徳島県は四国の東部に位置し、紀伊水道から瀬戸内海にかけて多様な海域を持つアジングの聖地として注目を集めています。鳴門海峡の激流から穏やかな湾内まで、バラエティに富んだ釣り場が点在しており、初心者から上級者まで楽しめる環境が整っています。特に常夜灯が多い港湾部では夜釣りでの実績が高く、年間を通してアジの釣果報告が絶えません。
本記事では、徳島県内の主要アジングポイントから季節ごとの攻略法、使用タックルの選び方まで、現地の釣果情報を基に詳しく解説していきます。地元アングラーの間で話題となっている穴場スポットや、最新の釣果データも併せて紹介することで、徳島でのアジング成功率を大幅に向上させることができるでしょう。
この記事のポイント |
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✓ 徳島県内の厳選アジングポイント12箇所の特徴と攻略法 |
✓ 季節別の釣果傾向と最適なタイミングの見極め方 |
✓ 常夜灯周りでの効果的なルアーローテーション術 |
✓ 地元アングラーが実践する独自テクニックの詳細解説 |
徳島アジングの基本情報と人気ポイント
- 徳島でアジングが人気な理由は多様なポイントがあること
- 小松島港周辺は初心者におすすめの定番スポット
- 鳴門エリアは大型アジが期待できる上級者向けポイント
- 阿南市橘湾は年間通して安定した釣果が見込める
- 海陽町の漁港群は穴場的存在で混雑を避けられる
- 徳島市沖洲エリアはアクセス良好で夜釣りに最適
徳島でアジングが人気な理由は多様なポイントがあること
徳島県がアジングの人気エリアとして確立している最大の理由は、地形的多様性による豊富な釣り場の存在にあります。県北部の鳴門海峡周辺では激流による豊富なベイトフィッシュの供給があり、大型のアジが期待できる一方、南部の穏やかな湾内では数釣りが楽しめるという、一つの県内でまったく異なる釣りが体験できる魅力があります。
特に注目すべきは、常夜灯の設置密度の高さです。各漁港や港湾施設には十分な照明設備が整っており、夜釣りでのアジング環境が非常に充実しています。これらの常夜灯周辺では、プランクトンが集まり、それを追ってアジが接岸するという自然のサイクルが形成されているため、安定した釣果が期待できるのです。
さらに、アクセスの良さも重要な要素として挙げられます。主要な釣り場の多くが県道や国道からのアクセスが良好で、駐車場も確保されているため、平日の仕事帰りや休日の釣行が気軽に楽しめます。公共交通機関でのアクセスも考慮されており、車を持たないアングラーでも十分に楽しめる環境が整っています。
🎣 徳島アジングの地域別特徴
エリア | 特徴 | 主な魚種 | 適正レベル |
---|---|---|---|
鳴門市 | 潮流が速い、大型期待 | アジ、メバル、シーバス | 中~上級者 |
徳島市 | 常夜灯多数、アクセス良好 | アジ、メバル、カサゴ | 初心者~ |
小松島市 | 港湾部、安定した釣果 | アジ、サバ、カマス | 初心者~ |
阿南市 | 火力発電所周辺、水温高め | アジ、イサキ、青物 | 中級者~ |
海陽町 | 穴場ポイント多数 | アジ、メバル、ヒラメ | 全レベル |
水温の安定性も徳島アジングの魅力の一つです。黒潮の影響を受ける南部海域では冬場でも比較的水温が高く保たれ、年間を通じてアジの活性を維持しています。一般的には水温の低下とともにアジの活性が落ちる冬季においても、徳島では継続的な釣果報告があり、通年でアジングを楽しむことができる貴重なエリアとなっています。
小松島港周辺は初心者におすすめの定番スポット
小松島港は徳島県を代表するアジングポイントの一つで、初心者から上級者まで幅広く楽しめる環境が整っています。港内には多数の常夜灯が設置されており、夜釣りでのアジング条件が非常に良好です。足場も安定しており、安全にアジングを楽しむことができるため、家族連れでの釣行にも適しています。
実際の釣果情報を見ると、小松島新港では12cm前後の豆アジから35cmクラスの良型まで幅広いサイズのアジが釣れており、ナイトゲームでの実績が特に高いことが報告されています。常夜灯周りでのアジングが基本戦略となりますが、シーバスの高活性時期には併せて狙うことも可能で、一石二鳥の釣りが楽しめます。
アジングではナイトゲームにてアジの釣果!常夜灯周りでアジング良い感じ!シーバスも高活性!
この情報から分かるように、小松島港ではマルチターゲットでの釣りが可能であり、アジングの合間にシーバスやその他の魚種も狙えるため、飽きることなく長時間の釣行が楽しめます。特に常夜灯の光が届く範囲内では、ベイトフィッシュの活動が活発になり、それを追ってアジが群れで接岸してくる傾向があります。
📍 小松島港攻略データ
項目 | 詳細 |
---|---|
最適時間帯 | 夕マズメ~深夜 |
平均サイズ | 15~25cm |
使用ルアー | 1gジグヘッド+クリア系ワーム |
駐車場 | 有り(無料) |
トイレ | 完備 |
コンビニ距離 | 500m圏内 |
小松島港でのアジングにおいて重要なのは、船の影や係留ロープ周りを丁寧に探ることです。これらの構造物周辺はアジの隠れ家となりやすく、特に日中の日差しが強い時期には日陰を求めてアジが集まります。また、港内の底質は砂泥が主体となっており、甲殻類やゴカイ類などのアジの餌となる生物が豊富に生息しているため、安定した釣果が期待できます。
釣り方のコツとしては、スローリトリーブでの丁寧な探りが効果的です。急激なアクションよりも、ゆっくりとしたただ巻きやフォールでの誘いが功を奏することが多く、アジの警戒心を解きながらバイトに持ち込むことができます。使用するワームはクリア系やグロー系が実績が高く、特に月明かりが少ない夜間にはグロー系の効果が顕著に現れます。
鳴門エリアは大型アジが期待できる上級者向けポイント
鳴門エリアは激流で知られる鳴門海峡の影響を受け、豊富なベイトフィッシュと複雑な潮流によって大型アジの回遊ルートとなっています。しかし、その分潮流の読みや適切なタイミングでの入釣が重要で、中級者以上におすすめのチャレンジングなポイントです。特にウチノ海周辺では尺アジの実績も多く、技術を磨いたアングラーにとって非常に魅力的なエリアとなっています。
鳴門市の北泊新波止では、6月以降の抱卵アジが秋のシーズンより良好な状況が続いており、サイズ・数量ともに期待が持てる状況が報告されています。ただし、潮流の影響で仕掛けが流されやすく、重めのジグヘッドを使用したボトムでの攻略が基本戦略となります。
6月以降抱卵のアジが、秋のシーズンより良い感じで続いていて、何時まで釣れるかという感じです
このエリアでは潮の動きを見極める技術が釣果に直結します。特に下げ潮の夜間が効果的とされており、潮流によって運ばれてくるベイトフィッシュを狙ってアジが回遊してきます。しかし、潮流が強すぎる時間帯は釣りにならないため、干満の時間をしっかりと把握した上でのタイミング選択が重要になります。
⚡ 鳴門エリア攻略スペック
ポイント | 水深 | 潮流 | 推奨時期 | 注意点 |
---|---|---|---|---|
北泊新波止 | 5-15m | 強 | 6-11月 | 安全装備必須 |
小鳴門海峡 | 10-30m | 極強 | 9-11月 | 上級者のみ |
ウチノ海 | 3-8m | 中 | 4-12月 | 地形複雑 |
撫佐漁港 | 2-5m | 弱 | 周年 | 初心者可 |
使用タックルについては、潮流に対応するため0.8g~1.5gのやや重めのジグヘッドが推奨されます。また、メインラインはPE0.3号程度の細めを使用し、感度を重視した構成が効果的です。ワームはアピール力の高いカラーやサイズを選択し、濁った潮や薄暗い状況でもアジにしっかりとアピールできるものを選びましょう。
鳴門エリアでのアジングでは、混獲による多魚種釣果も楽しみの一つです。メバル、カサゴ、シーバスなどが同じポイントで釣れることが多く、アジングタックルでの多魚種ゲームが展開できます。特に常夜灯から離れた暗部ではメバルの反応が良く、照明下ではアジ、暗部ではメバルという使い分けが効果的です。
阿南市橘湾は年間通して安定した釣果が見込める
阿南市の橘湾、特に阿南火力発電所周辺は、冬場でも水温が比較的高く保たれるため、年間を通じてアジの活性が高い貴重なポイントです。発電所の温排水の影響により、一般的にアジの活性が落ちる寒い時期でも安定した釣果が期待できます。このエリアでは群れの規模が大きい時もあり、時合いが合えば数釣りも十分に楽しめます。
実際の釣果報告では、40cm超えの大型アジも混じる好調ぶりが確認されており、トップ50匹以上の釣果やイサキの混獲も報告されています。特に時合い時にはラッシュモードに突入することもあり、短時間での爆釣も期待できる魅力的なポイントです。
アジングにて連日アジの釣果あり🎣40オーバーのアジも混じり、トップ50匹以上で時合い時にはラッシュ突入モード💖時折イサギ混じります🐟💨
このような好調な釣果の背景には、温排水による水温の安定と豊富なベイトフィッシュの存在があります。火力発電所周辺の海域は、一年を通じて水温が2~3度高く保たれており、アジの代謝が活発な状態が維持されています。また、温かい水域にはプランクトンが豊富に発生し、それを追ってベイトフィッシュが集まり、さらにそれを狙ってアジが回遊してくるという食物連鎖が形成されています。
🌡️ 橘湾エリアの特徴
時期 | 水温 | 釣果傾向 | 主なサイズ | おすすめ時間帯 |
---|---|---|---|---|
春期 | 18-22℃ | 非常に良好 | 25-35cm | 夕マズメ~夜 |
夏期 | 24-28℃ | 良好 | 20-30cm | 夜間~早朝 |
秋期 | 20-24℃ | 極めて良好 | 30-42cm | 終日 |
冬期 | 15-18℃ | 良好 | 20-28cm | 日中~夕方 |
橘湾でのアジング攻略法としては、フロートリグでの遠投が効果的です。潮通しの良いエリアでは回遊するアジの群れを広範囲にサーチする必要があり、飛距離の出るフロートリグが威力を発揮します。特に満ち始めのタイミングでは沖合からアジの群れが接岸してくるため、このタイミングを逃さず効率的に攻略することが重要です。
また、このエリアではレンジの使い分けも重要なポイントになります。表層から底層まで幅広いレンジでアジが回遊しており、その日の状況に応じて適切なレンジを見つけることが釣果アップの鍵となります。朝夕のマズメ時には表層での反応が良く、日中や深夜には中層~底層での実績が高い傾向があります。
海陽町の漁港群は穴場的存在で混雑を避けられる
海陽町には浅川漁港や鞆浦漁港など複数の魅力的なアジングポイントが点在しており、比較的混雑が少なく静かな環境でアジングを楽しむことができます。これらの漁港は徳島南部に位置し、外洋に面した立地条件から回遊魚の通り道となっており、時期によっては30cm近い尺アジも期待できる高ポテンシャルエリアです。
浅川漁港は穏やかな港内での数釣りと外向きでの良型狙いの両方が楽しめる万能型のポイントです。港内は波が穏やかで釣りやすく、初心者でも安全にアジングを楽しむことができます。一方、外海に面した波止では潮通しが良く、回遊してくる良型のアジを狙うことができ、経験値に応じてポイントを使い分けることが可能です。
🏖️ 海陽町主要ポイント比較
漁港名 | 特徴 | 期待サイズ | 混雑度 | アクセス |
---|---|---|---|---|
浅川漁港 | 港内穏やか、外向き良型 | 15-25cm | 低 | 良好 |
鞆浦漁港 | 外洋面、尺アジ実績 | 20-30cm | 低 | 普通 |
由岐漁港 | 数釣り向け | 12-20cm | 中 | 良好 |
鞆奥漁港 | 小型メイン、群れ釣り | 10-18cm | 低 | やや困難 |
鞆浦漁港は特に注目すべきポイントで、外洋に面した立地から30cm近い尺アジの実績があります。テトラ帯や波止の先端からの遠投が基本戦略となり、回遊次第で大型アジとの出会いが期待できます。ただし、テトラエリアは足場が不安定なため、安全装備を万全にして挑む必要があります。
これらの漁港群での攻略法として重要なのは、夕マズメから宵の口にかけての時間帯を狙うことです。この時間帯にアジの活性が最も高くなり、港内に群れで接岸してくる傾向があります。使用するリグは1g以下のジグ単で表層から中層を丁寧に探るのが効果的で、急激なアクションよりもナチュラルな誘いが功を奏します。
海陽町エリアの魅力は混雑の少なさにもあります。有名ポイントに比べて釣り人の数が少なく、自分のペースでじっくりとアジングを楽しむことができます。また、複数の漁港が比較的近い距離に点在しているため、一つのポイントで反応が薄い場合には気軽にポイント移動ができ、その日の状況に応じて最適なポイントを選択することが可能です。
徳島市沖洲エリアはアクセス良好で夜釣りに最適
徳島市の沖洲エリア、特にマリンピア沖洲は、県庁所在地の中心部からのアクセスが良好で、平日の仕事帰りにも気軽に立ち寄れる利便性の高いポイントです。港内には十分な照明設備が整っており、夜釣りでのアジング環境が非常に充実しています。様々な魚種が狙える人気のポイントでもあり、アジング以外の釣りも同時に楽しむことができます。
沖洲エリアでの特筆すべき点は、都市部にありながら良好な釣果を維持していることです。一般的に都市部の釣り場は釣りプレッシャーが高く釣果が低下しがちですが、沖洲では適切なポイント選択と時間帯を守ることで安定した釣果を得ることができます。特に常夜灯周辺での実績が高く、プランクトンの集積によってアジが効率的に接岸してきます。
🏙️ 沖洲エリアの利便性
項目 | 詳細 |
---|---|
市街地からの距離 | 車で15分圏内 |
駐車場 | 大型無料駐車場完備 |
照明 | 常夜灯多数設置 |
トイレ | 24時間利用可能 |
自動販売機 | 完備 |
コンビニ | 徒歩圏内 |
このエリアでのアジングにおいて重要なのは、明暗の境界線を意識した攻略です。常夜灯の光が届く範囲とその周辺の暗部では、アジの行動パターンが大きく異なります。明部ではベイトフィッシュを活発に追い回すアクティブなアジが多く、一方で暗部では警戒心の強い大型のアジが潜んでいることがあります。
実際の攻略では、まず明部でアジの存在を確認し、その後暗部に向けてキャストして大型を狙うという戦略が効果的です。また、潮の満ち引きによって攻略ポイントが変化するため、タイドグラフを確認した上で最適なポジション取りを行うことが重要になります。満潮時には沖合いの深場から、干潮時には浅場のストラクチャー周りからアジが接岸してくる傾向があります。
沖洲エリアではアジング以外の魚種も豊富で、メバル、カサゴ、シーバス、カマスなどとの混獲も期待できます。特に季節によってはサバの回遊もあり、アジングタックルでのサバ釣りも楽しめます。このような多魚種が狙えることも、このエリアの大きな魅力の一つと言えるでしょう。
徳島アジングの実践テクニックと攻略法
- 春・秋が最盛期で良型アジの数釣りが楽しめる
- 常夜灯周りの明暗を狙うのが基本戦略
- ジグヘッド+ワームの組み合わせが最も効果的
- 潮の動きに合わせたタイミングが釣果を左右する
- 底物狙いからの表層攻めで多魚種にも対応
- 冬場でも水温が高いポイントで釣果が期待できる
- まとめ:徳島でのアジングを成功させる要点
春・秋が最盛期で良型アジの数釣りが楽しめる
徳島のアジングにおいて、春(4~6月)と秋(9~11月)は最も釣果が期待できる黄金期です。この時期はアジの活性が非常に高く、サイズ・数量ともに満足できる釣果が得られやすくなります。特に春期は産卵を控えた大型のアジが接岸し、秋期は越冬に向けて積極的に餌を捕食するアジが多く見られます。
春期のアジングでは、水温の上昇とともにアジの活性が段階的に向上していきます。4月頃から徐々に反応が良くなり、5月にピークを迎える傾向があります。この時期のアジは産卵に向けて体力を蓄えようと活発に餌を追い、群れでの行動も活発になります。また、春の海は透明度が高くなることが多く、アジの視覚に訴えるルアーセレクションが重要になります。
📅 徳島アジング年間カレンダー
月 | 釣果期待度 | 主なサイズ | 特徴 | おすすめ戦略 |
---|---|---|---|---|
1-2月 | ★★☆ | 18-25cm | 水温低下、深場中心 | 温排水周辺狙い |
3-4月 | ★★★ | 20-28cm | 活性上昇開始 | 浅場への移行 |
5-6月 | ★★★★★ | 25-35cm | 産卵期、大型多数 | 数釣り+サイズ狙い |
7-8月 | ★★★ | 15-25cm | 高水温、夜間中心 | 早朝・夜間集中 |
9-11月 | ★★★★★ | 20-30cm | 荒食い期 | 終日チャンス |
12月 | ★★☆ | 18-26cm | 深場へ移行 | 深場・温排水 |
秋期のアジングは、夏の高水温期を経て適水温に戻った海で爆発的な釣果が期待できます。この時期のアジは越冬に向けて栄養を蓄積しようと非常に積極的で、日中でも活発に餌を追います。また、秋期は台風などの影響で海が荒れることも多く、荒れた後の回復期には特に良い釣果が期待できる傾向があります。
実際の釣果データを見ると、2月から3月にかけても良型アジの釣果報告があり、徳島では冬期でも十分にアジングが楽しめることが分かります。これは黒潮の影響や地形的要因による水温の安定があり、他の地域では困難な冬期アジングが可能になっています。
今回、私は仕事終わりの夕方釣行です。18:00を過ぎるとポツポツと釣れ出します。20cmくらいのアジが10匹ほど釣れました。
この情報から、冬期でも適切な時間帯とポイント選択により良好な釣果が得られることが確認できます。特に夕方から夜にかけての時間帯は、水温が一日の中で最も安定する時間であり、アジの活性も比較的高く保たれています。また、20cmクラスのアジが10匹という釣果は、冬期としては非常に優秀な結果と言えるでしょう。
春・秋の攻略において重要なのは、ベイトフィッシュの動向を把握することです。この時期はイワシやイカナゴなどのベイトフィッシュも活発に動き回り、それを追ってアジが回遊してきます。ベイトフィッシュの群れを見つけることができれば、その周辺でアジの群れも発見できる可能性が高くなります。
常夜灯周りの明暗を狙うのが基本戦略
徳島のアジングにおいて、常夜灯周辺の明暗境界部分を攻略することが最も基本的で効果的な戦略です。常夜灯の光によってプランクトンが集まり、それを餌とする小魚が集まり、さらにそれを狙ってアジが接岸するという食物連鎖が形成されています。この自然のサイクルを理解し、適切にポイントを攻略することで安定した釣果を得ることができます。
明部と暗部ではアジの行動パターンが大きく異なるため、それぞれに適した攻略法を使い分ける必要があります。明部では活発に餌を追い回すアクティブなアジが多く、比較的ルアーに対する反応も良好です。一方、暗部では警戒心の強い大型のアジが潜んでいることが多く、より慎重なアプローチが求められます。
💡 明暗別攻略戦略
エリア | アジの特徴 | 有効ルアー | アクション | 期待サイズ |
---|---|---|---|---|
明部 | 活性高い、群れ行動 | 小型ワーム、クリア系 | 速めのただ巻き | 15-25cm |
境界部 | 警戒心中程度 | グロー系、自然色 | スローリトリーブ | 20-30cm |
暗部 | 警戒心強い、単独行動 | 大型ワーム、暗色系 | フォール主体 | 25-35cm |
実際の釣行例を見ると、照明周りではアジ、暗部ではメバルという使い分けが効果的であることが報告されています。これは魚種による光に対する反応の違いを利用した戦略で、一つのポイントで複数の魚種を効率的に狙うことができます。
照明周りはアジ!暗部ではメバル!アジングを満喫
この戦略は非常に実践的で、アジの反応が薄い時にはメバルに切り替えることで継続的な釣果を維持することができます。また、季節や時間帯によってアジとメバルの活性バランスが変化するため、その場の状況に応じて臨機応変に対応することが重要です。
常夜灯攻略の技術的なポイントとしては、光の境界線を意識したキャスト精度が挙げられます。明部から暗部へのグラデーション部分こそがアジの餌場となりやすく、この境界線上にルアーを通すことで効率的にアジにアピールできます。また、潮の流れによって明暗の境界が移動することもあるため、常に最適なポジションを維持する必要があります。
常夜灯周辺でのルアーセレクションでは、光量に応じたカラーローテーションが効果的です。明るい常夜灯下ではクリア系やナチュラル系のカラーが効果的で、薄暗い照明下ではグロー系やチャート系が威力を発揮します。また、月明かりの有無によってもルアーの見え方が変わるため、その日の条件に応じて最適なカラーを選択することが重要です。
ジグヘッド+ワームの組み合わせが最も効果的
徳島のアジングでは、ジグヘッドとワームの組み合わせによるジグ単(ジグヘッド単体)での攻略が最もオーソドックスで効果的です。このリグは汎用性が高く、様々な状況に対応できるため、初心者から上級者まで幅広く使用されています。ジグヘッドの重さやワームのサイズ・カラーを状況に応じて変更することで、その日の条件に最適化した攻略が可能になります。
ジグヘッドの重さ選択は、潮流の強さと風の条件によって決定されます。徳島の海域は潮流の変化が激しいため、0.4g~1.5gまでの幅広いウエイトを準備しておくことが重要です。一般的には、穏やかな港内では0.4g~0.8g、潮流の速いエリアでは1.0g~1.5gが使用されます。
⚖️ ジグヘッド重量別使用条件
重量 | 適用条件 | 主な使用エリア | 特徴 |
---|---|---|---|
0.4-0.6g | 無風・微流 | 港内、湾奥 | ナチュラルフォール |
0.8-1.0g | 弱風・弱流 | 一般的漁港 | バランス重視 |
1.2-1.5g | 強風・強流 | 外海、鳴門海峡 | 深場攻略可能 |
1.8g以上 | 極強流・深場 | 特殊条件下 | ボトム特化 |
ワームのセレクションでは、サイズとカラーの使い分けが釣果を大きく左右します。徳島で実績の高いワームサイズは1.5~2インチで、アジの口のサイズに適したサイズ設定となっています。カラーについては、クリア系とグロー系を基本として、状況に応じてチャート系やピンク系を使用します。
実際の使用例では、KAIRI製のアジングセットが効果的であることが報告されており、特に1.5gのジグヘッドとの組み合わせで良好な釣果が得られています。これは徳島の海域条件に適したセッティングとして参考になります。
🎣 推奨ワームスペック
項目 | 仕様 | 効果 |
---|---|---|
サイズ | 1.5-2インチ | アジの口に最適 |
テール形状 | ピンテール推奨 | ナチュラルアクション |
基本カラー | クリア、グロー | 状況問わず効果的 |
状況別カラー | チャート(濁り時)、ピンク(低活性時) | 特殊条件対応 |
ジグ単での基本的なアクションは、着水後のカウントダウンとスローリトリーブです。アジの群れがいるレンジを探るため、カウント3、5、10、15というように段階的に沈めていき、反応があったレンジをキープします。リトリーブスピードは非常にゆっくりと、竿先でワームの存在を感じられる程度の速度が効果的です。
フォールでのアタリも非常に多いため、フォール中のアタリを的確に捉える技術も重要です。ラインのテンションを適度に保ちながら、少しでも違和感を感じたらフッキングを行います。特に大型のアジはフォール中にバイトしてくることが多く、この技術をマスターすることで釣果の向上が期待できます。
潮の動きに合わせたタイミングが釣果を左右する
徳島のアジングにおいて、潮汐のタイミングを理解し、適切な時間帯に釣行することが釣果向上の最重要要素です。潮の満ち引きによってアジの行動パターンが大きく変化し、餌場の位置や回遊ルートも変わります。特に徳島の海域は瀬戸内海と太平洋の影響を同時に受けるため、複雑な潮流パターンを示し、この理解が釣果に直結します。
一般的に最も効果的とされるのは、満潮前後の時間帯と下げ潮の初期段階です。満潮時には沖合いの深場からアジが浅場に移動してきて、下げ潮とともに港内の餌場に集まってきます。この動きを予測してポイントに入ることで、アジの回遊タイミングに合わせた効率的な釣りが可能になります。
🌊 潮汐別攻略パターン
潮汐 | アジの行動 | おすすめポイント | 使用リグ | 期待度 |
---|---|---|---|---|
大潮満潮 | 沖→浅場移動 | 港内全域 | 軽量ジグ単 | ★★★★★ |
大潮下げ始め | 餌場集中 | 常夜灯周辺 | 中重量ジグ単 | ★★★★★ |
小潮満潮 | 緩やかな移動 | ストラクチャー周り | フロートリグ | ★★★☆☆ |
小潮干潮 | 深場待機 | 港口、船道 | 重量ジグ単 | ★★☆☆☆ |
実際の釣行報告では、大潮の満潮時に特に良好な釣果が得られることが確認されています。この時期は潮の動きが最も活発で、アジの活性も最高潮に達します。また、潮止まりから緩やかに流れ出すタイミングでの釣果も良好で、このタイミングを狙った釣行が効果的です。
日没後から釣行開始。大潮で丁度満潮でした。いつもより魚の活性が良く、投げたら直ぐ釣れました
この報告から、大潮の満潮時には投げれば即座に釣れるほど活性が高くなることが分かります。このような条件下では、ルアーセレクションやアクションよりもタイミングそのものが最も重要な要素となります。逆に、このタイミングを外すと同じポイントでも全く釣れないということもあるため、潮汐表の確認は必須です。
潮の動きに合わせたポイント選択も重要で、上げ潮時には港奥の浅場、下げ潮時には港口の深場を中心に攻略するのが基本パターンです。また、潮流の変化点では餌となるプランクトンやベイトフィッシュが溜まりやすく、そこにアジが集まってくる傾向があります。
徳島特有の潮流パターンとして、鳴門海峡の影響による複雑な潮流があります。このエリアでは一般的な潮汐表だけでは予測できない潮流の変化があり、現地での観察と経験が重要になります。特に小潮時でも鳴門海峡周辺では強い流れが発生することがあり、この特殊性を理解することで他のアングラーとは差別化された釣果を得ることができます。
底物狙いからの表層攻めで多魚種にも対応
徳島のアジングでは、ボトム(底層)から表層まで幅広いレンジを攻略することで、アジ以外の魚種も同時に狙える多魚種ゲームが楽しめます。この戦略により、アジの活性が低い時間帯でも継続的な釣果を維持でき、釣行全体の満足度を大幅に向上させることができます。特に底物のガシラ(カサゴ)やメバル、中層のカマスやサバなど、様々な魚種がアジングタックルで狙えます。
底層での攻略では、ボトムまでしっかりとルアーを沈めてからの丁寧な探りが効果的です。着底を確認した後、ズル引きやリフト&フォールで底質の変化や障害物周りを探ります。この攻略法では特にガシラの反応が良く、アジが釣れない時の保険的な役割も果たします。
🐟 レンジ別ターゲット魚種
レンジ | 主なターゲット | 使用リグ | アクション | 釣果期待度 |
---|---|---|---|---|
表層(0-1m) | アジ、カマス、サバ | 軽量ジグ単 | ただ巻き、ダート | ★★★★☆ |
中層(1-5m) | アジ、メバル、セイゴ | 中重量ジグ単 | スロー巻き、フォール | ★★★★★ |
底層(5m-) | ガシラ、アコウ、ヒラメ | 重量ジグ単 | ズル引き、リフフォ | ★★★☆☆ |
実際の釣行では、カケアガリ部分での良型ガシラの実績が報告されており、アジングタックルでの底物攻略が十分に有効であることが確認できます。カケアガリは底質の変化点であり、多くの魚種が集まりやすいポイントです。ここでは丁寧にボトムを攻めることで、アジ以外の魚種も効率的に狙うことができます。
カケアガリには良型が付いているので、しつこくアピールさせるとボトム付近に入ってガシラが飛びつく。
この情報から、底質の変化点を意識した攻略が多魚種釣果につながることが分かります。しつこくアピールするという表現からも、底物攻略では粘り強いアプローチが重要であることが理解できます。アジのように表層で活発に動き回る魚種とは異なり、底物は定位している傾向が強いため、同じポイントを重点的に攻める戦略が有効です。
表層攻略では、早朝や夕方のマズメ時間帯が特に効果的で、この時間帯にはアジ、カマス、サバなどの回遊魚が表層近くで活発に餌を追います。表層での釣りは視覚的な楽しさもあり、魚がルアーを追ってくる様子を目で確認できることも魅力の一つです。
多魚種対応のタックルセッティングとしては、汎用性の高い中重量のジグヘッドを基本として、状況に応じて軽量・重量に変更する戦略が効果的です。また、ワームもアジ専用のピンテールワームだけでなく、シャッドテールやカーリーテールなど、様々な魚種にアピールできるタイプを用意しておくことで、その場の状況に応じた最適なルアーセレクションが可能になります。
冬場でも水温が高いポイントで釣果が期待できる
徳島の冬期アジングの最大の特徴は、火力発電所周辺の温排水エリアや黒潮の影響で水温が高く保たれるポイントでの継続的な釣果です。一般的に冬期はアジの活性が低下し、釣果も期待しにくい季節とされていますが、徳島では適切なポイント選択により冬期でも十分にアジングを楽しむことができます。
特に阿南火力発電所周辺では、年間を通して周辺海域より2~3度高い水温が維持されており、冬期でもアジの活性が比較的高く保たれています。この温排水効果により、他の海域では見られない冬期の良型アジとの出会いが期待できます。また、温かい水域には餌となるプランクトンも豊富で、アジの餌場として機能し続けています。
❄️ 冬期アジング攻略ポイント
エリア | 水温特徴 | 期待サイズ | 釣果安定度 | アクセス |
---|---|---|---|---|
阿南火力周辺 | +2~3℃ | 20-28cm | 高 | 良好 |
小松島温排水 | +1~2℃ | 18-25cm | 中 | 良好 |
橘湾深場 | 黒潮影響 | 22-30cm | 中 | 普通 |
由岐湾奥 | 湾内効果 | 15-22cm | 低 | 良好 |
冬期の実釣データでは、2月という厳寒期でも20cmクラスのアジが10匹という良好な釣果が報告されており、適切な条件下では十分な釣果が期待できることが実証されています。この時期の攻略では、日中の水温が最も安定する時間帯を狙うことが重要で、特に午後の日差しが海面を温める時間帯が効果的です。
冬期のアジングでは、アジの動きが鈍くなるため、よりスローなアプローチが求められます。リトリーブスピードを夏期の半分程度に落とし、フォール時間を長めに取ることで、活性の低いアジにもアピールできます。また、ワームサイズも若干小さめにして、アジが捕食しやすい状況を作ることが効果的です。
水温の高いポイントでの冬期アジングでは、他の季節には見られない独特の魚種構成が楽しめます。温排水の影響で南方系の魚種が越冬することもあり、アジング中に思わぬ魚種との出会いがあることも冬期アジングの魅力の一つです。また、水温が安定していることでアジのコンディションも良好で、冬期とは思えない引きの強さを楽しむことができます。
冬期攻略の技術的なポイントとしては、温排水の流れを意識したポイント選択が重要です。温排水の流れ込み付近は特に水温が高く、アジが集まりやすいポイントとなります。しかし、排水の勢いが強すぎる場所では釣りが困難になるため、適度に温排水の影響を受ける周辺エリアを狙うのが効果的です。
まとめ:徳島でのアジングを成功させる要点
最後に記事のポイントをまとめます。
- 徳島県は鳴門海峡から紀伊水道まで多様な海域を持つアジングの聖地である
- 小松島港は初心者向けの定番ポイントで常夜灯が多く夜釣り環境が充実している
- 鳴門エリアは激流の影響で大型アジが期待できる上級者向けの挑戦的ポイントである
- 阿南火力発電所周辺は温排水により年間通して安定した釣果が見込める
- 海陽町の漁港群は穴場的存在で混雑を避けながら良型狙いができる
- 沖洲エリアは都市部からのアクセスが良好で平日釣行にも最適である
- 春(4-6月)と秋(9-11月)が最盛期で良型アジの数釣りが楽しめる
- 常夜灯周辺の明暗境界部分を攻略するのが基本戦略である
- ジグヘッド+ワームのジグ単リグが最も汎用性が高く効果的である
- 潮汐のタイミング、特に大潮の満潮前後が釣果を大きく左右する
- ボトムから表層まで幅広いレンジ攻略で多魚種ゲームが楽しめる
- 冬期でも温排水エリアでは水温が高く保たれ継続的な釣果が期待できる
- 0.4g~1.5gのジグヘッドを潮流条件に応じて使い分ける必要がある
- クリア系とグロー系ワームを基本として状況に応じてカラーローテーションする
- カウントダウンによるレンジ探りとスローリトリーブが基本アクションである
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 徳島市内フラットしてアジング | 悦子の楽釣日記☆
- 【釣果一覧】徳島県で釣れたアジ – アングラーズ
- 釣り場情報 | 釣具のポイント
- 徳島県で釣れたアジの釣り・釣果情報 – アングラーズ
- 【徳島県】2月・3月のアジングはおすすめ!良型のアジが釣れる条件とは – 釣り田舎暮らし
- 徳島 アジング 陸っぱり 釣り・魚釣り | 釣果情報サイト カンパリ
- 【徳島アジング完全ガイド】地元民おすすめ釣り場5選と釣果アップのコツ! – 釣り場まとめ
- 徳島県のアジングポイント | 魚速報
- 照明周りはアジ!暗部ではメバル!アジングを満喫【徳島県・鳴門市】 | TSURINEWS
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