夜釣りでルアーを使ったアジングは、初心者からベテランまで多くのアングラーに人気の釣りスタイルです。「アジは昼行性なのになぜ夜の方が釣れるの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。実は夜のアジングには、日中にはない大きなアドバンテージがあります。常夜灯の明かりによってアジの居場所が特定しやすくなり、アジの捕食活動も活発になるため、初心者でも釣果を上げやすい時間帯なのです。
本記事では、インターネット上に散らばる夜釣りアジングに関するさまざまな情報を収集し、要約・編集を行いました。実践的なテクニックから道具選び、時間帯の選定まで、夜のアジングで結果を出すための情報を独自の切り口で見解や考察を交えながらわかりやすい形でお届けします。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ 夜釣りでルアーを使ったアジングが日中より有利な理由と常夜灯の活用法 |
| ✓ 効果的なワームカラーとジグヘッドの選び方・重さの使い分け |
| ✓ フォールアクションを中心とした夜のアジング釣法と時間帯別攻略 |
| ✓ 釣果を左右する仕掛けセッティングと便利グッズの活用術 |
夜釣りでルアーを使ったアジングの基礎知識と準備
- 夜釣りのアジングが昼より有利な理由は常夜灯にあること
- ナイトアジングで使うワームカラーはクリア系・グロー系・チャート系の3種類が基本
- ジグヘッドの重さは0.6g~1g前後が夜釣りの定番
- 夜釣りでも釣果が落ちる時間帯は22時頃から
- 常夜灯がない真っ暗な場所でも釣れるがテクニックが必要
- フグやベラなどの外道が少ないのも夜釣りのメリット
夜釣りのアジングが昼より有利な理由は常夜灯にあること
アジは基本的に昼行性の魚ですが、夜釣りの方が圧倒的に釣果が上がりやすいという事実があります。この一見矛盾する現象には、常夜灯という光源が大きく関係しています。
常夜灯の明かりには、アジの餌となるプランクトンが集まってきます。プランクトンが集まる場所には小魚も寄ってきますし、それを狙ってアジも回遊してくるという食物連鎖が成立するのです。つまり、常夜灯周辺は天然の魚礁のような役割を果たしているといえるでしょう。
夜のアジングが釣りやすいとされる最大の理由は、この常夜灯によってアジの居場所が絞りやすい点にあります。昼間は広範囲に散らばっているアジも、夜になると光のある場所に集中するため、効率的に狙うことができるのです。
常夜灯下でプランクトンを捕食している場合、思いもよらぬ反応が返ってくるかもしれません。
ただし、月明かりが強い日は注意が必要です。月明りによって海面が照らされると常夜灯の効果が薄れてしまい、アジの居場所が絞りづらくなります。そのような時は、影になる場所を意識して狙うとよいでしょう。
常夜灯がある港や堤防を選ぶことが、夜のアジングで釣果を上げる第一歩となります。地元の釣り場情報を事前にチェックして、常夜灯が設置されているポイントを把握しておくことをおすすめします。
ナイトアジングで使うワームカラーはクリア系・グロー系・チャート系の3種類が基本
夜のアジングでは、ワームのカラー選択が釣果を大きく左右します。基本となるのはクリア系、グロー系、チャート系の3種類で、状況に応じて使い分けることが重要です。
🎨 ナイトアジング基本ワームカラー
| カラータイプ | 特徴 | 効果的な状況 |
|---|---|---|
| クリア系(赤ラメ入り) | 自然なシルエット、プランクトンに似た透明感 | 常夜灯下でのプランクトンパターン |
| グロー系(夜光) | 蓄光して発光、強い存在感 | 真っ暗な海、濁り潮、夜光虫の偏食時 |
| チャート系 | 視認性に優れた明るい色 | グローほど派手すぎない存在感が欲しい時 |
クリア系、特に赤ラメ入りのワームは、常夜灯下で最も実績が高いカラーです。透明感がプランクトンに似ており、アジが違和感なく口に入れてくれます。ナイトアジングの必携カラーといえるでしょう。
グロー系カラーは、蓄光ライトで光を当てることでワーム自体が発光し、強い存在感を発揮します。明かりの無いポイントや濁り潮の時に特に効果的です。ただし、常夜灯下では光りすぎてアジに警戒されることもあるため、状況を見極める必要があります。
**チャート系(黄色やピンク)**は、視認性に優れた定番カラーです。グローの発光を嫌がる場合でも存在感を出したい時に重宝します。自然界に見られない色を選択することで、アジの好奇心を刺激できるかもしれません。
真っ暗で常夜灯も無い場所で、クリアーでラメも入っていないワームでも釣れます。実証済みです。
カラーローテーションを行いながら、その日のアジの反応を探ることが釣果アップの鍵となります。最低でも3色程度は用意しておき、反応がなければ積極的にカラーチェンジしていきましょう。
ジグヘッドの重さは0.6g~1g前後が夜釣りの定番
夜のアジングでは、0.6g~1g前後の軽量ジグヘッドが基本となります。なぜこの重さが効果的なのか、その理由を理解しておくことが重要です。
アジはゆっくりと上から落ちてくる動きに強く反応する習性があります。軽いジグヘッドを使うことで、ワームがふわふわとゆっくりフォールし、この動きを演出できるのです。重すぎるジグヘッドでは速く沈みすぎて、アジが反応する間もなく通過してしまいます。
⚖️ ジグヘッド重量選択ガイド
| 重さ | 使用シーン | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 0.4~0.6g | 表層狙い、プランクトンパターン | 超スローフォール | 風に弱い、飛距離が出ない |
| 0.8~1g | 汎用性の高い基本ウェイト | バランスが良い | – |
| 1.5~2g | 流れが速い場所、深場 | 飛距離が出る、底取りしやすい | フォールが速い |
| 2.5~3g | ボトム攻略、強風時 | 操作性が高い | 表層が狙いにくい |
0.8g前後を基本ウェイトとして、状況に応じて上下させるのが一般的な考え方です。常夜灯下の表層でアジの捕食音が聞こえる時は0.4~0.6gの超軽量ジグヘッドに変更すると、表層をフワフワと漂うプランクトンを演出できます。
樹脂製ジグヘッドのスローアクションがアミパターンに効く
逆に、潮の流れが速い場所や水深が深い場所では、1.5~2g程度の重めのジグヘッドが必要になります。軽すぎると流されてしまい、狙ったポイントを攻められません。
ジグヘッドのヘッド形状も重要で、丸型が基本となります。丸型は水中でバランスが取りやすく、安定したフォールアクションを演出できるためです。スタンダードな丸型ジグヘッドから始めて、慣れてきたら他の形状も試してみるとよいでしょう。
針のサイズは**#8が基本**で、豆アジ狙いなら#10、大型狙いなら#6といった具合に調整します。アジング専用のジグヘッドは針軸が細く設計されており、アジの薄い口にもしっかりフッキングできるようになっています。
夜釣りでも釣果が落ちる時間帯は22時頃から
夜のアジングは基本的に有利ですが、22時頃を境に活性が落ちる傾向があります。この時間帯の変化を理解しておくことで、より効率的な釣行計画が立てられるでしょう。
最も釣れやすい時間帯は、日没直後から21時頃までです。この時間帯は「ナイトゲームのゴールデンタイム」とも呼ばれ、アジの活性が最も高くなります。特に日没直後のマズメ時は、昼間のベイトを追っていた活性の高いアジが残っているため、大型が釣れる可能性も高まります。
🕐 時間帯別アジング攻略チャート
| 時間帯 | アジの活性 | おすすめアクション | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 日没~19時 | ★★★★★ | 早めのリトリーブも有効 | 明暗の境界を狙う |
| 19時~21時 | ★★★★☆ | スローなフォール中心 | 最も安定して釣れる |
| 21時~22時 | ★★★☆☆ | よりスローに丁寧に | 徐々に活性低下 |
| 22時~翌朝 | ★★☆☆☆ | 超スローフォール | フグやベラも眠る |
| 朝マズメ | ★★★★☆ | メタルジグも有効 | 再び活性上昇 |
22時を過ぎると、アジだけでなくフグやベラなどの外道も眠りにつくため、ワームへのアタリが極端に減ります。この現象は興味深く、アジは海底付近でホバリングするように佇み、ベラの一部は砂の中に潜って眠るとされています。
22時くらい。この時刻になると彼らも眠ってしまうのである。
ただし、これはあくまで一般的な傾向であり、地域や季節、潮の動きによって変わる可能性があります。夜が深まっても潮が大きく動くタイミングでは、22時以降でも好釣果が期待できることもあるでしょう。
潮汐表を事前にチェックして、満潮から干潮に切り替わるタイミングや、潮が大きく動く時間帯を把握しておくことが重要です。スマートフォンアプリで簡単に確認できるため、釣行前に必ずチェックする習慣をつけましょう。
朝マズメ(日の出前後)も再び活性が上がる時間帯です。夜通し釣りをする場合は、22時以降は休憩を挟んで朝マズメに備えるという戦略も効果的でしょう。
常夜灯がない真っ暗な場所でも釣れるがテクニックが必要
常夜灯は夜のアジングにおいて大きなアドバンテージですが、真っ暗な場所でもアジは釣れます。ただし、難易度は上がるため、ある程度の経験とテクニックが必要になるでしょう。
真っ暗な場所でアジが釣れる理由は、アジの優れた視覚能力と側線という器官にあります。夜行性ではないものの、アジの目は微弱な光でも敏感に感じ取れる構造になっており、月明かり程度でも十分にルアーを視認できるのです。
アジやメバルに限ったことでは無いと思いますが、夜行性の魚の目は微弱な光でも敏感に感じて物が見えるようです。
さらに、魚独自の側線という器官で水流の乱れや波動を感じ取っているため、視覚に頼らなくてもルアーの動きを察知できます。これが暗闇でも釣れる大きな理由です。
🌙 真っ暗な場所でのアジング攻略ポイント
- 月明かりを意識:月齢をチェックし、適度な明るさのある日を選ぶ
- 音で判断:アジの捕食音(ライズ音)を頼りにポイントを探る
- 感度重視:エステルラインやPEラインで微細なアタリを感じ取る
- ケミホタルの活用:ジグヘッドの50cm~1m上に装着して位置を把握
- ワームカラー:グロー系よりもクリア系が効果的なことも
真っ暗な場所のメリットとして、型の良いアジが釣れやすいという点があります。常夜灯周りは豆アジが多くなりがちですが、暗い場所では警戒心の強い大型のアジが潜んでいる可能性が高いのです。
また、人が少ないためプレッシャーが低く、魚がスレていないという利点もあります。常夜灯下は釣り人が集中しやすく、ハイプレッシャーになりがちですが、暗い場所は避けられる傾向にあるため、未開拓のポイントとなっているケースも多いでしょう。
ただし、暗い場所での釣りは安全面に十分注意が必要です。足元が見えにくいため、ヘッドライトは必携ですし、ライフジャケットの着用も必須です。転倒や落水のリスクが高まるため、十分な装備と注意を払って楽しみましょう。
フグやベラなどの外道が少ないのも夜釣りのメリット
夜のアジングには、もう一つ見逃せないメリットがあります。それはフグやベラといったワームを齧る外道が少ないという点です。
昼間のライトゲームでは、フグとベラは釣り人を悩ませる存在です。歯が鋭く、ワームに食いつくたびにズタズタにしてしまうため、コストがかさむ原因となります。1本80円程度のワームを5本以上齧られると、それだけで400円以上の出費です。
😈 厄介な外道の習性比較表
| 魚種 | 昼の活性 | 夜の活性 | 特徴 | 対策 |
|---|---|---|---|---|
| フグ | 極めて高い | 低い(22時以降は眠る) | 歯が鋭い、ワームを齧る | 夜釣りで回避 |
| ベラ | 極めて高い | 低い(22時以降は砂に潜る) | 歯が鋭い、ワームを齧る | 夜釣りで回避 |
| カサゴ | 高い | 高い | 針掛かりは良好 | ゲストとして楽しむ |
| メバル | 中程度 | 高い | 夜の方が活発 | 狙い物の一つ |
フグとベラは基本的に昼行性で、夜になると目が利かなくなり活性が落ちます。完全に活動を停止するわけではありませんが、ワームのシルエットを追いにくくなるため、被害は格段に減少するでしょう。
フグ、ベラはともに基本的に昼行性だ。これは助かる。つまりデイゲームをあえてしない限りは、ほとんど被害に遭うことはない。
ただし、常夜灯下など光が当たる範囲では注意が必要です。少しでも目が見えればフグやベラも捕食活動を行うため、常夜灯のビカーッと光が当たっている真下では、夜でも齧られる可能性があります。
さらに厄介なのは、フグやベラは光るものを見るとアタックしてくる習性があることです。グローカラーや点発光カラー、チャートカラーのワームを使用すると、夜でも寄ってきてしまう可能性が高まります。
彼らを避けたい場合は、なるべく光が当たらない場所で、グローやチャート以外のカラーを選択するのが賢明です。ワームを「静」の状態に保ち、あまり動かさずに潮に漂わせるアクションも効果的とされています。
それでもフグ・ベラの猛攻が止まらない時は、思い切って場所を移動するのが最善策です。釣りの効率が悪くなるだけでなく、気分も害されてしまうため、さっさと見切りをつけて別のポイントを探した方が結果的に釣果につながるでしょう。
夜釣りでルアーを使ったアジングの実践テクニック
- フォールアクションを中心としたスローな誘いが夜アジング最大の武器
- 常夜灯の明暗部を狙うのが基本セオリー
- リフト&フォールで縦の動きを演出することが効果的
- 足元を意識した近距離戦も有効なアプローチ
- 仕掛けはジグ単が基本だが状況に応じてリグ変更も必要
- ケミホタルや蓄光ライトなどの便利グッズで快適性アップ
- まとめ:夜釣りでルアーを使ったアジングは初心者にもおすすめの釣り
フォールアクションを中心としたスローな誘いが夜アジング最大の武器
夜のアジングで最も重要なテクニックは、フォール(落下)を中心としたスローなアクションです。これは昼間の釣りとは大きく異なるアプローチであり、ナイトアジング特有の攻め方といえるでしょう。
アジは縦の動きに弱い習性があります。上から下へゆっくり落ちてくるものに対して本能的に反応してしまうのです。これはプランクトンや弱った小魚を捕食する際の習性が関係していると考えられます。
🎣 基本的なフォールアクションの手順
- キャスト後カウントダウン:1、2、3と数えながら狙いのレンジ(層)まで沈める
- ロッドを立ててチョンチョンとシェイク:2回程度、竿先を小刻みに動かす
- ロッドを止めてカーブフォール:ラインテンションを保ったまま斜めに沈める
- アタリを待つ:フォール中にコツッという感触があれば即アワセ
- サビキながらフォール:ゆっくりロッドを引いて再度フォール
このアクションを繰り返すことで、アジが最も反応しやすい動きを演出できます。ポイントは「ゆっくり」を意識することです。初心者の方は、どうしても早く動かしてしまいがちですが、夜のアジングでは我慢強くスローに誘うことが釣果の鍵となります。
リフトアンドフォールを中心に、スローなアクションを意識してみましょう。夜が深まるほどアジの活性は低くなりがち。
カウントダウンの重要性も理解しておきましょう。キャスト後に「1、2、3…」と数を数えることで、仕掛けがどのレンジにあるかを把握できます。例えば「5カウント」で釣れたら、次も5カウント沈めてから誘い始めれば、同じレンジを効率よく攻められるのです。
夜が深まるほど、アジは活性が下がり動きが鈍くなります。そのような時はボトム(底)で止めるという選択肢も有効です。常夜灯下を念入りに探り、様々なレンジとアクションを試してみましょう。
カーブフォールとは、ラインテンションを掛けた状態で斜め下に沈めていく方法です。対照的に、ラインを送り出してテンションフリーで真下に落とすのがフリーフォールです。カーブフォールの方がアタリが取りやすく、初心者にはおすすめの方法といえます。
アクションの大きさも重要で、小さく繊細な動きを意識しましょう。大きくシャクったり早く巻いたりすると、警戒されてしまう可能性が高まります。ちょんちょんと軽く動かす程度で十分にアピールできます。
常夜灯の明暗部を狙うのが基本セオリー
常夜灯があるポイントでは、光と影の境界線、いわゆる明暗部を狙うのが基本中の基本です。この明暗部こそが、ナイトアジングにおける最高のストライクゾーンとなるでしょう。
明るい部分にはプランクトンや小魚が集まりますが、アジは明るすぎる場所よりも少し暗めの場所を好む傾向があります。これは外敵から身を守りつつ、明るい部分に集まる餌を効率よく捕食できる位置取りです。
💡 常夜灯周りの攻略マップ
明暗部の詳細パターン
| エリア | 明るさ | アジの位置 | 攻略法 |
|---|---|---|---|
| 常夜灯直下 | 非常に明るい | 少ない | 通過点として認識 |
| 明暗の境界 | 適度な明るさ | 多い | 最優先で攻める |
| 影の中 | 暗い | 大型が潜む | 丁寧に探る |
| 常夜灯の外側 | 真っ暗 | 回遊待ち | 時間帯で変化 |
常夜灯が複数ある港では、灯りと灯りの中間地点も要チェックポイントです。2つの常夜灯の明かりが重なる場所は、より多くのベイトが集まるため、アジの回遊ルートになっている可能性が高いでしょう。
キャストする方向も重要で、明暗部にルアーを通すことを意識します。明るい側から暗い側へ、または暗い側から明るい側へと、境界線を横切るようにリトリーブすると効果的です。
月明かりの影響も考慮しましょう。満月など月が明るい日は、常夜灯の効果が薄れてしまいます。そのような時は、建物や岸壁の影になる場所を意識的に狙うとよいでしょう。アジは適度な暗さを求めて影の中に集まることがあります。
常夜灯の光が届く範囲は思ったよりも広いことがあります。目で見て暗く感じても、水中では光が届いていることもあるため、やや遠目からアプローチしてみるのも一つの手です。
常夜灯の明暗部の境を狙いました。
常夜灯下では、表層でアジの捕食音が聞こえることもあります。そのような時は**超軽量ジグヘッド(0.4~0.6g)**に変更して、表層をゆっくり攻めるのが効果的です。音が聞こえる方向に投げて、ゆっくりサビいてみましょう。
常夜灯がまったくない場所では難易度が上がりますが、それでも釣れないわけではありません。真っ暗な場所特有の攻略法がありますので、経験を積んだら挑戦してみる価値はあるでしょう。
リフト&フォールで縦の動きを演出することが効果的
夜のアジングで最も効果的なアクションパターンの一つがリフト&フォールです。これは縦の動きを意識した誘い方で、アジの捕食本能を強く刺激します。
リフト&フォールとは、その名の通り「持ち上げて落とす」動作を繰り返すテクニックです。ロッドを上げて(リフト)ジグヘッドを浮かせ、ロッドを下げて(フォール)ジグヘッドを沈める、このシンプルな動作の繰り返しがアジに効くのです。
📊 リフト&フォールの基本動作
アクションの流れ
- ロッドティップを下げた状態からスタート
- チョンチョンと2~3回シェイクしながらロッドを立てる(リフト)
- ロッドをゆっくり元の位置に戻す(フォール)
- 糸ふけを取りながらテンションを保つ
- 再びリフト動作を開始
成功のポイント
- ✓ リフトは素早く、フォールはゆっくりが基本
- ✓ フォール中にアタリが出ることが多い
- ✓ テンションを保ってアタリを感じ取りやすくする
- ✓ リフトの幅は20~30cm程度で十分
- ✓ 同じリズムより、たまに変化をつける方が効果的
フォール中のアタリの取り方が非常に重要です。多くの場合、アジはフォール中にバイトしてきます。ロッドを下げている最中に「コツッ」「モゾッ」という感触があれば、それがアタリです。すぐに手首を返すように軽くアワセを入れましょう。
夜のアジングは「フォール」アクションを制するものが覇権を握ります。これは揺るぎない事実です
リフト&フォールはボトム付近を攻める時にも有効です。底まで沈めたら、ボトムから20~30cm程度持ち上げてフォール、これを繰り返すことで、底付近に潜むアジにアピールできます。
縦の動きは横の動き(ただ巻き)よりも、狭いレンジを集中的に攻められるメリットがあります。「このレンジにアジがいる」と確信できた時は、リフト&フォールで徹底的に攻めるのが効率的でしょう。
アクションのリズムにも変化をつけましょう。一定のリズムだけでなく、時々間を空けることで、アジの反応が変わることがあります。リフト→フォール→ポーズ(止め)→リフト、というパターンも試してみる価値があります。
テンションフォールとフリーフォールの使い分けも重要です。テンションフォール(糸を張った状態でのフォール)は、アタリが取りやすく初心者向きです。一方、フリーフォール(糸をたるませた状態でのフォール)は、よりナチュラルなフォールスピードで警戒心の強いアジにも有効ですが、アタリが取りにくいという難点があります。
足元を意識した近距離戦も有効なアプローチ
夜のアジングでは、遠投ばかりに気を取られがちですが、実は足元や堤防際の近距離にこそ、良型のアジが潜んでいることが多いのです。
潮通しの良い場所では、足元に**潮のヨレ(潮目)**が発生します。このヨレにはプランクトンが溜まりやすく、それを狙ってアジが群れている可能性が高いでしょう。遠くに投げたい気持ちをグッと抑えて、まずは足元から探ってみることをおすすめします。
潮当たりの良い場所では足元に潮のヨレが起き、アジが群れている場合があります。飛ばしたい気持ちをグっと抑え、まずは足元から探ってみましょう。
🎯 足元攻略のコツ
基本的なアプローチ方法
| 手順 | 動作 | ポイント |
|---|---|---|
| ①立ち位置 | 水際から少し下がる | 膝をつくと安定する |
| ②ロッド角度 | 竿を立てながら操作 | 縦の動きを意識 |
| ③落とし方 | 足元に静かに投入 | 音を立てない |
| ④探り方 | 真下→斜め下の順 | 段階的に範囲を広げる |
| ⑤アクション | 小刻みなシェイク | 繊細に誘う |
足元を攻める時は、水際から少し下がった位置で片膝立ちになると、ロッドを立てながらリグ操作がしやすくなります。真下に落とす→少しずつ手前に引いてくる→フォールさせる、この繰り返しで壁際を丁寧に探りましょう。
堤防の壁際はカサゴやメバルも好むポイントです。アジが反応しなくても、他の魚種がヒットする可能性が高いため、決して無駄な探りにはなりません。
夜の足元攻略では、ヘッドライトの光を水面に当てないように注意が必要です。光を当ててしまうと、魚が警戒して散ってしまう可能性があります。仕掛けを準備する時や、魚を取り込む時以外は、ライトを消しておく配慮が大切です。
常夜灯の明かりが届く範囲であれば、足元でもアジの姿を目視できることがあります。表層を泳ぐアジの群れが見えたら、そのレンジを狙って落とし込みましょう。目で見て釣れるのは、夜釣りならではの醍醐味です。
足元で釣れたアジは、沖にキャストして釣れたアジよりも引きが楽しめるという利点もあります。近距離だとラインの伸びが少なく、アジの引きがダイレクトに伝わってくるため、ライトタックルの面白さを存分に味わえるでしょう。
遠投せずに釣れるということは、キャスト技術がまだ未熟な初心者でも楽しめるという意味でもあります。飛距離に自信がない方は、積極的に足元を攻めてみてください。
仕掛けはジグ単が基本だが状況に応じてリグ変更も必要
夜のアジングでは**ジグ単(ジグヘッド単体)**が基本仕掛けとなりますが、状況によっては他のリグへの変更が釣果を大きく左右することがあります。
ジグ単とは、ジグヘッドにワームをセットしただけのシンプルな仕掛けです。準備が簡単で、感度が良く、様々なレンジを攻められるという万能性から、アジングの基本中の基本とされています。
🔧 アジングで使える仕掛けの種類
| リグタイプ | 飛距離 | 感度 | 操作性 | 使用シーン |
|---|---|---|---|---|
| ジグ単 | △ | ◎ | ◎ | 基本、近~中距離 |
| キャロライナリグ | ◎ | ○ | ○ | 遠投、広範囲サーチ |
| スプリットショット | ○ | △ | ◎ | 深場、流れの速い場所 |
| フロートリグ | ◎ | △ | ○ | 表層、浅場の遠投 |
ジグ単で釣れない時は、リグ変更を検討するタイミングです。例えば、沖の回遊アジしか釣れないような場所では、飛距離が出るリグが必要になります。
キャロライナリグは、中通しシンカーを使った遠投仕掛けです。5~10g程度のシンカーを使えば、50m以上の飛距離が稼げるため、沖の潮目やブレイクラインを攻略できます。ジグヘッド部分はジグ単と同じ軽量のものを使うため、着水後はゆっくりとしたアクションが可能です。
スプリットショットリグは、ラインの途中にガン玉などのシンカーを固定する仕掛けです。シンカーが固定式なので操作感が分かりやすく、深場や流れの速い場所で威力を発揮します。キャロライナリグよりも感度が落ちますが、初心者には扱いやすい仕掛けといえるでしょう。
釣り人が常にいるようなハイプレッシャーフィールドでは、アジが見えているのになかなか釣れない……。という場合もありえます。ジグ単だけでなく、違ったリグを試してみましょう。
フロートリグは、シンカーの代わりにフロート(浮き)を使った仕掛けです。表層から中層を効率的に探れるため、浅場のポイントや、アジが浮いている状況で有効です。メバリングでよく使われますが、アジングでも状況によっては効果的でしょう。
プレッシャーが高い釣り場では、リグ変更だけでなくメタルジグへのローテーションも効果的です。マイクロメタルジグを使えば、リアクションでの反応が期待できます。色々試してもダメだった時の最終手段として、帰る前に試してみる価値があるでしょう。
仕掛けの交換は面倒に感じるかもしれませんが、釣れない時間を過ごすより、積極的に変化をつける方が結果につながります。タックルケースには複数のリグを準備しておき、状況に応じて使い分けられるようにしておきましょう。
ケミホタルや蓄光ライトなどの便利グッズで快適性アップ
夜のアジングでは、暗闇との戦いでもあります。細いラインを扱い、小さな仕掛けを結び直す作業は、真っ暗な中では非常に困難です。そこで役立つのがケミホタルや蓄光ライトなどの便利グッズです。
🔦 ナイトアジング必携グッズリスト
照明・視認性向上グッズ
| アイテム | 用途 | 使い方のコツ |
|---|---|---|
| ヘッドライト | 手元照明、移動時の安全確保 | 赤色LEDモード活用 |
| チェストライト | 手元の常時照明 | 結び作業が格段に楽 |
| ケミホタル | ジグヘッドの位置確認 | 50cm~1m上に装着 |
| 蓄光ライト | グローワームの充電 | 強く光らせすぎない |
ケミホタルは、化学発光する小型のライトスティックです。ジグヘッドより50cm~1m程度上にセットすることで、ジグヘッドがどこにあるかを把握できます。真っ暗な場所でキャストした場合、着水地点すら分からなくなることがありますが、ケミホタルがあれば安心です。
ジグヘッドがどこにあるのかわからない、という闇の中では”ケミホタル”の使用がおすすめです。
スプリットリグのような感覚で扱えるため、アクションへの影響も少ないでしょう。ただし、ケミホタルの重さ分だけ沈降速度は速くなるため、その点は考慮する必要があります。
蓄光ライトは、グロー系ワームに光を蓄えさせるための専用ライトです。UVライトを使うことで、通常の光よりも効率的に蓄光できます。ワームがぼんやりと光る程度に調整するのがコツで、光らせすぎは逆効果になることもあるため注意しましょう。
チェストライトは首から提げるタイプのライトで、手元が常に照らされるため、ライン結びが格段に楽になります。ヘッドライトのように頭を動かす必要がなく、丸くなって作業する姿勢も取らなくて済むため、体への負担も軽減されます。
ヘッドライトは必携アイテムですが、使い方に注意が必要です。水面に光を当てすぎると魚が警戒するため、必要な時だけ点灯し、できるだけ水面を照らさないように配慮しましょう。赤色LEDモードがあるヘッドライトは、魚への影響が少ないとされているため、おすすめです。
その他の便利グッズとして、ラインカッター、フィッシュグリップ、**タモ(ランディングネット)**なども揃えておくと快適です。特にタモは、外洋に面した足場の高い堤防では必須アイテムとなります。
夜釣り専用のタックルボックスを用意しておき、暗闇での作業に必要な道具を一式まとめておくと便利でしょう。毎回準備する手間が省け、忘れ物も防げます。
まとめ:夜釣りでルアーを使ったアジングは初心者にもおすすめの釣り
最後に記事のポイントをまとめます。
- 夜釣りのアジングは昼より釣りやすく、常夜灯がアジの居場所を特定する鍵となる
- ワームカラーはクリア系(赤ラメ)・グロー系・チャート系の3種類を状況に応じて使い分ける
- ジグヘッドは0.6g~1g前後が基本で、状況に応じて重さを調整することが重要
- 最も釣れやすい時間帯は日没後から21時頃までで、22時以降は活性が落ちる傾向
- 常夜灯がない真っ暗な場所でも釣れるが、経験とテクニックが必要になる
- フグやベラなどワームを齧る外道が少ないのも夜釣りの大きなメリット
- フォールアクション中心のスローな誘いが夜アジング最大の武器である
- 常夜灯の明暗部を狙うのが基本セオリーで、境界線が最も効果的
- リフト&フォールで縦の動きを演出することがアジの捕食本能を刺激する
- 遠投ばかりでなく足元や堤防際の近距離戦も非常に有効なアプローチ
- 基本はジグ単だが釣れない時はキャロライナリグなどへのリグ変更も検討
- ケミホタルや蓄光ライト、チェストライトなどの便利グッズで快適性が向上
- 月明かりが強い日は常夜灯の効果が薄れるため影の中を意識して狙う
- カウントダウンでレンジを把握し、釣れたレンジを再現することが効率的
- プレッシャーが高い釣り場ではメタルジグへのローテーションも効果的
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- アジング爆釣の時間帯は夜!?ナイトアジングを攻略する5つのコツ | TSURI HACK[釣りハック]
- 夜のアジングについて質問です。 – 夜光でないワームでも夜釣れますか… – Yahoo!知恵袋
- 超「ナイトアジング」攻略マニュアル!夜のアジを制するための釣り方を確実に知っておこう | リグデザイン
- 奄美で釣ろう! 釣り方紹介①「ナイトアジング」 – とある2年目の釣り備忘録
- アジングの仕掛け講座!基本の作り方やワーム・ジグヘッドなどの選び方まで! | 釣具のポイント
- 【アジング】冬の夜釣りで30匹釣った!?釣果を上げるコツ – 株式会社フューチャーアース研究所
- 海夜釣りキャンプ・その1・アジング初釣果。: ずっとこの空の下で
- 陸っぱりライトルアー釣りの2大厄介者【フグとベラの習性】知れば釣果アップ? | TSURINEWS
- ライトゲームの始め方!タックル選びから釣り方まで釣れるコツを徹底解説! | 釣具のポイント
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