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アルデバランBFSでアジングは可能?ベイトフィネスの真実と実践テクニック大公開

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ベイトフィネスの名機として知られる22アルデバランBFSを使ってアジングに挑戦したいと考えている方は多いのではないでしょうか。スピニングタックルが主流のアジング界において、ベイトリールを使うという選択肢は一見すると奇抜に思えるかもしれません。しかし実際には、一定の条件下でベイトフィネスタックルがアジングにおいて独自の強みを発揮する場面が存在します。

この記事では、インターネット上に散らばる実釣レポートやインプレッション情報を収集・分析し、22アルデバランBFSを使ったアジングの実態に迫ります。適切なセッティング方法、使用可能なルアーウェイト、ライン選択の考え方、そしてスピニングタックルとの使い分けまで、ベイトアジングを始めたい方が知っておくべき情報を網羅的に解説していきます。

この記事のポイント
✅ 22アルデバランBFSでアジングは可能だが実用ウェイトは2g以上が基本
✅ ピーキーなブレーキをメカニカル調整でマイルドにする方法
✅ PEライン選択時の糸巻き量と号数の最適解
✅ キャロやフロートリグでベイトの強みを最大化するテクニック
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アルデバランBFSでアジングを始める前に知っておくべき基本知識

  1. 22アルデバランBFSはアジングに使えるのか
  2. ベイトフィネスアジングのメリットとデメリット
  3. アルデバランBFSに適したライン選択はPEとエステルどちらか
  4. 実用可能なルアーウェイトは2g以上が基本
  5. ブレーキセッティングがピーキーで調整が難しい
  6. メカニカルブレーキ調整でマイルドにする方法

22アルデバランBFSはアジングに使えるが玄人向けの仕様

22アルデバランBFSはアジングに使えるが玄人向けの仕様

結論から言えば、22アルデバランBFSはアジングに使用可能ですが、スピニングタックルと比較して一定のスキルと経験が求められる玄人向けの選択肢となります。

複数の実釣レポートを分析すると、22アルデバランBFSでのアジングは確かに成立しているものの、多くのアングラーが「スピニングの方が使いやすい」という意見を持っていることがわかります。これは決してリール性能の問題ではなく、アジングという釣りの特性とベイトフィネスのシステムとの相性に起因するものと考えられます。

アジングの基本は0.5g~1.5g程度の軽量ジグヘッドを使用する「ジグ単」と呼ばれるスタイルです。この重量帯はベイトフィネスリールにとって最も難易度が高いゾーンであり、22アルデバランBFSといえども完璧に対応できるわけではありません。実際の使用者レポートでは、1g以下のジグヘッドを投げる際にはバックラッシュのリスクが高まり、相当な練習と技術が必要になることが報告されています。

エステル0.6号でキャスト練習をしたが、自分の腕ではバックラを克服できず、スタッフに「あれは無理よ」と言われた。しかし実際に投げてもらうと普通に飛んだ。

<cite>出典:22アルデバランBFS エステル0.6号でキャスト練習・・・・</cite>

この引用から読み取れるのは、リールのポテンシャルは高いものの、それを引き出すには相応の技術が必要だということです。ベイトリール初心者がいきなりアジングから始めるのは推奨できず、まずはバスフィッシングなどで5g以上のルアーを使ったベイトフィネスに慣れてから挑戦するのが現実的でしょう。

ただし、これは「使えない」という意味ではありません。適切なセッティングと練習を重ねることで、スピニングタックルでは得られない独自の感覚や操作性を手に入れることができます。特にフォール時のラインコントロールや、サミングによる繊細な操作はベイトタックルならではの魅力です。

📊 22アルデバランBFSのアジング適性評価

評価項目評価コメント
軽量リグへの対応1g以下は難易度高、1.5g以上なら実用的
キャスト精度慣れればスピニング以上の精度も可能
感度130gの自重で反響感度は最高クラス
フォール操作サミングによる繊細なコントロールが可能
初心者向け度×相応の技術と経験が必要

ベイトフィネスアジングには明確なメリットとデメリットが存在する

ベイトフィネスアジングには明確なメリットとデメリットが存在する

ベイトフィネスでアジングを行うことの利点と欠点を正確に理解しておくことは、このスタイルに挑戦するかどうかを判断する上で極めて重要です。

✨ ベイトフィネスアジングのメリット

まず最大のメリットとして挙げられるのが、フォール時のラインコントロール性能です。スピニングリールはラインがスプールから螺旋状に放出されるため、着水後にどうしても余分なスラッグ(たるみ)が発生します。一方、ベイトリールは真っ直ぐにラインが放出されるため、フォール中のアタリを取りやすく、リグの姿勢もコントロールしやすいという特性があります。

次に、メカニカルブレーキによるフォールスピードの調整が可能な点も見逃せません。メカニカルブレーキを微調整することで、リグのフォールスピードに抵抗をかけることができ、より繊細なプレゼンテーションが実現します。これはカーブフォールになるものの、アジが捕食するプランクトンの動きに近い自然なフォールを演出できる可能性があります。

また、太いラインでも飛距離が犠牲になりにくいという点も実用的なメリットです。スピニングではラインが太くなるとガイドとの摩擦抵抗が増えて飛距離が落ちますが、ベイトリールではその影響が比較的小さいため、太めのPEラインを使用しても実用的な飛距離を維持できます。

⚠️ ベイトフィネスアジングのデメリット

一方で、デメリットも明確に存在します。最も大きな課題はバックラッシュのリスクです。特にアジングで使用する軽量リグは、わずかなブレーキ調整のミスや投げ方の狂いでバックラッシュを引き起こします。ナイトゲームでのバックラッシュは時間のロスにつながり、釣果に直結する問題となります。

22アルデバランBFSはダイヤル音がないので、手の感覚だけで調整しなければならず調整が難しい。そうなるとバックラッシュなどのライントラブルが多くなってかなりのストレスを感じる。

<cite>出典:22アルデバランBFSインプレ!</cite>

この指摘は特にナイトゲームでのアジングにおいて重要です。暗闇の中でブレーキダイヤルの目盛りを確認できないと、状況に応じた微調整が困難になります。

また、メンテナンスの手間もベイトリールならではの課題です。ソルトウォーターで使用するため、釣行後の洗浄や定期的なオイル・グリスアップが欠かせません。これを怠ると塩噛みによる動作不良やベアリングの劣化につながります。

さらに、対応できるリールが限られており、コストが高いという経済的な側面も無視できません。アジングに使えるベイトフィネスリールは、22アルデバランBFSや月下美人AIR TWなど限られた選択肢しかなく、いずれも4万円前後の価格帯です。

🔄 メリットとデメリットの比較表

側面スピニングベイトフィネス
トラブルレス性◎ 初心者でも扱いやすい△ 技術が必要
フォール操作○ 基本的な操作は可能◎ 高度なコントロールが可能
軽量リグ対応◎ 0.5g以下も余裕△ 1.5g以上が現実的
メンテナンス○ 比較的簡単△ 手間がかかる
初期コスト○ 選択肢が豊富△ 高価格帯が中心

これらを総合すると、ベイトフィネスアジングは「面白そうだから挑戦してみたい」という動機で始めるのは良いものの、釣果を最優先するなら状況に応じてスピニングタックルと使い分けるのが賢明だと言えます。


アルデバランBFSのライン選択はPE推奨だがフロロ専用設計という矛盾

アルデバランBFSのライン選択はPE推奨だがフロロ専用設計という矛盾

22アルデバランBFSのライン選択は、実はかなり悩ましい問題を抱えています。というのも、メーカー公式ではフロロカーボン専用とされているにもかかわらず、ソルトでのアジングではPEラインを使用したいというニーズが強いからです。

シマノの公式スペック表には明確に「本製品はフロロカーボンライン専用の商品」と記載されており、フロロ6lb-45m、8lb-45mという糸巻き量が推奨されています。つまり設計思想としてはバスフィッシング向けであり、ソルトゲームでの使用は想定されていないか、少なくとも積極的には推奨されていないということです。

しかし実際の使用者の多くは、ソルトでの使用を前提にPEラインを巻いています。その理由は明確で、塩分による劣化が少なく、感度に優れ、飛距離が出るというPEラインの特性がアジングに適しているからです。

PE0.3号50mとフロロリーダー0.6~0.8号を組み合わせて使用している。

<cite>出典:クリスター63BFプレミアに合わせるリール</cite>

この事例からわかるように、実戦ではPE0.3号程度を使用するセッティングが一般的です。ただし、PE0.25号という極細ラインを使用している例も見られ、これはベイトリールでの扱いとしてはかなりギリギリのラインだと考えられます。

🎯 推奨されるライン構成パターン

パターンメインラインリーダー用途
軽量ジグ単PE0.3号 50mフロロ0.6~0.8号 5~10m0.8~3g程度のジグヘッド
中量級リグPE0.4号 50mフロロ0.8~1号 5~10m2~5g程度のリグ
ヘビーリグPE0.6号 80mフロロ1~1.75号 0.5~3m5~10gのキャロ・フロート

PE4本編みと8本編みのどちらを選ぶかについては、4本編みの方が適度なハリがあって扱いやすいという意見が多数を占めます。8本編みはしなやかで飛距離は出やすいものの、軽量リグではラインが風に煽られやすく、コントロールが難しくなる傾向があります。

また、エステルラインの使用については賛否が分かれます。エステルは水馴染みが良く感度も高いため、スピニングアジングでは定番のラインです。しかしベイトリールでエステル0.6号を使用した場合、バックラッシュ時の高切れリスクが高まるため、初心者には推奨できません。

重要なのは、メーカー推奨外の使い方をする以上、トラブルが発生しても自己責任という認識を持つことです。PEラインを使用することで生じた不具合は、メーカー保証の対象外となる可能性があることを理解しておく必要があります。


実用可能なルアーウェイトは2g以上が快適ゾーン

実用可能なルアーウェイトは2g以上が快適ゾーン

22アルデバランBFSでアジングを行う際、最も重要な判断基準となるのが「どの重さまで実用的に投げられるか」という点です。複数の実釣レポートを総合すると、実用的なウェイトは2g以上、快適に使えるのは3g以上というのが現実的な結論です。

詳細なキャストテストを行った記事によれば、以下のような結果が報告されています:

  • 10g:余裕で投げられ、スピニングと同等以上の飛距離
  • 6gMキャロ:非常に快適で、ぶっ飛びの飛距離
  • 3gスプリット:余裕でキャスト可能
  • 2.5gスプリット:普通にキャストできる
  • 2gジグ単:投げられる範囲だが、飛ばしにくさを感じ始める
  • 1.5gジグ単:投げられるが、あえて投げる必要性を感じないレベル

ベイトでの実用可能ウエイトは2g以上。もっというなら充分な飛距離&トラブルレスを求めるなら3g以上!!

<cite>出典:MAKE A FISH!!27ベイトアジング道開眼!!</cite>

この結論は非常に重要な意味を持ちます。なぜなら、アジングの基本スタイルである「ジグ単」は通常0.6g~1.5g程度のジグヘッドを使用するため、ベイトフィネスではアジングの本流から外れざるを得ないということだからです。

しかし、これは必ずしもデメリットだけを意味するわけではありません。2g以上のウェイトを使うということは、以下のようなアプローチが中心になります:

⚙️ 2g以上のウェイトで実践できるアジングスタイル

  • スプリットショットリグ:2~3gのシンカーと軽量ジグヘッドを組み合わせ
  • キャロライナリグ:5~10gのキャロシンカーで遠投
  • フロートリグ:5~10gのフロートで表層を攻略
  • 軽量メタルジグ:3~10gで広範囲をサーチ

これらは主にデイゲームや遠投が必要なシチュエーションで有効なアプローチです。つまり、ベイトフィネスアジングは「ナイトゲームの港内でジグ単を繊細に操る」というよりも、「デイゲームで沖のブレイクを攻める」「潮流の速いポイントでキャロを使う」といった状況に適していると言えます。

🎣 ウェイト別の使用感と推奨度

ウェイトキャスト難度飛距離推奨度主な用途
10g~★☆☆☆☆メタルジグ、フロート
5~10g★☆☆☆☆キャロ、フロート
3~5g★★☆☆☆スプリット、軽量キャロ
2~3g★★★☆☆ジグ単、スプリット
1.5~2g★★★★☆ジグ単(上級者向け)
~1.5g★★★★★××スピニング推奨

さらに興味深いのは、スプール径が32mmから29mmに小径化された影響です。小径スプールは軽量リグのキャスタビリティを向上させる一方で、7~10g付近のルアーでは飛距離が伸びにくいという報告もあります。これは慣性力の問題であり、ある程度重量のあるルアーでは大径スプールの方が有利になる物理的な特性です。

したがって、22アルデバランBFSでアジングを行う場合は、2~5g程度のウェイトをメインに据えた釣りを展開するという戦略が最も合理的だと考えられます。この重量帯であれば、ベイトフィネスの利点を活かしつつ、トラブルを最小限に抑えることができるでしょう。


ブレーキセッティングがピーキーで初心者には調整が困難

ブレーキセッティングがピーキーで初心者には調整が困難

22アルデバランBFSの最大の課題として多くのユーザーが指摘するのが、ブレーキセッティングのピーキーさです。このリールは外部ダイヤルを回すことでサイドカップ内のマグネットが上下し、ブレーキ力が変化する仕組みを採用していますが、その調整幅が非常にシビアなのです。

ブレーキダイヤルは1~6の目盛りがあり、多くのユーザーが「3以下はピーキーすぎてバックラッシュする」と報告しています。つまり実質的に使える範囲は3~6の4段階程度しかなく、しかもその間の変化が大きいため、微妙なブレーキ調整が難しいという問題があります。

ブレーキは外部のダイヤルを回すことで、サイドカップのマグネットが上下してブレーキ力が変わります。22アルデバランBFSは今までのブレーキよりも移動幅が増えたため、少し動かしただけでかなりブレーキが変わるようになりました。

<cite>出典:22アルデバランBFSインプレ!</cite>

この特性は、ベイトリールに慣れた上級者にとっては「攻めたセッティングができる」というメリットになり得ますが、初心者にとっては大きなハードルとなります。特にアジングで使用する軽量リグは、わずかなブレーキの差がバックラッシュを引き起こすため、適切な調整点を見つけるまでに相当な試行錯誤が必要です。

さらに問題を複雑にしているのが、ダイヤルにクリック音がないという仕様です。月下美人AIR TWなど他のベイトフィネスリールにはダイヤル音があり、暗闇でも何段階回したかが分かりますが、22アルデバランBFSにはこの機能がありません。そのため、ナイトゲームでは手の感覚だけで調整しなければならず、最適なセッティングを維持するのが困難です。

🎚️ ブレーキダイヤル設定の目安

ダイヤル設定使用感適したウェイト推奨レベル
6かなり強いブレーキ初心者練習用★☆☆☆☆
5強めのブレーキ2g以下の軽量リグ★★☆☆☆
4標準的なブレーキ3~5g程度★★★☆☆
3弱めのブレーキ5g以上★★★★☆
2以下ピーキーバックラッシュリスク大★★★★★

また、外部ダイヤルの固さも問題として指摘されています。「ダイヤルがかなり固くて指が痛くなる」という声があり、頻繁な調整を行うアジングスタイルでは、この固さがストレスになる可能性があります。

ブレーキの特性をまとめると、22アルデバランBFSは軽量リグを遠くに飛ばすことを優先した、攻撃的なブレーキセッティングだと言えます。これは必ずしも悪いことではなく、むしろベイトフィネスリールとしての性能を追求した結果とも言えます。しかし、アジングという繊細な釣りに適用するには、相応の技術と経験が求められるということを理解しておく必要があります。


メカニカルブレーキを締めることでマイルドな使用感に変化

メカニカルブレーキを締めることでマイルドな使用感に変化

ピーキーなブレーキ特性を持つ22アルデバランBFSですが、メカニカルブレーキの調整によってかなりマイルドな使用感に変えることが可能です。この方法は複数のユーザーによって実証されており、特にアジングでの使用においては非常に有効なセッティングテクニックとなります。

標準的なベイトリールのセッティングでは、メカニカルブレーキは「スプールのガタが無くなる程度」に調整するのが基本とされています。しかし22アルデバランBFSの場合、メカニカルブレーキを1/4~1/2回転ほど強めに締めることで、キャスト全体のブレーキが安定し、着水時のバックラッシュを大幅に減らすことができます。

22アルデバランBFSはメカニカルブレーキを1/4~1/2回転強くすることで、かなり使いやすくなります。また、メカニカルブレーキを締めることで着水時でもノーサミングで使えるため、かなりストレスがなくなります。

<cite>出典:22アルデバランBFSインプレ!</cite>

この調整方法には重要な意味があります。メカニカルブレーキを締めることで、スプールの初速が抑えられ、キャスト全体がマイルドになります。その結果、外部ブレーキダイヤルを3以下の弱い設定にしてもバックラッシュしにくくなり、より細かいブレーキ調整が可能になるのです。

さらに、このセッティングの最大のメリットは着水時のノーサミングが可能になるという点です。通常、ベイトリールではルアーが着水する瞬間にサミング(親指でスプールを押さえる動作)を行わないとバックラッシュしますが、メカニカルブレーキを強めに設定することで、この動作が不要になります。これは特に初心者にとって大きなアドバンテージとなります。

⚙️ メカニカルブレーキ調整の手順

  1. 基本セッティング:ルアーを付けてロッドを水平にし、スプールのガタが無くなる程度まで締める
  2. 追加調整:そこからさらに1/4回転(90度)締める
  3. テストキャスト:実際にキャストして着水時の挙動を確認
  4. 微調整:必要に応じてさらに1/8回転ずつ調整

ただし、メカニカルブレーキを締めることにはデメリットもあります。最も大きな影響は飛距離の低下です。スプールの回転に抵抗がかかるため、最大飛距離は若干落ちます。しかし、アジングにおいては「確実に狙ったポイントに投げる」ことの方が「最大飛距離を出す」ことよりも重要な場面が多いため、この飛距離のロスは許容範囲と考えられます。

📊 メカニカルブレーキ調整の効果比較

調整状態トラブル率飛距離操作性推奨度
標準(ガタ取り程度)高い上級者向け
+1/4回転中程度中級者向け
+1/2回転低い初心者向け
+3/4回転以上非常に低い×練習用

もう一つ重要なポイントは、外部ブレーキダイヤルとメカニカルブレーキの組み合わせです。メカニカルブレーキを強めに設定した場合、外部ダイヤルは2~4程度の弱めの設定でも十分な制御が可能になります。これにより、ピーキーだったブレーキ調整が、より細かく段階的に行えるようになります。

また、使用するルアーウェイトや風の強さに応じて、メカニカルブレーキと外部ダイヤルの両方を調整することで、最適なセッティングを見つけることができます。例えば、2gのジグヘッドを使う場合はメカニカル+1/2回転+外部ダイヤル4、5gのキャロを使う場合はメカニカル+1/4回転+外部ダイヤル3、といった具合です。

このようなセッティングテクニックを習得することで、22アルデバランBFSの玄人向けの性格を、より使いやすい万能的な性格に変化させることができます。アジングでベイトフィネスに挑戦する際は、ぜひこのメカニカルブレーキ調整を試してみてください。


アルデバランBFSでアジングを楽しむための実践的なテクニックと戦略

メカニカルブレーキを締めることでマイルドな使用感に変化
  1. 月下美人AIR TWとの比較で見る適性の違い
  2. キャロやフロートリグで飛距離と操作性を両立
  3. スプール径29mmが軽量リグに与える影響
  4. PE0.3号と0.6号の使い分けポイント
  5. ロッドはベイトアジング専用設計がおすすめ
  6. デイゲームのボトム攻略に強みを発揮
  7. まとめ:アルデバランBFSでアジングを成功させるコツ

月下美人AIR TWとアルデバランBFSの適性は用途で明確に異なる

月下美人AIR TWとアルデバランBFSの適性は用途で明確に異なる

ソルトのベイトフィネスリールとして、22アルデバランBFSと並んで人気が高いのがダイワの月下美人AIR TWです。この2機種はよく比較対象となりますが、実は設計思想がまったく異なるため、どちらが優れているという単純な比較はできません。むしろ、それぞれの特性を理解し、用途に応じて選択することが重要です。

まず最も大きな違いは、ラインの対応です。22アルデバランBFSはフロロカーボン専用設計で、主にバスフィッシングを想定しています。一方、月下美人AIR TWはPEライン専用設計で、ソルトでの使用を前提としています。この違いは単なるラインの種類だけでなく、スプール設計やブレーキシステムにも影響しています。

スプール径も重要な差異です。22アルデバランBFSは29mm径、月下美人AIR TWは28mm径と、わずか1mmですが軽量リグへの対応力に影響します。月下美人AIR TWの28mmスプールは、1g以下のリグでもより投げやすく設計されており、ジグ単中心のアジングには適しています。

糸巻き量の違いも見逃せません。22アルデバランBFSはフロロ8lb-45m(実際には75m程度巻ける)なのに対し、月下美人AIR TWはPE0.6号-100m(フロロ換算で8lb-30m程度)です。つまり、太いラインを多く巻きたい場合は22アルデバランBFSが有利になります。

バスをメインとして糸巻き量が少しでも多いほうがいいなら22アルデバランBFS がおすすめです。ソルトをメインとして細いPEラインをメインに使うのであれば月下美人Air TW がおすすめです。

<cite>出典:22アルデバランBFSインプレ!</cite>

ブレーキシステムの違いも使用感に大きく影響します。22アルデバランBFSはマグネットブレーキで、調整幅が大きくピーキーな特性を持ちます。月下美人AIR TWもマグネットブレーキですが、ダイヤルにクリック音があり、調整がよりマイルドで分かりやすい設計です。特にナイトゲームでは、この差が大きなアドバンテージになります。

🎯 22アルデバランBFS vs 月下美人AIR TW 比較表

項目22アルデバランBFS月下美人AIR TW
設計思想バスフィッシング向けソルトライトゲーム向け
対応ラインフロロ専用(PEは自己責任)PE専用
スプール径29mm28mm
自重130g135g
糸巻き量フロロ8lb-45mPE0.6号-100m
ブレーキマグネット(ピーキー)マグネット(マイルド)
ダイヤル音なしあり
価格帯約50,000円約45,000円
軽量リグ適性1.5g~0.8g~
太糸対応

使い分けの指針としては、以下のような考え方が参考になります:

22アルデバランBFSが向いているケース

  • バスフィッシングとアジングを両立したい
  • 2g以上のリグをメインに使う
  • 太めのラインで余裕を持った釣りをしたい
  • フロロラインを使いたい

月下美人AIR TWが向いているケース

  • ジグ単中心のアジングがメイン
  • 1g前後の軽量リグを多用する
  • ナイトゲームが中心
  • 細いPEラインでの繊細な釣りを楽しみたい

興味深いのは、月下美人AIR TWはカスタムハンドル「BFAiry33mm」との組み合わせで感度が向上するという報告がある点です。一方、22アルデバランBFSは130gという軽量ボディによる反響感度が最大の武器であり、ハンドルカスタムをせずとも高い感度を実現しています。

どちらのリールも一長一短があり、「絶対的に優れている」ものはありません。重要なのは、自分が行いたいアジングのスタイルに合わせて選択することです。ジグ単中心なら月下美人AIR TW、キャロやプラグも使いたいなら22アルデバランBFSという選択が合理的でしょう。


キャロライナリグとフロートリグでベイトフィネスの真価を発揮

キャロライナリグとフロートリグでベイトフィネスの真価を発揮

2g以下のジグ単が苦手な22アルデバランBFSですが、キャロライナリグやフロートリグを使うことで、その弱点を補いつつベイトフィネスの強みを最大限に活かすことができます。むしろこのアプローチこそが、ベイトアジングの本質的な楽しさを体験できる方法だと言えるかもしれません。

キャロライナリグは、5~10gのシンカーと軽量ジグヘッド(0.6~1g)を組み合わせるリグです。シンカーの重量でキャスタビリティを確保しつつ、ジグヘッド部分は軽量に保つことで、繊細なアクションを実現します。ベイトリールの特性上、このような仕掛けのボトムコントロールが非常にやりやすいのです。

キャロからジグヘッドまでは、3lbのフロロカーボン30cm程度。キャストから着水後のフォールも激アツでした。ベイトフィネスではどうしても投げにくい0.6gも、キャロがあると沖も射程に入ります。

<cite>出典:ベイトフィネスアジング・・・新しいスタイルを</cite>

この引用から分かるように、キャロを使えば本来投げにくい0.6gのジグヘッドも沖まで届けることができ、しかもフォールやボトムでの動きは軽量リグそのものです。これはベイトフィネスアジングの大きな可能性を示しています。

フロートリグも同様に有効です。5~10gのフロートを使えば、表層を攻略しながら広範囲を探ることができます。特にデイゲームで沖のブレイクラインを攻める際や、潮流の速いポイントで流しの釣りをする際に威力を発揮します。

⚙️ キャロ・フロートリグのセッティング例

リグタイプシンカー/フロートジグヘッドリーダー長適した状況
軽量キャロ3~5g0.6~1g20~30cm中層~ボトム攻略
標準キャロ5~7g0.8~1.5g30~50cm遠投が必要な場面
ヘビーキャロ7~10g1~2g50cm~1m深場・潮流の速い場所
Fシステム5~10g1~2g1~2m表層の広範囲サーチ

ベイトリールでこれらのリグを使う最大のメリットは、着底感知とフォールコントロールの精度です。キャロが着底すると、スプールの回転が止まるため、手元で明確に着底が分かります。これはスピニングでは得られない感覚であり、ボトム付近を丁寧に探る釣りにおいて大きなアドバンテージとなります。

また、フォール中のサミングによって、リグの沈下速度を自在にコントロールできるのもベイトならではの特性です。アジが浮いているレンジで一時停止させたり、ゆっくりとフォールさせてバイトを誘ったりといった、高度なテクニックが可能になります。

🎣 キャロ・フロートリグでの実践テクニック

キャスト後の沈下速度コントロール キャロやフロートが着水したら、サミングで沈下速度を調整します。特に活性の低いデイゲームでは、ゆっくりと沈めることでバイトチャンスが増えます。

ボトムでのステイ&シェイク 着底後、ロッドを小刻みに動かしてジグヘッド部分だけをアクションさせます。ベイトリールの巻き感度の良さが、このアクションの質を高めます。

リフト&フォールの繰り返し ボトムから1m程度リフトし、再びフォールさせる動作を繰り返します。フォール中のアタリも、ベイトリールなら見逃しません。

潮に乗せたドリフト フロートリグでは、潮の流れに乗せてリグを流し、広範囲を探ります。サミングで微妙な速度調整を行い、自然なドリフトを演出します。

さらに、キャロやフロートを使うことで、風の影響を受けにくくなるというメリットもあります。軽量ジグ単では風に煽られて釣りにならない状況でも、ある程度の重量があるキャロやフロートなら実釣可能です。

おそらく、ベイトアジングの真髄は、このようなウェイテッドリグを使いこなすことにあるのではないでしょうか。スピニングでは難しい繊細なボトムコントロールと、軽量リグならではの食わせ力を両立させる。これこそが、ベイトフィネスアジングが目指すべき方向性だと考えられます。


スプール径29mmの小径化は軽量リグへの適応力を高める設計

スプール径29mmの小径化は軽量リグへの適応力を高める設計

22アルデバランBFSの大きな進化点の一つが、スプール径を前作の32mmから29mmに小径化したことです。この3mmの違いは一見わずかに思えますが、ベイトフィネスの性能に大きな影響を与えています。

小径スプールの最大のメリットは、回転慣性が小さくなることで軽量リグのキャスタビリティが向上するという点です。スプールが小さければ、軽いルアーでもスプールを回転させるのに必要なエネルギーが少なくて済み、結果として軽量リグが投げやすくなります。

スプール径は32mmから29mmのより小径化しているそうです。回転慣性より小さくなり、キャストしたときにバックラッシュしづらくなっているとのことです。

<cite>出典:22アルデバランBFS HG のファーストインプレ</cite>

この小径化により、1~2g程度のリグでもキャスト初速が得やすくなり、バックラッシュのリスクが低減されます。特にアジングで使用する軽量リグにとって、この改良は歓迎すべきものです。

しかし、小径スプールにはデメリットも存在します。最も顕著なのが、中重量域(7~10g)での飛距離が伸びにくいという特性です。これは物理的な原理によるもので、スプールが小さいと慣性力が小さくなるため、ある程度重量のあるルアーでは大径スプールの方が遠投に有利になります。

📏 スプール径による性能の違い

スプール径軽量リグ(~3g)中量級(3~7g)重量級(7g~)総合評価
32mm(前作)汎用性重視
29mm(22年モデル)軽量特化
28mm(月下美人)×超軽量特化

この表から分かるように、29mmスプールは1~5g程度の軽量リグに最適化された設計だと言えます。アジングで使用する2~3gのジグヘッドやスプリットリグは、まさにこのスプールの得意範囲です。

スプールの小径化は、レスポンスの向上にも寄与しています。スプールが小さいということは、フォール時にラインがスムーズに放出されるということです。これにより、フリーフォールでのレンジ探索能力が向上します。

スプールレスポンスが良いリールの方が探れる範囲が広くなる。28㎜のスプールレスポンスはベイトフィネスアジングにおいて武器になる!

<cite>出典:ベイトアジングを始めたい②28㎜スプールの革命</cite>

この指摘は28mmスプールに関するものですが、29mmスプールでも同様の効果が期待できます。フォール時のスプールレスポンスが良いということは、アジがいるレンジをより広く探れるということであり、これはベイトアジングの大きなアドバンテージです。

また、小径スプールはベアリングも小型化しています。22アルデバランBFSでは830サイズ(外径8mm×内径3mm)という特殊なベアリングが使用されており、これも軽量化と回転性能の向上に貢献しています。ただし、このサイズのベアリングは一般的ではないため、交換用のベアリングを入手しにくいという問題もあります。

⚙️ 29mmスプールの特性を活かす使い方

1.5~3gのジグヘッド 小径スプールの恩恵を最も受けるウェイト帯。キャスタビリティとコントロール性が高次元でバランスします。

スプリットショットリグ 2~3gのシンカーと軽量ジグヘッドの組み合わせ。スプールレスポンスの良さがフォールの釣りに活きます。

軽量キャロ(3~5g) 小径スプールでも十分な飛距離が得られ、かつ繊細なコントロールも可能。

10g以上のメタルジグ 飛距離が伸びにくく、スプールへの負担も大きいため推奨できません。

スプール径の選択は、自分がメインで使用するルアーウェイトによって決まります。アジングで2~5g程度を中心に使うなら、29mmスプールの22アルデバランBFSは最適な選択です。一方、より幅広いウェイトを使いたい、特に7g以上のルアーも頻繁に使うという場合は、30~32mmスプールを持つ他のベイトフィネスリールも検討する価値があります。

重要なのは、スプール径の特性を理解し、それに合わせた釣り方を展開するということです。22アルデバランBFSの29mmスプールは、軽量リグに特化した設計であることを認識し、その強みを活かせる釣りを心がけましょう。


PE0.3号と0.6号の使い分けは攻める釣りのスタイルで決まる

PE0.3号と0.6号の使い分けは攻める釣りのスタイルで決まる

22アルデバランBFSにPEラインを巻く場合、最も一般的な選択肢はPE0.3号PE0.6号です。この2つの号数は、使用するリグの重さや釣り場の状況によって使い分けることで、ベイトアジングの幅を大きく広げることができます。

PE0.3号は、ライトゲームの基本とも言える号数です。0.8~3g程度のジグヘッドやスプリットリグをメインに使う場合に最適で、感度と飛距離のバランスが良好です。リーダーはフロロカーボン0.6~0.8号を5~10m程度取るのが一般的なセッティングです。

PE 0.3号50m、リーダーはフロロカーボン0.6号~0.8号 5m~10m

<cite>出典:クリスター63BFプレミアに合わせるリール</cite>

このセッティングの利点は、細いラインによる感度の高さと、軽量リグでのキャスタビリティです。PE0.3号は直線強度で約6~7lb程度あり、アジングには十分な強度を持ちます。リーダーを細くすることで、ジグヘッドの動きが自然になり、食い渋ったアジにも口を使わせやすくなります。

一方、PE0.6号は、より重いリグを使う場合や、大型のアジ・根魚などがヒットする可能性がある場所で有効です。5~10gのキャロやフロートリグ、軽量メタルジグなどをメインに使う場合に適しています。リーダーはフロロカーボン1~1.75号を0.5~3m程度と、太く短めに設定します。

🎯 PE号数別のセッティングと用途

PE号数巻き量リーダージグヘッドキャロ/フロート主な用途
0.3号50m0.6~0.8号 5~10m0.8~2g3~5gジグ単・軽量リグ中心
0.4号50~70m0.8~1号 5~10m1~3g5~7gオールラウンド
0.6号80~100m1~1.75号 0.5~3m2~5g7~10gヘビーリグ・遠投

号数選択で重要なのは、巻き量とスプールの重量バランスです。22アルデバランBFSは小径スプールのため、あまり多く巻きすぎるとスプールが重くなり、軽量リグのキャスタビリティが落ちます。一般的には、PE0.3号なら50m、PE0.6号でも80m程度が適量と考えられます。

PE0.6号を選択する場合の注意点として、TOPガイドのサイズがあります。アジング用のベイトロッドは比較的小口径のガイドを使用しているため、太いリーダーとの結束部分がガイドを通過しにくくなります。PE0.6号に1.5号以上のリーダーを5m以上取る「超ロングリーダー」は、ガイドへの負担が大きく推奨されません。

📝 ライン選択の実践的なアドバイス

ジグ単中心ならPE0.3号 0.8~2g程度のジグヘッドをメインに使う場合は、PE0.3号が最適です。50m巻けば十分な飛距離に対応でき、スプールの重量も最小限に抑えられます。

キャロ・フロート併用ならPE0.4号 ジグ単もキャロも両方使いたい場合は、PE0.4号が中庸の選択です。50~70m巻くことで、様々な状況に対応できます。

遠投・ヘビーリグならPE0.6号 5g以上のリグをメインに使い、遠投が必要な場合はPE0.6号を選択します。80m巻けば、ほとんどの状況でラインが足りなくなることはありません。

また、4本編みと8本編みの選択も重要です。アジングでは4本編みの方が適度なハリがあって扱いやすいという意見が多数派です。8本編みはしなやかで飛距離は出やすいものの、軽量リグでは風の影響を受けやすく、ライントラブルも起きやすい傾向があります。

PEラインの色については、5色分けのマルチカラーが便利です。10mごとに色が変わるため、飛距離の把握やレンジのコントロールがしやすくなります。特にキャロやフロートを使う場合、「今何m飛んでいるか」「どのレンジを攻めているか」が分かることは大きなアドバンテージです。

最後に重要な注意点として、メーカー推奨外の使用方法であることを再度強調しておきます。22アルデバランBFSはフロロカーボン専用設計であり、PEラインの使用は自己責任です。トラブルが発生してもメーカー保証の対象外となる可能性があることを理解した上で、慎重に使用してください。


ベイトアジング専用ロッドが快適性と釣果を大きく左右する

ベイトアジング専用ロッドが快適性と釣果を大きく左右する

22アルデバランBFSの性能を最大限に引き出すには、ベイトアジング専用に設計されたロッドを選択することが極めて重要です。バスフィッシング用のベイトフィネスロッドでもアジングは可能ですが、専用設計のロッドとは快適性や釣果に大きな差が生まれます。

ベイトアジング用ロッドの特徴は、まずティップの繊細さです。アジの小さなアタリを捉え、軽量リグを操作するには、感度が高くしなやかなティップが必要です。一方で、ベイトリールを使う以上、ある程度のバットパワーも求められます。この相反する要素を両立させているのが、ベイトアジング専用ロッドなのです。

ヤマガブランクスのブルーカレントⅢ 69/B。実はこのロッド、ベイトフィネスを始めるにあたって、初めて買ったベイトロッド。

<cite>出典:ベイトフィネスアジング・・・新しいスタイルを</cite>

ヤマガブランクスのブルーカレントⅢシリーズや、サーティフォーのベイトアジングロッドなど、いくつかのメーカーから専用設計のロッドが発売されています。これらのロッドは、アジングに必要な感度と操作性を持ちながら、ベイトリールの特性を活かせる設計になっています。

📊 ベイトアジングロッドに求められる要素

要素重要度理由
ティップの感度アジの小さなアタリを捉えるため
バットパワーベイトリールの重量を支え、フッキングパワーを確保
軽量性130gのリールと合わせて長時間使用に耐える
ガイド設計PEラインとリーダーの結束がスムーズに通る
レングス6ft後半~7ft前半が扱いやすい

ロッドレングスについては、6.3~7.9ft程度が一般的です。短すぎると飛距離が出にくく、長すぎると軽量リグの操作性が落ちます。港内でのジグ単なら6.3~6.9ft、外洋でのキャロやフロートリグなら7.3~7.9ft程度が使いやすいでしょう。

ガイドシステムも重要な要素です。ベイトアジング用ロッドは、小口径ながらPEラインとリーダーの結束がスムーズに通過できる設計が求められます。トルザイトリングやSiC-Sガイドなど、摩擦抵抗の少ない高性能ガイドが使用されているモデルを選ぶと、キャスト時のトラブルが減ります。

ロッドのアクションも、アジングならではの要求があります。ファストテーパーよりもレギュラーテーパーの方が、軽量リグのキャストがしやすく、アジの引きも楽しめます。ティップだけでなくベリーからバットにかけても適度に曲がるロッドが、ベイトアジングには適しています。

🎣 ベイトアジングロッドの選び方

初心者向け:6.6~6.9ft、ML~Mクラス 扱いやすい長さで、2~5g程度のリグをメインに使える汎用性の高いモデル。

中級者向け:7.0~7.6ft、L~MLクラス ジグ単からキャロまで幅広く対応でき、より繊細なティップワークも可能。

上級者向け:6.3ft以下、UL~Lクラス 軽量リグに特化したショートロッド。高い操作性と感度を追求。

また、バスロッドとの違いを理解しておくことも重要です。バスフィッシング用のベイトフィネスロッドは、カバーゲームを想定してバットが強めに設計されています。また、ガイドセッティングもフロロカーボンラインを前提としているため、PEラインでは糸絡みが起きやすい場合があります。

おそらく最も重要なのは、ロッドとリールのバランスです。22アルデバランBFSは130gと軽量なため、あまり重いロッドと組み合わせるとバランスが悪くなります。ロッド自重は80g前後までに抑え、全体のタックルバランスを重視しましょう。

ベイトアジング専用ロッドを選ぶことで、投げやすさ、操作性、感度、すべての面で快適性が向上します。これは単なる道具のこだわりではなく、釣果に直結する重要な要素です。ベイトアジングに本気で取り組むなら、専用ロッドへの投資は決して無駄にはならないでしょう。


デイゲームのボトム攻略こそベイトフィネスの独壇場

デイゲームのボトム攻略こそベイトフィネスの独壇場

ベイトフィネスアジングが最も輝く場面、それはデイゲームでのボトム攻略です。この状況こそ、スピニングタックルでは得られないベイトリールの強みを最大限に活かせるシーンだと言えます。

日中のアジは警戒心が高く、表層や中層にはほとんど浮いてきません。ボトム付近の岩陰やストラクチャーに身を潜め、じっとしていることが多いのです。このような状況では、ボトムを丁寧に探る釣りが効果的であり、ベイトフィネスタックルの真価が発揮されます。

ベイトリールはボトムメインのフォールの釣りがやり易い。デイゲームはボトムだよね、ということで、”ベイトフィネスキャロアジング”をしてきました。

<cite>出典:ベイトフィネスアジング・・・新しいスタイルを</cite>

デイゲームでベイトフィネスキャロアジングが有効な理由は、明確な利点があるからです。第一に、着底が手に取るように分かるという点です。キャロシンカーが着底すると、スプールの回転が止まり、ラインのテンションも変化します。この明確な変化により、ボトムの地形変化や起伏を正確に把握できます。

第二に、フォール中のサミングによる速度調整が可能です。キャストから着水、そして着底までの間、サミングで沈下速度をコントロールすることで、よりナチュラルなフォールを演出できます。活性の低いデイゲームでは、このゆっくりとしたフォールがバイトを引き出すトリガーになります。

第三に、ボトムでのステイとシェイクがやりやすいという点です。ベイトリールは巻き感度が高いため、ロッドを小刻みに動かしてジグヘッド部分だけをアクションさせる際、その微妙な変化を手元で感じ取れます。これはスピニングでは難しい、繊細な操作です。

🎯 デイゲームでのベイトアジング戦略

時間帯狙うレンジ推奨リグアクション
早朝ボトム~中層3~5gキャロリフト&フォール
日中ボトム5~7gキャロボトムステイ&シェイク
夕方中層~表層2~3gジグヘッドただ巻き~フォール

デイゲームで特に有効なのが、5gのキャロシンカー+0.6gのジグヘッドという組み合わせです。このセッティングは、遠投性能と繊細なアクションを両立し、沖のブレイクラインまで届けることができます。リーダーは30cm程度と短めに設定し、ボトムでのレスポンスを優先します。

また、潮流の速いポイントでは、ベイトリールの太糸対応能力が活きてきます。PE0.6号にフロロ1.5号のリーダーという、スピニングでは飛距離が犠牲になるセッティングでも、ベイトリールなら実用的な飛距離を維持できます。これにより、潮に負けない太糸で、安心してボトムを攻略できるのです。

⚙️ デイゲーム実践テクニック

カウントダウンで正確なレンジキープ 着水からの秒数をカウントし、アジの反応があったレンジを記憶します。次のキャストで同じカウントでアクションを開始することで、効率的にアジのいる層を攻められます。

ボトムバンピング ボトムに着いたら、ロッドを煽って跳ね上げ、再びフォールさせる動作を繰り返します。この「跳ね上げ→フォール」の瞬間にバイトが集中します。

ストラクチャーへのタイトアプローチ ベイトリールの精密なキャスト精度を活かし、岩や堤防の際ギリギリにキャロを落とします。そこからボトムを引きずるように誘うと、隠れていたアジが反応します。

潮目を流す 二枚潮や潮目にキャロを投入し、潮に乗せて流します。サミングで微調整しながら、自然なドリフトを演出します。

デイゲームでもう一つ重要なのが、目で見える情報です。日中は水中の様子がある程度見えるため、海底の地形や潮の流れを視覚的に把握できます。この情報とベイトリールの高い感度を組み合わせることで、より戦略的な釣りが展開できます。

ナイトゲームが主流のアジングにおいて、デイゲームは難易度が高いとされています。しかし、ベイトフィネスタックルを使いこなすことで、デイゲームならではの楽しさと釣果を手に入れることができます。スピニングでは攻略しきれなかったポイントも、ベイトアジングなら突破口が見つかるかもしれません。


まとめ:アルデバランBFSでアジングを成功させる7つのコツ

まとめ:アルデバランBFSでアジングを成功させる7つのコツ

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. 22アルデバランBFSはアジングに使用可能だが、スピニングより高い技術が求められる玄人向けのシステムである
  2. 実用的なルアーウェイトは2g以上で、快適に使えるのは3g以上という認識が重要
  3. メーカー公式ではフロロ専用だが、実際にはPE0.3~0.6号を使用するアングラーが多数
  4. ピーキーなブレーキはメカニカル調整で1/4~1/2回転締めることでマイルドな使用感に変化
  5. 29mm小径スプールは1~5g程度の軽量リグに最適化された設計で、軽量リグへの対応力が向上
  6. キャロライナリグやフロートリグを使うことで、ベイトフィネスの強みを最大限に発揮できる
  7. デイゲームのボトム攻略において、ベイトリールの高い着底感知能力とフォールコントロール性能が威力を発揮
  8. ベイトアジング専用ロッドを選択することで、快適性と釣果が大きく向上する
  9. PE4本編みの方が適度なハリがあり、軽量リグでも扱いやすい
  10. スピニングとベイトを状況に応じて使い分けることが、最も合理的なアプローチ
  11. ナイトゲームではブレーキ調整の難しさがデメリットとなる
  12. フォール時のラインコントロール性能はベイトリール最大のメリット

記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト

記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
  1. 22アルデバランBFS見参!! | ひみつの釣吉
  2. クリスター63BFプレミアに合わせるリール | アジング – ClearBlue –
  3. 22アルデバランBFS エステル0.6号でキャスト練習・・・・ | …ING 2nd
  4. ベイトアジングを始めたい②28㎜スプールの革命 | アジング – ClearBlue –
  5. 22アルデバランBFS HG のファーストインプレ&ジグ単アジング向けのグリッチオイルチューン | リールカスタム・ラボ ☆ erengeWorks
  6. 22アルデバランBFSインプレ!他のベイトフィネスリールとの違いは? | ベイトラボ
  7. MAKE A FISH!!27ベイトアジング道開眼!! | 釣具のポイント
  8. ソルトベイトフィネスでアジングを楽しむ! – Fishman(フィッシュマン)
  9. 新ジャンルアジング!ベイトフィネス・アジングの可能性を本気で考察!│ルアマガプラス
  10. ベイトフィネスアジング・・・新しいスタイルを アジ・メバル【2022年11月8日】 | 海に出た日

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