アジングロッドの短さが不利に働きます。
アピール力の弱さも考慮すべきポイントです。小さいエギと控えめなアクションでは、イカが遠くにいる場合に気づいてもらえない可能性があります。イカの活性が低い時や、広い範囲からイカを寄せたい時には、専用ロッドの方が有利でしょう。
操作性についても、アジングロッドでエギを動かすのは「エギが重く感じられる」ことが多いです。これは快適性の面でストレスになる可能性があります。
大型イカに対しては、アジングロッドは明らかに力不足です。500gを超えるようなサイズになると、ロッドのパワー不足でイカを浮かせるのに苦労したり、根に潜られて切られてしまう可能性が高まります。
これらのデメリットを理解し、自己責任で楽しむという姿勢が重要です。破損のリスクを承知の上で、適切な使い方を心がけることで、安全にアジングロッドでのイカ釣りを楽しめるでしょう。
おすすめのアジングロッド・エギング兼用モデル
アジングとイカ釣りの両方を楽しみたい方のために、兼用に適したアジングロッドをいくつか紹介します。選定基準は「ルアーウエイトが10g前後まで対応」「長さが7フィート前後」「チューブラーティップまたはソリッドティップ」です。
🎣 おすすめアジングロッド比較表
| モデル名 | 長さ | ルアーウエイト | 価格帯 | 特徴 | |—|—|—|—| | ダイワ 月下美人 MX AJING 710ML-S・N | 7’10” | 〜12g | 約3万円 | 優れた操作性、エギ2.5号まで対応 | | シマノ ソアレ SS S86ML-T | 8’6″ | 〜10g | 約2.5万円 | 高コスパ、遠投性能あり | | オリムピック 22コルト 22GCORS-802ML-HS | 8’0″ | 〜15g | 約2.5万円 | 軽量高感度、エギ3号対応 | | ダイワ 月下美人 AIR AGS A68L-T | 6’8″ | 〜8g | 約2.9万円 | 超軽量56g、エギ2号まで | | シマノ ソアレ TT 74L-S | 7’4″ | 〜12g | 約1.5万円 | コスパ良し、万能型 |
これらの中でも特に兼用性が高いのは、7フィート以上でルアーウエイト上限が10〜12g程度のモデルです。このスペックなら、エギ2号〜2.5号を快適に扱えます。
月下美人 MX AJING 710ML-S・Nは、やや高価格帯ですが性能は折り紙付きです。7フィート10インチという長さは、アジングでもイカ釣りでも使いやすく、ルアーウエイト12gまで対応しているため2.5号のエギも問題なく使えます。
シマノ ソアレ SS S86ML-Tは、8フィート6インチとやや長めですが、その分遠投性能に優れています。フロートリグを使った遠投アジングやイカ釣りに最適で、価格も2.5万円程度とリーズナブルです。
コストパフォーマンスを重視するなら、シマノ ソアレ TT 74L-Sがおすすめです。1.5万円程度でありながら、7フィート4インチ、ルアーウエイト12gまで対応と、兼用に十分なスペックを持っています。
7フィート4インチという長さは遠投もできどんなフィールドにも合わせやすいです。適合ウエイトも0.5g〜12gと幅広くアジングシーンでの活躍だけでなく秋イカシーズンのライトエギングもバッチリハマるスペック
初めて兼用ロッドを購入する方は、おそらく中価格帯(2〜3万円)のモデルから始めるのが良いでしょう。この価格帯なら性能と耐久性のバランスが取れており、破損のリスクも比較的低いと考えられます。
ティップの種類については、チューブラーティップの方がイカのアタリを取りやすく合わせやすいため、兼用には適していると言えます。ソリッドティップは食い込みが良い反面、合わせが遅れがちになる可能性があります。
まとめ:アジングロッドでイカ釣りを楽しむポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- アジングロッドでイカ釣りは十分可能だが、専用ロッドと同等の快適性は期待できない
- 最も重要なのはロッドの適合ルアーウエイトとエギのサイズを合わせること
- アジングロッドは6〜7フィート、エギングロッドは8〜9フィートと長さが異なる
- ライトエギング(軽量エギを使った釣り)ではアジングロッドの方が適している場合もある
- アジングロッドで狙えるのは主に25cm以下の小型イカで、200〜400g程度が目安
- タックル構成はロッド(L〜M)、リール(2000番)、ライン(PE0.3号)が基本
- エギサイズはロッドのルアーウエイトに応じて1.5号〜2.5号を選ぶのが鉄則
- ルアーウエイト7g程度なら2号、12g程度なら2.5号のエギが適合範囲内
- シャクリ方は竿先で軽く弾くソフトアクションが破損リスクを減らす
- 激しいシャクリは避け、ちょんちょんシャクリやただ巻きが効果的
- PEライン0.3号前後が感度と強度のバランスが良く兼用に最適
- エステルラインはドラグ調整で使えるが、ラインブレイクのリスクが高い
- フロートリグを使えば遠投性能が向上し広範囲を探れる
- アジングロッドの最大のメリットは高感度でアタリが取りやすいこと
- 小型イカでも引き味を楽しめ、1本で複数魚種を狙える経済性も魅力
- デメリットはロッド破損のリスク、飛距離不足、大型イカへの対応力不足
- 破損リスクを承知し自己責任で楽しむ姿勢が重要
- おすすめは7フィート以上でルアーウエイト10〜12g対応のモデル
- 秋の新子イカシーズンはアジングロッドとの相性が特に良い
- 堤防内や湾奥など潮の流れが穏やかな場所を選ぶと成功率が高まる
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- アジングロッドでエギングを楽しむ方法とおすすめロッド|釣りGOOD
- アジングロッドでエギングをするとどうなりますか? – Yahoo!知恵袋
- アジングロッドでエギング!成功するための秘訣と注意点
- アジングロッドでエギング じわじわ流行り始めている??スタイルです
- アジングロッドで楽しめる新ジャンル『ミニエギング』に動きあり!
- 【アオリイカ新子狙いのロッド】繊細なライトエギングゲームを楽しみたいなら専用ロッドよりアジングロッドがお勧めっ‼
- アジングロッドでエギングもやっちゃおう!兼用可能だが注意点あり
- アジングロッドは汎用性が高い【メバリングロッドはもういらない!?】
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