愛媛県の佐多岬は、アジングファンの間で「聖地」と呼ばれる超一級ポイントです。尺アジ(30cm以上)はもちろん、ギガアジ(40cm超)、さらにはテラアジ(50cm近い)クラスまで狙える夢のようなフィールドとして全国から釣り人が訪れています。瀬戸内海と宇和海の両方に面した独特の地形と潮流が、大型アジの回遊ルートとなっているのです。本記事では、インターネット上に散らばる佐多岬アジングの貴重な情報を収集・分析し、実際の釣果報告やタックル情報、ポイント選びのコツなどを徹底的に解説していきます。
佐多岬でアジングを始めようと考えている方、より大きなアジを釣りたい方、あるいは一度は訪れてみたいと思っている方にとって、この記事は必読の内容となっています。地元の釣り人たちのブログや釣行記録から得られた生の情報をもとに、佐多岬アジングの魅力と攻略法を余すところなくお伝えします。
この記事のポイント |
---|
✓ 佐多岬がアジングの聖地と呼ばれる理由と大型が釣れるメカニズム |
✓ ベストシーズンは秋から冬、特に新月の大潮が狙い目 |
✓ キャロやジグ単での釣り方と効果的なワーム選択 |
✓ 実績ポイントの特徴と潮の読み方による攻略法 |
佐多岬のアジングで大型が狙える理由と基本情報
このセクションでは以下の内容を解説します:
- 佐多岬がアジングの聖地と呼ばれる理由
- 佐多岬アジングのベストシーズンは秋から冬
- 尺アジ・ギガアジが狙える実績ポイントの特徴
- 潮の流れが釣果を左右する重要な要素
- デイゲームでも釣果が期待できる
- 外向きポイントでの釣りが大型への近道
佐多岬がアジングの聖地と呼ばれる理由
佐多岬半島は四国の最西端に位置し、瀬戸内海と宇和海に挟まれた日本一細長い半島として知られています。この独特の地形により、両側から異なる潮流が流れ込み、複雑な潮の変化が生まれます。この環境こそが、大型アジが集まる理由なのです。
瀬戸内海側と宇和海側では潮の満ち引きのタイミングが異なり、半島の先端付近では激しい潮のぶつかりが発生します。このような場所では上昇流や下降流が生じ、プランクトンや小魚が集まりやすくなります。その結果、ベイトフィッシュを追って大型のアジが回遊してくるという好循環が生まれるわけです。
「アジングの聖地『佐田岬』!と聞いて夢を見るために佐田岬に通い始めた頃、何も知らない佐田岬で道に迷ったり、獣道を走ったり…ここが聖地!?という疑問を持つこともありました。」
初めて訪れる釣り人にとっては、確かに「本当にここが聖地なのか?」と疑問に思うかもしれません。佐多岬は観光地化されたポイントではなく、アクセスの悪い場所も多く存在します。しかし、適切なポイント選びと潮のタイミングを合わせることで、他では考えられないような大型アジとの出会いが待っています。
実際の釣果報告を見ると、40cm超のギガアジや、さらには48cmという驚異的なサイズの報告も複数確認できます。20cm台の豆アジが主体となる都市部の漁港とは明らかに次元が異なるフィールドだと言えるでしょう。
佐多岬が「聖地」と呼ばれる所以は、単に釣れるからではなく、アングラーの夢である超大型アジに出会える可能性が高いという点にあります。全国のアジングファンが一度は訪れたいと憧れる場所なのです。
佐多岬アジングのベストシーズンは秋から冬
佐多岬でのアジングは、秋から冬にかけてがハイシーズンとなります。特に10月から12月にかけての期間は、脂の乗った大型アジが狙える最高のタイミングです。この時期は水温が徐々に下がり始め、アジが荒食いする季節でもあります。
🎣 佐多岬アジングのシーズナルパターン
時期 | 特徴 | 狙えるサイズ | おすすめ度 |
---|---|---|---|
春(3~5月) | 小型が中心、数釣り可能 | 15~25cm | ★★☆☆☆ |
夏(6~8月) | 活性は高いが小型主体 | 15~23cm | ★☆☆☆☆ |
秋(9~11月) | 大型が接岸し始める | 25~40cm超 | ★★★★★ |
冬(12~2月) | ギガアジのベストシーズン | 30~48cm | ★★★★★ |
「こういう個体は10月までがピークで以降、脂がなくなっていきます。(瀬戸内側」
出典:佐田岬アジング
この情報から分かるように、脂の乗った個体を狙うなら10月までがピークとなります。ただし、これは瀬戸内側での話であり、宇和海側では若干パターンが異なる可能性もあります。
特に注目すべきは新月の大潮のタイミングです。多くの釣行記録で「新月の大潮」に好釣果が集中していることが確認できます。月明かりが少なく、潮の流れが強い新月大潮の夜は、大型アジの活性が最も高まる条件が揃うのです。
また、冬場でも釣果が期待できるのが佐多岬の魅力です。一般的に冬はアジングのオフシーズンとされることが多いですが、佐多岬では12月から1月にかけても40cm超の釣果報告が複数見られます。寒さに耐えられる装備を整えれば、真冬でも夢のような釣果に恵まれる可能性があるのです。
ただし、冬場は天候が荒れやすく、強風や時化により釣行できない日も増えます。事前の天気予報チェックと、現地の状況判断が重要になってきます。安全を最優先に、無理のない釣行計画を立てることが大切です。
尺アジ・ギガアジが狙える実績ポイントの特徴
佐多岬には数多くの漁港や磯場が点在していますが、大型アジが狙えるポイントにはいくつかの共通した特徴があります。これらの特徴を理解することで、初めて訪れる場所でもポイント選びの精度を高めることができます。
まず重要なのが潮の流れの変化が生じる場所です。本流がぶつかる反転流ポイント、潮と潮がぶつかり合う場所、急に水深が変わる駆け上がりなど、何らかの変化がある場所に大型アジは集まりやすくなります。平坦な海底よりも、地形に起伏がある場所の方が圧倒的に有利です。
「私の佐田岬のアジングの経験の中で、3度だけ行ったことがあるポイントがあります。なぜ釣れるのに3回?って思われるかもしれません・・・でも実際に体験されると同じように感じると思います。釣れればいいと言うもんじゃないってことを。ここは私が佐田岬で通ったポイントの中で最も釣れた波止です!釣れ方は桁外れな上、釣れるアジのサイズも特大でした!そして、3回行って毎回爆釣することができました♪」
この記述は非常に興味深いものです。あまりに釣れすぎて、逆に面白みがなくなってしまったというのです。これは佐多岬のポテンシャルの高さを物語るエピソードと言えるでしょう。
📍 大型アジが狙えるポイントの特徴
- ✅ 潮通しが良く、本流が当たる場所
- ✅ 反転流や上昇流が発生する地形
- ✅ 瀬戸内側と宇和海側の潮がぶつかる場所
- ✅ 水深10~30mで変化に富んだ地形
- ✅ 常夜灯があり、ベイトフィッシュが集まりやすい
- ✅ テトラ帯や磯場など、ストラクチャーがある
ただし、具体的なポイント名については、地元の釣り人への配慮や環境保護の観点から、ここでは詳細を控えさせていただきます。実際に現地を訪れ、潮の流れや地形を観察しながら自分なりのポイントを開拓していくのも、佐多岬アジングの醍醐味の一つです。
また、佐多岬半島は非常に長いため、風向きによってポイントを選べるというメリットもあります。北風が強い日は宇和海側、南風が強い日は瀬戸内側といった具合に、釣行日の風向きに応じて反対側に回ることで、比較的穏やかな条件で釣りができる可能性が高まります。
潮の流れが釣果を左右する重要な要素
佐多岬でのアジングにおいて、潮の流れの理解は釣果を大きく左右する最重要ファクターです。潮の動きを読めるかどうかで、同じポイントでも釣果に天と地ほどの差が出ることがあります。
瀬戸内側では、満ち潮が西から東へ流れることを「本流」と呼びます。この本流が効いているタイミングこそが、大型アジの活性が高まる時間帯となります。潮が動き始めた直後、あるいは最も速く流れているタイミングで釣りができるよう、潮見表を確認して釣行計画を立てることが重要です。
🌊 潮の状況と釣果の関係
潮の状態 | アジの活性 | 釣り方のポイント | 釣果期待度 |
---|---|---|---|
大潮の潮止まり前後 | 低~中 | ボトム中心に探る | ★★☆☆☆ |
潮が動き始め | 高 | 中層~表層も意識 | ★★★★☆ |
本流が最も速い時 | 最高 | キャロで遠投、流れに乗せる | ★★★★★ |
下げ潮5~6分 | 高 | 反転流ポイントが有効 | ★★★★☆ |
「暗くなった頃にイカがまわってきたので早速エギング〜食べる分だけ狩っときました。沖に投げて放置してると まぁまぁサイズのケンサキ!潮が速くなってきたのでイサキを狙ってみると」
出典:佐田岬アジング
この記述からも分かるように、潮が速くなったタイミングで魚の活性が上がることが多いようです。潮止まりの時間帯は比較的活性が低く、潮が動き出すと一気に食いが立つというパターンが多く見られます。
特に注目すべきは、佐多岬では満潮と干潮の両方で釣果が出ているという点です。一般的には満潮前後が良いとされることが多いアジングですが、佐多岬では干潮時でも適切なポイントを選べば大型が釣れるという報告があります。これは潮の流れが複雑に変化する佐多岬特有の現象かもしれません。
潮の流れが速すぎる場合は、リグが流されてしまい釣りにならないこともあります。そのような時は、より重いキャロライナリグを使用したり、流れの緩いエリアを探したりする柔軟な対応が必要です。逆に潮が緩すぎる場合は、アジの活性自体が低下している可能性が高いため、ポイント移動も視野に入れるべきでしょう。
デイゲームでも釣果が期待できる
一般的にアジングはナイトゲームが主流とされていますが、佐多岬ではデイゲーム(日中の釣り)でも十分な釣果が期待できます。これは佐多岬の大きな魅力の一つと言えるでしょう。
「ポイントに到着し風も弱い状況の中で釣りをします。だいたいお昼過ぎくらいにスタートとなりました。海中の様子はどうなっているのか?と覗き込むと…即アジの群れを目視できたのでキャスト。その付近を引いてくるとすぐにヒット。幸先よくサイトで20cmあるかないかのサイズ。その後も次々とただ巻きでアタってくるので活性はいいようです。」
デイゲームの利点は、まず安全性が高いという点です。夜間の釣りには足元が見えにくい、疲労が溜まりやすいなどのリスクがありますが、日中であればそのような心配が軽減されます。また、海中の様子が目視できるため、アジの群れを直接確認しながら釣りができる「サイトフィッシング」も可能です。
☀️ デイゲームでの攻略ポイント
- ✅ 水面を観察してアジの群れやライズを確認
- ✅ 透明度が高い日は少し沖を狙う
- ✅ 日が高い時間帯はボトム寄りを探る
- ✅ 回遊待ちの姿勢で複数ポイントをランガン
- ✅ 朝夕のまずめ時は特にチャンス
ただし、デイゲームではナイトゲームに比べてサイズが小さめになる傾向があるようです。尺アジやギガアジを狙うのであれば、やはり夜間の釣りの方が確率は高いと言えるでしょう。とはいえ、20cm後半クラスであれば日中でも十分に狙えますし、数釣りを楽しむにはデイゲームも十分に選択肢となります。
また、デイゲームでは小型のゼンゴ(小アジ)が非常に多くヒットするという情報もあります。大型を狙いたい場合は、後述するワームサイズの調整などで小型を避ける工夫が必要になってくるでしょう。
外向きポイントでの釣りが大型への近道
佐多岬で真に大型のアジを狙うのであれば、外向き(沖向き)のポイントでの釣りが効果的です。漁港内でも釣れないわけではありませんが、40cm超のギガアジクラスを狙うのであれば、潮通しの良い外向きポイントの方が圧倒的に有利だと言えます。
外向きポイントの特徴は、本流が直接当たり、水深も深く、潮の流れも速いという点です。これらの条件が揃うことで、沖を回遊する大型のアジが接岸してくる確率が高まります。ただし、その分釣りの難易度も上がります。
🎯 外向きポイントでの注意点
項目 | 内容 |
---|---|
タックル | より強めのロッド、太めのライン |
リグ | 14~21gのキャロライナリグが基本 |
安全対策 | ライフジャケット必須、足場の確認 |
天候 | 風と波の状況を事前に確認 |
時間帯 | 夜間が中心、潮の動きを重視 |
「僕のキャロの釣りは外向き、距離30〜80m、水深10〜30m、潮流0〜3knで最大時は人が小走りする位の速さ。さらに潮がぶつかる場所では上昇、下降流が発生するので難易度MAXですねw」
この記述からも分かるように、外向きポイントでの釣りは非常に難易度が高いものです。潮の流れが速く、上昇流や下降流が複雑に発生する環境では、リグのコントロールが困難になります。しかし、その難しさを克服することで、他では味わえないような大型アジとの出会いが待っているのです。
外向きポイントでは、風の影響も大きく受けます。特に冬場は北西の季節風が強く吹くことが多く、体感温度も一気に下がります。防寒対策は十分すぎるほどに準備しておくべきでしょう。また、波しぶきがかかることもあるため、防水性の高いウェアも必要です。
初めて佐多岬を訪れる方は、まずは漁港内などの比較的穏やかなポイントで様子を見て、慣れてきたら外向きポイントにチャレンジするというステップを踏むのが賢明かもしれません。
佐多岬アジングで使うべきタックルとテクニック
このセクションでは以下の内容を解説します:
- ロッドは9フィート前後のキャロ対応モデルが理想
- ジグヘッドは1~2gを基本に重めのキャロも用意
- ワームは大型を狙うなら3インチ以上がおすすめ
- PEラインとリーダーのバランスが釣果を分ける
- キャロを使った遠投の釣りが効果的
- ゼンゴ(小型アジ)をかわす工夫が必要
- まとめ:佐多岬アジングで大型を手にするために
ロッドは9フィート前後のキャロ対応モデルが理想
佐多岬でのアジングでは、遠投性能と感度のバランスが取れたロッド選びが重要です。一般的なアジングロッドは6~7フィート台が主流ですが、佐多岬の外向きポイントで大型を狙うのであれば、9フィート前後のやや長めのロッドが有利に働きます。
長めのロッドを選ぶ理由は、第一に飛距離です。外向きポイントでは30~80mもの遠投が必要になることがあり、短いロッドではそこまでの距離を出すことが困難です。また、長いロッドは潮の流れが速い状況下でもリグをコントロールしやすく、ラインメンディングもしやすいというメリットがあります。
🎣 佐多岬アジングに適したロッドスペック
項目 | 推奨スペック | 理由 |
---|---|---|
長さ | 8.6~9.3フィート | 遠投性能とコントロール性 |
硬さ | ML~MH | 14~21gのキャロに対応 |
感度 | 高感度カーボン | ボトムの変化を把握するため |
グリップ | セパレート推奨 | 遠投時の振り抜き性能 |
「早速このロッドにタングステンキャロ14gをセットしてキャストしてみますが流石9.3ft、よく飛びます。」
実際の使用例として、エバーグリーンのプロスペクターSPRS-93MH-Tという9.3フィートのロッドが紹介されています。ただし、この釣り人は感度の面で若干不満を感じたようで、エギング用のリライアンスというロッドの方が使いやすかったとコメントしています。
このことから分かるのは、単に長ければ良いというわけではなく、感度とのバランスが重要だということです。特に佐多岬のような潮の流れが複雑な場所では、ボトムの変化やアタリの種類を判別できる感度が釣果を左右します。
もう一つのタックル例として、マニューバやサバトといったロッドが挙げられています。これらは高感度で知られるロッドであり、遠投性能よりも感度を重視した選択と言えるでしょう。釣り場の状況や個人の釣りスタイルに応じて、適切なロッドを選ぶことが大切です。
また、ジグ単(ジグヘッド単体)での釣りを中心に行うのであれば、6~7フィート台のアジング専用ロッドでも十分対応可能です。漁港内での釣りや、キャロを使わないスタイルであれば、むしろそちらの方が操作性が高く扱いやすいでしょう。
ジグヘッドは1~2gを基本に重めのキャロも用意
佐多岬でのアジングでは、ジグヘッドの重さ選択が釣果に直結します。基本となるのは1~2g程度のジグヘッドですが、状況に応じて7~21gのキャロライナリグも使い分ける必要があります。
ジグ単(ジグヘッド単体)での釣りは、主に漁港内や潮の流れが緩いポイントで有効です。1gであれば軽いアクションでゆっくりとフォールさせることができ、スレていないアジに対して効果的です。1.2~1.8gは最もスタンダードな重さで、様々な状況に対応できます。
⚖️ リグの重さと使い分け
リグタイプ | 重さ | 使用場面 | 飛距離 |
---|---|---|---|
ジグ単 | 0.8~1.2g | 漁港内、潮緩い | 20~30m |
ジグ単 | 1.5~2.0g | 標準的な状況 | 30~40m |
キャロ | 7~14g | 外向き、潮速い | 50~70m |
キャロ | 18~21g | 激流、超遠投 | 70~90m |
「タングステン21gで違う流れを狙うと メタボな尺ちゃん!」
出典:佐田岬アジング
21gという重さは一般的なアジングからすると非常に重いリグですが、佐多岬の激流ポイントではこのような重さが必要になることもあります。タングステン素材を使用することで、同じ重さでも鉛よりコンパクトになり、感度も向上するため、積極的に採用したいところです。
ジグヘッドの形状も重要な要素です。ラウンド型は最も基本的な形状で汎用性が高く、アーキー型は潮の流れに強く、ダート型は機敏なアクションを演出できます。佐多岬では、土肥富のレンジクロスヘッドやラッシュヘッドといった製品が実績を上げているようです。
また、フックサイズも大型アジ狙いでは重要です。小さすぎるフックでは40cm超のアジをしっかりフッキングできない可能性があります。ワームサイズに合わせて、適切なフックサイズを選択しましょう。ただし、「ジャコフック」と呼ばれる特殊なフックは、エステルラインには向いていてもPEラインでは使いにくいという意見もあるため、注意が必要です。
キャロライナリグを自作している釣り人も多いようです。市販品でも良いですが、自分の釣りスタイルに合わせて重さや仕様をカスタマイズできる自作リグは、佐多岬のような特殊な環境では有利に働くかもしれません。
ワームは大型を狙うなら3インチ以上がおすすめ
佐多岬で大型アジを狙う際、ワーム選びは非常に重要な要素となります。一般的なアジングでは2~2.5インチのワームが主流ですが、佐多岬で尺アジ・ギガアジを狙うのであれば、3インチ以上の大きめのワームが効果的です。
大きなワームを使う理由は、小型のゼンゴ(豆アジ)をかわすためと、大型のアジにしっかりアピールするためです。佐多岬では25cm以下の小型アジも非常に多く、小さなワームではそれらが先に食いついてしまい、本命の大型とコンタクトする前にワームがボロボロになってしまうことがあります。
🐛 佐多岬で実績のあるワーム
ワーム名 | サイズ | 特徴 |
---|---|---|
ペケリング | 3インチ | 細身でナチュラルなアクション |
アジソフト | 3インチ | 柔らかい素材で食い込み良好 |
イージーシェイカー | 3.5インチ | バス用だが柔軟性抜群 |
Eシェイカー | 2.5インチ | 中間的なサイズ感 |
「秘密兵器のワームは、師匠から教えてもらったこれ!ケイテック イージーシェイカー3.5インチ。こちらバス釣りのワームですが、その名のごとく、ダウンショット(シェイキング)に最適に作られているため、ワーム自体が非常に柔らかいのです。」
この3.5インチというサイズは、一般的なアジングからするとかなり大きめです。しかし、48cmという驚異的なサイズのアジを釣り上げた実績があることから、大型狙いには非常に有効だと言えるでしょう。バス釣り用のワームをアジングに流用するという発想も興味深いところです。
ワームのカラーも重要な要素です。佐多岬では以下のようなカラーが実績を上げています:
- クリアグローレッド:夜間に効果的、グローで存在をアピール
- グローチャート:常夜灯周りで抜群の実績
- ホワイトグロー:水が濁っている時に有効
- クリア系:水が澄んでいる時のナチュラルアピール
季節によってアジが捕食しているベイトが異なるため、それに合わせたサイズとカラーの選択が重要です。秋から冬にかけてはキビナゴがメインベイトとなるため、シルバー系やクリア系のカラーが有効になることが多いようです。
また、複数のワームを用意しておき、状況に応じてローテーションすることも大切です。アジの活性が高い時は大きめのワームで効率良く、活性が低い時は小さめのワームで丁寧に誘うといった使い分けが釣果を伸ばすコツとなります。
PEラインとリーダーのバランスが釣果を分ける
佐多岬でのアジングでは、ラインシステムの選択も重要な要素です。多くのベテランアングラーがPEラインを使用しており、その理由は感度の高さと遠投性能にあります。エステルラインも選択肢の一つですが、大型狙いではPEラインの方が安心感があるでしょう。
PEラインの号数としては0.3~0.6号が一般的です。細すぎると強度に不安が残り、太すぎると風の影響を受けやすくなります。0.4号あたりが最もバランスが良いと考えられます。ただし、外向きポイントで激流と戦う場合は0.6号程度の太さがあった方が安心です。
🧵 推奨ラインシステム構成
用途 | PEライン | リーダー | ノット |
---|---|---|---|
漁港内・ジグ単 | 0.3~0.4号 | フロロ4~5lb | FGノット |
外向き・キャロ | 0.4~0.6号 | フロロ5~6lb | FGノット |
激流ポイント | 0.6号 | Vハード2号 | FGノット |
「ロッド マニューバ、サバト リール バンキ ラインpe06.04 リーダー vハード2号」
出典:佐田岬アジング
この構成を見ると、PEライン0.6号と0.4号を使い分け、リーダーにはVハード2号(おそらく8lb程度)という比較的太めの設定になっています。これは外向きポイントでの激流に対応するための選択と考えられます。
リーダーの長さは1~1.5m程度が標準的です。短すぎるとPEラインが岩などに直接触れてしまうリスクがあり、長すぎるとキャスト時にトラブルが発生しやすくなります。また、夜間の釣りではリーダーが見えにくいため、ヘッドライトで照らしながら結束することになります。
ノットはFGノットが最も信頼性が高いとされています。強度が高く、結び目が小さいため、ガイドへの引っかかりも少なくなります。ただし、FGノットは結ぶのに少し時間がかかるため、より簡単な電車結びやSCノットを使用する釣り人もいます。釣行前に自宅で練習しておくことをおすすめします。
また、大型のアジとやり取りする際はドラグ設定も重要です。締めすぎるとフックアウトやラインブレイクの原因となり、緩すぎると主導権を握れません。リーダーの強度の60~70%程度に設定するのが一般的な目安とされています。
高切れ(リグやルアーだけが飛んでいってしまうトラブル)も佐多岬では頻繁に発生するようです。特に小型のゼンゴが大量に群れている状況では、ラインに次々と魚が引っかかり、それが原因で高切れすることもあります。こまめにラインをチェックし、傷がある部分はカットして結び直すことが大切です。
キャロを使った遠投の釣りが効果的
佐多岬で大型アジを狙う上で、キャロライナリグ(通称:キャロ)は非常に有効な釣り方です。ジグ単では届かない沖のポイントを攻めることができ、潮の流れが速い状況でもしっかりボトムまでリグを届けることができます。
キャロライナリグは、シンカー(おもり)とジグヘッドを離して配置する仕掛けで、シンカーで飛距離を稼ぎつつ、ジグヘッドとワームは軽やかにアクションさせることができるという特徴があります。佐多岬では7~21gという幅広い重さのキャロが使用されています。
⚙️ キャロライナリグのセッティング
- 🎯 シンカーの重さ:7g(近距離)~21g(超遠投・激流)
- 🎯 リーダーの長さ:50~100cm(状況により調整)
- 🎯 ジグヘッド:1~2g程度
- 🎯 ワーム:3~3.5インチ
- 🎯 素材:タングステン推奨(感度と飛距離)
「僕のキャロの釣りは外向き、距離30〜80m、水深10〜30m、潮流0〜3knで最大時は人が小走りする位の速さ。さらに潮がぶつかる場所では上昇、下降流が発生するので難易度MAXですねw。大体こんなポイントでやってますので感度が悪いと根掛かりしまくる、違う魚を掛けるなど、釣りにならないのですよ。」
この記述から分かるように、キャロを使った釣りは非常に難易度が高いものです。しかし、その難しさを乗り越えた先に、ギガアジクラスとの出会いが待っているのです。
キャロを使う際の基本的なアクションは以下の通りです:
- フルキャストで沖へ飛ばす:できるだけ遠くへ投げる
- カウントダウンでボトムを取る:着水から着底までをカウント
- ゆっくりとしたリトリーブ:ハンドル1回転3~5秒程度
- 時々フォールを入れる:巻きを止めてテンションフォール
- アタリがあれば即アワセ:向こうアワセでは乗りにくい
潮の流れが速い場合、投げた瞬間からリグが流されていきます。この流れを利用してドリフトさせるのも効果的なテクニックです。ただし、あまりにも流されすぎる場合は、より重いシンカーに変更するか、斜め上流に投げて流れに乗せるなどの工夫が必要です。
キャロの釣りで注意すべき点は根掛かりです。ボトムを探る釣りである以上、根掛かりは避けられませんが、頻繁に根掛かりするようであればリグが重すぎるか、ボトムから離す意識が足りない可能性があります。ボトムをズル引きするのではなく、ボトムから30~50cm程度を泳がせるイメージを持つと良いでしょう。
また、キャロを自作している釣り人も多いようです。タングステン素材のシンカーを使い、自分好みの重さや形状に仕上げることで、より釣りやすいリグを作ることができます。市販のキャロシンカーも多数販売されていますので、まずはそちらから始めるのも良いでしょう。
ゼンゴ(小型アジ)をかわす工夫が必要
佐多岬でのアジングにおいて、最も頭を悩ませる問題の一つが「ゼンゴ」の存在です。ゼンゴとは小型のアジ(20~25cm程度)のことで、数が非常に多く、大型を狙っている最中に先に食いついてしまうことがよくあります。
ゼンゴが多い状況では、キャストする度に小型がヒットし、本命の大型アジを狙う時間が減ってしまいます。また、ワームがすぐにボロボロになってしまい、消耗も激しくなります。そのため、いかにゼンゴをかわして大型とコンタクトするかが重要なテクニックとなります。
❌ ゼンゴをかわすための対策
対策方法 | 効果 | デメリット |
---|---|---|
ワームサイズアップ | ★★★★☆ | 大型の食いも渋る場合あり |
フックサイズアップ | ★★★☆☆ | 刺さりが悪くなる可能性 |
ボトム重視 | ★★★☆☆ | 根掛かりリスク増加 |
リトリーブ速度アップ | ★★☆☆☆ | アピール力低下 |
遠投して沖を狙う | ★★★★★ | キャロが必要 |
「どんだけおるんや今年…しかもちょい大きくなってて、25ゼンゴなんで余計に鬱陶しい😇 これ狙えば3桁余裕なやつ。ゼンゴと戯れてるとワームが千切られて帰ってきました。」
この記述からも分かるように、ゼンゴは本当に大量に群れていることがあり、「3桁(100匹以上)余裕」という状況にもなるようです。数釣りを楽しみたいのであればそれでも良いのですが、大型狙いの場合は厄介な存在となります。
最も効果的な対策は、前述した通りワームを大きくすることです。3.5インチクラスのワームであれば、20cm程度のゼンゴには物理的に大きすぎて、食いにくくなります。ただし、これでも25cmクラスになると普通に食ってくるため、完全に避けることは難しいようです。
もう一つの効果的な対策は、遠投して沖を狙うことです。岸際や表層に多いゼンゴを避けて、沖の深い場所を重点的に探ることで、大型とコンタクトする確率が上がります。これがキャロライナリグが有効とされる理由の一つでもあります。
また、時間帯によってゼンゴの活性も変化するようです。日が高い時間帯や、潮が緩い時間帯はゼンゴの活性も高く、逆に深夜や潮が速い時間帯は大型の方が優勢になる傾向があるかもしれません。釣行のタイミングを工夫することも一つの対策と言えるでしょう。
ゼンゴも立派なアジであり、食べれば美味しいのですが、佐多岬を訪れる釣り人の多くは尺アジ以上を求めて遠征しています。ゼンゴとの戦いは避けられないものとして、うまく付き合っていく必要がありそうです。
まとめ:佐多岬アジングで大型を手にするために
最後に記事のポイントをまとめます。
- 佐多岬は瀬戸内海と宇和海に挟まれた独特の地形により、40cm超のギガアジも狙える国内屈指のアジングスポットである
- ベストシーズンは10月から12月の秋から冬で、特に新月の大潮が最も期待できるタイミングだ
- 大型が狙えるポイントは潮通しが良く、本流が当たる反転流や地形変化のある場所である
- 瀬戸内側では満ち潮が西から東へ流れる「本流」のタイミングが釣果に直結する
- デイゲームでも釣果は期待できるが、尺アジ以上を狙うならナイトゲームが有利だ
- 外向きポイントでの釣りは難易度が高いが、ギガアジクラスと出会える確率が格段に上がる
- ロッドは9フィート前後のキャロ対応モデルが遠投性能と感度のバランスが良い
- ジグヘッドは1~2gを基本としつつ、状況に応じて7~21gのキャロを使い分ける
- ワームは3インチ以上の大きめサイズが大型アジへのアピールとゼンゴ避けに効果的だ
- PEライン0.3~0.6号にフロロリーダー4~8lbの組み合わせが標準的なラインシステムである
- キャロライナリグを使った遠投の釣りが外向きポイントでは非常に有効である
- タングステン素材のシンカーは感度と飛距離の両立に優れている
- 25cm以下のゼンゴが非常に多く、これをかわす工夫が釣果を伸ばすカギとなる
- 安全装備は必須で、特に外向きポイントではライフジャケットと防寒対策を徹底すべきだ
- 地元の釣り人や環境への配慮を忘れず、ゴミは必ず持ち帰るなどマナーを守ることが大切である
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 佐田岬アジング | 香川・愛媛アジング
- おそらく佐田岬でアジが一番釣れる波止! | @FISHING-RED
- 佐田岬アジングと非公式アジング | 香川・愛媛アジング
- 佐田岬で釣れたアジの釣り・釣果情報 – アングラーズ
- 【佐田岬半島】デイでも釣れる!?漁港ランガンで狙う秋の大アジ釣りin愛媛【アジング】
- 愛媛県 佐多岬アジング)) ギガアジ大量!(2015年想い出)
- 5/14佐田岬メバリング・5/15佐田岬アジング – 闘魂!!男の魚釣りin愛媛
- 今年も愛媛、佐多岬釣行!記録更新のギガアジ やりました!!!
- らじ男のアジ男らいふ:佐田岬アジング?メバリング?~サルパの海
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