海釣り PR

ソアレSSアジングS74L-Sって実際どうなの?遠投派必見のロングロッド徹底解剖

ソアレSSアジングS74L-Sって実際どうなの?遠投派必見のロングロッド徹底解剖
記事内に商品プロモーションを含む場合があります。

アジングロッドの購入を検討していると、シマノの「ソアレSSアジング」シリーズは必ず候補に上がってくるだろう。特にS74L-Sは7フィート4インチというロングレングスで、遠投性能に優れたモデルとして注目を集めている。しかし「本当に自分の釣りスタイルに合っているのか」「他のモデルとどう違うのか」といった疑問を抱えている人も多いはずだ。

この記事では、ソアレSSアジングS74L-Sの詳細なスペックから実際のユーザーインプレッション、さらには同シリーズの他モデルや新しいTTグレードとの比較まで、購入前に知っておきたい情報を網羅的にまとめた。S610L-SやS64L-Sといった他の番手との違い、18ソアレSSと22ソアレSSの進化点、さらにはS70UL-SやS60SUL-Sなど柔軟性重視モデルとの使い分けについても詳しく解説していく。

この記事のポイント
✓ S74L-Sは遠投性能に特化した7フィート4インチのロングロッドで、キャロライナリグや軽量メタルジグに最適
✓ ハイパワーXとスパイラルXの搭載により、中堅機ながら上位グレードに匹敵する基本性能を実現
✓ 2020年発売のTTグレードより約3,000円高いが、デザイン性と機種ラインナップの豊富さで選ばれ続けている
✓ 実売価格18,000円前後でシマノクオリティを体感できるコスパ抜群のアジングロッド

無印良品
¥389 (2025/10/05 05:51時点 | Amazon調べ)
\プライム感謝祭開催中!/
Amazon
\ポイント最大11倍!/
楽天市場

ソアレSSアジングS74L-Sのスペックと実力

  1. S74L-Sは遠投リグに特化した最長モデルであること
  2. ハイパワーX搭載でパワフルなブランクスを実現していること
  3. ブリッジライクシートが高感度操作を可能にすること
  4. 実際のユーザー評価が高く信頼性があること
  5. 価格帯が1万円台後半でコスパに優れること
  6. 不意の大物にも対応できる強靭さを持つこと

S74L-Sは遠投特化の7フィート4インチロングロッドであること

S74L-Sは遠投特化の7フィート4インチロングロッドであること

ソアレSSアジングS74L-Sは、シリーズ内で**最も長い7フィート4インチ(2.24m)**というレングスを持つモデルだ。この長さは、アジングロッドとしてはかなりロング寄りの設定となっている。

📊 S74L-Sの基本スペック一覧

項目詳細
全長2.24m(7’4″)
自重70g
継数2本
仕舞寸法非公開(推測115cm前後)
先径0.8mm
適合ルアーウェイト0.6~12g
適合ライン(PE)0.1~0.6号
適合ライン(ナイロン・フロロ)1.5~4lb
カーボン含有率96.3%

シマノ公式サイトによると、このモデルのコンセプトは明確だ。

できる限り軽量なリグで飛距離を出したいとなると、ロングロッドには敵いません。また、狙う水深が深い時、ショートロッドではリグの動きが小さくなってしまいます。近年盛り上がりを見せているボートからのアジングにもこのレングスなら威力を発揮。

出典:ソアレ SS アジング SOARE SS AJING | ライトソルト | ロッド | 製品情報 | SHIMANO シマノ

この記述から読み取れるのは、S74L-Sが遠投性能ディープエリア対応、そしてボートアジングという3つの用途を想定して設計されているということだ。一般的なアジングロッドが6フィート台前半に集中している中で、7フィート超えのレングスは明確な差別化ポイントとなっている。

実際の釣り場面を想像してみよう。常夜灯周りの近距離戦であれば5~6フィート台のショートロッドで十分だが、沖の潮目を狙いたい場合や、ボイルが遠くで起きている状況では飛距離が釣果を左右する。また、水深が10m以上あるような港湾部では、ロッドが短いとリグの操作幅が限られてしまい、アジにアピールしきれないことがある。S74L-Sはこうした「届かない」「動かしきれない」という問題を解決するための選択肢なのだ。

自重70gという数値は、同クラスのロッドと比較してもバランスが取れている。7フィート超えのロッドとしては十分に軽量で、長時間のキャストを繰り返しても疲労感は少ないだろう。ただし、5フィート台のショートロッドと比べれば当然重くなるため、繊細なジグ単操作よりも、ある程度重量のあるリグを振り抜く釣りに向いているといえる。

ハイパワーXとハイレスポンスソリッドが生み出す掛け調子

ハイパワーXとハイレスポンスソリッドが生み出す掛け調子

S74L-Sの性能を語る上で欠かせないのが、シマノ独自の技術であるハイパワーXハイレスポンスソリッドの採用だ。この2つの技術が、中堅機でありながら上位グレードに迫る性能を実現している。

ハイパワーXは、ブランクスの最外層にカーボンテープをX状に巻き付けることで、ネジレ剛性を大幅に向上させる構造だ。これにより、キャスト時のブレが抑えられ、狙ったポイントへの正確なキャストが可能になる。また、ファイト時にもロッドが意図しない方向に曲がることが少なく、アングラーの操作通りに魚とやり取りできる。

一方、ハイレスポンスソリッドは、ティップ(穂先)部分に採用されたソリッド(中実)構造の素材だ。シマノ公式の説明では以下のように述べられている。

掛け調子のためのティップ。小刻みなリグの操作に追従しながら、アタリがあれば速攻で掛けられるクイックレスポンス。積極的に感じて掛ける攻撃的なスタイルに対応。

出典:ソアレ SS アジング SOARE SS AJING | ライトソルト | ロッド | 製品情報 | SHIMANO シマノ

この「掛け調子」というのがシマノのアジングロッドの大きな特徴だ。ダイワなど他メーカーのロッドが「乗せ調子」(魚が食い込むのを待ってから掛ける)を重視する傾向があるのに対し、シマノは「感じて掛ける」アクティブなスタイルを推奨している。

🎣 掛け調子と乗せ調子の違い

調子タイプ特徴メリットデメリット向いている釣り
掛け調子ティップが比較的張りがあり、アタリを感じたら積極的にアワセを入れるアタリが明確/バレにくい/手返しが早い食い込みが浅いと弾きやすいジグ単/リアクション重視
乗せ調子ティップが柔軟で、魚が違和感なく食い込むのを待つショートバイトも拾える/小型でも釣れるアワセのタイミングが難しいフロート/キャロ/渋い状況

S74L-Sは掛け調子のロッドなので、アタリを感じたら即座にアワセを入れる釣りスタイルに適している。特にディープエリアでのリフト&フォールや、メタルジグを使ったリアクションの釣りでは、この掛け調子が威力を発揮するだろう。

ブリッジライクシートが実現する高感度と操作性

ブリッジライクシートが実現する高感度と操作性

ソアレSSアジングシリーズ全体の特徴として、ブリッジライクシートの採用がある。これはリールシート部分の設計で、コンパクトな形状により手のひらとブランクスの接触面を増やし、感度を向上させる仕組みだ。

実際に釣りをする際、リールシートのサイズや形状は思っている以上に操作感に影響する。大きすぎるリールシートは握りにくく、小さすぎると安定性に欠ける。ブリッジライクシートは、この両立が難しいバランスを高いレベルで実現している。

また、ソアレSSアジング専用の極小グリップも見逃せないポイントだ。公式サイトでは以下のように説明されている。

キャスティング時には握りやすくリーリング時には持ち重り感を減少するために生まれたグリップ形状。

出典:ソアレ SS アジング SOARE SS AJING | ライトソルト | ロッド | 製品情報 | SHIMANO シマノ

アジングは数十回、場合によっては100回以上のキャストを繰り返す釣りだ。そのため、グリップの握り心地や重量バランスが疲労度に直結する。極小グリップにより、キャスト時はしっかりホールドでき、リーリング時は軽快に操作できるという、相反する要求を満たしているのだ。

さらに、ダウンロック式のリールシート設計により、リールを装着した際の重心バランスが手元寄りになる。これも長時間の釣行における疲労軽減に貢献している。7フィート超えのロングロッドは先端が重くなりがちだが、S74L-Sは設計段階からバランスが考慮されているため、実際の使用感は数値以上に軽快だと感じるユーザーが多い。

実際のユーザーインプレから見える真の実力

実際のユーザーインプレから見える真の実力

カタログスペックだけでなく、実際に使用したアングラーの声を聞くことで、ロッドの真の実力が見えてくる。ここでは複数のユーザーインプレッションを分析してみよう。

個人ブログでの使用レポートでは、以下のような評価が見られる。

このロッドにした理由は、ロッドのレングスが74で長いと言う事と、ルアーウェイトがMAX12g。メインターゲットがキスなので軽い天秤仕掛けをキャストするのにストレスを感じない様にアジングロッドでは強めのロッドを選択。

出典:ソアレSS S74L-S ソアレCI4+C2000PGSS タイトタックル!インプレ | 対馬の海で何して遊ぶ♪

この使用例が興味深いのは、アジングだけでなくキス釣りにも流用しているという点だ。MAX12gというルアーウェイトの上限は、ちょい投げ用の軽量天秤をキャストするのにちょうど良い設定となっている。

また、TACKLE BOXに投稿されたインプレッションでは、以下のような評価がある。

ワームを使うロッドとしては自分は使いません。ジグ単にエビ、虫をつけてする釣りにピッタリです。不意な大物も安心ですしメタルジグも20gでも投げられるくらい強めロッドです。

出典:SHIMANO ソアレ SS アジング 2018年モデルの最安値・インプレ・釣果 | 本音の口コミが集まる釣具通販「TACKLE BOX」

この評価からは、S74L-Sが想定以上にパワフルであることが読み取れる。カタログ上の適合ルアーウェイトは12gまでとなっているが、実際には20g程度のメタルジグも扱えるという。これは不意の大物がヒットした際の安心感にもつながる。

📈 ユーザー評価のポイント整理

高評価ポイント

  • 遠投性能が高く、沖のポイントを狙える
  • バットパワーが強く、不意の大物にも対応可能
  • メタルジグやキャロライナリグとの相性が良い
  • アジング以外の釣り(キス、メバルなど)にも流用できる
  • 価格に対して性能が高い

⚠️ 注意すべきポイント

  • 繊細なジグ単操作には向かない
  • ショートロッドと比べると取り回しは劣る
  • 近距離戦メインの釣り場では持て余す可能性がある

これらのインプレッションから見えてくるのは、S74L-Sが「万能モデル」ではなく、明確な用途に特化したロッドだということだ。遠投が必要な釣り場、ディープエリア攻略、ボートアジング、さらにはアジング以外のライトゲーム全般に対応できる汎用性の高さが評価されている一方で、近距離のジグ単専門で使うには不向きという声もある。

S74L-Sが活きる具体的な釣りシーンとリグ選択

S74L-Sが活きる具体的な釣りシーンとリグ選択

では、S74L-Sはどのような釣りシーンで真価を発揮するのか。具体的な使用場面とリグ選択について考察してみよう。

🌊 S74L-Sが活きるシーン別リグ選択

シーン推奨リグジグヘッド重量狙うレンジポイント
外洋の磯場スプリットショット/メタルジグ5~12g中層~ボトム飛距離とパワーで沖の潮目を攻略
深い港湾部キャロライナリグ7~12gボトム中心ロングロッドで広範囲を探る
ボートアジングジグヘッド単体/メタルジグ3~8g全レンジ立って操作する際の取り回しが良い
遠浅サーフフロートリグ/キャロ5~10g表層~中層遠投してベイトを追う回遊アジを狙う
大型河川河口スプリット/メタルジグ5~12g中層~ボトム流れに負けない重めのリグで攻める

特に注目したいのはキャロライナリグとの相性の良さだ。キャロライナリグは、シンカー(オモリ)とジグヘッドの間にスイベルとリーダーを入れることで、シンカーの重さで飛距離を稼ぎつつ、ワームは軽やかに動かせるという仕組みだ。このリグは7~10g程度のシンカーを使うことが多く、まさにS74L-Sの得意とする重量帯となる。

また、近年人気が高まっているボートアジングでも、S74L-Sは有効だろう。ボートでは立って釣りをすることが多いため、ある程度の長さがあった方が操作性が良い。5~6フィート台のショートロッドだと、腰を落として釣る陸っぱりスタイルには向いているが、立ち姿勢では取り回しにくい。7フィート4インチという長さは、ボートからの釣りに最適なレングスといえる。

一方で、S74L-Sが不向きなのは常夜灯周りの近距離ジグ単ゲームだ。5~10m先の明暗部を繊細に攻めるような釣りでは、ショートロッドの方が操作性に優れる。S74L-Sで近距離を狙うこと自体は可能だが、本来の性能を活かしきれないだろう。

S74L-Sの価格帯と購入時の注意点

S74L-Sの価格帯と購入時の注意点

ソアレSSアジングS74L-Sの実売価格は、2025年10月現在で18,000円前後となっている。これは中堅機としては妥当な価格設定だ。

💰 価格比較(実売価格の目安)

グレード参考価格位置づけ
ソアレBB アジング10,000円~エントリーモデル
ソアレSS アジング18,000円~中堅モデル(本記事対象)
ソアレTT アジング14,000円~最新エントリー~中堅
ソアレCI4+ アジング25,000円~中上位モデル
ソアレエクスチューン40,000円~上位モデル
ソアレリミテッド68,000円~最上位モデル

注目すべきは、2020年に発売されたソアレTTアジングとの価格差だ。TTシリーズは14,000円前後で購入できるため、SSシリーズとの差は約4,000円となる。この価格差をどう考えるかが購入の決め手になるだろう。

購入時の注意点としては、S74L-Sは2018年モデルであり、2022年に一部モデルがリニューアルされた際にもS74L-Sは継続販売されている。つまり、基本設計は2018年のままだが、現在でも現行モデルとして販売されているということだ。中古市場でも比較的多く流通しているが、状態の良い個体を選ぶことが重要だ。

また、通販サイトによって価格差が大きいのも特徴だ。楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングなど複数のサイトを比較することで、数千円単位で安く購入できる可能性がある。ただし、釣具は実際に手に取って重量感や握り心地を確認するのが理想的なので、可能であれば実店舗で一度触ってから通販で購入するのが賢明だろう。


ソアレSSアジングS74L-Sと他モデルの徹底比較

S74L-Sの価格帯と購入時の注意点
  1. SSシリーズとTTシリーズの違いは機能と価格のバランスにあること
  2. 同シリーズ内の番手選びはレングスとパワーで決まること
  3. 18ソアレSSと22ソアレSSではブランクス構造が進化していること
  4. S610L-Sは汎用性で、S74L-Sは遠投性で差別化されていること
  5. SULパワーとLパワーでは釣りのアプローチが異なること
  6. 実際の使用感はスペック以上にデザインと感度が影響すること
  7. 中古市場でも人気が高く、程度の良い個体は早期に売れること

SSシリーズとTTシリーズの機能・性能・価格差の実態

SSシリーズとTTシリーズの機能・性能・価格差の実態

2020年に登場したソアレTTアジングは、SSシリーズの下位~同等グレードとして位置づけられている。この2シリーズの違いを詳しく見ていこう。

🔍 ソアレSS vs ソアレTT 詳細比較表

比較項目ソアレSS アジングソアレTT アジング
ブランクス構造ハイパワーX / スパイラルX(22年~)スパイラルX
ティップ素材ハイレスポンスソリッド / タフテックハイレスポンスソリッド / タフテックα
リールシートブリッジライクシート(CI4+)ブリッジライクシート(CI4+)
ガイドステンレスフレーム+SiCリングステンレスフレーム+SiCリング
デザインブラック基調のシックな配色オレンジアクセントのスポーティ配色
機種ラインナップ8機種(2022年時点)3機種
実売価格18,000円前後14,000円前後
発売時期2018年(一部2022年追加)2020年

釣りメディアGyoGyoの比較記事では、この2シリーズについて以下のような見解が示されている。

確かに”TT”は下位モデルながらも健闘しています。しかしですね、やっぱり3000円の差だとすると、ユーザーは「ソアレSS アジング」を選んじゃうんじゃないでしょうか。デザインも良いですし、細かなニーズに対応する機種展開も素敵。

出典:今だからこそ「ソアレSSアジング」!最新の”TT”グレードとの比較も交えて”SS”の魅力に迫る! – 釣りメディアGyoGyo

この評価は的を射ている。確かにTTシリーズは最新テクノロジーであるスパイラルXを搭載し、コストパフォーマンスに優れている。しかし、約3,000~4,000円の価格差を考えた場合、SSシリーズの方がデザイン性や機種バリエーションで優位に立っているのだ。

特に機種ラインナップの違いは大きい。SSシリーズには5フィート台のショートモデル(S54SUL-S、S58L-S、S58UL-S)が存在するが、TTシリーズには存在しない。ジグ単専用の繊細なショートロッドを求めるアングラーにとって、SSシリーズは唯一の選択肢となる。

また、デザインの違いも無視できない。SSシリーズはブラックを基調とし、ハイパワーXのカーボン模様が浮き出る上質な仕上がりだ。一方、TTシリーズはオレンジのアクセントカラーが効いたスポーティなデザインで、エントリーモデルのBBシリーズに近い印象を受ける。見た目の好みは人それぞれだが、所有欲を満たすという観点では、SSシリーズに軍配が上がるだろう。

ソアレSSアジング全8機種の特徴とターゲット別選び方

ソアレSSアジング全8機種の特徴とターゲット別選び方

ソアレSSアジングシリーズは、2022年のリニューアル後、全8機種のラインナップとなっている。それぞれの特徴を整理してみよう。

📋 ソアレSSアジング 全機種スペック比較表

モデル全長自重ティップパワー適合ルアー特徴・用途
S48SUL-S1.42m46gタフテックSUL0.3~6g真に使えるアンダー5ft
S54SUL-S1.63m48gタフテックSUL0.3~6g超軽量ジグ単特化
S58L-S1.73m58gハイレスポンスL0.6~12g掛けるショートロッド
S58UL-S1.73m51gハイレスポンスUL0.4~8g曲がりながらも掛ける58
S60SUL-S1.83m51gタフテックSUL0.3~6g軽量ジグ単+チョイ長
S64L-S1.93m56gハイレスポンスL0.6~12g掛けのスタンダード
S64UL-S1.93m55gハイレスポンスUL0.4~8g乗せ掛けのスタンダード
S68SUL-S2.03m54gタフテックSUL0.3~6g繊細+メタルジグ対応
S70UL-S2.13m59gハイレスポンスUL0.4~8g乗せ掛けのセミロング
S610L-S2.08m65gハイレスポンスL0.6~12gオールラウンダー
S74L-S2.24m70gハイレスポンスL0.6~12g遠投特化ロング

この表から見えてくるのは、パワー(SUL/UL/L)とティップ素材(タフテック/ハイレスポンスソリッド)の組み合わせによって性格が大きく変わるということだ。

🎯 パワー別の釣りスタイル適性

  • SULパワー(S48/S54/S60/S68): 0.3~1g程度の超軽量ジグヘッド専用。しなやかなタフテックティップで、アジが違和感なく吸い込める。乗せの釣りに最適。渋い状況やハイプレッシャーエリア向け。
  • ULパワー(S58/S64/S70): 1~5g程度のジグヘッドやスプリットショットに対応。ハイレスポンスソリッドで掛け調子ながら、適度な柔軟性も持つ。乗せ掛け両立型。オールラウンドに使える。
  • Lパワー(S58/S64/S610/S74): 3~12g程度の重めリグ全般に対応。キャロライナリグ、メタルジグ、プラグなど多彩なルアーを扱える。積極的に掛ける攻撃的スタイル。遠投やディープ攻略向け。

S74L-SはLパワー+ハイレスポンスソリッド+最長レングスという組み合わせで、シリーズ内で最も遠投性能とパワーに特化したモデルとなっている。

S610L-Sとの比較で見えるS74L-Sの立ち位置

S610L-Sとの比較で見えるS74L-Sの立ち位置

同じLパワーで比較されることが多いのが、S610L-S(6’10″)だ。この2機種の違いを詳しく見てみよう。

⚖️ S610L-S vs S74L-S 詳細比較

項目S610L-SS74L-S
全長2.08m(6’10″)2.24m(7’4″)
自重65g70g
適合ルアー0.6~12g0.6~12g
キャスト精度
遠投性能
操作性
ディープ対応
取り回し
向いている釣り場港湾部、堤防全般外洋、深場、ボート

公式サイトでは、S610L-Sについて以下のように説明されている。

アジングロッドの長さの主流は今や6フィート4インチと言っても過言ではない。では6フィート10インチが不要かと言えばそれも違う。軽量リグと感度重視の傾向がショートレングス化を進めているが、幅広い重量のリグを扱うには6フィート10インチは非常に魅力的なアイテム。ジグヘッド・スプリット・キャロライナリグ・軽量メタルジグ・プラグなど一切のリグを駆使しようと思うならこのアイテムを。

出典:ソアレ SS アジング SOARE SS AJING | ライトソルト | ロッド | 製品情報 | SHIMANO シマノ

つまり、S610L-Sは汎用性重視、S74L-Sは遠投・ディープ特化という明確な住み分けがされている。一般的な釣り場で様々なリグを試したいならS610L-S、遠投が必要な釣り場やボートアジングがメインならS74L-Sという選択になるだろう。

実際の使用シーンで考えると、港湾部の常夜灯周りから沖の潮目まで幅広く探りたい場合、S610L-Sの方が取り回しと遠投のバランスが良い。一方、最初から「沖のブレイクを徹底的に攻める」「ボートでディープを狙う」といった明確な目的がある場合は、S74L-Sの長さとパワーが活きてくる。

18ソアレSSと22ソアレSSの進化点とS74L-Sへの影響

18ソアレSSと22ソアレSSの進化点とS74L-Sへの影響

ソアレSSアジングシリーズは、2018年に初代モデルが発売され、2022年に一部モデルがリニューアルされた。この18モデルと22モデルの違いを理解することは重要だ。

🔄 18ソアレSS vs 22ソアレSS 主な変更点

項目18ソアレSS22ソアレSS
ブランクス基本構造ハイパワーXのみスパイラルX + ハイパワーX
追加機種S48SUL-S、S58UL-S、S70UL-S
ティップ素材ハイレスポンス/タフテックハイレスポンス/タフテック(性能向上)
価格やや安価(在庫処分)定価販売

最大の進化点は、スパイラルXの搭載だ。これはブランクスの基本構造を強化する技術で、従来のハイパワーXに加えて採用されることで、ネジレ剛性とつぶれ剛性がさらに向上している。

丹羽喜嗣プロのインプレッションでは、この進化について以下のように述べられている。

前モデルとの一番の違いは、ブランクスにスパイラルXが採用された点です。ネジレやつぶれに対してより強くなっていますが、これがアジングの実釣でどのように作用するのか? 一言で表すなら、それはシャープさとして実感できます。

出典:ソアレ SS アジング SOARE SS AJING | ライトソルト | ロッド | 製品情報 | SHIMANO シマノ

ただし、S74L-Sは2018年モデルのまま継続販売されている。つまり、現在販売されているS74L-Sは、スパイラルXが搭載されていない可能性が高い。この点は購入前に確認が必要だろう。

一方で、18モデルと22モデルの実売価格差はそれほど大きくなく、むしろ在庫処分で18モデルの方が安く手に入ることもある。スパイラルXの有無にこだわらないのであれば、18モデルを安価に購入するのも賢い選択だ。

S58L-Sなどショートモデルとの使い分け戦略

S58L-Sなどショートモデルとの使い分け戦略

S74L-Sを検討している人の中には、「もう1本別の番手も欲しい」と考えている人もいるだろう。そこで、ショートモデルとの組み合わせについて考えてみたい。

🎣 2本体制の最適な組み合わせ例

組み合わせパターン1本目2本目想定される釣り場・状況
遠近両対応S74L-S(遠投特化)S58L-S(近距離掛け調子)広範囲を探る釣り場で、状況に応じて使い分け
パワー差別化S74L-S(Lパワー)S60SUL-S(SULパワー)重めリグと軽量ジグ単を完全に分けて使用
汎用+特化S610L-S(汎用)S74L-S(遠投特化)基本はS610で、遠投が必要な時だけS74
ボート+陸S74L-S(ボート用)S64L-S(陸っぱり用)ボートと陸両方で釣りをする人向け

特におすすめなのが、S74L-S + S58L-Sの組み合わせだ。この2本があれば、5~10m先の近距離から100m先の沖まで、あらゆる距離に対応できる。また、両方ともLパワーなので、パワー感覚が統一されており、ロッドチェンジ時の違和感が少ない。

S58L-Sは5フィート8インチのショートロッドで、公式サイトでは以下のように紹介されている。

エキスパートから支持されるショートレングスですが、けっしてエキスパート専用ではありません。常夜灯周りの近距離の釣りをはじめ、強風時、極小ジグヘッド等々、釣り辛い状況でこれほど役に立つロッドはありません。

出典:ソアレ SS アジング SOARE SS AJING | ライトソルト | ロッド | 製品情報 | SHIMANO シマノ

ショートロッドの最大の利点は、感度の高さと操作性の良さだ。ロッドが短い分、手元に伝わる情報量が多く、繊細なアタリも逃さない。また、狭い場所でのキャストや、障害物周りの攻略でも取り回しが楽だ。

一方、S74L-Sは遠投性能とパワーが強みなので、この2本を状況に応じて使い分けることで、ほぼすべてのアジングシーンに対応できるだろう。

SULパワーモデル(S60SUL-S等)との調子の違い

SULパワーモデル(S60SUL-S等)との調子の違い

ソアレSSアジングシリーズには、SUL(スーパーウルトラライト)パワーのモデルも存在する。S74L-SとSULモデルの違いを理解することで、自分の釣りスタイルに合った選択ができる。

📊 Lパワー vs SULパワー 特性比較

特性Lパワー(S74L-Sなど)SULパワー(S60SUL-Sなど)
ティップの硬さやや張りがある非常に柔軟
適合ジグヘッド3~12g0.3~3g
釣り方の特徴積極的に掛けにいく魚に食い込ませる
向いている状況活性が高い/ディープ/流れが速い渋い/ハイプレッシャー/表層
操作感ダイレクトマイルド
バラシの頻度多め(掛けが浅いと弾く)少なめ(深く食い込む)
アワセの必要性積極的なアワセが必要向こう合わせでも掛かる

S60SUL-Sについて、公式サイトでは以下のような説明がある。

軽量ジグヘッド特化型。オススメは1g以下のジグヘッド。タフテック採用のしなやかなティップで軽負荷時の微妙なもたれを演出。ルアーをついばんだだけか、フックも吸い込んだか、ティップで判別可能な繊細を極めんとするアイテム。

出典:ソアレ SS アジング SOARE SS AJING | ライトソルト | ロッド | 製品情報 | SHIMANO シマノ

この説明から分かるように、SULパワーのロッドは極限まで繊細な釣りを追求するためのモデルだ。0.3~1g程度の超軽量ジグヘッドを使い、アジが違和感なくワームを吸い込むのを待つスタイルに適している。

S74L-Sとは真逆のアプローチといえるだろう。S74L-Sが「遠くのアジを積極的に掛けにいく」ロッドだとすれば、S60SUL-Sは「目の前のアジに違和感なく食わせる」ロッドだ。

実際の釣り場では、両方のアプローチが必要になることも多い。朝マズメは活性が高いのでS74L-Sで遠投して手返しよく釣り、日が昇って渋くなったらS60SUL-Sで繊細に攻める、といった使い分けが理想的だろう。

中古市場での価格動向と購入時の確認ポイント

中古市場での価格動向と購入時の確認ポイント

ソアレSSアジングシリーズは人気が高いため、中古市場でも活発に取引されている。メルカリやヤフオク、釣具店の中古コーナーなどで頻繁に見かけるだろう。

💴 中古相場の目安(2025年10月時点)

状態価格帯注意点
美品(使用1~2回程度)15,000~17,000円新品とほぼ変わらない状態。付属品完備なら狙い目
良品(通常使用、傷少なめ)12,000~14,000円最もコスパが良い。細かな傷は許容範囲
並品(使用感あり、小傷多数)8,000~11,000円性能に問題なければお買い得。ガイド確認必須
ジャンク(破損あり)3,000~7,000円修理前提。穂先折れなどは避けるべき

中古品を購入する際の確認ポイントは以下の通りだ。

中古購入時の必須チェック項目

  1. ティップ(穂先)の状態: 折れ、ヒビ、白濁がないか
  2. ガイドの状態: リングの割れ、フレームの曲がりがないか
  3. ブランクスの傷: 表面的な傷は許容範囲だが、深い傷やヘコミは強度に影響
  4. リールシートの動作: ダウンロックがスムーズに動くか
  5. グリップの汚れ: EVA素材の劣化や変色がないか
  6. 付属品の有無: 竿袋、保証書(あれば)の確認

特に注意すべきはティップの状態だ。ソリッドティップは折れやすく、一度折れて修理したものは本来の性能を発揮できない可能性がある。光に透かして見て、白濁している部分がないか確認しよう。

また、ソアレSSアジングは2018年モデルと2022年モデルが混在しているため、スパイラルXの搭載有無を確認することも重要だ。出品者に直接問い合わせるか、商品説明の写真でブランクスの仕様を確認しよう。

中古市場では、S74L-Sは比較的流通量が少ない傾向にある。これは、ロングロッドを使うアングラーが限られていることと、一度購入した人が手放しにくい(気に入って使い続ける)ことが理由だろう。そのため、良品が出品されたらすぐに売れてしまうことが多い。こまめにチェックして、良い個体が出たら即決する判断力が必要だ。

まとめ:ソアレSSアジングS74L-Sを選ぶべき人とは

まとめ:ソアレSSアジングS74L-Sを選ぶべき人とは

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. S74L-Sは7フィート4インチのロングレングスで遠投性能に特化したモデルである
  2. 適合ルアーウェイトは0.6~12gで、キャロライナリグやメタルジグとの相性が良い
  3. ハイパワーXとハイレスポンスソリッドにより、中堅機ながら高性能を実現している
  4. ブリッジライクシートと極小グリップにより高感度かつ疲労感の少ない設計である
  5. 実売価格18,000円前後で、コストパフォーマンスに優れている
  6. 2020年発売のTTシリーズより約3,000円高いが、デザイン性と機種展開で差別化されている
  7. ディープエリア攻略やボートアジングに最適なスペックを持つ
  8. 近距離のジグ単専門には向かず、遠投が必要な釣り場で真価を発揮する
  9. S610L-Sとの比較では、S74L-Sは遠投特化、S610L-Sは汎用性重視という住み分けがある
  10. ショートロッド(S58L-Sなど)との2本体制で、あらゆる距離に対応できる
  11. 18モデルと22モデルが存在し、22モデルはスパイラルXが追加搭載されている
  12. 中古市場でも人気が高く、美品は15,000円前後で取引されている
  13. 購入時はティップの状態とガイドの状態を必ず確認すべきである
  14. SULパワーモデルとは対極の釣りスタイルで、状況に応じた使い分けが有効である
  15. 不意の大物にも対応できるパワーがあり、アジング以外のライトゲームにも流用可能である

記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト

  1. ソアレSS S74L-S ソアレCI4+C2000PGSS タイトタックル!インプレ | 対馬の海で何して遊ぶ♪
  2. 【楽天市場】ソアレss s74l-sの通販
  3. Amazon | シマノ(SHIMANO) アジングロッド ソアレSS アジング S58L-S ショートロッド ハイレスポンス
  4. 今だからこそ「ソアレSSアジング」!最新の”TT”グレードとの比較も交えて”SS”の魅力に迫る! – 釣りメディアGyoGyo
  5. ソアレ SS アジング SOARE SS AJING | ライトソルト | ロッド | 製品情報 | SHIMANO シマノ
  6. SHIMANO ソアレ SS アジング 2018年モデルの最安値・インプレ・釣果 | 本音の口コミが集まる釣具通販「TACKLE BOX」

各サイト運営者様へ
有益な情報をご公開いただき、誠にありがとうございます。
感謝の意を込め、このリンクはSEO効果がある形で設置させていただいております。
※リンクには nofollow 属性を付与しておりませんので、一定のSEO効果が見込まれるなど、サイト運営者様にとってもメリットとなれば幸いです。
当サイトは、インターネット上に散在する有益な情報を収集し、要約・編集してわかりやすくお届けすることを目的としたメディアです。
一部では「コタツブロガー」と揶揄されることもございますが、情報の収集や整理には思いのほか時間と労力を要します。
私たちは、その作業を通じて「情報をまとめてわかりやすく伝える」という形で新たな価値を提供できるのではないかと考え、運営しております。
なお、引用や参照の方法に不備、あるいはご不快に感じられる点がございましたら、迅速に対応いたしますので、お手数ですがお問い合わせフォームよりご連絡いただければ幸いです。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

当サイトについて

当サイトでは、インターネット上に散らばるさまざまな情報を収集し、AIを活用しながら要約・編集を行い、独自の切り口で見解を交えながらわかりやすい形でお届けしています。

情報の整理・編集にあたっては、読者やオリジナル記事の筆者へご迷惑をおかけしないよう、細心の注意を払って運営しておりますが、万が一、掲載内容に問題がある場合や修正・削除のご要望がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
迅速に対応をさせていただきます。

その際には、該当記事の URLやタイトルをあわせてお知らせいただけますと、より速やかに対応 することができますのでそちらもご協力いただけますと大変幸いでございます。

お問い合わせフォーム

今後とも当サイトをよろしくお願いいたします。