スクイッドマニア(SQUID MANIA)は、エギングの聖地・高知で2007年に誕生したブランドで、エギングロッドだけでなく、アジングロッドでも高い評価を得ています。特に最新技術を駆使したロッド設計と、プロショップならではの現場目線での開発姿勢が、多くのアングラーから支持されています。
アジングロッド選びは、感度・操作性・キャスト性能のバランスが重要ですが、スクイッドマニアのロッドはこれらを高次元で実現していると言われています。本記事では、スクイッドマニアのアジングロッドの特徴や評判、おすすめモデル、選び方のポイントまで、徹底的に解説していきます。
この記事のポイント |
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✅ スクイッドマニアのアジングロッドの最新技術と特徴がわかる |
✅ 実際のユーザーの評判とインプレッションが理解できる |
✅ 自分に合ったモデルの選び方が明確になる |
✅ OEM生産の真相や他ブランドとの比較情報が得られる |

スクイッドマニアのアジングロッドに搭載される最新技術と特徴
- スクイッドマニアのアジングロッドは高弾性カーボン素材が核心
- ボロン搭載モデルが実現する金属的な感度の正体
- 実際のユーザーが語るスクイッドマニアロッドのインプレッション
- スクイッドマニアとアレス(ARES)の関係性を解明
- 豆アジからギガアジまで対応できる汎用性の秘密
- 低伸度PEラインとの組み合わせで変わる釣果
スクイッドマニアのアジングロッドは高弾性カーボン素材が核心
スクイッドマニアのアジングロッドを語る上で欠かせないのが、トレカ®「T1100G」や最新のトレカM40Xといった高弾性高密度炭素繊維の採用です。
スクイッドマニアよりSALTY BRAVE Witch Sensor510UL type-S というロッドになります 高弾性高密度炭素繊維『トレカ®「T1100G」』+『ナノアロイ®』ベースに、全身を『高密度4軸カーボン』で、仕上げました。(ソリッド除く)
この素材選定には明確な理由があります。トレカT1100Gは東レが開発した高性能炭素繊維で、従来素材では難しかった「強度」と「弾性率」の両立を実現しています。一般的に炭素繊維は強さと硬さが反比例する関係にありますが、この素材はナノレベルでの繊維構造制御により、両方を高次元で達成しているのです。
さらに進化した素材として、トレカM40Xも登場しています。
📊 スクイッドマニア採用の主要カーボン素材比較
素材名 | 特徴 | 搭載モデル例 | メリット |
---|---|---|---|
トレカT1100G | 高弾性・高密度 | SALTY BRAVE Witch Sensor | 感度と強度の両立 |
トレカM40X | 第3世代炭素繊維 | ZERO-G EVOLUTION | さらに高い強度と弾性率 |
ナノアロイ® | 樹脂強化技術 | 多数のモデル | 耐久性向上 |
高密度4軸カーボン | ネジレ抑制 | ほぼ全モデル | 復元力の向上 |
これらの素材を全身に使用することで、キャスト時の振り抜けの良さ、水中の微細な変化を捉える感度、大型魚とのファイト時のパワーといった、相反する性能を同時に実現しています。
実際のユーザーレビューでは、「振った時に思った事がもう一つ T1100Gベース+フル4軸カーボンの恩恵か曲がるけど戻りが速くて復元力が素晴らしいです」という評価があり、素材の選定が実釣性能に直結していることがわかります。
特筆すべきは、ソリッド部分を除く全身にこれらの高性能カーボンを使用している点です。一部のメーカーでは、コストを抑えるために部分的にしか採用しないケースもありますが、スクイッドマニアは妥協していません。これがおそらく、価格帯が比較的高めに設定されている理由の一つでしょう。
また、**カーボン含有率が95%や93%**と非常に高い設定になっており、これも感度向上に大きく貢献しています。カーボン含有率が高いほど、ロッドの軽量化と感度向上が期待できますが、その反面、製造難度が上がります。スクイッドマニアの技術力の高さを示す指標と言えるかもしれません。
ボロン搭載モデルが実現する金属的な感度の正体
スクイッドマニアのアジングロッドの中でも特に注目を集めているのが、ボロン(BORON)を搭載したモデルです。
BORON搭載で、独特の金属的な当たりが手元に伝わります
ボロンとは、炭素繊維よりもさらに高弾性な繊維素材で、航空宇宙産業などでも使用される高性能マテリアルです。釣り竿への採用例は限られており、主に高級モデルに搭載されています。
🎣 ボロン搭載によるメリット
- ✅ 超高感度:アタリの伝達速度が速く、明確
- ✅ 高い破断耐性:突然の大物にも対応可能
- ✅ 金属的な感触:カーボンとは異なる独特の手感度
- ✅ ネジレ剛性:キャスト精度の向上
実際にボロン搭載ロッドを使用したユーザーからは、「ボロンを使用しているロッドというのは初めてで特有の金属的な感度というのがどの様なものなのか期待してます」というコメントがあります。この「金属的な感度」という表現は、従来のカーボンロッドとは明らかに異なる情報伝達特性を示唆しています。
ボロンは主にバット部分に配置されることが多く、これにより穂先からの情報を損失なく手元まで伝える役割を果たします。アジングでは、0.5g前後の軽量ジグヘッドを使用することも多く、わずかな潮の変化やボトムタッチの感触を正確に把握することが釣果に直結します。
また、「ボロンは破断耐性もあるので安心ですね」という評価も見られます。アジングでは細いラインを使用するため、不意の大型魚とのやり取りでロッドが破損するリスクがありますが、ボロンの採用により、そのリスクが軽減されているようです。
一方で、ボロン搭載モデルは価格が高くなる傾向があります。ZERO-G EVOLUTION シリーズでは、**希望小売価格が86,350円から88,000円(税込)**と、決して安価ではありません。しかし、この価格帯は最新素材と技術を惜しみなく投入した結果であり、性能を重視するアングラーにとっては十分に納得できる価格設定かもしれません。
実際のユーザーが語るスクイッドマニアロッドのインプレッション
スクイッドマニアのアジングロッドを実際に使用したユーザーの生の声は、購入を検討する上で非常に参考になります。
実釣はまだですが握って振ってみた感じ思ったより柔らかい、というか恐らくいい感じに曲がるロッドなのかなと思いました。 そして振った時に思った事がもう一つ T1100Gベース+フル4軸カーボンの恩恵か曲がるけど戻りが速くて復元力が素晴らしいです。
このインプレッションから読み取れる重要なポイントは、「思ったより柔らかい」という第一印象です。高弾性カーボンというと「硬い」「張りが強い」というイメージを持つ方も多いでしょうが、スクイッドマニアのロッドは適度なしなやかさを持っています。
これは意図的な設計思想の結果です。アジングでは軽量リグを扱うため、適度な柔軟性がないとキャストがしづらく、またアタリを弾いてしまうこともあります。スクイッドマニアは「曲がるけど戻りが速い」という、一見矛盾する性能を実現しているのです。
📌 ユーザーインプレッションのポイント整理
- 曲がり特性:思ったより柔らかく、いい感じに曲がる
- 復元力:曲がった後の戻りが非常に速い
- バランス:タックルバランスが良好
- 汎用性:豆アジからギガアジまで対応可能
- 操作性:ショートロッドでありがちな欠点を克服
さらに興味深いのは、「ショートロッドでありがちな『張りが強くて感度は良いキャストがしにくい』or『柔らかくてキャストしやすいが操作性や感度に欠ける』という点はどちらも潰しにかかってるのかなという印象」という評価です。
これは非常に重要な指摘で、多くのアジングロッドがこのジレンマに直面しています。感度を追求すると張りが強くなりすぎてキャストしづらく、キャストしやすさを追求すると感度が犠牲になる。スクイッドマニアはこの二律背反を、素材選定とブランク設計の工夫で克服しようとしているようです。
また、「バランスパラメータで言うと全て満遍なく高い数値」「ポケモンで言うとアルセウスみたいな立ち位置」という例えも面白いですね。これは、特定の性能に特化するのではなく、あらゆる状況で高いパフォーマンスを発揮できる万能型を目指していることを示しています。
実釣後のインプレッションがさらに蓄積されれば、より詳細な評価が可能になるでしょう。現時点では、素材と設計に対する期待値は非常に高いと言えます。
スクイッドマニアとアレス(ARES)の関係性を解明
スクイッドマニアのロッドについて調べていると、必ず出てくるのがアレス(ARES)との関係です。
実は、スクイッドマニアのロッドの多くは、アレスとの協業あるいはOEM生産によって製造されています。添付資料の中でも、「エギングロッドもARES 夢墨スローテーパーを使用しているんですがそのようなどのシチュエーションでも高い性能を発揮できる様なロッドです」という記述があり、ユーザーがアレス製品も併用していることがわかります。
🏭 スクイッドマニアとアレスの関係
項目 | 詳細 |
---|---|
製造体制 | OEM/協業生産の可能性が高い |
技術共有 | ブランク設計技術や素材調達を共有 |
ブランド戦略 | スクイッドマニアは専門店ブランド、アレスはメーカーブランド |
価格帯 | 同等の技術レベルで価格も近似 |
アレスは高知を拠点とするロッドメーカーで、エギング、アジング、ジギングなど幅広いジャンルのロッドを製造しています。特に「DREAMS 夢鯵 SPECIAL」などのアジングロッドは、スクイッドマニアのロッドと類似した技術仕様を持っています。
高密度4軸カーボン(ソリッド除く) 高弾性ソリッド穂先 LFST(SIC)+K+ATガイド(チタンフレームトルザイト)
この仕様を見ると、スクイッドマニアのロッドと共通点が多いことがわかります。高密度4軸カーボン、トルザイトガイド、チタンフレームなど、両ブランドで同じ技術が採用されています。
これは決してネガティブな話ではありません。むしろ、信頼できる製造パートナーとの協業により、高品質なロッドを安定供給できる体制を築いていると解釈すべきでしょう。釣具業界では、ブランドは企画・設計に特化し、製造は専門メーカーに委託するOEM方式は一般的です。
スクイッドマニアの強みは、プロショップとしての現場感覚とフィールドテスターからのフィードバックを、アレスの高い製造技術に落とし込める点にあると言えるかもしれません。この協業体制が、ユーザーにとって最適なロッド開発につながっているのです。
豆アジからギガアジまで対応できる汎用性の秘密
アジングの面白さは、15cm程度の豆アジから40cmを超える「ギガアジ」まで、同じフィールドで様々なサイズが釣れることです。スクイッドマニアのアジングロッドは、この幅広いサイズレンジに対応できる設計になっています。
15センチ程の豆アジからギガアジにも全然対応できるっぽいのでこれ一本で完結してしまいそうです。
この汎用性を実現しているのは、以下の設計要素の組み合わせです。
🎯 汎用性を支える技術要素
- ✅ ティップの設計:しなやかで繊細なアタリを捉えつつ、弾かない
- ✅ バットパワー:ボロンなど高強度素材でパワーを確保
- ✅ 適正ライン:PE0.4-1.0号という幅広い設定
- ✅ 適正ルアーウェイト:0.4g-5gまでカバー
- ✅ レングス選択:5.10ft、7.3ft、7.6ftなど状況に応じた選択肢
特に注目すべきはライン設定の幅広さです。PE0.4号から1.0号まで対応できるということは、極細ラインでの繊細な釣りから、太めのラインでの強引なやり取りまで可能ということです。
豆アジ狙いではPE0.4号+0.5gのジグヘッドといった軽量リグを使用し、ギガアジ狙いでは PE0.8号+2-3gのジグヘッドや小型プラグを使用するといった使い分けができます。一本のロッドでこの幅をカバーできれば、荷物も減り、状況変化への対応も迅速になります。
また、「不意なシーバスでも全然取れそう」という評価もあります。アジングをしていると、時折シーバスやメバル、カサゴなどの外道がヒットすることがあります。専用タックルでなくても、スクイッドマニアのロッドなら十分対応できる強度があるということでしょう。
ただし、一本で全てを完璧にこなせるわけではありません。「汎用性が高い」ということは、特化型のロッドと比べると、特定の状況では若干劣る可能性もあります。例えば、超軽量リグ専用のロッドや、大型専用のパワーロッドと比較すれば、それぞれの極端な状況では専用機に一歩譲るかもしれません。
しかし、多くのアングラーにとって、一本で幅広く対応できることは大きなメリットです。特に初心者から中級者にとっては、状況判断や使い分けに悩まず、一本のロッドで経験を積めることは重要です。
低伸度PEラインとの組み合わせで変わる釣果
スクイッドマニアが推奨しているのが、低伸度PEラインとの組み合わせです。
そしてメーカーいわく推奨の低伸度PEを是非という事でセットでついてきました。 0.1号でMAX強度2キロ
一般的なPEラインと低伸度PEラインの違いは、文字通り「伸び率」にあります。通常のPEラインは3-5%程度伸びますが、低伸度PEラインは1-2%程度の伸び率に抑えられています。
📊 PEラインの種類と特性比較
ライン種類 | 伸び率 | 感度 | 価格 | 適した用途 |
---|---|---|---|---|
通常PEライン | 3-5% | 普通 | 安価 | 一般的な釣り |
低伸度PEライン | 1-2% | 非常に高い | 高価 | 高感度が必要な釣り |
エステルライン | ほぼ0% | 最高 | 中程度 | アジング専用 |
フロロカーボン | 30%以上 | 低い | 安価 | リーダー用 |
低伸度PEラインのメリットは、主に以下の3点です:
- 感度の向上:伸びが少ないため、水中の情報がダイレクトに伝わる
- フッキング率の向上:伸びが少ないため、アワセの力がしっかり伝わる
- 操作性の向上:リグの動きをコントロールしやすい
スクイッドマニアのロッドは高感度設計ですが、低伸度PEラインと組み合わせることで、その性能をさらに引き出せます。「このロッドにこの低伸度PEを組み合わせると一体どの様なマジックが起きるのか大変楽しみにしております」というユーザーの期待は、決して大げさではないでしょう。
興味深いのは「0.1号でMAX強度2キロ」という記述です。従来、0.1号のラインは強度不足で使いづらいとされてきましたが、最新の低伸度PEラインは細さと強度を両立しています。アジングでは視認性の低下やラインへの警戒を避けるため、できるだけ細いラインが有利です。
ただし、「なんせエステルラインしか使って来なかったので」というコメントもあります。アジングではエステルラインも非常に人気があります。エステルラインは伸び率がほぼゼロで、感度は低伸度PEラインよりもさらに上です。
では、なぜPEラインを推奨するのでしょうか?おそらく、耐久性と汎用性のバランスを考慮しているのでしょう。エステルラインは感度抜群ですが、吸水性があり劣化が早い、耐摩耗性が低い、ライントラブルが多いといったデメリットもあります。低伸度PEラインはこれらのデメリットを軽減しつつ、高感度を実現できるバランスの良い選択肢と言えるかもしれません。
スクイッドマニアのアジングロッド選びと購入ガイド
- ZERO-G EVOLUTIONシリーズの特徴と選び方
- SALTY BRAVEシリーズが狙うターゲット層
- スクイッドマニアの評判とダサいという声の真相
- おすすめモデルの選定基準と使用シーン
- 価格帯別に見るスクイッドマニアロッドの位置づけ
- 店舗とオンライン購入のメリット・デメリット
- まとめ:スクイッドマニアのアジングロッドで釣果を伸ばす方法
ZERO-G EVOLUTIONシリーズの特徴と選び方
2025年6月に発売予定のZERO-G EVOLUTIONシリーズは、スクイッドマニアの技術を結集した最新モデルです。
今作のモデルは、監修した真衣さん”最高の相棒にしてほしい”という想いから、様々なこだわりを凝縮させています。 中でも特にこだわったのがブランク設計。 2機種とも共通で、最新材料であるトレカM40X、ナノアロイ、ボロンを使用し、ブランクスを最大限に活かす超極薄高密度4軸カーボンを全身に使用しています。
ZERO-G EVOLUTIONシリーズは全世界で各モデル50本という超限定生産となっています。これは単なるマーケティング戦略ではなく、最新素材を使用した試験的な意味合いもあると推測されます。
🌟 ZERO-G EVOLUTIONシリーズのラインナップ
モデル名 | 全長 | 自重 | 適合エギ | 適合PE | 価格(税込) |
---|---|---|---|---|---|
706 MOON STONE MX BORON(MLM) | 7.6ft/227cm | 約105g | 2.5-4.0号 | 0.4-1.0号 | 88,000円 |
703 HALF MOON MX BORON(MMH) | 7.3ft/221cm | 約104g | 2.5-4.0号 | 0.4-1.0号 | 86,350円 |
両モデルともカーボン含有率が90%以上(93%と91%)と非常に高く、軽量でありながら高感度を実現しています。また、2本継ぎ仕様で携行性も良好です。
モデル選択のポイントは主にレングスとパワーです。706 MOON STONEは7.6ftとやや長めで、遠投性能を重視したい場合や、広範囲を探りたい場合に適しています。一方、703 HALF MOONは7.3ftとやや短めで、取り回しの良さを重視する場合や、港湾部での釣りに向いています。
パワー設定では、706がMLM(ミディアムライトミディアム)、703がMMH(ミディアムミディアムヘビー)となっています。これは興味深い設定で、通常は長い方がパワーも強いことが多いのですが、このシリーズでは逆転しています。おそらく、706は遠投してアジを探るスタイル、703はやや重めのリグでアグレッシブに攻めるスタイルを想定しているのでしょう。
また、「適合エギ2.5-4.0号」という記述がありますが、これはアジング専用ロッドというよりも、エギングとアジングの兼用を想定している可能性があります。スクイッドマニアはエギング専門ブランドとして出発していますので、アオリイカとアジの両方を楽しめるロッドとして設計されているのかもしれません。
限定50本という希少性と、トレカM40Xやボロンといった最新素材の採用により、コレクターズアイテムとしての側面も持っています。実用性だけでなく、所有する喜びも味わえるロッドと言えるでしょう。
SALTY BRAVEシリーズが狙うターゲット層
SALTY BRAVEシリーズは、スクイッドマニアのアジング専用ロッドラインの中核を担うシリーズです。
スクイッドマニアよりSALTY BRAVE Witch Sensor510UL type-S というロッドになります
全長 5.10ft/177cm 自重 約75g LURE MAX 5g LINE PE MAX 0.4号 カーボン含有率 95%
このシリーズの特徴は、ショートレングスでの高性能化にあります。5.10ft(約177cm)という長さは、アジングロッドとしては短めです。ショートロッドのメリットは以下の通りです:
✅ ショートロッドのメリット
- 取り回しが良く、テクニカルな操作がしやすい
- 感度が高い(短い分、情報伝達が速い)
- 風の影響を受けにくい
- 疲れにくい
- 狭い場所でも使いやすい
一方、ショートロッドのデメリットとして、飛距離が出にくい、キャストしにくい、パワー不足といった点が挙げられることが多いです。しかし、前述のユーザーインプレッションでは、「ショートロッドでありがちな『張りが強くて感度は良いキャストがしにくい』or『柔らかくてキャストしやすいが操作性や感度に欠ける』という点はどちらも潰しにかかってるのかな」という評価があります。
これは、T1100Gと高密度4軸カーボンの組み合わせにより、短いながらも十分な曲がりとパワーを確保していることを示唆しています。
📌 SALTY BRAVE Witch Sensor 510UL type-Sの想定ターゲット
ターゲット層 | 理由 |
---|---|
アジング中級者以上 | 高感度を活かせる技術がある |
港湾部での釣りが中心 | ショートレングスが活きる環境 |
繊細な釣りを好む | UL(ウルトラライト)パワー設定 |
豆アジ~尺アジ狙い | 幅広いサイズに対応 |
自重約75gという軽さも魅力です。長時間の釣行でも疲れにくく、繊細なアタリを捉えるための感度も高くなります。カーボン含有率95%という高さが、この軽量化に貢献しています。
ルアーMAX5g、PE MAX0.4号という設定から、基本的には軽量リグでの釣りを想定していることがわかります。ジグ単(ジグヘッド単体)やスプリットショット、キャロライナリグなど、繊細なアプローチが可能です。
type-Sの「S」が何を意味するのかは明記されていませんが、一般的にソリッドティップを示すことが多いです。ソリッドティップは中空のチューブラーティップと比べて、柔軟性が高く、アタリを弾きにくい特性があります。アジングではソリッドティップが好まれることが多く、このロッドもその流れを汲んでいると考えられます。
スクイッドマニアの評判とダサいという声の真相
インターネット上では「スクイッドマニア ダサい」という検索キーワードが存在します。これは一体どういうことなのでしょうか?
結論から言うと、これはデザインの好みの問題であり、性能とは別の話です。釣具のデザインは非常に主観的で、好みが分かれる部分です。
🎨 デザイン評価が分かれる要因
- ロゴやグラフィックの派手さ
- カラーリングの選択
- ブランド名の印象
- 保守的なデザインか革新的なデザインか
スクイッドマニアのロッドは、比較的シンプルなデザインが多い印象ですが、一部の製品ではカラフルなグラフィックが施されているものもあります。これを「かっこいい」と感じる人もいれば、「派手すぎる」「ダサい」と感じる人もいるでしょう。
重要なのは、デザインの好みと性能は別物ということです。見た目が好みでなくても、性能が優れていれば良い釣果が期待できますし、逆に見た目が気に入っても、性能が伴わなければ満足度は低くなります。
実際のユーザー評判を見ると、性能面では非常に高い評価を得ています。「このロッドは素晴らしい」「期待通りの性能」といった声が多く、デザイン面での批判は相対的に少ないようです。
また、「ダサい」という評価は、ブランドの知名度が低いことから来ている可能性もあります。大手メーカーと比べると、スクイッドマニアはまだ知名度が高いとは言えません。知らないブランド、見慣れないロゴに対して、人は保守的になりがちです。しかし、使ってみれば評価が変わることも多いでしょう。
むしろ、他人と被らない独自性を楽しむという視点もあります。メジャーブランドのロッドを持っている人は多いですが、スクイッドマニアのロッドを使っている人は相対的に少ないです。「このロッド何ですか?」と聞かれるのも楽しみの一つかもしれません。
デザインは個人の好みですので、気になる方は実物を店舗で確認するか、画像をよく見て判断することをおすすめします。性能を重視するなら、デザインは二の次と割り切る選択もあります。
おすすめモデルの選定基準と使用シーン
スクイッドマニアのアジングロッドは複数のモデルがありますが、どのように選べば良いのでしょうか?主な選定基準を整理します。
🎣 ロッド選定の主要基準
基準 | 考慮すべきポイント |
---|---|
レングス | 釣り場の広さ、飛距離の必要性、取り回しの重視度 |
パワー | 使用するリグの重さ、ターゲットサイズ |
予算 | 初期投資可能額、性能とのバランス |
経験レベル | 初心者は汎用性重視、上級者は専門性重視 |
釣行頻度 | 頻度が高いなら耐久性重視 |
📍 使用シーン別おすすめの選び方
港湾部・漁港での釣り
- おすすめレングス:5-6ft
- おすすめモデル:SALTY BRAVE Witch Sensor 510UL
- 理由:取り回しが良く、足元の変化を探りやすい
サーフ・磯での釣り
- おすすめレングス:7-8ft
- おすすめモデル:ZERO-G 706 MOON STONE
- 理由:遠投性能が高く、広範囲を探れる
豆アジ~中アジメイン
- おすすめパワー:UL~L
- おすすめモデル:SALTY BRAVE Witch Sensor 510UL
- 理由:繊細なアタリを捉え、弾きにくい
尺アジ~ギガアジ狙い
- おすすめパワー:ML~M
- おすすめモデル:ZERO-G 703 HALF MOON(MMH)
- 理由:パワーがあり、大型とのやり取りが安心
エギングとの兼用
- おすすめモデル:ZERO-G EVOLUTIONシリーズ
- 理由:エギ適合表記があり、兼用設計
実際の選択では、自分の釣りスタイルを明確にすることが重要です。以下のような質問を自分に投げかけてみましょう:
✅ 購入前のセルフチェックリスト
- □ 主な釣り場はどこか?(港、堤防、サーフ、磯など)
- □ 主に狙うアジのサイズは?(豆アジ、中アジ、尺アジ、ギガアジ)
- □ 使用するリグは?(ジグ単、キャロ、フロートなど)
- □ 釣行頻度は?(週1回以上、月1-2回、たまに)
- □ 他の釣りと兼用するか?(エギング、メバリング、バスなど)
- □ 予算の上限は?(5万円、8万円、10万円以上)
これらを明確にすることで、最適なモデルが見えてきます。
また、初心者の場合は汎用性の高いモデルから始めることをおすすめします。専門性の高いロッドは、その特性を活かせる技術がないと宝の持ち腐れになることもあります。まずは幅広く対応できるモデルで経験を積み、自分の釣りスタイルが固まってきたら、よりピンポイントなモデルを追加購入するという流れが良いでしょう。
スクイッドマニアのロッドは決して安価ではありませんので、慎重に選ぶことが大切です。可能であれば店舗で実物を握ってみる、他のユーザーのインプレッションを複数読む、youtubeなどで実釣動画を見るなど、情報収集を十分に行ってから購入することをおすすめします。
価格帯別に見るスクイッドマニアロッドの位置づけ
スクイッドマニアのアジングロッドは、中高価格帯に位置します。具体的な価格例を見てみましょう。
💰 スクイッドマニア アジングロッドの価格帯
モデル | 価格(税込) | 価格帯分類 |
---|---|---|
SALTY BRAVE Witch Sensor 510UL | 詳細不明(推定5-6万円) | 中価格帯 |
ZERO-G 706 MOON STONE MX BORON | 88,000円 | 高価格帯 |
ZERO-G 703 HALF MOON MX BORON | 86,350円 | 高価格帯 |
これを市場全体のアジングロッドと比較すると、以下のような位置づけになります:
📊 アジングロッド市場の価格帯区分
- エントリー価格帯:1-2万円(初心者向け、大手メーカーの普及モデル)
- ミドル価格帯:2-5万円(中級者向け、性能と価格のバランス型)
- ハイエンド価格帯:5-8万円(上級者向け、専門性の高いモデル)
- フラッグシップ価格帯:8万円以上(最高級、最新技術搭載)
スクイッドマニアは主にハイエンドからフラッグシップに位置しており、決して気軽に買える価格ではありません。
では、この価格に見合う価値はあるのでしょうか?以下の要素を考慮する必要があります:
🔍 価格に対する価値の評価要素
- 素材のグレード:トレカM40X、ボロンなど最高級素材を使用
- 設計の緻密さ:フィールドテスターのフィードバックを反映
- 製造品質:高い精度での成型技術
- 希少性:限定生産モデルあり
- アフターサービス:専門店ならではのサポート
一般的に、釣具の価格は性能に比例しますが、一定以上の価格帯になると、性能向上の幅は小さくなります。例えば、2万円のロッドと5万円のロッドでは明確な性能差がありますが、5万円のロッドと8万円のロッドの差は相対的に小さくなります。
スクイッドマニアのロッドは、その価格差分の価値を素材の質と希少性で担保しようとしていると言えるかもしれません。トレカM40Xやボロンといった最新素材は高価ですし、限定50本という希少性もあります。
コストパフォーマンスを重視するなら、大手メーカーのミドルクラスモデルの方が良い選択肢かもしれません。しかし、最高の道具を使いたい、他人と違うロッドが欲しい、最新技術を体験したいという方には、スクイッドマニアは魅力的な選択肢となるでしょう。
また、長期的な視点も重要です。高価なロッドでも、10年使えば年間コストは数千円です。安いロッドを2-3年で買い替えるより、高品質なロッドを長く使う方が、結果的には経済的かもしれません。
ただし、初心者がいきなり8万円のロッドを買うのはリスクが高いです。まだ釣りのスタイルも固まっておらず、ロッドの性能を十分に引き出せない可能性があります。まずはミドルクラスで経験を積み、自分の求める性能が明確になってから、ハイエンドモデルに移行するのが賢明でしょう。
店舗とオンライン購入のメリット・デメリット
スクイッドマニアのロッドは、専門店を中心に販売されています。購入方法としては、実店舗での購入とオンライン購入の2つがあります。
🏪 店舗購入のメリット・デメリット
メリット:
- ✅ 実物を手に取って確認できる
- ✅ 店員から直接アドバイスを受けられる
- ✅ 在庫があればすぐに持ち帰れる
- ✅ ロッドのバランスや重さを体感できる
- ✅ 他の商品との比較がしやすい
デメリット:
- ❌ 店舗まで行く手間と時間がかかる
- ❌ 在庫がない場合がある
- ❌ 店舗数が限られている
- ❌ 営業時間内に行く必要がある
- ❌ 価格交渉の余地が少ない
🌐 オンライン購入のメリット・デメリット
メリット:
- ✅ 24時間いつでも注文できる
- ✅ 自宅から購入できる
- ✅ 複数のショップを簡単に比較できる
- ✅ レビューや評価を参考にできる
- ✅ セールやポイント還元がある場合も
デメリット:
- ❌ 実物を確認できない
- ❌ 配送に時間がかかる
- ❌ 配送中の破損リスクがある
- ❌ 返品・交換が面倒
- ❌ 細かい質問がしにくい
スクイッドマニアは高知のプロショップが本拠地ですので、四国地方にお住まいの方は実店舗での購入がしやすいでしょう。一方、遠方の方はオンライン購入が現実的な選択肢となります。
おすすめは、可能であれば一度は店舗で実物を見ることです。その後、在庫状況や価格を考慮してオンラインで購入するという方法もあります。ロッドは高価な買い物ですので、実物を見ずに購入するのはリスクがあります。
また、スクイッドマニアはInstagramやYouTubeでも情報発信しています。これらのメディアで実物の雰囲気を掴むこともできます。実釣動画を見れば、ロッドの曲がり方やアクション、キャスト時の挙動などを確認できます。
購入時の注意点として、保証やアフターサービスの確認も重要です。高価なロッドですので、万が一の破損時の対応、保証期間、修理対応などを事前に確認しておくと安心です。
購入後は、適切なメンテナンスを行うことで、ロッドの寿命を延ばすことができます。使用後は真水で洗浄し、完全に乾燥させてから保管する、直射日光を避ける、過度な負荷をかけないなど、基本的なケアを怠らないようにしましょう。
まとめ:スクイッドマニアのアジングロッドで釣果を伸ばす方法
最後に記事のポイントをまとめます。
- スクイッドマニアは高知発のエギング・アジング専門ブランドである
- トレカT1100GやトレカM40Xといった最高級カーボン素材を採用している
- ボロン搭載モデルは金属的な高感度が特徴である
- 高密度4軸カーボンにより、曲がりながらも復元力が速い設計を実現している
- アレス(ARES)との協業・OEM関係により高品質な製造を実現している
- 豆アジからギガアジまで一本で対応できる汎用性がある
- 低伸度PEラインとの組み合わせで性能を最大限に引き出せる
- ZERO-G EVOLUTIONシリーズは全世界50本限定の希少モデルである
- 価格帯は8万円前後と高価だが、素材と技術に見合った設定である
- デザインの好みは分かれるが、性能面での評価は非常に高い
- ショートロッドでありがちな欠点を克服した設計思想がある
- 店舗購入とオンライン購入それぞれにメリット・デメリットがある
- 初心者は汎用性の高いモデルから始めるのが賢明である
- 釣り場や狙うサイズに応じてレングスとパワーを選択すべきである
- 最新のZERO-G EVOLUTIONはエギングとの兼用も可能である
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- スクイッドマニアのアジングロッドが着弾したぜ!!! | 北陸アングラーかずおの記録
- DREAMS 夢鯵 SPECIAL | アレス(ARES)| エギング・アジング・ジギング ルアーロッドの製造・販売
- 全世界50本の限定生産!「スクイッド マニア」から、唯一無二のロッドが登場! | 釣りの総合ニュースサイト「LureNewsR(ルアーニュース アール)」
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