夜のアジングは、日中よりも圧倒的に釣りやすいと言われています。なぜなら、アジは本来昼行性の魚ですが、夜になると常夜灯の周辺にプランクトンが集まり、それを捕食するアジも集まってくるため、居場所が絞りやすくなるからです。しかし、ただ暗闇の中で釣り糸を垂らせばいいというわけではなく、時間帯の選び方、ワームカラーの使い分け、アクションの付け方など、押さえるべきポイントがいくつか存在します。
この記事では、インターネット上に散らばるナイトアジングの情報を収集し、実際の釣果報告や釣り人の経験談を元に、夜のアジングで釣果を上げるための具体的なテクニックを網羅的に解説していきます。常夜灯のある場所での釣り方はもちろん、真っ暗な場所での攻略法、使うべきワームカラーやジグヘッドの重さ、さらには深夜帯の釣れない時間帯への対処法まで、初心者から経験者まで役立つ情報をお届けします。
この記事のポイント |
---|
✓ 夜のアジングが釣れやすい時間帯と潮のタイミング |
✓ 常夜灯の有無によるワームカラーの使い分け方 |
✓ フォール主体のアクションで釣果を伸ばすコツ |
✓ ケミホタルやメタルジグを使った実践テクニック |
夜のアジングで爆釣を狙う基本テクニック
- 夜のアジングが釣れやすいのは常夜灯とプランクトンの関係
- 釣果を左右する時間帯は日没後から23時頃まで
- 常夜灯なしの真っ暗な場所でも釣れる理由
- ワームカラーの選び方はクリア・グロー・チャート系の使い分け
- ケミホタルを使えば暗闇でも仕掛けの位置が分かる
- ジグヘッドの重さは1g前後がメインになる理由
夜のアジングが釣れやすいのは常夜灯とプランクトンの関係
夜のアジングが日中よりも釣れやすい最大の理由は、常夜灯の周辺にアジの餌となるプランクトンが集まり、それを捕食するアジも集まってくるという食物連鎖のメカニズムにあります。アジは実は昼行性の魚なのですが、夜になると常夜灯の明かりに引き寄せられたプランクトンを求めて、特定の場所に集中するのです。
常夜灯 アジの餌となるプランクトンは明かりの元へと集まります。餌がいる場所=魚の寄りやすい場所と考えることで、明かりの有無を見てポイントを選択ができます。つまり、ナイトアジングが釣りやすいとされるのは、アジの居場所が絞りやすいことが大きな要因です。
この引用からも分かるように、ナイトアジングの最大のメリットは「アジの居場所を絞り込みやすい」という点にあります。日中は広範囲に散らばっているアジも、夜になると常夜灯という特定のスポットに集まってくるため、初心者でも比較的簡単にアジのいる場所を見つけることができるのです。
ただし、常夜灯があればどこでも釣れるというわけではありません。潮通しの良い場所や外洋に面した堤防など、アジが回遊してくるルートにある常夜灯を選ぶことが重要です。港内の奥まった場所にある常夜灯よりも、潮の流れがある場所の常夜灯の方が、一般的には釣果が期待できると言われています。
また、月明かりの影響も無視できません。満月の夜など月が明るい日は、常夜灯の集魚効果が薄れてしまい、アジが散ってしまう傾向があります。このような日は、常夜灯の明かりと暗闇の境目、いわゆる「明暗の境目」を意識して狙うと良いでしょう。影になる場所にアジが潜んでいることが多いとされています。
さらに、常夜灯の種類によっても集魚効果が異なる可能性があります。LED照明に変わってきている近年では、従来の水銀灯やナトリウム灯とは光の波長が異なるため、プランクトンの集まり方も変わってきているかもしれません。実際に釣り場に足を運んで、どの常夜灯周辺にアジが集まっているのか観察することも、釣果アップの近道と言えるでしょう。
釣果を左右する時間帯は日没後から23時頃まで
夜のアジングで最も釣れやすい時間帯は、おそらく日没後から23時頃までだと考えられます。多くの釣果報告や経験談を見ると、この時間帯に集中してアジが釣れているケースが目立ちます。
夜釣りと言いますが、アジにしてもメバルやカサゴ、シーバス 黒鯛にしてもアタリが出るのは日没から23時ぐらいがほとんど です。いわゆる「半夜(はんや)」釣りと言われる昔から知ら れた時間です。
この「半夜釣り」という言葉は、深夜まで釣りをするのではなく、夕方から夜半までの時間帯に集中して釣りをするスタイルを指しています。実際、23時を過ぎると潮の動きが止まったり、アジの活性が落ちたりして、釣れなくなることが多いようです。
📊 時間帯別のアジの活性傾向
時間帯 | アジの活性 | ポイント |
---|---|---|
夕マズメ(日没前後) | ★★★★★ | 回遊が活発で連発することも |
19時~23時 | ★★★★☆ | 常夜灯周辺で安定した釣果 |
23時~3時(深夜) | ★★☆☆☆ | 釣れにくくなる傾向 |
朝マズメ(日の出前後) | ★★★☆☆ | 短時間勝負だが好機 |
ただし、これはあくまで一般的な傾向であり、地域や季節、潮の状況によって変わってきます。特に潮の動きが良い時間帯は、深夜でも釣れることがあります。潮汐表やスマホアプリで潮の動きを確認し、満潮から干潮、または干潮から満潮への切り替わりのタイミングを狙うと、時間帯に関わらず釣果が期待できるでしょう。
また、朝マズメの時間帯も見逃せません。日の出1時間前くらいから明るくなるまでの短い時間ですが、アジの活性が再び上がり、良い釣果が得られることがあります。ただし、明るくなると沖に出てしまうため、勝負できる時間は限られます。夕マズメと朝マズメを絡めた釣行計画を立てると、効率よくアジを釣ることができるかもしれません。
常夜灯なしの真っ暗な場所でも釣れる理由
常夜灯がない真っ暗な場所でも、夜のアジングは成立します。アジは夜行性の魚ではありませんが、夜でも微弱な光を感知する能力や、側線という器官で水流の乱れを感じ取る能力を持っているため、完全な暗闇でもワームを発見して捕食することができるのです。
真っ暗で常夜灯も無い場所で、クリアーでラメも入っていないワームでも釣れます。実証済みです。アジやメバルに限ったことでは無いと思いますが、夜行性の魚の目は微弱な光でも敏感に感じて物が見えるようです。なので月明かり程度でも十分に光源として物が見えているのでしょう。あとは魚独自の側線という器官で水流の乱れや波動を感じているようで、ルアーの動きをこの器官で感知しているのも、暗闇でも釣れる要因でしょう。
この引用が示すように、アジは月明かり程度のわずかな光があれば物を見ることができますし、光がなくても側線で水の動きを感じ取ってワームを捕食できるのです。実際、真っ暗な場所でクリアカラーのワームでも釣れたという報告は多数あります。
真っ暗な場所でのアジングには、常夜灯周辺とは異なるメリットがあります。それは、型の良い大型のアジが釣れる可能性が高いということです。常夜灯周辺は豆アジが多く集まりがちですが、暗い場所には警戒心の強い大型のアジが潜んでいることがあります。また、人が少ないため、プレッシャーが低いのも魅力です。
🌙 暗闇でのアジング攻略ポイント
項目 | 内容 |
---|---|
ワームカラー | パール系、グロー系、チャート系など目立つカラー |
アクション | ゆっくりしたフォールと小刻みなシェイク |
ジグヘッド | 重めの1.5g~2gで存在感を出す |
ポイント | 潮通しの良い場所、潮のヨレ |
真っ暗な場所では、ワームカラーをより目立つものに変えたり、アクションを少し大きめにしたりして、アジにワームの存在をアピールすることが重要です。また、グロー系のワームを使う場合は、蓄光ライトで光を当ててから投入すると効果的でしょう。
ワームカラーの選び方はクリア・グロー・チャート系の使い分け
夜のアジングにおいて、ワームカラーの選択は釣果に直結する重要な要素です。基本となるのはクリア系、グロー系、チャート系の3タイプで、これらを状況に応じて使い分けることが釣果アップのカギとなります。
🎨 ワームカラーの基本3タイプ
カラータイプ | 特徴 | 使用場面 |
---|---|---|
クリア系(赤ラメ入り) | 自然な見た目、プランクトンパターンに有効 | 常夜灯下、月明かりがある時 |
グロー系 | 蓄光して発光、強い存在感 | 真っ暗な場所、濁り潮、夜光虫の偏食時 |
チャート系(ピンク・イエロー) | 視認性に優れる、存在感あり | グローを嫌がる時、常夜灯下 |
クリア系のワームは、特に常夜灯下でプランクトンを捕食しているアジに効果的です。赤ラメが入ったタイプは、わずかな光を反射してキラキラと輝き、アジの注意を引きつけます。自然界に存在する小さな生物を模した色なので、警戒心の強いアジにも違和感を与えにくいのが特徴です。
グロー系ワームは、真っ暗な海や濁り潮の時に威力を発揮します。ワーム自体が発光するため、暗闇の中でもアジにワームの位置を知らせることができます。ただし、常夜灯下では逆に不自然に目立ちすぎて警戒されることもあるため、使う場所を選ぶ必要があります。
チャート系(黄色やピンク)は、視認性に優れた定番カラーです。自然界には存在しない色ですが、だからこそアジの好奇心を刺激すると考えられています。グローの発光を嫌がる場合でも存在感を出したいときに有効で、多くのアングラーが必ず持っているカラーと言えるでしょう。
実際の釣り場では、最初にチャート系をパイロットカラーとして投入し、反応が悪ければクリア系やグロー系にローテーションしていくのが一般的な戦略です。その日のアジの気分や水の透明度、月明かりの有無によって当たりカラーが変わるため、複数のカラーを用意しておくことが重要です。
また、同じカラーでも濃淡や透明度の違いで反応が変わることもあります。例えば、クリア系でもラメの色(赤、銀、金)や入り方によって釣果が変わったり、グロー系でも発光の強さや色味(青白い、緑がかったなど)で差が出たりします。細かい違いですが、シビアな状況ではこうした差が釣果を分けることもあるため、余裕があれば複数のバリエーションを揃えておくと良いでしょう。
ケミホタルを使えば暗闇でも仕掛けの位置が分かる
夜のアジングで意外と困るのが、「今ワームがどこにあるのか分からない」という問題です。特にキャスティングに慣れていない初心者は、真っ暗な中でどこに投げたのか、今どの辺りにワームがあるのか把握できず、釣りづらさを感じることがあります。そんな時に役立つのが**ケミホタル(ケミカルライト)**です。
ジグヘッドがどこにあるのかわからない、という闇の中では”ケミホタル”の使用がおすすめです。ジグヘッドより50センチ~1メートルほど上に装着し、スプリットリグのような感覚で扱うとよいでしょう。
ケミホタルは、ジグヘッドの50cm~1m上にセットするのが基本です。こうすることで、仕掛けの位置が視覚的に分かりやすくなり、狙った場所にキャストできているか、今どの辺りを探っているかが一目瞭然になります。特に常夜灯のない真っ暗な場所では、ケミホタルなしではほぼ釣りにならないと言っても過言ではありません。
💡 ケミホタル使用のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
✓ 仕掛けの位置が明確に分かる | ✗ 魚が警戒する可能性がある |
✓ キャストの精度が上がる | ✗ 若干の重量が加わる |
✓ ラインの動きが見やすい | ✗ ナチュラルさが損なわれる |
✓ アタリが視覚的に分かる | ✗ 明るすぎる場合がある |
ただし、ケミホタルの使用については賛否両論があります。明るい光がアジを警戒させてしまう可能性があるため、使わない方が良いという意見もあります。特に、ジグヘッドの近くにセットすると、アジが不自然さを感じて食わなくなることがあるようです。
また、ケミホタルを使う場合は、できるだけ小型で発光時間の長いものを選ぶと良いでしょう。ルミカのケミホタル25(全長23mm、自重0.15g、発光時間3時間)などが、アジングに適したサイズとされています。発光色はイエローやグリーンが一般的ですが、状況に応じて使い分けることもできます。
ケミホタル以外にも、ヘッドライトやチェストライトを使って手元を照らすことで、暗闇での作業を快適にすることができます。特にラインを結び直す時や、ワームを交換する時など、細かい作業が必要な場面では必須のアイテムと言えるでしょう。ただし、水面を照らすとアジが逃げてしまうことがあるため、使用するタイミングには注意が必要です。
ジグヘッドの重さは1g前後がメインになる理由
夜のアジングで使用するジグヘッドの重さは、1g前後がメインとなります。これは、夜のアジングが「フォール主体」の釣りになることと深く関係しています。
ジグヘッドが軽いほど、ワームがゆっくりとフォール(沈下)し、アジがワームに食いつく時間的余裕が生まれます。特に夜は、アジの活性が日中ほど高くないことが多く、素早く動くワームには反応しにくい傾向があります。そのため、1g前後の軽量ジグヘッドでゆっくりとフォールさせることで、アジに違和感なく食わせることができるのです。
⚖️ ジグヘッド重さ別の使い分け
重さ | 使用場面 | 特徴 |
---|---|---|
0.4~0.6g | 超軽量、表層攻略 | 表層をフワフワ漂うプランクトンパターン |
0.8~1.3g | 基本の重さ | 最も使用頻度が高い、オールマイティ |
1.5~2g | 深場、潮が速い時 | 深いレンジを効率よく探れる |
3g以上 | 遠投が必要な時 | 飛距離重視、風が強い日 |
ただし、釣り場の状況によって使い分けが必要です。水深が浅い場所では0.8g程度、深い場所や潮の流れが速い場所では1.5~2gといったように、状況に応じて調整します。また、風が強い日は重めのジグヘッドを使わないと飛距離が出ないこともあります。
ジグヘッドの形状も重要な要素です。丸型、バレット型、矢じり型など、様々な形状がありますが、夜のアジングでは比較的シンプルな丸型やバレット型が使いやすいとされています。また、針の長さ(シャンク)も釣果に影響すると言われており、短い針の方がワームの可動域が広くなり、よりナチュラルな動きを演出できると考えられています。
さらに、0.6g以下の超軽量ジグヘッドは、アジの捕食音が聞こえるのに釣れないというような状況で威力を発揮します。表層をフワフワと漂うプランクトンを意識して、ゆっくりとサビくように動かすと、シビアな状況でもアジを食わせることができる可能性が高まります。
夜のアジングで釣果を伸ばす実践的なコツ
- アクションはフォール主体のゆっくりした誘い方が効果的
- 潮の動きと満干潮のタイミングを意識すべき理由
- 足元を探ると予想外の大物が釣れることも
- 深夜帯は釣れないという噂の真相
- ナイトゲームで使うべきリグとタックル選び
- メタルジグを使った夜のアジング攻略法
- まとめ:夜のアジングで釣果を上げるためのポイント
アクションはフォール主体のゆっくりした誘い方が効果的
夜のアジングで最も重要なテクニックの一つが、フォール(落下)を主体としたアクションです。ただ巻きではなく、ワームをゆっくりと沈めながらアジに食わせる時間を与えることが、釣果アップの大きな鍵となります。
夜にアジングを楽しむときのアクションは 「フォールの釣り」が有利です 。 アジング初心者の方は、投げて巻いてくる所謂「ただ巻き」の釣りにて楽しんでいることが多いですが、アジングにおいて「ただ巻き」の釣りはスタンダードではありません
この引用が示すように、アジングの基本はフォールにあります。具体的には、キャスト後にカウントダウン(1、2、3と数を数える)でワームを狙った層まで沈め、その後ロッドを立ててチョンチョンと2回ほど小刻みにシェイクし、そのままピタッとロッドを止めてカーブフォールさせる、という流れになります。
🎣 基本的なフォールアクションの手順
- キャスト後、カウントダウンで狙う層まで沈める
- 表層なら着水後すぐ、中層なら5~10カウント、ボトムなら着底まで
- ロッドを立ててチョンチョンと2回シェイク
- ワームに動きを与え、アジの注意を引く
- ロッドを止めてカーブフォール
- ラインテンションを保ちながらゆっくり沈める
- この時にアタリが出ることが最も多い
- 再びシェイク→フォールを繰り返す
- リズム良く繰り返しながら手前まで探る
フォールには「フリーフォール」と「カーブフォール」の2種類があります。フリーフォールはラインをフリーにして自然落下させる方法で、カーブフォールはラインテンションを保ちながら斜めに沈めていく方法です。夜のアジングでは、アタリを取りやすいカーブフォールが基本とされています。
また、フォールのスピードも重要です。ゆっくりとしたスローフォールが基本ですが、時にはジグヘッドを重くして速めのフォールに変えることで、リアクションバイトを誘うこともできます。アジの活性や状況に応じて、フォールスピードを調整することも必要です。
さらに、フォール中のアタリの取り方も重要なポイントです。「コッ」という小さな引きや、ラインが止まる、ラインが走るなど、様々な形でアタリが出ます。これらの小さな変化を見逃さず、しっかりとアワセを入れることが、フッキング率を上げるコツとなります。
潮の動きと満干潮のタイミングを意識すべき理由
夜のアジングで釣果を左右する要素の一つが、潮の動きです。同じ場所、同じ時間帯でも、潮が動いているかどうかで釣果が大きく変わることがあります。
潮が動いているということは、海水が流れているということであり、それに伴ってプランクトンや小魚も動きます。アジはこの潮の流れに乗って回遊してくるため、潮が動いている時間帯の方が釣れる可能性が高いのです。逆に、潮が止まっている時間(潮止まり)は、アジの活性が落ちて釣れにくくなる傾向があります。
🌊 潮の動きと釣果の関係
潮の状況 | アジの活性 | 釣り方のポイント |
---|---|---|
上げ潮(干潮→満潮) | ★★★★☆ | 堤防の先端や潮の当たる場所を狙う |
下げ潮(満潮→干潮) | ★★★★☆ | 湾内や流れの緩い場所も狙い目 |
潮の切り替わり時 | ★★★★★ | 最もチャンス、積極的に攻める |
潮止まり | ★★☆☆☆ | 反応が鈍い、場所移動も検討 |
潮汐表やスマホアプリで、その日の満潮・干潮の時刻を事前に確認しておくことをおすすめします。特に、満潮から干潮、または干潮から満潮へと切り替わるタイミングは、潮が最も動く時間帯であり、アジの活性も上がりやすいとされています。
また、大潮や中潮といった潮の大きさも影響します。一般的に、大潮の方が潮の動きが大きく、アジの活性も高くなりやすいと言われています。ただし、潮が速すぎると軽いジグヘッドでは釣りにくくなるため、重めのジグヘッドに変更するなどの対応が必要になることもあります。
潮の流れる向きも重要です。堤防の先端など、潮が直接当たる場所では、潮上(上流側)に立って投げることで、自然な流れに乗せてワームを流すことができます。また、潮のヨレ(流れがぶつかってできる境目)には、プランクトンやベイトフィッシュが溜まりやすく、それを狙ってアジも集まってくるため、見逃せないポイントとなります。
足元を探ると予想外の大物が釣れることも
夜のアジングでは、遠くに投げることばかりに気を取られがちですが、実は足元(近距離)にも大型のアジが潜んでいることが少なくありません。特に潮当たりの良い場所では、足元に潮のヨレができ、そこにアジが群れていることがあるのです。
足元を意識 潮当たりの良い場所では足元に潮のヨレが起き、アジが群れている場合があります。飛ばしたい気持ちをグっと抑え、まずは足元から探ってみましょう。水際から少し下がった位置に片膝立ちし、ロッドを立てながらリグ操作をすると探りやすいですよ。
この引用にあるように、まずは足元から丁寧に探ることが重要です。特に常夜灯の真下や、堤防の際など、アジが身を隠せる場所には大型の個体が潜んでいることがあります。遠投ばかりしていると、こうした足元のチャンスを逃してしまうことになります。
足元を探る際のコツは、ロッドを立てて縦の動きを意識することです。水際から少し下がった位置に立ち、ロッドを立てながらリグを操作することで、足元の深い場所を効率よく探ることができます。また、ジグヘッドは軽めのものを使い、ゆっくりとフォールさせることで、足元に潜むアジにしっかりとアピールできます。
📍 足元攻略のポイント
- ✓ 堤防の際やテトラの隙間を重点的に探る
- ✓ ロッドを立てて縦の動きでフォールさせる
- ✓ 軽めのジグヘッド(0.8~1g)でゆっくり誘う
- ✓ 音を立てずに静かにアプローチする
また、足元でヒットした場合、障害物に潜られないよう注意が必要です。特にテトラや堤防の際では、一瞬の油断で根掛かりしたり、ラインブレイクしたりすることがあります。ヒットしたら素早くロッドを立て、アジを障害物から引き離すようにしましょう。
さらに、足元探りでは「マイクロジグの落とし込み(ヘチ釣り)」という手法も有効です。ジグヘッドやマイクロジグを足元に落とし、底まで沈めてから小刻みにシャクリながら上げてくる釣り方で、根魚(カサゴやアイナメ)も狙えるため、アジ以外の魚種も楽しめる面白い釣り方と言えるでしょう。
深夜帯は釣れないという噂の真相
「深夜帯(23時~3時頃)はアジが釣れない」という話をよく耳にしますが、これは本当なのでしょうか。結論から言うと、一般的には深夜帯は釣れにくくなる傾向があるというのは事実のようです。しかし、条件次第では深夜でも釣れる可能性はあります。
多くの釣果報告を見ると、夕マズメから23時頃までが最も釣れる時間帯で、それ以降は徐々にアタリが減っていくというパターンが目立ちます。これは、アジの活性が夜深まるにつれて落ちていくことや、潮の動きが弱くなることなどが原因と考えられます。
アジは早いところであれば昼から(基本は夕方)漁港に向けて餌を求めて入ってきます。漁港にある常夜灯等にアジの補食するエサが集まりアジも集まり常夜灯等にアジだけがついてる場合もあり回遊もしてきます。逆に明るくなるにつれてアジは少し沖移動します沖に出てしまうとつれません。
この引用からも分かるように、アジは夕方から夜にかけて漁港内に入ってきて、常夜灯周辺で捕食活動を行いますが、深夜から明け方にかけては徐々に沖へ出ていく傾向があるようです。そのため、深夜帯は漁港内のアジの数自体が減ってしまい、釣れにくくなると考えられます。
⏰ 時間帯別の攻略ポイント
時間帯 | 状況 | 対策 |
---|---|---|
夕マズメ~21時 | 最も活性が高い | 積極的に広範囲を探る |
21時~23時 | 安定した釣果 | 常夜灯周辺を中心に |
23時~3時 | 釣れにくい | 潮の動きを最優先、場所移動も |
3時~朝マズメ | 再び活性上昇 | 短時間勝負、効率重視 |
ただし、深夜でも潮が良く動いている時間帯であれば、釣れる可能性はあります。潮汐表で潮の動きを確認し、満潮や干潮の時刻が深夜に当たる場合は、チャンスと言えるでしょう。また、ポイントを複数リストアップしておき、反応がなければ移動するという戦略も有効です。
さらに、深夜3時以降、朝マズメに向けては再びアジの活性が上がってくることが多いようです。日の出1時間前くらいからは狙い目の時間帯となるため、朝まで粘る価値はあるかもしれません。ただし、明るくなるとアジは沖に出てしまうため、勝負できる時間は短いという点には注意が必要です。
ナイトゲームで使うべきリグとタックル選び
夜のアジングで使用するリグ(仕掛け)は、基本的には**ジグ単(ジグヘッド+ワーム)**がスタンダードです。シンプルで扱いやすく、常夜灯周辺など近距離を探るのに最適な仕掛けと言えます。
ナイトアジングの仕掛けはなにがおすすめ? アジングを楽しむ仕掛けは 「ジグ単」 「フロート」 「キャロ」 スプリットショット」 など、色々あります。 では、ナイトアジングにておすすめな仕掛けはなに?となると、やはり 「夜のアジングはジグ単がスタンダード」
ジグ単が基本ではありますが、30m以上遠投が必要な状況では、フロートリグ(飛ばしウキを使った仕掛け)やキャロライナリグなどの遠投系リグが必要になります。ゴロタ浜から沖のブレイク(急激に深くなる場所)を狙う場合や、沖のヨレにアジが溜まっている場合などは、ジグ単では届かないため、フロートリグの出番となります。
🎣 リグ別の特徴と使い分け
リグの種類 | 飛距離 | 操作性 | 使用場面 |
---|---|---|---|
ジグ単 | △(10~20m) | ◎ | 常夜灯周辺、近距離戦 |
フロートリグ | ◎(50m~) | △ | 遠投が必要、沖のブレイク狙い |
キャロライナリグ | ◎(40m~) | ○ | 深場、潮が速い場所 |
スプリットショット | ○(30m前後) | ○ | 中距離、繊細な誘い |
タックル(ロッドとリール)については、アジング専用のものがおすすめです。ロッドは5~6フィート(約1.5~1.8m)のアジング専用ロッド、リールは1000~2000番のスピニングリールが基本です。ラインはPEライン0.2~0.4号、またはエステルライン0.2~0.4号に、フロロカーボンのリーダー4~6lbを組み合わせるのが一般的です。
特に夜のアジングでは、ラインの視認性も重要なポイントです。暗闇の中でもラインの動きが見えるよう、視認性の高いカラーのラインを選ぶか、夜光タイプのエステルラインを使用するのも一つの方法です。実際、ユニチカから「夜見えるエステルライン」という、夜専用のパステルオレンジカラーのラインも販売されています。
また、アジング専用ロッドは非常に繊細で、1gのジグヘッドの重みも感じ取れる設計になっています。この繊細さが、小さなアタリを感知し、フッキング率を上げることに繋がります。初心者の場合、最初は比較的安価な入門用タックルから始めて、慣れてきたら上級者向けのものにステップアップするのが良いでしょう。
メタルジグを使った夜のアジング攻略法
夜のアジングというと、ジグヘッド+ワームが一般的ですが、実は**メタルジグ(マイクロジグ)**を使った釣り方も存在します。特に1~5gの小型のメタルジグは、ワームとは異なるアピール力で、反応の悪い時に効果を発揮することがあります。
マイクロジグ、楽しいですよね…はじめた当初は「1gのジグとか飛距離でるん?」なんて思ってましたが、下記のタックル、風にもよりますが大体平均して10-15mくらいは飛んでくれます。ジグが軽いので追い風だと20mくらい行く印象。5gジグだと30mくらい飛んでます。
マイクロジグの最大の特徴は、フォール時の不規則な動きと**フラッシング効果(光の反射)**です。左右非対称の形状や、メタルボディの輝きが、ワームでは出せないアピール力を生み出します。また、ワームよりも耐久性が高く、何度も使えるというメリットもあります。
マイクロジグの使い方は、基本的にはワームと同様、フォール主体です。ゆっくり目のワンピッチジャーク(竿を1回シャクって1回リールを巻く)を3回繰り返し、その後テンションフォールやフリーフォールをランダムに組み合わせます。または、小刻みに竿先をビクビクさせながらゆっくりただ巻きする「トゥイッチング」も効果的です。
🔩 マイクロジグのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
✓ ワームとは違うアピール力 | ✗ ワームより食い込みが悪い |
✓ フラッシング効果で集魚 | ✗ 根掛かりしやすい |
✓ 耐久性が高く経済的 | ✗ フックが小さく外れやすい |
✓ 飛距離が出やすい | ✗ アクションに慣れが必要 |
特に注目すべきは、ダイソーなどの100円ショップで販売されているマイクロジグです。3gや5gのマイクロジグが100円で購入でき、しかも釣果も良好という報告が多数あります。「マイクロジグ フラット3g」などは、フォール時の不規則な動きが特徴で、メバルやカサゴ(アラカブ)にも効果的とされています。
ただし、マイクロジグはワームに比べてフックが小さく、身切れしやすいという欠点もあります。また、アタリがあってもフッキングしにくい場合があるため、しっかりとアワセを入れることが重要です。ワームで反応がない時の「変化球」として持っておくと、釣果アップに繋がるかもしれません。
まとめ:夜のアジングで釣果を上げるためのポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- 夜のアジングは常夜灯周辺にプランクトンが集まり、アジの居場所が絞りやすい
- 最も釣れる時間帯は日没後から23時頃までの「半夜」の時間帯
- 常夜灯のない真っ暗な場所でも、アジは側線で水流を感じ取り捕食できる
- ワームカラーはクリア系・グロー系・チャート系の3タイプを状況で使い分ける
- ケミホタルを使えば暗闇でも仕掛けの位置が分かり、キャスト精度が上がる
- ジグヘッドの重さは1g前後がメインで、フォール主体の釣りに適している
- アクションはフォールを基本とし、ゆっくりとした誘いでアジに食わせる
- 潮の動きを意識し、満干潮の切り替わり時を狙うと釣果が上がる
- 足元にも大型のアジが潜んでいることがあり、遠投前に足元を探るべき
- 深夜帯(23時~3時)は釣れにくい傾向があるが、潮次第では釣れる可能性もある
- ナイトゲームではジグ単が基本だが、遠投が必要ならフロートリグを使う
- マイクロジグはワームとは違うアピール力があり、反応がない時の変化球になる
- 夜専用の視認性の高いラインを使うと、暗闇でもラインの動きが見やすい
- 月明かりが強い満月の夜は常夜灯の効果が薄れ、明暗の境目を狙うべき
- 朝マズメ前の3時以降は再び活性が上がり、短時間勝負で釣果が期待できる
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- アジング爆釣の時間帯は夜!?ナイトアジングを攻略する5つのコツ | TSURI HACK
- 超「ナイトアジング」攻略マニュアル!夜のアジを制するための釣り方 | リグデザイン
- アジングを午前3時くらいから始めるのは時間的に遅いですか? – Yahoo!知恵袋
- 夜見えるエステルライン|ユニチカフィッシングライン
- 夜のアジングについて質問です。夜光でないワームでも夜釣れますか? – Yahoo!知恵袋
- 初心者でも釣れる!春のナイトアジング釣行記!【阿部 健司郎】 | SHIMANO
- 夜アジングの場合ワームは夜光などの光るタイプじゃなきゃダメですか? – Yahoo!知恵袋
- マイクロジグの使い方ナイトメタルアジング編 | ジグ狂いたなかの福岡釣り紀行
- 【アジング】冬の夜釣りで30匹釣った!?釣果を上げるコツ – 株式会社フューチャーアース研究所
- 函館湾内でアジを釣る!夜のアジング前に満足して帰宅 | 函館人の釣り
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