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ベイトフィネスでアジングするならライン選びが超重要!知らないと損する最適解を徹底解説

ベイトフィネスでアジングするならライン選びが超重要!知らないと損する最適解を徹底解説
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ベイトタックルでアジングを楽しむアングラーが近年増えていますが、その中で最も悩ましいのが「ライン選び」です。スピニングタックルでは当たり前に使えるラインも、ベイトフィネスでは思わぬトラブルを引き起こすことがあります。バックラッシュのリスク、軽量リグのキャスタビリティ、感度とのバランス——これらすべてを考慮したライン選びは、まさにベイトアジングの成否を分ける重要な要素なんです。

この記事では、インターネット上に散らばるベイトアジングのライン情報を徹底的に収集・分析し、PE・エステル・フロロカーボンそれぞれの特性と最適なセッティング方法をわかりやすく解説します。高比重PEやエステルラインの扱い方、超ロングリーダーシステム、おすすめのライン製品まで、実践的な情報を網羅的にお届けします。

この記事のポイント
✓ ベイトフィネスアジングに最適なライン種類とその特徴
✓ PE・エステル・フロロそれぞれの具体的なセッティング方法
✓ 高比重PEラインのメリットとおすすめ製品
✓ バックラッシュを防ぐための実践的テクニック

ベイトフィネスアジングのライン選びで知っておくべき基本知識

  1. ベイトフィネスアジングで最適なラインの種類はPE・エステル・フロロの3択
  2. PE0.3~0.4号+超ロングリーダーが最もバランスに優れた選択肢
  3. 高比重PEラインを使えば風や潮の影響を大幅に軽減できる
  4. エステルラインはバックラッシュリスクがあるが感度は最高峰
  5. フロロカーボン直結は1g以下の超軽量リグで真価を発揮
  6. ライン選びで重要なのは比重・強度・操作感のバランス

ベイトフィネスアジングで最適なラインの種類はPE・エステル・フロロの3択

ベイトフィネスアジングで最適なラインの種類はPE・エステル・フロロの3択

ベイトフィネスアジングで使用できるラインは、大きく分けてPE・エステル・フロロカーボンの3種類です。それぞれに明確な特徴があり、釣り場の状況や使用するリグの重さによって使い分けることが重要になります。

まず理解しておきたいのは、ナイロンラインはベイトフィネスでは基本的に使用しないという点です。これはナイロン特有の高い伸縮率がスプールに負荷をかけ、最悪の場合スプールが変形してしまうリスクがあるためです。吸水率が高く、水を含んだラインが乾燥時に収縮することでスプールに圧力がかかるという構造的な問題があります。

ナイロン特有の高い伸縮率でスプールに負荷がかかり最悪変形してしまうというのが理由なようです。

<cite>出典:ソルトベイトフィネスにおけるラインを考察</cite>

この情報を踏まえると、ナイロンを避けるべき理由が明確になります。ベイトフィネスリールのスプールは軽量化のため非常に薄く作られており、通常のベイトリール以上にナイロンの影響を受けやすいのです。特に釣行後にラインを巻いたまま保管すると、スプールの変形リスクが高まります。

では、残る3種類のラインはどのような特性を持つのでしょうか。PEラインは比重0.97と最も軽く、スプール重量を増やさないためベイトフィネスとの相性が良好です。バックラッシュしても復旧しやすく、引張強度も高いため初心者にも扱いやすいラインと言えます。

エステルラインは比重1.38前後で適度な重さがあり、感度が非常に高いのが特徴です。アジングでは定番のラインですが、ベイトタックルでは硬さゆえにスプール馴染みが悪く、バックラッシュ時の復旧が困難という弱点があります。それでも、軽量リグの操作感や潮馴染みの良さから、ベイトアジングでも使用するアングラーは少なくありません。

フロロカーボンは比重1.78と最も重く、水に沈みやすい特性があります。リーダーを結束する必要がないためガイド抜けが良く、特に1g以下の極軽量リグを使用する際に真価を発揮します。ただし、巻き量が少なくなることと、ある程度の太さが必要になるため、ベイト初心者には扱いにくい面もあります。

📊 ベイトアジング用ライン特性比較表

ライン種類比重強度感度扱いやすさ推奨度
PEライン0.97★★★★★
エステル1.38★★★☆☆
フロロ1.78★★★★☆
ナイロン1.14☆☆☆☆☆

このように、ベイトフィネスアジングでは状況に応じてPE・エステル・フロロを使い分けるのが賢明です。一般的にはPEラインをメインとし、必要に応じてエステルやフロロを選択するというスタイルが、多くのベイトアジンガーに支持されています。

PE0.3~0.4号+超ロングリーダーが最もバランスに優れた選択肢

PE0.3~0.4号+超ロングリーダーが最もバランスに優れた選択肢

ベイトフィネスアジングにおいて、最もバランスが取れたセッティングとして多くの実践者が推奨しているのがPE0.3~0.4号をメインラインとし、5~15mの超ロングリーダーを組み合わせるという方法です。このシステムは、PEの扱いやすさとフロロやエステルの感度・潮馴染みの良さを両立できる優れた選択肢と言えます。

PE0.3~0.4号という太さは、ベイトフィネスリールにおいて非常に重要な意味を持ちます。これより細い0.2号以下のPEを使用すると、スプールとボディの隙間にラインが入り込むトラブルが発生しやすくなるためです。特にキャスト時にラインが浮いた際、細すぎるラインは簡単に隙間に入り込んでしまい、最悪の場合はスプールを外して復旧する必要があります。

0.3号以下のラインはスプールとボディの間にラインを巻き込むトラブルが発生しやすくなります。

<cite>出典:ベイトアジングライン</cite>

この指摘は複数の情報源で共通しており、ベイトフィネスにおけるライン選びの重要なポイントです。0.4号あたりが、トラブル回避と操作感のバランスが取れた太さと言えるでしょう。0.3号も使用可能ですが、リールの精度や使用者の技術によっては0.4号の方が安心です。

では、なぜ超ロングリーダーが必要なのでしょうか。PEラインの最大の弱点は比重0.97という軽さです。この軽さはスプール重量を抑えるメリットがある一方で、風に流されやすく、潮馴染みが悪いというデメリットにもなります。特に軽量リグを使用するアジングでは、このデメリットが顕著に現れます。

そこで活躍するのが超ロングリーダーです。通常のスピニングタックルでは1ヒロ(約1.5m)程度が一般的ですが、ベイトタックルではガイド抜けの良さを活かして5m、状況によっては10~15mものリーダーを取ることが可能です。これにより、実際に水中で釣りをしている部分のほとんどがフロロカーボンやエステルとなり、感度や潮馴染みはこれらのラインと変わらなくなります。

📋 超ロングリーダーシステムのメリット

  • ✅ キャスト時はPEの軽さで飛距離を確保
  • ✅ 水中ではフロロ/エステルの高感度を実現
  • ✅ 風や潮流の影響を大幅に軽減
  • ✅ バックラッシュ時もPE部分なら復旧が容易
  • ✅ リーダー部分が長いため高切れのリスクが低い

実際の運用では、PE50mをスプールに巻き、フロロ0.6~1号を8m程度リーダーとして接続するのが標準的なセッティングです。キャストして着水する頃には、リール内のラインはほぼ全てPEになっており、快適なキャストが可能になります。一方、水中に刺さっているライン、つまりリグの操作や魚とのやり取りに関わる部分は主にリーダーが担当するという、まさに完全分業制のシステムなのです。

リーダーの長さは釣り場の水深や風の強さによって調整します。浅場で風が弱ければ5m程度で十分ですし、深場や強風時には10~15mと長めに取ることで、より快適な釣りが可能になります。結束はFGノットが推奨されており、細いPEでもノットアシスト2.0などの道具を使えば比較的簡単に結束できます。

このPE+超ロングリーダーシステムは、ベイトフィネスアジングにおいて最もバランスが取れた選択肢として、多くの実践者に支持されています。

高比重PEラインを使えば風や潮の影響を大幅に軽減できる

高比重PEラインを使えば風や潮の影響を大幅に軽減できる

通常のPEラインの弱点である「風に流される」「潮に馴染まない」という問題を解決する画期的なラインが高比重PEラインです。通常のPEが比重0.97であるのに対し、高比重PEは1.1~1.5程度の比重を持ち、より水に馴染みやすく風の影響も受けにくいという特性があります。

高比重PEは、ポリエチレン繊維の中心部に高比重素材を編み込むことで重さを増しています。この構造により、通常のPEの扱いやすさを保ちながら、エステルに近い使用感を実現しているのです。特にベイトフィネスアジングでは、0.4号前後の太さが必要になることが多く、高比重PEの最も細い号数とちょうど合致するため相性が良いと言えます。

代表的な高比重PEラインとしては、以下の製品が実績を上げています。

🎣 主要な高比重PEライン製品

製品名メーカー比重最細号数特徴
オールマイトサンライン1.480.4号エステル越えの高比重
アーマードF+Proデュエル1.00.06号フロロコーティングで音鳴りなし
磯センサーSS+Siダイワ1.10~1.200.4号PTFE芯線で高強度
ナイトゲームザメバルPEⅡユニチカ1.180.2号コスパに優れる
アクアマイスターヤリエ1.410.3号高比重で好感度

これらの中で特に注目されているのがサンラインのオールマイトです。

なんと1.48という、むしろエステル越えの比重です。(エステルは1.4くらい)

<cite>出典:ベイトアジングライン問題に「私が来た!!」その名もオールマイト!!</cite>

この驚異的な比重により、PEラインでありながらエステルと同等の使用感を実現しています。0.4号という太さもベイトフィネスには最適で、バックラッシュによる多少の劣化も気にならない強度を持っています。ただし、バス用として販売されていることが多く、オリーブカラーとピンクカラーの2色展開となっています。ナイトゲームが多いアジングではピンクカラーが視認性の面で有利とされています。

デュエルのアーマードF+Proも人気の高い選択肢です。比重は1.0と控えめですが、フロロコーティングが施されているため音鳴りがなく、サミング時の接触にも強いという特徴があります。コーティング系のため、長期使用でコーティングが剥がれてくるとノイズが出始めますが、ベイトタックルではラインローラーを使用しないためスピニングほど問題になりません。

高比重PEを使用する際の注意点として、通常のPEよりも強度が若干落ちることを理解しておく必要があります。これは高比重素材を編み込むことによる構造上の制約です。そのため、号数表記よりもポンド表記を確認し、リーダーとのバランスを考えてラインシステムを構築することが推奨されます。

また、高比重PEは水を吸うとスプールレスポンスが下がる傾向があります。これはコーティング系のラインで特に顕著で、一晩中使用しているとキャストフィーリングが変わってくることがあります。そのため、釣行後は必ずラインを乾燥させ、定期的に巻き替えることが推奨されます。

高比重PEラインは、通常のPE+超ロングリーダーシステムよりも手軽に、エステルに近い使用感を得られるという点で優れた選択肢です。特に風が強い日や潮流が速いポイントでは、その真価を発揮します。

エステルラインはバックラッシュリスクがあるが感度は最高峰

エステルラインはバックラッシュリスクがあるが感度は最高峰

エステルラインはアジングにおいて最高峰の感度を誇り、スピニングタックルでは定番のラインです。しかし、ベイトタックルで使用する場合は、その特性をしっかり理解した上で扱う必要があります。硬さゆえのトラブルと引き換えに得られる圧倒的な感度は、ベイトアジングにおいても魅力的な選択肢となり得ます。

エステルラインの最大の特徴は比重1.38~1.4という適度な重さと、伸びの少なさです。この特性により、軽量リグでも沈みやすく、小さなアタリも明確に手元に伝わります。また、潮馴染みが良いため、2枚潮の中でもリグをしっかりコントロールできます。

しかし、ベイトタックルでエステルを使用する際には、いくつかの課題があります。最も大きな問題がバックラッシュ時の復旧困難さです。

エステルラインの弱点として、硬すぎるというものがあります。ベイトアジングはベイトフィネスと呼ばれるジャンルに当たるものです。フィネスリールの場合スプールの径が小さく、ラインが硬いとスプール内でラインが緩みやすいのです。

<cite>出典:ベイトアジングライン問題に「私が来た!!」その名もオールマイト!!</cite>

この硬さは、小径スプールとの相性が悪く、少しテンションが抜けるだけでラインが浮き上がりやすくなります。そして一度バックラッシュすると、PEのように簡単に解けず、復旧に時間がかかるか、最悪の場合は切って巻き直す必要があります。

ベイトタックルでエステルを使用する場合、0.4号以上の太さを選ぶことが推奨されます。これより細い号数だとスプールとボディの隙間に入り込むトラブルが多発し、釣りになりません。また、エステルの中でも柔らかめのラインを選ぶことが重要です。

⚙️ ベイト用エステルライン選びのポイント

  • ✓ 号数は0.4号以上(0.5号がより安全)
  • ✓ 色付きエステルの方が柔らかい傾向
  • ✓ しなやかさを重視した製品を選ぶ
  • ✓ スプールには30~50m程度巻く
  • ✓ バックラッシュ後は即座に巻き替える覚悟

具体的な製品としては、**サンライン「鯵の糸ワンモア」ダイワ「月下美人 TYPE-F 白(ハク)」**などが、比較的柔らかく扱いやすいとされています。また、強めのブレーキセッティングで運用することで、バックラッシュのリスクを下げることができます。

エステルをベイトで使用する際のテクニックとして、スプールにPEを5m程度下巻きしてからエステルを巻くという方法があります。これにより、スプールへの締め込みが楽になり、万が一のバックラッシュ時もスプールごと巻き替えられるよう準備しておけます。

スプールにPEラインを5m程度予め巻いておきます。PEラインとエステルラインをトリプルエイトノット等で結束します。そこからエステルラインを30m巻いて、リーダーにフロロリーダーを20cm程度付ければ完成です。

<cite>出典:極軽量リグライン考察①</cite>

このシステムなら、現場で素早く巻き替えが可能です。エステルは消耗品と割り切り、予備のスプールやラインボビンを常に持ち歩くことが、ストレスフリーなベイトエステルアジングの秘訣です。

エステルラインは確かに扱いが難しいものの、1g以下の極軽量リグを使用する場合や、高感度が求められるシビアな状況では、その性能を存分に発揮します。PEやフロロでは得られない繊細なアタリを取りたい上級者にとって、チャレンジする価値のあるラインと言えるでしょう。

フロロカーボン直結は1g以下の超軽量リグで真価を発揮

フロロカーボン直結は1g以下の超軽量リグで真価を発揮

フロロカーボンラインをメインラインとして直結で使用するセッティングは、1g以下の極軽量リグを扱う際に最も威力を発揮します。リーダーを結束する必要がないため、ガイド抜けが非常にスムーズで、ベイトフィネスアジングの中でも特にフィネスな釣りを追求したい上級者に支持されています。

フロロカーボンの最大の利点は比重1.78という重さです。この重さにより、0.5~1g程度の軽量ジグヘッドでもしっかりと沈み、風の影響も受けにくくなります。また、PEと違ってリーダーとの結束部がないため、キャスト時のトラブルが減り、感度の伝達もダイレクトです。

実際にフロロ直結を推奨しているアングラーの例を見てみましょう。

結論から言うと現在はフロロを使っています。さらにいうと「シーガー R18 フロロリミテッド 4lb」をメインで使っています。

<cite>出典:BFfinderのコツ(ラインと投げ方)</cite>

このセッティングは、MAX1gの極軽量リグに特化したロッド「クリスター511BFfinder」での使用例です。4lb(約1号)のフロロを30m程度スプールに直結し、バックラッシュしたら即座に巻き替えるというスタイルです。


フロロ直結のメリット・デメリット

メリットデメリット
ガイド抜けが最高にスムーズバックラッシュ時の復旧が困難
リーダー結束が不要で時短巻き量が限られる
ダイレクトな感度比較的太いラインが必要
軽量リグが素早く沈むスプール馴染みに時間がかかる

フロロ直結を使用する際の注意点として、ある程度の太さが必要という点があります。一般的には4~5lb(1~1.25号)程度が推奨されており、これより細いと強度面での不安が出てきます。また、細すぎるとスプールとボディの隙間に入り込むトラブルも発生しやすくなります。

もう一つの課題が巻き量の少なさです。フロロは太いため、スプールに巻ける長さが限られます。ただし、アジングで必要な飛距離は15~25m程度であることが多く、30~40m巻ければ実用上は問題ないとされています。

バックラッシュ対策としては、強めのブレーキセッティング丁寧なサミングが必須です。フロロはPEに比べてバックラッシュ後の復旧が難しいため、予防が何より重要になります。特に巻き替え直後は硬くてトラブルが起きやすいので、ブレーキを一段階強めにし、数回キャストして馴染ませてから通常のセッティングに戻すと良いでしょう。

🎯 フロロ直結が向いているシーン

  1. 0.5~1g以下の超軽量ジグヘッドを使用する時
  2. 風が強く、PEでは釣りにならない状況
  3. 水深が浅く、短い飛距離で十分な場所
  4. ショートロッド(5~6ft台)でのアジング
  5. バックラッシュ処理に慣れた上級者

フロロ直結は、ベイトフィネスアジングの中でも特に尖ったセッティングと言えます。トラブルのリスクはあるものの、軽量リグの扱いやすさと感度の高さは他のセッティングでは得られない魅力があります。PE+ロングリーダーやエステルに慣れた後、さらなる高みを目指すアングラーにとって、挑戦する価値のある選択肢です。

ライン選びで重要なのは比重・強度・操作感のバランス

ライン選びで重要なのは比重・強度・操作感のバランス

ベイトフィネスアジングのライン選びにおいて、最終的に重要になるのは比重・強度・操作感のバランスをどう取るかという点です。単純に「このラインが最強」という答えはなく、釣り場の状況、使用するリグの重さ、アングラーの技術レベルによって最適解は変わります。

まず比重についてですが、これは「ラインが水に対してどれくらいの重さを持つか」を示す値です。水の比重を1.0とした時、0.97のPEは浮き、1.78のフロロは沈みます。一般的に、比重が軽いほどスプールが軽くなり飛距離が出やすい一方、風や潮の影響を受けやすくなります。逆に重いラインは潮馴染みが良く操作感に優れますが、スプールが重くなり飛距離が落ちる傾向があります。

強度に関しては、バックラッシュへの耐性とファイト時の安心感に直結します。PEは引張強度が高くバックラッシュしても切れにくいため、初心者でも扱いやすいと言えます。一方、エステルは瞬間的な衝撃に弱く、バックラッシュ時やフッキング時に切れることがあります。フロロは中間的な強度を持ち、適切なドラグセッティングをすれば大型のアジでも対応可能です。

操作感は、ラインを通じてリグの動きや海底の状況、魚のアタリがどれだけ明確に伝わるかという要素です。エステルは伸びが少なく直線的に力が伝わるため操作感に優れ、PEは伸びないものの比重が軽いためスラックが出やすく感度が落ちることがあります。フロロは適度な伸びと重さで、バランスの取れた操作感を提供します。

📊 ライン特性の総合比較マトリクス

評価項目PEライン高比重PEエステルフロロ
比重0.97(軽)1.1~1.5(中)1.38(中重)1.78(重)
引張強度◎ 非常に高い○ 高い△ 低い○ 高い
伸び◎ ほぼ無し◎ ほぼ無し○ 少ない△ ある
感度○ 良好○ 良好◎ 最高○ 良好
潮馴染み△ 悪い○ 良好◎ 最高◎ 最高
風への強さ✕ 弱い○ やや強い○ やや強い◎ 強い
バックラ復旧◎ 容易○ やや容易✕ 困難△ やや困難
スプール重量◎ 最軽量○ 軽い○ 軽い△ 重い
総合評価★★★★★★★★★☆★★★☆☆★★★★☆

この表から分かるように、万能なのはPEラインです。バックラッシュへの対応力と強度の高さから、初心者から上級者まで幅広く使えます。ただし、風や潮への弱さという欠点があるため、超ロングリーダーシステムと組み合わせることでこの弱点を補うのが定石です。

高比重PEは、通常のPEの欠点を改善した進化版と言えます。やや価格が高くなりますが、PEの扱いやすさとエステル的な使用感を両立したい場合の有力な選択肢です。

エステルは最高の感度と操作感を持ちますが、バックラッシュへの脆弱性という大きな弱点があります。ベイトでエステルを使いこなせるようになれば、間違いなくワンランク上のアジングができるでしょう。

フロロ直結は極軽量リグに特化したセッティングで、シンプルさと操作性を重視するアングラーに向いています。ただし、バックラッシュ処理の難しさと巻き量の少なさから、ある程度の経験が求められます。

おそらく、多くのアングラーにとって最初の選択は「PE0.4号+フロロリーダー8m」というセッティングになるでしょう。このシステムに慣れた後、自分の釣りスタイルに合わせて高比重PEやエステル、フロロ直結に挑戦していくという流れが、最も効率的な上達ルートと言えます。

ベイトフィネスアジングのライン別セッティングと実践活用術

ライン選びで重要なのは比重・強度・操作感のバランス
  1. ベイトアジング用PEラインのおすすめセッティングは50m巻き+8mリーダー
  2. 高比重PEなら「オールマイト」「アーマードF+Pro」が実績豊富
  3. エステルライン使用時は0.4号以上でスプール落ち込みを防ぐ
  4. リーダーの太さは0.6~1号で長さは状況次第で5~15m取る
  5. ベイトフィネスリールはAIRシリーズやアルデバランBFSが定番
  6. バックラッシュ対策はブレーキ設定とサミング技術の向上が鍵
  7. 飛距離を出すコツはテイクバックを180度しっかり取ること
  8. まとめ:ベイトフィネスでアジングを楽しむならライン選びから始めよう

ベイトアジング用PEラインのおすすめセッティングは50m巻き+8mリーダー

ベイトアジング用PEラインのおすすめセッティングは50m巻き+8mリーダー

ベイトフィネスアジングにおける最も汎用性の高いセッティングが、PE0.3~0.4号を50m巻き、フロロカーボン0.6~1号を8m程度リーダーとして接続するシステムです。このセッティングは、キャストの快適さと実釣時の操作性を高いレベルで両立できる、まさに黄金比とも言えるバランスを実現しています。

なぜ50mなのか。これにはいくつかの理由があります。まず、アジングで必要な飛距離は通常15~25m程度で、水深を加えても35~40mあれば十分です。50m巻いておけば、バックラッシュや根掛かりでラインを失っても余裕があります。また、スプール重量を考えると、必要以上にラインを巻くことは飛距離やレスポンスの低下につながります。市販のPEラインは150m巻きが多いので、50mずつ3回使えるという経済性も魅力です。

リーダー8mという長さも重要な意味を持ちます。

僕の場合、大体いつもは3ヒロ強、約5mほどはリーダーを付けますね。

<cite>出典:ベイトアジングライン</cite>

この5m(約3ヒロ)を基準とし、状況に応じて8m、さらには10~15mまで伸ばすアングラーもいます。8mというのは、一般的な飛距離20m程度のキャストで、着水時にはリール内のラインがほぼPEのみとなり、水中に刺さっている部分のほとんどがリーダーになるという絶妙なバランスポイントです。

🎣 標準的なPEラインシステム構成

【リール内】
PE0.3~0.4号:50m(下巻き不要)
↓
【結束部】
FGノット(推奨)または電車結び
↓
【リーダー】
フロロカーボン0.6~1号:8m(3~5ヒロ)
↓
【接続】
直結またはスナップ
↓
【リグ】
ジグヘッド0.5~2g

この構成の優れている点は、キャストと実釣で完全に役割分担ができることです。キャスト時はPEの軽さと強度、ガイド抜けの良さが活きます。着水後、リグが沈んでいく過程では、水中に入っている部分の大半がフロロカーボンのリーダーとなるため、潮馴染みが良く、風の影響も受けにくくなります。

リーダーの太さについては、使用するジグヘッドの重さに応じて調整します。

📌 リグの重さ別リーダー推奨号数

  • 0.4~0.8g → 0.6号(3lb)
  • 0.9~1.5g → 0.8号(4lb)
  • 1.6~2.5g → 1.0号(5lb)
  • 2.6g以上 → 1.2~1.5号(6~7lb)

メインラインとリーダーの強度バランスも重要です。PE0.4号の強度は約7~8lb程度ですので、リーダーは4~6lb程度が適切です。これより太いリーダーだとPE側が先に切れてしまい、リーダーを失うことになります。逆に細すぎるとリーダー側で切れやすく、頻繁にリーダーを組み直す必要が出てきます。

結束方法についてはFGノットが最も推奨されます。結び目が小さく強度も高いため、ガイド抜けが非常にスムーズです。ノットアシスト2.0などの補助具を使えば、細いPEでも比較的簡単に結束できます。電車結びも簡単で強度は十分ですが、結び目が大きくなるためガイド抜けがやや悪くなります。

このPE50m+リーダー8mというセッティングは、ベイトフィネスアジングのスタンダードとして多くのアングラーに支持されています。初心者はまずこのセッティングから始め、慣れてきたら自分の釣りスタイルに合わせてカスタマイズしていくという流れが理想的でしょう。

高比重PEなら「オールマイト」「アーマードF+Pro」が実績豊富

高比重PEなら「オールマイト」「アーマードF+Pro」が実績豊富

高比重PEラインは、通常のPEの弱点を克服した次世代のラインとして注目されています。その中でも特に実釣での実績が豊富な製品が、サンライン「オールマイト」とデュエル「アーマードF+Pro」です。それぞれ異なるアプローチで高比重化を実現しており、特性を理解して選ぶことが重要です。

サンライン オールマイトは、高比重PEの中でも特に比重が高く、比重1.48という驚異的な数値を誇ります。これはエステルライン(比重1.4程度)を超える重さで、PEでありながらエステルと同等の潮馴染みを実現しています。

PEの超絶パワーと超重量級シンキングPE!リンク そんな混迷したベイトアジングに現れた救世主!そう!その名もサンラインのオールマイト!!

<cite>出典:ベイトアジングライン問題に「私が来た!!」その名もオールマイト!!</cite>

オールマイトの最大の特徴は、この高比重に加えて通常のPEと遜色ない強度を保っていることです。一般的に高比重PEは強度が落ちる傾向にありますが、オールマイトは0.4号でも十分な強度を確保しており、バックラッシュによる多少の劣化も気にならないレベルです。

🎯 サンライン オールマイトの特徴

項目詳細
比重1.48(エステル超え)
ラインナップ0.4号~(最細が0.4号)
カラーピンク/オリーブマーキング
主な用途バス用だがアジングにも最適
価格帯やや高価
推奨ポイント風や潮に強く、1g以下でも沈みが良い

オールマイトを使用する際の注意点として、バス用として販売されているため、アジング用としてのラインナップが限られています。最も細いのが0.4号で、ベイトフィネスアジングにはちょうど良い太さですが、さらに細いラインを求める場合は選択肢がありません。カラーはピンクとオリーブの2色で、ナイトゲームが中心となるアジングでは視認性の高いピンクが推奨されます。

一方、デュエル アーマードF+Proは、フロロコーティングを施した高比重PEという独自のアプローチを取っています。比重は1.0とオールマイトほど高くありませんが、コーティングによる多くのメリットがあります。

🔧 デュエル アーマードF+Proの特徴

  • ✅ フロロコーティングで音鳴りがほぼ無い
  • ✅ サミング時の指へのダメージが少ない
  • ✅ ガイドとの摩擦が少なく飛距離が出る
  • ✅ 0.06号から幅広いラインナップ
  • ✅ 水を吸ってもスプールレスポンスが落ちにくい

アーマードF+Proは、以前の「アーマードF+」からさらに改良され、コーティング剥がれの問題が大幅に改善されています。長期使用によるコーティング劣化は避けられませんが、ベイトタックルではラインローラーを使用しないため、スピニングほど劣化が早くありません。

DUEL(デュエル) PEライン 0.06号 アーマード F+ Pro アジ・メバル150M 0.06号 ライトピンク アジ・メバル H4091

<cite>出典:ソルトベイトフィネスにおけるラインを考察</cite>

この製品は0.4号でも十分な性能を発揮しますが、ラインナップが豊富なため、より細い0.3号や0.2号を選択することも可能です。ただし、ベイトフィネスでは前述の通り0.4号が最も安定した選択肢と言えます。

その他の高比重PEとしては、ダイワ「磯センサーSS+Si」(比重1.10~1.20)やユニチカ「ナイトゲームザメバルPEⅡ」(比重1.18)なども選択肢に入ります。磯センサーはPTFE素材を芯線として使用することで強度を確保しており、引っ張り強度の面ではかなり優秀です。ナイトゲームザメバルPEⅡは実売1,500円前後とコストパフォーマンスに優れていますが、強度面ではやや不安があります。

選択の基準としては、風や潮の影響を最小限にしたい場合はオールマイト、音鳴りや指へのダメージを気にする場合はアーマードF+Pro、コストを重視する場合はナイトゲームザメバルPEⅡという使い分けが推奨されます。いずれの製品も通常のPEより優れた潮馴染みを実現しており、ベイトフィネスアジングの快適性を大きく向上させてくれます。

エステルライン使用時は0.4号以上でスプール落ち込みを防ぐ

エステルライン使用時は0.4号以上でスプール落ち込みを防ぐ

ベイトタックルでエステルラインを使用する際、最も注意すべきトラブルがスプール落ち込み(ライン落ち)です。これは、ラインがスプールとボディの隙間に入り込んでしまう現象で、細いラインほど、硬いラインほど発生しやすくなります。エステルは両方の特性を持つため、ベイトでは特に注意が必要なラインなのです。

スプール落ち込みが発生する主な原因は、キャスト時やバックラッシュ時にラインが浮き上がることです。エステルは硬いため、スプールに馴染みにくく、少しテンションが抜けただけでもラインが浮いてしまいます。そして浮いたラインは、スプールの回転によってスプールエッジとボディの隙間に吸い込まれていきます。

・0.3号以下のライン ・硬いライン ・巻替えすぐのライン に関しては特に起こりやすいです。

<cite>出典:ベイトアジングライン</cite>

この指摘の通り、0.3号以下のエステルは特にトラブルが多発します。そのため、ベイトでエステルを使用する場合は0.4号以上を選択することが強く推奨されます。さらに理想を言えば0.5号の方が安全性は高いでしょう。

⚠️ スプール落ち込みを防ぐための対策

  1. 号数は0.4号以上を選ぶ
    • 0.3号以下はトラブル多発
    • 初めての場合は0.5号から始める
  2. 柔らかめのエステルを選ぶ
    • 色付きエステルの方が柔らかい傾向
    • 「しなやか」を謳っている製品を選ぶ
  3. 巻き替え直後は馴染ませる
    • 強いテンションで巻かない
    • 巻いてすぐ釣行しない
    • 数日置いてから使用する
  4. 適切な巻き量にする
    • スプールに30~50m程度
    • パンパンに詰め込まない
  5. ブレーキを強めに設定
    • 安全マージンを取る
    • ラインが浮きにくいセッティング

具体的な製品選びとしては、サンライン「鯵の糸ワンモア」0.5号ダイワ「月下美人 TYPE-F 白(ハク)」0.4~0.5号などが、比較的柔らかく扱いやすいとされています。無色透明のエステルより、色付きの方が不純物が入る分しなやかになる傾向があります。

万が一スプール落ち込みが発生した場合の対処法も知っておく必要があります。現場での応急処置として、ピンセットを常備しておくことが推奨されます。隙間に入り込んだラインを慎重にピンセットで引き出すことで、その場で復旧できる場合があります。ただし、ラインにダメージが残っている可能性が高いので、復旧後は該当箇所を切り捨てるか、早めに巻き替えることが望ましいです。

より根本的な対策として、下巻きにPEを5m程度使用するという方法もあります。

📝 PE下巻き+エステルシステム

【スプール底】
PE0.4号:5m(下巻き)
↓
トリプルエイトノット等で結束
↓
【メインライン】
エステル0.4~0.5号:30m
↓
【リーダー】
フロロ0.6~0.8号:20cm程度

このシステムなら、スプールへの締め込みがPEで行えるため、エステルの硬さによるトラブルを軽減できます。また、バックラッシュなどでエステル部分が使えなくなった場合も、スプールごと予備と交換することで素早く釣りを再開できます。

エステルをベイトで使いこなすには、トラブルを前提とした準備が重要です。予備のスプールを複数用意する、ラインボビンを釣り場に持参する、ピンセットなどのトラブル対処用具を常備する——こうした準備があってこそ、エステルの高感度を存分に活かしたベイトアジングが可能になります。

リーダーの太さは0.6~1号で長さは状況次第で5~15m取る

リーダーの太さは0.6~1号で長さは状況次第で5~15m取る

ベイトフィネスアジングにおけるリーダーシステムは、単なる保険ではなく釣果を左右する重要な要素です。リーダーの太さと長さを状況に応じて適切に調整することで、PEラインの弱点を補い、快適で効率的な釣りが可能になります。

リーダーの太さについては、使用するジグヘッドの重さとメインラインのバランスを考慮して決定します。基本的には**0.6~1号(3~5lb)**の範囲が最も汎用性が高く、多くの状況に対応できます。

🎣 シチュエーション別リーダー推奨セッティング

状況メインPEリーダー太さリーダー長さ備考
豆アジ狙い(0.4~0.8g)0.3号0.6号5~8m感度優先
標準(0.9~1.5g)0.4号0.8号8~10mバランス型
良型狙い(1.6~2.5g)0.4号1.0号8~12m強度重視
強風時0.4号0.8~1.0号10~15mリーダー長め
深場攻略0.4号1.0号10~15mリーダー長め

リーダーの太さを決める際の重要なポイントは、メインラインより弱くすることです。例えばPE0.4号(約7~8lb)を使用している場合、リーダーは4~6lb程度にします。こうすることで、根掛かりやトラブル時にリーダー側で切れ、メインラインとリーダーの結束部分を失わずに済みます。

リーダーの長さについては、「長ければ長いほど良い」というわけではなく、状況に応じた適切な長さがあります。

僕の釣り場はリーダーを5mも付ければ、キャストを10mほど飛ばしても、水深が浅いために、ロッドティプからリグまでの総ライン距離の半分くらいはリーダーとなり、それがほぼ全部水中に刺さります。

<cite>出典:ベイトアジングライン</cite>

この例のように、水深が浅く飛距離も出さない釣り場では5m程度で十分です。一方、深場や遠投が必要な状況、強風時などは10~15mと長めに取ることで、水中に刺さっている部分のほとんどをリーダーにすることができます。

📌 リーダーの長さを決める判断基準

  • ✓ 飛距離の半分~6割がリーダーになる長さが理想
  • ✓ キャストのリリース時に結び目がガイドから抜けている
  • ✓ バックラッシュ前に結び目がトップガイドを抜ける
  • ✓ 風が強い場合は長めに、凪なら短めに調整

極端に長いリーダー(20m以上)を使用するアングラーもいます。これはPEをほぼ下巻きとして扱うという考え方で、実質的にはエステルやフロロをメインラインとして使用し、PEは飛距離確保とバックラッシュ対策の保険という位置づけになります。

リーダーの結束方法はFGノットが最も推奨されます。結び目が小さく強度も高いため、長いリーダーでもガイド抜けがスムーズです。ただし、細いPEでのFGノットは慣れが必要なので、ノットアシスト2.0などの補助具の使用を検討すると良いでしょう。

🔧 リーダー結束のコツ

  1. FGノットを基本とする
  2. ノットアシスト2.0などの補助具を活用
  3. 結び目は可能な限り小さく細く
  4. 巻き込む場合は特に丁寧に
  5. 定期的に結び目をチェック

リーダーの素材については、フロロカーボンが最も一般的ですが、エステルをリーダーとして使用するアングラーもいます。エステルリーダーは感度に優れますが、結束が難しく、根ズレに弱いというデメリットがあります。通常はフロロカーボンを使用し、極端に感度が必要な状況でのみエステルリーダーを検討するという使い分けが現実的でしょう。

リーダーシステムは一度決めたら終わりではなく、釣り場の状況に応じて柔軟に変更することが重要です。風が強くなってきたら長くする、水深が変わったら調整する——こうした微調整が、ベイトフィネスアジングの釣果を大きく左右します。

ベイトフィネスリールはAIRシリーズやアルデバランBFSが定番

ベイトフィネスリールはAIRシリーズやアルデバランBFSが定番

ベイトフィネスアジングにおいて、ライン選びと同じくらい重要なのがリール選びです。軽量リグを快適にキャストし、繊細なアタリを取るためには、専用設計のベイトフィネスリールが不可欠です。現在、多くのアングラーに支持されているのが、ダイワのAIRシリーズとシマノのアルデバランBFSです。

ダイワ AIRシリーズは、ベイトフィネスアジング専用として設計されたモデルが複数ラインナップされています。特に注目されているのが以下の機種です。

🎯 ダイワ AIRシリーズ主要モデル

機種名重量スプール径ギア比特徴
月下美人AIR TW PE SPECIAL約135g28mm7.1PE専用、最軽量クラス
月下美人AIR TW約145g28mm7.1オールラウンド
スティーズAIR TW約135g28mm9.1/7.1高性能、ハイギア選択可
アルファスAIR TW約160g28mm8.6コスパ良好

この中で特に月下美人AIR TW PE SPECIALは、エステルや細PEに特化した調整が施されており、スプール落ち込みが起きにくい設計になっています。

月下美人 AIR TW PE SPECIAL のスプールがベストマッチでした。試した中で一番扱いやすく飛距離も出ております。

<cite>出典:ベイトタックルとエステルライン</cite>

ただし、価格が17,000円前後とスプール単体としてはかなり高価なのがネックです。それでも、エステルや細PEを多用するアングラーには投資する価値があると言えるでしょう。

シマノ アルデバランBFSも、ベイトフィネスアジングで高い評価を得ています。特に軽量リグのキャスタビリティと、細かなブレーキ調整が可能な点が支持されています。

では、実際に釣り場でベイトフィネスアジングをやるには、どんなふうにやればいいのか? リールはベイトリールであれば何でもというわけではなくて、軽量のルアーが投げられるベイトフィネス用のリールを組み合わせます。具体的に言いますと、ダイワであれば『SS エアー TW』や『月下美人 エアー TW』と『アルファス エアー TW』。シマノですと『アルデバラン BFS』が、ベイトフィネスアジングには向いてると思います

<cite>出典:〝ベイトフィネスアジング〟がおもしろい!本岡利將さんが解説!</cite>

アルデバランBFSの優れている点は、**FTB(フィネスチューンブレーキ)**による精密なブレーキ調整が可能なことです。エステルや細PEなど、トラブルが起きやすいラインを使用する際も、ブレーキを細かく調整することでバックラッシュを最小限に抑えられます。

リール選びで重要なポイントをまとめると以下のようになります。

🔍 ベイトフィネスリール選びのチェックポイント

  • スプール径は28mm前後:軽量リグに最適
  • 自重は135~160g:ロッドとのバランスを考慮
  • マグネットブレーキ:微調整がしやすい
  • ギア比は7~9:状況に応じて選択
  • ドラグ性能:繊細な調整が可能

ギア比については、ショートロッド(5~6ft)を使用する場合はローギア(7前後)、ロングロッド(7ft以上)を使用する場合は**ハイギア(8~9)**という使い分けが一般的です。ローギアは巻き感度に優れ、ハイギアは素早いライン回収が可能という特性があります。

ブレーキセッティングについては、エステルや細PEを使用する場合は安全マージンを取って強めに設定することが推奨されます。具体的には、マグネットブレーキなら5~6(最大8の場合)、遠心ブレーキなら3~4個(最大4個の場合)といったセッティングから始め、徐々に弱めていくのが安全です。

予算的に余裕があれば、予備のスプールを用意することを強くおすすめします。エステルやフロロを巻いたスプール、PEを巻いたスプール、というように複数用意しておけば、状況に応じて素早く交換でき、釣行の幅が大きく広がります。スプール単体での購入は高価ですが、バックラッシュなどのトラブル時に釣りを継続できるという安心感は、価格以上の価値があります。

バックラッシュ対策はブレーキ設定とサミング技術の向上が鍵

バックラッシュ対策はブレーキ設定とサミング技術の向上が鍵

ベイトフィネスアジングにおいて、最も頭を悩ませるのがバックラッシュです。特にエステルやフロロといったモノフィラメントラインを使用する場合、一度バックラッシュすると復旧が困難で、最悪の場合は釣りの中断を余儀なくされます。しかし、適切なブレーキ設定とサミング技術を身につければ、バックラッシュは大幅に減らすことができます。

まず理解しておきたいのは、ライン種類によってバックラッシュの起こり方が異なるという点です。

📊 ライン別バックラッシュ特性

ライン種類発生しやすさ復旧難易度主な発生タイミング
PE○ やや起きる◎ 容易リリース直後、着水時
エステル◎ 起きやすい✕ 困難スプール浮き、着水時
フロロ○ やや起きる△ やや困難巻き替え直後、着水時
高比重PE△ 起きにくい○ やや容易着水時

PEラインは比重が軽いため、キャスト初期のライン浮きによるバックラッシュが起きやすいものの、解くのは比較的簡単です。一方、エステルやフロロは硬さゆえにスプール馴染みが悪く、複雑に絡み合うと復旧が非常に困難になります。

ブレーキセッティングは、バックラッシュ対策の第一歩です。ベイトフィネスリールのブレーキは、主にマグネットブレーキと遠心ブレーキの2種類があります。

🔧 マグネットブレーキの基本セッティング

【初期設定】
メカニカルブレーキ:スプールがわずかにガタつく程度
マグネットブレーキ:最大値の60~70%(8段階なら5~6)

【調整方向】
強い → バックラッシュしない、飛距離減
弱い → 飛距離増、バックラッシュリスク増

【ライン別推奨値(8段階の場合)】
PE:4~5
高比重PE:4~5
エステル:5~6
フロロ:5~6

エステルやフロロを使用する場合は、安全マージンを大きく取ることが重要です。飛距離よりもトラブル回避を優先し、ブレーキを強めに設定します。慣れてきたら徐々に弱めていくというアプローチが賢明です。

サミング技術は、ブレーキと並んで重要なバックラッシュ対策です。ベイトフィネスアジングでは、軽量リグゆえに繊細なサミングが求められます。

🎯 キャストフェーズ別サミングポイント

  1. リリース直後(初期飛行)
    • PE:浮き上がりを敏感にコントロール
    • エステル:浮いたら即座にサミング
    • フロロ:ブレーキ任せでOK
  2. 中盤(安定飛行)
    • 全ライン:基本的にブレーキ任せ
    • 風があれば軽くサミング
  3. 終盤~着水
    • 最も重要なフェーズ
    • 全ライン:しっかりサミング必須
    • PE:着水前にスプール回転を落とす
    • エステル・フロロ:完全に止めるイメージ

特に着水時のサミングは、バックラッシュ防止の要です。PEの場合、着水時のサミングをサボっても軽いバックラッシュで済むことが多いですが、エステルやフロロでは確実にバックラッシュします。着水の瞬間にしっかりとスプールを押さえる習慣をつけましょう。

万が一バックラッシュした場合の対処法も重要です。

⚠️ バックラッシュ復旧の基本手順

  1. スプールを指で押さえずにゆっくり引き出す
  2. ラインが止まったら、引っかかり部分をピンポイントで押さえる
  3. 押さえたままハンドルを1/4~1/2回転
  4. 1~3を繰り返す
  5. 解けない場合や深刻な場合は思い切って切る

スプールを指で押さえず(かなり重要)、ラインが止まるまでゆっくり引き出す。指で押さえて引きずり出すとより悪化します・・・。なるべくスプールには触れないでください。

<cite>出典:ベイトタックルとエステルライン</cite>

この手順は、特にエステルで有効です。焦って無理に引っ張ると、ラインが折れたり傷ついたりして、その後のラインブレイクにつながります。

また、予備のスプールを常備することで、バックラッシュへの心理的プレッシャーを大幅に減らせます。「最悪交換すればいい」という余裕があれば、キャスティングも自然と安定します。

バックラッシュは完全には避けられませんが、適切な対策により発生頻度を大幅に減らすことは可能です。ブレーキセッティングとサミング技術を磨き、トラブル時の対処法を身につけることで、ベイトフィネスアジングはより快適なものになります。

飛距離を出すコツはテイクバックを180度しっかり取ること

飛距離を出すコツはテイクバックを180度しっかり取ること

ベイトフィネスアジングで飛距離を出すためには、適切なキャスティングフォームが不可欠です。軽量リグだからといって力を抜いたキャストをすると、かえって飛距離が落ちてしまいます。ベイトフィネスで飛距離を出す最大のコツは、テイクバックを180度しっかり取ることです。

多くのアングラーが陥りがちな間違いが、軽いリグだから小さくキャストしようとすることです。しかし、これは逆効果です。軽量リグこそ、しっかりとしたテイクバックでロッドの反発力と遠心力を最大限に引き出す必要があります。

3.テイクバックは180度!特に③のテイクバックは、自分で思っているより取れていない事が多いので、スマホで動画を撮りながら確認してみてください!テイクバックを大きくとる事で、極軽量リグを使っても、遠心力とロッドの反発でスプールを動かすパワーが得られますし、ロッドのスイングスピードを抑える事ができます。

<cite>出典:BFfinderのコツ(ラインと投げ方)</cite>

この指摘は非常に重要です。テイクバックを大きく取ることで、リグの慣性を最大限に活用でき、結果的にスプールを回すのに十分なエネルギーを生み出せます。また、大きなテイクバックによりスイングスピードを抑えられるため、力まずにスムーズなキャストが可能になります。

🎯 ベイトフィネスキャスティングの3原則

  1. リールを寝かせて構える
    • ロッドとリールシートの角度を意識
    • パーミングしやすい角度を見つける
  2. 真っすぐ上げて真っすぐ下ろす
    • 横振りではなく縦振り基本
    • リグの軌道を安定させる
  3. テイクバックは180度
    • 自分が思うより大きく
    • スマホで動画撮影して確認

特に3つ目の「テイクバック180度」は、意識していても実際には120~150度程度しか取れていないことが多いです。そのため、過剰なくらい大きくテイクバックを取るつもりでちょうど良いと考えましょう。

キャスト時のリールの持ち方も重要です。ベイトリールの場合、**パーミング(手のひらで包み込むように持つ)**が基本ですが、軽量リグを扱う際は特にしっかりとしたパーミングが求められます。リールが手の中で遊んでしまうと、リリースのタイミングがブレてバックラッシュの原因になります。

📋 飛距離アップのための細かなテクニック

  • ✓ キャスト前にラインを手で引き出して馴染ませる
  • ✓ 風上に向かってキャストする場合は低弾道を意識
  • ✓ リリースポイントは10時~11時の位置
  • ✓ フォロースルーをしっかり取る
  • ✓ ブレーキは飛距離とのバランスを見て調整

リリースポイントについては、オーバーヘッドキャストの場合、ロッドが時計の10時~11時の位置に来た時にクラッチを切るのが基本です。これより早いとバックラッシュしやすく、遅いと飛距離が落ちます。

また、キャストの種類によっても飛距離は変わります。

🎣 キャスト種類別の特徴

キャスト種類飛距離精度難易度推奨シーン
オーバーヘッド開けた場所
サイドハンド風が強い時
ピッチング近距離、足元
スキッピングオーバーハング下

ベイトフィネスアジングでは、オーバーヘッドキャストが基本となります。最も飛距離が出やすく、軽量リグでもロッドの反発を活かしやすいためです。風が強い場合はサイドハンドで低弾道のキャストをすることで、風の影響を減らすことができます。

飛距離を追求しすぎてバックラッシュが頻発するようでは本末転倒です。安定したキャストを最優先とし、飛距離はその次に考えるべき要素です。テイクバックを大きく取り、スムーズなスイングを心がければ、自然と飛距離は伸びていきます。

最後に、練習の重要性を強調しておきます。ベイトフィネスのキャスティングは、スピニングとは全く異なる技術体系です。釣り場に行く前に、広い公園などで練習用のルアーを使って反復練習することで、バックラッシュを恐れずに思い切ったキャストができるようになります。

まとめ:ベイトフィネスでアジングを楽しむならライン選びから始めよう

まとめ:ベイトフィネスでアジングを楽しむならライン選びから始めよう

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. ベイトフィネスアジングではPE・エステル・フロロの3種類のラインが使用可能で、それぞれ異なる特性を持つ
  2. ナイロンラインはスプール変形のリスクがあるためベイトフィネスでは使用しない
  3. 最もバランスが取れたセッティングはPE0.3~0.4号に5~15mの超ロングリーダーを組み合わせる方法
  4. 高比重PEは通常のPEの弱点を克服し、風や潮の影響を受けにくい
  5. 代表的な高比重PEはサンライン「オールマイト」(比重1.48)とデュエル「アーマードF+Pro」(比重1.0)
  6. エステルラインは最高の感度を持つが、バックラッシュ時の復旧が困難でベイトでは0.4号以上推奨
  7. フロロカーボン直結は1g以下の極軽量リグに特化したセッティングで上級者向け
  8. PE0.4号に50m巻き、フロロ0.6~1号を8m程度リーダーとするのが標準的なセッティング
  9. リーダーの長さは飛距離や水深、風の強さに応じて5~15mの範囲で調整する
  10. リールはダイワのAIRシリーズ(月下美人AIR TW、スティーズAIR TW)やシマノのアルデバランBFSが定番
  11. バックラッシュ対策はブレーキを強めに設定し、特に着水時のサミングを確実に行うことが重要
  12. ベイトフィネスで飛距離を出すコツはテイクバックを180度しっかり取り、ロッドの反発力を最大限活用すること
  13. スプール落ち込みを防ぐため、エステルは0.4号以上、柔らかめの製品を選び、巻き替え直後は馴染ませる
  14. 予備のスプールを複数用意しておくことで、トラブル時も素早く釣りを再開でき精神的にも安定する
  15. ライン選びは比重・強度・操作感のバランスを考慮し、釣り場の状況や個人の技術レベルに応じて選択する

記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
  1. ベイトアジングライン問題に「私が来た!!」その名もオールマイト!! | アジング専門/アジンガーのたまりば
  2. まだ終われない?ソルトベイトフィネスアジング、ラインの話 | ベイト野郎は語りたい。
  3. ベイトアジングライン | アジング – ClearBlue –
  4. ソルトベイトフィネスにおけるラインを考察 | ベイト野郎は語りたい。
  5. BFfinderのコツ(ラインと投げ方) | アジング – ClearBlue –
  6. 〝ベイトフィネスアジング〟がおもしろい!本岡利將さんが解説! | 釣りビジョン マガジン
  7. 極軽量リグライン考察① | アジング – ClearBlue –
  8. 【ぽんこつ野郎の生き残り】 ベイトフィネスにエステルライン アジング ソルト
  9. ベイトタックルでアジングを始めるときのキャストが楽に出来るライン&リーダーセッティングFishman(フィッシュマン)@西村均
  10. ベイトタックルとエステルライン|魚LOG

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