アジングを楽しむ上で、釣れたアジをどう掴むかは意外と重要な問題です。素手で掴むと鱗やヌメリで手が汚れるだけでなく、アジの棘で怪我をする可能性もあります。そこで多くのアジンガーが愛用しているのが「ガーグリップ」をはじめとするフィッシュグリップです。しかし、いざ購入しようとすると種類が豊富で、どれを選べば良いのか迷ってしまう方も多いでしょう。
この記事では、インターネット上に散らばるガーグリップに関する情報を収集し、実際の使用者のインプレや比較情報をもとに、アジングに最適なフィッシュグリップの選び方から使い方まで徹底的に解説します。第一精工のガーグリップMCカスタムを中心に、ダイワやシマノなど他メーカーの製品との比較、手の小さい方向けの選択肢、さらには改造やメンテナンス方法まで、幅広い情報をお届けします。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ ガーグリップの基本的な特徴と選び方がわかる |
| ✓ 実際の使用者のインプレから見るメリット・デメリットが理解できる |
| ✓ 手の大きさや用途に応じた最適なフィッシュグリップが選べる |
| ✓ メンテナンスや改造のコツで長く快適に使える方法がわかる |
ポチップ
アジング用ガーグリップの基本と選び方
- ガーグリップとは魚を安全に掴むための必須アイテム
- ガーグリップMCカスタムの特徴は耐久性とコスパの良さ
- 手の小さい人にはトングタイプがおすすめ
- 第一精工ガーグリップのインプレは賛否両論
- アジング用フィッシュグリップの最強は用途次第
- ガーグリップとダイワ製品の比較ポイント
ガーグリップとは魚を安全に掴むための必須アイテム
**ガーグリップは、釣れた魚を安全かつ確実に掴むための専用ツールです。**特にアジングのような繊細な釣りでは、手を汚さず効率的に釣りを続けるために欠かせないアイテムとなっています。
アジには腹側に2本の棘があり、さらに尾にかけて「ゼイゴ」と呼ばれる硬い鱗が並んでいます。これらを素手で掴むと、思わぬ怪我をしてしまうことがあります。アジの毒性はありませんが、海水が傷口に染みると集中力が低下し、釣果に影響を及ぼすことも。また、鱗やヌメリが手に付くと、ロッドが滑りやすくなったり、臭いが気になったりと、快適な釣りの妨げになります。
フィッシュグリップといえばコレだよね！みたいな風潮があります
フィッシュグリップには大きく分けて**「ガーグリップタイプ」と「トングタイプ（メゴチバサミタイプ）」**の2種類があります。ガーグリップタイプはハサミのような形状で、強い力でアジをしっかりホールドできるのが特徴です。一方、トングタイプは掴む力を調整しやすく、アジを傷つけにくいというメリットがあります。
📊 フィッシュグリップの主なタイプ
| タイプ | 形状 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ガーグリップタイプ | ハサミ型 | 強力なホールド力 | 手の大きい方、確実に掴みたい方 |
| トングタイプ | トング型 | 力の調整が容易 | 手の小さい方、リリース重視の方 |
| アームタイプ | 2本アーム | 大型魚向け | 中型～大型魚狙いの方 |
ガーグリップMCカスタムの特徴は耐久性とコスパの良さ
**第一精工のガーグリップMCカスタムは、旧モデルからの改良により価格を抑えつつ実用性を高めた人気製品です。**実売価格は3,000円～3,600円程度と、フィッシュグリップの中ではミドルレンジに位置します。
旧モデルがカーボン素材を使用していたのに対し、MCカスタムではGFRP素材（ガラス繊維強化プラスチック含有率55%）を採用しています。これにより自重は若干重くなったものの、価格は旧モデルの5,000円程度から大幅にダウン。コストパフォーマンスが飛躍的に向上しました。
素材を、カーボンよりも安いグラスに変え自重は重くなりましたがお値段はずいぶん軽くなりました
耐久性についても高い評価を得ています。GFRP素材は錆びに強く、海水での使用にも十分耐えられる仕様です。実際に2年以上特に手入れをせずに使用しても、可動域に問題が生じなかったという報告もあります。ただし、長期使用によるボルトの緩みでバネが外れることがあるため、定期的なメンテナンスは推奨されます。
🔧 ガーグリップMCカスタムの主要スペック
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 全長 | 235mm |
| 素材 | GFRP（ガラス繊維強化プラスチック） |
| 重量 | 本体約120g |
| 付属品 | 専用ホルスター（約70g）、カラビナ、落下防止コード |
| 実売価格 | 3,000円～3,600円程度 |
| カラー展開 | ブラック、フォリッジグリーン、ダークアース |
専用ホルスターが標準付属しているのも大きな特徴です。ベルトループやライフジャケット、バッグのD環などに装着でき、携帯性が非常に高くなっています。ホルスターに収納することで、アジの鱗やヌメリが服に付着するのを防げるため、快適に釣りを続けられます。
手の小さい人にはトングタイプがおすすめ
**ガーグリップタイプの最大の課題は、開き幅の大きさです。**特に手の小さい方や女性、子供にとっては、グリップを開くこと自体が一苦労となるケースがあります。
まじでハンドル広すぎ問題…握る部分がめっちゃ広くてつらたん
ガーグリップMCカスタムの場合、グリップを開くために手をかなり大きく広げる必要があります。実際の使用者からは「外人さんのビッグ・ビッグ・ラージハンドを基準に設計している」という皮肉めいた感想も寄せられています。頑張って手を広げても、刃がそれほど開かないという構造的な問題も指摘されています。
一方で、**トングタイプ（メゴチバサミタイプ）**であれば、手の小さい方でも無理なく使用できます。第一精工のワニグリップミニMCや、アルカジックジャパンのAr.LGグリップなどが代表的な製品です。これらは握力をそれほど必要とせず、軽い力で開閉できる設計になっています。
📋 手の大きさ別おすすめフィッシュグリップ
| 手の大きさ | おすすめタイプ | 代表製品 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 大きい（男性標準） | ガーグリップタイプ | ガーグリップMCカスタム | 強力なホールド力 |
| 標準～やや小さい | トングタイプ | ワニグリップミニMC | バランスの良い使用感 |
| 小さい（女性・子供） | トングタイプ（細身） | Ar.LGグリップ | 軽い力で操作可能 |
トングタイプにはもう一つ大きなメリットがあります。それは写真映えです。掴む部分が細いため、釣ったアジを大きく見せることができます。SNSやブログに釣果写真をアップする方にとっては、この点も重要な選択基準となるでしょう。
第一精工ガーグリップのインプレは賛否両論
**実際の使用者によるインプレを見ると、ガーグリップには明確なメリットとデメリットが存在します。**良い点も悪い点も含めて、リアルな使用感を把握することが重要です。
肯定的な意見としては：
- 一度掴んだアジは確実にホールドできる
- ギザギザの刃が効いており、暴れても滑らない
- 専用ホルスターで携帯性が高い
- デザインがスタイリッシュでカッコいい
- 耐久性が高く長く使える
掴んでしまえばこっちのもん！ギザギザが効いてるので、思い切り暴れられても割と大丈夫
否定的な意見としては：
- ハンドルの幅が広すぎて手が小さいと使いにくい
- 予想以上にアジを掴みづらい
- 落下防止のスパイラルコード（ビヨンビヨン）が邪魔
- グリップを開く時にかなり力が必要
- ホルスターからの取り出しが硬い
🎯 ガーグリップMCカスタムの評価まとめ
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| ホールド力 | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 一度掴めば確実 |
| 掴みやすさ | ⭐⭐⭐ | 手の大きさに依存 |
| 携帯性 | ⭐⭐⭐⭐ | ホルスター付きで便利 |
| デザイン性 | ⭐⭐⭐⭐⭐ | スタイリッシュ |
| コスパ | ⭐⭐⭐⭐ | 3,000円台で高機能 |
特に手の小さい方は、実物を触ってみてから購入を決めることをおすすめします。釣具店で実際に握ってみて、無理なく開閉できるか確認するのが確実です。オンラインで購入する場合は、返品可能なショップを選ぶのも一つの方法でしょう。
アジング用フィッシュグリップの最強は用途次第
**「最強のフィッシュグリップ」を一つに決めることは難しく、用途や個人の好みによって最適な製品が変わります。**価格帯も1,000円台から7,500円程度まで幅広く、予算に応じた選択が可能です。
例えば、34（サーティフォー）のHMグリップⅡは実売7,500円程度と高価ですが、専用設計により使い勝手が抜群に良いと評価されています。開き幅問題が完全に解決されており、握った感じも柔らかくガッチリホールドできる逸品とのこと。オリジナルロック機構により携行時と使用時のスイッチがスムーズで、あらゆる所作の中でストレスを感じない作りになっています。
値段を加味しなければHMグリップがぶっちぎりです。専用設計だけあり、あらゆる所作の中でストレスを感じない作り
一方で、コストパフォーマンスを重視するなら、第一精工のガーグリップMCカスタムやワニグリップミニMCが有力候補です。性能面でも高級モデルに肉薄しており、手の大きさの問題をクリアできればHMグリップⅡの代替として十分機能します。
💰 価格帯別おすすめフィッシュグリップ
| 価格帯 | 製品例 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| ～2,000円 | ドレス ディノグリップラプター | 最低限の機能、コスト重視 | ⭐⭐⭐ |
| 2,000～4,000円 | ガーグリップMCカスタム、ワニグリップミニMC | バランス良好、標準的 | ⭐⭐⭐⭐ |
| 4,000～5,000円 | ダイワ フィッシュホルダー240C | ブランド安心感、R形状グリップ | ⭐⭐⭐⭐ |
| 5,000円～ | 34 HMグリップⅡ | 専用設計、最高の使用感 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
**釣行スタイルによっても選択基準が変わります。**ランガン中心で軽量性を重視するなら、ホルスターなしのシンプルなモデルが良いでしょう。一方、腰を据えて一か所で釣るスタイルなら、クーラーに取り付けられるホルダー付きのものが便利です。写真撮影を重視するなら、先端が細いトングタイプを選ぶと、釣果が大きく見えて満足度が上がります。
ガーグリップとダイワ製品の比較ポイント
**ダイワからもフィッシュホルダー240Cという競合製品が発売されており、ガーグリップとの比較検討が必要です。**両者には似た部分も多いですが、細かな違いが使用感に影響を与えます。
ダイワ フィッシュホルダー240Cの最大の特徴は、R形状のグリップを採用している点です。これにより手の小さい方でも握りやすく、女性や子供でも使いやすい設計になっています。全長は240mmとガーグリップMCカスタム（235mm）とほぼ同じですが、グリップ部分の形状工夫により実質的な使いやすさが向上しています。
グリップ部分がカーブになっているので、さまざまなサイズの味にフィットする万能型フィッシュグリップです
一方で、ダイワ製品特有の課題も報告されています。具体的には、グリップを握る時に非常に硬く、ちょっとした筋トレかと思うくらいの力が必要という声があります。また、ホルスターとグリップの連結部分が硬すぎて、ベルトに付けたホルスターからグリップを取り出そうとするとホルスターごと外れてしまうという事例も。
⚖️ ガーグリップMCカスタム vs ダイワ フィッシュホルダー240C
| 比較項目 | ガーグリップMCカスタム | ダイワ フィッシュホルダー240C |
|---|---|---|
| 価格 | 3,000～3,600円 | 3,000～3,500円 |
| グリップ形状 | ストレート | R形状（握りやすい） |
| 握る力 | やや硬い | 非常に硬い |
| ホルスター | 取り外しスムーズ | やや硬め |
| ブランド信頼性 | 第一精工（専門メーカー） | ダイワ（大手総合メーカー） |
| デザイン | ミリタリー調 | シンプル |
ブランドへのこだわりも選択基準の一つです。ダイワ製品にこだわりがあり、タックル全体をダイワで統一したいという方にはフィッシュホルダー240Cが適しています。一方、純粋に使い勝手や機能性を重視するなら、ガーグリップMCカスタムの方が総合的な評価は高い傾向にあります。
おそらく、実際に両方を使い比べてみるのが最も確実な方法でしょう。幸い、どちらも3,000円台という手頃な価格帯なので、両方購入して使い分けるという選択肢もあります。
ポチップ
ガーグリップを使ったアジングの実践テクニック
- ガーグリップが開かない時の対処法は定期メンテナンス
- ガーグリップの改造で使いやすさが向上する
- ホルスター付きで携帯性が劇的に改善
- アジのリリースにガーグリップが最適な理由
- ガーグリップナノなど小型モデルの選択肢
- シマノのフィッシュグリップとの使い分け
- まとめ：ガーグリップでアジングをもっと快適に
ガーグリップが開かない時の対処法は定期メンテナンス
**ガーグリップが自動で開かなくなる最も一般的な原因は、ボルトの緩みによるバネの脱落です。**長期間使用していると、どうしてもボルト部分に緩みが生じ、結果的にバネが外れてしまうことがあります。
この問題に直面した場合、修理は意外と簡単に行えます。実際の修理手順としては、まずガーグリップを分解する必要があります。表と裏にある溝に10円玉を差し込んでボルトを緩めることで、本体を開くことができます。古いモデルの場合は溝が細くて10円玉が入らないため、マイナスドライバーなどを使用する必要があるかもしれません。
かなり前からボルトの緩みによりバネがなくなって、自動で開かなくなっていた
分解したら、バネの状態を確認します。バネが完全に外れている場合は、新しいバネを用意する必要があります。意外なことに、古いリールから外したバネがドンピシャでフィットすることがあります。専用のバネを入手できなくても、手持ちのリールパーツなどを探してみる価値はあるでしょう。
🔧 ガーグリップ修理の基本手順
| ステップ | 作業内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 1. 清掃 | 鱗やヌメリを除去 | ブラシで丁寧に洗浄 |
| 2. 分解 | 10円玉でボルトを緩める | 古いモデルはドライバー使用 |
| 3. 確認 | バネの有無をチェック | 紛失している場合は代替品を準備 |
| 4. 清掃 | ボルト周辺をクリーニング | 汚れが動作不良の原因に |
| 5. 組み立て | バネを取り付けて再組立 | ボルトをしっかり締める |
| 6. 動作確認 | 自動開閉を確認 | スムーズに動けばOK |
定期的なメンテナンスを行うことで、このような不具合を未然に防ぐことができます。釣行後は必ず真水で洗い、特にボルト部分は念入りに塩分を洗い流しましょう。数か月に一度はボルトの締まり具合をチェックし、緩んでいれば締め直すことをおすすめします。
ガーグリップの改造で使いやすさが向上する
**ガーグリップは、ちょっとした改造で驚くほど使いやすくなります。**特に標準装備の落下防止コード（通称：ビヨンビヨン）は、人によって評価が分かれる部分です。
落下防止コードは、ガーグリップが海に落ちるのを防ぐための安全装置です。しかし実際の使用では、このコードが邪魔になると感じる人も少なくありません。釣りの最中に引っかかったり、絡まったりすることがあるためです。
ビヨンビヨンが普通に邪魔です。私は要らない！邪魔！と感じたのでぶった切ってやりました
ホルスターのカスタマイズも人気の改造です。標準のホルスターは重さが約70gあり、本体と合わせると190gとなかなかの重量になります。軽量化を図るなら、市販の携帯用歯ブラシケースなどに入れ替えるという方法があります。ただし、この改造を行うと収納時のカッコよさは損なわれてしまうかもしれません。
✂️ ガーグリップ改造のアイデア集
| 改造内容 | 目的 | 効果 | デメリット |
|---|---|---|---|
| 落下防止コード除去 | 取り回し向上 | 邪魔がなくなる | 落下リスク増加 |
| ホルスター変更 | 軽量化 | 重量削減 | 見た目が損なわれる |
| グリップ先端加工 | アジへのダメージ軽減 | リリース時の生存率向上 | 加工技術が必要 |
| カラビナ追加 | 携帯性向上 | 好きな位置に装着可能 | 若干の重量増 |
グリップ先端の加工も検討に値します。標準のままだとアジを掴む力が強すぎて、リリース前提の釣りではダメージを与えすぎてしまう可能性があります。先端を丸める、力を入れずにソフトタッチで挟むなどの工夫により、アジへの配慮とホールド力のバランスを取ることができます。
一般的には、改造は自己責任で行う必要があります。メーカー保証が効かなくなる可能性もあるため、慎重に判断しましょう。
ホルスター付きで携帯性が劇的に改善
**ホルスターの有無は、実際の釣りにおいて想像以上に大きな差を生みます。**ホルスターなしで使っていた人がホルスター付きに変更すると、「なぜ今まで使わなかったのか」と後悔するケースが多いようです。
ホルスターを使わない場合、タックルボックスやクーラー、バッカンの近くにグリップを置いておき、アジが釣れるたびにしゃがんでグリップを取って針を外すという動作が必要になります。これは思った以上に面倒で、特に足場の悪い場所や夜間の釣りでは効率が大幅に低下します。
楽！！！！！！！！！！！ライジャケに取り付けているので紛失もしないのではないかと思います
ホルスターを腰巻ライフジャケットに取り付けることで、立ったままスムーズにアジを掴み、針を外し、リリースまたはクーラーに入れるという一連の動作が完結します。いちいちしゃがむ必要がなくなるため、体力の消耗も軽減されます。ランガンスタイルのアジングでは、この差が釣果に直結することもあるでしょう。
🎒 ホルスター装着場所のメリット・デメリット
| 装着場所 | メリット | デメリット | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| ライフジャケット | すぐ取り出せる、紛失防止 | 動くと邪魔になることも | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| ベルトループ | シンプル、軽装備向き | しゃがむと邪魔 | ⭐⭐⭐⭐ |
| バッグのD環 | バッグと一体化 | バッグから離れると使えない | ⭐⭐⭐ |
| クーラーボックス | 忘れ防止 | 固定釣行向き | ⭐⭐⭐⭐ |
取り付け方法も工夫次第で使い勝手が変わります。ホルスターにはカラビナが付属していることが多く、これを使ってライフジャケットやバッグのD環に装着するのが一般的です。さらに、ホルスターの裏面にはフック（カエシ付き）が付いているモデルもあり、ベルト部分やバッカンの縁などに引っ掛けて使用することもできます。
ホルスターに収納することで、アジの鱗やヌメリが服に付着するのを防げるというメリットも見逃せません。直接ポケットに入れたりすると、ポケット内が汚れて不快ですし、洗濯も大変です。
アジのリリースにガーグリップが最適な理由
**アジングにおいてリリースは重要なテーマであり、ガーグリップはリリース時のアジへのダメージを最小限に抑えるのに役立ちます。**食べきれないほどアジが釣れた場合、適切にリリースすることが資源保護の観点からも重要です。
素手でアジを触ると、人間の体温によってアジに火傷のようなダメージを与えてしまうと言われています。また、地面に置いて写真撮影などをすると、アジの体表が傷つき、その後の生存率が低下する可能性があります。ガーグリップを使えば、これらの問題を回避できます。
釣れたアジを挟むに5秒、ポケットからiPhoneを取り出すのに5秒、撮影に5秒、針を外すのに5秒
スピーディーなリリースがアジの生存率を高めます。理想的には、釣れてから10秒以内に海に返すことを目標にしましょう。ガーグリップを使えば、素早く安全にアジをホールドし、針を外して即座にリリースすることが可能です。
🐟 適切なリリース手順
- 素早くアジをキャッチ – ガーグリップで優しく挟む（力を入れすぎない）
- 空中で針を外す – 地面に置かず、空中で作業を完結
- 写真は最小限 – 撮影する場合も空中で、5秒以内に
- 優しく海に戻す – 投げずに、水面近くからリリース
- 回復を確認 – 元気に泳いでいくか見届ける
**リリースすると釣れなくなる？**という疑問についても触れておきましょう。一部では「リリースしたアジが群れに警戒を伝えて釣れなくなる」という説がありますが、実際の経験則からは「気にするレベルではない」という見解が一般的です。むしろ、長時間釣りをすることによるスレや群れの移動の方が、釣果低下の主な原因と考えられます。
ただし、深刻なダメージを与えたアジは、今後の厳しい海の世界で生き抜くことが困難です。そのようなアジは持ち帰るか、近くの釣り人に譲るなどの配慮が必要でしょう。ガーグリップの使い方を工夫することで、リリース個体の生存率を高めることができます。
ガーグリップナノなど小型モデルの選択肢
一般的なガーグリップよりもさらに小型化されたモデルも市場には存在します。おそらく、豆アジ専用や超軽量装備を求めるアングラー向けに開発されたものと推測されます。
小型モデルの最大のメリットは軽量性と携帯性です。標準的なガーグリップMCカスタムが本体120gであるのに対し、小型モデルはそれよりも軽く、ポケットに入れても邪魔になりません。ランガンを多用するスタイルや、できるだけ荷物を減らしたい釣行では、小型モデルが威力を発揮します。
一方で、小型化に伴うデメリットも考慮する必要があります。グリップ力が標準モデルよりも弱くなる可能性があり、大型のアジ（尺アジなど）には対応しきれない場合があります。また、手の大きい男性には逆に握りにくく感じられることもあるでしょう。
📏 サイズ別ガーグリップの比較
| モデル | 全長 | 重量 | 対象サイズ | 向いている釣り |
|---|---|---|---|---|
| スタンダード | 235mm | 120g | 全サイズ対応 | オールラウンド |
| コンパクト | 200mm前後 | 80g前後（推測） | 豆～小アジメイン | ランガン、軽装備 |
| ロング | 250mm以上 | 150g以上（推測） | 大型魚対応 | シーバス・青物兼用 |
どのサイズを選ぶべきかは、主に狙うアジのサイズと釣行スタイルによって決まります。一般的なアジングであれば、スタンダードサイズが最も無難な選択です。豆アジ専門、または超軽量装備にこだわるなら小型モデルを検討する価値があります。
シマノのフィッシュグリップとの使い分け
**シマノからもライトフィッシュグリップ CT-981Rという製品が発売されており、選択肢の一つとして検討に値します。**シマノ製品の特徴は、ワンタッチ開閉ロック機能とミニグリップ機能です。
ワンタッチ開閉ロック機能により、グリップの不要な開きを抑えることができ、携帯時の安全性が向上します。また、先端部にはミニグリップ機能が搭載されており、小魚の口を掴むことができます。これはリリース前提の釣りで、アジへのダメージを最小限に抑えるのに有効です。
ワンタッチで開閉するロック機能を搭載したトングタイプのフィッシュグリップです
シマノ製品のもう一つの特徴は、ガラス強化ナイロン素材を使用している点です。これにより錆びにくく、強度も確保されています。カラー展開はブラック、ライトグレー、カーキの3色で、タックルの雰囲気に合わせて選ぶことができます。
🔄 ガーグリップとシマノ製品の使い分け
| 使用シーン | おすすめ製品 | 理由 |
|---|---|---|
| しっかりホールドしたい | ガーグリップMCカスタム | 強力な挟み込み力 |
| リリース重視 | シマノ ライトフィッシュグリップ | ミニグリップ機能 |
| タックルをシマノで統一 | シマノ製品 | ブランドの統一感 |
| コスパ重視 | ガーグリップMCカスタム | 機能と価格のバランス |
| 軽量性重視 | トングタイプ各種 | 本体が軽い |
実際の使い分けとしては、メインでガーグリップMCカスタムを使い、サブとしてシマノのライトフィッシュグリップを持っておくという方法もあります。状況に応じて使い分けることで、より快適なアジングが楽しめるでしょう。
ただし、シマノのライトフィッシュグリップには専用ホルスターが付属していないため、携帯性の面ではガーグリップに一歩譲る形となります。別途ホルスターを購入するか、カラビナを追加するなどの工夫が必要かもしれません。
まとめ：ガーグリップでアジングをもっと快適に
最後に記事のポイントをまとめます。
- ガーグリップはアジングで手を汚さず安全に釣りを楽しむための必須アイテムである
- 第一精工のガーグリップMCカスタムはコスパと耐久性に優れた人気製品
- 手の小さい方にはトングタイプのフィッシュグリップがおすすめ
- ガーグリップの最大の課題は開き幅の大きさで、手の大きさによって使用感が大きく変わる
- 実際の使用者インプレでは掴んだ後のホールド力は高評価
- 価格帯は1,000円台から7,500円程度まで幅広く、予算に応じた選択が可能
- 34のHMグリップⅡは高価だが使い勝手は最高レベル
- ダイワのフィッシュホルダー240CはR形状グリップで握りやすさを向上
- ガーグリップが開かない場合はボルトの緩みとバネの脱落が主な原因
- 修理は10円玉を使って簡単に分解でき、バネを交換すれば復活する
- 落下防止コードは邪魔と感じる人も多く、切除する改造が人気
- ホルスター付きモデルは携帯性が劇的に向上し、紛失防止にもなる
- アジのリリース時はダメージを最小限にするため素早い対応が重要
- リリースによって釣果が落ちるという明確な証拠はない
- 小型モデルは軽量で携帯性に優れるが、大型魚への対応力は劣る
- シマノのライトフィッシュグリップはミニグリップ機能でリリース時に有利
- 定期的なメンテナンスで長期間快適に使用できる
- 用途や手の大きさに応じて最適なフィッシュグリップを選ぶことが重要
- 写真撮影を重視するなら先端が細いトングタイプが有利
- ライフジャケットへの装着で立ったまま全ての作業が完結する
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 【アジング】各社フィッシュグリップのインプレ｜まひろ
- 【インプレ】ガーグリップって使用率高いけど、そんなに使いやすいか？？って話。 | AjingFreak
- 【ガーグリップMCカスタム】全魚種対応のおすすめフィッシュグリップをインプレ！ | てっちりの釣り研究
- 【最強】おすすめのアジング用フィッシュグリップ！汚れない人気モデルを紹介－釣猿
- ガーグリップをインプレ！小物〜大物対応のフィッシュグリップ！ | 水辺を巡る冒険
- アジングの「リリース」問題に着目！リリースサイズやダメージを与えにくい逃し方などをまとめます | リグデザイン
- アジング用魚ばさみ『フィッシュグリップ』おすすめ6選！必要性と選び方を解説！ | TSURI HACK
- ガーグリップ修理 – エソジマ君のほぼ大分アジングエギング日記
- アジ掴むヤツ。第一精工ワニグリップからガーグリップに。 – 素直にアジングが楽しくて…。
- …ING :ガーグリップMC カスタム
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