2023年のアジング界は、コロナ禍を経て大会が本格再開し、新製品の発売も相次ぐなど、大きな盛り上がりを見せた一年でした。全国各地で開催されたアジングカップでは熱戦が繰り広げられ、新たなテクニックや効果的なタックルセッティングが次々と生まれています。また、軽量化と高感度化が進んだロッドやリール、飛距離性能に優れた新世代ラインなど、アジングギアの進化も目覚ましいものがありました。
本記事では、インターネット上に散らばる2023年のアジング情報を徹底的に収集・分析し、大会結果からタックルインプレ、各地の釣果情報まで、この一年のアジングシーンを総括します。実際に釣り場で結果を出したアングラーたちの声や、プロショップスタッフの評価、さらには製品開発の背景まで、多角的な視点から2023年のアジングを振り返ります。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ 2023年に開催された主要アジング大会の結果と傾向を詳しく解説 |
| ✓ 実際に使用されて高評価を得たタックルの具体的なインプレッション |
| ✓ 全国各地の2023年アジング釣果データと季節ごとのパターン分析 |
| ✓ 2024年以降のアジングに活かせる実践的なテクニックとヒント |
2023年アジング界の注目トピックスと釣果動向
- 2023年の主要アジング大会は熱戦続きだったこと
- 全国各地で報告された2023年アジング釣果の特徴
- 季節ごとに見る2023年アジングパターンの変化
- 産卵期アジングで2023年に効果的だった攻略法
- 秋シーズンの2023年アジング状況は豆アジ主体
- 2023年冬のアジングは厳しい条件との戦い
2023年の主要アジング大会は熱戦続きだったこと
2023年のアジング界で最も注目を集めたのが、6年ぶりに淡路島で開催された34アジングカップ全国大会でした。コロナ禍で中断していた大規模大会が本格的に再開し、全国各地から予選を勝ち抜いた強豪アングラーたちが集結しました。
「地方予選を制して全国大会にコマを進める事ができた。全国大会の会場は地元・大阪府岬町の小島養漁場。全国大会予選1戦目は自分でも驚く程釣果に恵まれて44匹、2戦目も1回戦で掴んだパターンを続けて41匹を釣り、遂に決勝戦にまでたどり着いた。」
この大会では、予選から決勝まで一貫してパターンの再現性が重視されました。単発的な釣果ではなく、状況を読み解いて継続的に釣り続ける技術が求められたのです。決勝戦は30分×2ローテーション方式で行われ、僅差の勝負となりました。
また、大分県で開催された34アジングカップでは、厳しい状況の中での駆け引きが見られました。地元アングラーの優位性だけでなく、ポイント選択の的確さやレンジ攻略の精度が勝敗を分けるポイントとなっています。
🏆 2023年主要アジング大会の特徴
| 大会名 | 開催地 | 特徴 |
|---|---|---|
| 34アジングカップ全国大会 | 淡路島(大阪府岬町) | 6年ぶりの開催、85匹の大会記録 |
| 34アジングカップ大分大会 | 大分県鶴見 | 厳しい状況下での技術勝負 |
| 34アジングカップ呼子大会 | 佐賀県呼子 | 地方予選として注目 |
大会を通じて見えてきたのは、2023年のアジングでは軽量ジグヘッドの使いこなしとドリフトテクニックの重要性でした。特に0.4g~0.8gクラスの超軽量ジグヘッドを潮に乗せて流す技術が、多くの上位入賞者に共通していました。
全国各地で報告された2023年アジング釣果の特徴
2023年のアジング釣果を全国的に見ると、サイズよりも数を重視する傾向が顕著でした。多くのフィールドで豆アジ主体の釣りとなり、20cm以上の良型を安定して釣るのは難しい状況が続きました。
九州北部のアングラーからは以下のような報告がありました:
「4:30-6:00までしてきました。内容は前回と同じなので省略。クーラーにもまだ入ってたので、40匹位ですかね。」
早朝の短時間釣行で安定して釣果を得られるパターンが確立されていた一方で、日中や夕まずめの活性は不安定という声も多く聞かれました。特に満潮周りや大潮の潮止まり時は、明らかにアタリが減少する傾向がありました。
📊 エリア別2023年アジング釣果傾向
| エリア | サイズ傾向 | 数釣り難易度 | ベストシーズン |
|---|---|---|---|
| 神戸港湾部 | 10-15cm中心 | 中程度 | 秋(10-11月) |
| 大分県中部 | 15-25cm混在 | やや難 | 春・秋 |
| 福岡県博多湾 | 豆アジ中心 | 比較的容易 | 夏-秋 |
| 日本海側 | サイズ良好 | 難易度高 | 秋-冬 |
兵庫県の姫路離島周辺では、秋のエギングシーズンと重なる時期に小型アジの群れが接岸する様子が観察されています。サイズは小さいものの、条件が合えば数釣りが楽しめる状況でした。
日本海側のアジングについては、サイズは良いが数が伸びないという特徴が報告されています。尺クラスのアジがヒットする可能性がある一方で、1時間以上アタリが無い状況も珍しくなく、我慢の釣りとなっていました。
季節ごとに見る2023年アジングパターンの変化
2023年のアジングシーンを季節ごとに分析すると、明確なパターンの変化が見られました。春の産卵期、夏の表層ゲーム、秋の数釣り、冬の厳寒期と、それぞれに特徴的な釣り方が存在しています。
春(3-5月)のパターンでは、産卵を控えたアジが接岸し、軽量ジグヘッドでの繊細な釣りが効果的でした。0.6g~1.0gのジグヘッドにスローリトリーブやフォール主体のアプローチが基本となります。水温の上昇とともに活性が高まり、4月後半から5月にかけてが最盛期を迎えました。
夏(6-8月)のパターンは、夜間の常夜灯周りでの表層ゲームが中心です。水温上昇により日中の活性は低下しますが、夜になると表層付近でアジが活発に捕食する様子が観察されています。この時期は豆アジサイズが主体ながら、数釣りを楽しめるシーズンでした。
🌸 2023年季節別アジング攻略法
| 季節 | 水温帯 | 主なレンジ | 有効なアプローチ |
|---|---|---|---|
| 春(3-5月) | 15-18℃ | 中層-底付近 | 軽量ジグヘッド+スローアクション |
| 夏(6-8月) | 20-25℃ | 表層-中層 | 常夜灯攻略+速めのリトリーブ |
| 秋(9-11月) | 18-22℃ | 全レンジ | ドリフト+レンジ探索 |
| 冬(12-2月) | 12-16℃ | 底付近 | 重めジグヘッド+フォール主体 |
秋(9-11月)のパターンでは、水温の低下とともにアジの活性に波が出始めます。回遊性が強くなり、群れを見つけることが釣果の鍵となりました。神戸港湾部では、潮の流れのヨレや常夜灯の明暗部に群れが付く傾向が見られています。
冬(12-2月)のパターンは、最も厳しいシーズンとなりました。水温低下によりアジの活性が著しく落ち、釣果を得るのに苦労する状況が続きます。ただし、条件が合えば良型が釣れる可能性もあり、忍耐力が試される時期です。
産卵期アジングで2023年に効果的だった攻略法
2023年春の産卵期アジングでは、超軽量ジグヘッドと極細ラインの組み合わせが大きな武器となりました。産卵を控えたアジは警戒心が強く、繊細なアプローチが必要とされたのです。
特に注目されたのが、0.08号~0.13号の極細PEラインの使用です。髪の毛ほどの細さのラインを用いることで、0.6g~0.8gの軽量ジグヘッドが驚異的な飛距離を実現しました。
「ザワン0.08号や0.1号をメインで使っていましたが、0.8gや1gのジグヘッドがエステルで1.3gや1.5gを投げた時のような感じで飛距離がビューンと伸びて、少し沖に着いたアジを軽量ジグヘッドで狙い撃ちできました。」
ただし、極細ラインには耐久性の問題も指摘されています。根ズレに極めて弱く、1~2回の使用で強度が劣化するため、頻繁なラインチェックとカットが必要です。毎回釣行の度に傷んだ部分を10mほどカットする対策が推奨されていました。
🎣 産卵期アジング推奨タックルセッティング
| タックル要素 | 推奨スペック | 選定理由 |
|---|---|---|
| ロッド | 6ft前後のUL-Lクラス | 軽量ジグヘッドの操作性重視 |
| リール | 2000番クラス | ライントラブル軽減とバランス |
| メインライン | PE 0.1-0.2号 or エステル0.25-0.3号 | 飛距離と感度の両立 |
| リーダー | フロロ 0.8-1号(3-4lb) | 根ズレ対策 |
| ジグヘッド | 0.6-1.0g | 警戒心の強いアジへのアプローチ |
産卵期のアジは沖目のレンジに居ることが多く、飛距離が出せるタックルセッティングが有利でした。人が多く並ぶポイントでは、周りのアングラーが探っていない範囲を攻めることで、一人だけ釣果を伸ばせる可能性が高まります。
アクションはスローリトリーブ主体で、縦方向の動きよりも横方向の動きに反応が良い傾向がありました。ジャークやダートを多用すると逆効果になることもあり、ナチュラルなアプローチが求められました。
秋シーズンの2023年アジング状況は豆アジ主体
2023年秋のアジングは、全国的に豆アジ中心の釣りとなりました。9月から11月にかけて、10cm前後の小型アジが大量に接岸する様子が各地で観察されています。
神戸港湾部での釣行記録では、厳しい状況が報告されています:
「金曜日の夜、いつもの漁港にやって来ました。時刻は19時。寒くなるちょっと前、一年で一番快適に夜釣りができる季節です。だからこそ、人も多いんですけどねw。釣れたのは10cmクラスの豆アジ。ところが、連発しません。」
豆アジ主体の釣りでは、バイトが出るレンジがバラバラという特徴がありました。表層から底まで広範囲に散っているため、効率よくレンジを探る技術が重要になります。また、スローな横の動きにのみ反応するというセレクティブな状況も見られました。
🍂 秋アジング攻略のポイント
- ✅ レンジ探索の効率化: 10カウント刻みで複数のレンジを試す
- ✅ アクションの工夫: 縦の動きを嫌う傾向、スローリトリーブが効果的
- ✅ 潮の流れの読み: ヨレや明暗の境目に群れが付きやすい
- ✅ ジグヘッドローテーション: 0.4g~1.5gまで状況に応じて変更
- ✅ 時合の見極め: 潮止まり時は活性低下、潮が動き出すタイミングを狙う
日本海側では、秋になってもサイズアップが遅れる傾向が見られました。例年なら10月に入ると良型が増えるはずが、2023年は小型主体の状況が長く続いています。ただし、夜間のアジングでは尺クラスが釣れる可能性もあり、サイズを狙うならナイトゲームが有利でした。
2023年冬のアジングは厳しい条件との戦い
2023年12月に入ると、全国的にアジングの難易度が急上昇しました。水温低下と強い季節風により、釣行自体が困難な日が増えています。
大分県での釣行では、以下のような厳しい状況が報告されています:
「日中から吹き荒れていた風が止みません…。寒気もやってきたようで、防寒を万全にして出かけました。到着してみると思った以上に潮が引いています。風は強かったのですが、常に吹き続けるような状況ではありません。」
冬のアジングでは、風対策が最重要課題となります。風速5m/s以上の状況下では、軽量ジグヘッドの操作が極めて困難です。風に運ばれてドリフト状態になったり、狙ったポイントに投げられなかったりと、技術以前の問題に直面します。
❄️ 冬アジング攻略の必須条件
| 項目 | 対策内容 | 重要度 |
|---|---|---|
| 防寒対策 | インナーから外着まで完全防寒 | ★★★ |
| 風対策 | 風裏ポイントの選定、重めのジグヘッド使用 | ★★★ |
| 時間帯選択 | 朝まずめ or 夕まずめに集中 | ★★☆ |
| タックル選択 | 感度重視のロッド、ドラグ調整 | ★★☆ |
| ポイント選定 | 水深のあるエリア、潮通しの良い場所 | ★★★ |
冬場はアジの活性が著しく低下するため、アタリ自体が極めて少なくなります。1時間以上アタリが無い状況も珍しくなく、メンタル面での強さが試されるシーズンです。しかし、条件が整えば25cm以上の良型が釣れる可能性もあり、辛抱強く粘ることが重要になります。
また、冬場は潮位の変動にも注意が必要です。大潮周りの大きな干満差や、明け方の極端な干潮時には、普段釣りができるポイントでも水深が不足することがあります。潮汐表を確認し、適切な時間帯を選ぶことが釣果につながります。
アジング2023年のベストタックルと実践テクニック
- 2023年に高評価を得たアジングロッドはコスパモデル
- リールでは23イグジストSFが感度向上の決め手
- ラインは飛距離重視か操作性重視かで選択が分かれる
- ジグヘッドとワームの組み合わせが釣果を左右
- 2023年注目の新製品アジングタックル
- 実践で効果が証明されたアジングテクニック
- まとめ:アジング2023年を総括して見えた今後の展望
2023年に高評価を得たアジングロッドはコスパモデル
2023年のアジングロッド市場では、高性能ながら手頃な価格帯のモデルが大きな注目を集めました。特に1万円台で購入できる入門~中級者向けロッドの性能向上が著しく、従来の中堅クラスに匹敵する感度とバランスを実現しています。
最も話題となったのがメジャークラフト 鯵道1G S622Lです。実売1万円程度ながら、感度・バランス・操作性のすべてにおいて高い評価を得ました。
「実売1万円ちょいの価格ですが、感度、バランスなどが中堅クラスのロッドに匹敵するくらい優秀でアジを釣るために必要な要素がお値段以上に詰まっています。1万円ちょいで変えるロッドもここまで進化したのか~っていう感じですね。」
このロッドは6フィート2インチのレングスで、水深5mくらいまでの漁港やテトラ帯のポイントで1g前後のジグヘッドを使ったリフト&フォールに最適です。初心者でもアジのアタリを手元で感知しやすく、ジグヘッドの操作感も分かりやすい設計となっています。
🎣 2023年人気アジングロッド比較
| モデル名 | 価格帯 | 長さ | 適合ジグヘッド | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 鯵道1G S622L | 1万円台 | 6’2″ | 0.6-2g | 初心者に最適な感度とバランス |
| サンダーショット65T | 2万円台 | 6’5″ | 1.3g以上 | 張りが強いチューブラ、高感度 |
| ClearBlue Crystar511BASK | 上位モデル | 5’11” | 0.4-1.5g | 超軽量、繊細な操作性 |
一方、上級者向けにはサンダーショット65Tのような張りの強いロッドも人気でした。6フィート5インチの長さと強めのブランクスにより、水深10m以上の深場や強風下でも確実にジグヘッドを操作できます。また、藻場などの障害物エリアでも主導権を渡さず素早く寄せてこられる点が評価されています。
ロッド選びで重要なのは、自分の釣りスタイルとフィールドに合ったスペックを選ぶことです。浅場メインなら柔らかめのソリッド、深場や強風下なら張りのあるチューブラと、使い分けることでより快適な釣りが楽しめます。
リールでは23イグジストSFが感度向上の決め手
2023年のアジングリール市場で圧倒的な存在感を示したのが、ダイワ 23イグジストSFでした。135gという超軽量ボディでありながら、タックル全体の感度を大幅に向上させる性能が高く評価されています。
実際の使用者からは、リールの種類によって手元に伝わる振動の大きさが変わるという興味深い報告がありました:
「同一条件で23ヴァンキッシュと19ヴァンキッシュを比較したら19ヴァンキッシュの方が圧倒的に響きがいい。23イグジストSFと23ヴァンキッシュを比較したら23イグジストSFの方がよく響く。」
この感度の違いは、アジング初心者でも明確に分かるレベルだったといいます。コンッというアタリの伝わり方、アクションを入れた時の操作感、潮の流れの変化の感知しやすさなど、すべての面で優位性が認められました。
🎣 2023年アジング用リール性能比較
| モデル名 | 自重 | 番手 | 価格帯 | 感度評価 |
|---|---|---|---|---|
| 23イグジストSF | 135g | 2000SS | 8万円台 | ★★★★★ |
| 23ヴァンキッシュ | 140g | C2000S | 6万円台 | ★★★★☆ |
| Soare XR | 160g | C2000SS | 3万円台 | ★★★☆☆ |
| 19ヴァンキッシュ | 150g | C2000S | 5万円台 | ★★★★☆ |
ただし、超軽量リールには注意点もあります。135gという軽さで良好なタックルバランスを出すには、ロッド選びが重要になります。ロッドとのマッチングを考えずに使うと、かえってバランスが悪化する可能性があるのです。
また、価格が8万円台と非常に高価なため、初心者がいきなり購入するのはリスクが高いかもしれません。まずは3~4万円台のミドルクラスリールで経験を積み、感度の重要性を実感してからステップアップするのが賢明な選択と言えるでしょう。
番手選択については、**2000番クラスのスーパーフィネス(SF)またはシャロースプール(SS)**が主流です。細いラインを使用するアジングでは、浅溝スプールの方がライントラブルが少なく、快適に釣りができます。
ラインは飛距離重視か操作性重視かで選択が分かれる
2023年のアジングライン市場では、DUEL ザ・ワンが大きな話題となりました。極細PEラインの特性を活かし、驚異的な飛距離を実現したことで注目を集めています。
ザ・ワンの最大の特徴は、その圧倒的な細さです。0.08号に至っては髪の毛と同じレベルの細さで、この細さが生み出す飛距離性能は他のラインの追随を許しません。
「ザワン0.08号や0.1号をメインで使っていましたが、0.8gや1gのジグヘッドがエステルで1.3gや1.5gを投げた時のような感じで飛距離がビューンと伸びて、少し沖に着いたアジを軽量ジグヘッドで狙い撃ちできました。」
特に産卵期のアジングや、大勢の人が並んで釣りをする混雑ポイントでは、この飛距離が大きな武器となります。周りのアングラーが探れない沖のレンジを攻められることで、釣果に大きな差が出るのです。
📏 アジング用ライン比較表
| ライン種類 | 号数 | 特徴 | 適した状況 | 耐久性 |
|---|---|---|---|---|
| PE(ザ・ワン) | 0.08-0.13 | 飛距離抜群 | 産卵期、沖目攻略 | △ |
| PE(標準) | 0.2-0.4 | バランス型 | オールラウンド | ○ |
| エステル | 0.25-0.4 | 感度最高 | ジグ単メイン | ○ |
| フロロ | 1-2号 | 根ズレ強 | ストラクチャー周り | ◎ |
ただし、極細PEには致命的な弱点も存在します。根ズレに極めて弱く、強度劣化が早いのです。1~2回の使用でラインが傷み、200g程度のドラグ設定でもメインラインが高切れすることが報告されています。
対策としては、150mを一気に巻くのではなく、50m×3回または75m×2回に分けてリールに巻く方法が推奨されています。また、毎回の釣行で傷んだ部分を10mほどカットする必要があり、ランニングコストは高めです。
一方、エステルラインは操作性と感度のバランスに優れています。0.25~0.35号程度が標準的で、ジグヘッド単体の釣りでは多くのアングラーに支持されています。飛距離ではPEに劣りますが、耐久性とコストパフォーマンスの面で優位性があります。
ジグヘッドとワームの組み合わせが釣果を左右
2023年のアジングでは、ジグヘッドとワームのマッチングが釣果を大きく左右しました。状況に応じた適切な組み合わせを選択できるかどうかが、釣れるアングラーと釣れないアングラーを分ける重要なポイントとなっています。
ジグヘッドでは、オーナー アジ弾丸や34 ザ・豆、ClearBlue サイコロヘッドなどが広く使用されました。特に0.4g~0.9gの軽量クラスが主流で、状況に応じて重さを使い分ける技術が求められています。
ワームについては、ケイテック イージーシェイカーが圧倒的な人気を誇りました:
「何だかんだでイージーシェイカーしか使用せずですが、良く釣れますよね!とにかくアジが良く釣れると言う噂が広まり、あまりの人気でアジンガーの購買意欲が高く品切れ多発状態です。」
イージーシェイカーは、そのナチュラルなアクションとアピール力のバランスが評価されています。カラーはワカサギやクリアー系が定番ですが、状況によってはチャート系も効果的です。
🎨 2023年実績ワーム&カラー
| ワーム名 | サイズ | 推奨カラー | 特徴 |
|---|---|---|---|
| イージーシェイカー | 1.5-2インチ | ワカサギ、クリア | ナチュラルアクション |
| レインズ アジキャロスワンプ | 1.8インチ | ちりめんフラッシュチャート | アピール力高 |
| ClearBlue リングボンボン | 1.6インチ | 狂ったみかん | 小型でもアピール |
| 34 ギョピン | 1.7インチ | グロー系 | 夜間の視認性良好 |
ワームサイズは、ターゲットサイズに合わせるのが基本です。豆アジ主体の状況では1.5~1.8インチ程度の小型ワーム、良型を狙う場合は2~2.5インチの大きめワームと使い分けます。
また、ジグヘッドの形状も重要です。ダート系アクションを多用するならダイアモンドヘッド、フォール主体ならラウンドヘッドと、釣り方に応じて選択することで、より効果的なアプローチが可能になります。
リグのローテーション頻度も釣果に影響します。アタリが遠のいたら、迷わずジグヘッドの重さやワームのカラー・サイズを変更する積極的なローテーションが、パターンを見つける近道です。
2023年注目の新製品アジングタックル
2023年は多くのメーカーから注目のアジング新製品が発表されました。技術革新により、さらなる軽量化・高感度化・遠投性能の向上が実現しています。
ロッド部門では、34(サーティーフォー)から発表された新モデルが話題となりました。フィッシングショーで実際に触れたアングラーからは、その完成度の高さに驚きの声が上がっています。また、従来モデルの改良版も多数リリースされ、選択肢の幅が大きく広がりました。
リール部門では、ダイワの23イグジストSFに加え、シマノからも新型ヴァンキッシュが登場しました。両社の技術競争により、アジング用リールの性能は年々向上しています。特に軽量化技術の進歩は目覚ましく、130g台のリールが珍しくなくなってきました。
🆕 2023年注目の新製品(一部)
- ✨ ロッド: 34新モデル各種、メジャークラフト鯵道3G
- ✨ リール: ダイワ23イグジストSF、シマノ23ヴァンキッシュ
- ✨ ライン: DUEL ザ・ワン、サンライン鯵の糸改良版
- ✨ ジグヘッド: 各社から超軽量モデル(0.3g以下)が続々
- ✨ ワーム: ナチュラル系の新カラーが豊富にラインナップ
特筆すべきは、エントリーモデルの性能向上です。1万円台のロッドやリールでも、数年前の上位モデルに匹敵する性能を持つものが増えています。これにより、初心者でも質の高いタックルで釣りを始められる環境が整いつつあります。
一方で、上位モデルはさらなる高みを目指しており、10万円を超えるようなハイエンドタックルも登場しています。プロアングラーや本格的に取り組むアングラーにとっては、こうした最高峰の道具が新たな可能性を開いてくれるでしょう。
新製品を選ぶ際のポイントは、自分のレベルと予算に合ったものを選ぶことです。高価な道具が必ずしも釣果に直結するわけではありません。むしろ、使いこなせる範囲の道具で経験を積むことが、上達への近道となります。
実践で効果が証明されたアジングテクニック
2023年のアジングシーンで効果が実証されたテクニックをいくつか紹介します。これらは実際のフィールドで結果を出したアングラーたちの経験に基づくものです。
①ドリフトテクニック 潮の流れにジグヘッドを乗せて自然に流す技術です。0.4g~0.8gの超軽量ジグヘッドを使用し、ロッドを立て気味にしてラインテンションを保ちながら流します。日本海側のポイントでは特に有効性が高く、アタリが取りにくい状況でも効果を発揮しました。
②レンジローテーション 表層から底まで、10カウント刻みで細かくレンジを探る方法です。アジが広範囲に散っている状況では、この地道な作業が釣果の鍵となります。一度パターンが見つかれば、そのレンジを集中的に攻めることで連続ヒットが期待できます。
「表層は…反応なし。次に10カウント沈めてからリトリーブを始めると…モゾッという小さな違和感。10カウント沈めて、竿をさびくように動かすと全く当たってきません。フォールを入れてもダメ。ゆっくりとリーリングで引いてくると、ショートバイトが出ました。」
③明暗の境目攻略 常夜灯周りでは、明るい部分と暗い部分の境目が最も重要なポイントです。明るい部分でベイトを追い、暗い部分で捕食するというアジの習性を利用します。境目をピンポイントで通すことで、効率よくアジにアプローチできます。
🎯 状況別おすすめテクニック
| 状況 | 有効テクニック | ジグヘッド重量 | アクション |
|---|---|---|---|
| 潮が速い | ドリフト | 0.4-0.6g | 流すだけ |
| 潮が緩い | リフト&フォール | 0.8-1.5g | 縦の動き |
| 常夜灯周り | 明暗攻略 | 0.6-1.0g | スローリトリーブ |
| 広範囲探索 | レンジローテーション | 0.8-1.2g | 各レンジで変化 |
④潮のヨレ探し 潮の流れが変化する場所、いわゆる「ヨレ」を見つけることが重要です。ヨレには餌となるプランクトンやベイトフィッシュが溜まりやすく、それを狙ってアジも集まります。表面の波の様子や漂流物の動きを観察することで、ヨレの位置を特定できます。
⑤時合の見極め アジの活性が高まる時合を正確に捉えることで、効率的に釣果を伸ばせます。2023年の傾向では、朝まずめの陽が差し始めるタイミングや、夕まずめの薄暗くなる時間帯に回遊が始まることが多く観察されました。また、潮が動き出すタイミングも重要な時合となります。
こうしたテクニックは、一朝一夕に身につくものではありません。実際のフィールドで繰り返し試行錯誤を重ね、自分なりのパターンを見つけていくことが上達への道です。2023年の成功事例を参考にしながら、2024年以降のアジングに活かしていきましょう。
まとめ:アジング2023年を総括して見えた今後の展望
最後に記事のポイントをまとめます。
- 2023年は34アジングカップが本格再開し、全国各地で熱戦が繰り広げられた
- 全国的に豆アジ中心の釣果傾向で、良型アジの安定釣獲は難易度が高かった
- 産卵期アジングでは極細ライン+軽量ジグヘッドの組み合わせが効果的だった
- 秋シーズンはレンジがバラつく傾向があり、丁寧なレンジ探索が必要だった
- 冬場は厳しい気象条件との戦いで、防寒対策と風対策が釣果の鍵を握った
- メジャークラフト鯵道1Gなど、コスパに優れた入門モデルの性能が大幅に向上した
- ダイワ23イグジストSFは感度面で圧倒的な優位性を示し、多くのアングラーに支持された
- DUEL ザ・ワンは飛距離性能で注目されたが、耐久性の問題も指摘された
- エステルラインは操作性と耐久性のバランスで根強い人気を維持した
- ケイテック イージーシェイカーが実績ワームとして不動の地位を確立した
- ドリフトテクニックやレンジローテーションなど、基本に忠実な釣り方が結果を出した
- 明暗の境目攻略や潮のヨレ探しなど、ポイント選定の重要性が再認識された
- 時合の見極め能力が釣果を大きく左右し、回遊タイミングの把握が重要だった
- タックルの軽量化・高感度化が進み、より繊細なアプローチが可能になった
- 初心者でも質の高いタックルで始められる環境が整いつつある
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 2023エギングのち時々アジング…アジ散歩♪
- アジング 2023/11/27 – 釣れずれなるままに
- 秋の神戸でナイトアジング(2023年10月)
- 【日本海】新規ポイントで軽量ジグ単のアジング(2023-7)
- 【2023年版】買ってよかったアジング製品ベスト5は?
- 2023年6月24日 サーティーフォー主催アジングカップ 大分大会
- 2023年12月17日のアジングブログです。
- アジングにおける再現性を確かめる – 2023年釣行記
- 34アジングカップ全国大会2023で見事に準優勝【淡路島】
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