佐賀県唐津市の沖合に浮かぶ加唐島は、アジングファンの間で「離島の穴場スポット」として注目を集めているエリアです。フェリーでわずか17分という手軽さでありながら、都市部の釣り場とは一線を画す魚影の濃さと、尺アジ(30cm超)も狙える高ポテンシャルが魅力となっています。インターネット上に散らばる釣行記や実釣レポートを徹底的に調査したところ、加唐島でのアジングには独特の攻略法があることが分かりました。
今回は、加唐島でアジングを楽しむために必要な情報を網羅的にまとめてご紹介します。フェリーの時刻表や料金といった基本的なアクセス情報から、実際に釣果が上がっているポイントの詳細、効果的なタックルセッティング、さらには釣行時の注意点まで、実際の釣行記をもとに独自の視点で分析・考察を加えながら解説していきます。
この記事のポイント |
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✓ 加唐島へのアクセス方法とフェリー情報(時刻表・料金・駐車場) |
✓ アジングで実績のある具体的な釣り場とポイント選定のコツ |
✓ 尺アジを含む良型アジの釣果実績とタックル情報 |
✓ 釣行時に知っておくべき禁漁期間や施設情報 |

加唐島でのアジングに必要なアクセス情報と基本準備
- 呼子港からフェリーで17分!加唐島への行き方
- 駐車場選びが釣行成功の第一歩
- フェリーの料金と荷物代は事前にチェック
- 島内の施設情報を把握しておく重要性
- イカ釣り禁止期間を理解しておくこと
- 加唐島での釣りは無料で楽しめる
呼子港からフェリーで17分!加唐島への行き方
加唐島へのアクセスは、佐賀県唐津市の呼子港から定期船「かから丸」を利用するのが一般的です。所要時間はわずか17分という近さで、離島釣行としては非常に手軽なのが大きな魅力となっています。
加唐島行きフェリー(かから丸)乗り場は、呼子朝市通りの近く。
出典:加唐島で釣り!エギング、アジング釣果報告!釣り場、フェリー行き方、駐車場まとめ – 旅好きアラサー女子の世界一周ブログ
呼子港は朝市で有名な観光地でもあるため、観光と釣りを組み合わせた一日を楽しむことも可能です。フェリー乗り場周辺には飲食店も多く、釣行前後の食事にも困りません。ただし、海況によっては波が高く揺れることもあるようで、2月の釣行記では「強風でかな~り揺れました!」との報告もあります。船酔いが心配な方は、事前に酔い止めを服用しておくと安心でしょう。
朝一番の便(8時発)を利用すれば、朝マズメから夕マズメまでたっぷりと釣りを楽しむことができます。実際に多くの釣行記で「8時発の1便で向かいました」という記述が見られることから、この時間帯を選択するアングラーが多いようです。
フェリーは2階建ての構造になっており、1階には座席とカーペットが敷かれた部屋があり、2階のデッキにはテーブル座席が設置されています。天気の良い日は2階デッキで潮風を感じながら向かうのも気持ちよさそうですが、冬場や風の強い日は1階の室内が快適でしょう。
アクセスの手軽さは、加唐島がアジングスポットとして人気を集める大きな理由の一つです。日帰りでの釣行が十分に可能で、仕事帰りに夜釣りというスタイルは難しいものの、週末を利用した釣行には最適な環境が整っています。
駐車場選びが釣行成功の第一歩
加唐島へ渡る前に、まず考えなければならないのが呼子港での駐車場選びです。適切な駐車場を選ぶことで、釣行をスムーズに始められるだけでなく、トラブルを避けることにもつながります。
📍 呼子港周辺の駐車場オプション
駐車場名 | フェリー乗り場までの距離 | 料金 | 注意点 |
---|---|---|---|
朝市通り無料駐車場 | 徒歩2分 | 無料 | 買い物客・観光客専用のため長時間駐車は避けるべき |
臨港駐車場 | 徒歩9分 | 1~3時間:200円<br>3~12時間:500円 | 一日釣行なら500円で済む |
呼子港一般無料駐車場 | 徒歩11分 | 無料 | 最も遠いが完全無料 |
駐車場選びで最も重要なのは、釣行時間と予算のバランスを考えることです。半日程度の釣行であれば臨港駐車場が便利ですが、終日釣りをする場合は呼子港一般無料駐車場を選択するのが賢明かもしれません。徒歩11分という距離は確かに少し遠く感じるかもしれませんが、釣具一式を持っての移動を考えると、500円の駐車料金と天秤にかける価値はあります。
朝市通り無料駐車場は「最も近く徒歩2分」という好立地ですが、あくまで買い物客や観光客専用の駐車場です。長時間の釣行で利用すると、地元の方々に迷惑をかけることになりかねません。マナーとして、この駐車場は釣行には使用しないようにしましょう。
私の見解としては、初めて加唐島に行く場合は、まず臨港駐車場を利用することをおすすめします。距離と料金のバランスが良く、何かあった際にもフェリー乗り場に比較的近いというメリットがあります。リピート釣行で土地勘がついてきたら、呼子港一般無料駐車場の利用も検討するという段階的なアプローチが良いのではないでしょうか。
また、駐車場から荷物を運ぶ際には、キャリーワゴンやタックルバッグなどの運搬用具があると便利です。特に、クーラーボックスや複数のロッドを持参する場合、コンパクトにまとめる工夫が重要になります。
フェリーの料金と荷物代は事前にチェック
加唐島行きのフェリー料金は、船内で支払うシステムになっています。料金体系を事前に理解しておくことで、スムーズな乗船が可能になります。
💰 フェリー「かから丸」の料金体系
項目 | 料金 | 備考 |
---|---|---|
大人片道 | 520円 | – |
大人往復 | 980円 | 2日間有効でお得 |
小荷物(10kg以下) | 70円(片道) | 釣り竿、大きめクーラーボックスなど |
注目すべきは、往復で購入すると1,040円のところが980円になる点です。わずか60円の差ですが、日帰り釣行が前提であれば必ず往復券を購入しましょう。この往復券は2日間有効なので、万が一天候不良で帰りの便に乗れなかった場合でも翌日まで使用できるという安心感があります。
特に注意が必要なのが荷物代です。釣り竿や大きめのクーラーボックスは「船内持ち込み禁止」となっており、10キロ以下の小荷物として別途70円(片道)が徴収されます。往復で考えると140円の追加料金となるわけです。
釣り竿や大きめのクーラーボックスなどは船内持ち込み禁止。そして小荷物として10キロ以下70円徴収されます。
出典:加唐島で釣り!エギング、アジング釣果報告!釣り場、フェリー行き方、駐車場まとめ – 旅好きアラサー女子の世界一周ブログ
この荷物代については、複数の釣行記で言及されていることから、多くのアングラーが支払っているものと推測されます。したがって、実質的な往復料金は「980円(人)+ 140円(荷物)= 1,120円」と考えておくのが現実的です。
支払いのタイミングは「フェリーが動き出すと船員さんが回って来られます」とのことなので、乗船後に現金で支払う形になります。小銭を用意しておくと、船員さんの負担も減り、スムーズな支払いができるでしょう。千円札1枚と小銭200円程度を準備しておけば、お釣りのやり取りも最小限で済みます。
フェリー代は決して高額ではありませんが、駐車場代や餌代、食事代なども含めると、日帰り釣行でも全体で2,000~3,000円程度の出費は見込んでおいた方が良さそうです。予算管理の面からも、事前に全体像を把握しておくことをおすすめします。
島内の施設情報を把握しておく重要性
加唐島に上陸してから困らないように、島内の施設情報を事前に把握しておくことは非常に重要です。特に、トイレや休憩所、売店の有無については必ず確認しておきましょう。
🏝️ 加唐島の主要施設情報
施設 | 詳細 | 釣り人への影響度 |
---|---|---|
トイレ | フェリー乗り場すぐの建物内(和式) | ★★★★★ |
休憩所 | トイレと同じ建物内、漫画本あり、喫煙可能 | ★★★☆☆ |
売店/コンビニ | なし | ★★★★☆ |
カフェ | 1軒(金土日祝のみ営業) | ★☆☆☆☆ |
最も重要なのは、加唐島には売店やコンビニがないという事実です。飲み物や食料は、必ず呼子で調達してから渡島する必要があります。夏場の長時間釣行では特に、十分な量の水分を持参することが必須となります。
加唐島には売店やコンビニはありません。島にカフェは1軒(金土日祝のみ営業)。呼子で飲み物、お弁当やおにぎりを買って行くと良いです。
出典:加唐島で釣り!エギング、アジング釣果報告!釣り場、フェリー行き方、駐車場まとめ – 旅好きアラサー女子の世界一周ブログ
トイレについては和式との情報がありますが、フェリー乗り場のすぐ近くにあるため、釣行中でも比較的アクセスしやすいと言えます。ただし、釣り場が遠い場合は往復に時間がかかる可能性もあるため、釣行前には必ず利用しておくことをおすすめします。
休憩所には漫画本が置かれており、灰皿もあるそうです。これは、地元の方々が釣り人に配慮して設置してくれている施設と考えられます。長時間の釣行で疲れた際や、フェリー待ちの時間に利用できる貴重なスペースです。
カフェが1軒だけ営業しているとのことですが、金土日祝のみという限定営業です。平日に釣行する場合は利用できないため、やはり呼子での食料調達が基本となります。
私の考察としては、この「売店なし」という環境が、かえって加唐島の自然な雰囲気を保つ要因になっているのかもしれません。過度な商業化が進んでいないことで、静かで落ち着いた釣り環境が維持されているとも言えます。ただし、釣り人としては自己責任で必要なものを持参する必要があり、準備不足は釣行の失敗に直結します。
イカ釣り禁止期間を理解しておくこと
加唐島で釣りをする際に、絶対に知っておかなければならないのがイカ釣りの禁漁期間です。これは単なるマナーの問題ではなく、島の資源保護のための重要なルールです。
🦑 加唐島のイカ釣り禁止期間
禁漁期間:4月~11月
対象:すべてのイカ類の釣り
4月~11月はイカ釣り禁止となっています。
出典:加唐島で釣り!エギング、アジング釣果報告!釣り場、フェリー行き方、駐車場まとめ – 旅好きアラサー女子の世界一周ブログ
この禁漁期間は島内に看板が設置されて告知されており、地元の漁業関係者や島民の方々が真剣に取り組んでいる資源管理の一環です。4月から11月という長期間の禁漁は、イカの産卵期から成長期をカバーするためと推測されます。
アジングをメインに釣行する場合でも、この期間にアオリイカやヤリイカなどが掛かってしまう可能性はゼロではありません。もし誤って釣れてしまった場合は、速やかにリリースすることがマナーであり、ルールです。
興味深いのは、禁漁期間が終わる12月以降、つまり冬場から春先(3月まで)はイカ釣りが解禁されるという点です。実際に、2月下旬の釣行記では「エギングでアオリイカHIT!!!」という記録があります。この時期は、アジングとエギングを同時に楽しめる貴重な期間と言えるでしょう。
私の見解としては、この禁漁期間の設定は非常に理にかなったものだと思います。イカは成長が早い生物ですが、乱獲によって資源が枯渇するリスクも高い魚種です。夏場の禁漁によって資源を保護し、冬場に適度な漁獲を認めるという方式は、持続可能な釣り場を維持するための知恵と言えます。
訪れる釣り人としては、このルールを尊重し、守ることが島の釣り環境を将来にわたって保つことにつながります。「自分一人くらい」という考えは絶対に持たず、地域のルールに従った釣りを心がけましょう。
加唐島での釣りは無料で楽しめる
加唐島でのアジングを含む釣りは、基本的に無料で楽しむことができます。これは、離島の釣り場としては非常にありがたい特徴です。
✓ 加唐島釣り場の料金体系
- 入島料:無料(清掃費などの徴収なし)
- 釣り場利用料:無料
- 駐車場(島内):無料
- トイレ利用:無料
一部の離島では、島の清掃費や環境保全費として200円程度の入島料を徴収するケースがありますが、加唐島では2024年の情報時点ではそうした費用は発生していません。フェリー代と荷物代さえ払えば、あとは追加費用なしで釣りを楽しめるわけです。
ただし、「無料だから何をしても良い」というわけでは決してありません。むしろ、無料だからこそより一層のマナーが求められます。
🚫 守るべき基本的なマナー
- ゴミは必ず持ち帰る(島内にゴミ捨て場はありません)
- 釣り場を汚さない
- 他の釣り人との適切な距離を保つ
- 地元の方々の迷惑にならないよう配慮する
- 漁業関係者の邪魔をしない
特に重要なのはゴミの持ち帰りです。離島という環境では、ゴミ処理のコストが本土よりも高くなります。自分が出したゴミは責任を持って持ち帰ることが、釣り人としての最低限の義務です。
無料で釣りができるということは、それだけ地元の方々の善意と理解に支えられているということでもあります。一部の心ない釣り人の行動によって、将来的に入島料の徴収や釣り場の制限が行われる可能性もゼロではありません。
私の考えとしては、無料で釣りができる環境に感謝しつつ、それを当然のこととは思わない姿勢が大切だと思います。できることなら、島内で何か飲食物を購入したり、地元の方々と交流を持ったりすることで、少しでも島の経済に貢献できると良いのではないでしょうか。金土日祝に営業しているカフェを利用するのも、一つの方法かもしれません。
加唐島アジングの実践的攻略法と釣果情報
- 加唐島漁港は足場良好で初心者にも安心
- 尺アジの実績が豊富な好ポイント
- 中波止テトラ周辺は経験者向けのホットスポット
- カマスの大群に遭遇する可能性も
- デイアジングでも釣果が期待できる
- 夜釣りなら一晩中アジが狙える環境
- タックルはライトゲーム用が基本
- ワームローテーションが釣果を左右する
- レンジキープとカーブフォールが有効
- ムツやメバルなどゲストも多彩
- 潮回りと時合いを意識した釣行計画
- 加唐島と近隣の馬渡島との比較
- まとめ:加唐島でのアジングを成功させるポイント
加唐島漁港は足場良好で初心者にも安心
加唐島の最大の魅力の一つは、足場の良さです。離島の釣り場というと、険しい磯や不安定なテトラを想像する方も多いかもしれませんが、加唐島漁港は比較的安全に釣りができる環境が整っています。
🏗️ 加唐島漁港の構造とポイント
エリア | 足場の状態 | 難易度 | 主な対象魚 |
---|---|---|---|
東波止 | 良好・平坦 | ★☆☆☆☆ | アジ、メバル、カマス |
西波止 | 良好・平坦 | ★☆☆☆☆ | アジ、マダイ、青物 |
中波止 | やや不安定(テトラあり) | ★★★☆☆ | アジ、ムツ、アラカブ |
フェリーを降りて左手に進むと東波止、右手に進むと西波止があり、どちらも「海との距離も近く足場もしっかりしているので危険な感じは全くありません」との報告があります。
釣り場はこんな感じ。海との距離も近く足場もしっかりしているので危険な感じは全くありません。
出典:加唐島で釣り!エギング、アジング釣果報告!釣り場、フェリー行き方、駐車場まとめ – 旅好きアラサー女子の世界一周ブログ
この足場の良さは、初心者や家族連れでの釣行にも適していることを意味します。ただし、中波止の外海側にはテトラポットがあり、そこでの釣りは「ちょっと危険な感じ」とのことです。運動神経に自信がある方なら問題ないかもしれませんが、初心者やお子様連れの場合は東波止か西波止の平坦な場所を選ぶのが賢明でしょう。
加唐島漁港のもう一つの特徴は、内海側と外海側の両方で釣りができる点です。風向きや潮の状態によって、より釣りやすい側を選択できるのは大きなアドバイテージです。例えば、北風が強い日は内海側、南風が強い日は外海側といった具合に、状況に応じた柔軟な対応が可能になります。
さらに、地元の小学生が描いたと思われるカラフルな壁画も楽しめるとのことで、殺風景になりがちな防波堤に彩りを添えています。こうした地域の温かさも、加唐島の魅力の一つと言えるでしょう。
私の分析では、この足場の良さが加唐島をアジング初心者の「修行の場」として最適にしている要因だと考えています。磯釣りのような高度な技術は不要でありながら、離島ならではの魚影の濃さを体験できる。この絶妙なバランスが、多くのアングラーを引きつけているのではないでしょうか。
尺アジの実績が豊富な好ポイント
加唐島の名を一躍有名にしたのが、尺アジ(30cm以上)の実績の豊富さです。都市部の釣り場では滅多にお目にかかれないサイズのアジが、ここでは決して珍しくないのです。
📏 加唐島で釣れたアジのサイズ記録
サイズ | 釣行記録 | 時期 |
---|---|---|
34cm | 2014年釣行 | 詳細不明 |
33cm | 2014年釣行 | 詳細不明 |
29.5cm | 2024年2月釣行 | 2月下旬 |
29cm | 2019年釣行 | 詳細不明 |
28cm | 2019年釣行 | 詳細不明 |
27cm | 2023年2月釣行 | 2月 |
今回マックス 34センチと33センチ
最大で34cmという記録は、アジングではまさに夢のサイズです。一般的に尺アジ(約30cm)でも十分に大型とされる中、それを超える個体が複数釣れているという事実は、加唐島の魚影の濃さと魚体の良さを物語っています。
興味深いのは、20cm後半から30cm超えのアジが「次々と釣れるボーナスタイム」に入ることがあるという点です。ある釣行記では「ここから20センチ超えのアジが次々と釣れるボーナスタイムに突入」との記述があり、一度アジの群れを見つけると連続ヒットする可能性が高いことがわかります。
また、「加唐島がまづめだけなんてウソですよ。探せば一晩中釣れます。しかもサイズがデカい」という報告もあり、朝夕のまづめ時に限らず、夜通しで良型アジが狙えることも加唐島の大きな魅力です。
ただし、尺アジが常に簡単に釣れるわけではありません。同じ釣行でも「泣き尺の29.5cm」「よっしゃ~尺上!!と思ったら沈みテトラで痛恨のバラシ!!」といった悔しいエピソードもあり、大型アジとのファイトには慎重なやり取りが求められます。
私の考察としては、加唐島の尺アジはおそらく回遊性の高い個体群ではないかと推測されます。定住しているというよりは、季節や潮のタイミングで島周辺を回遊してくる群れを狙う形になるため、タイミングが合えば爆釣、外れれば厳しいという二極化した釣果になる可能性があります。それでも、これだけ多くの実績報告があるということは、適切な時期と条件を選べば、尺アジに出会える確率は相当高いと言えるでしょう。
中波止テトラ周辺は経験者向けのホットスポット
加唐島漁港の中でも、特に大型アジの実績が高いのが中波止のテトラ周辺です。ただし、ここは足場が不安定で、経験者向けのポイントとなっています。
中波止テトラからミオスジを攻めます。
中波止のテトラポイントの特徴は、外海側の深場に直接アクセスできることです。テトラの隙間や沖のミオスジ(潮の流れ道)を狙うことで、回遊してくる大型アジに出会える確率が高まります。
しかし、このエリアでの釣りには注意点もあります。ある釣行記では「荷物は持って行けない。釣れる度に、ワーム、jh交換の度にテトラを上り下り。足パンパン。心も折れる」という体験談が記されています。テトラの上での釣りは、足場が不安定なだけでなく、装備の移動も困難なのです。
🎯 中波止テトラエリアでの釣りの特徴
✓ メリット
- 大型アジの実績が高い
- 深場に直接アクセス可能
- ミオスジを効率的に攻められる
- 他の釣り人が少なく、釣り座を確保しやすい
✗ デメリット
- 足場が不安定で危険
- 荷物の移動が困難
- 夜釣りでは特に危険度が増す
- 初心者には不向き
- 根掛かりのリスクが高い
中波止テトラで釣りをする場合、装備は最小限にまとめることが推奨されます。大きなクーラーボックスや複数のロッドを持ち込むのではなく、ランガンスタイルで小型のバッグにワームやジグヘッド、予備のリーダーなど必要最小限の道具だけを入れて移動するのが現実的です。
また、レンジの調整も重要です。「レンジを上げるとムツばっかり」という報告があることから、アジを狙う場合は適切なレンジをキープする必要があります。表層から中層ではムツやカマス、底付近ではアラカブといった具合に、レンジによって釣れる魚種が変わるのです。
私の見解としては、中波止テトラは「2回目以降の釣行で挑戦するポイント」だと考えています。初回の釣行では、まず東波止や西波止の安全なエリアで加唐島の雰囲気や魚の活性を把握し、2回目以降でより釣果の高い中波止テトラにチャレンジするというステップアップ方式が良いのではないでしょうか。また、テトラでの釣りは必ずライフジャケットを着用し、特に夜間は複数人での釣行を心がけるなど、安全面への配慮を最優先すべきです。
カマスの大群に遭遇する可能性も
加唐島でのアジングでは、しばしばカマスの大群に遭遇することがあります。これは嬉しい誤算でもあり、時には厄介な事態にもなり得ます。
◎カマス 二十一匹 ○アジ 一匹 ○サバ 一匹
この釣行記録を見ると、アジを狙っていたにも関わらず、結果的にカマスが21匹と圧倒的な数を占めています。「予想以上にどのエリアも、巨大カマスの魚群が回遊していた為、カマスしか釣れませんでした」という状況は、加唐島では決して珍しくないようです。
カマスは35cm級の大型個体も多く、引きは強烈です。アジングタックルでこのサイズのカマスとやり取りするのは、なかなかエキサイティングな体験と言えます。実際に「引きはかなり良く、釣りとしてはすごく楽しむ事ができました」という感想も見られます。
ただし、カマスには注意すべき点もあります。
⚠️ カマス連発時の問題点
問題 | 詳細 | 対策 |
---|---|---|
鋭い歯 | ラインを切られる | リーダーを太くする、ワイヤーリーダーの使用 |
アジが釣れない | カマスばかりヒット | アクションを変更、レンジを下げる |
ワームの消耗 | 歯で傷つく | 予備ワームを多めに持参 |
ジグヘッドの破損 | 強引な引きで折れる | 予備を十分に用意 |
たまに中層付近でチョンチョンとアクションを入れると多分食ってくるのがカマスで、今回エステルラインが1ポンド(0.2号)、リーダーが0.6号とちょっと細めなので35cmクラスのカマスだとジグヘッドごとのまれてしまい、歯でいとも簡単に切られてしまう。
カマス対策として有効なのは、アクションの変更です。「できるだけアクションを入れずにスローな誘いでアジを狙う」ことで、カマスの反応を避けつつアジを誘うことができるようです。カマスは活発なアクションに反応しやすい魚なので、逆にゆっくりとしたカーブフォールなどを多用することで、アジとカマスを選別できる可能性があります。
また、湾内では「どこをみてもカマスの大群」という状況になることもあるため、そういった時は思い切ってポイントを変更するのも一つの手です。外海側に移動したり、時間帯をずらしたりすることで、カマスの群れを避けることができるかもしれません。
私の考察としては、カマスの存在は加唐島の豊かな海を示す指標でもあると思います。カマスが豊富にいるということは、それだけベイトフィッシュ(小魚)が多く、食物連鎖が健全に機能していることの証明です。アジもそうした豊かな海の恩恵を受けて育っているわけで、カマスとアジは表裏一体の関係にあると言えるでしょう。カマスに遭遇した際は、「今日はカマスデー」と割り切って楽しむのも、釣りの醍醐味の一つではないでしょうか。
デイアジングでも釣果が期待できる
一般的にアジングは夜釣りが基本とされていますが、加唐島ではデイアジング(日中のアジング)でも十分な釣果が期待できるのが大きな特徴です。
8時30分頃、まず外海側でカサゴがヒット!同じ時刻に旦那氏がエギングでアオリイカHIT!!!
出典:加唐島で釣り!エギング、アジング釣果報告!釣り場、フェリー行き方、駐車場まとめ – 旅好きアラサー女子の世界一周ブログ
午前8時30分という完全な日中の時間帯でも、アジをはじめとする様々な魚が釣れています。ある釣行記では「15:00呼子発のかから丸で渡りました」という記述もあり、午後便で渡島して夕方までの短時間でも釣果を上げているケースが報告されています。
デイアジングが成立する理由として、いくつかの要因が考えられます。
🌞 加唐島でデイアジングが成立する理由(推測)
- 水深がある程度確保されている
- 日中でもアジが隠れられる深場がある
- 堤防周辺の水深が十分
- ベイトフィッシュが豊富
- アジが日中も積極的に捕食
- カマスやサバなども回遊
- 潮通しが良い
- 離島特有の速い潮流
- 常に新鮮な海水が供給される
- 光の条件
- 堤防の影が魚の隠れ場所に
- 時間帯による影の移動を利用
実際の釣り方としては、「堤防の影を中心に狙う」というテクニックが有効なようです。ある釣行記では「5mくらいちょい投げをし、そこからフリーで20カウント落とし、ラインを張りながら足元の影を探る」という具体的な方法が紹介されています。日中は魚が影を好む傾向があるため、太陽の位置と堤防の影の位置関係を意識した釣りが効果的だと考えられます。
デイアジングの利点は、何と言っても安全性です。足元がよく見えるため、テトラでの移動や仕掛けの交換も安全に行えます。また、アジの回遊やアタリの様子を目視で確認できることも、釣りの戦略を立てる上で有利に働きます。
「太陽もだんだんと上ると、足元にあった堤防の影も次第に短くなりアジの活性もダウン」という報告があることから、時間帯による影の変化を追いかけることが重要です。午前中は東側、午後は西側というように、時間帯に応じて釣り座を移動することで、常に影のあるエリアで釣りができます。
私の分析では、デイアジングが成立する加唐島は、夜釣りが難しい初心者や、家族連れでの釣行に特に適していると言えます。明るい時間帯に釣りができることで、子供連れでも安心して楽しめますし、宿泊の必要もなく日帰りで完結できるのは大きなメリットです。また、朝一番の便で渡って夕方の便で帰るという一日釣行のプランも立てやすく、時間的な制約がある方にもおすすめできるスタイルです。
夜釣りなら一晩中アジが狙える環境
デイアジングでも釣れる加唐島ですが、夜釣りになればさらに釣果が期待できるというのが、多くの釣行記から読み取れます。特に、一晩通して釣りができる環境が整っているのは、アジングファンにとって魅力的です。
加唐島がまづめだけなんてウソですよ。探せば一晩中釣れます。しかもサイズがデカい。
この証言は非常に重要です。一般的に、アジングは朝夕のまづめ時だけが釣れると思われがちですが、加唐島では夜通しアジが狙えるということです。しかも「サイズがデカい」という付加情報は、大型アジを狙う夜釣りの価値をさらに高めています。
⏰ 加唐島夜釣りのタイムスケジュール例
時間帯 | 釣り方 | 期待できる魚種 | ポイント |
---|---|---|---|
17:00~18:30 | 夕マズメ狙い | アジ、メバル | 湾内、堤防際 |
18:30~21:00 | 夜釣り前半 | アジ、ムツ | ミオスジ、深場 |
21:00~翌3:00 | 夜釣り中盤 | アジ | 浅場も含めて広範囲 |
3:00~5:00 | 朝マズメ前 | アジ | 実績ポイント |
5:00~6:30 | 朝マズメ | アジ、青物 | 外海側 |
ある釣行記では「下げ八分。スッゲー浅い。げど、いましたよ尺アジ。下げ止まりまで、20後半から尺越えがバンバン釣れます」という報告があります。これは潮の動きとアジの活性が密接に関係していることを示しています。
夜釣りでの具体的な攻略法として、以下のような方法が報告されています:
- 浅場での狙い方
- 下げ潮の八分~止まりまでが好機
- 20cm後半~尺越えが連発する可能性
- ただし下げ止まると釣りにならない
- レンジの調整
- 夜間は魚が浮きやすい傾向
- 表層~中層を重点的に探る
- 底付近は根掛かりリスクが高まる
- ワームの選択
- 夜間は発光系(グロー)が有効な可能性
- ただし、通常カラーでも十分釣れる
- 頻繁なローテーションが鍵
夜釣りをする場合の装備として、ヘッドライトは必須です。ただし、常時点灯するのではなく、仕掛けの交換や魚を取り込む時など必要な時だけ使用し、それ以外は消灯しておくのがマナーです。明るい光は魚を警戒させる可能性があるため、特に足元を照らす際には注意が必要です。
また、夜間のテント泊も可能なようで、「テントを下ろし、就寝。3時間くらい寝ました」という報告があります。長時間の夜釣りに備えて、休憩用のテントを持ち込むアングラーもいるようです。ただし、島内での宿泊やテント設営に関するルールについては、事前に確認しておくことをおすすめします。
私の考察としては、夜通し釣りができる環境は、アジングの奥深さを体験する絶好の機会だと思います。時間帯による魚の動きの変化、潮の干満によるポイントの変化、そして夜明けとともに訪れる朝マズメの興奮。こうした一連の流れを体験できるのは、島釣りならではの醍醐味です。ただし、安全面への配慮は日中以上に重要です。複数人での釣行、十分な照明器具、そして何かあった時の連絡手段の確保など、万全の準備をして臨むべきでしょう。
タックルはライトゲーム用が基本
加唐島でのアジングに使用するタックルは、基本的にライトゲーム用のスタンダードな構成で問題ありません。ただし、尺アジも視野に入れるなら、やや強めのセッティングが安心です。
🎣 推奨タックル構成
項目 | スペック | 備考 |
---|---|---|
ロッド | アジング専用 6フィート前後 | 穂先が柔らかめが理想 |
リール | 1000~2000番 | ドラグ性能重視 |
メインライン | PE 0.2~0.3号 / エステル 0.2~0.3号 | 感度重視ならエステル |
リーダー | フロロ 0.6~0.8号 | カマス対策なら1号も |
ジグヘッド | 0.6~1.5g | 状況で使い分け |
ワーム | 2~2.8インチ | 複数カラー必須 |
実際の釣行記から、具体的なタックル情報を見てみましょう。
参考タックル ロッド:SRAM(スラム)UTR-61S【ティクト】 リール:1000番 ライン:JACK BRIGHT(ジャック・ブライト)0.3号【ティクト】 リーダー:ショックリーダー0.8号【ティクト】 ジグヘッド:アジスタ! 1.5g【ティクト】 アジングワーム:フィジット ヌード 2.7インチ、ブリリアント 2.5インチ【ティクト】
この構成は非常にスタンダードで、多くのアジングシーンに対応できるバランスの取れたセッティングです。特に注目すべきは、リーダーが0.8号というやや太めの設定になっている点です。これは、カマスなどのゲストフィッシュや尺アジクラスの大型にも対応できる太さです。
別の釣行記では、さらに繊細なセッティングも報告されています。
エステルラインが1ポンド(0.2号)、リーダーが0.6号とちょっと細めなので35cmクラスのカマスだとジグヘッドごとのまれてしまい、歯でいとも簡単に切られてしまう。
この証言から、0.2号のエステルラインと0.6号のリーダーという繊細な組み合わせでは、カマスに対応しきれない場面があることがわかります。一方で、29.5cmのアジをキャッチできていることから、アジ専門で考えるならこの細さでも十分ということになります。
タックル選択の考え方
✓ アジ専門で攻める場合
- エステル0.2号 + リーダー0.6号
- ジグヘッド0.6~1g
- 繊細なアタリも取れる
- ただしカマスには弱い
✓ カマスも視野に入れる場合
- PE0.3号 + リーダー0.8~1号
- ジグヘッド1~1.5g
- やや感度は落ちるが汎用性高い
- 大型にも対応可能
ジグヘッドについては、重さのローテーションが重要です。「1gのタングステンジグヘッド」から始めて、活性やレンジに応じて「0.6g」にダウンするといった調整が効果的なようです。特に日中の影狙いでは、軽いジグヘッドでゆっくりとフォールさせる釣り方が有効だと報告されています。
また、複数の釣行記で「ジグヘッドが折れる」という報告があることも注目です。「特にひったくって行くアタリに弱い」とのことで、安価なジグヘッドでは強度不足になる可能性があります。予備を多めに持参するとともに、ある程度信頼できるメーカーのジグヘッドを選択することをおすすめします。
私の見解としては、初めて加唐島に行く場合は、やや太めのセッティング(PE0.3号+リーダー0.8号)で臨むのが無難だと思います。アジ以外の魚種も豊富な環境なので、細すぎるラインでは対応しきれない場面が多いでしょう。慣れてきて、「今日はアジだけを狙う」と決めた釣行では、より繊細なタックルに挑戦するという段階的なアプローチが良いのではないでしょうか。
ワームローテーションが釣果を左右する
加唐島でのアジングにおいて、ワームのローテーションは釣果を大きく左右する重要な要素です。カラーやサイズ、形状を状況に応じて変えることで、釣果が劇的に変わることがあります。
ワームのカラーなどはその日によってアタリ当たりカラーがあるので、数種類を用意しておくと良いかもしれません。
この指摘は非常に的確です。アジングでは「その日のヒットカラー」が存在することが多く、それを見つけ出すためには複数のワームを試す必要があります。
🎨 効果的なワームローテーション戦略
サイズローテーション
- 2インチ:日中、高活性時、繊細なアプローチ
- 2.5~2.8インチ:基本サイズ、オールマイティ
- 3インチ以上:大型狙い、アピール重視
カラーローテーション
- クリア系:日中、澄み潮、プレッシャー高い時
- グロー系:夜間、濁り潮、活性低い時
- シラス系:ベイトマッチング、実績カラー
- ピンク系:まづめ時、万能カラー
実際の釣行記では、「シラスビーム(オーロラシラス)の2.8インチからスタート」という記述があり、これが初手として有効であったことが報告されています。シラス系のワームは、加唐島周辺のベイトフィッシュとマッチしやすいと考えられます。
また、状況の変化に応じてサイズダウンする戦略も有効です。「ジグヘッドを0.6gにサイズダウンさせ、ワームも2インチにして足元の影を中心に狙う」という記述があり、この変更によって29.5cmの良型アジをキャッチしています。
📦 持参すべきワームの目安
カテゴリー | 推奨数量 | 理由 |
---|---|---|
2インチワーム | 2~3種類 | 繊細な釣りに対応 |
2.5~2.8インチワーム | 3~4種類 | メインサイズとして |
カラーバリエーション | 最低5色 | ヒットカラーを探す |
予備 | 各10本以上 | ロストや破損に備える |
ワームのローテーションには、単にカラーやサイズを変えるだけでなく、形状の違いも考慮すべきです。ピンテール、シャッドテール、カーリーテールなど、形状によってアクションが変わり、それがアジの反応に影響を与えます。
「ワームを頻繁にローテーションさせないと釣れません」という報告もあることから、同じワームで粘るよりも、積極的に変更していく姿勢が重要だと言えます。これは、アジの活性や気分が短時間で変化することを示唆しています。
私の考察としては、ワームローテーションの技術は、アジングにおける最も重要なスキルの一つだと思います。高価なタックルを揃えることよりも、多様なワームを持参し、状況判断をしながら適切に選択できる能力の方が、釣果に直結するでしょう。初心者の方は、まず基本となるシラス系とピンク系の2.5インチワームを各色2~3種類ずつ揃えることから始めて、経験を積みながら自分の「勝ちパターン」を見つけていくのが良いと思います。また、釣行後には「このカラーで何匹釣れた」という記録を取っておくと、次回の釣行時の参考になります。
レンジキープとカーブフォールが有効
加唐島でのアジングにおいて、効果的なルアーアクションとしてレンジキープとカーブフォールが頻繁に言及されています。この2つのテクニックを使い分けることが、釣果向上の鍵となります。
🎯 レンジキープの基本
よく見るとアジ、しかもデカい!レンジキープでフワフワ誘うとムツ、、、
レンジキープとは、特定の水深(レンジ)をキープしながらワームを泳がせるテクニックです。加唐島では、このレンジ設定が魚種の選別にも影響を与えることがわかります。
レンジ別の対象魚
レンジ | 主な対象魚 | アプローチ方法 |
---|---|---|
表層 | カマス、サバ、青物 | 高速リトリーブ |
中層 | アジ、ムツ | レンジキープ、スローリトリーブ |
ボトム | アジ(大型)、アラカブ | カーブフォール、ボトムバンプ |
アジを狙う場合は、中層からボトム付近をキープすることが基本になります。ただし、時間帯や潮の状態によってアジが浮いていることもあるため、まずは表層から探り、徐々にレンジを下げていくという段階的なアプローチが効果的です。
🌊 カーブフォールの実践方法
キャスト後、5カウントフリーで落とし、そこから余分なラインを巻き取ってカーブフォールをかけているとアタリが連発。
カーブフォールは、テンションをかけた状態でワームを沈めていく技術です。完全なフリーフォールではなく、ラインに適度なテンションを保ちながら弧を描くように沈めることで、よりナチュラルなアクションが生まれます。
カーブフォールの手順
- キャスト後、狙いのレンジまでフリーフォール
- ラインスラックを巻き取る
- テンションを保ちながらゆっくり沈める
- アタリを感じたら即アワセ
- アタリがなければ再度リトリーブ
カーブフォール中にアタリが出ることが多く、「カーブフォールをかけているとアタリが連発」という報告は、この技術の有効性を示しています。アジはフォール中の動きに反応しやすい魚なので、リトリーブだけでなくフォールを組み合わせた釣り方が効果的なのです。
また、尺アジを狙う場合には表層の高速リトリーブも有効な技術として報告されています。
思い切って表層超高速リトリーブ。ガツンときました、尺アジ!リトリーブって早合わせは厳禁。上顎にかからないから。飲ませるイメージでアワセるとバレません。
この高速リトリーブは、通常のアジングではあまり使われない技術ですが、活性の高い大型アジには非常に効果的なようです。ただし、「早合わせは厳禁」「飲ませるイメージでアワセる」という注意点があり、テクニックが必要な釣り方と言えます。
アクションの使い分け
✓ 探りの段階
- 各レンジを順番に確認
- カーブフォールとリトリーブを組み合わせ
- アタリのあったレンジを記憶
✓ アジの反応を見つけた後
- そのレンジをキープ
- アクションの速度を微調整
- ワームカラーも試す
✓ 大型狙い
- 表層の高速リトリーブを試す
- ボトムのスローな釣りも有効
- 時合いを逃さない
私の分析では、レンジキープとカーブフォールは、経験を積むことで自然に身につくテクニックだと考えています。最初は意識的に「今、何メートルのレンジを攻めているか」「どのくらいのスピードでフォールしているか」を考えながら釣ることで、感覚が磨かれていきます。また、同じポイントで複数回釣行することで、「このエリアは中層が効く」「あのポイントはボトムが良い」といったパターンが見えてくるでしょう。加唐島は繰り返し通う価値のある釣り場なので、毎回の釣行で得た知識を蓄積していくことが、上達への近道だと思います。
ムツやメバルなどゲストも多彩
加唐島でアジングをしていると、アジ以外にも多様なゲストフィッシュが釣れます。これは釣りの楽しみを増やすと同時に、この海域の豊かさを示す証でもあります。
🐟 加唐島で釣れる主なゲストフィッシュ
魚種 | サイズ | 釣れるレンジ | 食味 |
---|---|---|---|
ムツ | 小~中型 | 中層~底 | ◎ 非常に美味 |
メバル | 小~25cm | 表層~中層 | ◎ 煮付けが絶品 |
カマス | 30~40cm | 表層~中層 | ○ 干物が美味 |
カサゴ(アラカブ) | 小~中型 | 底付近 | ◎ 唐揚げに最適 |
サバ | 20~30cm | 表層~中層 | ○ 鮮度が命 |
特に頻繁に釣れるのがムツです。複数の釣行記で「レンジを上げるとムツばっかり」「ムツ、、、」という記述があり、時にはアジよりもムツの方が多く釣れることもあるようです。
この魚「ムツ」、見た目はかわいいですが・・・鋭い歯を持っているので取り扱い注意です
ムツは「鋭い歯を持っている」という注意点があるものの、食味は非常に良い魚です。特に冬場のムツは脂が乗っており、刺身や煮付けで楽しめます。アジが釣れない時でも、ムツが連発すれば十分に満足できる釣果と言えるでしょう。
メバルも実績がある魚種です。「目の前でメバルが水面で餌を食べている様子」が観察されたという報告があり、表層でライズしているメバルを狙うというサイトフィッシング的な釣りも楽しめるようです。良型のメバルは「日中に連発させていた」という記録もあり、デイゲームでも十分に狙える対象魚です。
**カサゴ(アラカブ)**は、底付近を攻めているとよく釣れる魚種です。「チビカサゴとベラしか釣れず」という記録や「アラカブ 小 極小 超多数(リリース)」という報告があり、小型が中心のようですが、数は釣れるようです。サイズが小さい個体はリリースし、キーパーサイズだけを持ち帰るという選別が推奨されます。
ゲストフィッシュの中には、イサキという意外な大物も含まれています。
良型の鯵か!と勝手にお刺身までのイメージを膨らましながら巻いていくると、姿を見せたのはなんと良型のイサキ!!
出典:加唐島へ行ってきた!アジとメバル狙いが思わぬ魚が…。帰りに呼子にも寄れるアクセス良好の離島。 – チープフィッシングを楽しむ
アジングタックルで良型イサキが掛かるというのは、なかなかエキサイティングな体験でしょう。ただし、「ランディング寸前でポロリ」というバラシの例もあり、繊細なアジングタックルでは取り込みに苦労することもあるようです。
私の見解としては、このゲストの多様性こそが加唐島の魅力だと思います。アジだけを狙う「ストイックなアジング」も良いですが、様々な魚種が釣れる可能性があるという「五目釣り的な楽しさ」も加唐島の大きな特徴です。特に、ムツやメバルといった食味の良い魚が混じることで、クーラーの中身が多彩になり、帰宅後の料理の幅も広がります。初心者の方は、「アジが釣れなくても、何かしら釣れる」という安心感を持って釣行できるのも、加唐島の良い点だと言えるでしょう。
潮回りと時合いを意識した釣行計画
加唐島でのアジングを成功させるためには、潮回りと時合いを意識した釣行計画が重要です。単に「週末に行く」というだけでなく、潮のタイミングを合わせることで釣果が大きく変わります。
🌊 潮回りと釣果の関係
潮回り | アジングへの影響 | おすすめ度 |
---|---|---|
大潮 | 潮の動きが大きく、魚の活性が高い | ★★★★★ |
中潮 | 程よい潮の動き、安定した釣果 | ★★★★☆ |
小潮 | 潮の動きが小さい、渋い可能性 | ★★☆☆☆ |
長潮・若潮 | 最も潮が動かない、厳しい | ★☆☆☆☆ |
複数の釣行記を見ると、大潮や中潮での釣行報告が多く、良い釣果が記録されています。逆に小潮での釣行では「事前情報でも朝夕のまづめだけしか釣れないよーって言われた」といった厳しい予想があったケースも見られます。
実際の釣行例を見てみましょう。
2020年3月某日 8:00 呼子定期船乗り場より加唐島へ出港 天気:快晴(最高気温20度/最低気温11.5度) 風は穏やかで青空が広がる 潮の状態:大潮 (満潮9:31/干潮15:20)満潮からのスタート
この釣行は大潮の日で、満潮からのスタートでした。満潮から下げ潮に転じるタイミングは、一般的に魚の活性が高まる好時合いとされています。
⏰ 時合いの考え方
朝マズメ(日の出前後1時間)
- 最も信頼できる時合い
- 大型アジの確率が高い
- 外海側で青物の可能性も
夕マズメ(日没前後1時間)
- 朝に次ぐ好時合い
- 表層でのライズも見られる
- ナブラが立つこともある
潮の動き出し
- 満潮から下げ始め
- 干潮から上げ始め
- 潮が動けば魚も動く
下げ八分~下げ止まり
- 浅場での大型アジ
- ただし下げ止まると終了
- タイミングが重要
潮見表を事前にチェックし、大潮または中潮の日を選ぶことが基本です。さらに、その日の満潮・干潮時刻を把握し、どの時間帯が最も有望かを予測しておくと良いでしょう。
例えば、朝8時の便で渡島し、9時半に満潮を迎えるスケジュールであれば、上陸直後から満潮までの上げ潮、そして満潮から下げ潮に転じる時間帯をカバーできます。これに朝マズメが重なれば、最高の条件と言えます。
📅 理想的な釣行スケジュール例
パターンA:朝一番重視
- 6:00 – 自宅出発
- 7:30 – 呼子到着、朝食
- 8:00 – フェリー出発
- 8:17 – 加唐島到着
- 8:30~11:00 – 朝マズメ~午前中の釣り
- 11:00~12:00 – 昼食・休憩
- 12:00~15:30 – 午後の釣り
- 15:45 – フェリーで呼子へ
- 16:30 – 帰路
パターンB:夕方重視
- 10:00 – 自宅出発
- 12:00 – 呼子到着、昼食
- 13:10 – フェリー出発
- 13:27 – 加唐島到着
- 13:30~17:00 – 午後~夕マズメの釣り
- 17:23 – 最終便で呼子へ
- 18:00 – 帰路
私の考察としては、初めて加唐島に行く場合は、パターンAの「朝一番重視」をおすすめします。朝マズメという最も確実な時合いを逃さず、その後も長時間釣りができるメリットがあります。また、明るい時間帯が長いため、初めての釣り場でもポイント選択がしやすいでしょう。慣れてきたら、パターンBのような夕マズメ重視のスタイルも試してみる価値があります。ただし、冬場は日没が早いため、パターンBでは釣りができる時間が限られる点には注意が必要です。
加唐島と近隣の馬渡島との比較
加唐島を語る上で避けて通れないのが、同じく呼子沖に浮かぶ**馬渡島(まだらしま)**との比較です。両島は近接しており、どちらもアジングの好ポイントとして知られています。
🏝️ 加唐島 vs 馬渡島 徹底比較
項目 | 加唐島 | 馬渡島 |
---|---|---|
アクセス | かから丸(呼子港発) | 郵正丸(名護屋港発) |
所要時間 | 17分 | 約25~30分 |
入島料 | 無料 | 清掃費200円 |
釣り場の特徴 | 漁港中心、足場良好 | 漁港+磯、より広大 |
アジのサイズ | 尺アジ実績多数 | 20cm台中心、時々大型 |
魚影の濃さ | 非常に濃い | 極めて濃い |
初心者向け度 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
両島を実際に釣行したアングラーの記録を見ると、興味深い違いが見えてきます。
午前8時20分の呼子発の1便に乗り込む。初のアジングで訪れる馬渡島、どこで釣っていいのかと島に到着後、清掃代金200円を払った後、こっそり常連っぽいアジンガーの釣り人が行く堤防について行った。
馬渡島では入島時に清掃費200円の支払いが必要です。これは島の環境保全に使われるもので、決して高額ではありませんが、加唐島が完全無料であることと比較すると、一応コストの違いとして認識しておく必要があります。
両島の使い分けの考え方
✓ 加唐島がおすすめのケース
- 初めての離島アジング
- 家族連れ・初心者同行
- 短時間での釣行
- 足場の安全性を重視
- 大型アジを狙いたい
✓ 馬渡島がおすすめのケース
- アジング経験者
- より多様なポイントを探りたい
- 磯釣りもしたい
- 長時間釣行
- 数釣りを楽しみたい
馬渡島での釣行記を見ると、「すると足元にカマスやアジの群れがものすごい数が確認できる」「入れ食いは続いた」といった、魚影の濃さを示す記述が多く見られます。一方で加唐島は「尺アジパラダイス」という表現があるように、サイズに強みがあるようです。
また、アクセスの便も考慮点です。加唐島は呼子港から、馬渡島は名護屋港からと、出港地が異なります。自宅からの距離や道路状況によって、どちらが便利かは変わってきます。呼子港の方が観光地として賑やかで、飲食店や土産物店も多いため、釣り以外の楽しみも含めて考えると、加唐島の方が総合的な魅力は高いかもしれません。
私の見解としては、初回は加唐島、2回目以降に馬渡島というステップアップが理想的だと思います。加唐島で離島アジングの基本を学び、ある程度経験を積んだ上で、より冒険的な馬渡島に挑戦するという流れです。もちろん、両島を日を分けて訪れ、自分なりの比較をしてみるのも面白いでしょう。同じ海域にありながら、微妙に違う特性を持つ二つの島を楽しめるのは、呼子エリアの大きな魅力です。
まとめ:加唐島でのアジングを成功させるポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- 加唐島へは呼子港からフェリー「かから丸」で17分、往復980円で手軽にアクセス可能
- 駐車場は臨港駐車場か呼子港一般無料駐車場を利用し、朝市通り駐車場は避けること
- 島内に売店やコンビニはないため、飲食物は必ず呼子で調達してから渡島する必要がある
- イカ釣りは4月~11月まで禁止されているため、この期間はアジングに専念すべき
- 入島料は無料だが、ゴミの持ち帰りなど基本的なマナーを守ることが重要
- 加唐島漁港は足場が良好で、東波止・西波止は初心者にも安心して釣りができる
- 尺アジ(30cm超)の実績が豊富で、最大34cmの記録もある大型アジの好ポイント
- 中波止のテトラエリアは経験者向けだが、大型アジの実績が特に高い
- カマスの大群に遭遇することも多く、35cm級の大型カマスが連発することもある
- デイアジングでも十分な釣果が期待でき、堤防の影を狙うのが効果的
- 夜釣りなら一晩中アジが狙え、「まづめだけ」という常識は加唐島には当てはまらない
- タックルはライトゲーム用が基本で、PE0.3号+リーダー0.8号程度の汎用性の高いセッティングが無難
- ワームはサイズ・カラーともに複数種類を持参し、頻繁にローテーションすることが釣果を左右する
- レンジキープとカーブフォールが基本技術で、大型狙いには表層の高速リトリーブも有効
- ムツ、メバル、カマス、カサゴ、イサキなど多彩なゲストフィッシュも楽しめる
- 釣行は大潮または中潮を選び、満潮前後や潮の動き出しのタイミングを狙うのが理想的
- 近隣の馬渡島と比較すると、加唐島は足場の良さと大型アジの実績で優位性がある
- 初回釣行は朝一番の便(8時発)で渡島し、朝マズメから夕方まで楽しむのがおすすめ
- 釣行後は呼子で温泉やグルメを楽しむこともでき、観光と釣りを組み合わせた一日が可能
- 何よりも安全第一を心がけ、ライフジャケット着用とゴミの持ち帰りなど基本マナーを守ることが、将来にわたって良好な釣り環境を維持する鍵となる
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 加唐島で釣り!エギング、アジング釣果報告!釣り場、フェリー行き方、駐車場まとめ – 旅好きアラサー女子の世界一周ブログ
- 佐賀県唐津市、加唐島の釣りスポットとアジング(アジ釣り)釣果 | go for fishing!
- 加唐島は尺アジパラダイス!? | ゴリ兄やんのブログ
- 加唐島へ行ってきた!アジとメバル狙いが思わぬ魚が…。帰りに呼子にも寄れるアクセス良好の離島。 – チープフィッシングを楽しむ
- 【魚影が濃くヒラマサ・イカ釣りで人気の島!】佐賀の呼子沖の加唐島でアジング釣行 – Fish on!!!!
- アジング呼子離島編 加唐島 釣行記14-5 – 道楽気分
- アジング釣行で29.5cm頭に良型アジにカマスがフィーバー【佐賀・馬渡島】 | TSURINEWS
- 加唐島の釣り場情報 | 魚速報
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