アジングで遠投したいけど、市販のフロート(飛ばしウキ)は意外と高いし、根掛かりでロストするのが怖くて攻めきれない…そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。実は、100均で手に入る材料だけで、市販品に負けない性能の飛ばしウキを自作できるんです。インターネット上には多くのアングラーが実践している自作方法が散らばっており、その中でも特に効果的な手法をまとめてみました。
この記事では、スーパーボールやおゆプラ(おゆまる)を使った具体的な作成手順から、フローティングタイプとシンキングタイプの作り分け、さらには夜光仕様やエクスパンダ風のアレンジまで、幅広く紹介していきます。1個あたり15円~100円程度で作れるため、根掛かりを恐れず積極的に攻められるのが最大の魅力です。
この記事のポイント |
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✓ スーパーボールを使えば1個15円から飛ばしウキが自作できる |
✓ ダイソーの「おゆプラ」なら何度でも作り直しが可能 |
✓ フローティングとシンキングを自由に作り分けられる |
✓ 市販品と同等の飛距離と操作性を実現できる |

アジング用飛ばしウキの自作に必要な材料と基本の作り方
- スーパーボールを使った最もシンプルな自作方法
- ダイソーの「おゆプラ」で作る失敗知らずのフロート
- 必要な材料とコストを徹底比較
- フローティングタイプの基本的な作成手順
- シンキングタイプへの改造テクニック
- 夜光仕様で夜釣りの視認性をアップさせる方法
スーパーボールを使った最もシンプルな自作方法
スーパーボールを使った飛ばしウキの自作は、最も手軽で人気の高い方法です。特にラグビー型のスーパーボールは空気抵抗が少なく、飛距離を稼ぎやすい形状として多くのアングラーに支持されています。
材料は驚くほどシンプルで、ラグビー型スーパーボール(約10~12g)、硬質ステンレス線材(0.5~0.6mm)、そしてニッパーがあれば作成可能です。スーパーボールは100均でも購入できますが、ネット通販でまとめ買いすると1個あたり20~40円程度とさらにお得になります。
ラグビー型スーパーボールを50個セットで購入すると、1個あたり約40円。自作フロート全体のコストは1個15~50円程度に抑えられる。
作り方の基本は、ステンレス線材を約7cm程度にカットし、U字型に曲げてスーパーボールに差し込むだけです。ステンレスを少しハの字気味に曲げておくと、刺した後に開く力が働いて抜けにくくなります。これだけで市販品の400円以上するフロートと同等の機能を持つ飛ばしウキが完成します。
耐久性についても実用レベルで、エギングロッドでフルキャストしても抜けないという報告が多数あります。一般的なアジングロッドでの使用なら、まず問題なく使い続けられるでしょう。万が一ロストしても経済的ダメージが少ないため、磯際や藻場など根掛かりしやすいポイントも積極的に攻められるのが大きなメリットです。
ダイソーの「おゆプラ」で作る失敗知らずのフロート
ダイソーで販売されている「おゆプラ」(おゆまるの類似品)を使った自作方法は、何度でも作り直しができるという最大の利点があります。お湯で温めると柔らかくなり、冷めると硬化するという性質を持っているため、形が気に入らなければ何度でもやり直せるのです。
おゆプラは1袋(3本入り)が110円で、1本あたりの重さは約4gです。フロート1個を作るのに通常3~4本使用するため、1個あたりのコストは100円前後となります。スーパーボール方式よりやや高めですが、自由度の高さと調整のしやすさを考えると十分コストパフォーマンスに優れています。
サーフからのフロートアジングでは5g前後のフローティングタイプが有効だが、市販品は少なく価格も高い。おゆプラなら1個100円以内で自作できる。
作成に必要な道具は、ローリングスイベル(6号前後)、ケミホタル25(夜釣り用)、ガン玉(重さ調整用)、そして0.5mm程度の太針やクギ(中心に穴を開けるため)です。デジタルスケールがあれば、使用するおゆプラの分量を正確に決められます。
おゆプラの大きな利点は、フローティングタイプもシンキングタイプも自在に作り分けられる点です。ネイルシンカーや釘を埋め込む量を調整することで、残浮力やシンキング速度を細かくコントロールできます。また、ケミホタルを挿せる構造にすれば、夜釣りでの視認性も大幅に向上します。
📊 おゆプラ自作フロートの特徴
項目 | 内容 |
---|---|
材料費 | 1個あたり約100円 |
作り直し | 何度でも可能 |
重さ調整 | 自由自在 |
形状 | 円錐形・丸型など選択可 |
カラー | 白・オレンジ・黄色・透明・ラメ入りなど多彩 |
必要な材料とコストを徹底比較
自作飛ばしウキの材料は、作成方法によって異なりますが、いずれも低コストで入手可能です。ここでは主要な2つの方法について、必要な材料とコストを比較してみましょう。
🎯 スーパーボール方式の材料リスト
材料名 | 価格(参考) | 入手先 | 備考 |
---|---|---|---|
ラグビー型スーパーボール | 50個で約2,000円 | Amazon、楽天 | 1個あたり40円 |
硬質ステンレス線材0.6mm | 約280円 | ホームセンター、Amazon | 複数個作成可能 |
ニッパー | 100~1,000円程度 | 100均、ホームセンター | 初期投資のみ |
合計コスト | 1個あたり15~50円 | – | – |
🎯 おゆプラ方式の材料リスト
材料名 | 価格(参考) | 入手先 | 備考 |
---|---|---|---|
おゆプラ(3本入り) | 110円 | ダイソー | 1個分で3~4本使用 |
ローリングスイベル6号 | 50個で約380円 | 釣具店、Amazon | 1個あたり8円程度 |
ネイルシンカー(任意) | 30個で約500円 | Amazon | シンキング用 |
ケミホタル25(任意) | 5本で約200円 | 釣具店 | 夜釣り視認性向上 |
合計コスト | 1個あたり80~150円 | – | – |
市販のフロートは安いもので300円程度、シャローフリークなどの有名製品は400~500円以上します。自作なら市販品の3分の1から10分の1のコストで済むため、複数個作っておいてポイントや状況に応じて使い分けることも容易です。
投資対効果で考えると、最初に道具を揃える初期投資が1,000~2,000円程度必要ですが、10個も作れば市販品を買うより安くなります。おそらく多くのアングラーにとって、シーズン中に10個以上のフロートを使用することを考えれば、自作の経済的メリットは明らかでしょう。
フローティングタイプの基本的な作成手順
フローティングタイプの飛ばしウキは、表層から中層を攻めるのに適しており、シャローエリアや藻場の上を引いてくる釣りに効果的です。ここでは最も基本的なスーパーボールを使った作成手順を詳しく解説します。
📝 作成手順(所要時間:約1分/個)
- ステンレス線材のカット:硬質ステンレス線材(0.6mm)を約7cmの長さでカットします。切れ端が飛ばないようニッパーで慎重に切断してください。
- U字型への加工:カットしたステンレスを、左右の長さが均等になるようU字型に曲げます。この際、完全にまっすぐではなく少しハの字気味に曲げるのがコツです。
- スーパーボールへの差し込み:スーパーボールの中心軸に沿って、ステンレス線材を差し込みます。真っ直ぐ差し込まないと横方向に力がかかり、スーパーボールが割れる可能性があるので注意が必要です。
- 抜け防止加工:貫通したステンレスの端をL字に曲げることで、抜け防止のストッパーになります。余分な部分はニッパーでカットしてください。
電動ドリルよりハンドドリルの方が力加減を調整しやすく、スーパーボールに穴を開ける作業が安全。釣り具のカスタマイズにも便利。
完成したフロートの重さは約10~12g程度になり、残浮力は0.8~1.0g程度です。つまり0.8g以下のジグヘッドなら水面に浮き、1g以上なら沈んでいく計算になります。この特性を活かして、狙いたいレンジに応じてジグヘッドの重さを調整すると良いでしょう。
スーパーボールに差し込むだけのシンプル構造ですが、実釣での強度は十分です。キャスト時の負荷程度ではアイ部分の変形や抜けはほとんど発生せず、複数回の釣行でも問題なく使用できるという報告が多数あります。
シンキングタイプへの改造テクニック
フローティングタイプだけでなく、シンキングタイプも簡単に作れるのが自作フロートの大きな魅力です。中層からボトム付近を効率よく探りたい場合や、潮の流れが速いポイントで使用する際には、シンキングタイプが威力を発揮します。
シンキングタイプへの改造は、フロート本体に重りを追加するだけで実現できます。最も手軽な方法は100均の木ネジをドライバーでねじ込むというもの。アイと反対側の位置にバランサーとして埋め込むことで、沈下速度を調整できます。
ネイルシンカーを入れる量を調整することで、シンキングタイプの沈む速さをコントロールできる。2.2gのシンカーで約1.2gの沈下重量になる。
より精密な調整を求めるなら、ネイルシンカーを使用する方法がおすすめです。ネイルシンカーは様々な重さがあり、0.5g、1.0g、1.8g、2.2gなどから選択できます。スーパーボールやおゆプラに穴を開けてシンカーを埋め込み、接着剤やUVレジンで固定します。
📊 シンキングタイプの重量バランス例
フロート本体重量 | シンカー重量 | 残浮力/沈下重量 | 用途 |
---|---|---|---|
10g | なし | +0.8g(フローティング) | 表層~浅場 |
10g | 0.5g | 約±0g(スローシンキング) | 中層キープ |
10g | 1.0g | -0.2g(シンキング) | 中層~やや深場 |
10g | 2.0g以上 | -1.0g以上(ファストシンキング) | ボトム付近 |
シンキングタイプを作る際の注意点は、中心付近にシンカーを配置することです。端に寄りすぎると姿勢が不安定になり、ライントラブルの原因となります。また、おゆプラの場合は中心にねじを入れすぎるとボロボロ崩れることがあるため、慎重に作業する必要があります。
フローティングとシンキングの両方を数個ずつ用意しておけば、当日の海況や狙いたいレンジに応じて柔軟に対応できます。特に初めて訪れるポイントでは、様々なタイプを試せる準備をしておくことが釣果アップのカギとなるでしょう。
夜光仕様で夜釣りの視認性をアップさせる方法
アジングは夜釣りが中心となることも多いため、遠投先でのフロートの位置を把握できる夜光仕様は非常に実用的です。夜光仕様には大きく分けて2つのアプローチがあります。
まず最もシンプルな方法は、夜光(蓄光)タイプのスーパーボールを使用することです。ラグビー型の夜光スーパーボールは20個入りで約1,000円、50個入りで約2,000円程度で入手でき、日中にライトで蓄光させておけば、夜間でも約30m先まで視認できるという報告があります。
夜光スーパーボールを使った自作フロートは、視認距離約30mを実現。遠投先でのフロートの位置を把握しやすく、釣果向上にも寄与する。
もう一つの方法は、ケミホタル(ケミカルライト)を挿入できる構造にすることです。おゆプラで自作する場合、円錐形に成形してケミホタル25を挿せる穴を作っておきます。ケミホタルの挿入量で中に残る空気の量が変わり、残浮力も微調整できるという副次的なメリットもあります。
ケミホタルを使用するメリットは、より強力な発光が長時間持続する点です。蓄光タイプは時間経過とともに光が弱くなりますが、ケミホタルなら4~8時間程度は安定した発光が続きます。ただし、ケミホタルは消耗品なので、ランニングコストがかかる点は考慮が必要です。
夜光仕様の利点は視認性だけではありません。一般的には、フロートの位置を把握できればアタリの取り方も変わってきます。フロートが止まったり動きが変わったりした瞬間を見逃さずにフッキングできるため、釣果アップにもつながる可能性があります。ただし、魚が夜光を警戒する場合もあるため、状況に応じて夜光なしのフロートと使い分けるのが賢明でしょう。
自作飛ばしウキの実釣性能とアレンジバリエーション
- 市販品との性能比較と実釣インプレッション
- エクスパンダ風ワイヤータイプの自作方法
- 2個連結タイプで浮力と飛距離を両立
- 中通し式フロートリグへの応用
- カラーバリエーションと使い分けのコツ
- 自作フロートで実際にアジ・メバルを釣った事例
- まとめ:アジング用飛ばしウキの自作で釣りの幅を広げよう
市販品との性能比較と実釣インプレッション
自作フロートの最大の懸念は「本当に市販品と同じように使えるのか?」という点でしょう。結論から言えば、飛距離、操作性、耐久性のいずれも実用レベルで市販品に匹敵する性能を持っています。
飛距離については、10~12gのラグビー型スーパーボールを使った自作フロートで、40~50m程度の遠投が可能という報告が複数あります。これは市販のシャローフリーク(10.5g)などと同等かそれ以上の飛距離です。空気抵抗を考えると、丸型よりもラグビー型のほうが優れているのは間違いないでしょう。
12gのフロートを遠投、40~50mは飛んでいる。強風時でもフロートがシーアンカーとなり仕掛けを安定させやすく、アタリが頻発した。
操作性についても、市販品と遜色ないという評価が多数あります。特にスーパーボールのゴム素材は水の抵抗を適度に受けるため、潮の流れを読みやすいというメリットがあります。フォール中の姿勢も安定しており、ライントラブルが少ないのも高評価のポイントです。
耐久性に関しては、むしろ自作品のほうが優れている面もあります。スーパーボールのゴム素材は磯にぶつけても割れにくく、多少のダメージなら問題なく使い続けられます。市販品のプラスチック製フロートが一撃で割れるような状況でも、自作フロートなら生き残ることが多いのです。
📊 市販品vs自作品の性能比較表
評価項目 | 市販品(シャローフリーク等) | 自作品(スーパーボール) | 自作品(おゆプラ) |
---|---|---|---|
価格 | 400~500円 | 15~50円 | 80~150円 |
飛距離 | ◎(50m以上) | ○(40~50m) | △(やや劣る) |
操作性 | ◎ | ◎ | ○ |
耐久性 | ○(割れやすい) | ◎(ゴムで頑丈) | ◎(作り直し可) |
カスタマイズ性 | ×(固定仕様) | ○(重さ調整可) | ◎(自由自在) |
コスパ | △ | ◎ | ◎ |
唯一、市販品が明確に優れているのは完成度と均一性です。工場生産された製品は個体差が少なく、どれを使っても同じ性能が期待できます。一方、自作品は作り手の技術によってバラつきが出る可能性があります。ただし、何個か作れば慣れてきて、ほぼ同じ仕様のものを安定して生産できるようになるでしょう。
エクスパンダ風ワイヤータイプの自作方法
アルカジックジャパンの「シャローフリークエクスパンダ」は、ワイヤーフレームを採用した超遠投タイプのフロートです。このエクスパンダ風の構造を自作することで、ライントラブルの軽減と飛距離のさらなる向上が期待できます。
エクスパンダ風の最大の特徴は、フロート本体からラインを通すアイまでの距離が長いワイヤー構造になっている点です。これにより、波やうねりがある状況でもリーダーとフロート用ラインが絡みにくくなります。通常のフロートでは結び目ができてしまうような荒れた日でも、ワイヤー構造なら絡むことはあっても結び目ができることはほとんどありません。
エクスパンダのワイヤー構造は、荒れた日でもラインが結ばずに使える。ライントラブル軽減のために制作した。
🔧 エクスパンダ風の作成手順
- 通常より長めのステンレス線材(15~20cm程度)を用意
- 一方の端を小さなアイ状に丸める(ラインを通す部分)
- スーパーボールに差し込む位置から5~10cm離れた場所にアイを配置
- 残りの線材をスーパーボールに差し込んで固定
- L字に曲げて抜け防止加工を施す
長いワイヤーを使用するため、やや重量が増しますが、それを上回るメリットがあります。特にサーフや磯など波の影響を受けやすい場所では、エクスパンダ風の構造が威力を発揮するでしょう。
デメリットとしては、コンパクトさが失われるため、持ち運びや保管がやや不便になる点が挙げられます。また、キャスト時にワイヤー部分が風の抵抗を受けやすくなるため、無風~微風時に比べて強風時は飛距離がやや落ちる可能性があります。それでも通常のフロートよりは飛ぶため、状況に応じて使い分けるのが賢明です。
2個連結タイプで浮力と飛距離を両立
スーパーボール1個では飛距離が物足りない、でも浮力は欲しい…そんな要望に応えるのが2個連結タイプのフロートです。スーパーボールを2つつなげることで、重量と浮力を両立させた特殊なフロートを作ることができます。
連結タイプの作成方法は、ドリルで穴を開ける際に反対側まで貫通させ、上下の入り口だけにレジンや接着剤を流し込んで、穴の真ん中を中空構造にするのがポイントです。これを2つ作って連結させれば完成です。
2個連結することで重さが増すため飛距離も期待できる。中空構造により浮力も増し、藻場のシャローエリア表層を広範囲に狙える。
📊 連結タイプの特性
項目 | 1個タイプ | 2個連結タイプ |
---|---|---|
重量 | 約10~12g | 約20~24g |
浮力 | 約0.8~1.0g | 約2.0~2.5g |
飛距離 | 40~50m | 50~60m |
空気抵抗 | 小 | やや大 |
適した状況 | 一般的な釣り場 | 藻場・シャローエリア |
連結タイプのメリットは、高浮力により藻場や障害物の上をゆっくり引いてこられる点です。通常のフロートでは沈んでしまうような軽いジグヘッド(0.3~0.5g)でも、表層をキープしながら広範囲を探ることができます。
デメリットは空気抵抗が大きくなるため、飛距離の伸びが重量ほどは向上しない点です。単純計算では2倍の重さなので2倍飛びそうですが、実際には1.2~1.5倍程度の飛距離向上に留まることが多いようです。それでも通常のフロートより確実に飛ぶため、状況に応じて選択肢に加える価値は十分あります。
中通し式フロートリグへの応用
フロートリグには大きく分けて**固定式と遊動式(中通し式)**があります。自作フロートも工夫次第で中通し式に対応させることができ、より繊細なアタリを取りやすくなります。
中通し式の最大のメリットは、魚がワームを咥えたときに違和感を与えにくい点です。固定式ではフロートの重さが直接ラインを通じて伝わるため、魚が警戒してすぐに吐き出してしまうことがあります。遊動式なら魚が引っ張ってもラインがスムーズに出ていくため、食い込みが良くなります。
中通しタイプを作る場合は「カラミ止めパイプ」などを中に入れた方がラインの滑りが良い。
🔧 中通し式への改造ポイント
- スーパーボールやおゆプラに貫通穴を開ける
- 穴の中に「カラミ止めパイプ」や「フィックスパイプ」を通す
- パイプの直径は2mm程度が適切
- 上下にウキゴムなどのストッパーを配置して遊動幅を調整
中通し式では、フロートがライン上を自由に動くため、ウキゴムやシモリ玉でフロートの可動範囲を設定する必要があります。完全な全層遊動にするか、ある程度の範囲内で遊動させるかは、釣り方や好みによって調整できます。
中通し式のデメリットは、仕掛けがやや複雑になり、セッティングに時間がかかる点です。また、ライン上をフロートが動くため、キャスト時の飛行姿勢が不安定になりやすく、バックラッシュなどのトラブルが起きやすい傾向があります。初心者の方は固定式から始めて、慣れてきたら中通し式にチャレンジするのが良いでしょう。
カラーバリエーションと使い分けのコツ
自作フロートの利点の一つは、カラーバリエーションを自由に選べる点です。市販品は白やクリア、夜光などに限られますが、自作なら好みの色で作ることができます。
スーパーボールは赤、青、黄色、緑、ピンクなど様々な色があります。おゆプラも白、オレンジ、黄色、透明、ラメ入りなど多彩なカラーが販売されています。これらを組み合わせることで、状況や個人の好みに合わせたオリジナルフロートを作成できます。
🎨 カラー選択の考え方
カラー | 視認性 | 推奨される状況 |
---|---|---|
白・クリア | ○ | 日中、明るい場所 |
夜光(蓄光) | ◎ | 夜釣り全般 |
オレンジ・黄色 | ◎ | 薄暗い時間帯、曇天 |
ラメ入り | ○ | アピール重視の釣り |
黒・濃色 | △ | 魚が警戒する場合 |
カラー選択で重要なのは、アングラー側の視認性と魚への影響のバランスです。一般的には、魚は上方からの影に敏感なため、フロートの色よりも形やシルエットの方が重要だと考えられています。そのため、アングラーが見やすい色を優先して選ぶのが実用的でしょう。
ただし、超クリアな水質や魚のプレッシャーが高い場所では、透明やクリアカラーの方が警戒されにくい可能性があります。逆に、濁りが入っている状況や遠投する場合は、視認性の高いオレンジや黄色が有利になります。
複数のカラーを用意して、釣り場の条件や時間帯によって使い分けるのが理想的です。自作なら低コストで様々なカラーを揃えられるため、実験的に色々試してみる楽しみもあります。その日の正解カラーを見つけられれば、釣果アップにもつながるかもしれません。
自作フロートで実際にアジ・メバルを釣った事例
理論や作り方だけでなく、実際に自作フロートで魚が釣れているのかが最も重要なポイントです。インターネット上には、自作フロートを使った実釣報告が多数あり、その多くで良好な釣果が報告されています。
ある釣行記では、自作フロート(12g)を使用してフロートアジングに初挑戦し、中アジ(15~25cm程度)を複数枚キャッチしています。風が強い日でもフロートがシーアンカーの役割を果たし、仕掛けを安定させやすかったことが好釣果につながったようです。
自作12gフロートでカウント30まで沈めた所で中アジが針掛かり。MAX25cmまでが飽きないくらい遊んでくれた。
別の事例では、スーパーボールで作った15円のフロートを使用し、20cm程度のアジとメバルをゲットしています。市販品と変わらない操作性で、フロートとしての役目をしっかり果たしたとのことです。
スーパーボールで作った約15円のフロートで、ライトゲームの楽しさを堪能。20cmのアジとメバルをキャッチできた。
メバリングでも自作フロートは活躍しており、尺メバル(30cm超)をゲットした事例もあります。シャローフリーク型の自作フロートを使用し、遠投して沖のポイントを攻略したことが功を奏したようです。
📊 自作フロートでの釣果事例まとめ
魚種 | サイズ | 使用したフロート | 状況 |
---|---|---|---|
アジ | 15~25cm | スーパーボール12g | 強風時、沖40~50m |
メバル | 約20cm | スーパーボール10g | 夜釣り、表層~中層 |
メバル | 31cm(尺) | スーパーボール型 | 遠投、沖のポイント |
アジ | 20cm前後 | おゆプラ製5.5g | サーフ、フローティング |
これらの事例から分かるのは、自作フロートでも市販品と同等の釣果が期待できるということです。むしろ、根掛かりを恐れずに攻めやすい心理的アドバンテージが、より積極的なアプローチにつながり、結果として釣果向上に貢献している可能性もあります。
自作フロートの性能が市販品に劣らないことは、多くの実釣事例によって証明されています。コストを抑えつつ、自分好みのカスタマイズを施したフロートで魚を釣る喜びは、市販品を使う以上の満足感をもたらしてくれるでしょう。
まとめ:アジング用飛ばしウキの自作で釣りの幅を広げよう
最後に記事のポイントをまとめます。
- スーパーボール+ステンレス線材で1個15~50円の激安フロートが作れる
- ダイソーの「おゆプラ」なら何度でも作り直しができて失敗知らず
- ラグビー型スーパーボールは空気抵抗が少なく飛距離が出やすい
- フローティングとシンキングを自由に作り分けられる
- ネイルシンカーや木ネジで簡単にシンキング化が可能
- 夜光スーパーボールなら約30m先まで視認できる
- ケミホタルを挿入できる構造にすればさらに視認性が向上する
- エクスパンダ風のワイヤー構造でライントラブルを軽減できる
- 2個連結タイプは高浮力で藻場のシャローエリアに最適
- 中通し式への改造も可能でより繊細なアタリが取れる
- カラーバリエーションが豊富で状況に応じた使い分けができる
- 市販品の3分の1~10分の1のコストで同等の性能を実現
- 実釣での飛距離は40~50m程度と市販品に匹敵する
- ゴム素材のため磯にぶつけても壊れにくく耐久性が高い
- 自作フロートで尺メバルを含む良型の釣果実績が多数ある
- 根掛かりを恐れず積極的に攻められる心理的メリットがある
- 複数個作って状況に応じた使い分けが経済的に可能になる
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 自作フロート(飛ばしウキ)アジング編 | sohstrm424のブログ
- アジング・メバリング用のフロートを自作! 尺メバルもゲット!
- アジング用フロートを自作してみました(^-^) | みゆパパのブログ
- メバリングの飛ばし浮き自作│でこのシーバスほげり日誌
- 自作【Fシステム】フロートリグは夜光スーパーボールで量産可能!? | Red wave
- 【簡易版】サーフアジングやメバリングに使える飛ばし浮きの自作
- 1個”15円”!?ライトゲームの人気ツールを自作した結果…アジ・メバルが爆釣した! | TSURI HACK
- アジングのキャロ。自作が最強!? | 釣りバカキノピーが行く!!
- シンキングタイプ飛ばし浮きの自作
- 【フロートリグ】アジング、メバリング用に激安で簡単に自作する方法!|あおむしの釣行記4
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