千葉県南房総市にある乙浜漁港は、アジングをはじめとした様々な釣りが楽しめる人気の釣り場です。房総半島最南端エリアに位置し、黒潮の恩恵を受けて水温が高く、一年を通して多彩な魚種が狙えることで知られています。特にアジングでは、常夜灯周辺での夜釣りや、岸壁からの手軽な釣りが可能で、初心者からベテランまで幅広い層に支持されています。
車を横付けできる駐車スペースやトイレ、近隣の釣具店など周辺設備も充実しており、ファミリーフィッシングにも最適な環境が整っています。ただし、過去には駐車問題などで釣り禁止措置が取られた時期もあったため、最新の規制情報を確認しながらマナーを守った釣行が求められます。本記事では、乙浜漁港でのアジングに関する最新情報から、具体的なポイント選び、実釣テクニックまで網羅的に解説していきます。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ 乙浜漁港の最新の釣り規制状況と利用可能なエリア |
| ✓ アジングに最適なポイントと時間帯の選び方 |
| ✓ 車横付け可能な駐車スペースと周辺設備情報 |
| ✓ 実釣レポートから学ぶアジング攻略のコツ |
乙浜漁港でアジングを楽しむための基本情報
- 乙浜漁港は車横付け可能でアクセス抜群な釣り場
- 乙浜漁港の釣り禁止情報と現在の状況
- アジングに最適なポイントは道路側の岸壁
- 夜釣りでのアジングは常夜灯周辺が有望
- トイレや駐車場などの周辺設備が充実
- 釣具店が近くにあり初心者も安心
乙浜漁港は車横付け可能でアクセス抜群な釣り場
乙浜漁港の最大の魅力の一つが、釣り座のすぐ後ろに車を停められる利便性の高さです。南房総市の中でも千倉港と並ぶ規模を誇る大型漁港で、広々とした駐車スペースが確保されています。
アクセスは館山自動車道の終点「富浦IC」から約30分程度で、房総フラワーラインを走る景色の良いドライブルートとなっています。公共交通機関を利用する場合は、JR内房線「千倉駅」からバスで「乙浜」下車、徒歩約3分という選択肢もありますが、釣り道具の運搬を考えると車でのアクセスが圧倒的に便利でしょう。
釣り場は大きく分けて道路側エリアと港内中央エリアの2つの駐車スペースがあり、それぞれ釣り座の目の前に車を停めることができます。重たいクーラーボックスやタックルボックスを持ち運ぶ必要がなく、特にファミリーフィッシングや荷物の多い釣行には理想的な環境です。
道路側の駐車スペースは魚市場前の岸壁に直結しており、アジングだけでなくサビキ釣りを楽しむファミリーにも人気のエリアとなっています。一方、港内中央の駐車スペースは車止めのロープを越えた先にあり、より静かな環境で釣りを楽しめる穴場的なポジションです。
ただし、漁港という性質上、漁業関係者の作業の妨げにならないよう配慮が必要です。船の出入りがある場所や、作業スペースには駐車しないよう注意しましょう。休日やハイシーズンには混雑することもあるため、早朝や平日の釣行がおすすめです。
乙浜漁港の釣り禁止情報と現在の状況
乙浜漁港の利用については、過去に規制の変遷があったため注意が必要です。釣り場情報サイトによると、2021年1月時点で「漁港内に一般車両駐車禁止、完全封鎖」という情報が寄せられていました。
しかし、その後2021年4月には状況が変化し、**「駐車に関する表示が撤去され、全面駐車禁止から一部駐車禁止になった」**という報告があります。漁協関係者への確認によれば、「船の出入りの邪魔にならなければ、どこで釣りをしても構わない」との見解が示されているようです。
📋 乙浜漁港の規制変遷
| 時期 | 規制状況 | 備考 |
|---|---|---|
| 2021年1月 | 全面駐車禁止・完全封鎖 | 一般車両の立ち入り不可 |
| 2021年4月 | 一部駐車禁止に緩和 | 船の出入りを妨げなければ釣り可能 |
| 2025年現在 | 基本的に釣り可能 | マナー遵守が大前提 |
現在は基本的に釣りが可能な状況ですが、房総エリアでは釣り人のマナー問題により釣り禁止となった漁港が増加しているという背景があります。館山の香漁港や浜田堤防、鴨川市の小湊港などが釣り禁止と開放を繰り返している実態を考えると、乙浜漁港でも同様の措置が取られる可能性は常にあります。
釣行前には最新の情報を確認することをおすすめします。現地の看板や立て札を確認し、禁止エリアには絶対に立ち入らないこと、ゴミは必ず持ち帰ること、違法駐車をしないことなど、基本的なマナーを徹底することが釣り場を守ることにつながります。
アジングに最適なポイントは道路側の岸壁
乙浜漁港でアジングを楽しむなら、道路側の岸壁ポイントが最も実績が高く、初心者にもおすすめです。このエリアは約180mほどの長さがあり、足場が良く広々としているため、椅子に座りながらゆったりと釣りを楽しむことができます。
水深は足元から3〜5m程度確保されており、アジングに適した深さとなっています。根掛かりポイントも比較的少ないため、初心者でも安心してジグヘッドをキャストできる環境です。岸壁は整備されていて平坦なため、夜間の釣行でも足元の安全性が高いのも魅力でしょう。
道路側の岸壁では、サビキ釣り・フカセ釣り・ルアー釣り・投げ釣りなど、ほぼ全ての釣り方ができます。足場がよく、水深があり根掛かりポイントもほとんどないので、初心者やファミリーにもおすすめのポイントです。
魚市場前あたりが特に人気で、サビキ釣りでアジやイワシが狙えるほか、ちょい投げ釣りではキス、メゴチも実績があるとされています。アジングの場合は、岸壁沿いを丁寧に探っていくことで、群れの回遊ルートを見つけることができるでしょう。
また、道路側には高台の堤防ポイントもあり、こちらは地元の常連も多い競争率が高いエリアです。アオリイカの一級ポイントとして知られていますが、エギの使用は禁止されているため、アジングで攻める分には問題ありません。高さがある分、やや沖目を探れるメリットがあります。
港の東側にある小突堤は、クロダイやメジナの好ポイントとして知られており、アジングでも実績があります。ただし、堤防の入口に「エギング禁止」と明記されているため、ルアーを使用する際も周囲の状況に配慮が必要です。
夜釣りでのアジングは常夜灯周辺が有望
アジングの醍醐味といえば夜釣りですが、乙浜漁港には常夜灯が点在しており、夜間の釣行に適した環境が整っています。常夜灯の光に集まるプランクトンを追って小魚が集まり、それを捕食するアジが回遊してくるという食物連鎖が成立します。
道路側の岸壁エリアには複数の常夜灯が設置されており、明暗の境目を狙うことでアジのバイトを得やすくなります。光の届く範囲と暗い部分の境界線は、アジが身を潜めながら小魚を待ち伏せする絶好のポイントです。
🌙 夜釣りアジングの狙い目時間帯
| 時間帯 | 特徴 | 攻略ポイント |
|---|---|---|
| 日没直後 | アジの活性が上がり始める | 常夜灯周辺を広く探る |
| 20時〜22時 | 最も活性が高い時間帯 | 明暗の境目を重点的に |
| 深夜帯 | やや活性は落ちるが型は良い | ゆっくりとしたアクション |
| 夜明け前 | 朝マズメに向けて活性上昇 | 広範囲をテンポよく探る |
実際の釣行レポートでは、3時頃に到着して明け方にかけてアジが好調に釣れたという報告もあります。この時は常夜灯周辺だけでなく、港内の奥まったポイントでもアジがヒットしており、場所をあまり選ばずに釣果が得られたようです。
夜釣りの際は、ヘッドライトやランタンなどの照明器具を準備することをおすすめします。ただし、他の釣り人の迷惑にならないよう、水面を直接照らさない配慮が必要です。また、夜間は足元の安全確保が最優先となるため、ライフジャケットの着用は必須といえるでしょう。
港内の水深があるエリアでは、表層だけでなく中層〜底付近にもアジが溜まっていることがあります。ジグヘッドの重さを変えながらレンジを探ることで、より多くのバイトチャンスを得られる可能性が高まります。
トイレや駐車場などの周辺設備が充実
乙浜漁港は釣り場としての利便性が非常に高く、トイレや駐車場などの基本設備が整っている点が大きな魅力です。特にファミリーフィッシングや女性アングラー、長時間の釣行を予定している場合には、これらの設備の有無が釣り場選びの重要な判断材料となります。
トイレは港内に2箇所設置されており、魚市場の隣と西側の堤防入口付近の公園内にあります。いずれも公衆トイレのため、ウォシュレットなどの快適性は期待できませんが、あるだけでも大変ありがたい設備です。釣り場からは少し距離がある場合もあるため、事前に場所を確認しておくと良いでしょう。
🚻 乙浜漁港の周辺設備一覧
| 設備 | 詳細 | 備考 |
|---|---|---|
| 駐車場 | 道路側・港内中央の2箇所 | 車横付け可能、無料 |
| トイレ | 港内2箇所 | 公衆トイレ、清潔度は標準的 |
| 釣具店 | 石田つり具店(港すぐ近く) | エサ・仕掛け購入可能 |
| 食事処 | お食事処わたなべ | 港目の前、地魚料理が人気 |
| コンビニ | セブンイレブン白浜滝口店 | 車で約9〜15分 |
駐車場については、港内に広い駐車スペースが確保されており無料で利用できますが、正式な駐車場ではない点に注意が必要です。漁業関係者の作業の妨げにならないよう、船の出入り口や作業スペースを避けて駐車することが鉄則です。
残念ながら、港の近くにはコンビニがありません。一番近いコンビニはセブンイレブン白浜滝口店で、車で約15分の距離にあります。そのため、飲食物や氷などは事前に準備してから向かうことをおすすめします。
食事については、港の目の前に「お食事処わたなべ」という定食屋があり、つり雑誌「磯・投げ情報」でも推薦されている地魚料理店です。刺身定食1,300円など、手ごろな価格で新鮮な地魚料理が楽しめるため、釣りの前後に立ち寄るのも良いでしょう。
また、乙浜港から車で約10分の距離には「えびす家」というラーメン店もあります。こちらは房総の3大ラーメンの一つである竹岡式ラーメンが味わえる店として知られており、釣りの後の食事に立ち寄る釣り人も多いようです。
釣具店が近くにあり初心者も安心
乙浜漁港のすぐ近くには**「石田つり具店」という釣具店があり、エサや仕掛けの購入が可能**です。住所は南房総市白浜町乙浜471-47で、港から徒歩圏内という好立地にあります。
釣り場のすぐ近くに釣具店があるメリットは非常に大きく、以下のような利点があります:
✓ 急な仕掛けのトラブルにも対応できる
アジングの最中にジグヘッドをロストしたり、ラインが傷んだりした場合でも、すぐに補充できる安心感があります。
✓ 現地の最新釣果情報が得られる
地元の釣具店ならではの鮮度の高い情報が入手でき、その日のアジの回遊状況や実績のあるカラー、レンジなどの情報を教えてもらえる可能性があります。
✓ 初心者でも適切な道具選びができる
アジング初心者の場合、どのようなジグヘッドやワームを選べば良いか迷うことも多いでしょう。店員さんに相談することで、その時期に合った適切なタックルを選ぶことができます。
ただし、石田つり具店については一部のレビューで**「品揃えは多くない」「営業時間が不明」「常連や地元の人が集まるような雰囲気」**といった情報も見られます。大型釣具店のような品揃えは期待できないかもしれませんが、基本的なエサや仕掛けは入手できるようです。
次に紹介するスーパー「おどや白浜店」でも一般的な餌や仕掛けを購入できるので、安心して下さい。
「おどや白浜店」というスーパーでも釣り具が販売されているという情報もあります。こちらは車で約10分の距離にあり、食料品と一緒に釣具も購入できる便利なスポットです。大規模な釣具の買い物が必要な場合は、釣行前に館山や千倉周辺の大型釣具店で準備を済ませておくことをおすすめします。
なお、石田つり具店では乙浜沖堤への渡船サービスも行っているようです。渡船は事前予約が必要で、1人では渡船できないというルールがあるため、複数人での釣行時に利用を検討すると良いでしょう。沖堤はクロダイやメジナの魚影が濃く、本格的な釣りを楽しみたい方には魅力的な選択肢となります。
乙浜漁港のアジング攻略法と実釣レポート
- 乙浜漁港での釣果実績とターゲット魚種
- アジング以外にも楽しめる多彩な釣り方
- 実際の釣行レポートから学ぶアジングのコツ
- カマスやサバなど回遊魚も狙える好ポイント
- アオリイカも人気だがエギング禁止エリアに注意
- 港内各ポイントの特徴と使い分け
- まとめ:乙浜漁港でアジングを成功させるポイント
乙浜漁港での釣果実績とターゲット魚種
乙浜漁港は一年を通して多彩な魚種が狙える好釣り場として知られています。黒潮の影響を受けて水温が比較的高く保たれるため、南房総エリアの中でも魚影の濃さには定評があります。
アジングのメインターゲットとなるアジについては、最近1ヶ月の釣果情報でも上位にランクインしており、安定した釣果が期待できる状況です。サイズは15〜25cm程度が中心で、時期によっては30cm超えの良型も混じることがあるようです。
🐟 季節別の主なターゲット魚種
| 季節 | メインターゲット | サブターゲット |
|---|---|---|
| 春(3〜5月) | アジ、イワシ、サヨリ | メジナ、クロダイ、アオリイカ、シーバス、メバル |
| 夏(6〜8月) | アジ、イワシ、サバ | シロギス、ハゼ、イナダ、カンパチ、アオリイカ、イシダイ |
| 秋(9〜11月) | アジ、イワシ、サバ | シロギス、クロダイ、メジナ、ヒラメ |
| 冬(12〜2月) | イワシ、メジナ | クロダイ、カマス、カレイ |
アングラーズの釣果データによると、最新投稿では2025年9月16日にタイ、アジ、キス、サバが釣れているとの報告があります。これは乙浜漁港の魚種の豊富さを示す一例といえるでしょう。
アジ以外にも、サバやイワシなどの青物、カマス、メジナ、クロダイなど、ルアーでもエサ釣りでも楽しめる対象魚が豊富です。特にサビキ釣りでは、5〜6月頃からイワシやサバの回遊が始まり、夏場には小サバが入れ食い状態になることもあるとされています。
実際の釣果報告では、30匹のアジに加えて3匹のサバ、3匹のタカベ、3匹のカマスがヒットしたというケースもあり、一度の釣行で複数の魚種が楽しめる可能性が高い釣り場です。これはアジングで探っている最中に、レンジや場所を変えることで他の魚種も狙えることを示しています。
また、ルアー釣りではシーバス、イナダ、カンパチなども実績があり、20〜30g(55〜70mm)くらいのメタルジグを使用すると良いとの情報もあります。アジングロッドでは重量的に厳しい場合もありますが、ライトショアジギングタックルを併用することで、より幅広い釣りが楽しめるでしょう。
アジング以外にも楽しめる多彩な釣り方
乙浜漁港の魅力は、アジングだけでなく様々な釣り方が楽しめる懐の深さにあります。釣り場の規模が大きく、ポイントのバリエーションも豊富なため、その日の状況や気分に応じて釣り方を変えることができます。
サビキ釣りは最もポピュラーな釣り方で、初心者やファミリーにおすすめです。アジ、イワシ、サバなどが主なターゲットとなり、特に夏場は回遊が活発で数釣りが楽しめます。道路側の岸壁や港内中央の岸壁が人気ポイントで、車を横付けして快適に釣りができます。
フカセ釣りはベテラン向けの釣り方で、クロダイやメジナを狙う釣り人に人気です。特に東側の小突堤や西側の外海に面した堤防では、良型のクロダイやメジナの実績があります。また、ダンゴ釣りでクロダイを狙う遠矢国利名人のホームグラウンドとしても知られており、本格的な釣りを楽しみたい方には魅力的なフィールドです。
🎣 乙浜漁港で楽しめる釣り方一覧
| 釣り方 | ターゲット魚種 | 難易度 | おすすめポイント |
|---|---|---|---|
| サビキ釣り | アジ、イワシ、サバ、サヨリ | ★☆☆☆☆ | 道路側岸壁、港内中央 |
| アジング | アジ、メバル、カマス | ★★☆☆☆ | 常夜灯周辺、岸壁沿い |
| フカセ釣り | クロダイ、メジナ、アイゴ | ★★★★☆ | 東側小突堤、西堤防 |
| ちょい投げ | シロギス、ハゼ、メゴチ | ★★☆☆☆ | 港内全域 |
| エギング | アオリイカ | ★★★☆☆ | 岸壁2、突堤(一部禁止) |
| ショアジギング | イナダ、カンパチ、シーバス | ★★★☆☆ | 西堤防、テトラポイント |
ちょい投げ釣りでは、キス、メゴチ、ハゼなどが狙えます。港内は根掛かりが比較的少ないため、初心者でも挑戦しやすい環境です。投げ釣りの仕掛けは市販のものでOKで、エサは青イソメやパワーイソメなどを使用します。
エギングでアオリイカを狙うこともできますが、東側の小突堤など一部のエリアでは「エギ禁止」の表示があるため注意が必要です。これは泳がせ釣りやヤエン釣りを楽しむ釣り人との棲み分けのためと思われます。エギングが可能なエリアでは、秋の新子シーズンから春の親イカシーズンまで狙うことができます。
カゴ釣りは西側の外海に面した堤防で人気の釣り方です。夏場には青物の回遊が期待でき、サバ、イナダ、カンパチ、ソウダガツオなどが釣れる実績があります。遠投ウキを使ったカゴ釣りで沖目を探ることで、大型の回遊魚に出会えるチャンスが広がります。
磯場では本格的な磯釣りも楽しめます。堤防から階段を下りて磯に降りることができ、クロダイ、メジナ、イシダイ、回遊魚などが狙えます。ただし滑りやすいため、スパイク付きの靴などの装備が必要で、上級者向けのポイントといえるでしょう。
実際の釣行レポートから学ぶアジングのコツ
実際の釣行レポートを見ることで、具体的なアジングの攻略法やタックル選びのヒントが得られます。ここでは実釣情報から、乙浜漁港でのアジング成功のポイントを抽出していきます。
ある釣行レポートでは、友人と乙浜が釣れているという噂を聞き急遽訪れたという記述があります。午前3時頃に到着すると、堤防はかなり混雑しており、港の奥まった不人気なポイントに入ったようです。
とりあえず空いているポイントでスタートしましたが、すぐに友人のサビキにヒット!立て続けに私のアジングにもヒットしました。場所はあまり関係なさそうです。
この報告から、アジの群れが港内に広く入っている時は、場所をあまり選ばずに釣果が得られることが分かります。人気ポイントが混雑している場合は、あえて人が少ないエリアを攻めるのも有効な戦略といえるでしょう。
使用タックルはソアレSS アジング S704LSにソアレBB 2000SPGのコンビネーションだったとのことです。シマノのソアレシリーズはアジング専用タックルとして定評があり、繊細なアタリを取りやすく、軽量ジグヘッドの操作性にも優れています。
釣り方については、**「レンジを深く入れるとアジが釣れて表層だとカマスが釣れる」**という興味深い傾向が報告されています。これは非常に重要な情報で、ジグヘッドの重さやカウントダウンの秒数を調整することで、狙う魚種を選別できることを示しています。
💡 レンジ別ターゲット魚種
| レンジ | 主なターゲット | ジグヘッド重量(目安) |
|---|---|---|
| 表層(0〜1m) | カマス、メッキ | 0.8〜1.5g |
| 中層(2〜3m) | アジ、メバル | 1.5〜2.5g |
| 底付近(4〜5m) | 良型アジ、メバル | 2.5〜3.5g |
明け方になると良型のサバが回ってきて、日が登ってからはタカベが釣れたという報告もあり、時間帯によってもターゲットが変化することが分かります。夜明け前後の時合いは多くの魚種の活性が上がるため、積極的に狙いたい時間帯です。
また、**「周りの人もかなりの数を釣っており、相当な数が漁港に入っているようでした」**という状況説明から、群れが入っている時は広範囲で好釣果が期待できることが読み取れます。このような状況では、あまり場所移動をせずに同じポイントで粘るのも一つの戦略です。
別の釣行レポートでは、サビキ釣りとの併用について触れられています。アジの群れが見えたり周囲で盛んに釣れている場合は、テンポよく仕掛けを投入し、コマセの量を増やして群れを足止めさせるというテクニックが紹介されています。これはアジングでも応用でき、ヒットパターンが見つかったら同じアクションを繰り返すことが効果的でしょう。
カマスやサバなど回遊魚も狙える好ポイント
乙浜漁港の魅力の一つが、アジだけでなくカマスやサバなどの回遊魚も同時に狙えるという点です。アジングのタックルでこれらの魚種にも対応できるため、一つの釣行で多彩な魚との出会いが期待できます。
カマスは秋から冬にかけて特に活性が高くなる魚種で、表層をメタルジグやワームで探ることで狙うことができます。前述の釣行レポートでも、表層ではカマスが釣れたという報告があり、アジングタックルで十分対応可能です。
カマスは捕食が積極的で引きも強いため、アジングの合間に良いアクセントとなります。サイズは20cm前後が中心ですが、時には30cmを超える良型も混じることがあります。カマスの歯は鋭いため、ワームが切られることもありますが、それも含めてゲーム性が高い魚種です。
🎯 回遊魚別の狙い方
| 魚種 | 狙い方 | おすすめルアー | ヒットレンジ |
|---|---|---|---|
| カマス | 表層の早巻き | メタルジグ、バイブレーション | 表層〜1m |
| サバ | 中層のただ巻き | 小型メタルジグ、ワーム | 1〜3m |
| イナダ | 遠投からの探り | 20〜30gメタルジグ | 全層 |
| メッキ | 表層の早巻き | 小型プラグ、ワーム | 表層 |
サバも乙浜漁港では一年を通して狙える魚種です。特に初夏から秋にかけては小サバの群れが入ることが多く、サビキ釣りでは入れ食い状態になることもあります。アジングでも中層をただ巻きすることでヒットし、30cm程度のサバが3匹釣れたという報告もあります。
サバは引きが強く、アジングロッドでは良いファイトが楽しめます。ただし、群れで回遊しているため、1匹釣れると連続でヒットすることも多く、手返しの速さが数を伸ばすコツとなります。
夏場にはイナダやショゴ(小カンパチ)などの青物も回遊してきます。これらの魚種はアジングタックルでは少々パワー不足ですが、ライトショアジギングタックルを用意しておくことで対応できます。20g前後のメタルジグで狙うのが一般的で、西堤防のテトラポイントや外海側が実績ポイントです。
また、**メッキ(ギンガメアジやロウニンアジの幼魚)**も狙える魚種です。夏から秋にかけて接岸し、表層を高速で泳ぎ回る姿が確認できます。メッキは小型のプラグやワームに好反応を示し、スピード感のある釣りが楽しめます。
これらの回遊魚を狙う際のポイントは、群れの回遊ルートを見極めることです。港内を観察し、小魚が跳ねていたり、鳥が集まっていたりする場所があれば、そこに回遊魚がいる可能性が高いといえます。また、潮の流れが効いているタイミングや、潮目が形成されている場所も要チェックです。
アオリイカも人気だがエギング禁止エリアに注意
乙浜漁港はアオリイカの好ポイントとしても知られており、エギングやヤエン釣りを楽しむアングラーも多く訪れます。しかし、一部のエリアでは**「エギング禁止」の表示があるため、細心の注意が必要**です。
特に東側の小突堤については、明確に**「エギ禁止」と書いてある**との情報があります。この理由として考えられるのは、泳がせ釣りやヤエン釣りでアオリイカを狙う釣り人との棲み分けです。
アオリイカ以外にもこの堤防からはウキフカセ釣りでのクロダイ、メジナ、ウキ釣り、カゴ釣りでアジ、ちょい投げ釣りでキス、夏にはメタルジグで回遊魚も狙える人気の釣り場です。
エギング禁止エリアでは、ワームを使用したアジングも控えるべきかどうか判断が難しいところです。一般的にエギング禁止とは、エギ(餌木)を使用した釣りを指すため、ジグヘッド+ワームのアジングは該当しないと解釈できますが、周囲の釣り人とのトラブルを避けるためには配慮が必要でしょう。
🦑 アオリイカが狙えるポイントと注意点
| ポイント | エギング可否 | 注意事項 |
|---|---|---|
| 東側小突堤 | ❌ 禁止 | 泳がせ・ヤエンのみ |
| 道路側岸壁 | ⚠️ 要確認 | 看板を確認 |
| 港内中央岸壁2 | ✅ 可能 | 他の釣り人に配慮 |
| 西堤防 | ✅ 可能 | テトラ帯は足場注意 |
エギングが可能なエリアでは、秋の新子シーズン(9〜11月)と春の親イカシーズン(3〜5月)に良型のアオリイカが狙えます。特に常夜灯周辺は実績が高く、夜釣りでのエギングが効果的です。
アジングとエギングを両立させたい場合は、タックルを2セット用意しておくのも一つの方法です。アジの活性が低い時間帯にエギングに切り替える、あるいはその逆といった使い分けができれば、釣果のチャンスが広がります。
また、**コウイカ(スミイカ)**も乙浜漁港では釣れる実績があります。コウイカは底付近に生息しているため、エギを底まで沈めてからシャクるのが基本的な釣り方です。アジングの延長で、重めのジグヘッドを使って底を探っている際にヒットすることもあるかもしれません。
いずれにしても、釣り場のルールを遵守し、他の釣り人との共存を図ることが最優先です。エギング禁止の看板がある場所では、たとえルアーであっても使用を控える配慮が、釣り場を守ることにつながります。不明な点があれば、地元の釣具店で確認するのが確実でしょう。
港内各ポイントの特徴と使い分け
乙浜漁港は広大な釣り場であり、ポイントごとに特徴が異なるため、状況に応じて使い分けることが釣果アップの鍵となります。ここでは主要なポイントの特徴を整理し、アジングにおける活用法を解説します。
①道路側のポイント(魚市場前の岸壁)
最も手軽にアクセスでき、車を横付けできる人気エリアです。足場が良く広いため、初心者やファミリー向けです。常夜灯があるため夜釣りにも適しており、アジングの入門ポイントとして最適でしょう。水深は5m程度で、岸壁沿いを丁寧に探ることで安定した釣果が期待できます。
②東側の小突堤
水深があり、外海に近い好ポイントですが、「エギング禁止」の制約があります。アジングロッドで探る分には問題ないと思われますが、混雑時は避けた方が無難かもしれません。クロダイやメジナ狙いの釣り人が多いため、ウキ釣りの仕掛けと絡まないよう注意が必要です。
③港内中央の岸壁1
車止めロープの手前に位置し、車を横付けできます。ただし船が停泊している場合があるため、船の出入りに注意が必要です。ミオ筋やスロープがあり、アジが回遊しやすいポイントです。タイミングが良ければサビキでもアジングでも入れ食いになることがあります。
④港内中央の岸壁2
乙浜港で最も釣りスペースが広いエリアです。混雑を避けてゆったりと釣りを楽しみたい場合におすすめです。クロダイ狙いのフカセ釣りや団子釣りにも人気で、多様な釣り方が可能です。岸壁の角や先端は潮の流れが効きやすく、魚の活性が上がりやすいポイントです。
📍 ポイント別推奨度マトリクス
| ポイント | 初心者 | 中級者 | 上級者 | ファミリー | 夜釣り |
|---|---|---|---|---|---|
| 道路側岸壁 | ⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐ | ⭐⭐ | ⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐ |
| 東側小突堤 | ⭐ | ⭐⭐ | ⭐⭐⭐ | ⭐ | ⭐⭐ |
| 港内中央岸壁1 | ⭐⭐ | ⭐⭐⭐ | ⭐⭐ | ⭐⭐ | ⭐⭐ |
| 港内中央岸壁2 | ⭐⭐ | ⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐ | ⭐⭐ | ⭐⭐ |
| 港内中央突堤 | ⭐ | ⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐ | ⭐ | ⭐⭐ |
| 西堤防 | ⭐ | ⭐⭐ | ⭐⭐⭐ | ⭐ | ⭐⭐ |
| テトラポイント | ❌ | ⭐⭐ | ⭐⭐⭐ | ❌ | ⭐ |
| 磯ポイント | ❌ | ⭐ | ⭐⭐⭐ | ❌ | ⭐ |
⑤港内中央の突堤
足場が細くなっているため、初心者やファミリーにはあまり推奨されません。テトラの周りが黒鯛やアジの好ポイントですが、藻があるため根掛かりに注意が必要です。中級者以上で、根掛かり回避のテクニックを持っている方向けといえます。
⑥西堤防(外海側)
外海に面した折れ曲がった形の堤防で、潮通しが良いため魚種が豊富です。カゴ釣りで青物を狙う釣り人に人気ですが、アジングでも実績があります。ただし、全体にテトラポッドが組まれており、足場はあまり良くありません。風や波の影響を受けやすいため、天候の良い日を選ぶことが重要です。
⑦テトラポイント
沖へ突き出る形の堤防で、港への入口付近のため潮通しが良く、様々な魚種の活性が上がりやすい場所です。テトラは高さがあり、波の影響も受けやすいため、上級者向けのポイントです。ライフジャケット着用は必須で、滑りにくい靴も必要です。
⑧磯ポイント
本格的な磯釣り装備が必要な上級者向けのエリアです。クロダイ、メジナ、イシダイ、回遊魚などが狙えますが、スパイク付きの靴や磯竿などの専用装備が必須です。アジングで攻めるには難易度が高いため、慣れた方のみが挑戦すべきでしょう。
ポイント選びの基本は、風向きや潮の流れ、時間帯を考慮することです。北風が強い日は港内の岸壁が有利ですし、南風なら外海側の堤防も選択肢に入ります。また、朝夕のマズメ時は外海側、日中は港内と使い分けるのも効果的です。
まとめ:乙浜漁港でアジングを成功させるポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- 乙浜漁港は千葉県南房総市にある大型漁港で、アジングをはじめ多彩な釣りが楽しめる
- 過去に駐車禁止措置があったが、現在は船の出入りを妨げなければ釣り可能な状況である
- 車を釣り座のすぐ後ろに横付けできるため、荷物の運搬が楽で利便性が高い
- トイレが港内に2箇所設置されており、ファミリーフィッシングにも適している
- 道路側の岸壁は足場が良く初心者向けで、常夜灯があるため夜釣りにも最適である
- アジングのターゲットは15〜25cm程度のアジが中心で、時期によっては30cm超えも期待できる
- 季節を通じてアジ、イワシ、サバ、カマス、メジナ、クロダイなど多彩な魚種が狙える
- 夜釣りでは常夜灯周辺の明暗の境目を狙うことで効率的にアジを狙うことができる
- レンジを深くするとアジ、表層だとカマスというように、レンジで魚種を選別できる
- 東側の小突堤など一部エリアでは「エギング禁止」の表示があるため注意が必要である
- 石田つり具店が港のすぐ近くにあり、エサや仕掛けの購入、最新釣果情報の入手が可能である
- 港内各ポイントで特徴が異なるため、風向きや潮の状況に応じて使い分けることが重要である
- サビキ釣りやフカセ釣り、ちょい投げなど、アジング以外の釣り方も併用できる
- カマスやサバなどの回遊魚も同時に狙え、一度の釣行で多彩な魚種との出会いが期待できる
- マナーを守り、ゴミの持ち帰りや違法駐車をしないことで、釣り場を守ることができる
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 乙浜漁港の釣果・釣り場情報【2025年最新】 – アングラーズ
- 乙浜港(おとはまこう)の釣り場 – 千葉県のおすすめ海釣り場ガイド
- 乙浜漁港で釣れたアジの釣り・釣果情報 – アングラーズ
- 初心者から上級者まで楽しめる楽園![乙浜港]完全釣り場ガイド
- 乙浜港の釣り場とポイント 釣り方 釣れる魚 堤防 磯 カゴ釣り 青物 クロダイ 千葉県
- 「車横付け&トイレ完備で安心」ファミリーにも優しい釣り場『乙浜港』を紹介【千葉】
- アジ カマス サバ タカベ | 千葉 塩浦港~乙浜港 アジング サバ
- 乙浜港のサビキ釣りで小サバ&イワシを50尾キープ【千葉】
- 乙浜港の釣り – 房総タウン.com
- 【2025年最新版】乙浜港の釣り場・周辺設備情報
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