スプリットアジングで爆釣！初心者でも簡単にマスターできる必勝テクニック

アジングにおいて「スプリットリグ」や「スプリットショットリグ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。この釣法は、ジグヘッド単体では対応できない状況を打開する強力な武器として、多くのアングラーに愛用されています。特に軽量ジグヘッドを使いたいけれど飛距離が出ない、風が強くて思うように釣りができないといった悩みを抱えている方にとって、スプリットアジングは革命的な解決策となるでしょう。

本記事では、スプリットアジングの基本的な仕掛けから実践的な使い方まで、インターネット上の様々な情報を収集・分析し、独自の視点で解説していきます。タングステン素材のシンカー選びから、エステルラインとPEラインの使い分け、さらには月下美人のアジングシンカーの効果的な活用法まで、実釣に役立つ情報を網羅的にお届けします。

この記事のポイント
✅ スプリットアジングの基本的な仕掛けと作り方
✅ 効果的なシンカーとジグヘッドの重さバランス
✅ キャロライナリグとの違いと使い分け方法
✅ 実践的なアクション方法とフッキングのコツ

Table of Contents

スプリットアジングの基本と仕掛けの作り方

スプリットアジングとは軽量ジグヘッドを遠投可能にする釣法
仕掛けの作り方はガン玉とジグヘッドの組み合わせが基本
おすすめシンカーはタングステン素材が最適
月下美人のアジングシンカーが人気の理由
エステルラインとPEラインの使い分けが重要
重さのバランスは状況に応じた調整が必要

スプリットアジングとは軽量ジグヘッドを遠投可能にする釣法

スプリットアジングは、従来のジグヘッド単体（ジグ単）の釣りが抱える根本的な問題を解決する画期的な釣法です。アジングの基本であるジグ単は、軽量であるがゆえに飛距離が出ない、風に弱いという致命的な弱点を持っています。

一般的に、アジが捕食しやすい軽量ジグヘッド（0.2g～0.5g程度）を使用したい場面は多々ありますが、このような軽いリグでは物理的に遠投が困難です。特に沖の深場にいるアジを狙いたい場合や、風が強い日の釣行では、軽量ジグヘッドだけでは対応できません。

スプリットアジングは、この問題をジグヘッドの手前にシンカー（錘）を配置することで解決します。例えば、1.5gのジグヘッド単体と、1gのシンカー＋0.5gのジグヘッドの組み合わせを比較すると、総重量は同じでも後者の方が飛距離が向上します。これは、分離されたリグの特性により、キャスト時の空気抵抗が軽減されるためです。

📊 スプリットリグと単体リグの比較

項目	ジグヘッド単体	スプリットリグ
飛距離	短い	長い
風への対応	弱い	強い
フォールスピード	重量に比例	調整可能
操作性	高い	やや劣る
セッティング	簡単	やや複雑

さらに、スプリットリグの最大の特徴は、ジグヘッド部分のフォールスピードを独立してコントロールできる点にあります。シンカーが先に沈下し、その後軽量のジグヘッドがゆっくりと追従する動きは、アジにとって非常に魅力的なアクションとなります。

この釣法は、現在のようにジグ単が主流になる以前は、むしろアジングの基本的なリグとして広く使用されていました。しかし、海の環境や釣具の進歩により、一時期使用頻度が減少していたのも事実です。近年、改めてその有効性が見直され、多くのアングラーが再びスプリットアジングに注目しています。

仕掛けの作り方はガン玉とジグヘッドの組み合わせが基本

スプリットアジングの仕掛けは、驚くほどシンプルで現場での組み換えも容易です。基本構成は、メインライン→リーダー→ガン玉（またはスプリットシンカー）→リーダー→ジグヘッドという順番になります。

最も手軽な方法は、市販のガン玉を使用することです。ただし、ライントラブルを防ぐためには必ずゴム張りタイプを選択することが重要です。ゴムが貼られていないガン玉は、ラインに傷をつけるリスクが高く、大切な場面でのラインブレイクを招く可能性があります。

🎣 基本的な仕掛けの作り方手順

メインラインにリーダーを結束（FGノットまたは電車結びがおすすめ）
リーダーにガン玉を装着（シンカーから30cm～70cm程度）
ガン玉より先のリーダーにジグヘッドを結束
お好みのワームをセット

スプリットリグはジグヘッドの手前70〜30cmに錘を付けます。ガン玉を打てば良いのですが動き難い様にゴムで止まるタイプがオススメ

出典：スプリットリグ | アジング – ClearBlue –

この基本的な仕掛けをマスターすれば、わずか数分で従来のジグ単からスプリットリグへの変更が可能です。現場での状況変化に応じて、素早くリグチェンジできることも、スプリットアジングの大きなメリットの一つです。

シンカーの位置については、一般的に30cm～70cmの範囲で調整します。シンカーからジグヘッドまでの距離が短いほど、ジグヘッドの動きがシンカーに影響されやすくなり、逆に長すぎると仕掛けが絡みやすくなります。初心者の方は、まず50cm程度から始めて、状況に応じて調整することをおすすめします。

また、より本格的にスプリットアジングに取り組む場合は、専用のスプリットシンカーの使用を検討してください。これらの製品は、ライン交換なしでシンカーの重量変更が可能な設計になっており、効率的な釣りを実現できます。

特性	鉛シンカー	タングステンシンカー
比重	約11.3	約18.0
体積（同重量）	大きい	小さい
空気抵抗	大きい	小さい
飛距離	標準	優秀
水中抵抗	大きい	小さい
価格	安価	高価

月下美人のアジングシンカーが人気の理由

ダイワの月下美人シリーズから発売されている「TGアジングシンカー」は、スプリットアジングを行うアングラーの間で非常に高い評価を得ています。その人気の理由を詳しく分析してみましょう。

まず最大の特徴は、タングステン素材による極小体積の実現です。従来の鉛製シンカーでは不可能だった小型化により、空中および水中での抵抗を大幅に軽減しています。さらに、ティアドロップ（涙型）形状との相乗効果で、飛距離と感度の両方を向上させています。

🎯 月下美人TGアジングシンカーの特徴

高比重タングステン素材：約18の比重で体積を極小化
ティアドロップ形状：空気抵抗と水中抵抗を最小限に抑制
糸グセ軽減ミゾ構造：ラインへのダメージを防止
視認性シリコンキャップ：ワンタッチでシンカー交換可能
重量刻印：暗い場所でも重量を判別しやすい

ダイワ月下美人　TGアジングシンカー　2g　■高比重（約18）のタングステン素材を使用し、体積の極小化に成功。さらにティアドロップ（涙型）形状との相乗効果で空中および水中での抵抗が減り、飛距離と感度がアップ。テンションのフォローもしやすい。

出典：個人的にブレイク中のスプリットショット。 – 素直にアジングが楽しくて…。

実際の使用者からは、ボトムステイを交えた釣りで特に効果を発揮するという評価が多く聞かれます。従来の重いジグヘッドではアジの食い込みが悪かった状況でも、軽量ジグヘッド＋月下美人シンカーの組み合わせにより、明らかにアタリの数が増加したという報告が数多く寄せられています。

また、シリコン製ラバーキャップによる簡単なシンカー交換システムも高く評価されています。釣り場での重量変更が瞬時に行えるため、刻々と変化する状況に対して迅速に対応できます。この機能性の高さが、特に頻繁にリグチェンジを行うアングラーから支持を集める理由の一つです。

ただし、月下美人TGアジングシンカーも他のタングステン製品と同様に、価格が高めに設定されています。そのため、購入を検討する際は、自分の釣行頻度や予算と相談しながら、必要な重量を絞り込むことが重要です。多くのベテランアングラーは、2g、2.5g、3gの3つの重量を基本セットとして推奨しています。

エステルラインとPEラインの使い分けが重要

スプリットアジングにおけるライン選択は、シンカーの重量と密接な関係があります。適切なライン選択により、キャスト切れを防ぎながら、感度と操作性を最大限に引き出すことができます。

エステルラインの使用可能範囲は、一般的にシンカー重量3g以下とされています。これ以上の重量になると、キャスト時の負荷によりラインブレイクのリスクが高まります。エステルラインを使用する場合は、0.3号以上の太さを選択することが安全です。

一方、4g以上のシンカーを使用する場合は、PEラインの選択が必須となります。PEラインは伸縮性が少なく、重いシンカーのキャスト時でも安定した性能を発揮します。また、感度面でもエステルラインに劣らない性能を持っています。

📋 ライン選択の基準表

シンカー重量	推奨ライン	太さの目安	備考
～1g	エステル	0.25号～0.3号	軽量シンカー用
1g～3g	エステル	0.3号～0.4号	標準的な使用範囲
4g以上	PE	0.3号～0.5号	重量シンカー用

シンカー3g以下であれば、エステルラインでも使えます。その場合には、0.3号以上を私は使いますね。4g以上となると、やはりキャスト切れが出てくるのでPEラインのほうがオススメです。

出典：【アジング】激釣！「スプリットショットリグのススメ」クリアブルーの本岡利將さんが解説！ | 釣りビジョンマガジン

リーダーセッティングについても、スプリットアジング特有の工夫が必要です。推奨される方法は、メインラインに1.5号のリーダーを15cm程度結束し、そこにシンカーを取り付け、その先に0.8号のリーダーを追加してジグヘッドを結束するという2段階構成です。

この2段階リーダーシステムの利点は、万が一シンカーより先のリーダーが切れた場合でも、高価なタングステンシンカーを回収できることです。特に根掛かりが多い釣り場では、この仕組みにより経済的な損失を最小限に抑えることができます。

また、リーダーの太さについても戦略的な考慮が必要です。シンカー部分は太めのリーダーで強度を確保し、ジグヘッド部分は細めのリーダーでアジに警戒感を与えないようにバランスを取ることが重要です。

重さのバランスは状況に応じた調整が必要

スプリットアジングにおける重量配分は、釣果を大きく左右する最重要ファクターの一つです。シンカーとジグヘッドの重量比率を状況に応じて調整することで、様々な釣り場やコンディションに対応できます。

基本的な考え方として、シンカーはジグヘッドよりも重く設定し、ジグヘッドは可能な限り軽量に抑えることが原則です。例えば、トータル2gの重量が必要な場合、1.5g（シンカー）＋0.5g（ジグヘッド）の組み合わせが理想的です。

🎣 状況別重量バランス例

状況	シンカー重量	ジグヘッド重量	合計重量	狙い
近距離・スロー	0.6g	0.2g	0.8g	繊細な誘い
中距離・標準	1.5g	0.5g	2.0g	バランス重視
遠距離・強流	4.0g	1.0g	5.0g	飛距離優先
表層攻略	1.0g	0.2g	1.2g	浮力活用

例えば、2g単体を直結すると、かなりアクティブな動きになります。ですが、スプリットショットリグで【シンカー1.5g + 0.5gジグヘッド】だと、よりスローに誘うことができるんです。

出典：【アジング】激釣！「スプリットショットリグのススメ」クリアブルーの本岡利將さんが解説！ | 釣りビジョンマガジン

強い流れの中での使用例として、従来5gのジグヘッド単体で攻めていた状況を考えてみましょう。アジの活性が高い時期であれば、重いジグヘッドの沈下スピードがリアクションバイトを誘発します。しかし、食いが渋くなった場合、同じアプローチでは釣果が期待できません。

このような状況では、4g（シンカー）＋1g（ジグヘッド）の組み合わせに変更することで劇的な改善が期待できます。シンカーが流れに対して安定性を提供し、軽量ジグヘッドがゆっくりとアジを誘うことで、渋い状況でも口を使わせることが可能になります。

重量バランスの調整においては、現場での柔軟な対応が何より重要です。最初は基本的な組み合わせから始めて、アジの反応を見ながら段階的に調整していくことをおすすめします。また、複数の重量パターンを事前に準備しておくことで、状況変化に迅速に対応できるでしょう。

さらに、季節や時間帯によってもアジの活性は大きく変化するため、日中は重めのセッティング、夜間は軽めのセッティングといった使い分けも効果的です。これらの経験を積み重ねることで、自分なりの重量バランス理論を構築していくことが可能です。

スプリットアジングの効果的な使い方とコツ

キャロライナリグとの違いは感度と操作性にある
ノーシンカーとの組み合わせで表層攻略が可能
フッキングは大きく合わせることが成功のポイント
ボトム攻略では低活性時に威力を発揮
風や流れが強い状況で真価を発揮する
アクションは少し大きめに行うのがコツ
まとめ：スプリットアジングを使いこなすポイント

キャロライナリグとの違いは感度と操作性にある

スプリットアジングを語る上で避けて通れないのが、キャロライナリグとの比較です。両者は一見似ているようですが、感度と操作性において決定的な違いがあります。この違いを理解することで、状況に応じた適切なリグ選択が可能になります。

最も重要な相違点は、シンカーの固定方法にあります。スプリットリグではシンカーがラインに直接固定されているのに対し、キャロライナリグではシンカーがライン上を自由に動く遊動式構造となっています。この構造の違いが、感度と操作性に大きな影響を与えています。

📊 スプリットリグとキャロライナリグの比較

項目	スプリットリグ	キャロライナリグ
シンカー	固定式	遊動式
感度	やや劣る	優秀
近距離適性	高い	中程度
遠距離適性	中程度	高い
バックスライド	少ない	多い
セッティング	簡単	やや複雑

スプリットリグとキャロリグの大きな違いは、感度の差に尽きる。スプリットリグを使用する事でバイトに対する感度は極端に減少する。

出典：【海猿的アジング考察⑭】 | 【Real.アジング～真実へ～】第5章

スプリットリグの感度低下には、主に2つの要因があります。第一に、シンカーからフックまでのリーダーに生じる弛みです。この弛みにより、アジのバイトがシンカーまで伝わりにくくなります。第二に、シンカー自体の重量を動かすほどのバイトでなければ感知できないという構造的な問題があります。

一方、キャロライナリグでは遊動式シンカーの特性により、軽微なバイトでもジグヘッド部分の変化が直接ロッドに伝わります。ただし、バックスライド（手前から向こう側に向かって斜めに沈み込む動き）が強すぎると、逆にライン角度が付きすぎて感度が低下する場合もあります。

実釣での使い分けとしては、近距離から中距離の攻略にはスプリットリグ、遠距離攻略にはキャロライナリグという選択が一般的です。また、アジの活性が高い時期はスプリットリグでも十分な反応が得られますが、低活性時には感度の高いキャロライナリグが有利になる場合が多いでしょう。

初心者の方は、まずスプリットリグから始めることをおすすめします。仕掛けが簡単で、ジグ単からの移行も容易だからです。スプリットリグに慣れた後、より高度な技術が必要なキャロライナリグに挑戦するという段階的なアプローチが効果的です。

ノーシンカーとの組み合わせで表層攻略が可能

スプリットアジングの中でも特に注目すべき技術が、ノーシンカーワームとの組み合わせです。この組み合わせは、表層から中層にかけての攻略において絶大な効果を発揮し、特に冬から春のプランクトンパターンで威力を発揮します。

ノーシンカーワームを使用したスプリットリグでは、シンカーまではしっかりと沈下し、その先のワームが一定レンジで漂うような演出が可能になります。この独特のアクションは、自然界でアミやプランクトンが漂う様子を忠実に再現しており、アジにとって非常に魅力的なエサに見えるでしょう。

🌊 ノーシンカースプリットリグの特徴

極軽量ワーム：0.2g以下のフック使用
自然な浮遊感：プランクトンライクなアクション
レンジキープ力：一定層を長時間トレース可能
食い込みの良さ：違和感なくアジが吸い込む

とくに0.2gやノーシンカーといった極軽ジグヘッドでスプリットリグを使うと、海の中を漂うような演出が可能となります。とくに冬〜春のプランクトンパターンで、絶大な効果を感じます。

出典：【アジング】スプリットリグが超釣れる！仕掛け&使い方の要点をご紹介 | 【TSURI HACK】日本最大級の釣りマガジン

実際の操作方法は非常にシンプルです。シンカーを狙いのレンジまで沈めた後、ラインテンションを軽く保ちながらゆっくりとリトリーブします。この時、ノーシンカーワームは水中でゆらゆらと漂い、まさにプランクトンそのもののような動きを演出します。

この釣法が特に効果的なのは、外灯周りや河口付近などアミが多いエリアです。これらの場所では、自然のアミパターンが発生しやすく、ノーシンカーワームの自然な動きがアジの本能的な捕食行動を刺激します。実際に、この技術をマスターしたアングラーからは「爆釣」という報告が多数寄せられています。

ワーム選択においては、浮力の高いマテリアルやリブが深く刻まれたワームが効果的です。これらの特徴により、水中での微細な水流変化をワームが敏感に感じ取り、よりリアルなアクションを演出できます。

ただし、ノーシンカーワームを使用する際は、フッキング率の向上に特別な注意が必要です。軽量すぎるフックでは確実なフッキングが困難な場合があるため、フック形状やアワセのタイミングに工夫を凝らすことが重要です。

フッキングは大きく合わせることが成功のポイント

スプリットアジングにおいて、多くのアングラーが直面する最大の課題がフッキング率の低下です。この問題は、スプリットリグの構造的特性に起因しており、従来のジグ単とは全く異なるアプローチが必要となります。

フッキング率が低下する主な原因は、ラインがシンカーを頂点として折れ曲がる構造にあります。この状態では、ワームまでのラインが直線状になっておらず、通常のアワセでは十分な力がフックまで伝わりません。

図のように、ラインがガン玉を頂点に折れてしまうため、ワームまでのラインが直線になっていません。そのためいつものように合わせても、しっかりとフッキングが決まらないのです。

出典：【アジング】スプリットリグが超釣れる！仕掛け&使い方の要点をご紹介 | 【TSURI HACK】日本最大級の釣りマガジン

効果的なフッキング技術として、以下の要素を組み合わせることが重要です：

⚡ フッキングの改善ポイント

大きなアワセ動作：ジグ単の1.5倍程度の振り幅
早いタイミング：アタリを感じたら即座に反応
継続的な引き：一度のアワセで終わらず、継続的に引き続ける
ロッド角度の調整：アワセ後は高い角度を保持

アタリの種類によってもフッキング方法を変える必要があります。高活性時のオートフッキングでは問題が少ないのですが、低活性時の荷重感度系アタリ（抜けアタリやぐっと重くなるアタリ）では、特別な配慮が必要です。

このような微細なアタリに対しては、スイープに巻き合わせる技術が効果的です。また、ティップを送り込むようにして一間置いてからアワセるという方法も、フッキング率の向上に寄与します。これらの技術は、アジに違和感を与えることなく、確実にフックを口の中に送り込むことを可能にします。

ロッドの選択も重要な要素です。スプリットアジングでは、高感度でありながら、しっかりとしたバットパワーを持つロッドが理想的です。感度が高ければ微細なアタリを感知でき、強いバットパワーがあれば確実なフッキングが可能になります。

練習方法としては、まずジグ単でのフッキングをマスターした後、スプリットリグでの練習に移ることをおすすめします。最初は大きめの魚から始めて、徐々に小型のアジに対するフッキング技術を向上させていくという段階的なアプローチが効果的でしょう。

ボトム攻略では低活性時に威力を発揮

ボトム（底）付近の攻略は、スプリットアジングが最も威力を発揮する場面の一つです。特に水温が下がり、アジの活性が低下した時期において、この技術の真価が問われます。

低活性時のアジは、エネルギー消費を抑えるためにボトム付近に沈んで動きを最小限に抑える傾向があります。このような状況では、従来のジグ単による中層攻略では思うような釣果を得ることができません。スプリットアジングなら、ボトム付近を効率的に攻略できます。

🎯 ボトム攻略の基本戦略

要素	内容	効果
シンカー選択	2g以上の重量	確実な着底感知
ジグヘッド	0.2g～0.4g	軽量で食い込み良好
アクション	ボトムステイ中心	低活性魚にアピール
ワーム	高浮力素材	ボトムから浮上演出

僕のエリアでは、水温が下がり切るとアジの活性がさがり、ボトムにへばりついてしまいます。そこで活躍するのが、ノーシンカーのワームを使ったスプリットリグ。これをボトムに放置すると、ノーシンカーワームが絶妙に浮いた状態となり、放置した数秒後にアジが喰ってくるのです。

出典：【アジング】スプリットリグが超釣れる！仕掛け&使い方の要点をご紹介 | 【TSURI HACK】日本最大級の釣りマガジン

ボトムステイ技術は、スプリットアジングの核心となる技術です。シンカーを確実にボトムまで沈め、その状態を数秒間維持します。この間、軽量ジグヘッドに装着されたワームは、シンカーから離れた位置で絶妙に浮上し、ボトム付近のアジに対して魅力的なエサを演出します。

特に効果的なのは、ノーシンカーワームとの組み合わせです。フック重量だけのワームは、水中でより自然な浮力を発揮し、まるで弱った小魚やプランクトンのような動きを見せます。低活性のアジでも、このような自然なエサには本能的に反応することが多いでしょう。

アタリの出方も、通常のアジングとは異なる特徴があります。ボトムステイ中のアタリは、明確なアタリというよりも、重量感の変化として現れることが多いです。「何となく重くなった」「軽くなった」といった微細な変化を感じ取ることが、ボトム攻略成功の鍵となります。

季節的には、晩秋から春先にかけてがボトム攻略の最盛期です。この時期のアジは代謝が下がっており、活発に泳ぎ回ることが少なくなります。そのため、ボトム付近で効率的にエサを探しており、スプリットリグによる攻略が非常に効果的になります。

釣り場選択においても、水深のある港湾部や堤防先端部がボトム攻略には適しています。これらの場所では、水温の安定性が高く、低活性期でもアジが一定数越冬していることが期待できます。

風や流れが強い状況で真価を発揮する

スプリットアジングが最もその価値を発揮するのは、風や潮流が強い厳しいコンディションです。このような状況では、従来のジグ単では物理的に釣りが成立しない場合が多く、スプリットリグの採用が釣果の生命線となります。

強風時の問題点として、軽量ジグヘッドでは飛距離が確保できないことが挙げられます。風に煽られたラインが弧を描き、リグの位置や動きが把握できなくなってしまいます。また、ラインテンションの維持も困難になり、アタリの感知が著しく困難になります。

💨 悪条件下でのスプリットリグの優位性

安定した飛距離：重量確保により風の影響を軽減
レンジキープ力：流れに負けない沈下性能
操作感の向上：重量感によりリグ位置を把握しやすい
アタリの明確化：適度な重量でアタリを感知しやすい

横風爆風！😇 ジグヘッドを放ると糸がフワーーッ！風で糸が煽られて訳がわからん・・🙆 そして風が強いからといってジグヘッドを重くすると・・・・・・沈黙そんな時は！スプリットリグですね！

出典：はたぼぅのアジ活⑨「スプリットアジング」 | 釣具のポイント

潮流が強い状況でも、スプリットリグは優れた性能を発揮します。シンカー部分が流れに対して安定性を提供し、ジグヘッド部分が狙ったレンジを維持することができます。これにより、激流の中でも効果的にアジにアプローチすることが可能になります。

特に効果的なのは、ドリフト釣法との組み合わせです。潮流に乗せてリグを流しながら、時折ロッドアクションを加えることで、自然な流れの中でワームを躍らせることができます。この技術をマスターすると、強い流れの中でも安定した釣果を期待できるでしょう。

悪条件下でのタックルバランスも重要です。風や流れが強い場合は、やや重めのシンカーを選択し、確実にコントロールできる範囲で釣りを展開することが重要です。例えば、通常2gで十分な状況でも、3gや4gのシンカーを使用することで、釣りの安定性が大幅に向上します。

また、このような条件下ではアジの活性も上がりやすいという利点があります。風や流れにより海中の酸素量が増加し、プランクトンも活発に動き回るため、アジの食い気も向上することが多いです。つまり、悪条件は釣果向上のチャンスでもあるのです。

安全面での配慮も忘れてはいけません。風や流れが強い日の釣行では、ライフジャケットの着用と足場の確認を怠らず、無理のない範囲で釣りを楽しむことが最も重要です。

アクションは少し大きめに行うのがコツ

スプリットアジングにおけるロッドアクションは、ジグ単とは根本的に異なるアプローチが必要です。シンカーとジグヘッドが分離された構造により、細かいアクションがワームまで伝わりにくくなるため、意図的に大きめのアクションを心掛ける必要があります。

従来のジグ単では、微細なティップワークでもワームが敏感に反応していました。しかし、スプリットリグでは、小さなアクションではシンカーだけが動き、肝心のワーム部分は動かないという状況が発生します。これを解決するためには、従来の1.5倍程度の振り幅でアクションを行うことが効果的です。

🎣 効果的なアクション技術

アクション	振り幅	リズム	効果
リフト&フォール	30cm～50cm	3秒間隔	基本アクション
トゥイッチ	10cm～20cm	1秒間隔	活性向上時
ドリフト	–	潮流任せ	自然演出
ボトムステイ	–	5秒以上	低活性時

ジグヘッド単体より、少し大きめのアクションを心がけてください。細かくアクションしても、ワームは動かずガン玉だけが動いている状態となります。

出典：【アジング】スプリットリグが超釣れる！仕掛け&使い方の要点をご紹介 | 【TSURI HACK】日本最大級の釣りマガジン

特に重要なのは、フォール中のアクションです。ジグ単の場合はフォール中でも細かなアクションが有効でしたが、スプリットリグでは逆効果になる場合があります。これは、シンカーがジグヘッドよりも下に位置するため、フォール中のアクションがワームまで伝わりにくいためです。

代わりに効果的なのは、ガン玉より先のワームの動きをイメージした操作です。「止めてワームだけをスイングさせる」「ロッドを煽りながら漂わせる」といった、従来とは異なる動きを頭の中でイメージしながら釣りを展開することが重要です。

リズムの変化も重要な要素です。一定のリズムでアクションを続けるよりも、時折リズムを変化させたり、完全にアクションを止めたりすることで、アジの興味を引くことができます。特に、**ランダムなポーズ（止め）**は、スプリットリグの特性を活かした効果的な技術です。

アクションの大きさを調整する際は、水深やアジの活性に応じた調整も必要です。浅い場所では控えめに、深い場所ではより大きく、高活性時は激しく、低活性時は穏やかに、といった具合に状況に応じて変化させることが重要です。

練習においては、まず基本的なリフト&フォールを確実にマスターしてから、より高度な技術に挑戦することをおすすめします。スプリットリグ特有のアクションに慣れるまでには時間がかかりますが、一度習得すれば強力な武器となるでしょう。

まとめ：スプリットアジングを使いこなすポイント

最後に記事のポイントをまとめます。

スプリットアジングは軽量ジグヘッドの遠投を可能にする革新的な釣法である
基本構成はガン玉とジグヘッドの組み合わせで、現場での組み換えが容易
タングステン素材のシンカーは体積が小さく、飛距離と感度を向上させる
月下美人TGアジングシンカーは高性能で多くのアングラーに支持されている
エステルラインは3g以下、4g以上ではPEラインの使用が推奨される
シンカーとジグヘッドの重量バランスは状況に応じた調整が必要
キャロライナリグと比較して感度は劣るが、セッティングが簡単
ノーシンカーワームとの組み合わせで表層攻略が効果的
フッキングは従来より大きく合わせることが成功の鍵
ボトム攻略では低活性時に特に威力を発揮する
風や流れが強い悪条件下で真価を発揮する
アクションは従来の1.5倍程度の振り幅で行うことが効果的
ガン玉選択では必ずゴム張りタイプを使用してラインを保護する
2段階リーダーシステムで高価なシンカーを保護できる
練習時は基本的なリフト&フォールから習得を始める

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