ブルーカレント85tz nanoは、ヤマガブランクスが2016年に発売したライトゲーム用ロッドの中でも特に注目を集めている万能性の高いモデルです。「なんでもロッド」として設計されたこのロッドは、アジングはもちろん、エギングやメバリング、さらにはライトシーバスまで幅広くカバーできる性能を持っています。特にアジングにおいては、その絶妙なパワーバランスと感度の良さから、多くのアングラーに支持されています。
アジング用ロッドとして考えた場合、ブルーカレント85tz nanoは従来の専用ロッドとは一線を画す特徴を持っています。適合ルアー重量3-21gという幅広いレンジは、軽量ジグヘッドから重めのキャロライナリグまで対応可能で、シチュエーションに応じた使い分けが可能です。また、PE0.4-1.0号という適合ラインの幅も、アジングの様々な状況に対応できる設計となっています。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ ブルーカレント85tz nanoの基本スペックとアジングでの適性 |
| ✓ フロートアジングから軽量ジグヘッドまでの幅広い対応力 |
| ✓ エギングやメバリングなど他の釣りへの応用方法 |
| ✓ 購入前に知っておくべき注意点と代替案 |
ブルーカレント85tz nanoでアジングを始める前に知っておきたい基本性能
- ブルーカレント85tz nanoはアジング初心者にも扱いやすい万能ロッド
- スペック詳細から見るアジングでの適性
- 他のブルーカレントシリーズとの比較
- 適合するリールとラインのバランス
- キャスト性能と操作感の実際
- フロートアジングでの活用方法
ブルーカレント85tz nanoはアジング初心者にも扱いやすい万能ロッド
ブルーカレント85tz nanoの最大の特徴は、その万能性にあります。一般的なアジングロッドが軽量ジグヘッドに特化しているのに対し、このロッドは3gから21gまでの幅広いルアー重量に対応できる設計となっています。これにより、アジング初心者でも様々な釣り方を試すことができ、経験を積みながら自分に合ったスタイルを見つけることが可能です。
特にアジング初心者にとって嬉しいのは、失敗を恐れずに様々なリグを試せる点です。軽量ジグヘッドで釣れない時は重めのキャロライナリグに変更したり、フロートリグで遠投したりと、状況に応じた対応ができます。これは専用ロッドでは難しい芸当で、ブルーカレント85tz nanoならではの魅力と言えるでしょう。
また、このロッドの自重80gという軽さも注目すべき点です。長時間の釣行でも疲れにくく、繊細なアタリを感じ取りやすい設計となっています。ナノアロイテクノロジーを採用したブランクスは、軽さと強度を両立させており、不意の大物がヒットしても安心してやり取りできる粘り強さを持っています。
ある釣り愛好家のブログでは以下のような評価がされています：
このロッドの80gという自重は軽量でしなやかながらも適度なハリ感があり、そして8.5ftという絶妙な長さのため、ロッドとしては操作性と同時に感度も抜群に良く、遠距離での小さなアタリも積極的に掛けにいけるロッドだと思います。
この評価からも分かるように、ブルーカレント85tz nanoは単なる万能ロッドではなく、高い基本性能を持った万能ロッドとして位置づけられています。初心者がアジングを始める際の最初の一本として、また経験者がサブロッドとして持つにも適した性能を備えていると言えるでしょう。
さらに、このロッドの特徴として挙げられるのが、曲がりの美しさです。ヤマガブランクス特有のしなやかなベンドカーブは、魚とのやり取りを楽しくさせてくれます。これは技術的な面だけでなく、釣りの楽しさという観点からも重要な要素です。アジングは繊細な釣りですが、このロッドがあれば魚とのファイトも存分に楽しむことができるでしょう。
スペック詳細から見るアジングでの適性
🎣 ブルーカレント85tz nanoの基本スペック
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 全長 | 2570mm（8.5ft） |
| 自重 | 80g |
| 継数 | 2ピース |
| 適合ルアー重量 | 3-21g |
| 適合ライン | PE0.4-1.0号 |
| ガイド | TZチタンフレームKガイド |
| リールシート | VSS16（Fuji） |
このスペックを詳しく分析すると、アジングにおける適性の高さが見えてきます。まず注目すべきは適合ルアー重量の3-21gという幅広さです。一般的なアジングロッドが0.5-7g程度の範囲であることを考えると、このロッドがいかに汎用性を重視した設計になっているかが分かります。
3gという下限は、アジングで多用される軽量ジグヘッドにも対応可能です。一方で21gという上限は、フロートリグやキャロライナリグなど、遠投が必要な状況でも十分に対応できることを示しています。この幅広い対応力により、一本のロッドで様々なアジングスタイルを楽しむことができるのです。
PE0.4-1.0号という適合ラインの設定も興味深い点です。アジング専用ロッドの多くがPE0.2-0.6号程度の設定になっていることを考えると、やや太めのライン設定となっています。これはパワーゲームにも対応できる設計思想の表れと言えるでしょう。
📊 アジングシーンごとの適性評価
| シーン | 適性レベル | 推奨ルアー重量 | コメント |
|---|---|---|---|
| 港湾ジグ単 | ⭐⭐⭐ | 3-7g | やや硬めだが十分使用可能 |
| フロートアジング | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 15-21g | 最も得意とする分野 |
| キャロアジング | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 10-18g | 遠投性能と感度のバランスが良い |
| サーフアジング | ⭐⭐⭐⭐ | 12-20g | 飛距離と操作性を両立 |
実際の使用感について、別のアングラーは以下のように評価しています：
15g前後のフロートでメバルになりますが使ってました。問題なく使えますが、高弾性のハリのあるロッドと比べると感度が悪く、遠投した先の小さいアタリが取りにくく感じました。
この評価は重要な指摘を含んでいます。ブルーカレント85tz nanoは万能性を重視した設計のため、特化型ロッドと比較すると感度面で劣る場合があるということです。しかし、これは裏を返せば、一本で様々な釣りに対応できる代償とも言えるでしょう。
全長2570mmという設定も絶妙なバランスです。これより短いと遠投性能が劣り、長いと取り回しが悪くなります。アジングにおいて必要な飛距離と操作性のバランスを考慮した、計算され尽くした設定と言えるでしょう。
他のブルーカレントシリーズとの比較
ブルーカレントシリーズには複数のモデルが存在し、それぞれ異なる特徴を持っています。85tz nanoの位置づけを理解するために、主要モデルとの比較を行ってみましょう。
🔍 ブルーカレントシリーズ比較表
| モデル | 全長 | 自重 | 適合ルアー | 適合ライン | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 67TZ/NANO | 2020mm | 61g | JH～5g/Plug～3.5g | PE～0.4号 | ジグ単特化 |
| 71TZ/NANO | 2150mm | 65g | JH～7g/Plug～5g | PE～0.5号 | バランス型 |
| 85TZ/NANO | 2570mm | 80g | 3-21g | PE0.4-1.0号 | 万能型 |
| 93TZ/NANO | 2820mm | 88g | 5-28g | PE0.6-1.2号 | パワー型 |
この比較から見えてくるのは、85tz nanoが中間的な位置づけにあることです。67や71がアジング専用ロッドとしての性格が強いのに対し、85は明らかに多目的性を重視した設計となっています。
実際の使い分けについて、あるブログでは以下のような分析がされています：
85TZは72TZの延長というかジグだったり根魚用の重いジグヘッド向きなんだと思う。魚が掛かったらパワーで引き剥がす的な。ね。一方91はやっぱりロングキャスト。ボトムトントンよりリトリーブ。剥がすというよりはいなす的な…。
この分析は非常に的確で、85tz nanoの性格を良く表しています。つまり、このロッドはパワー寄りの万能ロッドとして設計されているということです。繊細なアジングから、ある程度のパワーが必要な釣りまで対応できる設計思想が見て取れます。
特にアジングにおいて考慮すべきは、専用ロッドとの使い分けです。67や71のような専用ロッドを持っている場合、85tz nanoは補完的な役割を果たすことになるでしょう。逆に、最初の一本として考える場合は、様々な釣りを試せる85tz nanoは魅力的な選択肢となります。
また、93tz nanoとの比較では、取り回しの良さが85tz nanoの優位点となります。93は確かにパワーと飛距離では上回りますが、港湾部でのアジングでは85の方が使いやすい場面が多いかもしれません。足場の高い堤防や、遠投が必要なサーフでは93の方が有利ですが、一般的な港湾アジングでは85tz nanoの機動性が活かされるでしょう。
適合するリールとラインのバランス
ブルーカレント85tz nanoの性能を最大限に引き出すためには、適切なリールとラインの選択が重要です。ロッドの特性を理解した上で、バランスの取れたタックル構成を考えてみましょう。
🎣 推奨リールサイズとその理由
| リールサイズ | 適性度 | 理由 | 推奨用途 |
|---|---|---|---|
| 1000番 | ⭐⭐ | 軽すぎて先重りになる | 軽量ジグ単のみ |
| 2000番 | ⭐⭐⭐⭐ | バランス良好 | 汎用的な使用 |
| 2500番 | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 最適なバランス | フロート・キャロメイン |
| 3000番 | ⭐⭐⭐ | やや重いがパワフル | 大型魚狙い |
実際の使用感について、複数のアングラーが言及しています：
自重が非常に軽いため、合わせるリールはC2000番でも良いですし、それなりに大きいサイズのバットガイドもついているので、C3000番でも良いのですが、若干先重り傾向があるロッドであるため、個人的にベストと感じるのは、パワフルなギアにコンパクトなスプールとドラグを合わせたC2500番、具体的にはステラC2500SXGが最もマッチするかなと思いました。
この評価から分かるように、2500番クラスが最もバランスが良いようです。特にフロートアジングやキャロアジングを多用する場合は、リールのパワーとドラグ性能が重要になるため、2500番の選択は理にかなっています。
🧵 ラインシステムの推奨構成
アジングにおけるラインシステムは、使用するリグによって調整が必要です。ブルーカレント85tz nanoの場合、PE0.4-1.0号という適合範囲を活かして、以下のような使い分けが効果的でしょう：
軽量ジグヘッド（3-7g）使用時：
- メインライン：PE0.4-0.6号
- リーダー：フロロカーボン1.5-2.5号
- 長さ：1-1.5m
フロート・キャロ（10-21g）使用時：
- メインライン：PE0.6-0.8号
- リーダー：フロロカーボン2-3号
- 長さ：1.5-2m
この使い分けにより、それぞれのリグの特性を最大限に活かすことができます。軽量リグでは繊細性を重視し、重量リグでは強度とトラブル回避を重視した構成となっています。
特に注意すべきは、このロッドがやや硬めの設定になっているため、あまり細すぎるラインは向かないということです。PE0.3号以下では、ロッドのパワーを活かしきれない可能性があります。逆に、PE1号を超えると、軽量リグでの感度が損なわれる可能性があるため、適合範囲内での使用を心がけましょう。
キャスト性能と操作感の実際
ブルーカレント85tz nanoのキャスト性能は、多くのユーザーから高く評価されています。特にリリースポイントの広さと飛距離の安定性について、複数の実使用レポートで言及されています。
実際の使用感について、あるアングラーは以下のように評価しています：
これまでブルーカレントシリーズはしっかりブランクスを曲げて、そのタメを放出するかのようなキャストフィールが特徴的だと思っていましたが、85TZ/NANOに関しては、思っていたよりもビシっとシャープに振ってキャストできる感じです。
この評価から分かるのは、85tz nanoが従来のブルーカレントシリーズとは異なるキャストフィールを持っているということです。よりシャープでレスポンスの良いキャストが可能になっており、これがアジングにおいて重要な正確性の向上につながっています。
🎯 キャスト性能の詳細分析
| ルアー重量 | 飛距離評価 | キャスト感 | 推奨キャスト方法 |
|---|---|---|---|
| 3-5g | ⭐⭐⭐ | やや軽い | ピッチング中心 |
| 7-12g | ⭐⭐⭐⭐ | 良好 | オーバーヘッド |
| 15-21g | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 最高 | フルキャスト |
特に注目すべきは、重量ルアーでの性能の高さです。15g以上のフロートやキャロライナリグを使用した際の飛距離と正確性は、多くのユーザーから絶賛されています。これにより、従来のアジングロッドでは届かなかった遠方のポイントにもアプローチ可能になります。
操作感についても、独特の特徴があります：
リグの重さをバットからベリーに貯めて射出する91TZに対し、85nanoではもっとムチ的。手元から竿がしなりながら伸びてく感じ。クルクルクル！パチン！的な奴。そう９１が弓なら 85はムチ。
この比喩は非常に分かりやすく、85tz nanoの操作感の特徴を表しています。ムチのようなしなりを活かしたキャストにより、ルアーの重量をしっかりと乗せて遠投することが可能になっているのです。
ただし、この特性を活かすためには適切なキャストテクニックが必要です。特に軽量ルアーを使用する際は、ロッドの反発力を十分に活かすコンパクトなキャストが推奨されます。慣れるまでは多少の練習が必要かもしれませんが、一度コツを掴めば非常に気持ちの良いキャストが可能になるでしょう。
フロートアジングでの活用方法
ブルーカレント85tz nanoが最も力を発揮するのは、おそらくフロートアジングの分野でしょう。15-21gという上位重量域での性能の高さは、フロートリグを多用するアングラーにとって大きな魅力となります。
🌊 フロートアジングでの優位性
フロートアジングにおけるブルーカレント85tz nanoの優位性は、以下の点に集約されます：
1. 遠投性能の高さ 16-20g程度のフロートリグであれば、100m近い飛距離も可能とされています。これにより、沖のブレイクラインや潮目にピンポイントでアプローチできます。
2. 感度とパワーのバランス フロートリグでは遠距離でのアタリ検知が重要ですが、85tz nanoはその絶妙なバランスにより、遠投先での小さなアタリも察知できる感度を保持しています。
3. ファイト時の安心感 フロートアジングでは不意の大型魚がヒットする可能性が高いですが、このロッドのパワーであれば尺上のアジや外道の青物にも対応可能です。
実際の使用レポートでも、フロートアジングでの実績が報告されています：
少々重いフロートもしっかり投げられ、わずかなあたりもしっかり取れるこのロッド。冬はサーフアジングに、春はエギングに使用していますが、本当に使いやすい万能ロッドです。
この評価から分かるように、85tz nanoはサーフでのフロートアジングにも対応できる性能を持っています。サーフアジングでは飛距離が重要な要素となりますが、このロッドならば十分な飛距離と操作性を両立できるでしょう。
📋 フロートアジング推奨セッティング
| 項目 | 推奨仕様 | 理由 |
|---|---|---|
| フロート重量 | 15-20g | ロッドの性能を最大活用 |
| ジグヘッド | 0.6-1.5g | フロートとのバランス |
| ライン | PE0.6-0.8号 | 飛距離と強度のバランス |
| リーダー | フロロ2-2.5号 | 透明性と耐摩耗性 |
フロートアジングでは、リグの動きを意識した操作が重要になります。85tz nanoの特性を活かすためには、以下のような操作方法が効果的です：
- 着水後の姿勢制御：フロートが安定するまで待つ
- 適度なテンション：ラインスラックを抜きつつ、張りすぎない
- レンジコントロール：フロートの浮力とジグヘッドの重量バランスを活用
- アクションの強弱：ロッドの反発力を活かしたメリハリのある操作
これらの要素を組み合わせることで、ブルーカレント85tz nanoのポテンシャルを最大限に引き出すことができるでしょう。
ブルーカレント85tz nanoをアジング以外でも活用する方法
- エギングでの使用感と注意点
- メバリングやライトロックでの応用
- シーバスやチニングでの可能性
- ルアー重量別の使い分け
- 購入前に検討すべきポイント
- まとめ：ブルーカレント85tz nano アジング
エギングでの使用感と注意点
ブルーカレント85tz nanoは「なんでもロッド」として設計されているため、エギングにも対応可能です。ただし、専用ロッドとは異なる特性を理解した上で使用することが重要です。
🦑 エギングでの適性評価
| 項目 | 評価 | 詳細 |
|---|---|---|
| エギサイズ | 2.5-3.5号 | 3.5号までなら対応可能 |
| シャクリ感 | ⭐⭐⭐⭐ | 十分な反発力あり |
| 感度 | ⭐⭐⭐ | 専用ロッドには劣る |
| 飛距離 | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 優秀な遠投性能 |
実際のエギング使用についての評価を見てみましょう：
鯵&メバルから太刀魚にエギング チヌにシーバスと何でも使える ヤマガのワールドシャウラって感じ 尺鯵シーズンの淡路島 やはり遠投が重要になって来ます。
この評価から分かるように、85tz nanoはエギングでも実用的な性能を発揮します。特に遠投性能の高さは、エギングにおいても大きなアドバンテージとなります。
ただし、エギング使用時には以下の点に注意が必要です：
注意点1：シャクリの強さ調整 エギング専用ロッドと比較すると、若干柔らかめの設定になっているため、強すぎるシャクリは避ける必要があります。ロッドの反発力を活かした、効率的なシャクリを心がけましょう。
注意点2：エギサイズの制限 適合ルアー重量21gという制限から、3.5号エギが上限となります。4号以上のエギを多用する場合は、専用ロッドの併用を検討すべきでしょう。
注意点3：感度面での妥協 万能性を重視した設計のため、エギング専用ロッドと比較すると感度は劣ります。特にボトムでの微細な変化を感じ取る能力は、専用ロッドに軍配が上がるでしょう。
しかし、これらの制限を理解した上で使用すれば、十分にエギングを楽しむことができます。特に初心者がアジングとエギングの両方を試したい場合や、荷物を減らしたい遠征時などには、85tz nanoの万能性が大きな武器となるでしょう。
メバリングやライトロックでの応用
ブルーカレント85tz nanoは、メバリングやライトロックフィッシングにおいても優秀な性能を発揮します。これらの釣りでは、アジングとは異なるアプローチが必要ですが、ロッドの基本性能の高さにより十分対応可能です。
🐟 メバリングでの活用方法
メバリングにおけるブルーカレント85tz nanoの特徴は、プラグゲームでの優秀さにあります。特に以下のような状況で威力を発揮します：
| シチュエーション | 適性度 | 推奨ルアー | 備考 |
|---|---|---|---|
| フロートメバリング | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 10-15g | 最も得意分野 |
| プラグメバリング | ⭐⭐⭐⭐ | 3-8g | 良好な操作感 |
| ジグ単メバリング | ⭐⭐⭐ | 2-5g | やや硬めだが使用可能 |
| ワームの引き釣り | ⭐⭐⭐⭐ | 5-12g | 遠投性能を活かせる |
実際の使用感について、以下のような評価があります：
ブルーカレント85TZ/NANOは軽量で操作性が高いロッドですが、性格としては、小技を効かせた細かな操作を多用する釣り方よりも、ゆったりとしたアクションやただ巻きの釣りに向いているキャラクターであるため、巻き感度に優れるステラの方がよりマッチしますね。
この評価から分かるように、85tz nanoはただ巻き主体のメバリングに適しています。細かなロッドワークよりも、ルアーの動きを活かした釣りが得意な特性を持っているのです。
🪨 ライトロックでの可能性
ライトロックフィッシングにおいても、85tz nanoは十分な性能を発揮します。特に以下の点で優位性があります：
1. 根掛かり回避能力 ロッドのパワーにより、ある程度の根掛かりは強引に外すことが可能です。これはライトロックにおいて重要な要素です。
2. 大型魚への対応力 不意にハタ類やカサゴの大型がヒットしても、安心してやり取りできるパワーを持っています。
3. 重めのリグ対応 テキサスリグやジグヘッドリグの重量級も扱えるため、深場攻略も可能です。
ただし、ライトロック特有の繊細なボトム感知については、専用ロッドに劣る面があることは否めません。しかし、入門用や汎用ロッドとしては十分な性能を持っていると言えるでしょう。
🎣 推奨リグと重量設定
| 対象魚 | 推奨リグ | 重量 | ワーム |
|---|---|---|---|
| メバル | ジグヘッド | 2-5g | 2-3インチ |
| カサゴ | テキサス | 7-14g | 3-4インチ |
| ハタ類 | ジグヘッド | 10-18g | 4-5インチ |
| ソイ類 | フリーリグ | 5-12g | 2-4インチ |
これらの設定により、様々なライトロックターゲットに対応することができます。特に中層から底層まで幅広くカバーできる点は、85tz nanoの大きな魅力と言えるでしょう。
シーバスやチニングでの可能性
ブルーカレント85tz nanoの可能性は、アジングやメバリングだけに留まりません。適切な使い方をすれば、シーバスやチニングなどのより大型魚を対象とした釣りにも対応可能です。
🐟 シーバスフィッシングでの活用
シーバスフィッシングにおける85tz nanoの位置づけは、ライトゲーム寄りのシーバス釣りとなります。以下のような状況で威力を発揮します：
| 状況 | 適性 | 推奨ルアー | 注意点 |
|---|---|---|---|
| バチパターン | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 7-12g | 最適な重量域 |
| マイクロベイト | ⭐⭐⭐⭐ | 5-10g | 繊細性が活かせる |
| 小型プラグ | ⭐⭐⭐⭐ | 8-15g | 良好な操作感 |
| ワインド | ⭐⭐⭐ | 12-18g | やや軽めの設定 |
実際の使用例について、以下のような報告があります：
このパワー感と幅広いウエイトに対応したキャスタビリティは、このロッドを手にした時に用途として考えていた通り、厳寒期から早春にかけてのバチパターン、マイクロベイトパターンなどフィネスなシーバスフィッシングにはズバリマッチしますし、状況に応じて臨機応変にミノーやバイブレーション、ワームなどといった幅広い種類のルアーを使いこなせるため、汎用性という意味では抜群だと思います。
この評価から分かるように、85tz nanoはフィネスなシーバスゲームにおいて真価を発揮します。特に都市型河川や港湾部での小型ルアーを使ったゲームでは、専用ロッドに引けを取らない性能を示すでしょう。
🐟 チニングでの応用
チニング（クロダイ釣り）においても、85tz nanoは興味深い可能性を持っています：
トップチニング：
- 推奨ルアー重量：8-15g
- 適性度：⭐⭐⭐⭐
- ロッドの反発力がトップルアーの操作に有効
ボトムチニング：
- 推奨ルアー重量：10-18g
- 適性度：⭐⭐⭐⭐
- 十分な感度でボトムの変化を感知可能
フリーリグチニング：
- 推奨ルアー重量：5-12g
- 適性度：⭐⭐⭐⭐⭐
- 最も得意とする分野の一つ
チニングにおける85tz nanoの最大の武器は、クロダイの強烈な引きに対応できるパワーです。一般的なアジングロッドでは不安な50cm級のクロダイでも、このロッドなら安心してやり取りできるでしょう。
⚠️ 使用時の注意点
ただし、これらの大型魚を対象とした釣りで使用する際は、以下の点に注意が必要です：
- ラインシステムの強化：PE0.8号以上、リーダー3号以上推奨
- ドラグ設定の調整：魚の引きに対応できる設定
- フッキングの強さ：適度な力でのフッキングを心がける
- ランディング準備：ネットの準備は必須
これらの準備を整えることで、85tz nanoの持つポテンシャルを安全に活用することができるでしょう。
ルアー重量別の使い分け
ブルーカレント85tz nanoの真価は、3-21gという幅広いルアー重量への対応力にあります。この広範囲をどのように使い分けるかが、このロッドを使いこなすカギとなります。
📊 重量別使い分けマトリクス
| 重量帯 | 主な用途 | 推奨釣法 | キャスト感 | 操作性 |
|---|---|---|---|---|
| 3-5g | アジング・メバリング | ジグ単 | ⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐ |
| 6-10g | ライトゲーム全般 | 軽量プラグ | ⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐ |
| 11-15g | フロートゲーム | フロート・キャロ | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| 16-21g | 遠投ゲーム | 重量フロート | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐ |
この表から分かるように、11-15g帯が最もバランスが良く、ロッドの性能を最大限に活用できる重量域と言えます。
🎯 軽量域（3-7g）の攻略法
軽量域では、ロッドのパワーを活かしつつ、繊細性も重要になります：
効果的な使用方法：
- コンパクトなキャスト動作
- ロッドの反発力を活かした投げ方
- 適度なラインテンション維持
注意点：
- 過度な力を入れすぎない
- ルアーの重量をしっかり感じて投げる
- 風の影響を考慮した投げ方
実際の使用感について：
体感的には、『キャストの技術次第では、0.8～15g程度』っていうイメージで私は使っています。
この評価から分かるように、技術次第では表記スペックを下回る重量でも対応可能です。ただし、これはあくまで上級者向けのテクニックと考えるべきでしょう。
🎯 中重量域（8-15g）の活用
この重量域が85tz nanoの最も得意とする分野です：
推奨ルアータイプ：
- 中型ミノー（90-110mm）
- フロートリグ（10-15g）
- 小型メタルジグ
- ワイドタイプワーム
キャスト特性：
- 最高の飛距離性能
- 優秀なコントロール性
- 快適なキャストフィール
この重量域では、ロッドの設計思想が最も活かされ、ストレスフリーな釣りを楽しむことができるでしょう。
🎯 重量域（16-21g）の可能性
上限近い重量域では、遠投性能を最大限活用できます：
適用場面：
- サーフでの遠投
- 沖のブレイク攻略
- 深場での重量ジグ使用
- 大型フロートリグ
注意事項：
- ロッドへの負荷を考慮
- 適切なキャスト技術が必要
- ラインシステムの強化推奨
重量域での使用は、ロッドの限界に近いため、慎重な取り扱いが必要です。しかし、適切に使用すれば他のライトゲームロッドでは不可能な遠投が実現できるでしょう。
購入前に検討すべきポイント
ブルーカレント85tz nanoの購入を検討している方は、以下のポイントを慎重に検討することをお勧めします。このロッドは確かに優秀ですが、すべての人に適している訳ではありません。
💰 価格面での検討事項
| 項目 | 詳細 | 判断基準 |
|---|---|---|
| 定価 | 約49,500円（税込） | 予算との適合性 |
| 実売価格 | 約44,000円前後 | 他モデルとの比較 |
| コストパフォーマンス | 万能性を考慮すると良好 | 使用頻度との釣り合い |
価格面では、ハイエンドクラスのライトゲームロッドとして位置づけられます。この価格帯であれば、他にも優秀な選択肢が存在するため、慎重な比較検討が必要でしょう。
🎣 使用目的との適合性チェック
購入前に以下の質問に答えてみてください：
1. 主な使用目的は何ですか？
- アジング専用 → 67TZ/NANOや71TZ/NANOの方が適している可能性
- 多目的使用 → 85tz nanoが最適
- エギング中心 → 専用ロッドを検討すべき
2. どのような釣り場で使用しますか？
- 港湾部中心 → 取り回しの良さを重視すべき
- サーフ中心 → 遠投性能重視でマッチング良好
- 磯場中心 → パワーとコントロール性が活かせる
3. 経験レベルはどの程度ですか？
- 初心者 → 万能性が初心者に優しい
- 中級者 → 一本で様々な釣りを試せるメリット大
- 上級者 → 専用ロッドとの使い分けを検討
⚠️ 潜在的な不満点
実際のユーザーからは、以下のような指摘もあります：
問題なく使えますが、高弾性のハリのあるロッドと比べると感度が悪く、遠投した先の小さいアタリが取りにくく感じました。
この指摘は重要で、万能性と引き換えに特化性能で劣る部分があることを示しています。特に以下の点で不満を感じる可能性があります：
- 感度面での妥協：専用ロッドと比較すると劣る
- 重量感：軽量ジグ単には若干重すぎる
- 中途半端感：どれも80点だが100点ではない
🔄 代替案の検討
85tz nanoの購入を迷っている場合、以下の代替案も検討してみてください：
予算を抑えたい場合：
- ブルーカレントIII 82（約26,000円）
- 他メーカーの同等クラス
特化性能を重視する場合：
- アジング：ブルーカレント67TZ/NANO
- エギング：専用エギングロッド
- シーバス：専用シーバスロッド
より高性能を求める場合：
- ブルーカレント93TZ/NANO
- 他メーカーのフラッグシップモデル
購入決定前に、これらの選択肢と十分比較検討することをお勧めします。
まとめ：ブルーカレント85tz nano アジング
最後に記事のポイントをまとめます。
- ブルーカレント85tz nanoは万能性を重視した設計のライトゲームロッドである
- 適合ルアー重量3-21gという幅広い対応力がアジングに新たな可能性をもたらす
- 特にフロートアジングやキャロアジングでの性能が非常に優秀である
- アジング専用ロッドと比較すると感度面で一部妥協が必要である
- 全長2570mm、自重80gのバランスは遠投性と操作性を両立している
- PE0.4-1.0号対応により様々なラインシステムに適応可能である
- 2500番クラスのリールとの組み合わせが最もバランスが良い
- エギングやメバリング、ライトロックにも流用可能である
- シーバスやチニングなど大型魚にも対応できるパワーを持つ
- 11-15g重量域でロッドの性能を最大限発揮する
- 価格約44,000円は万能性を考慮すればコストパフォーマンス良好である
- 初心者から上級者まで幅広く使える懐の深さを持つ
- キャストフィールは従来のブルーカレントよりシャープである
- ナノアロイテクノロジーにより軽量性と強度を両立している
- 購入前には使用目的との適合性を十分検討すべきである
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- そうだ、インプレしよう。ブルーカレント85tz編 – 徒然鯵。
- ヤマガブランクスのブルーカレント85TZNANOでフロートアジングを考えて… – Yahoo!知恵袋
- ブルーカレント85Tz nanoと78M/IIの俺的インプレ【曲がる！】｜アウトドアな俺たち
- 【鳥取県】サーフアジング BlueCurrent 85TZ/NANO | YAMAGA Blanks
- ブルーカレント85TZ nano | のんびり魚釣り。
- 買って大正解！ヤマガブランクス ブルーカレント85TZ/NANO All-Range の インプレッション！
- ブルカレ 85TZ/nano ! 鱗付け完了！: P’s factory
- 釣趣は71TZ/NANOより上！ヤマガブランクス ブルーカレント67TZ/NANO のファーストインプレッション！
- 【夢みる週末アングラー 貧乏だけどがんばるブログ】 三重県アジング時々エギング
- ブルーカレント 85TZ/NANOがきたっ!!: P’s factory
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