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アジング初心者必見!カサゴしか釣れない悩みを一発解決する方法

アジング初心者必見!カサゴしか釣れない悩みを一発解決する方法
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アジングを始めたものの、狙っているアジではなくカサゴばかりが釣れてしまう——そんな悩みを抱えている方は意外と多いようです。インターネット上の釣り掲示板やSNSでも「アジングでメバルやカサゴしか釣れない」という声が数多く見られます。実はこの現象、アジとカサゴの生態の違いを理解し、適切なアプローチを選択することで劇的に改善できる可能性があります。

本記事では、なぜカサゴばかり釣れてしまうのか、その根本原因を徹底的に分析し、アジとカサゴを明確に釣り分けるための具体的なテクニックを網羅的に解説します。ジグヘッドの重さ、レンジの取り方、ポイント選び、時間帯の選定など、初心者が見落としがちな重要ポイントを一つひとつ丁寧に紹介していきます。

この記事のポイント
✓ カサゴばかり釣れる根本的な原因と対策方法
✓ アジとカサゴを確実に釣り分けるジグヘッドの選び方
✓ 表層を意識した効果的なレンジキープ術
✓ 時期・時間帯・ポイント選びの最適解

アジングでカサゴしか釣れない根本的な原因と解決策

  1. カサゴとアジの生態の違いを理解することが釣り分けの第一歩
  2. ジグヘッドの重さがカサゴを呼び寄せている可能性
  3. レンジ(泳層)の取り方で釣れる魚種が決まる
  4. ポイント選びがアジング成功の8割を左右する
  5. 時期と時間帯によってアジの活性が大きく変わる
  6. タックルセッティングの見直しで劇的に改善することも

カサゴとアジの生態の違いを理解することが釣り分けの第一歩

カサゴとアジの生態の違いを理解することが釣り分けの第一歩

アジングでカサゴばかり釣れてしまう問題を解決するには、まず両者の生態的な違いを明確に理解する必要があります。この根本的な違いを把握することで、なぜ意図しない魚が釣れるのか、そしてどうすれば狙った魚を選択的に釣れるのかが見えてきます。

カサゴは典型的な根魚(ロックフィッシュ)に分類される魚です。海底の岩陰やテトラポッド、護岸の際など、障害物の周辺に身を潜めて獲物を待ち伏せする習性があります。基本的には底付近から動かず、目の前を通過するエサに対して反射的に食いつく捕食スタイルを取ります。一方、アジは回遊魚であり、群れを成して広範囲を泳ぎ回りながらプランクトンや小魚を追いかけて捕食します。

この生態の違いは、釣りをする上で非常に重要な意味を持ちます。カサゴは基本的にボトム(海底)付近に張り付いているため、ルアーが底近くを通過すれば高確率で反応してきます。対してアジは時間帯や状況によって遊泳層が変化し、特に夜間は表層付近まで浮上してくることが知られています。

🐟 カサゴとアジの生態比較表

項目カサゴ(根魚)アジ(回遊魚)
主な生息エリア海底の岩陰、テトラ、護岸際中層~表層を回遊
捕食スタイル待ち伏せ型(獲物が来るのを待つ)積極型(群れで追いかける)
活動時間帯昼夜問わず活動夜間に活性が上がる傾向
好む水深ボトム~ボトム付近状況により変化(夜は浅い)
移動範囲狭い(縄張りを持つ)広い(広範囲を回遊)

実際の釣り場では、この生態の違いが釣果に直結します。例えば、1.5gや2gといった比較的重めのジグヘッドを使用すると、ルアーは素早く底まで沈んでしまいます。底付近を探ることになるため、必然的にそこに潜むカサゴが先に反応してしまうのです。

アジングタックルで、アジングやメバリングのジグヘッドとワームで根魚は狙えます。ただし、根魚はヒットと同時に根に潜るのでサイズの大きい根魚だとパワー不足で潜られて終わります。また、根掛かりした時もラインが細いので回収は困難です。港のヘチなどでチョンチョンして小型のカサゴ程度を狙うなら問題ないです。

出典:Yahoo!知恵袋

この指摘は非常に重要なポイントを含んでいます。アジング用の軽量タックルでもカサゴは釣れますが、それは意図して狙った結果ではないということです。アジを狙っているのにカサゴが釣れるのは、釣り方がカサゴの生息レンジに合ってしまっているからに他なりません。


さらに注目すべきは、魚の活性と時間帯の関係性です。メバルやアジといった魚は夜間に活性が上がり、表層付近まで浮上してくる習性があります。これは常夜灯周辺に集まるプランクトンを捕食するためと考えられています。一方、カサゴは昼夜を問わず底付近で活動しているため、時間帯による遊泳層の変化がほとんどありません。

この特性を理解すると、「なぜ夜のアジングでカサゴが釣れるのか」という疑問の答えが見えてきます。夜であってもルアーが底付近を通過すれば、そこに待機しているカサゴが反応してしまうのです。逆に言えば、夜間に表層~中層を丁寧に探れば、カサゴを避けてアジやメバルを選択的に狙えるということになります。

ジグヘッドの重さがカサゴを呼び寄せている可能性大

ジグヘッドの重さがカサゴを呼び寄せている可能性大

アジングでカサゴばかり釣れてしまう最大の原因の一つが、ジグヘッドの重量選択ミスです。これは初心者が最も陥りやすい落とし穴であり、同時に最も改善効果が高いポイントでもあります。

一般的な静穏な漁港内でアジングを行う場合、適切なジグヘッドの重さは0.4g~1g程度とされています。しかし、初心者の方は「飛距離を出したい」「風に負けたくない」という理由から、1.5gや2gといった重めのジグヘッドを選んでしまうことが少なくありません。この選択が、結果的にカサゴばかり釣れる状況を作り出しているのです。

🎣 ジグヘッド重量と沈下速度の関係

ジグヘッド重量水深2mまでの沈下時間主に釣れる魚種推奨使用状況
0.4g~0.6g約10~15秒アジ・メバル(表層)凪の日、シャローエリア
0.8g~1.0g約7~10秒アジ・メバル(中層)通常時、最も汎用性高い
1.5g~2.0g約3~5秒カサゴ・メバル(底付近)風が強い日、深場狙い
2.5g以上約2~3秒カサゴ・他根魚ロックフィッシュ専用

この表からも分かるように、ジグヘッドが重くなるほど沈下速度が速くなり、結果として底付近を探る時間が長くなります。水深2m程度の漁港内で1.5gのジグヘッドを使用すると、わずか5秒程度でボトムに到達してしまいます。その後リトリーブを始めても、ボトム付近を引いてくることになるため、必然的にカサゴのバイトゾーンを通過する時間が長くなるのです。

カサゴしか釣れないという方は、もしかして、ジグヘッドが重すぎないだろうか?たとえば静穏な水深もそこまでない漁港で、1.5gのジグヘッドを使っているとすると、これは重すぎる。水深2m程度なら、5秒でボトムに付く。そうなると釣れるのは、カサゴになる。メバルは、夜は表層に付く魚なので、基本は1g以下のジグヘッドで狙おう。

出典:TSURINEWS

この指摘は核心を突いています。多くの釣り場で「アジングでカサゴしか釣れない」という状況は、単純にジグヘッドの重量選択を見直すだけで劇的に改善する可能性があるのです。


では、具体的にどのようにジグヘッドを選べば良いのでしょうか。基本的な考え方としては、ルアーが着水してから底に着くまでの時間を長く取ることが重要です。これにより、表層から中層にかけてゆっくりと探ることができ、そのレンジに浮いているアジに対してアピールする時間が増えます。

実践的なアプローチとしては、まず0.6g~0.8g程度のジグヘッドから始めることをおすすめします。キャスト後、着水と同時にカウントダウンを開始し、「1、2、3…」と数えながら沈めていきます。例えば「10」まで数えたところでリトリーブを開始すれば、おそらく中層付近を引いてくることになるでしょう。

もしそれでもカサゴしか釣れない場合は、さらに軽い0.4g~0.5gのジグヘッドを試してみてください。このクラスの軽量ジグヘッドを使用すると、フォールスピードが非常に遅くなるため、表層付近を長時間探ることが可能になります。風の影響を受けやすくなるデメリットはありますが、凪の日や風裏のポイントであれば十分に使用できます。

PEライン0.3号と0.4g~0.6gのジグヘッドという組み合わせは、アジングにおいて最も汎用性の高いセッティングと言えるでしょう。PEラインの浮力も相まって、ルアーが沈みにくくなるため、自然と表層~中層を探りやすくなります。

レンジ(泳層)の取り方で釣れる魚種が決まる理由

レンジ(泳層)の取り方で釣れる魚種が決まる理由

ジグヘッドの重さと密接に関連するのが、レンジ(泳層)のコントロールです。これはアジングにおいて最も重要なスキルの一つであり、同時にカサゴとアジを釣り分けるための決定的な要素となります。

レンジとは、水中のどの深さをルアーが通過しているかを示す概念です。水面直下を「表層」、水深の半分あたりを「中層」、海底付近を「ボトム」と呼びます。前述の通り、カサゴは基本的にボトム付近に張り付いているのに対し、アジやメバルは時間帯や状況によって遊泳層が変化します。

特に夜間のアジングでは、表層~中層を意識的に探ることが成功の鍵を握ります。これは常夜灯周辺に集まるプランクトンを捕食するためにアジが浮いてくるという生態的な特性に基づいています。

🌊 時間帯別のアジの遊泳層

時間帯主な遊泳層狙うべきレンジ推奨ジグヘッド重量
日中ボトム~中層ボトムから1m上1.0g~1.5g
夕まずめ中層~表層水深の中間0.8g~1.0g
ナイト(常夜灯下)表層~中層表層直下0.4g~0.8g
ナイト(暗闇)中層水深の1/3~1/20.6g~1.0g
朝まずめ中層~表層徐々に深く0.8g~1.0g

このレンジを正確に把握し、コントロールするための最も基本的な方法がカウントダウン法です。これはルアーが着水してから沈む時間を数えることで、おおよその深さを把握する技術です。

レンジは「カウントダウン」で刻もう。ルアーが着水してから何秒沈んだかを数える方法です。これは、アジングの釣り方に関する基礎中の基礎であり、本記事でも解説したいことではありますが、「釣り方」に関する別記事でまとめます。

出典:フィッシュスケープ


具体的な実践方法を見ていきましょう。まず、キャスト後にルアーが着水したら、すぐに「1、2、3…」とカウントを始めます。最初は「5」まで数えてリトリーブを開始し、反応がなければ次のキャストでは「10」、その次は「15」と徐々にカウント数を増やしていきます。

このプロセスで重要なのは、どのカウント数でアタリが出たかを記憶しておくことです。例えば「カウント7でアジがヒットした」という情報が得られれば、その日のアジはカウント7前後のレンジに集中していると推測できます。その後は同じカウント数で繰り返しキャストすることで、効率的に釣果を伸ばすことができます。

逆に、どれだけカウントを変えてもカサゴしか釣れない場合は、そのポイントにアジがいない、または非常に深いレンジにいる可能性が高いと判断できます。この場合は潔くポイントを移動するのが賢明でしょう。

夜間の常夜灯周辺では、さらに表層を意識したアプローチが効果的です。カウント「3」程度、つまりほとんど沈めずにリトリーブを開始するイメージです。このとき、水面直下をスローに引いてくることで、浮いているアジに対して効果的にアピールできます。

もう一つ重要なテクニックがレンジキープです。これは一定の層をルアーが通過し続けるようにリトリーブ速度を調整する技術です。ゆっくり巻けばルアーは沈み気味に、速く巻けば浮き気味になります。表層を探りたい場合は比較的速めのリトリーブを、中層を丁寧に探りたい場合はゆっくりとしたリトリーブを心がけましょう。

ポイント選びがアジング成功の8割を左右する事実

ポイント選びがアジング成功の8割を左右する事実

どれだけ完璧なタックルセッティングを行い、レンジコントロールを習得したとしても、そもそもアジがいないポイントでは釣果は望めません。釣り全般に言えることですが、特に回遊魚であるアジを狙う場合、ポイント選びは成否を分ける最重要ファクターとなります。

アジは群れで行動し、広範囲を回遊する魚です。つまり、ある瞬間にはあなたの目の前を群れが通過しているかもしれませんが、5分後には全くいなくなっているという状況も珍しくありません。この回遊性を理解した上でポイントを選ぶ必要があります。

🗺️ アジが回遊しやすいポイントの特徴

ポイントタイプアジが集まる理由具体的な場所の例
常夜灯周辺プランクトンが集まりアジの餌場になる漁港の街灯下、護岸の照明下
堤防の先端潮通しが良く回遊ルートになりやすい防波堤の先端、突堤
ミオ筋水深があり魚の通り道になる船の航路、人工的に掘削された部分
潮目ベイトが溜まりやすい流れと流れがぶつかる場所
サーフのブレイク回遊ルート+ベイトが豊富砂浜の急深部
船だまりストラクチャーが多く身を隠しやすい漁船が停泊している場所

これらのポイントに共通しているのは、アジの餌となる小魚やプランクトンが集まりやすいという点です。アジは餌を求めて回遊していますので、餌が豊富な場所には自然とアジも集まってきます。

特に夜間のアジングでは、常夜灯周辺が一級ポイントとなります。これは光に集まる植物プランクトン→それを食べる動物プランクトン→それを食べるアジ、という食物連鎖が成立しているためです。ただし、常夜灯のある場所なら必ずアジが釣れるわけではありません。

常夜灯のあるポイントでは、まず暗い部分にキャストして、明るい部分に差し掛かった瞬間に特に集中してみてください。もちろん、暗い部分でもアタリがあることも多くあるので、暗い部分では集中しなくてもいいということではないので、誤解しないようご注意下さい。

出典:フィッシュスケープ


常夜灯周辺を攻略する際のポイントは、明暗の境目を意識することです。明るい部分だけ、暗い部分だけを探るのではなく、その境界線を重点的に攻めることで、リアクションバイトを誘発できる可能性が高まります。

一方、カサゴしか釣れないという状況が続く場合、そのポイント自体がアジの回遊ルートから外れている可能性があります。特に以下のような場所では、カサゴは豊富でもアジは少ないことがあります:

  • ✗ テトラポッドや岩場が密集している場所
  • ✗ 水深が浅すぎる(1m以下)場所
  • ✗ 潮の流れがほとんどない閉鎖的な場所
  • ✗ ストラクチャーが多すぎて根掛かりが頻発する場所

これらの場所は根魚にとっては格好の住処ですが、回遊魚であるアジにとっては必ずしも好条件とは言えません。もし同じポイントで30分以上粘ってもアジのアタリが一切ない場合は、思い切ってポイントを移動することをおすすめします。

実際の釣り場では、釣具店のスタッフや地元のアングラーから情報を得ることも有効です。特に地域によってアジの接岸時期や好ポイントは大きく異なりますので、現地の最新情報は非常に価値があります。「最近どこでアジが釣れていますか?」と素直に尋ねることで、時間と労力の大幅な節約につながるでしょう。

時期と時間帯によってアジの活性が大きく変わる真実

時期と時間帯によってアジの活性が大きく変わる真実

アジングの釣果に大きな影響を与えるもう一つの重要な要素が、季節・時期と時間帯です。アジは変温動物であり、水温の変化に敏感に反応します。また、一日の中でも時間帯によって活性や遊泳層が大きく変化するため、これらを理解することで釣果を大きく向上させることができます。

まず季節的な傾向を見てみましょう。一般的にアジングのハイシーズンは**春(4月~6月)と秋(9月~11月)**とされています。この時期は水温が適水温(19℃~23℃とされる)に近く、アジの活性が高い状態が続きます。特に秋は数釣りが期待できるシーズンとして人気があります。

📅 季節別アジング状況

季節水温目安アジの状態釣果の傾向注意点
春(3~5月)13~18℃産卵後回復期、徐々に活性上昇中型中心、数も期待できる場所により時期がズレる
初夏(6~7月)19~23℃適水温で活性最高大型も狙える好シーズン雨後の濁りに注意
夏(8~9月)24~28℃高水温で深場へ釣りづらい、深夜が狙い目熱中症対策必須
秋(10~11月)18~23℃数釣りシーズン到来小型中心だが高活性ベストシーズン
冬(12~2月)10~15℃活性低下、深場へ移動厳しい、ポイント選びが重要防寒対策必須

特に注目すべきは冬のアジングです。「冬はアジが釣れない」という声をよく耳にしますが、実際には釣れないわけではなく、難易度が上がるというのが正確な表現でしょう。

このアジを釣った時にネットで公開されていた海水温は14.4℃でした。このポイントは水深が10mほどあり、底の方であれば、まだアジの適水温に近い水温はあったのだと思います。

出典:フィッシュスケープ


この実例が示すように、冬でもアジは釣れます。ただし、表層の水温が低くても、水深のある場所の底付近では比較的温かい水温が保たれている可能性があるため、冬場は深場のあるポイントを選ぶことが重要になります。

次に時間帯について見ていきましょう。アジングは基本的にナイトゲーム(夜釣り)が主流です。これは夜間にアジが浮いてきて、岸から狙いやすいレンジに入ってくるためです。ただし、地域によってはデイゲーム(日中の釣り)でも実績があります。

時間帯別攻略法

  • デイゲーム(日中):アジは底付近に沈んでいることが多く、カサゴとの釣り分けが難しい。オープンウォーターの底を探ると比較的アジが出やすいとされる。
  • 夕まずめ(日没前後):アジの活性が上がり始めるゴールデンタイム。表層~中層を探ると効果的。
  • ナイトゲーム(夜間):常夜灯周辺が一級ポイント。表層を中心に探る。カサゴとの釣り分けがしやすい時間帯。
  • 朝まずめ(日の出前後):夕まずめと同様に活性が高い。明るくなるにつれて徐々に深いレンジへ。
  • 深夜:常夜灯がある場所では引き続き狙える。暗闇のポイントでは難易度が上がる。

特に重要なのがまずめ時です。朝まずめ・夕まずめは、光量の変化によってプランクトンや小魚の活動が活発になり、それを捕食するアジも活性が上がります。このタイミングは絶対に外さないようにしましょう。

もし「どの時間帯に行っても釣れるのはカサゴばかり」という状況であれば、それはポイント選びやレンジの問題である可能性が高いと言えます。時間帯を変えても魚種が変わらない場合は、他の要素(ジグヘッドの重さ、レンジ、ポイント)を見直す必要があるでしょう。

タックルセッティングの見直しで劇的に改善することも

タックルセッティングの見直しで劇的に改善することも

ここまでジグヘッドの重さやレンジ、ポイント選びについて解説してきましたが、それらを支える基盤となるのがタックル(釣り具)のセッティングです。適切でないタックルを使用していると、どれだけ知識があっても釣果に結びつかないことがあります。

特に「メバリングロッドをアジングに流用している」というケースでは注意が必要です。メバリングロッドとアジングロッドは似ているようで、実は微妙な違いがあります。

アタリは来るのにハリが乗らない。アワセが間に合わない。といった声はどうしても多くなります。(…中略…)管釣りでも縦釣りやスプーンの巻きでもライン弛むようなアタリにはアワセを入れていました。それでも、基本は向こう合わせというか乗せになります。

出典:基本は身近なルアー釣りブログ

この指摘は重要なポイントを含んでいます。アジングでは、小さなアタリを感じ取り、適切なタイミングでアワセ(フッキング動作)を入れることが必要な場合が多いのです。他の釣りの経験から「向こうアワセで良い」と思い込んでいると、アタリがあっても針掛かりせず、結果的に釣果が伸びません。

🎣 アジング推奨タックルセッティング

要素推奨スペック理由
ロッドアジング専用6~7ft、UL~L繊細なアタリを感じ取りやすい
リール2000番クラス、軽量モデル長時間の使用でも疲れにくい
メインラインPE0.3~0.4号またはエステル0.3号感度が高く、アタリが取りやすい
リーダーフロロカーボン1~1.5号根ズレ対策、適度な張りがある
ジグヘッド0.4g~1.0g状況に応じて使い分け
ワーム1.5~2インチ小型のベイトをイミテート

特にラインの選択は重要です。ナイロンラインは伸びがあるため感度が低く、小さなアタリを取りにくい傾向があります。一方、PEラインやエステルラインは伸びが少なく、感度が非常に高いため、アジの繊細なアタリも手元に伝わりやすくなります。

ただし、PEラインには浮力があるため、軽量ジグヘッドを使用する際にルアーが沈みにくくなります。これは表層を探る際にはメリットとなりますが、深いレンジを探りたい場合はデメリットになることもあります。状況に応じて使い分けることが理想的です。

リールに関しては、できるだけ軽量なモデルを選ぶことをおすすめします。アジングは数時間にわたってキャストとリトリーブを繰り返す釣りですので、重いリールを使用すると手首や腕が疲れてしまい、集中力が低下します。2000番クラスの軽量モデル(150g~180g程度)が理想的でしょう。

ロッドに関しても、できればアジング専用ロッドを使用することをおすすめします。「メバリングロッドでも釣れる」という意見もありますが、アジング専用ロッドはアジの小さなアタリを感じ取るために設計されており、より釣果を伸ばしやすくなります。

もし予算の都合でタックルを新調できない場合は、まずジグヘッドとラインから見直してみてください。この2つは比較的安価で交換でき、なおかつ釣果への影響が大きい要素です。特に1.5g以上のジグヘッドを使っている場合は、すぐに0.6g~1.0gのものに変更することをおすすめします。

カサゴとアジを確実に釣り分ける実践テクニック集

タックルセッティングの見直しで劇的に改善することも
  1. 軽量ジグヘッド(0.4~0.8g)の使用が釣り分けの基本
  2. 表層~中層を意識したリトリーブでカサゴを回避
  3. カウントダウン法でレンジを正確にコントロール
  4. ワームカラーの選択でアタリの質が変わる
  5. 常夜灯の明暗部を戦略的に攻略する方法
  6. ポイントローテーションで回遊を待つ戦術
  7. 潮と時間帯を見極めた効率的な釣り方

軽量ジグヘッド(0.4~0.8g)の使用が釣り分けの基本中の基本

軽量ジグヘッド(0.4~0.8g)の使用が釣り分けの基本中の基本

アジとカサゴを釣り分けるための最も確実で即効性のある方法が、軽量ジグヘッドへの変更です。前章でも触れましたが、ここではより具体的な選択基準と使い分けの方法を解説します。

ジグヘッドの重量選択において最も重要なのは、その日の条件に合わせて柔軟に変更することです。風の強さ、潮の流れ、水深、時間帯などによって最適な重量は変化します。アジング上級者は常に複数の重量のジグヘッドを携行し、状況に応じて使い分けています。

💡 状況別ジグヘッド選択ガイド

条件推奨重量狙うレンジ期待できる効果
無風・凪0.4g~0.5g表層ゆっくり沈むため表層を長時間探れる
微風0.6g~0.8g表層~中層最も汎用性が高く使いやすい
風やや強い1.0g~1.2g中層風に負けずキャストできる
強風1.5g~2.0g中層~ボトムやむを得ずボトムも探ることに
深場(水深5m以上)1.0g~1.5g中層~ボトム深場まで届かせる必要がある
潮が速い1.0g~1.5g中層流されにくく狙ったレンジをキープ

この表から分かるように、理想的な条件下では0.6g~0.8gが最も汎用性が高い重量となります。まずはこの重量を基準として、状況に応じて軽くしたり重くしたりと調整していくアプローチが効果的です。

実際の釣り場で「カサゴしか釣れない」という状況に直面したら、まず現在使用しているジグヘッドの重量を確認しましょう。もし1.0g以上を使用している場合は、即座に0.6g~0.8gに変更してみてください。これだけで状況が一変する可能性があります。


軽量ジグヘッドを使用する際の注意点もいくつかあります。まず、キャスト時の飛距離が落ちることは避けられません。0.4gのジグヘッドでは、どんなに頑張っても20m程度しか飛ばないでしょう。しかし、アジングにおいて必ずしも遠投が必要なわけではありません。むしろ足元10m以内にアジがいることも珍しくありません。

また、軽量ジグヘッドは風の影響を受けやすいというデメリットもあります。風速5m以上の強風下では、0.4g~0.5gのジグヘッドは扱いづらくなります。このような場合は、風裏のポイントを探すか、やや重めのジグヘッド(1.0g程度)を使用せざるを得ません。

PEラインやエステルラインを使用している場合、ライン自体の浮力も考慮に入れる必要があります。PEラインは水に浮くため、軽量ジグヘッドとの組み合わせでは非常にゆっくりとフォールします。これは表層を探る際には大きなメリットとなります。

フロロで1.5lb、ポリエステル系で0.4号以下で0.5g程度の単体なら投げて沈めている間に勝手に喰って、勝手に掛かってます。または、PE0.3号以下でキャロライナリグも良いです、シンカーは0.3号、ジグヘッドは0.4g程度。ワームはクリア、クリアラメなどが定番です。

出典:Yahoo!知恵袋

この経験者の証言は非常に参考になります。極軽量のジグヘッド(0.5g)と細いライン(PE0.3号またはポリエステル0.4号)の組み合わせでは、フォール中に自然とアジがバイトしてくるというのです。これこそがカサゴを避けてアジを選択的に狙う究極の方法と言えるでしょう。

ジグヘッドの形状にも注目しましょう。アジング用のジグヘッドには大きく分けてラウンド型矢じり型があります。ラウンド型はフォールがゆっくりで水平姿勢を保ちやすく、矢じり型は素早く沈み飛距離も出やすい特性があります。表層を探る際はラウンド型、深場や潮が速い場合は矢じり型を選ぶと良いでしょう。

表層~中層を意識したリトリーブでカサゴを回避する技術

表層~中層を意識したリトリーブでカサゴを回避する技術

ジグヘッドの重量選択と並んで重要なのが、リトリーブ(巻き取り)の方法です。同じジグヘッドを使用していても、リトリーブの仕方によって探るレンジが大きく変わり、結果として釣れる魚種も変わってきます。

基本的な考え方として、速く巻けばルアーは浮き気味に、ゆっくり巻けば沈み気味になります。表層を探りたい場合は比較的速めのリトリーブを、中層をキープしたい場合はゆっくりとしたリトリーブを心がけましょう。

🎣 リトリーブ速度とレンジの関係

リトリーブ速度レンジの動き主に釣れる魚使用シーン
超スロー(リール1秒に1回転以下)沈んでいくカサゴ・メバルボトム付近を探る時
スロー(1秒に1~2回転)やや沈み気味~水平アジ・メバル中層をキープする基本
ミドル(1秒に2~3回転)やや浮き気味アジ・メバル表層を探る時
ファスト(1秒に3回転以上)浮いてくるアジ(活性高い時)リアクションバイト狙い

この表を参考に、まずはスロー~ミドルのリトリーブから試してみることをおすすめします。「カサゴしか釣れない」という状況では、おそらく超スローリトリーブか、あるいは巻き始めが遅すぎてルアーが底まで沈んでしまっているケースが多いと推測されます。


実践的なリトリーブテクニックをいくつか紹介しましょう。最も基本的なのがただ巻きです。文字通り一定の速度で巻き続ける方法で、シンプルですが非常に効果的です。アジングにおいては、このただ巻きが最も釣果を上げやすいアクションと言われています。

ただ巻きのコツは、一定のリズムを保つことです。巻き速度が変わるとルアーのレンジも変わってしまうため、メトロノームのように一定のリズムで巻き続けることが重要です。慣れないうちは「1、2、3、4…」と心の中でカウントしながら巻くと、一定のリズムを保ちやすくなります。

次に効果的なのがリフト&フォールです。これはロッドを少し上げてルアーを浮かせ、その後ロッドを下げてルアーをフォールさせる動作を繰り返す方法です。縦方向の動きでアジの捕食スイッチを入れることができます。

基本はリフト&フォール。何よりレンジに注意だ。必ずメバルの着き場所である「表層」だけを意識し、リグが沈まないように管理しよう。そのためには、PEラインの浮力を使いながら1gアンダーの軽量リグを使用するのが、一番簡単だと思う。

出典:TSURINEWS

この指摘にあるように、リフト&フォールを行う際も表層を意識することが重要です。ロッドを上げる動作は小さく、フォールの時間も短くすることで、表層~中層のレンジをキープしながらアクションを加えることができます。

もう一つ応用的なテクニックとしてストップ&ゴーがあります。これは数回巻いたら一時停止し、再び巻き始めるという動作を繰り返す方法です。ストップした瞬間にルアーがフォールを始め、この動きに反応してアジがバイトすることがあります。

常夜灯周辺で特に効果的なのが明暗を横切るコース取りです。暗い場所からキャストし、明るい場所へルアーを通過させる際、急に視界に入ってきたルアーに対してアジがリアクションバイトすることがあります。このとき、表層をやや速めにリトリーブすると効果的です。

カウントダウン法でレンジを正確にコントロールする実践法

カウントダウン法でレンジを正確にコントロールする実践法

前章でも触れましたが、ここではカウントダウン法をより詳しく、実践的に解説していきます。この技術は、アジングにおいて最も基本的かつ重要なスキルの一つです。

カウントダウン法とは、ルアーが着水してから底に着くまで、または任意の深さまで沈む時間を数えることで、おおよその深さ(レンジ)を把握する方法です。同じカウント数でキャストを繰り返すことで、同じレンジを何度も探ることができます。

📊 カウントダウンの実践手順

ステップ具体的な行動ポイント
1. キャスト狙ったポイントへキャスト飛距離を揃えることも重要
2. 着水確認ルアーが着水したら即カウント開始「0(着水)、1、2、3…」と数える
3. カウント設定した数まで数える最初は「5」から試す
4. リトリーブ開始設定カウントに達したら巻き始める一定の速度で巻く
5. アタリの確認どのタイミングでアタリがあったか記憶レンジ推測の重要な情報
6. カウント調整反応がなければ次は+5カウント「5→10→15」と徐々に深く探る

この手順を繰り返すことで、その日のアジがいるレンジを特定できます。例えば「カウント7でアタリがあった」という情報が得られれば、以降はカウント7前後を中心に探ることで効率的に釣果を上げることができます。


カウントダウン法を実践する際の注意点がいくつかあります。まず、カウントの速度を一定に保つことが重要です。焦って速くカウントしたり、逆にゆっくりカウントしたりすると、同じカウント数でも実際の深さが変わってしまいます。「イチ、ニー、サン、シー…」とゆっくり、一定のリズムでカウントしましょう。

また、ジグヘッドの重さによってフォールスピード(沈下速度)が変わるため、ジグヘッドを変更した際はカウントもリセットする必要があります。0.6gで「カウント10」が正解だったとしても、1.0gに変更すれば「カウント6」程度で同じ深さになるかもしれません。

風や潮の流れもフォールスピードに影響します。特に風が強い日は、PEラインが風に煽られてルアーの沈下が妨げられることがあります。このような日は、普段より多くカウントする必要があるでしょう。

底(ボトム)を取る練習も重要です。最初のキャストでは、底に着くまでカウントし続けてみましょう。例えば「カウント20」で底に着いたとすれば、そのポイントの水深はおおよそ2m~3m程度と推測できます(0.6g~1.0gのジグヘッドの場合)。底の深さが分かれば、「カウント10なら中層、カウント5なら表層付近」という目安が立てられます。

0.5gなどの単体ではそのフォールスピードの遅さからフルレンジが探れる訳なんです、アジが居る場所で表層からボトムまでゆっくり探ればどこかで勝手に喰って走ります、何度もあるアタリから獲れなくても針掛かりするという意味です。

出典:Yahoo!知恵袋

この証言が示すように、極軽量ジグヘッド(0.5g)を使用すれば、フォール中にアジが勝手にバイトしてくることもあります。この場合、カウントダウンは「どのカウントでアタリがあったか」を知るためのツールとなり、次回以降の釣果向上に直結します。

カウントダウン法は、一見地味で面倒な作業に思えるかもしれません。しかし、この基本をしっかりマスターすることで、「なんとなく釣る」から「狙って釣る」へとステップアップできます。「カサゴしか釣れない」という悩みも、レンジを正確にコントロールすることで解決する可能性が高いのです。

ワームカラーの選択でアタリの質が変わる可能性

ワームカラーの選択でアタリの質が変わる可能性

ジグヘッドの重さやリトリーブ方法と比べると優先度は下がりますが、ワームのカラー選択も釣果に影響を与える要素の一つです。特に渋い状況では、カラーチェンジ一つで状況が好転することもあります。

アジングで使用されるワームのカラーは大きく分けて、クリア系(透明系)ソリッド系(不透明系)グロー系(夜光)ラメ入りなどがあります。それぞれに特徴があり、状況に応じて使い分けることが理想的です。

🎨 ワームカラー選択の基本指針

カラータイプ具体例効果的な状況理由
クリア系クリア、クリアピンクプレッシャーが高い時、水が澄んでいる時自然で警戒心を与えにくい
ソリッド系白、ピンク、チャート濁りがある時、暗い場所シルエットがはっきりして見つけやすい
グロー系グローピンク、グローチャート常夜灯のない暗い場所暗闇でもアピール力がある
ラメ入りクリアラメ、各色ラメどんな状況でも光を反射してアピール

基本的な考え方として、明るい場所・澄んだ水ではナチュラル系(クリア系)、**暗い場所・濁った水ではアピール系(ソリッド系・グロー系)**を選ぶと良いでしょう。


実際の釣り場でカラーローテーションを行う際は、まずナチュラル系から始めることをおすすめします。クリア系やクリアラメといった控えめなカラーでアジの反応を探り、アタリがなければ徐々にアピール力の強いカラーへと変えていきます。

興味深い実例として、以下のような経験談があります:

今までジグヘッドの違い・潮の流れの違い・レンジの違いでアタリに差が出ることはわかっていましたが、ワームカラーの選択でこれほどまでに差が出るとは…。他だとチェイスはあってもフッキングに至らないのに、アジリンガー黄色カラーだと完全に竿先を持っていくようなアタリが出るという。

出典:Nature Drive

この実例は、ワームカラーの重要性を如実に示しています。同じジグヘッド、同じレンジ、同じアクションでも、ワームカラーを変えただけでアタリの質が劇的に変わったというのです。

ただし、ワームカラーはあくまで補完的な要素であることを忘れてはいけません。「カサゴしか釣れない」という問題の根本原因は、ほとんどの場合、ジグヘッドの重さやレンジの問題です。ワームカラーを何度変えても状況が改善しない場合は、まずジグヘッドとレンジを見直しましょう。

カラーローテーションを効率的に行うには、最低でも3~4色のワームを携行することをおすすめします。例えば、クリア系1色、ソリッド系2色(白系とピンク系)、グロー系1色といった具合です。これだけあれば、ほとんどの状況に対応できるでしょう。

また、地域によって効果的なカラーが異なることもあります。関東では白系が強いとか、九州ではピンク系が人気、といった地域性も存在するようです。地元の釣具店で「この辺りで実績のあるカラーはどれですか?」と尋ねてみるのも良い方法です。

常夜灯の明暗部を戦略的に攻略する具体的方法

常夜灯の明暗部を戦略的に攻略する具体的方法

夜間のアジングにおいて、常夜灯周辺は最も重要なポイントの一つです。しかし、ただ明るい場所にルアーを投げれば釣れるというわけではありません。常夜灯を戦略的に攻略するには、光と影の関係を理解する必要があります。

常夜灯周辺では、大きく分けて明部(光が直接当たる場所)と暗部(影になっている場所)、そして明暗の境界部の3つのゾーンが存在します。それぞれにアジの付き方や捕食パターンが異なるため、効果的なアプローチも変わってきます。

💡 常夜灯周辺のゾーン別攻略法

ゾーンアジの行動効果的なアプローチ釣れる確率
明部(光の下)プランクトンを捕食中表層をゆっくり引く
暗部(影の中)明部を警戒しながら待機中層をやや速めに引く低~中
明暗境界部明部に飛び出して捕食暗→明へ横切るコース

この表から分かるように、最も効果的なのは明暗境界部を横切るコース取りです。暗い場所からキャストし、明るい場所へルアーを通過させると、暗闇で待機していたアジが急に視界に入ってきたルアーに対してリアクションバイトしやすくなります。


具体的な攻略手順を見ていきましょう。まず、常夜灯のある漁港に到着したら、明暗の境界線がどこにあるかを確認します。水面を見れば、光が届いている範囲と暗い範囲の境目がはっきりと分かるはずです。

次に、暗い場所に立ち位置を取り、明るい場所へ向かってキャストします。このとき、ルアーが明暗の境界線を横切るように軌道を調整することが重要です。着水後、カウント3~5程度の浅いレンジでリトリーブを開始し、表層をやや速めに引いてきます。

常夜灯は、今まで見えていなかったエサ(ルアー)が急に目の前に現れて、反射的に捕食行動に出る、いわゆるリアクションバイトを誘発する要素であると言えるでしょう。よって、常夜灯のあるポイントでは、まず暗い部分にキャストして、明るい部分に差し掛かった瞬間に特に集中してみてください。

出典:フィッシュスケープ

この解説が示すように、明暗の境界を通過する瞬間が最大のチャンスタイムです。この瞬間に集中力を高め、わずかなアタリも見逃さないようにしましょう。

明部(光の真下)も決して無視できません。ここにはプランクトンが集まっており、それを捕食するアジも集まっています。ただし、明るい場所にいるアジは警戒心が高いため、よりナチュラルなアプローチが必要です。0.4g~0.6gの軽量ジグヘッドにクリア系のワームを組み合わせ、表層をゆっくりと引いてくると効果的です。

逆に暗部(影の中)は、一見アジがいなさそうに思えますが、実は大型のアジが潜んでいることがあります。明るい場所で小魚を捕食するのを待ち伏せしているイメージです。暗部を攻める際は、中層をやや速めにリトリーブするか、リフト&フォールで縦方向の動きを入れると良いでしょう。

常夜灯周辺でカサゴばかり釣れる場合、それはレンジが深すぎる可能性が高いです。常夜灯下ではアジは浮いていることが多いため、あえて底付近を探る必要はありません。表層~中層に集中し、カサゴの生息域であるボトムは避けるようにしましょう。

ポイントローテーションで回遊を待つ効率的戦術

ポイントローテーションで回遊を待つ効率的戦術

アジは回遊魚であるため、一箇所に留まり続けるのは非効率な場合があります。特に「30分以上粘ってもアタリが一切ない」という状況では、そのポイントにアジがいない可能性が高いと判断できます。このような時は、思い切って**ポイントを移動(ローテーション)**することが重要です。

ポイントローテーションの基本的な考え方は、複数のポイントを順番に回り、アジの回遊を待つというものです。一つのポイントで粘るのではなく、効率的に複数のポイントをチェックすることで、アジと出会える確率を高めます。

🗺️ 効率的なポイントローテーション戦略

時間配分判断基準次のアクション
最初の10分アタリの有無を確認アタリがあれば継続、なければレンジ変更
10~20分レンジ・カラー変更して再確認改善の兆しがあれば継続
20~30分トータルで判断全く反応なければ移動を検討
30分以上アジがいない可能性大次のポイントへ移動

この目安はあくまで一例ですが、重要なのは見切りをつけるタイミングです。釣れないポイントで何時間も粘るより、複数のポイントを効率的に回った方が、結果的に釣果が上がることが多いのです。


実際のローテーション戦略を考えてみましょう。例えば、一つの漁港内に常夜灯が3箇所、船だまりが1箇所、堤防の先端が1箇所あるとします。この場合、以下のようなルートで回ることが考えられます:

  1. 常夜灯A(明暗境界を中心に) → 20分
  2. 堤防先端(潮通しの良い場所) → 20分
  3. 常夜灯B(明暗境界を中心に) → 20分
  4. 船だまり(ストラクチャー周り) → 20分
  5. 常夜灯C(明暗境界を中心に) → 20分

このように約1時間40分で一周し、再び常夜灯Aに戻ってくるイメージです。時間が経過すればアジの回遊ルートも変化しているため、最初は釣れなかったポイントでも二周目には釣れる可能性があります。

ポイント移動の際は、歩きながら海面を観察することも重要です。ボイル(水面がバシャバシャと騒がしくなる現象)が見られたら、そこにベイト(小魚)の群れがあり、それを追ってアジも集まっている可能性が高いです。予定していたルートを変更してでも、そのポイントを優先的に攻めるべきでしょう。

早速橋の下でジグヘッド1.5g+アジリンガーをつけて探ってみるが、ショートバイトだけでいまいち良い気配がない。橋の下で釣れなければ、やっぱりこっち!西側堤防の常夜灯エリアですね。

出典:Nature Drive

この経験談が示すように、一つのポイントで釣れなくても、少し移動するだけで状況が一変することがあります。「橋の下では釣れなかったが、常夜灯周辺では釣れた」という経験は、多くのアングラーが持っているはずです。

ただし、ポイント移動のしすぎも問題です。10分ごとに次々と移動していては、そのポイントの本来のポテンシャルを確認できません。最低でも20~30分は同じポイントで粘ることをおすすめします。その間にジグヘッドの重さ、レンジ、ワームカラーなどを変更し、様々なアプローチを試してみましょう。

また、潮の動きとポイントローテーションを連動させるという上級テクニックもあります。干潮時は水深のある堤防先端、満潮時は浅場のスロープ周辺といった具合に、潮位に応じて狙うポイントを変えることで、より効率的に釣果を上げることができます。

潮と時間帯を見極めた効率的な釣り方の極意

潮と時間帯を見極めた効率的な釣り方の極意

アジングの釣果を左右する重要な要素の一つが潮の動きです。潮の満ち引きや流れの速さは、アジの活性や回遊ルートに大きな影響を与えます。これを理解し、戦略的に釣りを組み立てることで、釣果を大きく向上させることができます。

潮には大潮、中潮、小潮、長潮、若潮といった種類があり、それぞれ潮の動きの大きさが異なります。一般的にアジングでは、中潮から大潮にかけての潮が動きやすい日が好条件とされています。

🌊 潮回りとアジング釣果の関係

潮の種類潮の動きアジの活性釣果の期待度注意点
大潮非常に大きい高い★★★★★潮が速すぎる場合も
中潮大きい高い★★★★☆最も安定して釣れる
小潮小さい普通★★★☆☆時合いが限定的
長潮ほとんど動かない低い★★☆☆☆渋い状況が多い
若潮少し動く普通★★★☆☆徐々に回復傾向

この表から分かるように、大潮・中潮を狙って釣行することが、釣果を上げる近道となります。逆に長潮や若潮の日は、どれだけテクニックを駆使しても釣れにくいことがあります。


潮の動きに関連して、満潮・干潮のタイミングも重要です。一般的に、潮が動き出す上げ始めと下げ始めの1~2時間が最も活性が高いとされています。これは潮が動くことでベイトが流され、それを追ってアジも活発に動き出すためです。

逆に満潮・干潮の潮止まり時は、潮の動きがほとんどなくなるため、アジの活性も下がりやすい傾向があります。ただし、潮止まり時でも常夜灯周辺では釣れることがあるため、一概に悪い時間帯とは言えません。

実践的なアプローチとしては、潮見表(タイドグラフ)を事前にチェックし、その日の満潮・干潮の時刻を把握してから釣行することをおすすめします。例えば、満潮が19時であれば、その前後1時間(18時~20時)がゴールデンタイムとなります。

今日は到着時は潮が流れておらず、流れの方向もいい状態。この場所は東西どちらに流れているか、で釣果に雲泥の差が出ます。潮止まり状態だけあって、メバルの捕食スイッチが入っているらしく、頻繁にアタリがあります。いい感じだ!

出典:Nature Drive

この実例では、潮止まり時でもメバルの活性が高かったとあります。これは常夜灯周辺という好条件のポイントであったことが要因と考えられます。潮の動きは重要ですが、それだけが全てではないということです。

時間帯に関しては、前章でも触れたとおりまずめ時が最重要です。特に夕まずめ(日没前後)は、日中底にいたアジが浮き始め、活性も上がるため、絶対に外せない時間帯です。朝まずめ(日の出前後)も同様に狙い目です。

深夜帯(22時~2時頃)は、場所によって釣果が分かれます。常夜灯のあるポイントでは引き続き釣れることが多いですが、暗闇のポイントでは厳しくなることもあります。また、深夜になると人も少なくなるため、プレッシャーが下がって逆に釣れやすくなるという側面もあります。

まとめ:アジングでカサゴしか釣れない悩みは必ず解決できる

まとめ:アジングでカサゴしか釣れない悩みは必ず解決できる

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. カサゴとアジは生態が全く異なる魚であり、カサゴは底に張り付く根魚、アジは中層~表層を回遊する魚
  2. ジグヘッドの重さが1.5g以上の場合、すぐに0.6g~0.8gに変更することで劇的に改善する可能性が高い
  3. 夜間のアジングでは表層~中層を意識的に探ることで、底にいるカサゴを避けられる
  4. カウントダウン法を習得し、レンジを正確にコントロールすることがアジング上達の鍵
  5. ポイント選びが釣果の8割を左右し、常夜灯周辺・堤防先端・ミオ筋などが好ポイント
  6. 季節や水温によってアジの活性が変化し、春と秋がハイシーズンである
  7. タックルは軽量化を重視し、PE0.3~0.4号のラインとアジング専用ロッドが理想
  8. リトリーブはスロー~ミドルを基本とし、表層をキープするように意識する
  9. ワームカラーはクリア系から始めて、状況に応じてアピール系へローテーションする
  10. 常夜灯周辺では明暗の境界部を横切るコース取りが最も効果的
  11. 一つのポイントで30分粘っても釣れない場合は、潔くポイント移動を検討する
  12. 潮の動きと時間帯を見極め、大潮・中潮の上げ始めや夕まずめを狙う
  13. アジングにはアワセが必要な場合が多く、向こうアワセだけでは針掛かりしないこともある
  14. 「アジがいない」可能性も考慮し、釣果情報を事前に収集することが重要
  15. PEラインの浮力を活かし、軽量ジグヘッドと組み合わせることで表層を長時間探れる
  16. 地域や時期によって釣れる魚種やサイズが変わるため、現地情報の収集が不可欠
  17. カサゴが釣れること自体は悪いことではなく、タックルや釣り方を変えれば釣り分けが可能
  18. アジングは試行錯誤と観察力が求められるゲーム性の高い釣りである

記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト

  1. アジングで根魚は釣れないよと言われました – Yahoo!知恵袋
  2. アジングでアジが釣れなさ過ぎてやめようと思っている方へ 最初の1匹目を釣る方法 – フィッシュスケープ
  3. アジングを初めて1ヶ月ですがメバルしか釣ったことがありません – Yahoo!知恵袋
  4. メバリングステップアップ解説:カサゴしか釣れない時の対処法3選 | TSURINEWS
  5. アジング 釣れなかった頃を振り返ってみた – 基本は身近なルアー釣りブログ
  6. 神戸港冬の北公園でアジング調査。28cmの尺近いアジが釣れたぞ | Nature Drive
  7. メバルプラッキングにいったけどカサゴしか釣れなかった | TSURERO
  8. アジング釣り納め、釣り始めでアジが釣れなかったときの言い訳テクニック | アジング専門
  9. アジングって全然釣れないじゃん!そんな時にチェックしたい5項目 | TSURI HACK
  10. アジングでメバルしか釣れない時の対処法動画 – YouTube

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