岩手県でアジングを楽しみたいと考えている方にとって、三陸海岸沿いは非常に魅力的なフィールドです。東北地方の中でも独特の環境を持つ岩手の海は、豆アジから尺アジまで幅広いサイズのアジが狙えるポイントが点在しています。一方で、情報が少なく「どこで釣れるのか」「いつ行けばいいのか」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、岩手県内でアジングが楽しめる具体的な釣り場や、それぞれのポイントの特徴、ベストシーズン、さらには実際の釣果情報まで、インターネット上に散らばる情報を徹底的に収集・分析してお届けします。初心者から経験者まで、岩手でのアジングを成功させるための実践的な情報を網羅的に解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
| この記事のポイント |
|---|
| ✅ 岩手県内の主要アジングスポット7箇所の詳細情報 |
| ✅ 岩手でアジングができる時期とベストシーズンの解説 |
| ✅ 豆アジから尺アジまでサイズ別の狙い方 |
| ✅ 実際の釣果データに基づく効果的なタックルとルアー選び |
岩手でアジングを楽しむための主要釣り場ガイド
- 岩手県内でアジングが可能な代表的な7つの漁港
- 大船渡エリアの特徴と釣れるアジのサイズ
- 釜石周辺のアジングポイントの攻略法
- 北部エリア（宮古・久慈方面）の状況
- 三陸海岸全体でのアジの回遊パターン
- 各ポイントの設備と釣り環境について
岩手県内でアジングが可能な代表的な7つの漁港
岩手県でアジングを楽しむなら、まず押さえておきたいのが三陸海岸沿いに点在する主要な漁港です。情報を総合的に分析した結果、特に釣果実績が高く、アクセスも比較的良好なポイントが7箇所確認できました。
最も南部に位置するのが陸前高田市の広田漁港で、アジの回遊状況によってムラはあるものの、コンスタントに釣果が期待できるポイントとして知られています。続いて大船渡市の越喜来漁港と吉浜漁港は、三陸鉄道駅から徒歩圏内という好立地で、ファミリーフィッシングにも人気です。
釜石エリアでは小白浜漁港が有名で、港内にトイレが整備されているため、長時間の釣行にも対応できます。さらに北上すると大槌町の吉里吉里漁港、宮古市の田老漁港、そして最北部の九戸郡洋野町の種市漁港があり、それぞれ異なる特徴を持っています。
これらの漁港は全て24時間利用可能で、基本的に無料で釣りが楽しめるという共通点があります。ただし、漁業関係者の作業の妨げにならないよう、マナーを守ることが大前提です。
各漁港の立地条件や周辺環境は様々ですが、いずれも三陸海岸特有の複雑な地形を持ち、潮通しが良いことがアジングに適している理由と考えられます。回遊魚であるアジにとって、餌となるプランクトンが豊富に流れ込む環境が整っているのでしょう。
📍 岩手県の主要アジングポイント一覧
| 漁港名 | 所在地 | トイレ | 駐車場 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 広田漁港 | 陸前高田市広田町 | あり | 可能 | 回遊次第でムラあり、根魚も豊富 |
| 越喜来漁港 | 大船渡市三陸町 | 不明 | 不明 | 駅から近い、魚影が濃い |
| 吉浜漁港 | 大船渡市三陸町 | 不明 | 不明 | 多様な魚種、夜のアジングが人気 |
| 小白浜漁港 | 釜石市唐丹町 | 不明 | 不明 | ファミリー向け、状況次第でアジング可 |
| 吉里吉里漁港 | 大槌町 | あり | 可能 | 夏から秋がベスト、海岸からも可 |
| 田老漁港 | 宮古市 | あり | 可能 | 初心者向け、足場良好 |
| 種市漁港 | 九戸郡洋野町 | 不明 | 不明 | 大型漁港、デイアジングも可能 |
大船渡エリアの特徴と釣れるアジのサイズ
大船渡エリアは岩手県内でも特にアジングの実績が高いエリアとして注目されています。釣具店の釣果情報を見ても、釜石から大船渡にかけてのエリアでの釣行報告が非常に多く、アングラーからの人気が高いことがうかがえます。
仕事終わりに久しぶりのアジングです。今回はマイクロサイズは追いかけずに、小アジサイズを狙っていきます。しかしどこも小さい・・・10ｃｍをなかなか超えるアジが見つけられず移動で時間が無くなっていきます。
この釣果報告から分かるように、大船渡エリアでは7～21cmと幅広いサイズのアジが混在している状況です。時期や場所によってサイズにばらつきがあるため、ポイント選びが重要になってきます。
大船渡湾内は比較的水深があり、潮の流れも早いという特徴があります。そのため、ジグヘッドの重さを調整しながら狙うレンジを変えていく必要があるでしょう。表層から中層にかけては豆アジが多く、底付近を丁寧に探ると10cm以上の良型が期待できる傾向にあるようです。
また、大船渡エリアでは夜釣りだけでなく、デイアジングも可能という情報があります。日中は深場やシェードに定位していることが多いため、見える魚を狙うサイトフィッシング的なアプローチも効果的かもしれません。
特筆すべきは、このエリアでは船からのバチコンアジングも盛んに行われている点です。堤防からは届かない沖のポイントで、平均40cmを超える「ギガアジ」と呼ばれる大型個体を狙うことができます。後ほど詳しく解説しますが、岩手でもこうした大型アジを狙える環境が整っているのは、アジングファンにとって非常に魅力的でしょう。
さらに、大船渡エリアではアジ以外にもサバ、メバル、ソイなどのロックフィッシュも豊富に生息しており、ライトゲーム全般を楽しめる好フィールドとなっています。アジの活性が低い時間帯でも、他の魚種で楽しめる可能性が高いのは大きなメリットです。
釜石周辺のアジングポイントの攻略法
釜石周辺も大船渡と並んで岩手県内のアジングメッカと言える存在です。特に唐丹湾や釜石湾は、アングラーズなどの釣果投稿サイトでも頻繁に名前が挙がるホットスポットとなっています。
釜石エリアの特徴として、多様な地形と豊富なストラクチャーが挙げられます。湾内には岩礁帯や藻場、砂地など変化に富んだ環境が広がっており、アジをはじめとする様々な魚種の生息域となっています。
実際の釣行レポートを見ると、釜石エリアでは豆アジサイズが中心となることが多いようです。しかし、これは決してネガティブな要素ではありません。豆アジは数釣りが楽しめるため、アジングの基本的なテクニックを磨くには最適なターゲットと言えるでしょう。
仕事終わりにアジング！夜のうちは7ｃｍ台とか極小豆アジしか見つけられません。途中から眠くて朝マズメも寝てしまい日が出てから再スタート。豆アジはいっぱい見えて逃げない豆アジも見つけられたのでじっくり釣っていきます。
この報告から、釜石エリアでは朝マズメから日中にかけて豆アジの活性が高いことが分かります。一般的に夜釣りがメインとなるアジングですが、岩手では日中の釣りも十分に成立する可能性があります。
釜石周辺を攻略する際のポイントは、こまめな移動とレンジの調整にあると考えられます。豆アジが表層に群れている場合もあれば、底付近に良型が潜んでいることもあるため、状況に応じて柔軟に対応する必要があるでしょう。
また、釜石エリアは外海の影響を受けやすいという特徴もあります。三陸海岸は黒潮と親潮がぶつかる潮目に近く、海況の変化が激しいため、天候や潮回りを事前にチェックしてから釣行することをおすすめします。
🎣 釜石エリア攻略のキーポイント
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| メインサイズ | 7～15cm程度の豆アジ |
| 有効な時間帯 | 朝マズメ～日中も実績あり |
| レンジ | 表層～ボトムまで幅広く探る |
| 移動の重要性 | 高い（群れを見つけることが重要） |
| 併せて狙える魚種 | サバ、メバル、ソイ、アイナメ |
北部エリア（宮古・久慈方面）の状況
岩手県北部の宮古市や久慈市方面でも、アジングは可能です。ただし、南部の大船渡・釜石エリアと比較すると、情報量はやや少ない印象を受けます。
宮古市の田老漁港は、駐車スペースやトイレが整備されており、初心者やファミリーフィッシングに適した環境が整っています。アジやサバがサビキ釣りで狙えるほか、夜釣りではジグヘッド＋ワームのルアーフィッシングでソイやメバルなどの根魚、そしてアジも狙えるとのことです。
一方、最北部の九戸郡洋野町の種市漁港は比較的大規模な港で、様々な魚種が狙える総合的なフィッシングスポットとなっています。チカは冬から春、アジは夏頃が釣りやすい時期とされており、群れに当たれば初心者でも数釣りが楽しめる可能性があります。
北部エリアの特徴として、冷水系の魚種が多いことが挙げられます。親潮の影響を強く受けるため、南部エリアとは異なる魚種構成となっているのでしょう。アジに関しても、回遊してくる時期や個体群が南部とは若干異なる可能性が考えられます。
おそらく北部エリアでは、アジのシーズンが南部よりもやや短いかもしれません。水温の上昇が遅く、下降が早いため、ベストシーズンを見極めることが重要になってくるでしょう。
北部エリアでアジングを楽しむ際は、地元の釣具店での情報収集が特に重要です。南部ほど情報が豊富ではないため、リアルタイムの釣果情報や地元アングラーの声を直接聞くことで、効率的にポイントを絞り込めるはずです。
また、北部エリアは観光資源も豊富なため、釣りと観光を組み合わせた旅行プランを立てるのも面白いかもしれません。浄土ヶ浜や龍泉洞など、宮古・久慈方面には魅力的な観光スポットが多数あります。
三陸海岸全体でのアジの回遊パターン
岩手県の海岸線は三陸海岸の一部を成しており、複雑なリアス式海岸が特徴です。この地形がアジの回遊パターンに大きな影響を与えていると考えられます。
調査した情報を総合すると、岩手県でアジが釣れ始めるのは夏頃からで、秋にかけてがメインシーズンとなるようです。具体的には7月下旬から10月頃までが最も活発に釣果が報告されています。
9/12、大船渡でアジング！大船渡湾内に限定して、探しに行って来ました。昨年の実績エリアを中心にランガンしていきますが、なぜか小サバも少なく苦戦。
この釣行記からは、9月中旬でもアジングが成立していることが分かります。また、「昨年の実績エリア」という表現から、年によって多少のずれはあるものの、同じようなパターンで回遊してくることがうかがえます。
アジは回遊魚のため、潮の流れに大きく影響されます。三陸海岸は黒潮（暖流）と親潮（寒流）がぶつかる「潮目」に近い海域であり、豊富なプランクトンが発生します。これを追って小魚が集まり、それを捕食するためにアジが回遊してくるという食物連鎖が形成されているのでしょう。
特に湾内は外海からの波の影響が少なく、プランクトンや小魚が溜まりやすい環境です。そのため、大船渡湾、釜石湾、唐丹湾、山田湾、大槌湾といった湾内のポイントがアジングスポットとして機能していると推測されます。
一方で、回遊魚特有の不安定さもあります。「回遊状況次第でムラがある」という表現が複数の情報源で見られるように、必ずしも毎回同じように釣れるわけではありません。この不確実性もまた、釣りの醍醐味の一つと言えるかもしれません。
🌊 三陸海岸のアジ回遊特性まとめ
- 回遊時期：7月下旬～10月頃
- ピーク：8月～9月
- 主な回遊ルート：湾内の潮通しの良い場所
- 影響要因：潮の流れ、水温、ベイトフィッシュの有無
- 特徴：日によってムラがあるが、当たれば数釣り可能
各ポイントの設備と釣り環境について
釣り場を選ぶ際、魚が釣れるかどうかだけでなく、快適に釣りができる環境が整っているかも重要なポイントです。特に長時間の釣行や、家族連れでの釣りを計画している場合は、トイレや駐車場などの設備面もチェックしておく必要があります。
収集した情報を見ると、岩手県内のアジングポイントは基本的に無料で利用でき、24時間釣りが可能な場所がほとんどです。これは非常にありがたい点で、時合いに合わせて自由に釣行できます。
トイレに関しては、広田漁港、吉里吉里漁港、田老漁港には設備があることが確認できました。一方、その他の漁港については情報が不明確なため、事前に現地確認するか、近隣のコンビニエンスストアなどの場所を把握しておくことをおすすめします。
駐車場については、多くの漁港で「駐車可能スペースあり」とされていますが、あくまで漁業関係者の作業の妨げにならない範囲での駐車となります。漁協の指示や駐車禁止の看板には必ず従うようにしましょう。
足場の良さも重要な要素です。特に**田老漁港は「足場が良いので初心者にもおすすめ」**という情報があります。夜釣りがメインとなるアジングでは、足元の安全性は特に重視すべきポイントです。
また、越喜来漁港は三陸鉄道の駅から徒歩圏内という好立地にあります。車を持っていない方や、電車での釣行を計画している方には特におすすめのポイントと言えるでしょう。公共交通機関でアクセスできる釣り場は貴重な存在です。
⚠️ 釣り場利用時の注意事項
| 項目 | 注意点 |
|---|---|
| 駐車 | 漁業関係者の作業を妨げない場所に |
| ゴミ | 必ず持ち帰る（釣り場の環境保全） |
| 時間帯 | 早朝・深夜は周辺住民への配慮を |
| 安全対策 | ライフジャケット着用推奨 |
| 漁具 | 定置網や漁具に近づかない |
| 釣り禁止区域 | 看板や掲示を必ず確認 |
ポチップ
岩手でアジングを成功させるための実践ノウハウ
- 岩手でアジが釣れる時期とベストシーズンの見極め方
- 豆アジから尺アジまでサイズ別の狙い方
- 効果的なタックルセッティングと推奨ギア
- 実績のあるルアーとカラーセレクション
- 夜釣りとデイアジングの違いと攻略法
- バチコンアジングで大型を狙う方法
- まとめ：岩手でアジングを楽しむために知っておくべきこと
岩手でアジが釣れる時期とベストシーズンの見極め方
岩手県でアジングを楽しむなら、まずシーズンを正しく把握することが成功への第一歩です。回遊魚であるアジは、水温や餌の状況によって接岸時期が変わるため、タイミングを外すと全く釣れないということもあり得ます。
収集した釣果情報を時系列で分析すると、岩手県では7月下旬から釣果報告が増え始め、8月から9月がピークを迎えることが分かります。10月に入っても釣果は続きますが、徐々に減少傾向になるようです。
具体的な釣果データを見てみると、2025年8月から9月にかけて多数の釣行報告があり、7～21cm程度のアジが釣れています。特に8月中旬から下旬にかけては、1回の釣行で20～50匹という数釣りも報告されており、この時期が最も安定した釣果が期待できると考えられます。
一方で、情報が少ないだけかもしれませんが、春先や初夏、晩秋の釣果報告はほとんど見られません。おそらく岩手県の海水温の特性上、アジが接岸する時期が夏から初秋に限定されているのでしょう。
最近釣れているというアジングへ 9時過ぎくらいからスタートしてすぐはパターン探しに四苦八苦… 表層巻きで反応が出て 豆ながらも無事ボ抜け
この2020年10月の釣行記録から、10月中旬でもアジングが成立していることが確認できます。ただし、「最近釣れている」という表現から、リアルタイムの情報収集が重要であることもうかがえます。
ベストシーズンを見極めるには、地元の釣具店の情報や釣果投稿サイトをこまめにチェックすることが効果的です。特に岩手県内の釣具店（上州屋北上店など）では、スタッフ自身が釣行した最新の釣果情報を公開しているため、信頼性の高い情報源となります。
また、アジは水温15～25℃程度を好むとされており、岩手県の海水温がこの範囲に入る時期がシーズンと重なると推測されます。気象庁の海水温情報なども参考にしながら、釣行計画を立てるとよいでしょう。
📅 岩手県アジングシーズンカレンダー
| 月 | 状況 | サイズ傾向 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| 4月 | × | – | ☆☆☆☆☆ |
| 5月 | △ | – | ★☆☆☆☆ |
| 6月 | △ | – | ★☆☆☆☆ |
| 7月 | ○ | 豆～小型 | ★★★☆☆ |
| 8月 | ◎ | 豆～中型 | ★★★★★ |
| 9月 | ◎ | 豆～大型 | ★★★★★ |
| 10月 | ○ | 小～中型 | ★★★☆☆ |
| 11月 | △ | – | ★☆☆☆☆ |
| 12月～3月 | × | – | ☆☆☆☆☆ |
豆アジから尺アジまでサイズ別の狙い方
岩手県のアジングでは、7cm程度の極小豆アジから、40cm超えのギガアジまで、実に幅広いサイズが狙えます。それぞれのサイズには異なるアプローチが必要となるため、ターゲットサイズに応じた戦略を立てることが重要です。
豆アジ（7～12cm程度）を狙う場合、最も重要なのは群れを見つけることです。豆アジは群れで行動するため、1匹釣れればその周辺で連続ヒットが期待できます。表層から中層を小型のジグヘッド（0.6～1.0g程度）とワーム（2インチ前後）で探っていくのが基本となります。
釣果報告を見ると、豆アジはデイゲームでも視認できることが多いようです。特に朝マズメから日中にかけて、港内で群れが確認できれば、サイトフィッシング的に狙うことも可能でしょう。
**小アジ～中型アジ（13～20cm程度）**になると、やや深いレンジに定位していることが多くなります。1.0～1.5gのジグヘッドを使用し、底付近まで丁寧に探る必要があるでしょう。このサイズになると食べても美味しく、唐揚げや南蛮漬けに最適なサイズです。
仕事終わりにアジング！今回はなかなか見つけるのに苦労しましたが、見つけたら良い感じ釣れました！ただ定期的に来るボラジャンプのたびにアジが食わなくなるのでさらに移動。
この報告からは、ポイント選びの重要性と移動の必要性が読み取れます。中型サイズを狙う際は、ボラなどの外敵の影響を受けにくい落ち着いた場所を見つけることがカギとなるでしょう。
**大型アジ（20cm以上、いわゆる尺アジ）**を岸から狙うのは、岩手県ではやや難易度が高いかもしれません。ただし、情報によれば18～19cm程度のアジが連発することもあるようで、タイミングによっては良型の回遊に当たる可能性もあります。
そして**ギガアジ（30～40cm以上）**を狙うなら、バチコンアジングが有効です。船から沖のポイントを攻めることで、岸からは届かない大型個体を狙うことができます。バチコンについては後ほど詳しく解説します。
サイズによるレンジの違いも意識しましょう。一般的に小型個体ほど表層～中層に多く、大型になるほど深場を好む傾向があります。ただし、朝マズメや夕マズメには大型個体も浅場に上がってくる可能性があるため、時間帯との組み合わせも考慮する必要があります。
🎯 サイズ別攻略ポイント
| サイズ区分 | 主なレンジ | ジグヘッド重量 | ワームサイズ | 狙い目時間帯 |
|---|---|---|---|---|
| 豆アジ（7～12cm） | 表層～1m | 0.6～1.0g | 1.5～2インチ | 日中も可 |
| 小アジ（13～17cm） | 1～3m | 1.0～1.5g | 2～2.4インチ | 朝夕マズメ中心 |
| 中型（18～22cm） | 2～5m | 1.5～2.0g | 2.4～3インチ | マズメ～夜間 |
| 尺アジ以上（23cm～） | 3m以深 | 2.0g～ | 3インチ～ | 夜間、船釣り |
効果的なタックルセッティングと推奨ギア
岩手県でのアジングを成功させるには、適切なタックルセッティングが欠かせません。実際の釣果報告に記載されているタックル情報を分析すると、いくつかの共通点が見えてきます。
ロッドについては、ライトゲーム専用のものが推奨されます。実釣報告では、6フィート前半から中盤（約180～200cm）のソリッドティップモデルが多く使用されています。ソリッドティップは豆アジの小さなアタリも捉えやすく、バラシも減らせるメリットがあります。
タックル：プロビデンス58/ヴァンキッシュ1000SSSPG/シンカーアジング0.2号リーダー0.8号
この報告から、非常に繊細なタックルが使用されていることが分かります。5.8フィート（約176cm）のロッドに、超軽量リールの組み合わせです。
リールは、1000番～2000番程度のスピニングリールが主流です。特に1000番クラスの小型リールが多く使用されており、軽量で操作性に優れる点が評価されているのでしょう。ドラグ性能が良いものを選ぶことで、不意の大物にも対応できます。
ラインについては、PE0.2～0.3号が基本となります。非常に細いラインですが、軽量ジグヘッドを飛ばすため、そして水の抵抗を減らしてナチュラルなアクションを演出するために必要な細さです。先端には**フロロカーボンリーダー0.8～1号（3～4lb程度）**を1～1.5m程度接続します。
実釣情報を見ると、大船渡湾内では潮の流れが早いことが何度も指摘されています。そのため、状況によってはジグヘッドを1.5gまで重くする必要があるでしょう。逆に流れが緩やかな場所や、表層を狙う場合は0.6g程度の軽量ジグヘッドが有効です。
ジグヘッドの形状も重要です。スタンダードなラウンドヘッドのほか、フォールスピードを調整できるダートタイプや、底取りがしやすいフラット形状など、状況に応じて使い分けることで釣果が伸びる可能性があります。
また、岩手のアジングではボトム付近を攻めることも多いため、根掛かり対策として予備のジグヘッドやワームは多めに持参することをおすすめします。夜釣りでは特に、暗闇での仕掛け交換に手間取らないよう、整理された状態でタックルボックスに収納しておくとスムーズです。
🎣 推奨タックルセッティング例
初心者向けセット
- ロッド：6.0～6.4ft アジングロッド（チューブラーティップ可）
- リール：2000番スピニング
- ライン：PE0.3号＋フロロリーダー1号
- ジグヘッド：0.8～1.2g
- 予算：2～3万円程度
中級者向けセット
- ロッド：5.8～6.2ft ソリッドティップモデル
- リール：1000～1500番ハイギアスピニング
- ライン：PE0.2号＋フロロリーダー0.8号
- ジグヘッド：0.6～1.5g（複数ウェイト）
- 予算：4～6万円程度
上級者向けセット
- ロッド：専用設計ハイエンドモデル
- リール：ハイエンド超軽量モデル
- ライン：高感度PE0.2号＋フロロリーダー0.6～1号
- ジグヘッド：多彩なウェイト・形状を使い分け
- 予算：7万円以上
実績のあるルアーとカラーセレクション
岩手県のアジングで実績のあるルアー（ワーム）についても、実釣報告から具体的な情報を得ることができます。カラーやサイズの選択は、釣果を大きく左右する重要な要素です。
実釣報告で頻繁に登場するのがエコギアシリーズです。特に「AJI MUST（アジマスト）」の2インチと2.4インチが多く使用されており、岩手のアジングでも高い実績を誇っているようです。
ルアー：AJI MUST 2″（289：UVシルエット ブルーFlk.），AJI CHON HEAD 1.5g / ECOGEAR
この報告ではUVシルエット ブルーフレークというカラーが使用されています。UV（紫外線）発光するカラーは、薄暗い時間帯や濁りのある状況で視認性を高める効果があるとされています。
また、別の報告ではチビキャロスワンプというワームの使用例もあります。これはキャロライナリグ専用のワームと思われますが、ジグヘッド単体でも使用されているようです。
ルアー：チビキャロスワンプのしっぽ
興味深いのは「しっぽ」という表現で、おそらくワームをカットして使用していると考えられます。サイズダウンすることで豆アジのバイトを拾いやすくする工夫でしょう。
カラーに関しては、クリア系、ナチュラル系、UV系、グロー系など、様々なパターンが報告されています。一般的には、日中や水が澄んでいる時はクリア系やナチュラル系、夜間や濁りがある時はグロー系やUV系が有効とされますが、必ずしもセオリー通りにいかないのが釣りの面白さです。
実釣報告を見ると、複数のカラーをローテーションしながら、その日の当たりカラーを探している様子が伺えます。最初から決め打ちせず、状況に応じて柔軟に変えていく姿勢が重要と言えるでしょう。
ワームのアクションも重要な要素です。報告では「スローリトリーブ」「ワンアクション後のフォール」「ステイ」「フリーフォール」など、様々なアクションが試されています。岩手のアジはフォール中のバイトが多い傾向があるようで、フォールスピードを意識したジグヘッド選びも効果的かもしれません。
🎨 状況別おすすめカラー
| 状況 | カラー系統 | 理由 |
|---|---|---|
| 日中・クリア | クリア、ナチュラル | 警戒心を抱かせない |
| 薄暗い時間帯 | UV、シルエット | 視認性向上 |
| 夜間 | グロー、ホワイト | 発光・視認性 |
| 濁り | チャート、ピンク | アピール力 |
| 渋い時 | クリアラメ | 控えめなアピール |
💡 ワーム選択のポイント
✓ 豆アジには1.5～2インチ ✓ 中型以上には2.4～3インチ ✓ 複数サイズ・カラーを用意 ✓ フォールアクションの良いものを選ぶ ✓ 耐久性も考慮（連続ヒット時に重要） ✓ 地元で実績のあるパターンを参考に
夜釣りとデイアジングの違いと攻略法
アジングといえば夜釣りのイメージが強いですが、岩手県ではデイアジングも成立することが複数の情報から確認できます。それぞれの時間帯で異なるアプローチが必要となるため、違いを理解しておくことが重要です。
夜釣りの特徴は、アジの警戒心が低くなり、表層付近まで浮いてくることが多い点です。街灯の灯りがある場所では、光に集まるプランクトンを捕食するためにアジが寄ってきます。そのため、常夜灯周りは一級ポイントとなります。
夜間は視覚に頼った釣りができないため、ロッドから伝わる感触を頼りにアタリを取る必要があります。感度の高いロッドとラインシステムが重要になるのはこのためです。また、夜間はアジ以外の魚種（メバル、ソイなど）も活発になるため、思わぬゲストが掛かる楽しみもあります。
最近釣れているというアジングへ 9時過ぎくらいからスタートしてすぐはパターン探しに四苦八苦… 表層巻きで反応が出て 豆ながらも無事ボ抜け
この報告は夜釣りのものと思われ、「表層巻き」で反応があったとのことです。夜間はこのように比較的浅いレンジから探り始めるのが効果的でしょう。
一方、デイアジングは岩手県でも可能ですが、夜釣りとは異なるアプローチが必要です。日中はアジの警戒心が高まるため、より繊細なアプローチが求められます。
仕事終わりにアジング！夜のうちは7ｃｍ台とか極小豆アジしか見つけられません。途中から眠くて朝マズメも寝てしまい日が出てから再スタート。豆アジはいっぱい見えて逃げない豆アジも見つけられたのでじっくり釣っていきます。
この報告から、日中はアジが目視できることが分かります。これはデイアジングの大きな特徴で、魚を見ながら釣るサイトフィッシングが可能になります。群れを見つけたら、その周辺を集中的に攻めることで効率よく釣果を上げられるでしょう。
ただし、日中は水中が見えるということは、アジからもこちらが見えるということです。そのため、接近しすぎないこと、大きな影を落とさないこと、静かに行動することなどが重要になります。
デイアジングでは、アジが身を潜めているシェード（影）やストラクチャー（障害物）周りを重点的に狙うことも有効です。また、日中は深場に落ちていることも多いため、ボトム付近を丁寧に探るアプローチも欠かせません。
朝マズメと夕マズメは、夜釣りとデイゲームの中間的な性格を持ち、最も釣果が期待できる時間帯です。この時間帯は広いレンジを探りやすく、大型が浅場に上がってくる可能性も高まります。
🌓 時間帯別攻略ガイド
| 時間帯 | メインレンジ | 有効なアプローチ | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 朝マズメ（日の出前後1時間） | 表層～3m | 広く探る | 最重要時間帯、集中力維持 |
| 日中（9時～15時） | 2m～ボトム | サイトフィッシング、シェード狙い | 警戒心が高い、静かに |
| 夕マズメ（日没前後1時間） | 表層～3m | 広く探る | 朝マズメに次ぐ好時間帯 |
| 夜間（19時～翌5時） | 表層～2m | 常夜灯周り、ライン感度重視 | 安全対策必須 |
バチコンアジングで大型を狙う方法
岩手県のアジングで大型個体を狙うなら、バチコンアジング（バーチカルコンタクトアジング）という船釣りの手法が非常に有効です。堤防からは届かない沖のポイントで、40cmを超える「ギガアジ」も夢ではありません。
バチコンアジングとは、船から真下に仕掛けを落とし、バーチカル（垂直）にアジを狙う釣法です。船が魚探で反応を見つけてくれるため、効率よく魚のいるポイントを攻めることができます。
今年も行ってきました！広田・晃進丸さん 岩手でもバチコンでアジ狙えます！数は日本海や宮城に負けますが、近場でアベレージ４０ｃｍのギガアジ釣りです！
この情報から、岩手県でも平均40cmクラスの大型アジが狙えることが分かります。ただし、「数は日本海や宮城に負けます」という記述もあり、数釣りよりも型狙いの釣りという性格が強いようです。
バチコンアジングで使用するタックルは、イカメタルと共用できることが多いです。実際、イカメタル用のロッドとリールをそのまま使用している例が報告されています。これは、どちらも繊細なアタリを取る必要があり、タックルの要求性能が似ているためでしょう。
仕掛けは**天秤仕掛けまたは胴突き仕掛け（逆ダン）**が使われます。オモリは20～30号（75～112g程度）が基本ですが、潮の流れが早い日は40～50号まで重くする必要があるとのことです。
当日は予想以上のサバの猛攻！一時は着底出来ないくらいの激しさでした。それでも船中誰かがポロっとアジを釣る感じで自分には気配無し。底3ｍだけが空いていて、他はサバがミッチリ！
バチコンアジングでは、このようにサバとの戦いも一つの課題となります。サバの群れを掻い潜って、その下にいるアジに仕掛けを届ける技術が求められるのです。
ワームのサイズは2.5～3インチ以上と、堤防でのアジングよりも大きめを使用します。大型のアジをターゲットとするため、アピール力の高いサイズが有効なのでしょう。カラーはクリア系だとサバに見つかりにくいという情報もありますが、状況によって使い分けが必要です。
岩手県でバチコンアジングを提供している船宿としては、広田湾の晃進丸などが確認できます。予約方法や料金、出船時間などは直接船宿に問い合わせる必要がありますが、夏から秋にかけてのシーズン中は出船している可能性が高いでしょう。
バチコンアジングは堤防釣りとは異なる楽しみがあります。船釣りならではの沖の大型個体との格闘は、アジングの新たな魅力を発見させてくれるはずです。
⛵ バチコンアジング準備リスト
タックル ✓ ロッド：イカメタル用M～MHクラス ✓ リール：小型両軸リール（カウンター付き推奨）またはスピニング ✓ ライン：PE0.5～0.8号 ✓ リーダー：フロロ3～4号
仕掛け・小物 ✓ 天秤または胴突き仕掛け ✓ オモリ20～50号各種 ✓ ワーム2.5～3インチ（多色） ✓ ジグヘッド各種 ✓ ハサミ、プライヤー
その他 ✓ ライフジャケット（必須） ✓ レインウェア ✓ クーラーボックス ✓ 酔い止め薬 ✓ 防寒着（朝晩は冷える）
まとめ：岩手でアジングを楽しむために知っておくべきこと
最後に記事のポイントをまとめます。
- 岩手県のアジングシーズンは7月下旬から10月頃まで、ピークは8月から9月である
- 主要釣り場は大船渡湾、釜石湾、唐丹湾など三陸海岸沿いの漁港に集中している
- 広田漁港、越喜来漁港、吉浜漁港、小白浜漁港、吉里吉里漁港、田老漁港、種市漁港が代表的なポイントである
- 豆アジ（7～12cm）から尺アジ（30cm以上）まで幅広いサイズが狙える
- デイアジングも可能だが、夜釣りの方が警戒心が低く釣りやすい傾向がある
- タックルはライトゲーム用ロッド、1000～2000番リール、PE0.2～0.3号が基本となる
- ジグヘッドは0.6～1.5gを潮の流れに応じて使い分ける必要がある
- 実績ワームはエコギアのAJI MUSTシリーズなどで、サイズは2～2.4インチが中心である
- バチコンアジングでは平均40cmの大型個体を狙うことが可能である
- 三陸海岸は潮の流れが早く、リアス式海岸特有の複雑な地形がアジの好ポイントを形成している
- 地元釣具店の情報やSNSでのリアルタイム情報収集が釣果を左右する
- 漁業関係者の作業を妨げないマナーと安全対策が重要である
- 朝マズメと夕マズメが最も釣果が期待できる時間帯である
- フォール中のアタリが多いため、ジグヘッドとワームの組み合わせによるフォールスピード調整が効果的である
- サバなどの外道も多いが、それも含めてライトゲーム全般を楽しめるフィールドである
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 岩手県で釣れたアジの釣り・釣果情報 – アングラーズ
- 岩手県のアジングポイント~大船渡、釜石などの釣り場 | 魚速報
- 【釣果一覧】岩手県で釣れたアジ – アングラーズ
- アジング｜岩手で釣りするブログ
- 北上店の釣り情報｜つり具の上州屋
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- 岩手近郊の釣り情報局 | Facebook
- ソトアソビ吉日。:大船渡アジング！
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