アジングロッドを探している方なら、一度は「シマノ ソアレBB アジング S64UL-S」という名前を目にしたことがあるのではないでしょうか。このロッドは2023年にモデルチェンジされ、エントリーモデルでありながら上位機種に迫る性能を持つと評判です。1万円台前半という価格帯でありながら、ハイパワーXやブリッジライクシートといった上位機種の技術を惜しげもなく搭載しているのが特徴です。
本記事では、シマノ ソアレBB アジング S64UL-Sの詳細なスペックから実際の使用感、他モデルとの比較、さらには購入時のポイントまで、ネット上の情報を徹底的に調査して網羅的にお届けします。アジングをこれから始めたい初心者の方はもちろん、サブロッドを探している中級者の方にも役立つ情報が満載です。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ S64UL-Sの詳細スペックと搭載技術の解説 |
| ✓ 実際のユーザーによるインプレと評価 |
| ✓ 他モデルとの比較と選び方のポイント |
| ✓ 最安値情報と購入時の注意点 |
シマノ ソアレBB アジング S64UL-Sの基本情報と特徴
このセクションでは、S64UL-Sの基本スペックから搭載されている技術、そしてどんな釣りに適しているのかを詳しく見ていきます。
- S64UL-Sの詳細スペックと価格帯
- 搭載技術の解説（ハイパワーX・ブリッジライクシート）
- S64UL-Sが得意とする釣り方
- ソアレBBシリーズ内での位置づけ
- 23年モデルと19年モデルの違い
- 適合リグとルアーウェイト
S64UL-Sの詳細スペックと価格帯を徹底チェック
シマノ ソアレBB アジング S64UL-Sは、全長6フィート4インチ（1.93m）、2ピース構造のスピニングロッドです。仕舞寸法は99cmとコンパクトで、車載や電車での移動にも便利なサイズ感となっています。
自重は59gと軽量で、長時間の釣りでも疲れにくい設計です。先径は0.8mmという繊細なソリッドティップを採用しており、微細なアタリも逃しません。ルアーウェイトは0.5～12gと幅広く対応できる懐の深さが魅力です。
適合ラインはナイロン・フロロで1～4lb、PEラインで0.1～0.6号となっており、アジングの定番セッティングに対応しています。リールシートはダウンロック式で、竿尻からリールシート後部固定フードまでの長さは210mmです。
📊 S64UL-S 基本スペック一覧
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 全長 | 6’4″（1.93m） |
| 継数 | 2本（逆並継） |
| 仕舞寸法 | 99cm |
| 自重 | 59g |
| 先径 | 0.8mm |
| ルアーウェイト | 0.5～12g |
| 適合ライン（ナイロン・フロロ） | 1～4lb |
| 適合ライン（PE） | 0.1～0.6号 |
| リールシート位置 | 210mm（ダウンロック） |
| カーボン含有率 | 99.5% |
| 希望小売価格 | 15,500円（税別） |
実売価格は店舗によって異なりますが、おおむね11,000円～13,000円程度で購入できるケースが多いようです。エントリーモデルとしては手頃な価格帯でありながら、上位機種にも採用されている技術が搭載されているため、コストパフォーマンスの高さが際立ちます。
カーボン含有率99.5%という高い数値も注目ポイントです。これは軽量化と感度向上に大きく貢献しており、この価格帯では驚異的な仕様と言えるでしょう。ブランクスの細さと相まって、繊細なアジングゲームに必要な性能を十分に備えています。
また、23年モデルではデザインも一新されており、オレンジがかったカラーリングが特徴的です。好みが分かれる部分ではありますが、視認性が高く、複数の竿を並べた時にも一目で識別できるというメリットがあります。
搭載技術の要はハイパワーXとブリッジライクシート
シマノ ソアレBB アジング S64UL-Sには、上位機種にも採用されている2つの重要な技術が搭載されています。それがハイパワーXとブリッジライクシートです。
ハイパワーXは、キャスト時やファイト時に発生するブランクスのネジレを抑える強化構造です。カーボンテープをX状に締めあげることで、ロッドの曲がりが釣り人の意図する方向性を保持し、ブランクスが持つ本来の性能をフルに発揮させます。
ハイパワーX カーボンテープでx字の連続でリールシートの少し上からソリッドティップの手前まで巻いています。黒いカーボンテープ
出典：院長のブログ
このハイパワーXの採用により、細身のブランクスでありながらシャッキリとした使用感を実現しています。特に軽量ジグヘッドをキャストする際や、アジの引きに対応する際に、ネジレによるパワーロスを最小限に抑えられるのは大きなメリットです。
一方、ブリッジライクシートは感度向上に貢献する技術です。表面硬度を高めた素材を使用し、コンパクトな設計により手のひらとリールシートとの接触面を減らすことで、感度をさらに向上させています。
📋 ハイパワーXの効果
- ✅ キャスト時のブレを軽減
- ✅ ファイト時のネジレ抑制
- ✅ ブランクスの本来の性能を発揮
- ✅ 細身ブランクスの弱点を補強
- ✅ パワーロスを最小化
ブリッジライクシートについては、実際に触ってみると非常にコンパクトな設計になっていることが分かります。真ん中はブランクではなくパイプがむき出しで通っており、リールを装着するとグリップの真ん中でブランクタッチはできません。しかし、ブランクとリールフットを少し離すという設計思想により、振動の伝達効率が向上しています。
これら2つの技術の組み合わせにより、エントリーモデルでありながら上位機種に迫る性能を実現しているのが、シマノ ソアレBB アジング S64UL-Sの大きな特徴と言えるでしょう。特にハイパワーXについては、ブランクがそれほど重くならないという利点もあり、軽量性と強度のバランスが絶妙に保たれています。
S64UL-Sが最も得意とする釣り方はジグヘッド単体での乗せ掛け
シマノの公式サイトによると、S64UL-Sは「乗せ掛けのスタンダード」と位置づけられています。つまり、アジが違和感なくルアーを咥えたところでフッキングする、いわゆる「乗せ調子」を得意としているモデルです。
具体的には、ジグヘッド単体での釣りが特に得意で、常夜灯周りなどの近距離での繊細な釣りに適しています。小型サイズのバイトを弾きにくく、抜けアタリや居食いなどの難しいアタリにもしなやかに対応できる特性を持っています。
6フィート4インチというレングスは、港湾部や堤防での使用に最適なバランスです。短すぎず長すぎず、取り回しの良さと飛距離のバランスが取れており、アジングのスタンダードな長さとして多くのアングラーに支持されています。
🎣 S64UL-Sに適した釣り方とシチュエーション
| 釣り方 | 適性 | 理由 |
|---|---|---|
| ジグヘッド単体 | ◎ | しなやかなティップが乗せ掛けに最適 |
| スプリットショット | ○ | ルアーウェイト範囲内で対応可能 |
| フロートリグ | △ | やや軽めのフロートなら使用可 |
| 軽量メタルジグ | △ | 12g以下なら対応可能 |
| 常夜灯周り | ◎ | 近距離での繊細な操作が得意 |
| 遠投重視 | △ | 他モデルの方が適している |
ルアーウェイトは0.5～12gまでとなっていますが、実際のユーザーレビューを見ると「正直5グラム以上になると投げれません」という声もあります。これは、このロッドが軽量リグでの繊細な釣りに特化している証拠とも言えるでしょう。
おすすめのジグヘッドウェイトは0.5～3g程度で、この範囲であればロッドの性能を最大限に引き出せます。アジの活性が高く表層を意識している時や、潮の流れが緩い状況での使用が特に効果的です。
また、障害物の少ない漁港周りのポイントで大いに活躍することが期待できます。根ズレのリスクが少ない場所であれば、細いラインとの組み合わせで繊細なアプローチが可能になり、スレたアジにも口を使わせやすくなります。
ボートアジングにも対応しており、短めのレングスが船上での取り回しの良さに繋がっています。特に湾内でのバーチカルな釣りでは、ティップの感度の良さが光ります。
ソアレBBアジングシリーズ内でのS64UL-Sの立ち位置
2023年モデルのソアレBBアジングシリーズは全4モデルで構成されており、S64UL-Sはその中でも中間的な位置づけとなっています。各モデルの特性を理解することで、自分の釣りスタイルに最適な1本を選ぶことができます。
S54SUL-Sは最も短く繊細なモデルで、1g以下のジグヘッド特化型です。タフテック採用のしなやかなティップで軽負荷時の微妙なもたれを演出し、ルアーをついばんだだけか、フックも吸い込んだかをティップで判別できる繊細を極めたアイテムです。
S58UL-Sは”ゴーハチ”の愛称で親しまれる番手で、曲がりながらも掛けにいける特性を持っています。レングスからくる感度の高さは間違いなく武器になり、障害物の少ない漁港周りのポイントで活躍します。
S64UL-S（本モデル）は前述の通り「乗せ掛けのスタンダード」として、ジグヘッド単体での釣りが得意です。
S610L-Sは最も長く汎用性の高いモデルで、「掛けのオールラウンド」と位置づけられています。ジグヘッド・スプリット・キャロライナリグ・軽量メタルジグ・プラグと、ありとあらゆるリグを駆使したい方に最適です。
📌 ソアレBBアジングシリーズ比較表
| モデル | 全長 | 自重 | ルアーウェイト | 特徴 | 価格（税別） |
|---|---|---|---|---|---|
| S54SUL-S | 5’4″ | 48g | 0.3～6g | 繊細・軽量リグ特化 | 14,600円 |
| S58UL-S | 5’8″ | 53g | 0.4～8g | 曲がりながら掛ける | 15,200円 |
| S64UL-S | 6’4″ | 59g | 0.5～12g | 乗せ掛けスタンダード | 15,500円 |
| S610L-S | 6’10” | 61g | 0.6～12g | 掛けのオールラウンド | 16,100円 |
S64UL-Sを選ぶべき人は、主にジグヘッド単体での釣りをメインとし、港湾部や堤防からのアジングを楽しみたい方です。取り回しの良さと感度のバランスが取れており、初めてのアジングロッドとしても最適な選択肢と言えるでしょう。
一方で、より遠投を重視したい方やさまざまなリグを使い分けたい方は、S610L-Sの方が適しているかもしれません。また、極限の繊細さを求める方はS54SUL-Sを、ショートロッドの操作性を重視する方はS58UL-Sを検討してみるのも良いでしょう。
23年モデルと19年モデルの進化ポイント
シマノ ソアレBB アジングは、2019年にも同じ品番のモデルが存在していました。2023年のフルモデルチェンジにより、どのような進化を遂げたのでしょうか。
最も大きな違いは、ハイパワーXの搭載です。19年モデルにはこの技術が採用されていませんでしたが、23年モデルでは惜しげもなく搭載されました。これにより、ブランクスの性能が大幅に向上しています。
また、ブリッジライクシートも23年モデルで新たに採用された技術です。BBクラスのエントリーモデルにこの技術が採用されたことは、シマノの本気度を感じさせます。
カーボン含有率も向上しており、19年モデルの数値は不明ですが、23年モデルは99.5%という高い数値を実現しています。これは軽量化と感度向上に大きく貢献しています。
🔄 モデルチェンジでの主な変更点
- ✅ ハイパワーX搭載（ネジレ抑制）
- ✅ ブリッジライクシート採用（感度向上）
- ✅ カーボン含有率の向上
- ✅ デザインの刷新
- ✅ 全体的な性能の底上げ
デザイン面では、カラーリングが変更されており、23年モデルはややオレンジがかった色合いになっています。これについては好みが分かれるところですが、機能面での進化は間違いありません。
価格面では、19年モデルの発売時と比較して若干の値上げがありますが、搭載技術の向上を考えれば妥当な範囲と言えるでしょう。実売価格で見ても、23年モデルの方がコストパフォーマンスは高いと評価できます。
既に19年モデルを所有している方にとっても、23年モデルへの買い替えは十分に検討する価値があります。特にハイパワーXの効果は体感しやすく、キャスト時の安定感やファイト時のパワー伝達の向上を感じられるはずです。
適合リグとルアーウェイトの実際の使用感
カタログスペックではルアーウェイト0.5～12gとなっているS64UL-Sですが、実際の使用感はどうなのでしょうか。複数のユーザーレビューを総合すると、快適に使えるのは0.5～5g程度までというのが一般的な評価のようです。
ジグヘッド単体での使用が最も得意で、0.8～2gあたりが最もロッドの性能を活かせるウェイトレンジと言えます。この範囲であれば、キャスト時の振り抜けが良く、飛距離も十分に出せます。また、ティップの感度を最大限に活かせるのもこの重量帯です。
スプリットショットリグを使う場合は、シンカー0.8～1.5g程度が扱いやすいでしょう。トータルウェイトが3～4g程度であれば、ロッドの特性を損なうことなく使用できます。
一方、5gを超えるルアーになると、ロッドが本来の性能を発揮しにくくなる可能性があります。キャスト時にティップに過度な負荷がかかり、破損のリスクも高まります。カタログ上限の12gについては、緊急時に対応できる程度と考えた方が良いでしょう。
🎯 推奨リグとウェイト設定
| リグタイプ | 推奨ウェイト | 使用感 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| ジグヘッド単体 | 0.5～2g | 最も快適に使える | ★★★★★ |
| ジグヘッド単体 | 2～3g | 問題なく使用可能 | ★★★★☆ |
| スプリットショット | 0.8～1.5g | バランス良好 | ★★★★☆ |
| 軽量キャロ | 3～5g | 使用可能だが本領発揮は難しい | ★★★☆☆ |
| メタルジグ | 3～5g | 限定的な使用なら可 | ★★☆☆☆ |
| プラグ | 3～5g | あまりおすすめしない | ★★☆☆☆ |
また、アジ以外の魚種への対応についても触れておきましょう。メバルやカマス、小型のシーバスなど、サイズが大きくなければ十分に対応可能です。実際、ユーザーレビューの中には「セイゴやカワハギにも使っている」という声もあります。
ただし、30cmを超えるような魚とのファイトでは、ドラグ設定を慎重に行う必要があります。細いラインとの組み合わせで使用することが多いため、無理な抜き上げは避け、タモを使用することをおすすめします。
適合ラインについても実際の使用感を確認すると、PEライン0.2～0.4号にフロロカーボンリーダー1～1.5号という組み合わせが最もバランスが良いようです。この組み合わせであれば、ティップの感度を最大限に活かしつつ、適度な強度も確保できます。
シマノ ソアレBB アジング S64UL-Sの実際の評価と購入ガイド
ここからは、実際のユーザーによる評価やインプレ、購入時のポイント、他モデルとの比較など、より実践的な情報をお届けします。
- 実際のユーザーによるインプレと評価
- S64UL-Sの飛距離性能について
- 上位モデル（SS・XR・リミテッド）との違い
- 最安値で購入する方法と価格比較
- 初心者が選ぶべき理由と注意点
- 適合リールの選び方とバランス
- まとめ：シマノ ソアレBB アジング S64UL-Sは初心者から中級者まで満足できる万能ロッド
実際のユーザーによるインプレと総合評価
TACKLE BOXに掲載されているユーザーレビューを見ると、S64UL-Sは平均評価が高く、多くのアングラーから支持されていることが分かります。特に「入門モデルと思って侮るなかれ」という評価が印象的です。
価格の安さの割に性能は十分すぎる満足な一本でした。良い点はまず価格の安さです。実売価格が1万円代前半とかなり低い値段で購入できます。また、番手も多く選択肢が多いのも魅力です。
価格の安さを評価する声が多い一方で、性能面でも高い評価を得ています。「感度も悪くなく自重も軽いため良い竿」「頑丈で、振りやすい。感度もよく、欠点がない」といったポジティブな意見が目立ちます。
一方で、いくつかの注意点も指摘されています。ティップが繊細なため取り扱いには注意が必要という声や、ガイドの影響でライントラブルが起きることがあるという指摘もあります。
🗣️ ユーザー評価のポイント
良い点：
- ✅ コストパフォーマンスが非常に高い
- ✅ 軽量で長時間使用しても疲れにくい
- ✅ 感度が良く、微細なアタリも取れる
- ✅ バランスが良く扱いやすい
- ✅ 選択肢が豊富（4モデル展開）
- ✅ 入門用としては十分すぎる性能
気になる点：
- ⚠️ ティップが繊細で破損に注意が必要
- ⚠️ 5g以上のルアーは投げにくい
- ⚠️ デザインが好みを分ける（オレンジがかった色）
- ⚠️ 若干の持ち重り感がある
- ⚠️ ライントラブルが起きることがある
特に興味深いのは、多くのユーザーが「入門用」としての評価だけでなく、「サブロッド」としても優秀という点を指摘していることです。すでに高価なロッドを持っている方でも、気軽に使えるセカンドロッドとして選んでいるケースが多いようです。
あるブログでは、購入後の感想として「ブランク細くてめっちゃ曲がりそうなのにハイパワーXで補強されてるからシャッキリしてて、それでもやっぱりブランクが細いからカッチカチなティップというわけでもなくて、フリフリするとそれなりに曲がります」と評価されています。
ブランク細くてめっちゃ曲がりそうなのにハイパワーXで補強されてるからシャッキリしてて、それでもやっぱりブランクが細いからカッチカチなティップというわけでもなくて、フリフリするとそれなりに曲がります。28センチくらいのアジなんか楽々抜きあげ出来そうな感じです。
出典：院長のブログ
この「曲がるけどシャッキリしている」という絶妙なバランスが、S64UL-Sの大きな魅力と言えるでしょう。このバランス感覚は、ハイパワーXの効果によるところが大きく、細いブランクスの弱点を見事に補っています。
また、50クラスのフッコ（スズキの若魚）が来ても難なく寄せられるバッドパワーを持っているという評価もあり、アジング以外の釣りにも流用できる汎用性の高さが伺えます。実際に堤防カワハギ釣りで10号のオモリを使っても大丈夫だったという報告もあるほどです。
S64UL-Sの飛距離性能は実用十分レベル
アジングにおいて飛距離は重要な要素の一つですが、S64UL-Sの飛距離性能はどの程度なのでしょうか。この点について明確なデータは少ないものの、6’4″というレングスとULパワーの組み合わせから、おおむね実用十分なレベルと評価できます。
一般的に、1～2gのジグヘッドを使用した場合、熟練者であれば30～40m程度の飛距離は十分に出せるでしょう。風の影響や投げ方によっても変わりますが、港湾部や堤防からのアジングでは十分な飛距離と言えます。
ただし、遠投を重視する釣りには向いていません。より遠くを攻めたい場合は、S610L-Sなど長いモデルの方が適しているでしょう。S64UL-Sは、どちらかというと近～中距離での繊細な釣りを得意としています。
📏 レングス別飛距離比較（推定）
| モデル | 全長 | 推定飛距離（1.5gジグヘッド） | 向いている距離 |
|---|---|---|---|
| S54SUL-S | 5’4″ | 20～30m | 近距離特化 |
| S58UL-S | 5’8″ | 25～35m | 近～中距離 |
| S64UL-S | 6’4″ | 30～40m | 中距離メイン |
| S610L-S | 6’10” | 35～45m | 中～遠距離 |
飛距離を伸ばすためのポイントとしては、キャストのタイミングとロッドの曲げ方が重要です。S64UL-Sは比較的しなやかなティップを持っているため、ティップを十分に曲げてからリリースすることで、効率よく飛距離を稼ぐことができます。
また、ラインの選択も飛距離に影響します。PEラインを使用することで、ナイロンやフロロカーボンと比較して飛距離を10～20%程度伸ばすことが可能です。ただし、PEラインは風の影響を受けやすいため、状況に応じて使い分けることが大切です。
常夜灯周りでのアジングでは、むしろ飛距離よりも正確性が重要になります。S64UL-Sの6’4″というレングスは、狙ったスポットへ正確にキャストするのに適した長さで、この点でも優れていると言えるでしょう。
上位モデル（SS・XR・リミテッド）との明確な違い
シマノのアジングロッドには、BBの上にSS（ソアレSS）、XR（ソアレXR）、そして最高峰のリミテッド（ソアレリミテッド）というラインナップがあります。これらのモデルとの違いを理解することで、自分に最適なロッドを選ぶことができます。
ソアレSS アジング S64UL-Sは、BBの上位モデルで、価格は2万円台前半です。BBとの大きな違いは、より高感度なソリッドティップと、さらに洗練されたブランクス設計にあります。重量もBBより若干軽く設計されており、長時間の使用でも疲労が少なくなっています。
ソアレXR S64UL+-Sは、さらに上のグレードで、価格は3万円台前半です。”+”表記が示すように、より繊細なティップと強靭なバットを両立した設計となっています。スパイラルXやハイパワーXコンパクトなど、より高度な技術が採用されています。
ソアレリミテッド S64UL-Sは、最高峰モデルで価格は7万円台です。カーボン素材の質から設計まで、すべてが最高級仕様となっており、プロやハイエンドユーザー向けの製品です。
💰 グレード別比較表
| モデル | 価格帯 | 主な特徴 | 向いているユーザー |
|---|---|---|---|
| BB | 1.1～1.3万円 | ハイパワーX、ブリッジライクシート | 初心者～中級者、サブロッド |
| SS | 2.1～2.2万円 | より高感度、洗練された設計 | 中級者～上級者 |
| XR | 3.1～3.2万円 | スパイラルX、カーボンモノコックグリップ | 上級者 |
| リミテッド | 7.4～7.5万円 | 最高級素材、最先端技術 | エキスパート、プロ |
これらの上位モデルとBBの違いは、主に感度と軽量性、そして細部の作り込みにあります。しかし、基本的な釣り方や対象魚は同じであり、BBでも十分に釣果を上げることが可能です。
実際、多くのユーザーレビューで「これ以上のものを求めるならSS、XR、リミテッドの購入をおすすめします。まずはこれで入門してみて、物足りなくなったら次のステップに移るで良いと思います」という意見が見られます。
初心者へのアドバイス：
最初の1本であれば、間違いなくBBから始めるべきです。上位モデルとの性能差はもちろんありますが、その差を体感できるのは相応の経験を積んでからです。BBで基本をしっかり学び、物足りなさを感じたタイミングで上位モデルへのステップアップを考えるのが賢明でしょう。
最安値で購入する方法と注意すべきポイント
シマノ ソアレBB アジング S64UL-Sを購入する際、少しでも安く手に入れたいと考えるのは当然です。主要なオンラインショップでの価格を比較すると、11,000円～13,000円程度が一般的な価格帯となっています。
楽天市場では、ポイント還元を含めると実質的に最安値で購入できるケースが多いようです。特に「お買い物マラソン」などのキャンペーン時期を狙えば、さらにお得に購入できる可能性があります。
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出典：院長のブログ
また、実店舗では在庫処分セールなどで割引販売されることもあります。釣具店の決算期や新製品発売前のタイミングを狙うのも一つの方法です。
🛒 購入時のチェックポイント
- ✅ 保証の有無を確認する
- ✅ 送料を含めた総額で比較する
- ✅ ポイント還元率を考慮する
- ✅ 正規品であることを確認する
- ✅ レビュー評価をチェックする
- ✅ 返品・交換条件を確認する
購入時の注意点として、極端に安い価格で販売されている場合は、旧モデル（19年モデル）の可能性もあります。特に型番を確認せずに購入すると、新しいモデルを期待していたのに旧モデルが届いたというトラブルも考えられます。必ず「23年モデル」または「’23 ソアレBB」という表記があることを確認しましょう。
また、パーツ単品販売にも注意が必要です。穂先（ティップ）のみや元竿のみといった部品単体の販売もあるため、商品説明をよく読んで完成品であることを確認してください。
中古品を検討する場合は、ティップの状態を特に注意深くチェックする必要があります。S64UL-Sは繊細なソリッドティップを採用しているため、傷や変形があると性能に大きく影響します。可能であれば実物を見て購入することをおすすめします。
初心者がS64UL-Sを選ぶべき5つの理由
アジングを始めたい初心者にとって、最初の1本選びは非常に重要です。シマノ ソアレBB アジング S64UL-Sが初心者におすすめできる理由を、具体的に5つ挙げてみましょう。
1. 手頃な価格でありながら上位機種の技術を搭載
1万円台前半という価格は、初心者が手を出しやすい価格帯です。しかし、ハイパワーXやブリッジライクシートといった上位機種にも採用される技術が惜しげもなく搭載されており、コストパフォーマンスは抜群です。
2. 扱いやすいレングスとパワー設定
6’4″という長さは、取り回しの良さと飛距離のバランスが取れており、初心者でも扱いやすい長さです。ULパワーも、軽量リグを使うアジングにちょうど良い設定で、過度に硬すぎず柔らかすぎずのバランスが保たれています。
3. 汎用性が高く長く使える
ジグヘッド単体からスプリットショット、軽量メタルジグまで幅広く対応できるため、釣り方の変化にも対応できます。また、アジだけでなくメバルやカマスなど、他の魚種にも使えるため、長く愛用できる1本となるでしょう。
4. シマノブランドの安心感
シマノは世界的に有名な釣具メーカーで、品質管理やアフターサービスにも定評があります。初心者にとって、信頼できるブランドの製品を選ぶことは大きな安心材料となります。
5. 情報量が多く参考にしやすい
人気モデルであるため、インターネット上にインプレやレビュー、使用方法などの情報が豊富にあります。困ったときに情報を探しやすいのは、初心者にとって大きなメリットです。
📝 初心者がS64UL-Sと一緒に揃えるべきアイテム
| アイテム | 推奨スペック | 予算目安 |
|---|---|---|
| リール | 2000～2500番 | 5,000～15,000円 |
| ライン（PE） | 0.3～0.4号 150m | 1,500～3,000円 |
| リーダー | フロロ1～1.5号 30m | 500～1,000円 |
| ジグヘッド | 0.8～2g 各種 | 1,000～2,000円 |
| ワーム | アジング用 各種 | 1,000～2,000円 |
| ロッドケース | セミハード | 2,000～4,000円 |
これらを合わせても3万円前後で一式揃えることができ、アジングを始めるための初期投資としては非常にリーズナブルです。もちろん、徐々に買い揃えていくこともできます。
ただし、初心者だからといって極端に安い製品を選ぶのはおすすめしません。特にラインやリーダーは、安物を使うとトラブルの原因となり、釣りを楽しめなくなってしまいます。適度な品質のものを選ぶことが、長く釣りを続けるコツです。
適合リールの選び方とバランスの取り方
シマノ ソアレBB アジング S64UL-Sに合わせるリール選びも重要なポイントです。ロッドとリールのバランスが取れていないと、キャスト時の振り抜けが悪くなったり、長時間の釣りで疲れやすくなったりします。
推奨されるリールのサイズは2000～2500番です。あるブログでは、熊王アテナ（2000番クラス）を装着した際のバランスポイントについて言及されており、「ソアレBBの2000番ならもう少し後ろにバランスはくるでしょう」とコメントされています。
シマノのリールであれば、同じソアレシリーズを選ぶのが最も相性が良いでしょう。ソアレBB 2000Sは実売6,000円前後で、ロッドとの相性も抜群です。予算に余裕があれば、ソアレXR 2000S（実売15,000円前後）やソアレCI4+ 2000S（実売20,000円前後）なども検討できます。
他メーカーのリールでは、ダイワの月下美人シリーズも人気があります。月下美人 AIR TW（ベイトリール）やLT2000S（スピニングリール）などが候補となるでしょう。
🎣 推奨リールの組み合わせ
| リールモデル | 番手 | 価格帯 | 相性 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| ソアレBB | 2000S | 6,000円 | ◎ | 同シリーズで統一感抜群 |
| ソアレXR | 2000S | 15,000円 | ◎ | ワンランク上の性能 |
| ストラディックCI4+ | 2000S | 18,000円 | ○ | 汎用リールとしても使える |
| 月下美人 | LT2000S | 12,000円 | ○ | ダイワ派におすすめ |
| セルテート | LT2000S | 35,000円 | △ | オーバースペック気味 |
リールの選択においては、価格だけでなく自重も重要です。理想的には190～220g程度のリールを選ぶと、ロッドとのバランスが取れます。あまり重すぎるリールを装着すると、先重りして疲れやすくなるため注意が必要です。
ギア比については、ローギア（パワーギア）よりもノーマルギアの方が使いやすいでしょう。アジングでは高速巻きを行う場面は少ないため、巻き心地が軽いノーマルギアの方が長時間の釣りに向いています。
ドラグ性能も重要なポイントです。細いラインを使用するアジングでは、スムーズなドラグ性能が求められます。あまりにも安価なリールは、ドラグ性能が不安定な場合があるため、ある程度の品質を持ったリールを選ぶことをおすすめします。
まとめ：シマノ ソアレBB アジング S64UL-Sは初心者から中級者まで満足できる万能ロッド
最後に記事のポイントをまとめます。
- S64UL-Sは全長6’4″、自重59g、ルアーウェイト0.5～12gのアジング専用ロッドである
- ハイパワーXとブリッジライクシートという上位機種の技術を搭載している
- 実売価格は11,000円～13,000円程度で、コストパフォーマンスが非常に高い
- ジグヘッド単体での「乗せ掛け」を得意とし、常夜灯周りでの繊細な釣りに最適である
- 23年モデルは19年モデルから大幅に進化し、性能が底上げされている
- カーボン含有率99.5%で軽量かつ高感度を実現している
- 推奨ルアーウェイトは実質0.5～5g程度で、それ以上は扱いにくい
- ユーザー評価は総じて高く、入門用としてもサブロッドとしても優秀である
- 上位モデル（SS・XR・リミテッド）との違いは主に感度と軽量性、細部の作り込みにある
- 初心者にとって扱いやすいレングスとパワー設定で、長く使える1本である
- 適合リールは2000～2500番で、ソアレBBやソアレXRなどが推奨される
- アジだけでなくメバルやカマスなど、他の魚種にも対応できる汎用性がある
- ティップが繊細なため、取り扱いには注意が必要である
- ポイント還元を含めると楽天市場での購入が最安値になることが多い
- シマノブランドの安心感と豊富な情報量が初心者にとって大きなメリットである
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- ソアレ BB アジング[SOARE BB AJING] | SHIMANO
- ソアレBB S64UL-S | 院長のブログ
- 【楽天市場】ソアレbb アジング s64ul－sの通販
- SHIMANO 19ソアレ BB アジング S64UL-Sの最安値・インプレ・釣果 | TACKLE BOX
- シマノソアレBB S64-ULS アジング | healthmov.com
- SHIMANO 23Soare BBアジング S64UL-S | healthmov.com
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