アジングをやるなら「夕マズメ」を狙わない手はありません。日没前後のわずかな時間帯にアジの活性が急上昇し、普段は釣れないような良型が次々とヒットすることも珍しくないからです。しかし、ただ夕マズメの時間帯に釣り場へ行けば釣れるというわけではなく、ワームのカラー選択やレンジ設定、アクションの付け方など、押さえるべきポイントがいくつもあります。
今回は、インターネット上に散らばるアジングの夕マズメに関する情報を徹底的に収集し、なぜ夕マズメにアジが釣れるのか、具体的にどんな釣り方をすれば釣果が伸びるのか、朝マズメとの違いは何なのかといった疑問に答えていきます。実際の釣行記録や専門家の解説を参考にしながら、夕マズメのアジング攻略法を分かりやすく整理してお届けします。
この記事のポイント |
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✓ 夕マズメの具体的な時間帯と狙い目のタイミング |
✓ 夕マズメに効果的なワームカラーとジグヘッドの選び方 |
✓ 朝マズメとの違いと夕マズメならではの攻略法 |
✓ 時合が短い夕マズメで釣果を最大化するコツ |

アジングで夕マズメが狙い目な理由と基本戦略
- 夕マズメのアジングは日没前後がゴールデンタイム
- 夕マズメにアジが釣れる理由はプランクトンの活動にあり
- 夕マズメのアジング時合は短く10分程度の可能性も
- 夕マズメのアジングで使うワームカラーは透過系グローが有効
- 夕マズメのアジングではシャローの表層を狙うのが基本
- 夕マズメのアジングで朝マズメより優れている点
夕マズメのアジングは日没前後がゴールデンタイム
夕マズメとは、具体的にいつの時間帯を指すのでしょうか。一般的には日没の前後1時間程度、薄暗くなる時間帯を夕マズメと呼びます。季節や地域によって日没時刻は変わるため、夕マズメの時間も一定ではありません。
朝マズメにしても夕マズメにしても、狙う時間帯は時期やその日によって異なります。端的に言うとマズメの時間は「薄暗い時間帯」であり、もう少し具体的に言うと「夕方」「明け方」これをマズメと呼び変えればオッケーです。
この引用からも分かるように、夕マズメは厳密な時刻ではなく「薄暗くなる夕方」という感覚で捉えるのが正解です。おそらく、釣り場に着いたときにまだ明るくても、日が沈んで薄暗くなり始めたらそこからが本番と考えて良いでしょう。
実際の釣行記録を見ると、17時~20時くらいの時間帯で夕マズメを狙っているケースが多いようです。ただし、日没時刻は季節によって大きく変動します。例えば夏場なら19時過ぎまで明るいですが、冬場は17時には暗くなり始めます。したがって、釣行前に日没時刻を確認し、その前後1時間を目安にエントリーするのが賢明です。
また、夕マズメは「やっと釣れ始めたら暗くなる」という特性があります。朝マズメのように長時間活性が続くわけではなく、短い時合を逃さないための準備が重要になります。明るいうちに釣り場へ到着し、ポイントの下見や釣り座の確保、タックルの準備を完璧にしておくことで、貴重な時合を最大限に活用できるのです。
多くのアングラーが夕マズメから夜にかけて釣りを続けるのは、夕マズメで良型を狙い、その後の夜間でコンスタントに数を伸ばすという戦略が有効だからです。一般的には、夕マズメは活性が高く大型が狙いやすいものの時合が短く、夜間は時合が長いものの朝夕ほどの爆発力はないと言われています。
夕マズメにアジが釣れる理由はプランクトンの活動にあり
なぜ夕マズメになるとアジがよく釣れるのでしょうか。その理由として最も有力な説がプランクトンの活動パターンに関連しているというものです。
なぜマズメの時間帯になるとアジがよく釣れるようになるのか?不思議な気持ちで頭がパンクしそうになります。実際のところ、なぜマズメにアジがよく釣れるのかを確証付けるエビデンスはないようですが、定説としては・・・「プランクトンの動き」が密接に関与しているのではないか?と言われることが多いです。朝になると光合成のためにプランクトンが動き出し、夕マズメでは夜行性のプランクトンが活動を開始する、これによりプランクトンを捕食しているアジの活性が高くなる、これが「朝マズメ・夕マズメにアジが釣れやすくなる」要因だと考えられます
この説明によると、夕マズメには夜行性のプランクトンが活動を開始します。それを捕食するためにアジが活発に動き出し、結果的に釣りやすくなるというメカニズムです。プランクトンは光に敏感で、明るい時間帯は深い場所に潜んでいますが、薄暗くなると表層付近まで浮上してきます。
別の情報源でも同様の説明がされています。
朝マズメ、夕マズメ、同じようですがアジ釣りの場合大きく違います。アジは動物性プランクトンを餌にしていますが、動物性プランクトンは太陽の光を嫌ます。ですから夜間に行動が活発になり朝方の9時ごろに失せるのです、ですから、それを餌にしているアジは朝マズメのほうが良く釣れます。夕マズメはやっと釣れ始めたら暗くなる事になります。
この回答では、動物性プランクトンが太陽の光を嫌い、夜間に活発になると説明されています。そのため朝マズメの方が有利とされていますが、夕マズメでも「やっと釣れ始める」タイミングで活性が上がることが示唆されています。
推測の域を出ませんが、夕マズメの特徴としてプランクトンが活動を開始する移行期であることが挙げられます。朝マズメは夜間に活発だったプランクトンが沈む前の最後の時間帯であるのに対し、夕マズメはこれから活動するプランクトンが動き出す時間帯です。この微妙な違いが、釣れ方や釣れる時間帯の長さにも影響しているのかもしれません。
また、夕マズメはベイトフィッシュ(小魚)の動きも活発になるタイミングです。日中は沖や深場にいた小魚が、夕方になると岸際に寄ってくることが多く、それを追ってアジも接岸します。プランクトンパターンとベイトパターンの両方が重なることで、夕マズメの釣果が上がりやすくなるのです。
夕マズメのアジング時合は短く10分程度の可能性も
夕マズメのアジングで最も注意すべき点は、時合が非常に短いということです。長い時でも30分程度、短い時はわずか10分で終わってしまうこともあります。
アジングでの「マズメ」経験者はよーくご存知でしょうが、アジの(まずめ)時合はほんの一瞬であることが多いです。場合によっては10分と持たないこともありますからね・・・何時間も粘って、時合がたったの10分ってことも十分あり得る話です。辛いですが、これが釣りの醍醐味でもあります
この短い時合を最大限に活かすためには、効率的な釣り方が求められます。例えば、釣れたアジから針を外すのに手間取ったり、クーラーボックスに入れるのに時間をかけたりしていると、その間に時合が終わってしまう可能性があるのです。
📊 夕マズメの時合と対策
時合の特徴 | 時間の目安 | 必要な対策 |
---|---|---|
短時間集中型 | 10~30分程度 | 手返しの良さを最優先 |
予測困難 | 日没前後が基本だが変動あり | 余裕を持って早めにエントリー |
一度だけのチャンス | 基本的に1回のみ | タックルを複数準備しておく |
実際の釣行記録でも、時合の短さを実感するコメントが見られます。
結局釣れず暗くなり始めたくらいに待望のヒット!鯵かと思ったらサバでした(^^;その後はフグの当たりしかなくやめました。投げサビキもボーズでしたし、今日の夕マズメは不発みたいですね。
このように、夕マズメの時間帯に釣り場にいても、必ずしも釣れるとは限りません。回遊がなければノーバイトということもあり得ます。だからこそ、時合が来たときに確実に仕留める準備と集中力が必要なのです。
おそらく、夕マズメの時合が短い理由は、アジの回遊パターンに関係していると考えられます。夕方になると沖からベイトを追い込みながらアジが入ってくるポイントでは、その群れが通過する時間だけが時合となります。一度通過してしまえば、次の群れが来るまで待つしかありません。
したがって、夕マズメのアジングでは集中力を切らさず、手返し良く釣り続けることが最も重要です。写真撮影や道具の整理は時合が終わってから行い、時合中は釣りに専念する姿勢が釣果を大きく左右します。
夕マズメのアジングで使うワームカラーは透過系グローが有効
夕マズメのアジングでは、ワームのカラー選択が釣果に直結します。特に効果的なのが透過系のグローカラーです。
実際の釣行記録からも、カラーの重要性が分かります。
ワームは目立たせるため煌めきの強い”こうはく”のようにラメが沢山入ったものを使用。投入後は狙いのレンジまで沈め、ラインを張ってからロッドを大きく2、3回しゃくりワームを動かしてロッドを止めてラインを張って食わせの間を作ります。
夕マズメの時間帯は薄暗くなり始める時間帯なので、アジにワームを見つけてもらうためには視認性の高いカラーが有効です。ただし、明るすぎて警戒されるのも避けたいため、微妙なバランスが求められます。
🎨 夕マズメに効果的なワームカラー
カラータイプ | 具体例 | 効果的な理由 |
---|---|---|
透過系グロー | ケイムラクリア、アーミーグロー | 常夜灯の光を透過して目立つ |
ラメ入りクリア | シャンパンホタル、こうはく | 煌めきでアピール |
チャート系 | ギガチャートグロー | 薄暗い中でも視認性が高い |
ピンク系 | スーパーグローピンク | 濁りがある時に有効 |
別の釣行記録でも、カラー選択の重要性が語られています。
カラーも、この前迄は雨だったりで濁りがあったのでスーパーグローピンク等の透過しないグローカラーメインでしたが、濁りも無くなって外灯の明暗もしっかりしてたんで、アーミーグローやギガチャートグロー〜クリスマス等のケイムラ入っている系の明かりを透過するカラーをメインで使用しました。
この事例から分かるように、水の濁り具合によってもカラー選択を変える必要があります。濁りがある時は透過しないグローカラー、クリアな時は明かりを透過するケイムラ系が効果的というセオリーがあるようです。
一般的には、夕マズメの初期段階(まだ明るい時間帯)ではクリア系やナチュラル系が有効で、日が沈んで暗くなるにつれてグロー系やラメ入りにシフトしていくのが定石とされています。時間帯の変化に合わせてワームカラーをローテーションすることで、常にアジにアピールできる状態を保てるのです。
また、常夜灯の有無もカラー選択に影響します。常夜灯がある場所では、光を透過するクリア系グローが効果的ですが、常夜灯がない暗いポイントでは、自発光するタイプのグローカラーの方が有利になることもあります。
夕マズメのアジングではシャローの表層を狙うのが基本
夕マズメのアジングでは、シャロー(浅場)の表層を攻めるのが基本戦略です。これは、夕方になるとベイトフィッシュが浅場に入ってきて、それを追ってアジも接岸するためです。
実際の釣行記録でも、表層狙いの有効性が示されています。
最初の狙いは「良型狙い」夕マズメにポイント到着。このポイント日没直後にシャローに良型アジが差してくる事が多いです。
「群れが入ってくるならそろそろ来るはず…」シャローの表層を狙いでキャスト続けていると、待望のバイト!無事に20UPの良型のアジを釣る事が出来ました。
この事例では、シャローの表層を狙うことで20cmオーバーの良型アジを仕留めています。夕マズメは特に良型が狙える時間帯でもあり、表層を意識することで大型のアジに出会える確率が高まります。
ただし、すべてのポイントで表層が正解とは限りません。地域や場所によっては、ボトム付近を回遊することもあります。
地域によっては釣る層(レンジ)が違い、表層を回遊する場所とボトム(底)付近を回遊する所があります。ジグヘッドは重めのもので広範囲を探れた方が良いのですが、手返しも良くしたいので「ダイヤモンドヘッド」の1.3g〜3.0gを使います。
おそらく、夕マズメの初期段階では表層を攻め、時間が経過して暗くなってきたらレンジを下げていくというアプローチが有効だと考えられます。また、ベイトフィッシュが表層にいる場合は表層、プランクトンパターンの場合は中層からボトムというように、その日の状況に応じて使い分けることが重要です。
🎣 夕マズメのレンジ攻略パターン
時間帯 | 狙うべきレンジ | ジグヘッドの重さ | 理由 |
---|---|---|---|
日没前(明るい) | 表層~中層 | 1.0~1.5g | ベイトフィッシュが表層に多い |
日没直後(薄暗い) | 表層 | 0.8~1.3g | 良型が浅場に差してくる |
暗くなり始め | 中層 | 1.3~2.0g | プランクトンパターンに移行 |
完全に暗い | ボトム~中層 | 1.5~3.0g | 夜釣りモードへ移行 |
また、シャローを攻める際はジグヘッドの重さも重要です。軽すぎるとフォールが遅くなり手返しが悪くなりますし、重すぎると表層をキープできません。1.0~1.5g程度を基本として、風や潮の流れに応じて調整するのが良いでしょう。
夕マズメのアジングで朝マズメより優れている点
夕マズメと朝マズメ、どちらが釣れるのかという議論は古くからありますが、夕マズメならではのメリットも確実に存在します。
一つ目は釣行の計画が立てやすいという点です。朝マズメを狙う場合、日の出前に釣り場へ到着する必要があり、特に遠方のポイントでは真夜中に出発しなければなりません。一方、夕マズメは夕方からの釣行で済むため、日中の予定を入れることができ、家族や仕事との両立がしやすいのです。
ある釣り人は朝マズメ派の理由として次のように述べていますが、これは裏を返せば夕マズメの利点を示しています。
釣ったサカナ その日のうちに食べたいじゃないですか!?夕マズメ~夜にかけての釣りだとどうしても翌日になっちゃいますよねー。二つ目 夜はのんびりをお酒を飲みつつ過ごしたい。ってのがあるので朝マズメをいつも狙うんですけど(;^_^A
この意見は朝マズメ派のものですが、夕マズメなら夕方から夜にかけてゆっくり釣りを楽しめるというメリットがあります。仕事終わりに立ち寄れるのも大きな利点で、平日でも気軽に釣行できるのです。
二つ目は夜釣りへの連続性です。夕マズメで良型を狙った後、そのまま夜のアジングに移行することで、一晩で様々なパターンの釣りを楽しめます。
ヒットワーム① KEITEC EasyShaker 2.5インチ Morning Dawn② 34 オーバル 2.0インチ ともしび③ KEITEC MAD WAG 2.5インチ Natural Pink 改
この釣行記録では、朝マズメと夕マズメの両方でツ抜け(10匹以上)を達成していますが、一般的には朝マズメから次の釣りまで長時間空くのに対し、夕マズメは夜釣りにシームレスに移行できます。
三つ目は水温が安定している点です。一般的には、日中に温められた水温が夕方まで保たれるため、特に秋から冬にかけては朝マズメよりも水温が高く、アジの活性が維持されやすいと考えられます。
📋 朝マズメと夕マズメの比較
項目 | 朝マズメ | 夕マズメ |
---|---|---|
時合の長さ | やや長め | やや短め |
釣行の手軽さ | 早起きが必要 | 仕事帰りも可能 |
連続性 | その後の予定に制約 | 夜釣りへ移行しやすい |
水温 | 一晩冷えた後 | 日中温められた後 |
混雑度 | 比較的空いている | やや混雑しやすい |
ただし、一般的には朝マズメの方が時合が長く安定しているという意見もあり、どちらが絶対的に優れているとは言えません。自分のライフスタイルや狙うパターンに合わせて選択するのが賢明です。
夕マズメのアジング実践テクニックと注意点
- 夕マズメのアジングではベイトフィッシュの動向を観察すべき
- 夕マズメから夜のアジングは釣り方が180度変わる
- 夕マズメのアジングで使うジグヘッドは重めで広範囲を探る
- 夕マズメのアジングではアクションを大きめにするのがコツ
- 朝マズメと夕マズメの違いは活性の持続時間にある
- 夕マズメのアジングは手返しの良さが釣果を左右する
- まとめ:アジング夕マズメ攻略のポイント
夕マズメのアジングではベイトフィッシュの動向を観察すべき
夕マズメのアジングで釣果を上げるためには、ベイトフィッシュ(小魚)の動向を注意深く観察することが重要です。アジは捕食者なので、餌となる小魚がどこにいるかを把握することで、アジの居場所も予測できるのです。
アジはプランクトンだけでなく小魚を捕食することもあります。特にサイズが大きなアジにはベイトフィッシュパターンが効くこともありますが、そのようなアジを狙うときはマズメでの「ベイトフィッシュの動向」にも気を使うことが大事です。個人的なお話になりますが、夜の間は際に大量のベイトフィッシュが溜まっているポイントがあります。このベイトフィッシュは夕マズメに入ってきて、朝マズメに出ていく感じなのですが、この「夕マズメに入ってくるタイミング」「朝マズメに出ていくタイミング」この2つが釣果に繋がる物凄く大事なポイントとなります
この説明から分かるように、夕マズメはベイトフィッシュが入ってくるタイミングであり、そのタイミングでアジも一緒に回遊してきます。したがって、釣り場に到着したらまず水面や岸際をよく観察し、小魚の群れがいないかチェックすることが大切です。
🐟 ベイトフィッシュ観察のポイント
- ✅ 水面でベイトが跳ねていないか
- ✅ 岸際に小魚の群れが寄ってきていないか
- ✅ 鳥が集まって騒いでいる場所はないか
- ✅ 常夜灯の下に小魚が集まっていないか
- ✅ 潮目やブレイクラインに変化はないか
実際の釣行でも、ベイトフィッシュの動きが釣果に直結した事例があります。
ちょっと沖で鳥達が騒いでます。近づいてくれるといいんだけど。一瞬だけ近づいてきた時に当たりがあるけど乗らない(>_<)周りも同じ感じです。鯵じゃなさそう。
この事例では、鳥が騒いでいる=ベイトフィッシュがいるというサインを読み取っていますが、残念ながら近くまで来なかったため釣果に繋がりませんでした。しかし、このように鳥の動きを観察することで、ベイトフィッシュの位置を把握できるのです。
また、ベイトフィッシュが動き出すタイミングを捉えることも重要です。
例えば朝マズメ、ベイトフィッシュが動き出すと、今よ今よと待ち構えていたアジの猛攻が始まり、良型サイズのアジが連打することがよくあります。このように、ベイトフィッシュが動くタイミングがマズメである傾向が強いため、朝マズメ・夕マズメ共にベイトフィッシュの動向には気を使いたいところですね
ベイトフィッシュが動き出すのを待ち構えているアジは、非常に活性が高い状態です。このタイミングを逃さずにワームを投入することで、良型のアジを連発できる可能性が高まります。
おそらく、夕マズメにベイトフィッシュが入ってくる理由は、日中は沖や深場で身を潜めていた小魚たちが、薄暗くなって外敵から見つかりにくくなることで、餌を求めて浅場に移動してくるためだと考えられます。それを知っているアジも、ベイトを追って接岸するのです。
夕マズメから夜のアジングは釣り方が180度変わる
夕マズメと夜のアジングでは、釣り方のアプローチが180度変わると言われています。この違いを理解していないと、せっかくの夜の時合を無駄にしてしまう可能性があります。
夕マズメの釣り方とは180°違う夜のアジング。続いては夜の釣りについて解説。各地域においてサイズの差が出てきますが、釣り方は同じ。アジの主食がプランクトンですので、いつも言うようにワームを食べるためにアジが来ているのではなく、プランクトンを捕食しに来ているアジにワームを見つけてもらう釣りです。
この説明から分かるように、夕マズメは動かして食わせる釣りであるのに対し、夜はプランクトンの中にワームを置いて見つけてもらう釣りなのです。
🌙 夕マズメと夜の釣り方の違い
項目 | 夕マズメ | 夜のアジング |
---|---|---|
アジの食性 | ベイトフィッシュを追う | プランクトンを食べる |
アクション | 大きく動かす | ほとんど動かさない |
ジグヘッド | 重め(1.3~3.0g) | 軽め(0.3~1.8g) |
狙うレンジ | 表層~中層を探る | プランクトンの層をキープ |
フォール | リアクション重視 | テンションフォール |
夕マズメは、逃げ惑う小魚のようにワームを目立たせることが重要です。そのため、ロッドを大きくシャクったり、リトリーブスピードを上げたりして、アジに「これは獲物だ!」と思わせる必要があります。
一方、夜のアジングでは、プランクトンの層(タナ)を見つけて、そこにワームを長く留めることが重要になります。
ですので、プランクトンの溜まっている所にどれだけ長くワームを置くかで釣れる釣れないが決まります。この”置く”と言うことに勘違いされている方がおられるので、少し説明します。置くというのは、テンションを掛けてレンジキープすることを表しており、ジグヘッドは質量があるので水中で留めることはできません。その所はご理解ください。
「置く」というのは完全に止めるのではなく、テンションを掛けてレンジをキープすることです。ジグヘッドは重力があるため完全には止められませんが、できるだけゆっくりフォールさせながら、アジがワームを見つけて食ってくるのを待つのです。
このように、夕マズメから夜へと時間が進むにつれて、釣り方を大きく変える必要があります。夕マズメのアグレッシブな釣りから、夜の繊細な釣りへとシフトチェンジできるかどうかが、一晩を通して釣果を伸ばせるかどうかの分かれ目になります。
おそらく、この違いはアジの警戒心とも関係していると考えられます。夕マズメはベイトを追って興奮状態にあるアジが多いため、多少荒っぽいアプローチでも食ってきます。しかし、夜になると落ち着いてプランクトンを食べているため、不自然な動きをするワームには見向きもしないのです。
夕マズメのアジングで使うジグヘッドは重めで広範囲を探る
夕マズメのアジングでは、重めのジグヘッドで広範囲を探るのが基本戦略です。これは、短い時合の中で効率よくアジを見つけるためです。
ジグヘッドは重めのもので広範囲を探れた方が良いのですが、手返しも良くしたいので「ダイヤモンドヘッド」の1.3g〜3.0gを使います。
このように、夕マズメでは1.3~3.0gという比較的重いジグヘッドが推奨されています。夜のアジングでは0.3~1.8gという軽いジグヘッドを使うことを考えると、かなりの重量差があることが分かります。
⚖️ 夕マズメのジグヘッドウェイト選択基準
ウェイト | 使用状況 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
1.0~1.5g | 無風・近距離 | 表層をゆっくり探れる | 飛距離が出にくい |
1.5~2.0g | やや風あり・中距離 | バランスが良い | 中途半端になることも |
2.0~3.0g | 強風・遠距離 | 飛距離が出る・手返しが早い | 表層キープが難しい |
重いジグヘッドを使う理由は主に3つあります。
①飛距離を稼げる
夕マズメは沖の方を回遊しているアジを狙うことも多く、飛距離が必要です。重いジグヘッドを使えば、軽いものでは届かない範囲まで探ることができます。
②手返しが良くなる
重いジグヘッドは沈むのが早いため、狙ったレンジまで素早く到達します。短い時合の中で、1投でも多くキャストするためには、この手返しの良さが重要なのです。
③風や潮に負けない
夕方は風が強くなることも多く、軽いジグヘッドでは思うようにコントロールできません。重いジグヘッドなら、多少の風や潮の流れにも負けずに、狙ったコースを引いてこられます。
実際の釣行でも、ジグヘッドの重さを調整しながら探っている様子が見られます。
釣り方はジグヘッドを投入後カウントをとります(これが重要)。表層から順番にボトムまで探ったら、投入点を少し変えて同じように探っていきます。探り切っても釣れなければ、ジグヘッドの重さを軽くしてもっとスローに長くアジにワームを見せて食わせる間を与えます。
この事例では、最初は重めのジグヘッドで広範囲を探り、反応がなければ軽くして丁寧に探るという段階的なアプローチを取っています。これは非常に理にかなった方法で、まず効率重視で探り、ダメなら繊細に攻めるという戦略です。
ただし、重いジグヘッドばかりに頼るのも考えものです。アジの活性が低い時や、表層をゆっくり引きたい時は、むしろ軽いジグヘッドの方が有効なこともあります。状況に応じて使い分けられるよう、複数のウェイトを準備しておくのが賢明でしょう。
夕マズメのアジングではアクションを大きめにするのがコツ
夕マズメのアジングでは、アクションを大きめにすることが釣果アップのコツです。これは、活性の高いアジにリアクションバイトを誘発するためです。
朝マズメ・夕マズメだからと言って、特別な釣り方をする必要性はありません。一つ言うとしたら、マズメはアジの活性が高い傾向にあるため、通常よりも大きい動きを付けたアクションを行うことでリアクションバイトを狙える可能性が高くなります
活性が高いアジは、動きの速い獲物にも反応します。通常のアジングでは繊細なアクションが基本ですが、夕マズメではロッドを大きくシャクったり、リトリーブスピードを上げたりすることで、より多くのバイトを引き出せるのです。
🎣 夕マズメの効果的なアクション
- ✅ 大きめのシャクリ – ロッドを2~3回大きくシャクる
- ✅ 高速リトリーブ – 逃げる小魚を演出
- ✅ ストップ&ゴー – 急に動きを止めて食わせの間を作る
- ✅ ジャーク – 不規則な動きでリアクションを誘う
- ✅ リフト&フォール – 上げて落とすを繰り返す
実際の釣行でも、アクションの大きさが釣果に影響している事例があります。
投入後は狙いのレンジまで沈め、ラインを張ってからロッドを大きく2、3回しゃくりワームを動かしてロッドを止めてラインを張って食わせの間を作ります。この喰わせの間が大事。この場合に食ってくることが多いのですが、アタリがあっても直ぐにアワセるとすっぽ抜ける事が多いので、即アワセをせずに、一瞬遅らせてからアワセるかラインを張った状態でアジの重さが乗ってからアワセることがキモです。
この事例では、「ロッドを大きく2、3回しゃくる」という明確なアクションが示されています。そして重要なのは、動かした後に止めて食わせの間を作ることです。アジは動いているものに反応して追いかけますが、実際に食うのは止まった瞬間やフォール中であることが多いのです。
別の釣行記録でも、アクションの重要性が語られています。
釣り方は、どれもいままでと同じ・・・ツンツンツンと上げのシェイクをして・・・テンションフォール3カウント・・・3回巻いて、ツンツンツンと上げのシェイク・・・
この「ツンツンツン」という擬音は、細かくロッドティップを動かすシェイクを表現しています。大きなアクションと細かいアクションを組み合わせることで、アジの興味を引きつつ、最後にしっかり食わせるという戦略です。
一般的には、夕マズメの初期段階では大きめのアクションでアピールし、時間が経過して暗くなってきたらアクションを小さくしていくというアプローチが効果的だと言われています。アジの活性の変化に合わせて、アクションも調整していくのです。
朝マズメと夕マズメの違いは活性の持続時間にある
朝マズメと夕マズメ、どちらがより釣れるのかという議論では、活性の持続時間に違いがあるという意見があります。
朝マズメ、夕マズメ、同じようですがアジ釣りの場合大きく違います。アジは動物性プランクトンを餌にしていますが、動物性プランクトンは太陽の光を嫌ます。ですから夜間に行動が活発になり朝方の9時ごろに失せるのです、ですから、それを餌にしているアジは朝マズメのほうが良く釣れます。夕マズメはやっと釣れ始めたら暗くなる事になります。
この説明によると、朝マズメは夜間に活発だったプランクトンが沈む前の時間帯であり、比較的長い時間アジの活性が続くとされています。一方、夕マズメは夜行性プランクトンが動き始める時間帯なので、「やっと釣れ始めたら暗くなる」という特徴があるのです。
📊 朝マズメと夕マズメの活性持続時間比較
項目 | 朝マズメ | 夕マズメ |
---|---|---|
プランクトンの状態 | 夜間活動後の下降期 | 活動開始の上昇期 |
時合の長さ | 比較的長い(30分~1時間) | 短い(10~30分) |
活性のピーク | 日の出直後 | 日没直後 |
その後の展開 | 徐々に活性低下 | 夜釣りモードへ移行 |
釣果の安定性 | 安定している | やや不安定 |
別の意見では、地域差もあるとされています。
夕方のが良いと思います。大体日が暮れる前後3時頃~6時頃が良いと思いますよ。私は良く朝から釣りに行って朝はさっぱりだけど夕方になって群れが来るって事が多いですね
この回答者は、自分の経験から夕方の方が群れが来やすいと感じています。朝は不発でも夕方に釣れるというパターンがあるようです。
おそらく、朝マズメと夕マズメの違いは、地域の潮回りや水温、ベイトの種類などによっても変わってくるのでしょう。一概にどちらが優れているとは言えず、自分のホームグラウンドでの傾向を把握することが重要です。
また、活性の持続時間だけでなく、釣れるサイズにも違いがあるかもしれません。一般的には、夕マズメは良型が狙いやすいと言われていますが、朝マズメの方が安定して数が釣れるという意見もあります。
したがって、朝マズメと夕マズメのどちらを選ぶかは、「良型を狙いたいのか、数を釣りたいのか」「釣行の時間帯の都合はどうか」「自分のホームでの実績はどちらが良いか」といった要素を総合的に判断して決めるべきでしょう。
夕マズメのアジングは手返しの良さが釣果を左右する
夕マズメのアジングでは、手返しの良さが釣果を大きく左右します。時合が短いため、1投でも多くキャストすることが重要だからです。
なので、朝マズメや夕マズメをメインにアジングを楽しむ場合、如何に効率よく探るかが釣果を伸ばす鍵となります。例えば釣れたアジから針を外すのに手間取る・・・クーラーに入れるために時間を割く、マズメの時間帯にてその行動は凄く勿体ないです。貴重なチャンスタイムを逃さないためにも、集中&集中&集中にて、マズメアジングを楽しみましょう
この説明が示すように、時合中に無駄な動作をしないことが極めて重要です。針外しに手間取ったり、写真撮影に時間をかけたりしているうちに、貴重な時合が終わってしまう可能性があるのです。
⏱️ 手返しを良くするための具体策
項目 | 具体的な対策 | 効果 |
---|---|---|
針外し | プライヤーを常に手元に | 数秒の短縮 |
魚の保管 | クーラーではなくバッカンに一時保管 | 10秒以上の短縮 |
ワーム交換 | 予備のワームをすぐ出せる位置に | 数秒の短縮 |
ジグヘッド交換 | よく使うウェイトは複数用意 | 10秒以上の短縮 |
写真撮影 | 時合後に撮る | 数十秒の短縮 |
実際の釣行でも、手返しの重要性を示す場面があります。
地合いは短く、長い時でも30分くらいなので釣れ始めたらゆっくりしないで手返し良く釣る事が重要。写真などは地合いが終わってから撮らないとすぐに地合いが終わってしまいます。
「写真などは地合いが終わってから」という明確なアドバイスが示されています。SNSにアップするための写真を撮りたい気持ちは分かりますが、時合中は我慢して、終わってからゆっくり撮影するのが賢明です。
手返しを良くするためには、釣り座の整理整頓も重要です。よく使う道具を手の届く範囲に配置し、暗くなっても迷わず取り出せるようにしておきます。ヘッドライトも必須アイテムですが、時合中は最小限の照度に抑えて、アジを警戒させないようにすることも大切です。
また、ジグヘッドの重さやワームのカラー選択に迷わないことも手返しに繋がります。事前に「最初はこのセッティングで始めて、反応がなければこれに変える」というパターンを決めておくことで、現場での迷いが減り、無駄な時間を削減できます。
一般的には、1投あたり30秒~1分程度で回収・キャストを繰り返すのが理想とされています。10分の時合なら10~20投できる計算ですが、針外しやワーム交換に手間取っていると、半分の5~10投しかできなくなってしまいます。この差が釣果の差に直結するのです。
まとめ:アジング夕マズメ攻略のポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- 夕マズメは日没前後の薄暗い時間帯で、季節により変動する
- 夕マズメにアジが釣れる理由は夜行性プランクトンの活動開始にある
- 時合は10~30分と短く、手返しの良さが釣果を左右する
- ワームカラーは透過系グローやラメ入りクリアが効果的
- シャローの表層を狙うのが基本だが地域差もある
- 夕マズメは仕事帰りでも狙える手軽さがメリット
- ベイトフィッシュの動向観察が良型アジ攻略の鍵
- 夕マズメから夜にかけて釣り方を180度変える必要がある
- 重めのジグヘッド(1.3~3.0g)で広範囲を効率よく探る
- 大きめのアクションでリアクションバイトを誘発する
- 朝マズメと比べて時合は短いが良型が狙いやすい傾向
- 夜釣りへシームレスに移行できるのが夕マズメの強み
- プランクトンパターンとベイトパターンの両方を意識する
- 暗くなるにつれてアクションを小さく繊細にしていく
- 釣れたアジの処理は素早く行い時合を逃さない
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- アジングは「朝マズメ」「夕マズメ」をワームで攻略しよう!その具体的戦略まとめ | リグデザイン
- アジ釣りについて – 防波堤からアジを釣るには、朝マズメと、… – Yahoo!知恵袋
- 【初心者のためのアジング解説】夕マズメと夜のアジングについて家邊克己が詳しく解説!※サーティフォーのNEWアイテムにも注目! | 釣りの総合ニュースサイト「LureNewsR(ルアーニュース アール)」
- 夕まずめのアジングについて夕まずめにアジが回遊してくるまでアタリが… – Yahoo!知恵袋
- 朝マズメも夕マズメもツ抜け(18cm~23cm) | ひらめっぱりの釣りと、あれ
- 【秋のアジング Part1】夕マズメにシャローに入ってくる良型アジを狙い撃ち!in坊勢島 | たけとの釣り旅
- 佐賀県唐津エリア アジングと朝、夕マズメの色々(進藤慧) – DreemUp
- 夕マズメ寺泊アジング | 釣りと登山を楽しむ|釣山の日々
- 朝マズメ派@アジング (・∀-`;) – 陸っぱり研究所 日誌
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