アジングを始めたばかりの方や、なかなか釣果が伸びずに悩んでいる方にとって、リールを巻くスピードは非常に重要な要素です。インターネット上には「ゆっくり巻け」「一定速度で」といった情報が溢れていますが、具体的にどのくらいのスピードで巻けばいいのか、状況によってどう調整すべきなのか、明確に理解している方は意外と少ないのではないでしょうか。
この記事では、アジングにおける巻くスピードの基本から応用まで、複数の情報源を徹底的に調査し、実践的なノウハウを体系的にまとめました。単に「ゆっくり巻く」だけでなく、潮の流れやジグヘッドの重さ、アジの活性に応じた調整方法、さらには巻き以外のテクニックまで、幅広く解説していきます。
この記事のポイント |
---|
✓ アジング巻くスピードの基本は1秒1回転以下であること |
✓ リールのギア比やジグヘッドの重さによる調整方法 |
✓ ただ巻き以外の効果的なアクションパターン |
✓ 状況に応じたスピード調整のコツと実践テクニック |
アジングで巻くスピードの基本を理解する
- アジングで巻くスピードの基本は1秒1回転以下
- リールのギア比によって巻くスピードは変わること
- 活性が高い時はやや速めでもOK
- ジグヘッドの重さで巻くスピードを調整すること
- ラインテンションは張らず緩めずが基本
- 竿先を動かさずに巻くことがコツ
アジングで巻くスピードの基本は1秒1回転以下
アジングにおける巻くスピードの基本について、複数の情報源を調査した結果、1秒でハンドル1回転以下が基本という共通認識が確認できました。
基本的には1秒でハンドル1回転以下がほとんど まずは1秒で1回転を憶え、更に遅くするには一秒で1.5回転や2回転と変えていくようにしましょう
<cite>出典:アジングの巻きスピードはどれくらい?基本的な考え方を解説</cite>
この基本スピードは、アジの捕食行動に密接に関係しています。アジは吸い込み系の魚であり、速すぎるリトリーブではワームを吸い込む前に通り過ぎてしまい、遅すぎると不自然に見えて警戒されてしまう可能性があります。1秒1回転というスピードは、アジが自然にワームを追いかけ、捕食しやすい絶妙なバランスなのです。
さらに重要なのは、一定のスピードを保つことです。初心者の方は無意識のうちに巻くスピードが変わってしまいがちですが、ハンドルを回す際の上げ下げでも微妙にスピードは変化します。体内時計を意識して、メトロノームのように一定のリズムで巻くことを心がけましょう。
ただし、この1秒1回転というのはあくまでスタート地点です。アジの活性や潮の流れ、使用するジグヘッドの重さなどによって、最適なスピードは変化します。まずは1秒1回転を基準として、そこから状況に応じて調整していくという考え方が重要です。
📊 巻くスピードの段階的調整表
スピード段階 | ハンドル回転 | 適用シーン |
---|---|---|
超スロー | 1秒で0.5回転 | 低活性時・プレッシャーが高い時 |
基本スロー | 1秒で1回転 | 通常時の基本スピード |
やや速め | 1秒で1.5回転 | 活性が高い時・表層狙い |
速め | 1秒で2回転 | ベイトフィッシュパターン時 |
実際の釣り場では、この基本スピードから始めて、アジの反応を見ながら微調整していくことが釣果につながります。アタリがあってもフッキングしない場合は遅くする、反応がない場合は速度を変えてみるなど、トライ&エラーを繰り返すことで、その日のベストスピードを見つけ出すことができるでしょう。
リールのギア比によって巻くスピードは変わること
アジングにおいて巻くスピードを語る上で見落としがちなのが、リールのギア比による違いです。同じ「1秒1回転」でも、使用するリールのギア比によって実際にラインが巻き取られる距離は大きく異なります。
一般的にアジングで使用されるリールのギア比には、パワーギア(PG)、ノーマルギア(NG)、ハイギア(HG)の3種類があります。例えば、1000番台のスピニングリールでは、パワーギアが約58cm/回転、ノーマルギアが約67cm/回転、ハイギアが約77cm/回転程度の巻き上げ長になることが一般的です。
自分は2秒に1回転を基本に、潮や風やジグヘッドの重さを考慮して気持ち変えてます。 あとそのタイミングでの釣れる早さもあるので適時変化させて探っています。
<cite>出典:アジングのリールを巻くスピードはだいたいどれくらいですか?</cite>
この回答からもわかるように、個人差や状況による調整が必要であり、使用するリールによっても最適な回転数は変わってきます。ハイギアのリールを使用している場合、1秒1回転では速すぎる可能性があるため、ギア比に応じて回転速度を調整する必要があります。
🎣 ギア比別の推奨回転速度
- パワーギア(PG): 1秒で1~1.5回転
- メリット:ゆっくり巻きやすく、レンジキープが容易
- デメリット:巻き取り速度が遅いため、広範囲を探るのに時間がかかる
- ノーマルギア(NG): 1秒で0.8~1回転
- メリット:汎用性が高く、様々な釣り方に対応
- デメリット:特化した性能がない
- ハイギア(HG): 1秒で0.5~0.8回転
- メリット:素早い巻き取りとラインスラックの回収が可能
- デメリット:ゆっくり巻くのが難しい
初心者の方には、ゆっくり巻きやすいパワーギアが推奨されることが多いですが、慣れてくればハイギアでもゆっくりと巻くコントロールが可能になります。重要なのは、自分の使用するリールの特性を理解し、それに合わせた巻き方を身につけることです。
また、リールのギア比だけでなく、リールのサイズ(番手)によってもスプール径が異なるため、実際の巻き上げ長は変わってきます。1000番と2000番では同じギア比でも巻き上げ長に差が出るため、タックル全体のバランスを考慮した上で、最適な巻くスピードを見つけることが大切です。
活性が高い時はやや速めでもOK
アジングの巻くスピードは基本的にゆっくりですが、アジの活性が高い状況では、やや速めに巻いても問題なく釣れます。むしろ、速めの巻きが効果的な場面も存在します。
活性の高いアジ狙いに適した釣り方になります。メバリングにも効果がありますよ 使用するジグヘッドの重さは超軽量ではなく、1~1.5グラムにすると釣り易いですね
<cite>出典:アジングの巻きスピードはどれくらい?基本的な考え方を解説</cite>
活性が高いアジは、積極的にベイトを追い回している状態です。このような状況では、ゆっくりとしたアプローチよりも、小魚が逃げるような速めの動きに反応することが多くなります。特に、表層でライズが見られる時や、ベイトフィッシュが水面で逃げ惑っている時は、速めの巻きが効果的です。
ただし、ここでいう「速め」とは、決して極端に速いわけではありません。基本の1秒1回転から、1秒で1.5~2回転程度までの範囲で調整するイメージです。あまりに速すぎると、アジが追いきれずにショートバイトが連発したり、プレッシャーをかけてしまう可能性があります。
⚡ 活性が高い時の見分け方とアプローチ
状況 | 見分け方 | 推奨スピード |
---|---|---|
表層ライズあり | 水面でバシャバシャという音 | 1秒1.5~2回転 |
ベイトフィッシュ確認 | 小魚の群れが見える | 1秒1.5回転前後 |
連続ヒット中 | 次々とアタリが出る | 現状維持または微調整 |
常夜灯下の群れ | アジの影が見える | 1秒1~1.5回転 |
活性が高い時のもう一つの特徴は、ミスをしても次のチャンスがあることです。低活性時は一度プレッシャーをかけてしまうと群れが散ってしまいますが、高活性時は多少のミスがあってもアジが戻ってくることが多いため、積極的にスピードを変えて試すことができます。
また、活性が高い場合は、巻くスピードだけでなくロッドアクションを加えることも効果的です。ただ巻きにちょんちょんとしたシャクリを入れたり、一瞬のポーズを入れたりすることで、より強くアジにアピールできます。ただし、アクションを入れすぎると逆効果になることもあるため、アジの反応を見ながら調整することが重要です。
重要なのは、その場のアジの活性を正確に把握することです。活性が高いと判断したら速めに、低いと感じたらゆっくりと、柔軟にスピードを変えていくことが釣果アップの鍵となります。
ジグヘッドの重さで巻くスピードを調整すること
アジングにおいて、ジグヘッドの重さは巻くスピードと密接に関係しています。同じリール回転速度でも、ジグヘッドの重さによってルアーの泳層や動きが大きく変わるため、重さに応じたスピード調整が必要です。
ジグヘッドを軽めにし更にゆっくり巻くと釣れやすくなることが多いですよ しかし逆パターンもあるので色々試してください
<cite>出典:アジングの巻きスピードはどれくらい?基本的な考え方を解説</cite>
軽いジグヘッド(0.4~0.8g程度)を使用する場合、ゆっくり巻かないとすぐに浮き上がってしまいます。逆に、重いジグヘッド(1.5~3g程度)を使用する場合は、ある程度速く巻かないと沈みすぎてしまい、底を引きずってしまう可能性があります。
一般的には、以下のような関係性があります:
軽いジグヘッド → ゆっくり巻く
- 0.4~0.8g:1秒で0.5~0.8回転程度
- プランクトンパターンに有効
- 表層~中層狙いに適している
- 風や潮の影響を受けやすい
標準的なジグヘッド → 基本スピード
- 0.8~1.5g:1秒で0.8~1.2回転程度
- 最も汎用性が高い
- 様々なレンジに対応可能
- バランスが取りやすい
重いジグヘッド → やや速めに巻く
- 1.5~3g:1秒で1~1.5回転程度
- ベイトフィッシュパターンに有効
- 深場や潮の速い場所に適している
- 遠投性能が高い
🎯 ジグヘッド選択とスピード調整のマトリクス
水深/潮流 | 弱い(スローフォール) | 標準 | 速い(ファストフォール) |
---|---|---|---|
表層(0~1m) | 0.4~0.6g / 超スロー | 0.6~0.8g / スロー | 0.8~1g / やや速め |
中層(1~3m) | 0.6~0.8g / スロー | 0.8~1.2g / 基本 | 1~1.5g / やや速め |
深層(3m~) | 1~1.5g / 基本 | 1.5~2g / やや速め | 2~3g / 速め |
実践的なアプローチとしては、まず標準的な1g前後のジグヘッドから始めるのが効率的です。そこでアジの反応を見て、アタリはあるがフッキングしない場合は軽くする、反応がない場合は重くしてレンジを変えるなど、状況に応じて調整していきます。
また、ジグヘッドの形状によっても巻くスピードの調整が必要です。ラウンド形状は抵抗が少なく沈みやすいため速めに、矢じり形状は水の抵抗を受けやすいためゆっくり巻くのが基本です。使用するジグヘッドの特性を理解し、それに合わせた巻くスピードを見つけることが重要でしょう。
ラインテンションは張らず緩めずが基本
アジングの巻くスピードと同様に重要なのが、**ラインテンション(ラインの張り具合)**です。適切なテンションを保つことで、アジのアタリを取りやすくなり、フッキング率も向上します。
ラインテンションをしっかりと意識するのも重要です。 ラインテンションは、アタリを感じとれる範囲で適度に緩めてあげてください。
<cite>出典:アジはただ巻きで釣れる!5個の巻きの極意を伝授します</cite>
「張らず緩めず」とは、具体的にどのような状態を指すのでしょうか。竿先から垂れたラインがU字を描いている状態が理想的です。完全にピンと張った状態でもなく、弛んでダラダラになっている状態でもない、その中間が最適なテンションなのです。
ラインテンションが強すぎる(張りすぎ)と、以下のような問題が発生します:
❌ 張りすぎの問題点
- アジがワームを吸い込んだ時に抵抗を感じて吐き出してしまう
- ジグヘッドが口の中に入りづらくなる
- ショートバイトが増える
- ワームの動きが不自然になる
逆に、ラインテンションが弱すぎる(緩みすぎ)と、次のような問題が起こります:
❌ 緩みすぎの問題点
- アタリが取りにくくなる
- フッキングが遅れる
- ラインが風に煽られやすい
- レンジコントロールが難しくなる
適切なテンションを保つためには、リールを巻くスピードとロッドの角度の調整が重要です。一般的には、ロッドを45度程度に保ち、リールを一定速度で巻くことで、適度なテンションが保たれます。
💡 適切なテンション管理のコツ
- ロッドの角度を意識する
- 基本は水平から45度程度
- 表層狙いの時はやや立てる
- ボトム狙いの時はやや下げる
- 巻くスピードを一定に保つ
- 速度が変わるとテンションも変わる
- 一定のリズムを心がける
- 風や潮の影響を考慮する
- 向かい風の時はややテンションを強めに
- 追い風の時はやや弱めに
- ラインの状態を目視確認する
- 定期的にラインの張り具合をチェック
- U字カーブを維持できているか確認
実際の釣り場では、このテンション管理が最も難しいスキルの一つかもしれません。しかし、適切なテンションを保つことで、アジの繊細なアタリも確実に取れるようになり、釣果は格段に向上するでしょう。練習を重ねて、感覚として身につけることが大切です。
竿先を動かさずに巻くことがコツ
アジングのただ巻きにおいて、多くの初心者が見落としがちなのが、竿先(ティップ)の安定性です。リールを巻く際に竿先がブレてしまうと、ワームの動きに不要な変化が加わり、アジに違和感を与えてしまいます。
ただ巻きをする上で一番大切なことが、竿先をブレさせ無いことです。 リトリーブする時は極力ティップを動かさないように巻きましょう。
<cite>出典:アジはただ巻きで釣れる!5個の巻きの極意を伝授します</cite>
アジングで使用するルアーは非常に軽量(1~2g程度)であるため、竿先のわずかなブレでもルアーに大きな影響を与えてしまいます。できるだけルアーをまっすぐ動かすことで、魚に与える違和感が最小限になり、自然な捕食行動を引き出すことができるのです。
竿先を安定させるためには、以下のポイントを意識しましょう:
📌 竿先安定のための姿勢とグリップ
- グリップの持ち方
- 力を入れすぎず、軽く握る
- 親指と人差し指で優しくホールド
- 手首の力を抜く
- 腕の位置
- 脇を軽く締める
- 肘を固定するイメージ
- 前腕だけで竿を支える
- 体全体の姿勢
- 足を肩幅程度に開く
- 上半身はリラックス
- 下半身で安定を取る
- 視線の位置
- 竿先を常に視界に入れる
- ラインの動きも同時に確認
- 遠くを見すぎない
ただし、状況によっては意図的に竿先を動かすこともあります。例えば、ただ巻きに「ちょんちょん」というアクションを加える場合や、リフト&フォールを行う場合などです。重要なのは、意図しない竿先のブレを防ぐことです。
🎣 竿先の動きとアジの反応
竿先の動き | ワームの動き | アジの反応 |
---|---|---|
完全に静止 | 水平に真っすぐ | 自然で警戒されにくい |
小刻みに揺れる | 不規則に動く | 違和感を与える可能性 |
意図的なシャクリ | 上下に跳ねる | リアクションバイト誘発 |
大きくブレる | 不自然に動く | 警戒される |
実際には、完璧に竿先を静止させることは不可能ですし、その必要もありません。重要なのは、大きなブレを防ぎ、できるだけ一定の動きを維持することです。特に、リールのハンドルを回す際の上下動で竿先がブレやすいため、このタイミングでの安定性を意識すると良いでしょう。
また、長時間釣りをしていると腕が疲れて竿先がブレやすくなります。定期的に休憩を取ったり、竿を持ち替えたりして、常にベストな状態で巻けるよう心がけることも大切です。
アジングで巻くスピード以外に重要な要素を押さえる
- レンジ(水深)の把握が釣果を左右すること
- 潮の流れに馴染むウエイトを選ぶこと
- ただ巻き以外にリフト&フォールも効果的であること
- ミドストで小魚を演出することも有効
- 横風を避けたポイント選びが重要
- 常夜灯下では巻きパターンが効くこと
- まとめ:アジング巻くスピード
レンジ(水深)の把握が釣果を左右すること
アジングにおいて巻くスピードと同じくらい、いやそれ以上に重要なのがレンジ(水深)の把握です。どんなに完璧なスピードで巻いていても、アジがいないレンジを引いていては釣れません。
一番大事なことは? レンジです。カウントダウンで底まで何カウントか、アタリのレンジは?といった具合に把握していきます。
<cite>出典:アジングは「ただ巻き」と「フォール」の釣りを覚えるべし!</cite>
レンジの把握にはカウントダウンという手法が最も効果的です。ルアーが着水した瞬間から「1、2、3…」と数えていき、どのカウントでアタリがあったか、底に着いたかを記録します。例えば、20カウントで着底する場所で10カウントでアタリがあれば、中層にアジがいるということになります。
このカウントダウンによって、以下のような情報を得ることができます:
🔢 カウントダウンで分かること
- 底までの深さ: 根掛かりを防ぎ、ポイントの地形を把握
- アジのいるレンジ: どの深さに魚が多いか
- 潮の流れの変化: カウント数の変化で潮の強弱が分かる
- ポイント間の比較: 場所を移動した時の深さの違い
アジは日によって、時間帯によって定位するレンジが変わります。一般的には、以下のような傾向があるとされています:
時間帯/条件 | アジのいるレンジ | 理由 |
---|---|---|
マズメ時 | 表層~中層 | プランクトンやベイトが浮く |
夜間(常夜灯あり) | 表層~中層 | 光に集まるプランクトンを捕食 |
夜間(常夜灯なし) | 中層~底付近 | 身を隠しながら捕食 |
潮が速い時 | 底付近 | 潮の影響を受けにくい場所 |
低活性時 | 底付近 | 体力を温存 |
実際の釣り場では、まず表層から探り始めて徐々に深くしていくアプローチが効率的です。カウント5で表層、カウント10で中層、カウント15で底付近というように、段階的にレンジを変えながら探っていきます。
また、一度アジのいるレンジが分かったら、そのレンジを重点的に攻めることが重要です。カウント10でアタリがあったら、次のキャストも同じカウント10で巻き始めるようにします。ただし、時間経過とともにアジの位置も変わるため、定期的に全レンジをチェックすることも忘れないようにしましょう。
レンジキープのコツは、ジグヘッドの重さと巻くスピードのバランスです。軽いジグヘッドでゆっくり巻けば表層をキープでき、重いジグヘッドで速めに巻けば中層をキープできます。このバランス感覚を身につけることで、狙ったレンジを正確にトレースできるようになります。
潮の流れに馴染むウエイトを選ぶこと
アジングで安定した釣果を得るためには、その場の潮の流れに馴染むジグヘッドの重さを選択することが非常に重要です。潮の流れに対して軽すぎても重すぎても、不自然な動きになってしまいます。
ジグヘッドも沈み過ぎず、流され過ぎない適度なウエイトを選ぶ必要があります。 その時の潮の流れや風、ライン等によって適切なウエイトは変わるので、状況に応じていろいろ試してみましょう。
<cite>出典:アジはただ巻きで釣れる!5個の巻きの極意を伝授します</cite>
「潮に馴染む」とは、ワームが潮の流れに乗って自然に泳いでいるように見える状態を指します。潮に逆らって不自然に引きずられたり、潮に流されすぎて制御不能になったりしない、ちょうど良いバランスが重要なのです。
🌊 潮の速さ別ジグヘッド選択ガイド
潮の状態 | 推奨ウエイト | 巻くスピード | 注意点 |
---|---|---|---|
ほぼ無風・潮止まり | 0.4~0.8g | 超スロー~スロー | 軽すぎると風に流される |
弱い潮 | 0.8~1.2g | スロー~基本 | 最も標準的な状況 |
中程度の潮 | 1.2~1.8g | 基本~やや速め | レンジキープに注意 |
速い潮 | 1.8~3g | やや速め~速め | 重すぎると底を引く |
潮の流れを判断するポイントとしては、以下のような要素があります:
- ラインの流され方
- キャスト後にラインがどの方向に流れるか
- 流される速度はどの程度か
- 堤防周りの水面の動き
- 渦が発生しているか
- 流れの方向は一定か
- 時間帯と潮汐表
- 上げ潮か下げ潮か
- 大潮か小潮か
- 他のアングラーの様子
- 周りはどのくらいの重さを使っているか
- ラインの角度はどうなっているか
適切なウエイトを選ぶための実践的なアプローチは、まず1g前後から始めて、状況に応じて調整することです。キャスト後、すぐに流されすぎる場合は重くし、沈みすぎる場合は軽くするという調整を繰り返します。
また、潮の流れは時間とともに変化するため、定期的にウエイトを見直すことも重要です。特に潮止まりから潮が動き始める時や、満潮・干潮前後は潮の流れが大きく変わるため、それに応じてジグヘッドを交換することで、常に最適な状態で釣りができます。
さらに、使用するラインの種類によっても適切なウエイトは変わります。PEラインは比重が軽く潮の影響を受けやすいため、フロロカーボンやエステルラインよりもやや重めのジグヘッドが必要になることがあります。自分のタックルバランスを理解し、それに合わせたウエイト選択を心がけましょう。
ただ巻き以外にリフト&フォールも効果的であること
アジングでは「ただ巻き」が基本とされていますが、状況によってはリフト&フォールという縦の動きも非常に効果的です。特に、ただ巻きで反応がない時や、低活性の時に威力を発揮します。
ルアーを上方向にリフトし、その後にフォールさせて沈めるのがリフト&フォール。 アジのアタリはリフト中にもありますが、カーブフォール中にも多いです。
<cite>出典:アジ釣りの基本的なルアーの動かし方とロッドの扱い方!</cite>
アジングにおけるリフト&フォールは、一般的なジギングのような大きな上下動ではなく、より繊細な動きが求められます。具体的には、ロッドをシェイク(細かく震わせる)しながらリールを1~3回転ほど巻いてリフトさせ、その後ラインを張ったままロッドを止めてゆっくりとフォールさせるという動作を繰り返します。
このリフト&フォールが効果的な理由は、アジの捕食習性にあります。アジは落ちていくものに対して強い反応を示す傾向があり、特にフォール中のバイトが多いのが特徴です。プランクトンが潮に流されて漂っている様子を演出でき、自然な捕食行動を引き出すことができるのです。
🎣 リフト&フォールの実践テクニック
基本動作:
- リールを1~3回転巻きながら、ロッドをシェイク(リフト)
- ロッドを止めて、ラインを張ったままフォール
- 底に着く前か、カウント3~5でまたリフト
- これを繰り返す
バリエーション:
- ショートリフト: 小刻みに上下動を繰り返す(活性が高い時)
- ロングフォール: 長めにフォールさせる(低活性時)
- ストップ&ゴー: リフトとフォールの間に一瞬の静止を入れる
アクション段階 | ロッドの動き | リールの動き | アジの反応タイミング |
---|---|---|---|
リフト | 上に持ち上げる | 巻く(1~3回転) | リアクションバイト |
ストップ | 静止 | 巻かない | 追いかけて食う |
フォール | 下げる(または静止) | 巻かない | 最も多いバイト |
リフト&フォールを行う際の重要なポイントは、テンションを張ったままフォールさせることです(カーブフォール)。完全にラインを緩めるフリーフォールでは、アタリが取りにくくなってしまいます。ラインを張ったままフォールさせることで、横方向にカーブを描きながら沈んでいき、より自然な動きとなります。
また、リフトの速度や幅も調整が必要です。速くシャープにリフトすれば活性の高いアジに、ゆっくりと小さくリフトすれば低活性のアジに効果的です。その日のアジの反応を見ながら、最適なリフト&フォールのリズムを見つけていきましょう。
ただ巻きで反応がない時は、ぜひこのリフト&フォールを試してみてください。縦の動きと横の動き、両方の引き出しを持つことで、様々な状況に対応できるアングラーになれるはずです。
ミドストで小魚を演出することも有効
アジングのアクションとして近年注目されているのが**ミドスト(ミッドストローリング)**です。元々はバス釣りで生まれたテクニックですが、アジングでも非常に効果的なアプローチとして定着しつつあります。
ロッドをシェイクしながらリトリーブ(リールを巻いてルアーを引くこと)してジグヘッドリグを連続的にロール(左右に倒れる動き)させる方法です。 ただ巻きでは食わないアジもミドストならヒットすることも多い
<cite>出典:アジ釣りの基本的なルアーの動かし方とロッドの扱い方!</cite>
ミドストは、リールを巻きながらロッドを小刻みにシェイクすることで、ワームを左右に揺らしながら泳がせるテクニックです。この動きによって、小魚が逃げ惑うような自然なアクションを演出でき、特にベイトフィッシュパターンの時に威力を発揮します。
通常のただ巻きとミドストの違いを整理すると:
📊 ただ巻きとミドストの比較
要素 | ただ巻き | ミドスト |
---|---|---|
ロッドの動き | ほぼ静止 | 小刻みにシェイク |
ワームの動き | 真っすぐ泳ぐ | 左右に揺れながら泳ぐ |
効果的な状況 | プランクトンパターン | ベイトフィッシュパターン |
活性 | 低~中活性 | 中~高活性 |
習得難易度 | 易しい | やや難しい |
ミドストを効果的に行うためのポイントは以下の通りです:
🎯 ミドスト実践のコツ
- リールの巻くスピード
- やや速めの1秒1~1.5回転程度
- 一定のスピードを維持することが重要
- シェイクの振り幅
- 竿先が10~20cm程度動く範囲
- 小刻みに素早くシェイク
- ロッドの角度
- 水平よりやや下向き(30度程度)
- ワームが水平姿勢を保ちやすい
- 使用するワーム
- ストレート系が最も適している
- ピンテール系も効果的
- シャッドテール系は向かない
ミドストが特に効果を発揮するのは、以下のような状況です:
✅ ミドストが効く場面
- 表層でベイトフィッシュが逃げ回っている時
- アジが小魚を追いかけている様子が見える時
- ただ巻きでは反応が薄い時
- 活性が高めで積極的に捕食している時
- 常夜灯下で見えアジを狙う時
逆に、以下のような状況ではミドストは効果が薄い可能性があります:
❌ ミドストが効きにくい場面
- プランクトンパターンが明確な時
- 低活性で魚が動かない時
- 風が強くてロッドが安定しない時
- 深場を狙う時
ミドストの練習方法としては、まず日中の明るい時間帯に、水中でワームがどう動いているかを目で確認しながら行うと効果的です。適切なシェイクのリズムとスピード感が掴めたら、実際の釣り場でも同じ動きを再現できるようになります。
ただ巻きとミドスト、さらにはリフト&フォールと、複数の引き出しを持つことで、様々な状況に対応できるようになり、釣果は確実に向上するでしょう。
横風を避けたポイント選びが重要
アジングにおいて、適切な巻くスピードを維持するためには、釣り場の環境、特に風の影響を最小限に抑えることが非常に重要です。どんなに完璧なテクニックを持っていても、強い横風の中では思うような釣りができません。
アジングに限らず、アタリを掛ける釣りでは横風は極力避けたいポイントです。 とくにアジングは使うルアーが軽いため、横風を受けないポイントを入念に選ぶことが大切。
<cite>出典:アジはただ巻きで釣れる!5個の巻きの極意を伝授します</cite>
軽量のジグヘッド(0.5~2g程度)を使用するアジングでは、わずかな風でもラインが大きく煽られてしまいます。横風を受けると、以下のような問題が発生します:
❌ 横風による悪影響
- ラインが弧を描いて、直線的に巻けない
- ジグヘッドが浮き上がったり、不自然に動く
- アタリが分かりにくくなる
- レンジコントロールが困難になる
- ライントラブルが増える
- 狙ったポイントに投げられない
そのため、風裏(風を避けられる場所)を積極的に選ぶことが、アジング成功の重要な要素となります。
🏗️ 風を避けられるポイントの例
ポイント | 風の避け方 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
堤防の内側 | 堤防の壁が風を遮る | 快適に釣りができる | ポイントが限られる |
建物の陰 | 建物が風を遮る | 風の影響がほぼない | 場所が限定的 |
岬の裏側 | 地形が風を遮る | 自然で魚影が濃い | 移動が大変な場合も |
湾の奥 | 周囲の地形で守られる | 波も穏やか | 潮通しが悪いことも |
効果的な風対策としては、事前の情報収集が欠かせません:
🔍 事前準備のポイント
- 天気予報のチェック
- 風向きと風速を確認
- 時間帯による変化も把握
- 風予報アプリを活用
- 複数のポイントを用意
- 北風用、南風用などパターン別に
- 風向きが変わっても対応可能に
- 現地の地形を把握
- 建物や構造物の位置
- 地形による風の流れ
- Google Mapなどで事前確認
- 時間帯の選択
- 風が弱まる時間帯を狙う
- 早朝や夕方は比較的風が弱い傾向
実際の釣り場では、以下のような工夫も効果的です:
💡 現場での風対策テクニック
- ジグヘッドを重くする: 風の影響を受けにくくなる(ただし釣り方は調整が必要)
- ロッドを低く構える: ラインが風に煽られにくくなる
- キャスト方向を調整: 風下から風上に投げると、ラインが伸びやすい
- PEラインではなくエステルやフロロを使う: 風の影響を受けにくい
ある釣行記では、風裏を選ぶことの重要性が実例として示されています:
風は左から多少強めに吹いていましたが、0.8gのジグヘッドを使用して釣りをしましたが問題のないレベルです
<cite>出典:アジング釣れるポイントやパターンがバラバラ!コマセが原因?</cite>
このように、風裏を選ぶことで、多少の風があっても快適に釣りができます。風を避けられるポイントを日頃から複数把握しておくことが、安定した釣果につながるでしょう。
常夜灯下では巻きパターンが効くこと
アジングの定番ポイントである常夜灯周りでは、意外にも巻きのアプローチが非常に効果的です。多くのアングラーは常夜灯下ではフォールを中心とした縦の釣りをイメージしますが、状況によっては巻きの方が釣果が上がることも少なくありません。
常夜灯下の見えアジは、基本的に釣れないものだと思っている。 しかし最近、しばしば常夜灯下にエントリーすることが増えてきて、「リトリーブ」で見えアジを釣りきれるというパターンを発見した。
<cite>出典:アジングステップアップ解説:「巻き(リトリーブ)」が有効な場面とは</cite>
常夜灯周りで巻きが効く理由は、いくつか考えられます。まず、常夜灯の光に集まるプランクトンやベイトフィッシュを追って、アジも活発に動き回っていることが多いためです。このような状況では、止まっているものより動いているものに対して反応が良くなる傾向があります。
🌃 常夜灯周りの巻きパターン攻略法
基本アプローチ:
- 明暗の境目を狙う
- 光の当たる範囲と暗い部分の境界線
- アジが潜んでいることが多い
- 横方向に巻いて境界線を横切らせる
- 表層から中層を重点的に
- 常夜灯下では表層~1m程度にアジが浮いていることが多い
- 0.6~1g程度の軽めのジグヘッドを使用
- ゆっくりとした巻きスピード(1秒1回転以下)
- 見えアジへのアプローチ
- アジが見えている場合は、その少し上を通す
- 視界に入れてから反応を見る
- アジの鼻先ギリギリを通すイメージ
効果的なパターン:
光の状態 | 推奨アクション | ジグヘッド | 巻くスピード |
---|---|---|---|
強い常夜灯直下 | ただ巻き | 0.6~0.8g | 1秒0.8回転 |
明暗の境目 | ただ巻き+ちょんちょん | 0.8~1g | 1秒1回転 |
暗がり側 | リフト&フォール | 1~1.5g | 状況による |
表層のライズ | 速めの巻き | 0.8~1.2g | 1秒1.5回転 |
常夜灯下での巻きパターンを成功させるポイントは、ワームのカラー選択も重要です。明るい場所ではクリア系やナチュラル系、暗い場所ではグロー系やホワイト系といった基本を押さえつつ、その日のアジの反応を見ながら調整します。
実際の釣行例では:
1.0グラムのジグヘッドにナイトアジングで常夜灯の明かりが照らされているため、クリア系の2.0インチワームを付けて投げて沈めるもあたりは無く、沈める深さを変えて巻くスピードに強弱を付けたりしましたがヒットしませんでした。
<cite>出典:アジング釣れるポイントやパターンがバラバラ!コマセが原因?</cite>
この例からも分かるように、常夜灯下でも状況によって適切なアプローチは異なります。ただ巻きで反応がない場合は、ジグヘッドの重さを変えたり、レンジを変えたり、アクションを加えたりと、柔軟に対応することが必要です。
🎣 常夜灯下での注意点
- 他の釣り人への配慮: 常夜灯周りは人気スポットなので、周囲との距離を保つ
- 音を立てない: 静かな夜間は音が響きやすく、魚が警戒する
- ライトの使用を控えめに: 不要に水面を照らさない
- 足元も確認: 常夜灯直下の足元にもアジがいることが多い
常夜灯周りは、初心者でもアジの姿を確認しながら釣りができる絶好のポイントです。基本の巻きパターンをマスターして、効率的にアジを狙いましょう。
まとめ:アジング巻くスピードの完全ガイド
最後に記事のポイントをまとめます。
- アジングの巻くスピードは基本的に1秒でハンドル1回転以下であり、これがスタート地点となる
- リールのギア比によって実際の巻き上げ長は異なるため、使用するタックルに応じた調整が必要である
- アジの活性が高い時は1秒1.5~2回転程度のやや速めの巻きも効果的である
- ジグヘッドの重さによって巻くスピードを調整し、軽い場合はゆっくり、重い場合は速めに巻く
- ラインテンションは「張らず緩めず」のU字カーブを描く状態が理想的である
- 竿先を動かさずに巻くことで、ワームの動きが自然になり違和感を与えにくくなる
- レンジ(水深)の把握にはカウントダウンが有効で、アジのいる層を正確に探ることが釣果を左右する
- その場の潮の流れに馴染むジグヘッドの重さを選択することが、自然なアプローチにつながる
- ただ巻き以外にもリフト&フォールが効果的で、特にフォール中のバイトが多い
- ミドスト(ミッドストローリング)は小魚を演出する効果的なテクニックであり、ベイトフィッシュパターン時に威力を発揮する
- 横風を避けたポイント選びが重要で、風裏を積極的に選ぶことで快適な釣りが可能になる
- 常夜灯下では意外にも巻きパターンが効果的であり、特に明暗の境目を横切らせる巻きが有効である
- 一定のスピードを保つことが重要で、無意識のうちに速度が変わらないよう体内時計を意識する
- 状況によって最適な巻くスピードは変化するため、その日のアジの反応を見ながら柔軟に調整する必要がある
- 巻くスピードだけでなく、レンジ、ジグヘッドの重さ、ラインテンション、ロッドワークなど、総合的な要素のバランスが釣果につながる
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- アジングの巻きスピードはどれくらい?基本的な考え方を解説 – しゅみんぐライフ
- アジングのリールを巻くスピードはだいたいどれくらいですか? – Yahoo!知恵袋
- アジはただ巻きで釣れる!5個の巻きの極意を伝授します | TSURI HACK
- 【アジング】ジグ単でアジを手早く探る方法|okada_tsuri
- アジ釣りの基本的なルアーの動かし方とロッドの扱い方!ルアー釣り初心者必見!【アジング編】 | &GP
- 『 ロッドアクション 』 | アジング – ClearBlue
- なまちゃん|ピピンで巻きの釣り!!【外房アジング】 – スタッフレポート|DUO
- アジングステップアップ解説:「巻き(リトリーブ)」が有効な場面とは | TSURINEWS
- アジング釣れるポイントやパターンがバラバラ!コマセが原因? | 釣りスタイル
- アジングは「ただ巻き」と「フォール」の釣りを覚えるべし!│ルアマガプラス
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