アジングで「全然釣れない」「アタリはあるのに掛からない」と悩んでいませんか?実は、ロッドアクションの違いだけで釣果が10倍変わることも珍しくありません。ただ巻きからテンションオフ、リフト&フォールまで、状況に応じた適切なアクションを使い分けることが、アジングで安定した釣果を得る最大のカギなのです。
この記事では、インターネット上に散らばるアジングのロッドアクションに関する情報を収集・分析し、初心者から中級者まで実践できる具体的なテクニックを網羅的に解説します。ジグ単での基本動作から、夜釣り特有のコツ、さらには状況別の使い分けまで、あなたのアジング技術を確実にステップアップさせる内容をお届けします。
この記事のポイント |
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✓ アジングの基本アクション9パターンと使い分け方法 |
✓ 初心者が最初に覚えるべき「ただ巻き」と「テンションオフ」の極意 |
✓ 夜釣りやボトム狙いなど状況別のロッドワークテクニック |
✓ 釣果を劇的に変える「止め」のタイミングと感度の活かし方 |
アジングロッドアクションの基本とコツ
- アジングロッドアクションの基本は「ただ巻き」から始めること
- ジグ単でのロッドアクションは繊細さが釣果を左右する
- 初心者がまず覚えるべきは「止める」タイミング
- テンションオフ(テンション抜き)はアジの捕食スイッチを入れる最強技
- リフト&フォールのやり方はフォール時のバイトを意識すること
- 夜のアジングアクションは動かしすぎないことが重要
アジングロッドアクションの基本は「ただ巻き」から始めること
アジングを始めたばかりの方が最初に習得すべきなのが「ただ巻き」です。一見シンプルに思えるこのアクションですが、実は奥が深く、多くのベテランアングラーが最も多用する基本中の基本といえます。
ただ巻きの本質は、一定のスピードでリールを巻き続けることでワームを自然に泳がせることにあります。近年のワームは本体にリブ(デコボコ)が施されているため、巻いているだけでも潮や風の抵抗を受けて微妙に動いているのです。この自然な動きこそが、警戒心の強いアジに違和感を与えない最大のメリットとなります。
ワームをキャストしてただゆっくりとリールを巻くだけだ。ロッドを動かさずにリールを一直線に巻いているだけだと、「果たしてワームは動いているのだろうか?これでアジにアピールできているのだろうか?」と思うかもしれない。近年のワームは、本体にリブ(デコボコ)などがついているおかげで、巻いているだけでも実は潮や風の抵抗を受けて”モゾモゾ”と動いているという。
しかし、ここで重要なのが巻きスピードの一定性です。人間は意識していても、ハンドルを回す際の力加減や上げ下げで微妙にスピードが変わってしまいます。初めのうちは「キャストから回収まで安定的に巻く」ことだけに集中しましょう。
さらに応用として、リールを巻きながらロッドを持つ手を細かく震わせる「シェイキング」を加えると、ワームがプルプルと横にも動き、よりアピール力が増します。ただし、やりすぎは禁物。あくまでナチュラルな動きを意識することが、アジの警戒心を解く鍵となります。
📊 ただ巻きが効果的な状況
状況 | 理由 | 推奨スピード |
---|---|---|
アジの活性が高い時 | 群れが回遊中で積極的に捕食している | 中速~やや速め |
表層付近で捕食している時 | 小魚を追っており動くものに反応しやすい | 中速 |
バチ(ゴカイ類)パターン | 横方向に直線的に動くベイトを意識 | デッドスロー |
シラスパターン | 小さく漂うベイトを模倣 | デッドスロー |
ただ巻きをマスターすれば、他のアクションの土台ができたも同然です。焦らず、まずはこの基本を体に染み込ませることから始めましょう。
ジグ単でのロッドアクションは繊細さが釣果を左右する
ジグ単(ジグヘッド単体)でのアジングは、アジング全体の中でも特に繊細なロッドワークが求められる釣法です。なぜなら、軽量なジグヘッドは水中での動きがダイレクトにロッドアクションに反映されるため、少しの操作ミスがアジに見切られる原因となるからです。
ジグ単で重要なのは、ロッドティップ(穂先)の感度を最大限に活かすことです。0.6mm~0.8mmの極細ソリッドティップを採用したロッドが多いのは、潮の流れやアジの微細なアタリを手元に伝えるためです。このティップの動きを常に意識しながらアクションを加えることで、水中の状況を把握しやすくなります。
アクションの大きさについても、状況に応じた調整が不可欠です。一般的に、冬場の低活性時は小さく繊細なアクション、夏場の高活性時は大きめのアクションが効果的とされています。特に冬のアジングでは、移動距離を抑えた細かいチョンチョンとした誘いが有効ですが、これには練習が必要です。
アジングのアクションってバリエーション豊か、かつ繊細でなかなか難しいですよね。でも、アクションの仕方って釣果に直結する重要な要素。上手なアクションができるだけで、釣果が100倍変わると言ってもよいほどです。
また、ジグ単ではジグヘッドの重さ選びも重要な要素です。0.4g~2g程度の範囲で使い分けますが、軽すぎると風や潮の影響を受けやすく操作性が落ち、重すぎるとフォールが速くなりアジが追いきれません。その日の状況に合わせて最適な重さを見つけることが、釣果アップの近道となります。
✅ ジグ単アクションの3つの鉄則
- ティップの動きを常に意識する – 手元だけでなく目でもティップを確認
- アクション後は必ず「間」を作る – 動かした後の静止時間が食わせのタイミング
- レンジキープを心がける – 一定の層を保つことでバイト率が上がる
さらに、ジグ単ではラインテンションの管理が釣果を大きく左右します。張りすぎるとワームの動きが不自然になり、緩めすぎるとアタリが取れません。適度なテンションを保ちながら、水中のワームの動きをイメージすることが上達への道です。
初心者がまず覚えるべきは「止める」タイミング
アジングにおいて、動かすことよりも重要なのが「止める」タイミングです。実は、アジがバイトしてくるのはワームが止まった瞬間や動きが変化した直後であることが圧倒的に多いのです。
これは、アジの捕食行動の特性に関係しています。アジはベイトをしっかりと目で追い、食べやすいタイミングを見計らって口を使います。動き続けているワームは警戒されやすく、また口を使うタイミングが掴みづらいのです。一方、動いていたワームが急に止まると、アジにとって「今が食べるチャンス」というスイッチが入りやすくなります。
具体的な「止め」のタイミングとしては、以下のような場面が効果的です:
⏱️ 効果的な「止め」のタイミング
タイミング | 効果 | 持続時間の目安 |
---|---|---|
ただ巻き中に1~2秒 | 追ってきたアジに食わせの間を与える | 1~3秒 |
リフト後のフォール開始直後 | リアクションバイトを誘発 | 2~5秒 |
ボトム着底後 | 底べたに張り付いたアジを誘う | 3~10秒 |
潮の変化を感じた場所 | プランクトンが溜まりやすい場所でアピール | 2~4秒 |
リールを巻きながらシェイキングすると、ワームがタテ方向に動きながらよりプルプルと横の動きも加わる。その時、時々リールを巻く手とロッドを動かす手をフッと止めることも効果的だ。ウネウネと動くワームが止まった瞬間、アジにとって食べやすいタイミング=食わせの間が生まれ、バイトチャンスにつながる。
初心者の方は、最初は「3回巻いて1秒止める」といったように、リズムを決めて練習すると良いでしょう。慣れてくると、潮の流れやアジの活性に応じて、止める長さを自然に調整できるようになります。
また、止めている間も油断は禁物です。ラインの動きや竿先の変化を注視し、わずかな違和感も見逃さないよう集中力を保ちましょう。多くのバイトは、この「止め」の最中に発生しています。
「動かすこと」に意識が向きがちなアジングですが、実は**「止めること」こそが釣果を左右する最重要テクニック**なのです。次回の釣行では、ぜひ意識的に「止め」を多用してみてください。
テンションオフ(テンション抜き)はアジの捕食スイッチを入れる最強技
ベテランアングラーが多用する高等テクニックの一つが「テンションオフ(テンション抜き)」です。これは、ただ巻き中やテンションフォール中に、瞬間的にロッドを下げてラインテンションを抜くアクションで、アジの反射的な捕食行動を引き出す効果があります。
テンションオフの最大の特徴は、ワームが急激に落下する動きを演出できることです。スーッと泳いでいたベイトが突然力尽きて落ちていくような動きは、アジにとって非常に魅力的で、思わず口を使ってしまう状況を作り出します。
私が1番多用するのは・・・『テンション抜き』。ただ巻き中や、テンションフォール中、サビいている途中にロッドを一瞬だけ下げてラインテンションを抜き、元の位置にロッドを戻すのです。ポイントは『ロッドを素早く下げて戻す』※ゆっくりロッドを下げると鯵のスイッチが入りにくい!瞬間的にロッドを下げて、『えっ!?』と思わせるイメージです。
テンションオフを成功させるコツは、スピード感にあります。ゆっくりとロッドを下げてしまうと、ただのフォールになってしまい効果が半減します。一瞬で「パッ」とロッドを下げ、すぐに元の位置に戻すことで、ワームに急激な落下と再浮上という変化を与えられます。
このアクションが特に効果的なのは以下のような状況です:
🎯 テンションオフが効く状況
- 低活性時 – 追ってくるが口を使わないアジに有効
- 外灯下 – じっくり見られているときこそフォールで誘う
- 厳寒期 – 水温が低く動きが鈍いアジに反射的にバイトさせる
- 潮の変化がある場所 – 小魚やプランクトンが集まるポイント
また、テンションオフはロッドを上げるアクションより効果的だという指摘もあります。多くのアングラーがトゥイッチなど上方向のアクションを多用するため、逆に下げる動きは新鮮でアジの反応が良いのです。
ただし、テンションオフには注意点もあります。ラインテンションが抜けている瞬間にバイトが出ることが多いため、アタリが取りにくいのです。ラインのたるみの変化やティップの動きを注視し、わずかな違和感を感じたらすぐにフッキング動作に移る反射神経が求められます。
初めは難しく感じるかもしれませんが、マスターすれば釣果が劇的に向上する必殺技となります。まずは近距離でゆっくり練習し、徐々に動作を速くしていくと良いでしょう。
リフト&フォールのやり方はフォール時のバイトを意識すること
リフト&フォールは、アジングにおいて最もポピュラーかつ効果的なアクションの一つです。このアクションの本質は、縦方向の動きでアジを誘い、フォール中にバイトさせることにあります。
リフト&フォールの基本動作は、ロッドティップを上方向に持ち上げ(リフト)、その後ロッドを下げてワームを落とす(フォール)という繰り返しです。しかし、多くの初心者が見落としているのが、バイトの9割はフォール中に発生するという事実です。
リフトはあくまで「アジの注意を引く」ための動作であり、本命は「フォール」なのです。リフトで興味を持ったアジが、落ちていくワームを追いかけて食いつくというのが基本パターンとなります。
リフトアンドフォールでは、アジの居るレンジを手っ取り早く探れます。ただ巻きに反応がなかったときに使ってみると連発することもあるので、是非お試しを!縦の動きに異常に反応することがあります。
📋 効果的なリフト&フォールの手順
- リフト動作 – チョンと軽く上げる(大きく上げすぎるとアジがついてこれない)
- フォール準備 – リフト直後は一瞬止める(ここでバイトが出ることも)
- フォール – テンションをかけすぎず自然に落とす
- バイト察知 – フォール中の「モゾッ」とした違和感を感じ取る
- フッキング – 違和感を感じたら即座にアワせる
リフトの大きさも状況によって調整が必要です。大きくリフトすれば広範囲にアピールできますが、アジが追いきれない場合もあります。小さくリフトすれば同じレンジで誘えますが、アピール力は落ちます。まずはロッドティップを20~30cm程度上げるところから始め、反応を見ながら調整しましょう。
また、フォールには「テンションフォール」と「フリーフォール」の2種類があります。テンションフォールは軽くラインを張った状態で落とすためアタリが取りやすく、フリーフォールは完全に張力を抜いて自然に落とすため食い込みが良いという特徴があります。状況に応じて使い分けることで、釣果が大きく変わります。
💡 リフト&フォールが特に効く状況
状況 | 理由 | リフトの大きさ |
---|---|---|
レンジが不明な時 | 上から下まで段階的に探れる | 大きめ |
低活性時 | リアクションバイトを誘える | 小さめ |
ボトム付近にアジがいる時 | 縦の動きで興味を引ける | 中程度 |
ただ巻きに反応がない時 | 違う刺激を与えられる | 様々試す |
リフト&フォールをマスターするコツは、フォール中の集中力です。ラインの動き、ロッドティップのわずかな変化、手元に伝わる違和感、これらすべてに神経を研ぎ澄まして、わずかなバイトも見逃さないようにしましょう。
夜のアジングアクションは動かしすぎないことが重要
夜のアジングは昼間とは全く異なるアプローチが必要です。最も重要なのは、動かしすぎないことです。視界が制限される夜間は、アジもゆっくりとベイトを観察して捕食するため、激しいアクションは逆効果になることが多いのです。
夜のアジングでは、外灯周りなど明るい場所でアジがゆっくりとベイトを吸い込む「居食い」パターンが多発します。この状況では、**デッドスローのただ巻きや、長めのステイ(停止)**が非常に効果的です。
明るい場所ではアジがワームをじっくり観察できるため、不自然な動きはすぐに見破られてしまいます。特に外灯下でプレッシャーが高い場合は、ほとんど動かさずにゆっくり漂わせるくらいのイメージが正解です。
🌙 夜のアジングで有効なアクション一覧
アクション名 | 特徴 | 適した状況 |
---|---|---|
デッドスローただ巻き | 極限までスピードを落とす | 外灯下・高活性 |
リーリングソフトトゥイッチ | ゆっくり巻きながら軽くアクション | 厳寒期・低活性 |
長めステイ | 5~10秒止める | プレッシャーが高い時 |
テンションフォール | ゆっくり自然に落とす | 表層から中層狙い |
エイトトラップ | 足元で8の字を描く | 外灯下の浮いたアジ |
特に「リーリングソフトトゥイッチ」は夜のアジングで威力を発揮します。これは、ゆっくりただ巻きしながら、時々軽くロッドティップでアクションを入れる方法で、追ってくるが口を使わないアジに効果的です。
ただ巻きで食わないとき、試してみて欲しいアクションの1つですね。どんなシーンでも扱えますが、意外とやっている人も少ないです。厳寒期の水温が低くなり渋い時期、加えて外灯下でのアジングに効きます。追ってくるがなかなか反応がない。そんなときにハマるので、ぜひ使ってみてください。
また、夜のアジングではワームのカラー選択も重要です。暗い場所では視認性の高いグローやクリア系、明るい外灯下ではナチュラル系が効果的とされています。アクションと合わせて、カラーローテーションも意識すると良いでしょう。
夜釣りでは手元が見えにくいため、ラインの動きを目で追うことがアタリを取るコツです。わずかなラインの変化や、止まる、走る、といった動きを見逃さないよう、ヘッドライトの光を上手に活用しましょう。
動かしすぎず、アジにじっくり見せて食わせる。これが夜のアジングアクションの鉄則です。
アジングロッドアクション上達のための実践テクニック
- トゥイッチの使い分けで反応が変わる理由
- ボトム放置とボトムバンプで渋い状況を打開する方法
- ロングキャストを活かすアクションの組み立て方
- 竿を立てるか寝かせるかでアクションが変化する
- エイトトラップなど特殊なアクションの使いどころ
- 代用ロッドでもできるアジングアクションの工夫
- まとめ:アジングロッドアクションで釣果を伸ばすポイント
トゥイッチの使い分けで反応が変わる理由
トゥイッチは、アジングにおいて最も代表的なアクションの一つですが、その使い方次第で釣果が大きく変わります。トゥイッチとは、ロッドティップを瞬間的に動かしてワームに鋭い動きを与えるアクションで、アジの捕食スイッチを入れる効果があります。
トゥイッチの強さは、状況によって細かく調整する必要があります。強いトゥイッチは広範囲にアピールできますが、警戒心を与えるリスクもあります。弱いトゥイッチは自然ですが、アピール力が弱く気づかれない可能性があります。
🎣 トゥイッチの強弱と効果
トゥイッチの種類 | 動かし方 | 効果的な状況 |
---|---|---|
強トゥイッチ | ロッドを大きく素早く動かす | 日中・高活性・広範囲探索 |
中トゥイッチ | 穂先を20~30cm動かす | 標準的な状況・最も汎用性高い |
弱トゥイッチ | 穂先を10cm以下軽く動かす | 低活性・外灯下・プレッシャー高 |
連続トゥイッチ | 2~3回連続で動かす | 表層ライズ・追わせる時 |
トゥイッチは穂先を瞬間的に動かすのがコツです。あまりダラダラ動かすのではなく、メリハリをつけて動かしましょう。日中のアジングには必須のアクションで、夜でもアジはしっかりと反応してきてくれます。トゥイッチは、アジの反応を見る基本的なアクションなので、最初に覚えておきたいアクションです。
特に日中のアジングでは、トゥイッチは必須のアクションとなります。視認性が高い昼間は、動きのあるルアーでないとアジの注意を引けません。逆に夜間は、トゥイッチは控えめにし、たまにアクセントとして入れる程度が効果的です。
また、**トゥイッチ後の「間」**も非常に重要です。トゥイッチで興味を引き、その後の静止やフォールで食わせるというのが基本パターンです。トゥイッチだけを連発しても、アジが口を使うタイミングがなく、空振りに終わることが多いでしょう。
さらに、ジグヘッドの形状や重さによってもトゥイッチの効き方が変わります。ダート系ジグヘッドなら強めのトゥイッチで左右に大きくダートさせ、ラウンドヘッドなら弱めのトゥイッチで控えめに動かすといった使い分けが必要です。
⚡ トゥイッチのコツ5箇条
- 穂先だけを動かす – ロッド全体を振らない
- 一瞬で動かす – ダラダラ引っ張らない
- 動かした後は必ず止める – 食わせの間を作る
- リズムに変化をつける – 単調にならないよう工夫
- アジの反応を観察 – 効果を確認しながら調整
トゥイッチは単純に見えて奥が深いアクションです。強弱、回数、間隔、これらを状況に応じて変化させることで、アジの反応が劇的に変わります。まずは標準的な中トゥイッチをマスターし、そこから応用を広げていくのがおすすめです。
ボトム放置とボトムバンプで渋い状況を打開する方法
渋い状況下で威力を発揮するのが、ボトム(底)を攻略するテクニックです。特に「ボトム放置」と「ボトムバンプ&ストップ」は、低活性でボトムに張り付いたアジを攻略する最終兵器といえます。
ボトム放置は、その名の通りジグヘッドをボトムに着底させた状態で放置するシンプルな方法です。一見何もしていないように思えますが、実はこれが驚くほど効果的な場合があります。特に冬場の厳寒期や、プレッシャーが高い状況では、動かさないことが正解となることも少なくありません。
ボトム放置の時間は状況によりますが、3~10秒程度が目安です。あまり長すぎると根掛かりのリスクが高まりますし、短すぎると効果が薄れます。放置中もラインの変化には常に注意し、わずかな違和感も見逃さないようにしましょう。
一方、ボトムバンプ&ストップは、より積極的にアジにアピールする方法です。
ボトムに居るアジをリフトで反応させて、止めたタイミングで口を使わせる。リアクションで釣っていくようなイメージですね。着底したら、1回〜2回ロッドアクションで浮き上がらせます。アクション後、ロッドは戻さず位置をキープ。アクション後の止めが非常に重要です。できる限り「ピタッ」と止めましょう。
🔧 ボトムバンプ&ストップの実践手順
ステップ | 動作 | ポイント |
---|---|---|
1. 着底確認 | ボトムにジグヘッドを落とす | ラインのたるみで着底を判断 |
2. バンプ | 1~2回ロッドを上げる | 10~20cm程度持ち上げる |
3. キープ | ロッドを戻さず位置を保つ | この「止め」でバイトが出る |
4. フォール | ゆっくり着底させる | テンションフォールが基本 |
5. 放置 | 3~5秒待つ | 底での居食いを待つ |
このアクションが効果的なのは、ボトムに張り付いて動かないアジに対して、リアクションバイトを誘発できるからです。突然目の前で動いたベイト(に見えるワーム)に、思わず反射的に口を使ってしまうという原理です。
ボトムを攻める際の注意点として、根掛かりのリスクがあります。ロックフィッシュ狙いのポイントでは特に注意が必要です。また、重すぎるジグヘッドは底に沈み込んでしまうため、1.0~1.5g程度が扱いやすいでしょう。
渋い状況では、表層や中層ばかり攻めていても釣果が伸びないことがあります。そんな時こそ、思い切ってボトムを丁寧に探ってみてください。意外な大型が潜んでいることも珍しくありません。
ロングキャストを活かすアクションの組み立て方
アジングにおいて飛距離を出せることは大きなアドバンテージです。しかし、ただ遠くに投げるだけでは意味がありません。ロングキャストを活かすアクションの組み立てが重要になります。
ロングキャストが有効なのは、以下のような状況です:
✈️ ロングキャストが必要な状況
- 沖のナブラ(群れ)を狙う時 – 岸近くにアジがいない
- 足場が高い堤防 – 近くが攻められない
- プレッシャーの高いポイント – 手前はスレている
- 潮目や潮の変化を狙う時 – 岸から離れた場所に好条件
ロングキャストした後のアクションは、近距離とは異なるアプローチが必要です。まず、カウントダウンで狙いのレンジまで沈めることから始めます。表層なら3カウント、中層なら10カウント、ボトムなら着底まで、といった具合です。
狙いのレンジに到達したら、そこから様々なアクションを試します。ただし、遠距離ではアタリが取りにくいため、明確なアクションと止めのメリハリが重要です。微妙な誘いは伝わりにくく、効果も薄いでしょう。
🎯 ロングキャスト時の効果的なアクション順序
- カウントダウン – 狙いのレンジまで沈める
- ただ巻き開始 – まずは基本で反応を確認
- トゥイッチ追加 – 反応がなければ刺激を強める
- リフト&フォール – さらに変化をつける
- テンションオフ – 食わせのタイミングを作る
- ボトムまで沈める – 下層も探る
遠距離では、ラインの変化やロッドティップの動きでアタリを取ることになります。特に風が強い日は難易度が上がるため、できるだけ風裏を選ぶか、やや重めのジグヘッド(1.5~2.0g)を使うなどの工夫が必要です。
また、ロングキャストでは回収に時間がかかります。同じアクションばかりでは単調になるため、手前に来るにつれてアクションを変化させるのも有効です。沖ではゆっくりただ巻き、中間ではリフト&フォール、手前ではトゥイッチ、といった具合です。
ロングキャストの利点は、広範囲を効率よく探れることです。一投で様々なレンジとアクションを試すことで、その日のパターンを見つけやすくなります。近距離で反応がない時は、積極的にロングキャストで攻めてみましょう。
竿を立てるか寝かせるかでアクションが変化する
アジングにおいて見落とされがちですが、ロッドの角度はアクションに大きな影響を与えます。竿を立てるか寝かせるか、この違いだけでワームの動きが劇的に変わるのです。
竿を立てた状態(ロッドティップが上を向いている)では、ラインが水面に近い角度で張られるため、リフト&フォールなど縦方向のアクションがやりやすくなります。また、手元への感度も良く、わずかなアタリも取りやすいのが特徴です。
一方、竿を寝かせた状態(ロッドティップが水面近くを指している)では、ラインが水中深く入り込むため、一定のレンジをキープしやすくなります。ただ巻きで同じ層を引いてくる場合は、こちらの方が有効です。
📐 ロッド角度による効果の違い
ロッド角度 | メリット | デメリット | 適したアクション |
---|---|---|---|
立てる(60~90度) | 感度が高い・縦の動き出しやすい | レンジキープしにくい | リフト&フォール・トゥイッチ |
中間(30~60度) | バランスが良い・汎用性高い | 特化した効果は薄い | ただ巻き・リーリングトゥイッチ |
寝かせる(0~30度) | レンジキープしやすい・飛距離出る | 感度が落ちる | ただ巻き・表層引き |
足元にルアーが来るとどうしても浮き上がってしまうため、ロッドの角度を調整するのがポイントです。ジグヘッドの重さを変えるのも重要です。一定速度で引けるレンジが変わりますので、臨機応変に調整していきましょう。
特に重要なのが、リトリーブ中のロッド角度調整です。ただ巻きでレンジをキープしたい場合、キャスト直後は竿を立て気味に、ワームが手前に来るにつれて竿を寝かせていくことで、同じ層を引き続けることができます。
また、風が強い日は竿を寝かせることでラインが風の影響を受けにくくなり、操作性が向上します。逆に、風がない日で感度を重視したい時は竿を立てるのが有効です。
初心者の方は、まず45度程度の中間角度を基本として、状況に応じて調整していくと良いでしょう。ロッド角度を意識するだけで、同じアクションでも効果が変わることを実感できるはずです。
エイトトラップなど特殊なアクションの使いどころ
通常のアクションで反応がない時、切り札となるのが特殊なアクションです。中でも「エイトトラップ」は、外灯下で浮いているアジに異常なまでの効果を発揮する秘密兵器といえます。
エイトトラップとは、足元でルアーを8の字(∞の字)に動かすアクションです。主に外灯下で表層に浮いているアジを、目の前でゆっくり誘って食わせるテクニックです。
エイトトラップとは、足元でルアーを八の字に動かす釣り方です。アジは、このエイトトラップの動きに異常な反応を示します。とくに外灯下で浮いているアジには、効果絶大です。是非お試しください。できる限りラインの余分を巻取り、水面近くまで穂先を近づけます。あとはルアーが飛び出さないように注意しながら、八の字を描くだけです。一定のスピードで八の字を描き続けるのがおすすめ。びっくりするくらい釣れるので、騙されたと思ってお試しください。
エイトトラップの実践手順は以下の通りです:
♾️ エイトトラップの手順
- ラインを短く – 余分なラインを巻き取り、ロッドティップから1~2mの位置にワームを置く
- 穂先を水面近くへ – できるだけ水面に近づける
- 8の字を描く – ゆっくりと一定のスピードで8の字を描き続ける
- 飛び出さないよう注意 – ワームが水面から出ないようコントロール
- バイトを待つ – 途中で止めずに描き続ける
このアクションが効果的なのは、アジの目の前でゆっくりとワームを動かし続けることで、視覚的に強烈なアピールができるからです。外灯下では特に視認性が高く、アジが「食べられそうで食べられない」状態になり、最終的に我慢できずに食いついてきます。
エイトトラップ以外の特殊アクションとしては、以下のようなものがあります:
🌀 その他の特殊アクション
アクション名 | やり方 | 効果的な状況 |
---|---|---|
高速トゥイッチ&ストップ | 連続で素早くトゥイッチして止める | 表層ライズ・カタクチ追い |
ふわふわアクション | ただ巻きしながら穂先を上下 | 表層意識のアジ |
ボトムズル引き | ボトムを這わせるように引く | 極低活性時 |
波打ちアクション | 大きく上下に波を描く | デイゲーム・広範囲アピール |
これらの特殊アクションは、通常のアクションで反応がない時の最後の切り札として使います。最初から使うのではなく、基本のアクションを一通り試した後に投入するのが効果的です。
特殊アクションは練習が必要ですが、マスターすれば他のアングラーが釣れない状況でも結果を出せる強力な武器となります。
代用ロッドでもできるアジングアクションの工夫
「アジング専用ロッドを持っていないけどアジングを始めたい」という方も多いでしょう。実は、適切な工夫をすれば、代用ロッドでも十分にアジングを楽しむことができます。
代用ロッドとして考えられるのは、以下のようなロッドです:
🎣 アジングの代用として使えるロッド
ロッドタイプ | 適性度 | 推奨長さ | 注意点 |
---|---|---|---|
メバリングロッド | ◎ | 6~7ft | ほぼそのまま使える |
トラウトロッド | ○ | 5~6ft | 感度は良いが柔らかめ |
エギングロッド | △ | 7~8ft | 長くて硬いが工夫次第 |
バスロッド(UL) | △ | 6~7ft | 重量あるが使えなくはない |
ライトゲーム用万能ロッド | ○ | 7~8ft | 汎用性は高い |
代用ロッドを使う場合、アジング専用ロッドと比べて以下のような制約があります:
- 感度が低い – ティップが太いため微細なアタリが取りにくい
- 重量がある – 長時間の使用で疲れやすい
- 長すぎる/短すぎる – 操作性に影響
これらの制約を補うアクションの工夫が必要です。
💡 代用ロッドでのアクションの工夫
- アクションを大きめに – 感度が低い分、明確な動きを心がける
- 止めの時間を長めに – アタリを取りやすくする
- ラインの動きで判断 – ロッドの感度に頼らず目で見る
- 重めのジグヘッドを使う – 1.5~2.0gで存在感を出す
- シンプルなアクション中心 – 複雑な操作は避ける
1gを投げるときはさすがにもう少し竿がしなってほしいかな…でも1.7gのジグヘッドならよく飛ばせるし、2~5g程度のメバルプラグならスコーンとよく飛びます。
特にエギングロッドなど長めのロッドを使う場合は、ロングキャストを活かした釣りに徹するのが賢明です。近距離の繊細な誘いは難しいですが、遠投して広範囲を探るスタイルなら十分に戦えます。
また、ライトゲーム用の万能ロッドは、アジング専用ほどの感度はありませんが、1.5g以上のジグヘッドなら問題なく使えることが多いです。細かいアクションは苦手でも、ただ巻きやリフト&フォールなど基本的なアクションは十分可能です。
代用ロッドでも工夫次第で釣果は出せます。まずは手持ちのロッドで始めてみて、アジングの楽しさを知ってから専用ロッドを検討するのも一つの方法でしょう。
まとめ:アジングロッドアクションで釣果を伸ばすポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- アジングの基本アクションは「ただ巻き」であり、一定のスピードで巻き続けることが重要
- 最も釣果を左右するのは「止める」タイミングで、動きの変化がバイトを誘発する
- テンションオフ(テンション抜き)は瞬間的にロッドを下げることでアジの捕食スイッチを入れる最強技
- リフト&フォールではフォール中のバイトが9割を占めるため、フォール時の集中力が鍵
- ジグ単での繊細なロッドワークは釣果を100倍変える可能性があり、練習が必要
- 夜のアジングでは動かしすぎず、デッドスローのただ巻きや長めのステイが効果的
- トゥイッチは強弱を使い分けることで状況に応じた誘いが可能になる
- ボトム放置とボトムバンプは低活性時の最終兵器として有効
- ロングキャストではカウントダウンとアクションの組み立てが重要
- ロッドの角度(立てる/寝かせる)でアクションの効果が劇的に変わる
- エイトトラップは外灯下で浮いたアジに異常な効果を発揮する特殊アクション
- 代用ロッドでも工夫次第でアジングは十分楽しめ、重めのジグヘッドとシンプルなアクションが基本
- 初心者は「ただ巻き」「止め」「テンションオフ」の3つをまず習得すべき
- アクションパターンを多く持つことがコンスタントな釣果につながる
- 状況に応じてアクションを使い分ける判断力が上達の鍵である
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 『 ロッドアクション 』 | アジング – ClearBlue –
- 【動画解説付き】アジングで使う9パターンのアクションを徹底解説!(ジグ単編) | TSURI HACK
- アジング備忘録 ③ ロッドテーパーなどいろいろ | sohstrm424のブログ
- アジングの基本アクション特集!どうやって誘い食わせればいいの?
- 【アジング】基本のロッドアクション | Fishing Net
- アジングの基本アクション3選!ただ巻き・リフト&フォール・テンションフォールを使いこなす – UmberCraft
- TETRA WORKS React – SALT|製品情報|DUO International
- 【ブルーカレントⅢ78】ライトゲーム万能ロッドでアジングとメバリング | てっちりの釣り研究
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