山形県庄内地方は、日本海に面した全国屈指のアジングフィールドとして近年注目を集めています。対馬暖流の影響を受け、背後の山々から栄養豊富な水が流れ込むこの地域は、アジにとって理想的な環境が整っています。特に30cmを超える「尺アジ」が狙えることから、県外からも多くのアングラーが訪れるエリアとなっています。
この記事では、インターネット上に散らばる庄内アジングの情報を収集・分析し、時期やポイント、釣り方まで網羅的に解説していきます。地元の釣具店スタッフや実際に釣行しているアングラーの貴重な情報をもとに、初心者から上級者まで役立つ実践的な内容をお届けします。
この記事のポイント |
---|
✓ 庄内アジングのベストシーズンは春(4-6月)と秋(10-11月)の2回 |
✓ 酒田・鶴岡・遊佐など各エリアの特徴とおすすめポイント |
✓ 尺アジを狙うための具体的なタックルセッティングと釣り方 |
✓ 水温・潮・時間帯など釣果を左右する重要な条件 |

庄内アジングの魅力と基本的なシーズン情報
- 庄内アジングの魅力は豊富な魚影と尺アジが狙えること
- アジングに最適な時期は春と秋の2シーズン
- 春のアジングは4月下旬から6月が本格シーズン
- 秋のアジングは10月から11月が最盛期
- 水温17度を目安にアジの回遊が始まる
- 狙い目の時間帯は夕マズメと朝マズメ
庄内アジングの魅力は豊富な魚影と尺アジが狙えること
庄内地方のアジングが全国的に注目される最大の理由は、圧倒的な魚影の濃さにあります。日本海を北上する対馬暖流の影響により、豊富なプランクトンが育つ環境が整っており、それをエサとするアジが大量に回遊してきます。
実際に庄内でアジングを楽しんでいるアングラーからは、こんな声が聞かれます。
庄内浜に来るようになってから、この釣りがすっかり楽しくなりました。やっぱり魚の数が圧倒的に多いからです。釣るのが難しい時ももちろんありますが、全くの無反応で終わるという日はほとんどありません。
<cite>出典:山形県・庄内浜。海も川も豊富なアタリ。夢舞台で堪能するアジングとアユ</cite>
この証言からも分かるように、庄内エリアでは「アジがいるかいないか」という心配をする必要が少なく、むしろ「どうやって効率よく釣るか」というテクニックの部分に集中できる点が大きな魅力となっています。
特筆すべきは尺アジ(30cm以上)の実績の高さです。春のシーズンには尺アジ祭りと呼ばれるような状況も発生し、平均25cm前後、最大で30cm超えのアジが連続でヒットすることも珍しくありません。一般的に20cmを超えれば良型とされるアジングの世界において、この数字は非常に魅力的です。
📊 庄内アジングの魅力まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
魚影の濃さ | 対馬暖流と河川からの栄養供給により極めて豊富 |
サイズ | 平均20-25cm、最大30cm超の尺アジも |
釣果の安定性 | 条件さえ合えばほぼ確実にアタリがある |
アクセス | 酒田、鶴岡など各所に好ポイントが点在 |
また、庄内地方は背後に鳥海山をはじめとする山々が控えており、河川の流入が多いという地形的特徴があります。この河川水が海に栄養を運び込むことで、アジのエサとなるプランクトンが豊富に発生します。特に河口部周辺は淡水と海水が混じり合うエリアとなり、アジが集まりやすい一級ポイントとなっています。
さらに、庄内地方は約35kmにわたる庄内砂丘が続く美しい海岸線を持ち、釣り場からの景色も素晴らしいものがあります。日本の白砂青松100選にも選ばれた絶景の中で釣りができるという、釣果以外の付加価値も見逃せません。
アジングに最適な時期は春と秋の2シーズン
庄内地方でアジが釣れる期間は4月から11月と長期にわたりますが、特に釣りやすく大型が狙えるベストシーズンは春(5月~6月)と秋(10月~11月)の2回訪れます。
山形県庄内地方でアジが釣れる時期は、4月から11月です。庄内地方のベストシーズンは春(5月~6月)と秋(10月~11月)になります。
<cite>出典:アジが釣れるのはいつ?山形県庄内地方のアジングの時期を解説</cite>
この2つのシーズンには明確な特徴があり、春は産卵を控えた大型の個体が接岸し、秋は青物の回遊に伴って活性が上がったアジが狙えます。それぞれのシーズンで釣れるアジのサイズや釣り方に違いがあるため、季節ごとの特性を理解することが釣果アップの鍵となります。
🗓️ 庄内アジングの年間スケジュール
時期 | 状況 | サイズ | 特徴 |
---|---|---|---|
3月下旬~4月 | シーズン序盤 | 20-25cm | 水温上昇とともに回遊開始 |
5月~6月 | 春のハイシーズン | 25-30cm超 | 尺アジが最も狙いやすい |
7月~9月 | 夏場 | 10-15cm | 豆アジが中心、ファミリー向け |
10月~11月 | 秋のハイシーズン | 20-28cm | 青物回遊に伴い活性up |
12月以降 | オフシーズン | – | 水温低下で厳しくなる |
一般的にアジは暖かい海水を好む魚であり、水温が下がる冬場は深場に移動してしまいます。そのため12月に入って海水温が低下したり、内陸で雪が降り始めると、アジングの釣果はほとんど期待できなくなります。逆に言えば、雪が降る前の11月までがシーズンということになります。
また、7月~9月の夏場は豆アジ(10~15cm)が中心となりますが、これはこれでサビキ釣りやノベザオを使ったファミリーフィッシングには最適です。ライトゲームとしての手軽さを楽しむには良い時期と言えるでしょう。
春のアジングは4月下旬から6月が本格シーズン
春のアジングシーズンは、桜の開花時期を目安に始まるという分かりやすい指標があります。ただし、酒田エリアと鶴岡エリアでは若干タイミングがずれることに注意が必要です。
酒田では桜が咲く頃から、鶴岡では桜が散る頃から釣れ始めます。本格的なシーズンは、大型連休を過ぎたあたりからで梅雨が始まると春のアジングの時期が終了です。
<cite>出典:アジが釣れるのはいつ?山形県庄内地方のアジングの時期を解説</cite>
具体的には、酒田エリアでは4月頃からアジが釣れ始め、ゴールデンウィークあたりから釣果情報が増加します。一方、鶴岡エリアでは田植えが終わり、海の濁りが消える頃からアジの釣果が上がる傾向にあります。これは庄内地方の地形的な特徴が影響していると考えられます。
2025年の実釣レポートを見ると、3月中旬という例年より早い時期からアジが釣れ始めたという情報もあります。
3月中旬、今日はちょっと・・・いやかなり風は強いですが、庄内地方、気温のほうは、だいぶ上がってきました、水温もグングン!春近し♪いよいよ、春の釣りスタートムード、ですね!!
<cite>出典:BB酒田店★庄内アジング、始まってきました★2025(SW)初釣行</cite>
このように、春のアジングは気温と水温の上昇が大きなトリガーとなります。3月下旬でも気温が上がり水温が上昇すれば、アジは回遊してくる可能性があります。ただし、安定して釣果が期待できるのは4月下旬以降と考えた方が良いでしょう。
🌸 春アジングの特徴
- サイズ:25~30cm超の尺アジが高確率
- 状態:産卵を控え丸々と太った個体
- アタリ:微細だが強い引き
- ベストタイミング:ゴールデンウィーク~梅雨入り前
- ポイント:堤防でも安定した釣果
春のアジは産卵を控えているため体高があり、引きも強烈です。尺アジクラスになると、ドラグを鳴らしながら走る爽快なファイトが楽しめます。梅雨が始まると春アジングの時期は終了となりますが、それまでの約2ヶ月間が庄内アジング最高のシーズンと言えるでしょう。
秋のアジングは10月から11月が最盛期
秋のアジングシーズンは青物(ブリやイナダ)の回遊時期とほぼ同じで、10月から11月が最盛期となります。ちょうどアオリイカのエギングシーズンが落ち着いてくる頃に、アジングのベストタイミングが訪れます。
秋の山形のアジングシーズンは青物の回遊時期とおおよそ同じで、10月から11月が最盛期となります。ちょうどアオリイカの時期が落ち着いてきた頃です。
<cite>出典:アジが釣れるのはいつ?山形県庄内地方のアジングの時期を解説</cite>
秋の特徴は、水温が適温(高すぎず低すぎず)でアジの活性が上がりやすい点にあります。また、青物の回遊が始まるタイミングでアジも沿岸近くを回遊することが多くなり、結果として釣りやすくなります。青物を狙っている最中にアジが釣れたり、逆にアジングをしていてシーバスが掛かることもあるのがこの時期の特徴です。
🍂 秋アジングの特徴
項目 | 内容 |
---|---|
シーズン | 10月~11月 |
平均サイズ | 20~28cm |
活性 | 高い(適水温のため) |
混獲魚種 | シーバス、青物 |
注意点 | 12月以降は急激に厳しくなる |
ただし、12月になり海水温が低下するか内陸で雪が降るとアジングの釣果がほとんど期待できなくなるため、秋のアジングは早めの釣行がおすすめです。特に11月中旬以降は天候が荒れやすくなり、釣行できる日が限られてくるため、チャンスを逃さないことが重要です。
秋のアジは春ほど大型は少ないものの、コンディションが良く、数釣りが楽しめる傾向があります。また、この時期は水温が安定しているため、ビギナーでも比較的釣りやすいシーズンと言えるでしょう。
水温17度を目安にアジの回遊が始まる
アジングにおいて水温は最も重要な要素の一つです。庄内地方では、水温17度を一つの目安としてアジの回遊を予測することができます。
アジの適水温をネットで調べると17度〜23度あたりになります。ちなみに、春に産卵するアジの産卵温度は19度〜21度あたりです。気温が上がり水温も上がらなければ、アジが回遊してこないことになります。
<cite>出典:アジが釣れるのはいつ?山形県庄内地方のアジングの時期を解説</cite>
庄内地方の4月や11月は寒暖差が大きい日が多いため、ある程度気温が上がる日を選択して釣行に出かけると良いでしょう。実際に、気温が高くなり水温も上がった日に釣果が上がることが多いというデータがあります。
🌡️ アジの活動と水温の関係
水温 | アジの状態 | 釣果の期待度 |
---|---|---|
10℃以下 | 深場に移動 | × |
10-16℃ | 回遊し始めるが活性低い | △ |
17-23℃ | 適水温・活性高い | ◎ |
19-21℃ | 産卵適水温 | ◎◎ |
24℃以上 | やや活性低下 | △ |
ただし、アジの適水温という基準はあくまで目安であり、まったく釣れないわけではありません。実際に4月に水温が10度まで下がった日でも酒田本港でアジを釣り上げることができた事例もあります。また、3月の終わりでも気温が上がり水温さえ上昢すればアジは釣れるという報告もあります。
結局のところ、回遊してこなければアジは釣れないわけですから、気温と水温が重要な指標となります。釣行前には気象情報をチェックし、前日よりも気温が上がる日、数日間好天が続いて水温が上昇傾向にある日を選ぶことが釣果アップのコツと言えるでしょう。
また、地域によって水温の上がり方に差があることも覚えておきたいポイントです。一般的に酒田エリアの方が鶴岡エリアより早く水温が上がる傾向にあり、これが釣れ始める時期の違いにつながっています。
狙い目の時間帯は夕マズメと朝マズメ
アジングに限らず多くの釣りで言えることですが、**夕マズメ(日の入り前後)と朝マズメ(日の出前後)**が最も釣れやすい時間帯です。庄内のアジングでもこの原則は変わりません。
夕マズメ朝マズメのときが1番釣れるためです。釣りをしている方であれば誰しもが経験したことがあると思います。日の出日の入りの時間の一瞬だけ、アジが釣れる場合なども多いです。
<cite>出典:アジが釣れるのはいつ?山形県庄内地方のアジングの時期を解説</cite>
この現象には科学的な理由があります。日の出の時間は水中の植物性プランクトンが光合成のため活動を始めるため、それをエサとする動物性プランクトンが活発になります。逆に日の入りの時間帯は、夜行性の植物性プランクトンが活動を始めるため、同様に食物連鎖が活発化します。
⏰ 時間帯別の釣果期待度
時間帯 | 釣果期待度 | 特徴 |
---|---|---|
夕マズメ(日没前後1時間) | ★★★★★ | 最も実績が高い時間帯 |
朝マズメ(日の出前後1時間) | ★★★★★ | 夕マズメと同等の好機 |
ナイトゲーム(常夜灯周辺) | ★★★★☆ | ポイント選びが重要 |
デイゲーム | ★★☆☆☆ | 条件が揃えば可能 |
実釣レポートを見ると、日没前からスタンバイし、日が完全に沈んでから1時間程度が最も濃密なチャンスタイムとなっているようです。この短時間に集中的にアタリが出ることが多く、アジングライト(ヘッドライト)を点灯してしばらく我慢していると、突然アタリが連発し始めるというパターンが典型的です。
また、ナイトゲームでは常夜灯周辺がポイントになります。常夜灯の光にプランクトンが集まり、それを捕食するアジも集まってくるためです。ただし、常夜灯直下というよりは、明暗の境目やその周辺を探る方が効果的な場合が多いようです。
朝マズメも同様に好機ですが、仕事や生活の関係で早朝に釣行するのは難しいという方も多いでしょう。その点、夕マズメは仕事帰りにも寄れる時間帯なので、平日の夕方からの釣行というスタイルも庄内アジングでは一般的です。
庄内アジングの実践テクニックとポイント選び
- 酒田エリアは拾い釣り、鶴岡エリアは群れ探しが基本
- おすすめタックルは専用ロッドと軽量ジグヘッド
- ワームはティクト フィジットヌードが実績高い
- アクションは「あまり動かさない」が春の鉄則
- 潮の効きが釣果を左右する重要ポイント
- 河口部や港湾部が一級ポイント
- まとめ:アジング庄内エリアで尺アジを狙おう
酒田エリアは拾い釣り、鶴岡エリアは群れ探しが基本
庄内地方のアジングは、大きく酒田エリアと鶴岡エリアに分けて考えることができます。この2つのエリアは地形的な特徴が異なるため、釣り方のアプローチも変わってきます。
山形県庄内地方のアジングは、酒田はアジを拾っていく釣り、鶴岡は群れを探す釣りに感じます。
<cite>出典:アジが釣れるのはいつ?山形県庄内地方のアジングの時期を解説</cite>
酒田エリアは外洋に面している箇所が多く、アジが広範囲に散らばって回遊している傾向があります。そのため、一箇所で粘るよりもランガン(ポイントを移動しながら釣る)スタイルで、散らばっているアジを一匹ずつ拾っていくイメージの釣りになります。
一方、鶴岡エリアは漁港が多く、アジが港内に群れで入ってくることがあります。そのため、群れを見つけることが釣果の鍵となり、群れさえ見つかれば短時間で数を伸ばすことができます。ただし、群れが入っていない港では全く釣れないということもあるため、複数のポイントをチェックする必要があります。
🗺️ 酒田エリアと鶴岡エリアの比較
項目 | 酒田エリア | 鶴岡エリア |
---|---|---|
地形 | 外洋に面した開けた場所が多い | 漁港が点在 |
アジの散らばり方 | 広範囲に散在 | 群れで回遊 |
釣り方 | ランガンで拾い釣り | 群れを探すポイント移動 |
シーズン開始 | 早い(4月頃~) | やや遅い(桜が散る頃~) |
特徴 | 安定して少しずつ釣れる | 当たれば爆釣、外れれば厳しい |
主要ポイントとしては、酒田では酒田北港、酒田港、日向川河口などが知られており、鶴岡では由良白山島、加茂漁港、鼠ヶ関などが実績のあるエリアです。また、両エリアの中間に位置する遊佐町も良好なポイントがあります。
それぞれのエリアの特性を理解し、その日の状況や自分の釣りスタイルに合わせてエリアを選択することが、庄内アジングを楽しむコツと言えるでしょう。初心者の方は、まず酒田エリアで確実に1匹を手にすることから始め、慣れてきたら鶴岡エリアで群れを狙う爆釣を目指すという段階的なアプローチも良いかもしれません。
おすすめタックルは専用ロッドと軽量ジグヘッド
アジングで釣果を伸ばすために最も重要なのが専用タックルの使用です。特にロッドは、アジングの繊細なアタリを捉え、軽量ジグヘッドを扱うために必須のアイテムです。
アジングは、1、「タックル(主にロッド)」2、「潮」3、「時間帯」この3つが大事♫何か一つ合ってないと、なかなか伸びない、特に「アジングロッド」専用ロッドを持つことで、劇的に釣りは変わります!
<cite>出典:BB酒田店★庄内アジング、始まってきました★2025(SW)初釣行</cite>
実際の体験談として、メバルタックルでアジングに挑戦したところ、アジング専用ロッドを使っている同行者との釣果に大きな差が出たという報告があります。
まずなにより、1g以下の軽量ジグヘッドが扱いにくい!投げるにも操作するにも、何をどうしているかサオ先から手元まで一切情報が伝わってこないのです…
<cite>出典:庄内全域アジング!メバル!ライトゲーム”楽しすぎ”警報発令!!</cite>
🎣 庄内アジング推奨タックル
アイテム | スペック | 備考 |
---|---|---|
ロッド | 6~7ft台のアジング専用 | ティップの感度が重要 |
リール | 2000番台のスピニングリール | ドラグ性能が良いもの |
ライン | PE 0.3~0.4号 + リーダー | またはエステル0.3号 |
ジグヘッド | 0.3~2g | 基準は0.8g、風がある日は1g以上 |
ワーム | 1.5~3インチ | 後述の実績ワーム参照 |
ジグヘッドの重さは0.8gが基準とされていますが、風の強さや水深、潮の速さによって調整が必要です。実釣例では、東風が強い日に1gのジグヘッドを使用して好釣果を得ています。一般的には以下のような使い分けが推奨されます。
💡 ジグヘッド重量の選び方
- 0.3~0.5g:無風~微風時、表層狙い
- 0.8~1g:基準重量、多くの状況に対応
- 1.5~2g:風が強い時、深場狙い、潮が速い時
また、リールのドラグ調整も重要です。アジは口が柔らかく、強く締めすぎるとフックアウトしやすくなります。実際に、ドラグ調整を忘れてガッツリと締めていたために尺クラスのアジをバラしてしまったという失敗談もあります。ドラグは「弱めに設定してアジが走る感覚を楽しむ」くらいがちょうど良いでしょう。
専用タックルへの投資は決して安くはありませんが、釣果が劇的に変わるという多くの証言があることから、本格的に庄内アジングを楽しむなら優先的に揃えたいアイテムです。
ワームはティクト フィジットヌードが実績高い
庄内の春アジングで最も実績が高いワームとして、ティクト(TICT)のフィジットヌードが挙げられます。
色々使ったけど・・・「ティクト フィジットヌード」春アジにはやっぱりコレ。ピロピロのテールが「オンリーワン」で、昨年出た「イカしてるフレーバー」も良き♫
<cite>出典:BB酒田店★庄内アジング、始まってきました★2025(SW)初釣行</cite>
フィジットヌードの特徴は、ピロピロと動く細いテールです。このテールがわずかな水流でも微細に動き、プランクトンを模したアクションを生み出します。春のアジングでは「あまり動かさない」釣り方が基本となるため、ワーム自体が勝手に動いてくれるこのタイプが非常に有効です。
🐛 庄内アジングで実績のあるワーム
ワーム名 | メーカー | 特徴 | 適合シーズン |
---|---|---|---|
フィジットヌード | ティクト | ピロピロテール、イカフレーバー | 春~秋 |
メデューサ2.8 | 34 | ストレート系、プランクトン模倣 | 春 |
ストリームヘッド専用ワーム | 34 | 小型、繊細なアクション | 通年 |
ワームのジグヘッドへのセッティングも重要です。実績の高い組み合わせとして34のストリームヘッド0.3~0.5gにメデューサ2.8やプランクトンを組み合わせるというセッティングがあります。
ちなみにタックルのベストセッティングは…ジグヘッドは34ストリームヘッド0.3~0.5gに、ワームが34メデューサ2.8、プランクトンがバッチリ。
<cite>出典:庄内全域アジング!メバル!ライトゲーム”楽しすぎ”警報発令!!</cite>
カラー選択については、クリア系やホワイト系が基本となりますが、状況によってピンクやグローなども効果的です。ナイトゲームではグロー(夜光)カラーが有効な場合もありますが、庄内では自然な色の方が実績が高いという声も聞かれます。
また、フレーバー(香り・味)付きワームも近年注目されています。フィジットヌードの「イカしてるフレーバー」は、アジが好むイカの成分を配合しており、アタリの数が増えたという報告もあります。特に活性が低い時や、スレたアジ相手には効果が期待できるかもしれません。
ワームのストックは複数用意し、その日の状況に合わせてローテーションすることが釣果アップの秘訣です。ただし、あまり頻繁に変えすぎるのも考えもので、まずは実績の高いフィジットヌードから始めて、反応が悪い時に他のワームを試すという流れが効率的でしょう。
アクションは「あまり動かさない」が春の鉄則
庄内の春アジングで最も重要なテクニックが**「あまり動かさない」**という釣り方です。これは一般的なアジングの基本である「チョンチョン」アクションとは異なるアプローチです。
今年もやって思ったのは、春は、「あまり動かさない」ほうが良いのかも?アジングの基本「チョンチョン」アクションし過ぎないように、「チョン、スー……………(5秒程度)」流す?潮にまかせる?イメージで、「トン」
<cite>出典:BB酒田店★庄内アジング、始まってきました★2025(SW)初釣行</cite>
具体的なアクション方法としては、**1回軽くロッドをシャクって(チョン)、その後5秒程度そのまま流す(スー)**というパターンを繰り返します。この間、ワームは潮の流れに任せてふわふわと漂い、プランクトンを演出します。
🎯 春アジング基本アクション
- キャスト:狙ったポイントへ投入
- カウントダウン:狙いのレンジまで沈める(5~10カウント程度から開始)
- 軽くシャクる:ロッドティップを30cm程度持ち上げる(チョン)
- ステイ:そのまま5秒程度止める(スー)
- 2~3回繰り返す
- リトリーブ:反応がなければゆっくり巻いてくる
- レンジ変更:反応がなければカウント数を増やして深いレンジを探る
この釣り方は、プランクトンパターンと呼ばれる状況に最適です。春のナイトゲームでは、アジがプランクトンを捕食していることが多く、激しく動くものよりもゆっくり漂うものに反応が良いのです。
実際に、激しくアクションさせて釣れなかったアングラーが、「止めておくだけです」というアドバイスを受けて釣り方を変えたところ、すぐに釣果が出たという事例もあります。
「どうやって釣ってるんですか~汗」「止めておくだけです~」・・・・え。うろ覚えの知識、ちょんちょんちょんちょんやれば釣れるだろ~・・・て、動かしまくってた!!!!釣れないわけです。
<cite>出典:庄内全域アジング!メバル!ライトゲーム”楽しすぎ”警報発令!!</cite>
ただし、これはあくまで春のナイトゲームにおける基本パターンです。デイゲームや秋のシーズンでは、もう少しアクティブに動かした方が良い場合もあります。また、小魚を捕食している「ベイトパターン」の時は、素早いリトリーブやダートアクションが効果的なこともあります。
重要なのは、その日のアジが何を食べているかを推測し、それに合わせたアクションを選択することです。アタリがない時は、アクションのスピードや間隔を変えて試行錯誤してみましょう。
潮の効きが釣果を左右する重要ポイント
アジングにおいて「潮」は絶対条件とも言える重要な要素です。特に庄内地方のような日本海側では、潮の干満差が太平洋側ほど大きくないため、わずかな潮の動きを見逃さないことが重要です。
そのため忘れてはいけない「絶対条件」が一つ。「潮」コレ効かないと、どんな有望な釣り場でも、釣れません・・・と思ってます。少なくとも私には難しい。
<cite>出典:BB酒田店★庄内アジング、始まってきました★2025(SW)初釣行</cite>
日本海側は潮の効きが干満でも弱いですが、もし狙って行けるなら、上げ、下げ止まりの前後1時間程度を狙って行くのがオススメです。この時間帯に潮が動き、アジの活性が上がりやすくなります。
🌊 潮回りと釣果の関係
潮回り | 潮の動き | 釣果期待度 | 備考 |
---|---|---|---|
大潮 | 強い | ★★★★☆ | 動きすぎて難しい場合も |
中潮 | 適度 | ★★★★★ | 最もバランスが良い |
小潮 | 弱い | ★★★☆☆ | 時合いが短い |
長潮・若潮 | 非常に弱い | ★★☆☆☆ | 難易度高い |
実釣例では、中潮で満潮が午後3時32分、日没のタイミングが下げ3分という条件で好釣果を得ています。このように、潮が動き始めるタイミングと夕マズメが重なると、爆発的な釣果が期待できます。
また、潮の流れる方向も重要です。潮通しの良い一角を見つけることが、群れの回遊ルートを押さえることにつながります。実際の釣行では、潮通しの良さげな場所に狙いを絞ってエントリーし、大当たりだったという報告があります。
潮通しの良さげな一角に狙いを絞ってエントリー٩(* ॑ ॑* )ว ⁼³₌₃ ꒱꒱これが大当たりദ്ദി ˃ ᵕ ˂ ) ✧平均尺アジが回遊してきた〜🐟🐟🐟
<cite>出典:続々庄内アジング★スタッフすずき釣行</cite>
潮を読むためには、**タイドグラフ(潮汐表)**の確認が不可欠です。スマートフォンアプリで簡単にチェックできるので、釣行前には必ず確認しましょう。また、現地で実際に潮の流れを観察し、流れている方向や速さを把握することも重要です。
経験を積むことで、「今日は潮が効いている」「潮が止まっている」といった判断ができるようになります。最初のうちは、潮が動く時間帯を狙って釣行することを心がけると良いでしょう。
河口部や港湾部が一級ポイント
庄内地方のアジングポイントは多数ありますが、特に実績が高いのが河口部と港湾部です。それぞれに特徴があり、状況に応じて使い分けることが釣果アップにつながります。
河口部は、淡水と海水が混じり合う汽水域となり、アジのエサとなるプランクトンや小魚が豊富に集まります。また、川からの水の流れが海に向かうため、自然な潮の流れができ、アジが回遊しやすいルートとなります。
この日のねらいは豆アジではない良型アジですが、庄内浜のアジングで押さえておきたいのが風向きです。本命の釣り場は、鳥海山から流れ出る日向川の河口エリアです。
<cite>出典:山形県・庄内浜。海も川も豊富なアタリ。夢舞台で堪能するアジングとアユ</cite>
🏞️ 庄内の主要アジングポイント
エリア | ポイント名 | タイプ | 特徴 |
---|---|---|---|
酒田 | 酒田北港 | 港湾 | 水路周辺が好ポイント |
酒田 | 酒田港 | 港湾 | 広範囲に探れる |
酒田 | 日向川河口 | 河口 | 良型実績が高い |
鶴岡 | 由良白山島 | 磯 | 景観も美しい一級ポイント |
鶴岡 | 加茂漁港 | 港湾 | 群れが入れば爆釣 |
鶴岡 | 加茂荒崎 | 磯 | 大型実績あり |
鶴岡 | 鼠ヶ関 | 港湾・磯 | 新潟県境の好ポイント |
遊佐 | 月光川河口 | 河口・磯 | 十六羅漢岩周辺 |
港湾部は、常夜灯があるポイントが多く、ナイトゲームに適しています。また、足場が良く、初心者でも安全に釣りができるのが大きなメリットです。酒田北港の水路周辺は特に人気が高く、アジングだけでなくシーバスなども狙えます。
河口部と港湾部の中間的な性格を持つのが磯場です。由良白山島や加茂荒崎などの磯場は、潮通しが良く、大型のアジが回遊してくる確率が高いポイントです。ただし、足場が悪く、波をかぶる危険もあるため、ライフジャケットの着用は必須です。
実際の釣行では、河口部の緩流帯(流れが当たってから緩やかになる場所)が好ポイントとなっています。
川の流れが手前の消波ブロックに当たっている緩流帯をねらいました。すると「来ました!」とすぐに反応。
<cite>出典:山形県・庄内浜。海も川も豊富なアタリ。夢舞台で堪能するアジングとアユ</cite>
ポイント選びの際は、場所は海水の動きがある所へという原則を忘れないようにしましょう。漁港などでは必ず出入口になる場所があり、回遊があればアジが必ず通る場所です。漁港の中で待っているよりは、アジが通る場所に行った方が釣れる確率は高くなります。
まとめ:アジング庄内エリアで尺アジを狙おう
最後に記事のポイントをまとめます。
- 庄内地方は対馬暖流と河川からの栄養供給により、アジの魚影が極めて濃い日本海屈指のアジングフィールドである
- ベストシーズンは春(5月~6月)と秋(10月~11月)の2回で、特に春は尺アジが高確率で狙える
- アジの回遊開始の目安は水温17度で、気温が上がる日を選んで釣行すると釣果が上がりやすい
- 狙い目の時間帯は夕マズメと朝マズメで、日の出日の入り前後1時間が最も濃密なチャンスタイム
- 酒田エリアはランガンスタイルの拾い釣り、鶴岡エリアは群れを探す釣りという違いがある
- アジング専用ロッドの使用が釣果を劇的に変える最重要ポイント
- ジグヘッドの基準重量は0.8gで、風や潮の状況に応じて0.3~2gの範囲で調整する
- 実績ワームはティクトのフィジットヌードで、ピロピロテールがプランクトンパターンに効果的
- 春のナイトゲームでは「あまり動かさない」釣り方が基本で、チョン→5秒ステイのパターンが有効
- 潮の効きが絶対条件で、上げ下げの止まり前後1時間が狙い目
- 河口部と港湾部が一級ポイントで、特に河口の緩流帯はアジが溜まりやすい
- 由良白山島、酒田北港、日向川河口などが実績の高い具体的ポイント
- 春アジは産卵を控え体高があり、引きが強烈で30cm超も珍しくない
- 秋アジは青物回遊に伴い活性が上がり、数釣りが楽しめる
- ナイトゲームでは常夜灯周辺の明暗境目が効果的なポイントになる
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- BB酒田店★庄内アジング、始まってきました★2025(SW)初釣行
- アジが釣れるのはいつ?山形県庄内地方のアジングの時期を解説
- 続々庄内アジング★スタッフすずき釣行
- 尺アジ撃破!? 庄内磯アジング
- 庄内全域アジング!メバル!ライトゲーム”楽しすぎ”警報発令!!
- 【34STAFFLOG】山形庄内アジング
- 山形県・庄内浜。海も川も豊富なアタリ。夢舞台で堪能するアジングとアユ
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