アジングロッドを持っているけど、アジ以外の魚も釣ってみたい―そんな風に考えたことはありませんか?実は、繊細なアジングロッドでも根魚(カサゴ、ガシラ、キジハタなど)を十分に狙うことができます。むしろ、軽量リグを扱えるアジングロッドだからこそ、根魚の警戒心を解いて数釣りができる場面も多いのです。
ただし、アジングロッドで根魚を釣るには、いくつかの注意点やコツがあります。根魚特有の「根潜り」への対処法、適切なタックルセッティング、釣り方の工夫など、知っておくべきポイントは意外と多いもの。この記事では、インターネット上に散らばる様々な情報を収集し、アジングロッドで根魚を釣るための実践的な方法を網羅的に解説していきます。
この記事のポイント |
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✓ アジングロッドで根魚は釣れるが、サイズや状況によって難易度が変わる |
✓ 根潜り対策には即アワセとドラグ設定が重要 |
✓ PE0.3~0.6号程度の細ラインでも工夫次第で対応可能 |
✓ ジグヘッド1~3g程度の軽量リグが根魚攻略に効果的 |
アジングロッドで根魚を狙う基本戦略と可能性
- アジングロッドで根魚が釣れる理由と実績
- 狙える根魚の種類とサイズの限界
- アジングロッドが根魚釣りで有利な場面
- 専用ロッドとの違いと使い分け
- 失敗しやすいポイントと対処法
アジングロッドで根魚が釣れる理由と実績
アジングロッドで根魚を狙うことは、決して無謀なチャレンジではありません。実際に多くのアングラーが、アジングタックルで根魚の釣果を上げています。
アジングタックルで、アジングやメバリングのジグヘッドとワームで根魚は狙えます。ただし、根魚はヒットと同時に根に潜るのでサイズの大きい根魚だとパワー不足で潜られて終わります。また、根掛かりした時もラインが細いので回収は困難です。港のヘチなどでチョンチョンして小型のカサゴ程度を狙うなら問題ないです。
この引用からわかるように、アジングロッドでも根魚は十分に狙えますが、サイズや状況によって難易度が変わってきます。特に小型のカサゴであれば、むしろアジングロッドの繊細さが活きる場面も多いのです。
アジングロッドが根魚釣りで有効な理由は主に3つあります。第一に、軽量ジグヘッドを正確にキャストできること。1g前後の軽いリグでも飛距離と精度を確保でき、根魚の警戒心を解きやすくなります。第二に、高感度であること。アジングロッドは繊細なアタリを取るために設計されているため、根魚の前アタリやボトムの変化を敏感に感じ取れます。第三に、操作性の高さです。短めのレングスと軽量設計により、細かいアクションを入れやすく、根魚を誘い出すテクニックが使いやすいのです。
実際の釣果報告を見ても、アジングロッドで20cm前後のカサゴやガシラを数釣りしている例は数多く見られます。また、ライトロックフィッシュゲームという釣り方が確立されつつあり、アジングロッドを使った根魚釣りは一つのジャンルとして認知されつつあります。
狙える根魚の種類とサイズの限界
アジングロッドで狙える根魚は、主にカサゴ(ガシラ)、メバル、ソイ類、そして条件次第ではキジハタ(アコウ)やオオモンハタなども対象になります。
📊 アジングロッドで狙える根魚の種類と難易度
魚種 | 推奨サイズ | 難易度 | 備考 |
---|---|---|---|
カサゴ(ガシラ) | ~20cm | ★☆☆☆☆ | 最も相性が良い。数釣りも可能 |
メバル | ~25cm | ★☆☆☆☆ | アジングロッドの本領発揮 |
ソイ類 | ~25cm | ★★☆☆☆ | 引きは強いが対応可能 |
タケノコメバル | ~20cm | ★★☆☆☆ | ボトム狙いで釣果あり |
キジハタ(小型) | ~30cm | ★★★☆☆ | ドラグ調整と即アワセが必須 |
キジハタ(中型以上) | 30cm~ | ★★★★☆ | かなり困難。専用タックル推奨 |
ただし、サイズには明確な限界があります。一般的に、アジングロッドで無理なく取り込めるのは20cm前後までと考えるのが現実的です。25cmを超えてくると、ドラグを緩めて慎重にやり取りする必要があり、30cm以上になると根に潜られてラインブレイクする可能性が高くなります。
特にキジハタやアカハタなどのハタ類は、20cm級でもパワフルな引きを見せます。これらの魚は掛かった瞬間に根に突っ込む習性があるため、アジングロッドでの対応は一般的には困難とされています。しかし、後述する即アワセのテクニックやドラグセッティング、ラインシステムの工夫によって、小型のキジハタであれば十分に狙える範囲に入ってきます。
アジングロッドが根魚釣りで有利な場面
すべての根魚釣りでアジングロッドが適しているわけではありません。むしろ、特定の条件下で真価を発揮すると考えるべきでしょう。
アジングロッドが有利な場面としては、まず港湾部やテトラ帯の浅場が挙げられます。水深が3~7m程度の場所では、軽量リグでボトムを正確に探れるアジングロッドの特性が活きます。重いシンカーを使う必要がないため、根掛かりのリスクも抑えられます。
次に、日中の警戒心が高い状況です。根魚も日中は警戒心が高まり、重いリグや太いラインには反応しにくくなります。このような時、1g前後のジグヘッドと細いラインで繊細にアプローチできるアジングタックルは、専用タックルよりも釣果を上げやすい可能性があります。
また、数釣りを楽しみたい場合にも適しています。15~20cm程度の小型カサゴを対象にするなら、アジングロッドの感度と操作性により、テンポよく数を伸ばしていくことができます。根魚は群れで行動することも多いため、一匹釣れたらそのポイントを集中的に攻めることで連発も期待できます。
昼間にカサゴを釣る方法としては穴釣りが最適ですが、夜にエサを求めて動き回っているカサゴには広く探れる「ちょい投げ釣り」がおススメです。
夜釣りでは根魚が活発に動き回るため、広範囲をサーチできるアジングロッドの機動力が特に有効になります。
専用ロッドとの違いと使い分け
ロックフィッシュ専用ロッドとアジングロッドでは、設計思想が根本的に異なります。この違いを理解することで、適切な使い分けができるようになります。
🎣 専用ロッドとアジングロッドの比較
項目 | アジングロッド | ロックフィッシュ専用ロッド |
---|---|---|
パワー | 弱い(UL~L) | 強い(M~H) |
感度 | 非常に高い | やや低め |
バット部 | 柔軟 | 強固 |
適合ライン | PE0.2~0.6号 | PE0.8~2号 |
適合ルアー重量 | 0.5~10g | 5~30g |
根ズレ対応 | 弱い | 強い |
専用ロッドの最大の利点は、パワーファイトができることです。30cm以上のキジハタや、根の荒い磯場での釣りでは、やはり専用ロッドに分があります。太いラインと重めのシンカーを使い、掛けた瞬間に根から引き剥がすパワーは、アジングロッドでは真似できません。
一方、アジングロッドの強みは繊細さにあります。根魚が小さなベイトを捕食している状況や、プレッシャーの高いエリアでは、軽量リグと細ラインのアプローチが有効です。また、感度の高さにより、根魚の前アタリを感じ取って積極的に掛けていくことも可能です。
実際のフィールドでは、状況に応じて使い分けるのが理想的でしょう。港湾部で20cm前後のカサゴを狙うならアジングロッド、磯場で尺超えのキジハタを狙うなら専用ロッド、といった具合です。ただし、アジングロッドしか持っていない場合でも、工夫次第で十分に根魚釣りを楽しめることは間違いありません。
失敗しやすいポイントと対処法
アジングロッドで根魚を狙う際、多くのアングラーが共通して直面する問題があります。これらを事前に理解しておくことで、釣果を大きく向上させることができます。
**最も多い失敗は「根に潜られてラインブレイク」**です。根魚は掛かった瞬間に根に突っ込む習性があり、アジングロッドの細いラインではこれに対抗できないことがあります。対処法としては、①ドラグを強めに設定しておく、②掛けた瞬間に竿を立てて魚を浮かせる、③PE0.4~0.6号とやや太めのラインを使う、などが有効です。
次に多いのが根掛かりによるリグロストです。アジングロッドは根掛かりを強引に外すパワーがないため、一度根掛かりすると回収が困難です。これを防ぐには、①ラインテンションを常に保つ、②ボトムをズルズル引きずらない、③リフト&フォールで底を切る、④根掛かり回避型のジグヘッドを使う、などの工夫が必要です。
ラインのテンションを抜かない、ボトムをズルズルと引きずらない。簡単ではありますが、これらを気にするだけでも根がかりの回数が減ります。
また、アタリはあるのにフッキングしないという悩みも多く聞かれます。これは、アジングロッドの柔らかいティップが原因で、フッキングパワーが不足している可能性があります。対処法としては、①やや硬めのアジングロッド(ML以上)を選ぶ、②アタリを感じたら即座にしっかり合わせる、③フックサイズを適切にする(大きすぎても小さすぎてもNG)、などが挙げられます。
最後に、サイズの見誤りも失敗の一因です。20cmを超える根魚がヒットした場合、無理やり引き上げようとすると口切れやラインブレイクにつながります。大きめのアタリを感じたら、慎重にドラグを調整し、時間をかけてやり取りする余裕を持つことが大切です。
アジングロッドで根魚を釣るための実践的タックルと釣り方
- 根魚狙いに適したアジングロッドの選び方
- ライン選択とリーダーシステムの重要性
- ジグヘッドとワームの組み合わせ方
- 根潜り対策の即アワセテクニック
- 場所別の攻略法(港湾・テトラ帯・穴釣り)
- プラグを使った根魚ボトムプラッギング
- リール選びとドラグセッティング
- まとめ:アジングロッドで根魚釣りを楽しむために
根魚狙いに適したアジングロッドの選び方
アジングロッドにも様々なタイプがあり、根魚釣りに向くものと向かないものがあります。適切なロッド選びが、釣果を左右する重要な要素になります。
**硬さ(パワー)**については、ML(ミディアムライト)からM(ミディアム)クラスが根魚狙いに適しています。一般的なアジング専用のUL(ウルトラライト)やL(ライト)クラスは、感度は抜群ですが根魚の突っ込みに対してパワー不足になりがちです。
ボトムでの操作が細かくできる、根がかりしにくくなる、パワー勝負が必要な時がある。ルアー重量が8〜10gのロッドは、操作性が非常に高いです。これより柔らかくなるとボトムでのジグ単操作が上手くできず、根がかりが増える。
この情報から、ルアー重量8~10g程度に対応したロッドが、根魚狙いには使いやすいことがわかります。これより硬くなると感度が犠牲になり、柔らかすぎると操作性とフッキングパワーが不足します。
長さについては、7フィート前後が最も汎用性が高いと言えます。6フィート台では飛距離がやや不足し、8フィート以上になると取り回しが悪くなります。7フィートあれば、テトラ帯でも海面から離れた位置から快適に操作でき、ある程度の飛距離も確保できます。
ティップ(穂先)の種類も重要です。一般的に、アジングロッドにはチューブラーティップとソリッドティップがありますが、根魚狙いではどちらも一長一短です。チューブラーは感度が高く即アワセに向きますが、バラシやすい傾向があります。ソリッドは食い込みが良くバラシにくいですが、やや感度が劣ります。初心者には、バラシを減らせるソリッドティップをおすすめしますが、慣れてきたらチューブラーでの即アワセも試してみる価値があります。
🎯 根魚狙いに適したアジングロッドのスペック目安
スペック項目 | 推奨範囲 | 理由 |
---|---|---|
硬さ | ML~M | 操作性とパワーのバランス |
長さ | 6.8~7.6フィート | 取り回しと飛距離の両立 |
ルアー重量 | 0.5~10g | 軽量リグから中量リグまで対応 |
ティップ | ソリッドorチューブラー | 好みや状況で選択 |
アクション | ファスト~レギュラーファスト | ボトム感度と魚の乗せやすさ |
ライン選択とリーダーシステムの重要性
アジングロッドで根魚を狙う場合、ラインシステムの選択が釣果を大きく左右します。細すぎれば根ズレで切れ、太すぎれば感度が落ちて釣れなくなる―そのバランスが重要です。
メインラインの選択について、多くの実釣報告ではPE0.3~0.6号が推奨されています。0.2号ではやや心もとなく、0.8号以上になると軽量ジグヘッドの操作性が落ちます。
PEラインを使用する理由は、感度がよくボトムを感知出来る、急なツッコミなどでもパワー勝負出来る、根に潜られても引きずり出せる、水に浮く性質からジグ単を引きずりすぎず、根がかりが減る。太さは0.2〜0.3号でも強度は十分あります。
PE0.3~0.4号なら、20cm前後の根魚に対しては十分な強度があります。ただし、30cm近いキジハタを狙う場合は、PE0.6号程度まで太くすることも検討すべきでしょう。
リーダーの選択も非常に重要です。根魚釣りでは根ズレが頻繁に発生するため、リーダーはフロロカーボンが基本です。太さは**1.5~2号(6~8ポンド)**が標準的で、根の荒い場所では2.5~3号(10~12ポンド)まで太くすることもあります。
長さについては、1ヒロ(約1.5m)程度が扱いやすいでしょう。あまり長くすると、リーダー部分がガイドに入ってキャスト時にトラブルが起きやすくなります。逆に短すぎると、根ズレでPE本線が傷つくリスクが高まります。
一部のアングラーは、フロロカーボンの直結を選択することもあります。感度は若干落ちますが、根ズレに強く、ライントラブルも少ないメリットがあります。ただし、PEラインと比べると伸びがあるため、フッキングパワーがやや劣る点は理解しておく必要があります。
💡 根魚狙いのラインシステム例
ターゲット | メインライン | リーダー | 備考 |
---|---|---|---|
小型カサゴ(~15cm) | PE0.3号 | フロロ1.5号 | 感度重視 |
カサゴ(15~20cm) | PE0.4号 | フロロ2号 | バランス型 |
良型カサゴ・小型キジハタ | PE0.5~0.6号 | フロロ2.5~3号 | パワー重視 |
フロロ直結 | フロロ2~3号 | なし | シンプル志向 |
ジグヘッドとワームの組み合わせ方
根魚狙いのリグ選択では、ジグヘッドの重さが最も重要な要素の一つです。テトラ帯や港湾部の浅場では、1~3g程度が基本になります。
重さの選択基準としては、①ボトムが取れる最も軽い重さを選ぶ、②風や潮の流れが強い場合は重くする、③遠投が必要な場合はやや重めにする、などが挙げられます。おそらく最も汎用性が高いのは1.5g前後でしょう。これより軽いと風に流されやすく、重いと根掛かりが増える傾向があります。
仕掛けは、リーダーに3Bのガン玉を付けただけのシンプルな仕掛けを使います。ガン玉は、ハリから20cmほど離したところに付けます。オモリは軽いほど根がかりが少なくなるので、使用するタックルで操作できるできるだけ軽いオモリを使いましょう。
ジグヘッドの形状も見逃せません。一般的な丸型ジグヘッドでも十分釣れますが、根掛かりを減らすために根掛かり防止型のジグヘッドを選ぶのも一つの方法です。フックポイントがやや内側を向いた設計のものや、ヘッド部分が平らで岩に引っかかりにくいものなどがあります。
ワームの選択については、アジング用のストレートワームでも十分に根魚は釣れます。ただし、より効果的なのはカーリーテールやシャッドテールなど、水押しの強いワームです。根魚はアピール力の強いワームに好反応を示すことが多いためです。
サイズは2~3インチが標準的です。小型カサゴ狙いなら1.5~2インチ、良型狙いなら3~4インチと使い分けることもできます。カラーについては、クリア系、グロー系、ナチュラル系など様々ですが、基本的には暗い時間帯や濁りがある時はグロー系やアピール系、明るい時間帯や澄んだ水ではナチュラル系という選択が無難でしょう。
🐟 根魚狙いに効果的なワームタイプ
- ストレートワーム:アジング用をそのまま流用可能。ナチュラルアクション
- ピンテール:水平姿勢を保ちやすく、リフト&フォールに最適
- カーリーテール:強い水押しでアピール力大。濁り潮に有効
- シャッドテール:巻きの釣りで効果的。広範囲サーチ向き
- クロー系(エビ系):根魚の好物を模倣。フォールで誘う
根潜り対策の即アワセテクニック
根魚釣りで最も難しいのが、根に潜られることを防ぐことです。特にアジングロッドのような細いラインでは、一度根に潜られるとほぼ回収不可能になります。
カサゴゲームをいつでも楽勝と考えてはいけない。おそらく根に潜られてそのままロストしたのが、今年だけでも30尾はいるのではないか。20cm級からは、おそらく根魚の習性のようなもので、根に猪突猛進するカサゴ。
この問題への対処法として、即アワセが非常に重要になります。根魚のアタリを感じたら、0.5秒以内に竿を立ててフッキングし、そのまま魚を根から引き離す動作が必要です。アジングのように「乗せる」釣りではなく、積極的に「掛ける」釣りが根魚攻略の鍵となります。
具体的な即アワセの手順としては:
- アタリを感じた瞬間に竿を素早く立てる(スイープではなくパチンと合わせる)
- フッキングしたら即座にリールを巻いて魚を浮かせる
- 魚が根に向かおうとする前に、中層まで引き上げる
- 中層まで来たら、やや落ち着いてやり取りする
ただし、これはロッドのパワーとドラグ設定が適切であることが前提です。ドラグが緩すぎると、アワセを入れてもフッキングパワーが伝わりません。逆に強すぎると、口切れやラインブレイクのリスクが高まります。
適切なドラグ設定の目安は、「竿を立てた状態で、やや強めに引っ張ってジリジリと出る程度」です。具体的には、使用しているラインの強度の30~40%程度に設定するのが一般的でしょう。PE0.4号(約8ポンド)なら2.4~3.2ポンド(約1.1~1.5kg)、PE0.6号(約12ポンド)なら3.6~4.8ポンド(約1.6~2.2kg)が目安になります。
⚡ 根潜り対策のポイントまとめ
対策 | 詳細 | 重要度 |
---|---|---|
即アワセ | アタリから0.5秒以内にフッキング | ★★★★★ |
ドラグ強め | ライン強度の30~40%に設定 | ★★★★★ |
竿を立てる | フッキング後すぐに竿を立てて浮かせる | ★★★★☆ |
やや太いリーダー | 2号以上のフロロを使用 | ★★★★☆ |
ポイント選定 | 比較的根が少ない場所から攻める | ★★★☆☆ |
場所別の攻略法(港湾・テトラ帯・穴釣り)
根魚は様々な場所に生息していますが、場所によって適した釣り方が異なります。アジングロッドの特性を活かせる場所を選ぶことも重要です。
港湾部の堤防では、キワ撃ちと沖目の探りを組み合わせるのが効果的です。堤防の際には必ず根魚が潜んでいるので、まずは足元から10m程度の範囲を丁寧に探ります。ジグヘッドを垂直に落とし、ボトムを取ったらゆっくりとリフト&フォール。これを何度か繰り返して反応がなければ、少し沖にキャストして広範囲を探っていきます。
テトラ帯は根魚の一級ポイントですが、根掛かりのリスクも最も高い場所です。ここでは、テトラの穴に落とし込む釣り方と、テトラの際をトレースする釣り方の2つがあります。
テトラから生えていた海藻が無くなり、テトラ内にメバルはいるようです。表層には浮いていないですね。0.8gのジグヘッドを使い、テトラ際をタダ巻き。
テトラ際を狙う場合は、ラインテンションを常に保つことが根掛かり回避の鍵です。糸が緩むとジグヘッドがテトラの隙間に入り込み、簡単に根掛かりします。常に張った状態でゆっくりと引いてくることで、テトラの表面をなぞるようにワームを通すことができます。
穴釣りは、最もダイレクトに根魚にアプローチできる方法です。アジングロッドでの穴釣りは、一見無理があるように思えますが、実は相性が良い面もあります。
アジングロッドに比べるとカサゴの引きはそこまで怖くなかったです。このクレイジグJtはスナップを付けたまま、すぐにオフセットリグに交換できるのでライトゲームにはピッタリです。20cm前後の根魚ならなんとかアジングロッドで穴釣りは成立しました。
穴釣りでは、1.5~3g程度のシンカーまたはジグヘッドを使い、テトラや岩の隙間に落とし込みます。ボトムに着いたら、軽くシェイクして誘い、食ってきたら即座に竿を立ててフッキング。そのまま強引に引き抜くのがコツです。穴の中でやり取りすると、確実に根に潜られてしまいます。
🏖️ 場所別の釣り方比較
場所 | 推奨リグ | ジグヘッド重量 | 釣り方 | 難易度 |
---|---|---|---|---|
港湾堤防 | ジグヘッド単体 | 1~2g | リフト&フォール、横引き | ★★☆☆☆ |
テトラ帯 | ジグヘッド単体 | 1.5~3g | 際トレース、穴落とし | ★★★☆☆ |
敷石エリア | テキサスリグ/フリーリグ | 3~10g | ボトムノック | ★★★★☆ |
サーフ | ジグヘッド/キャロ | 3~5g | 遠投からの横引き | ★★☆☆☆ |
プラグを使った根魚ボトムプラッギング
ワームだけでなく、小型プラグを使った根魚釣りも、アジングロッドの守備範囲です。特に、活性の高い時期や状況では、プラグの方が効率的に釣果を上げられることもあります。
ボトムプラッギングで釣れたのは自信に繋がりますね。プラグの根掛かりしにくいフックセッティングを探し当てれば、表層のコールアップを考えた狙い方だけでなく、ボトムのメバルをプラグで狙えるようになります。
ボトムプラッギングとは、シンキングタイプの小型プラグをボトムまで沈め、リフト&フォールやボトムノックで根魚を誘う釣り方です。使用するプラグは、40~55mm程度のシンキングミノーやシンキングペンシル、小型クランクベイトなどが適しています。
具体的な釣り方としては:
- プラグをキャストし、ボトムまで沈める(カウントダウン)
- ロッドを軽くトゥイッチしてプラグを跳ね上げる
- テンションフォールでプラグを沈める
- この動作を繰り返しながら手前に寄せてくる
プラグの利点は、アピール力と根掛かり回避性にあります。ワームよりも大きなアクションで広範囲の根魚にアピールでき、また、フックが腹部に付いているため、ボトムをノックしても意外と根掛かりしにくい特徴があります。
ただし、プラグを使う場合は、ややパワーのあるアジングロッド(ML以上)が望ましいでしょう。また、フックをシングルフックやバーブレスフックに交換することで、さらに根掛かりを減らすことができます。
🎣 根魚プラッギングに適したルアー例
- シンキングミノー(40~50mm):ボトムでダートアクション
- シンキングペンシル(50~60mm):ナチュラルなフォールアクション
- 小型クランクベイト(40mm前後):ボトムノックで誘う
- バイブレーション(5~7g):広範囲を素早くサーチ
- メタルジグ(3~7g):深場や流れの速い場所で有効
リール選びとドラグセッティング
アジングロッドで根魚を狙う場合、リールの選択も重要な要素です。適切なリールを選ぶことで、釣りの快適性と釣果が大きく向上します。
番手については、2000番が最も汎用性が高いでしょう。1000番では巻き取りパワーがやや不足し、2500番以上になるとアジングロッドとのバランスが悪くなります。2000番なら、アジングと根魚釣りの両方に対応できます。
7フィートほどの長さのロッドは色々な魚種に対応出来ます。そのため1000番手の様な特化タイプよりも2000番手が使いやすいです。
ギア比については、賛否両論ありますが、根魚狙いではハイギアに分があると考えられます。掛けた瞬間に素早く巻き取って根から引き離す必要があるため、巻き取り速度の速いハイギアが有利です。ただし、ノーマルギアでも十分に対応可能で、むしろ巻き取りのパワーがあるノーマルギアを好むアングラーもいます。
ドラグ性能は非常に重要です。根魚は突っ込みが強いため、滑らかで精密なドラグ調整ができるリールが望ましいでしょう。最近のミドルクラス以上のリールであれば、十分な性能を持っています。
具体的なドラグセッティングについては、釣り場で微調整することが大切です。最初はやや強めに設定しておき、バラシが多ければ少し緩め、根に潜られることが多ければ締める、という調整を繰り返します。また、大型がヒットした時は、ファイト中にドラグを調整する技術も必要になります。掛けた直後は強めに設定して根から引き離し、浮いてきたらやや緩めて口切れを防ぐ、といった具合です。
⚙️ 根魚狙いに適したリールスペック
スペック | 推奨 | 理由 |
---|---|---|
番手 | 2000番 | バランスと汎用性 |
ギア比 | ハイギア推奨 | 素早い巻き取り |
ドラグ力 | 3kg以上 | 根から引き離すパワー |
自重 | 200g前後 | 感度と疲労のバランス |
ドラグ性能 | 滑らかで微調整可能 | 繊細なやり取りに必須 |
まとめ:アジングロッドで根魚釣りを楽しむために
最後に記事のポイントをまとめます。
- アジングロッドでも20cm前後の根魚は十分に狙える
- ML~Mクラスの硬さで7フィート前後のロッドが根魚狙いに適している
- PE0.3~0.6号にフロロリーダー1.5~3号が標準的なラインシステム
- ジグヘッドは1~3g程度、状況に応じて重さを調整する
- 根潮り対策として即アワセとドラグ強めのセッティングが重要
- ラインテンションを保ち、ボトムを引きずらないことで根掛かりを減らせる
- 港湾部やテトラ帯の浅場がアジングロッドで狙いやすいポイント
- 穴釣りもアジングロッドで成立するが、20cm前後が限界
- 小型プラグを使ったボトムプラッギングも効果的な釣り方
- リールは2000番のハイギアが汎用性が高い
- 30cm以上の大型根魚は専用タックルに分がある
- 細ラインと軽量リグだからこそ釣れる状況も多い
- ドラグはライン強度の30~40%程度に設定する
- 根の荒い場所ではリーダーを太くする必要がある
- アジングロッドの感度の高さが小さなアタリを捉える
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- Yahoo!知恵袋 – アジングで根魚は釣れないよと言われました
- TSURINEWS – アジングロッド1本でカバーできる「ターゲット&釣りモノ」
- もう1匹釣りたいっ! – 【カサゴ】アジングロッドでカサゴのちょい投げ釣り
- TSURINEWS – 今さら聞けないカサゴゲームのキホン:「根潜り」への対策術
- madaoもアジング – 根魚プラッギング
- しゅみんぐライフ – テトラ帯でガシラ(カサゴ)をアジングロッドで釣る
- madaoもアジング – アジングとライトロックフィッシュ
- GAMAKATSU – ラグゼ 寧音 特設サイト
- アメブロ – アジングロッドで穴釣り
- しまかぜ工房 – アジングを始めましたとカッコいい根魚つれました
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