千葉県で楽しめるボートアジングは、東京湾エリアを中心に初心者からベテランまで幅広い層に人気の釣りスタイルとして定着しています。陸っぱりとは異なり、船長が魚探で反応を確認しながらポイントに連れて行ってくれるため、効率的にアジと出会えるのが最大の魅力です。
千葉県内には木更津港、江戸川放水路、都川沿いなど、複数の出船ポイントがあり、それぞれ特色ある船宿やガイドサービスが営業しています。料金やスタイルも様々で、乗合プランから貸切プランまで選択肢が豊富。さらに、ジグ単アジングからバチコンアジングまで、釣法の選択肢も広がっており、自分のスタイルに合った楽しみ方ができるのも千葉のボートアジングの特徴です。
この記事のポイント |
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✓ 千葉県内の主要ボートアジング船宿と料金体系 |
✓ 初心者でも楽しめるジグ単・バチコンの釣り方 |
✓ 東京湾ならではのボートアジングの特徴 |
✓ 季節ごとの狙い目ポイントとタックル選び |

千葉のボートアジングで知っておくべき基本情報
- 千葉でボートアジングが楽しめる主要エリアは東京湾沿岸
- 初心者には乗合プランがおすすめで手ぶらOKの船宿も多い
- ジグ単とバチコンの2つのスタイルから選べる
- 木更津・千葉市・船橋エリアに人気船宿が集中している
- 料金は1名8,000円~18,000円程度が相場
- 年中楽しめるが10月~12月がハイシーズン
千葉でボートアジングが人気なのは東京湾の好条件が揃っているから
千葉県でのボートアジングが注目される理由は、東京湾という恵まれたフィールドの存在に他なりません。東京湾は水深が比較的浅く、アジの魚影も濃いため、初心者でも釣果を上げやすい環境が整っています。
特に千葉側の内房エリアは、都心からのアクセスも良好で、仕事帰りのナイトゲームにも対応している船宿が複数存在します。本千葉駅から徒歩3分という好立地の船宿もあり、電車での釣行も可能です。
東京湾のアジは通称「横アジ」とも呼ばれ、脂の乗りが良いことで知られています。これは東京湾が富栄養化した海域であることと関係しており、アジが捕食するプランクトンやベイトフィッシュが豊富なためです。釣って楽しく、食べて美味しいという二重の魅力があります。
さらに、千葉の船宿の多くは少人数制を採用しており、混雑を避けてゆったりと釣りを楽しめる環境を提供しています。船長との距離も近く、初心者へのレクチャーも丁寧に行ってくれる船宿が多いのも特徴です。
千葉のボートアジング船宿は料金とスタイルで選ぶのが正解
千葉県内でボートアジングを提供している船宿やガイドサービスは複数あり、それぞれ料金体系やサービス内容が異なります。自分の予算や釣りスタイルに合わせて選ぶことが重要です。
🎣 千葉の主要ボートアジング船宿・料金一覧
船宿名 | 出船場所 | 料金目安 | 特徴 |
---|---|---|---|
TARGET(ターゲット) | 千葉市中央区・都川沿い | 要問合せ | 本千葉駅徒歩3分、アクセス抜群 |
TOPGAME | 木更津潮見バース | 15,000円~18,000円/1名 | 乗合プラン、5時間~7時間 |
林遊船 | 江戸川放水路 | 44,000円/1-5名 | 夜間チャーター便 |
ORCA | 金田漁港 | 45,000円/1-6名 | チャータープラン、初心者歓迎 |
フィッシングガイドだるま | 木更津港 | 8,000円/1名(乗合) | ナイト便あり |
海猫(うみねこ) | 船橋エリア | 要問合せ | バチコンアジング、シーバスも |
KAZUBOAT | 木更津方面 | 要問合せ | マイボート感覚の少人数制 |
乗合プランは1名8,000円~18,000円程度が相場で、貸切(チャーター)プランは32,000円~45,000円程度となっています。2名以上で参加する場合は貸切プランのほうがコストパフォーマンスが良い場合もあるため、人数に応じて検討するのがおすすめです。
また、多くの船宿では手ぶらでの参加も可能で、レンタルタックルを用意しているところも少なくありません。初めてボートアジングに挑戦する方は、まず手ぶらOKの船宿で体験してから、自分のタックルを揃えるという選択肢も賢明でしょう。
予約は電話やLINE、ネット予約など船宿によって様々ですが、週末や人気の時期は早めに埋まる傾向があります。特に10月~12月のハイシーズンは1ヶ月前からの予約が望ましいと考えられます。
ジグ単アジングとバチコンアジングの違いを理解することが重要
千葉のボートアジングでは、主に「ジグ単アジング」と「バチコンアジング」という2つのスタイルがあります。それぞれ特徴が異なるため、自分の好みやその日の状況に応じて選択することになります。
ジグ単アジングは、ジグヘッドにワームをセットしただけのシンプルな仕掛けで行う釣り方です。1.2g~3.0g程度のジグヘッドを使用し、キャストして広範囲を探ったり、船の真下に落としてアクションさせたりします。
Skyread FGの船長によると、「一般的に思われてる『ボートアジングはバチコン』なんて事はありません、ほぼ全てのお客様がジグヘッド単体でアジを釣られます」とのこと。
この証言からも分かるように、ジグ単でも十分にボートアジングは成立します。むしろ、アジングのテクニックや理論を向上させたいなら、まずはジグ単から始めるのが良いかもしれません。
一方、バチコンアジングは「バーチカルコンタクト」の略で、10~20号程度のオモリを使用して深場を探る釣り方です。オモリとジグヘッドを分離した逆ダン仕掛けを使用し、主に船の真下を狙います。
バチコンの最大の利点は、水深20m~50mといった深場でも効率的にアジのいるタナ(層)にリグを届けられることです。東京湾では水深によってジグ単とバチコンを使い分けることで、より多くの釣果が期待できます。
初心者の方には、まずはジグ単から始めて基本的なアタリの取り方やアクションを学び、慣れてきたらバチコンにも挑戦するという流れがおすすめです。船長が丁寧にレクチャーしてくれる船宿も多いので、遠慮せずに質問するのが上達への近道と言えるでしょう。
千葉のボートアジングは初心者でも楽しめる環境が整っている
「ボートでの釣りは難しそう」と思う方もいるかもしれませんが、千葉のボートアジング船宿の多くは初心者を歓迎しており、むしろ陸っぱりよりも釣果を上げやすい環境が整っています。
初心者にとっての最大のメリットは、船長が魚探で反応を確認しながらポイントに案内してくれることです。自分でポイントを探す必要がなく、アジがいる場所で釣りができるため、釣果に直結します。
また、多くの船宿ではレンタルタックルを用意しており、手ぶらでの参加が可能です。ロッド、リール、ライン、仕掛けまで一式揃っているため、初期投資を抑えて始められます。自動膨張式のライフジャケットも無料でレンタルできる船宿もあります。
🔰 初心者向けサービスが充実している船宿の特徴
- ✅ 出船前に丁寧なレクチャーがある
- ✅ レンタルタックル完備
- ✅ 少人数制で質問しやすい
- ✅ 船長が細かくタナを指示してくれる
- ✅ 船酔い対策のアドバイスもある
実際に、横浜でボートアジングを提供しているSkyread FGでは、予約者や初心者向けに乗船前のレクチャーページを用意しており、船酔い対策として酔い止め薬の服用を推奨するなど、細やかな配慮がされています。
千葉の船宿でも同様のサービスを提供しているところが多く、初めての方でも安心して参加できる体制が整っています。友人や家族を誘う場合も、こうした初心者向けサービスが充実している船宿を選ぶことで、全員が楽しめる釣行になるでしょう。
木更津エリアは千葉のボートアジングの中心地として機能している
千葉県内でボートアジングができるエリアはいくつかありますが、中でも木更津エリアは船宿の数、アクセス、釣果の安定性など、総合的に見て最も充実しているエリアと言えるでしょう。
木更津港周辺には、TOPGAME、フィッシングガイドだるま、KAZUBOATなど、複数の人気船宿が集中しています。それぞれ特色があり、選択肢が豊富なのが魅力です。
木更津エリアの利点は、東京湾の好ポイントへのアクセスが良いことです。木更津沖は水深が比較的浅く、アジの回遊ルートにも当たりやすいため、年間を通じて安定した釣果が期待できます。
また、木更津駅からのアクセスも悪くなく、車を持たない釣り人でも訪れやすい立地です。周辺には駐車場を用意している船宿も多く、車での釣行も便利です。
木更津港・栄宝丸では、「連日バチコンファンの乗船が半分以上という人気っぷり」で、「船長の内田市郎さんが豊富な経験をもとに、魚探の反応を見ながら細かくポイントに当てていくスタイル」が好評。
このように、木更津エリアの船宿は操船技術も高く、ビシ釣りとバチコンアジングが同船でもストレスなく楽しめる環境を提供しています。混雑を避けたい方や、確実に釣果を得たい方には特におすすめのエリアです。
千葉市中央区の都川沿いは駅近で利便性抜群のボートアジングスポット
木更津エリアと並んで注目したいのが、千葉市中央区の都川沿いから出船するボートアジング船です。特に「TARGET(ターゲット)」は、本千葉駅から徒歩3分という驚異的な立地を誇ります。
TARGET(ターゲット)は「千葉県千葉市中央区を流れる都川沿いから東京湾のシーバスガイドとして出船」しており、「千葉県庁、本千葉駅からのアクセスも良い場所から出船」している。
都川沿いからの出船は、内湾の奥まったエリアにも素早くアクセスできるという利点があります。湾奥はベイトフィッシュが豊富で、アジだけでなくシーバスやメバルなど、多彩なターゲットを狙えるのも魅力です。
また、電車でのアクセスが容易なため、遠方からの釣行や、車を持たない釣り人にとっては非常にありがたい選択肢となります。帰りに千葉駅周辺で食事や買い物を楽しむこともできるでしょう。
TARGETでは24時間いつでも電話予約を受け付けており、定休日もありません。急に時間が空いた時にも対応してもらえる可能性があり、フレキシブルな釣行計画が立てられます。
駅近という利便性に加えて、ポイントまでの距離も近いため、釣行時間を長く確保できるのも都川沿いから出船する船宿の強みです。朝が早い仕事の方や、短時間で効率的に釣りを楽しみたい方には最適な選択肢と言えるでしょう。
千葉のボートアジングで釣果を上げるための実践テクニック
- タナ(層)を正確に把握してリグを届けることが最重要
- 真下とチョイ沖の釣り分けでフレッシュな反応を得る
- 枝スの長さ調整で食わせとアタリの取りやすさをコントロール
- ワーム選びはリブ構造や長さで使い分ける
- ロッドは5~6フィート台の短めが船上では扱いやすい
- リフト&フォールのスピードとリズムを変えて反応を探る
- 船の流れを意識してリグの動きをイメージする
タナ(層)を正確に把握することが釣果を左右する最大の要因
ボートアジングで釣果を上げるための最も重要なポイントは、アジがいる「タナ」(水深の層)に正確にリグを届けることです。陸っぱりと異なり、ボートでは船長が魚探で反応を見ながら細かくタナを指示してくれます。
船長から「底から1m50cm」「水深50mで45~40m付近」といった具体的な指示があった場合、そのタナに正確にリグを入れることが釣果に直結します。一見当たり前のように思えますが、これを正確に実行できるかどうかで釣果に大きな差が出ます。
タナを正確に取るためには、自分の使用するリールの巻き取り量を把握しておく必要があります。リールのハンドル1回転で何cm巻き取るかを知っていれば、底からの距離を計算できます。
📏 タナ取りの基本手順
手順 | 内容 | ポイント |
---|---|---|
① | フリーフォールで着底させる | ラインの放出が止まる瞬間を感じ取る |
② | ラインを張る | 軽くロッドを立ててテンションをかける |
③ | 指示タナまでリールを巻く | ハンドル回転数で距離を計算 |
④ | その層でアクションさせる | タナをキープしながら誘う |
例えば、リールの巻き取り量が1回転で60cmの場合、底から1m上のタナを狙うなら、着底後に約1.7回転巻けば良いことになります。このような計算ができると、船長の指示に即座に対応でき、チャンスを逃しません。
また、潮の流れが速い場合はリグが斜めに入るため、見かけ上の水深と実際の底までの距離にズレが生じます。こうした状況でも、ラインの角度を意識しながらタナを調整する技術が求められます。
タナ取りの精度を上げることは、ボートアジングにおける基本中の基本であり、これができるようになると釣果は飛躍的に向上するでしょう。
真下とチョイ沖の釣り分けでアタリが続くパターンを作れる
ボートアジングでは「真下」に落とすのが基本ですが、状況によっては「チョイ沖」にキャストして広範囲を探る方が効果的な場合があります。この2つを使い分けることで、アタリを連続させることが可能になります。
真下の釣りは、ポイント到着直後に特に有効です。まだビシ釣りの寄せエサにアジが付いていない状態では、釣り座の真下にいるアジが素直に反応してくれることが多いと考えられます。
フリーフォールで落として、ゆっくりサオを持ち上げて1回誘いを入れ、サオを下げていく過程で着底前にアタリが出ることが多いようです。2~3投して反応が薄くなったら、次の手を打つタイミングです。
チョイ沖の釣りは、真下での反応が鈍くなった時や、ショートバイトが増えてきた時に効果的です。アンダーハンドで10m程度沖にキャストして、ゆっくりリフト&フォールを繰り返します。
バチコンアジングでは「ポイント到着直後はまだアジがビシの寄せエサに着いていないので、釣り座の真下で釣れることが多い」が、「少し時間が経つと明らかにショートバイトになってくる」ため、「チョイ沖に投げる」ことで「フレッシュな反応が得られる」。
チョイ沖の釣りでは、ワームの動き方が縦から横に変わるため、真下とは異なる反応を引き出せます。オモリが先に着底して、ワームが「フワッ」となった瞬間のバイトが多いのが特徴です。
ただし、船は常に潮に流されているため、沖から手前に引いてくるとだんだん真正面からズレていきます。隣の釣り人とのオマツリを避けるため、リグが真下に来る前、少し沖めで回収するよう注意が必要です。
真下とチョイ沖のローテーションを意識することで、常にフレッシュなアジに対してアプローチでき、アタリが続く可能性が高まります。
枝スの長さ微調整がアタリの質と食い込みを大きく変える
バチコンアジングで使用する逆ダン仕掛けでは、「枝ス」(オモリからジグヘッドまでの糸の長さ)の調整が釣果を左右する重要な要素となります。わずか数センチの違いが、アタリの取りやすさと食い込みの良さに影響します。
枝スを長く取った場合(20cm程度)は、ワームの動きが柔らかくなり、食い込みが良くなります。アジがゆっくり吸い込むような食い方をする時には効果的です。ただし、アタリが手元に伝わりにくくなるというデメリットもあります。
枝スを短く取った場合(15cm以下)は、アタリがダイレクトに伝わってきて、瞬間的なバイトも捉えやすくなります。ただし、ワームの動きが硬くなり、ショートバイトが増える傾向があります。
🎣 枝スの長さによる特性比較
枝スの長さ | メリット | デメリット | 適した状況 |
---|---|---|---|
長め(20cm前後) | 食い込み良好、ワームの動き柔らか | アタリが取りにくい | ゆっくりした誘いで食う時 |
短め(15cm以下) | アタリが明確、掛け合わせしやすい | ショートバイト増加 | リアクションバイト狙い |
中間(17~18cm) | バランス型 | 特徴が中途半端になる可能性 | 状況が読めない時 |
実釣では、その日のアジの活性や食い方を見ながら、枝スの長さを調整していくことが求められます。最初は17~18cm程度から始めて、アタリの質を観察しながら微調整するのが良いでしょう。
また、真下の釣りとチョイ沖の釣りでも最適な枝スの長さが異なる場合があります。真下でゆっくりリフト&フォールさせる時は長め、チョイ沖でリアクション的にバイトを誘う時は短めといった使い分けも有効かもしれません。
枝スの調整は現場で簡単にできるため、アタリが遠のいたり、バラシが多くなったりした時には、積極的に長さを変えてみることをおすすめします。
ワーム選びは長さとリブ構造で使い分けるのがセオリー
ボートアジングで使用するワームは、陸っぱりと同様に様々な種類がありますが、ボート特有の使い分けのポイントがあります。特に重要なのが「長さ」と「リブ構造」です。
ロングワーム(3インチ以上)は、アジへのアピール力が高く、良型のアジを選択的に狙える可能性があります。DUOのテトラワークスシリーズでは「ジャム」や「デリー」といったロングワームがボートアジングで人気です。
DUOスタッフの「なまちゃん」によると、ロングワームは「水の抵抗を感じやすく使いやすいので、ただ長いだけじゃなく本当に優秀」で、「サイズ的にも、探っている層のお魚にしっかり気がついてもらえます」とのこと。
ロングワームの利点は、アタリの出方が多様になることです。「コン」という明確なアタリ以外にも、「ドゥドゥドゥドゥ」といった高速の連続的なアタリや、「モジョモジョ」といった違和感のあるアタリなど、様々なバイトパターンが出現します。
一方、ショートワーム(2インチ前後)は、アジの活性が低い時や、豆アジが多い時に使いやすいサイズです。吸い込みやすく、ショートバイトでもフッキングに持ち込みやすい特徴があります。
リブ構造も重要な要素です。全身リブのワームは水流抵抗が大きく、わずかな潮流でも動きます。リブの深さが部位によって異なる設計のワームもあり、テール部分の深リブが柔らかくアクションする効果を生み出します。
📦 ワーム選択の基本ガイド
- ✅ 良型狙い・高活性時 → ロングワーム(3インチ以上)
- ✅ 低活性・豆アジ多い時 → ショートワーム(2インチ前後)
- ✅ 流れが緩い時 → リブ深めのワーム
- ✅ 流れが速い時 → リブ浅めorストレート系
ワームのカラー選択も重要ですが、これは水質や光量によって変わります。クリアウォーターならナチュラル系、濁りがあるならチャート系やグロー系が基本とされていますが、現場で試しながら正解を見つけていく姿勢が大切です。
タックル選びは船上での取り回しを最優先に考えるべき
ボートアジングのタックル選びは、陸っぱりとは異なる視点が必要です。最も重視すべきは「船上での取り回しの良さ」で、これを無視すると快適な釣りができません。
ロッドの長さは5~6フィート台が理想的です。陸っぱりでは7フィート以上のロッドを使う方も多いでしょうが、船上では長すぎるロッドは扱いにくく、隣の釣り人との干渉リスクも高まります。
34スタッフのYONEによると、「陸っぱりで使用されてるアジングロッドで十分ですが同じアジングロッドでもジグヘッド単体に向かない強めのロングロッドはボートアジングには不向き」とのこと。
ジグ単アジングでは5フィート台の短いロッドが「正義」とも言われており、取り回しの良さと操作性のバランスが優れています。バチコンアジングでも6フィート台までが扱いやすいでしょう。
リールは1000~2000番台のスピニングリールが一般的です。ハンドル1回転の巻き取り量を把握しておくことが、タナ取りの精度向上につながります。
ラインはPE0.3号にリーダー0.8~1.0号というセッティングが基本です。エステルライン0.3号を使用する場合もあり、特にジグ単アジングでは感度の良さから好まれる傾向があります。
ただし、エステルラインは劣化が早いため、定期的な巻き替えが必要です。Skyread FGの船長も「劣化したエステルラインは巻き替えてから挑んで」「昨日、この前巻き替えたばかりって言っても劣化したエステルラインも少なからずあり得る」と注意喚起しています。
🎣 ボートアジング基本タックル例
アイテム | ジグ単仕様 | バチコン仕様 |
---|---|---|
ロッド | 5~6フィート、ソリッドティップ | 6~6.8フィート、やや強め |
リール | 1000~2000番 | 2000番 |
ライン | PE0.3号 or エステル0.3号 | PE0.3~0.6号 |
リーダー | 0.8~1.0号 | 1.2号前後 |
ジグヘッド | 1.2~3.0g | 0.4~1g(枝ス先) |
シンカー | なし | 3.5~28g(水深に応じて) |
タックルは高価なものである必要はありませんが、バランスが取れていることが重要です。特にロッドとリールの相性、ラインの強度とリーダーの太さのバランスには注意を払いましょう。
リフト&フォールのスピードとリズムが釣果の鍵を握る
ボートアジングの基本アクションは「リフト&フォール」ですが、そのスピードとリズムの微妙な違いが釣果に大きく影響します。一定のパターンに固執せず、状況に応じて変化させることが重要です。
ゆっくりしたリフト&フォールは、アジの活性が低い時や、ゆっくりした動きで食ってくる時に効果的です。5秒程度かけてゆっくりリフトし、同じくらいの時間をかけてフォールさせると、ワームがゆっくり動き、アジもゆっくり吸い込みます。
この場合、イトは常に張った状態を保ち、微妙な重みを感じたら少し聞いてからスイープに合わせるという繊細なアワセが求められます。
キビキビしたリフト&フォールは、アジの活性が高い時や、リアクションバイトを狙う時に有効です。素早くロッドを跳ね上げてワームをダートさせ、テンションフォールで落としていくと、反射的にバイトしてくることがあります。
⚡ リフト&フォールのバリエーション
- ✅ スロー(5秒/動作):低活性時、食わせ重視
- ✅ ミディアム(3秒/動作):標準的な誘い
- ✅ ファスト(1秒/動作):高活性時、リアクション狙い
- ✅ 不規則リズム:パターンを掴ませない
- ✅ ロングポーズ(10秒以上):違和感を与える
また、リフトの高さも変化させることで反応が変わります。小刻みに10cm程度リフトする「チョンチョン」アクションから、大きく50cm以上跳ね上げるアクションまで、様々なバリエーションを試してみましょう。
フォールにも種類があり、ラインを張ったまま落とす「テンションフォール」と、ラインを送り込んで落とす「フリーフォール」では、ワームの姿勢や落下速度が変わります。状況に応じて使い分けることで、より多くのバイトチャンスを得られるでしょう。
アクションの正解は日によって、時間帯によって、場所によって変わります。固定観念にとらわれず、柔軟に対応する姿勢が釣果アップにつながります。
船の流れとリグの動きをイメージできれば一段上のレベルに到達
ボートアジングで上級者と初心者の差が最も出るのが、「船の流れとリグの動きをイメージできるか」という点です。これができるようになると、釣果は飛躍的に向上します。
船はアンカーを打たない限り、常に潮に流されています。この流れを利用することで、リグに自然な動きを与えることができます。
34スタッフのYONEは「船が流されるので勝手にリグがついてくる」ことに気づき、「止める!が『さびく』と似たような効果なんだな」と理解したことで、「ロッドを動かさずに止める事に不安感が無くなりじっくりアタリをとれる様になった」と語っている。
つまり、ロッドを止めているだけでも、船が流されることでリグは水平方向に動いているということです。これは陸っぱりの「さびく」動作に似た効果を生み出します。
船の流れる方向を意識することで、どちらにキャストすればリグがどう動くかを予測できるようになります。流れに乗せて送り込む釣り方、流れに逆らって引いてくる釣り方、それぞれに適したタイミングとアクションがあります。
また、水深によっても流れの速さが異なる場合があります。表層は速く、底層は遅いという状況では、リグの姿勢も変わってきます。こうした複雑な水中の状況を頭の中でイメージしながら釣ることが、上級者への道です。
🌊 船の流れを活かす基本テクニック
テクニック | 方法 | 効果 |
---|---|---|
ドリフト | 止めて流れに任せる | ナチュラルな誘い |
テンションキープ | 常にラインを張る | アタリを取りやすい |
流れ込み | 流れに乗せて送る | 広範囲を探れる |
流れ逆 | 流れに逆らって引く | リアクション効果 |
船長が操船で船の向きを調整してくれることもあるため、その意図を理解して釣りをすることも大切です。「なぜこの向きなのか」を考えながら釣ることで、より効果的なアプローチができるようになるでしょう。
まとめ:千葉でボートアジングを楽しむための完全ガイド
最後に記事のポイントをまとめます。
- 千葉のボートアジングは東京湾の好条件により初心者でも楽しめる
- 木更津エリアと千葉市中央区の都川沿いが主要な出船ポイントである
- 乗合プランは8,000円~18,000円、貸切は32,000円~45,000円が相場である
- ジグ単アジングとバチコンアジングという2つのスタイルがある
- 多くの船宿がレンタルタックルを用意しており手ぶらOKである
- タナ(層)を正確に把握してリグを届けることが最重要である
- 真下とチョイ沖の釣り分けでフレッシュな反応を得られる
- 枝スの長さ調整で食わせとアタリの質をコントロールできる
- ワームは長さとリブ構造で使い分けるのがセオリーである
- ロッドは5~6フィート台が船上での取り回しに最適である
- リフト&フォールのスピードとリズムを状況に応じて変える
- 船の流れとリグの動きをイメージできれば釣果が飛躍する
- 10月~12月がハイシーズンで最も釣果が期待できる
- 船長の指示を素直に聞くことが初心者の上達への近道である
- エステルラインは劣化が早いため定期的な巻き替えが必要である
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 千葉のボートシーバスならTARGET(ターゲット)【公式サイト】東京湾ボートフィッシングガイド
- なまちゃん|東京湾ボートでジグ単アジング 【JAWS GUIDE SERVICE】さん – スタッフレポート|DUO International
- 千葉県でアジングが楽しめる釣り船・船釣りプラン一覧 – アングラーズ釣船予約
- 2024.10.6 バチコンアジング | 東京湾ボートシーバスガイド「海猫」
- KAZUBOAT/カズボート
- 東京湾横浜|ボートアジング|メバリング【SkyreadFG】スカイリード フィッシングガイド
- 横浜ボートアジング | 新社会人の房総釣り日記
- 千葉県/木更津港・栄宝丸出船 バチコン攻略方法│実釣を通して解説
- 【34STAFFLOG】 東京湾ボートアジング
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