アジングの世界で革新的なルアー開発と独自の釣法で注目を集める村上晴彦さん。常吉リグやネコリグの生みの親として知られる天才肌アングラーが手がけるアジングは、従来の常識を覆す発想と実績に裏打ちされた理論で多くのアングラーを魅了しています。特に一誠・海太郎ブランドから発表される専用ワームやジグヘッドは、アジングシーンに新たな可能性をもたらし続けています。
村上晴彦さんのアジングアプローチは、単なる数釣りにとどまらず、繊細な釣りの面白さと自身が開発したルアーの効果検証を兼ねた実践的なスタイルが特徴です。小アジから良型まで幅広くターゲットにしながら、常に新しい釣法や仕掛けの可能性を追求する姿勢は、アジング愛好家にとって学ぶべき点が多く含まれています。
この記事のポイント |
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✓ 村上晴彦アジングで使用する3つの基本ワームの特徴と使い分け |
✓ レベリングヘッドジグヘッドが釣果を左右する理由 |
✓ オカッパリでバチコン仕掛けを使う革新的アプローチ |
✓ 村上晴彦流タックルセッティングの実践的ノウハウ |
村上晴彦アジングの基本戦略とその魅力
- 村上晴彦アジングが注目される理由は独自の発想力と実績
- 小アジング数釣りのメリットは食味と技術向上の両立
- 村上晴彦流アジングタックルの特徴は繊細さと実用性の融合
- オカッパリアジングで重要なのはレンジ把握とナチュラルな誘い
- 村上晴彦アジングで使用するPEラインの太さは0.2号~0.8号
- アジングロッドは海太郎「碧」シリーズがメイン
村上晴彦アジングが注目される理由は独自の発想力と実績
村上晴彦さんがアジング界で注目される最大の理由は、バス釣りで培った革新的な発想をソルトルアーフィッシングに応用する独自のアプローチにあります。1968年生まれの大阪府出身で滋賀県在住の村上さんは、常吉リグやネコリグという現在ではバス釣りの定番となったリグの開発者として知られています。
この豊富な経験と柔軟な発想力を活かし、アジングやメバリング、シーバス、エギングなどソルトルアーフィッシング全般において独自のアイテムや釣法を次々と発表しています。特に一誠・海太郎ブランドから発売されるSWアイテムは、従来のアジング用品とは一線を画する革新性を持っています。
村上さんのアジングに対する姿勢で特筆すべき点は、単純に魚を釣ることだけでなく、食味を楽しむことと技術向上を同時に追求している点です。小アジの数釣りを好む理由として、様々な料理で食べる楽しみに加えて、繊細な釣りの面白さ、そして自身が考案したルアーやワームの効果を即座に確認できることを挙げています。
このような実践的なアプローチにより、理論だけでなく実釣での効果が実証されたタックルやテクニックが生み出されているのです。アジングにおいても、従来の枠にとらわれない発想で新しい可能性を切り拓いている点が、多くのアングラーから支持される理由といえるでしょう。
さらに、村上さんは自身のYouTubeチャンネル「issei一誠」を通じて実際の釣行動画を公開し、開発したアイテムの使用方法や効果を分かりやすく解説しています。この透明性の高いアプローチも、アングラーからの信頼を得る重要な要素となっています。
小アジング数釣りのメリットは食味と技術向上の両立
村上晴彦さんが特に力を入れている小アジングには、一般的なアジングとは異なる独特の魅力とメリットがあります。小アジを狙う最大の理由は、食味の良さと数釣りの楽しさの両立にあるとされています。
小アジは刺身や唐揚げ、南蛮漬けなど様々な料理で楽しむことができ、家族での食卓を豊かにしてくれる貴重な食材です。サイズが小さいため、1匹あたりの食べ応えは限られますが、数を釣ることで十分な量を確保できます。このことが数釣りへのモチベーションにもつながっているようです。
🎯 小アジング数釣りの主なメリット
メリット | 詳細 |
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食味の良さ | 様々な料理で美味しく食べられる |
技術向上 | 繊細なアタリの取り方を身につけられる |
ルアー検証 | 開発したワームの効果を即座に確認 |
手軽さ | オカッパリで気軽に楽しめる |
数釣りの爽快感 | 連続ヒットによる満足感 |
技術面では、小アジ特有の繊細なアタリを捉える能力が養われます。一般的に小型の魚ほどアタリが小さく、感度の良いタックルと集中力が要求されます。この経験は、より大型のアジやメバルを狙う際にも必ず活かされる基礎技術となるでしょう。
また、村上さんにとって小アジングは、自身が開発したワームやジグヘッドの効果を検証する重要な機会でもあります。新しいアイテムを実際のフィールドで試し、その反応を確認することで、製品の改良や新たなアイデアの発想につなげています。
小アジは警戒心が比較的低く、適切なポイントとタックルがあれば数釣りが期待できるため、開発したルアーの基本性能を把握するには最適なターゲットといえます。このような実践的なアプローチが、村上さんのルアー開発の質の高さを支えているのかもしれません。
村上晴彦流アジングタックルの特徴は繊細さと実用性の融合
村上晴彦さんのアジングタックル選択には、繊細さと実用性を高次元で両立させる独自の哲学が込められています。使用するロッドは主に海太郎「碧」シリーズで、特にIUS-72ULS-HN「ハネエビ」やIUS-78L ライトゲーム・遠投モデルが頻繁に使用されています。
ロッドの長さは7フィート台を中心に、状況に応じて使い分けています。短めのロッドはアクション重視、長めのロッドは遠投性能を重視した選択となっており、釣り場の条件や狙う魚のサイズに応じた合理的な判断がうかがえます。
リールにはダイワのイグジスト2000番台を多用しており、軽量性と感度を重視した選択が特徴的です。特にイグジスト2000やイグジスト2004などの小型モデルを好む傾向にあり、長時間の釣行でも疲労を軽減できる軽量性を重要視していることが分かります。
🔧 村上晴彦アジング基本タックル構成
アイテム | 主な使用モデル | 特徴 |
---|---|---|
ロッド | 海太郎「碧」IUS-72ULS-HN | 繊細なアタリ取りと軽量性 |
リール | イグジスト2000番台 | 小型軽量で高感度 |
メインライン | PE0.2号~0.8号 | 状況に応じた使い分け |
リーダー | フロロカーボン0.8号~3号 | 透明性と適度な強度 |
ラインシステムについては、メインラインにPE0.2号~0.8号を使用し、リーダーにはフロロカーボンライン0.8号~3号を組み合わせています。この組み合わせにより、感度を保ちながら必要な強度も確保する実用的なセッティングを実現しています。
特に注目すべきは、極細ラインの使用頻度の高さです。PE0.2号という極細ラインも積極的に使用しており、小アジの繊細なアタリを確実に捉えるための工夫が見て取れます。ただし、極細ラインは扱いが難しく、風の影響を受けやすいというデメリットもあるため、状況に応じた適切な判断が必要になります。
オカッパリアジングで重要なのはレンジ把握とナチュラルな誘い
村上晴彦さんのオカッパリアジングにおいて最も重視されているのは、正確なレンジ把握とナチュラルな誘いの実現です。特に風が強い場合や、アジのレンジがボトム中心で深い場合には、従来のジグ単攻めでは手返しが悪くなったり、サーチ効率が低下したりする問題があります。
このような状況への対策として、村上さんは革新的なアプローチを提案しています。一つは、オフショア用のバチコン仕掛けをオカッパリで応用する手法です。この方法により、簡単にボトムを取ることができ、リグ部分がフリーになることでナチュラルな誘いが可能になります。
「このオフショア用の仕掛けを、オカッパリで使うことで、簡単のボトムが取れて、ナチュラルな誘いができるんです」
この革新的な発想は、従来のアジング理論にとらわれない村上さんらしいアプローチといえます。オフショア用の仕掛けをオカッパリで使用するという発想の転換により、新たな釣りの可能性を切り拓いているのです。仕掛けの使用方法としては、一番上についているヨリモドシを外して道糸と直結することで、快適にキャストして使用できるとされています。
レンジについては、アジの活性が高くない場合、ボトムからボトム上2メートルまでのレンジにポジションしていることが多いという実釣に基づいた知見も提供されています。このような具体的なレンジ情報は、実際の釣行において大変参考になる情報でしょう。
ナチュラルな誘いの重要性については、村上さんが開発したワーム自体の設計思想にも表れています。アクションを入れなくても誘えるヒラヒラ感や、わずかな潮流に反応する薄いカーリーテールなど、自然な動きを重視した設計が特徴的です。
村上晴彦アジングで使用するPEラインの太さは0.2号~0.8号
村上晴彦さんのアジングにおけるPEライン選択は、状況に応じた幅広い太さの使い分けが特徴的です。最も細いもので0.2号、最も太いもので0.8号まで使用しており、この範囲での使い分けにより様々な状況に対応しています。
最も頻繁に使用されているのは0.6号前後のラインで、感度と強度のバランスが取れた実用的な太さといえます。0.2号という極細ラインは、小アジの繊細なアタリを確実に捉えるために使用されており、感度を最優先した選択です。
🎣 PEライン太さ別使い分け指針
太さ | 主な用途 | メリット | 注意点 |
---|---|---|---|
0.2号 | 小アジング・繊細な誘い | 最高の感度 | 風の影響大・取り扱い困難 |
0.6号 | 汎用アジング | 感度と強度のバランス | 標準的な使用感 |
0.8号 | 遠投・大型狙い | 強度と遠投性能 | やや感度低下 |
0.2号ラインの使用時には、月下美人ライン月乃響Ⅱなどの高品質なラインが選択されており、極細ラインでも必要な強度を確保する工夫が見られます。このような極細ラインは風の影響を受けやすく、取り扱いが困難になる場合もあるため、使用する際は気象条件をよく確認する必要があります。
0.8号ラインは主に遠投が必要な状況や、やや大型のアジを狙う場合に使用されています。感度は0.2号や0.6号に比べて若干劣りますが、遠投性能と強度の面では優位性があります。特にオカッパリから沖のポイントを狙う場合には、0.8号ラインの恩恵を受けやすいでしょう。
リーダーとの組み合わせについては、PEラインの太さに応じてフロロカーボンライン0.8号~3号を使い分けています。一般的には、PEラインよりも若干太めのリーダーを選択することで、結束部分の強度を確保しながら、リーダー部分の透明性によるナチュラルプレゼンテーションを実現しています。
アジングロッドは海太郎「碧」シリーズがメイン
村上晴彦さんのアジングにおいて中心的な役割を果たすのが、自身がプロデュースする海太郎「碧」シリーズのロッドです。このシリーズは村上さんの長年の経験と理論が詰め込まれた、アジング専用設計のロッドとして開発されています。
最も頻繁に使用されているのは「碧」IUS-72ULS-HN「ハネエビ」で、ハネエビゲームをはじめとした繊細なアジングに最適化された設計となっています。7.2フィートという長さは、アクション性能と遠投性能のバランスが取れた実用的な設定です。
また、遠投が必要な状況では「碧」IUS-78L ライトゲーム・遠投モデルが使用されており、より長い7.8フィートの設定により遠投性能を向上させています。このモデルでは20g前後のメタルジグも使用可能で、アジのサイズや捕食しているベイト次第では大きめのルアーでも対応できる汎用性を持っています。
🏆 海太郎「碧」シリーズ主要モデル比較
モデル | 長さ | 特徴 | 主な用途 |
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IUS-72ULS-HN「ハネエビ」 | 7.2ft | 繊細なアタリ取り | 小アジング・ハネエビゲーム |
IUS-78L ライトゲーム・遠投 | 7.8ft | 遠投性能重視 | 沖狙い・メタルジグ使用 |
IUS-72XLS-LV2 | 7.2ft | 超軽量ルアー対応 | 極小ルアー・超繊細ゲーム |
「碧」シリーズの特徴として、村上さんが重視する水平姿勢の維持やナチュラルなアクション性能が挙げられます。特にハネエビゲーム用のモデルでは、従来のモデルからベンドカーブをさらに美しくし、キャスティング、アクション性、魚とのやり取りなど全ての性能を向上させたブラッシュアップが施されています。
ロッドの調子については、村上さんが好むティップの繊細さとバット部分の粘りを両立させた設計が特徴的です。小アジの繊細なアタリを確実に捉えながら、掛けた後のやり取りでは魚に主導権を握らせない十分なパワーを備えています。
センターカット2ピース設計により、携帯性と性能の両立も図られており、オカッパリでの使用を前提とした実用的な配慮も見て取れます。価格については35,000円前後の設定で、性能を考慮すれば妥当な価格設定といえるでしょう。
村上晴彦アジング専用ルアーとその使い分け
- 村上晴彦プロデュースのワームは3種類が基本
- スパテラワームの効果的な使い方は不規則なプロップアクション
- サビキ的ワームが釣れる理由は伝統釣法への着目
- シルキーシャッドワームは微波動が武器
- レベリングヘッドジグヘッドの秘密は水平姿勢維持
- バチコン仕掛けをオカッパリで使う革新的アプローチ
- まとめ:村上晴彦アジングは革新と伝統の融合
村上晴彦プロデュースのワームは3種類が基本
村上晴彦さんがプロデュースするアジング用ワームは、スパテラ、サビキ的、シルキーシャッドの3種類が基本ラインナップとなっています。これらのワームはそれぞれ異なるコンセプトで開発されており、状況に応じた使い分けにより高い釣果を実現しています。
最も歴史が古く、定番として位置づけられているのがスパテラシリーズです。1.5インチから3インチまでのサイズバリエーションがあり、「コレがあれば何とかなる」と言わしめるほどの信頼性を誇っています。一見シンプルなストレートワームに見えますが、村上さんの長年の経験から導き出された黄金比率による設計が施されています。
サビキ的は2024年に登場した比較的新しいワームで、日本の伝統釣法であるサビキ釣りの驚異的釣果に着目して開発されました。2インチと2.5インチの2サイズ展開で、それぞれ異なるジグヘッドとの組み合わせが推奨されています。
シルキーシャッドは、スパテラと似たボディデザインながら、極薄シャッドテールによる微波動が特徴のワームです。スパテラよりもほんの少し波動を大きくしたい場面での使い分けを目的として開発されており、村上さんの細かな釣り分けへのこだわりが表れています。
🎣 村上晴彦プロデュースワーム基本3種
ワーム名 | サイズ展開 | 入数 | 価格(税別) | 特徴 |
---|---|---|---|---|
スパテラ | 1.5~3in | 9~14本 | 550~600円 | 左右非対称パドルテール |
サビキ的 | 2in・2.5in | 10~12本 | 600円 | 薄型カーリーテール |
シルキーシャッド | 2in | 14本 | 550円 | 極薄シャッドテール |
これら3種類のワームに共通するのは、アクションを加えなくても自然な誘いが可能な設計思想です。流れやロッドアクションに対する微細な反応により、生物的な動きを演出する能力が重視されています。
価格設定については、いずれも500円台後半から600円という手頃な価格帯に設定されており、アマチュアアングラーでも気軽に試すことができる配慮がなされています。入数についても、実釣で使い切りやすい本数設定となっており、実用性を重視した商品企画が伺えます。
各ワームには推奨されるジグヘッドの組み合わせがあり、これらの組み合わせにより最大限のポテンシャルを発揮できるよう設計されています。単品で使用するよりも、村上さんが推奨するトータルシステムとして使用することで、より高い効果が期待できるでしょう。
スパテラワームの効果的な使い方は不規則なプロップアクション
スパテラワームは村上晴彦さんのアジング用ワームの中でも最も歴史が古く、多くの実績を誇る定番ワームです。一見するとシンプルなストレートワームに見えますが、その設計には村上さんの緻密な計算と長年の経験が込められています。
最大の特徴は、テール部分に配置された左右非対称のスモールパドルテールです。この独特の形状は「しゃもじ」のような形をしており、スパテラ(洋菓子などの料理用ヘラやしゃもじの総称)という名称の由来にもなっています。
「注目してほしいのがテール!実は「しゃもじ」のような形をした左右非対称のスモールパドルテールになっているんです。その小さなパドルテールがそのシルエット以上に水を押し、不規則なプロップアクションでアジやメバルを魅了。」
この左右非対称のパドルテールにより生み出される不規則なプロップアクションこそが、スパテラの最大の武器といえます。規則的な動きではなく、予測不可能な不規則性が魚の本能的な反応を引き出し、バイトを誘発する効果があると考えられています。
スローリトリーブ時には、パドルテールが微振動を起こしながらスイミングし、ナチュラルなベイトフィッシュの遊泳を演出します。この微細な振動は、アジの側線で感知される水圧変化として伝わり、違和感のない自然なアプローチを可能にします。
サイズバリエーションは1.5インチから3インチまで4種類があり、それぞれに推奨されるジグヘッドの組み合わせが設定されています。1.5インチは小鈎タイプのジグヘッドとの組み合わせが基本で、最も小さなアジをターゲットにした設定です。
🎯 スパテラサイズ別推奨ジグヘッド
サイズ | 推奨ジグヘッド | ターゲット | 使用場面 |
---|---|---|---|
1.5in | レベリングヘッド小鈎 | 超小型アジ | 繊細ゲーム |
2in | レベリングヘッド(各種) | 小~中型アジ | 汎用性重視 |
2.5in | レベリングヘッド(各種) | 中型アジ | バランス型 |
3in | レベリングヘッド・太軸金鈎 | 大型アジ・メバル | パワーゲーム |
使用方法については、基本的にはただ巻きでも十分な効果を発揮しますが、時折小さなトゥイッチを入れることで、パドルテールの不規則なアクションをより強調することができます。特に活性の低い状況では、このような変化をつけたアクションが効果的な場合があります。
サビキ的ワームが釣れる理由は伝統釣法への着目
サビキ的ワームは、村上晴彦さんが日本の伝統釣法であるサビキ釣りの驚異的な釣果に着目して開発した革新的なワームです。このワームの開発背景には、古くから受け継がれてきた釣法の有効性を現代のルアーフィッシングに応用するという、村上さんらしい発想の転換があります。
サビキ釣りは、複数の疑似餌針を使用して小魚を誘う伝統的な釣法で、特にアジやサバなどの回遊魚に対して高い効果を発揮することが知られています。この効果の秘密は、群れを意識した複数の餌による視覚的効果と、自然な落下速度による物理的効果の組み合わせにあると考えられています。
サビキ的ワームの最大の特徴は、テール部分に配置された薄型のカーリーテールです。この部分は曲がり角度が少なく、素材的にも薄く設計されており、わずかな潮流にも敏感に反応してヒラヒラと揺れる設計となっています。
「テールには、曲がり角度があまりなく、素材的にも薄いのカーリーテールが配置され、ノーアクションでもわずかな潮流に反応し、艶めかしく揺れるサビキを越える⁉ 生物的アクションを生み出してくれます!」
この設計思想により、アクションを入れなくても誘えるヒラヒラ感が実現されており、従来のワームでは再現が困難だった超ナチュラルなアピールが可能になっています。特に警戒心の高いアジや、プレッシャーの高い釣り場において、その真価を発揮する可能性があります。
サイズは2インチと2.5インチの2種類が展開されており、それぞれ推奨されるジグヘッドとの組み合わせが異なります。2インチはレベリングヘッド小鈎との組み合わせが推奨され、より繊細なアプローチが可能です。2.5インチは通常のレベリングヘッドや太軸金鈎との組み合わせで、やや大型のターゲットにも対応できます。
📊 サビキ的ワーム詳細スペック
サイズ | 入数 | 価格(税別) | 推奨ジグヘッド | 特徴 |
---|---|---|---|---|
2in | 12本 | 600円 | レベリングヘッド小鈎 | 超繊細アプローチ |
2.5in | 10本 | 600円 | レベリングヘッド(各種) | 汎用性とパワーのバランス |
使用方法については、従来のワーム以上にナチュラルなアプローチが重要になります。強いアクションよりも、自然な流れに任せたドリフトや、ゆっくりとしたリトリーブが効果的とされています。また、チョン掛けセッティングも可能で、より自然な姿勢での誘いも実現できます。
シルキーシャッドワームは微波動が武器
シルキーシャッドワームは、スパテラワームとほぼ同じボディデザインでありながら、テール部分に極薄シャッドテールを配置することで、微妙な波動の違いを生み出した特殊なワームです。この開発には、スパテラとの使い比べを楽しむという村上さんの細かな釣り分けへのこだわりが表れています。
最大の特徴は「水を掴みすぎない極薄シャッドテール」にあります。一般的なシャッドテールワームは、比較的厚めのテール設計により強い波動を生み出しますが、シルキーシャッドでは意図的に薄く設計することで、より繊細で上品な波動を実現しています。
この微波動の効果は、投げて巻くだけで生物的な微振動が発生し、アジやメバルを自然に誘うことができる点にあります。特に活性の低い状況や、プレッシャーの高い釣り場において、強すぎるアピールが逆効果になる場面での使用が想定されています。
「スパテラよりほんの少し波動を大きくしたい時などスパテラとの使い比べを楽しむために村上さんが作製!」
スパテラとの使い分けについては、基本的にはスパテラを中心に使用し、より微細なアピールが必要な場面でシルキーシャッドに切り替えるという考え方が推奨されています。この使い分けにより、同じポイントでも異なるアプローチが可能になり、釣果の向上につながる可能性があります。
ボディデザインがスパテラとほぼ同一であることから、ウェイトバランスや飛距離、沈下速度などの基本性能は同等でありながら、アクション部分でのみ差別化が図られています。これにより、タックルセッティングを変更することなく、ワームの交換だけで異なるアプローチを試すことができます。
🎣 シルキーシャッド基本仕様
項目 | 仕様 | 特徴 |
---|---|---|
サイズ | 2inch | スパテラ2inと同等 |
入数 | 14本 | 実用的な本数設定 |
価格 | 550円(税別) | 手頃な価格設定 |
テール形状 | 極薄シャッドテール | 微波動生成 |
使用方法については、基本的なただ巻きから始めて、必要に応じて微細なアクションを加える程度で十分とされています。強すぎるアクションは、せっかくの微波動効果を損なう可能性があるため、できるだけナチュラルなアプローチを心がけることが重要でしょう。
シルキーシャッドの真価は、他のワームで反応が得られない状況での切り札的な使用にあるかもしれません。スパテラやサビキ的で反応がない場合の最後の手段として、ローテーションの一角に加えておく価値は十分にあると考えられます。
レベリングヘッドジグヘッドの秘密は水平姿勢維持
村上晴彦さんがプロデュースするレベリングヘッドシリーズは、従来のジグヘッドとは一線を画する独特の砲弾型ヘッドデザインが最大の特徴です。この特殊な形状には、村上さんの長年の研究と実釣経験に基づいた明確な設計思想が込められています。
砲弾型ヘッドの最大のメリットは、レンジが変わっても水平姿勢を維持できることです。一般的な丸型やジグ型のヘッドでは、水深や流れの変化によってワームの姿勢が不安定になりがちですが、レベリングヘッドでは常に水平を保つことで、より自然なベイトフィッシュの遊泳姿勢を再現します。
また、この形状により水流をスムーズにワームへ送ることができ、ワーム本来のアクション性能を最大限に引き出す効果があります。特に潮流のある場所や、ドリフトでの誘いにおいて、その効果を実感しやすいとされています。
「あまり見かけない、砲弾型ヘッドデザインになっているのは村上さんのこだわりで、レンジがかわっても水平姿勢を維持し、水流をスムーズにワームへ送るため、またまた少しでもフッキング率を上げるためのギミック!」
レベリングヘッドシリーズは、オリジナル(黒鈎)、太軸金鈎、小鈎の3種類がラインナップされており、それぞれ異なる釣り場条件や対象魚に対応できるよう設計されています。これらはフックカラーによって識別可能で、暗がりでの釣行時にも瞬時に判別できる実用的な配慮がなされています。
🔧 レベリングヘッド3タイプ比較
タイプ | フック仕様 | 価格(税別) | 主な用途 |
---|---|---|---|
オリジナル | セミストロングワイヤー・黒鈎 | 450円 | 汎用アジング |
太軸金鈎 | 太軸・金めっき | 470円 | 大型アジ・根の荒い場所 |
小鈎 | ショートシャンク・銀鈎 | 450円 | 小型アジ・渋い状況 |
オリジナルモデルは、強度とフッキング性を両立させたセミストロングワイヤー仕様で、最もバランスの取れた汎用性の高いモデルです。フックの長さも適度に設定されており、様々なワームサイズに対応できます。
太軸金鈎モデルは、より大型のアジや根の荒い場所での使用を想定した強化仕様です。金めっき仕様のフックは、昔からアジ釣りに実績があることで知られており、集魚効果も期待できるとされています。
小鈎モデルは、ショートシャンク設計と銀鈎(すずめっき)仕様により、小型のアジや食いが渋い状況での使用に特化しています。スパテラ1.5インチをはじめ、小型ワーム全般との相性が良好です。
バチコン仕掛けをオカッパリで使う革新的アプローチ
村上晴彦さんが提案する最も革新的なアプローチの一つが、オフショア用のバチコン仕掛けをオカッパリアジングで使用する手法です。この発想の転換により、従来のジグ単では困難だった状況での攻略が可能になり、新たなアジングの可能性を切り拓いています。
バチコン仕掛けとは、元来船からのアジングで使用されるドロッパー式の仕掛けで、シンカーとジグヘッドが分離した構造になっています。この仕掛けをオカッパリで使用することで、風が強い状況や深場のボトム攻めにおいて、従来のジグ単よりも効率的なアプローチが可能になります。
最大のメリットは、簡単にボトムを取れることと、ナチュラルな誘いができることです。シンカーがボトムに着底した後、ジグヘッド部分がフリーになることで、潮流に任せた自然な動きが可能になり、警戒心の高いアジに対してもプレッシャーを与えにくい誘いが実現できます。
「このオフショア用の仕掛けを、オカッパリで使うことで、何がいいのか? なんだけど、ズバリ! 簡単にボトムを取れるっていうのが1つ、そして、この仕掛けを使うと、ボトムにシンカーがついた後、リグ部分がフリーになるので、ナチュラルな誘いができるというわけ!」
この手法が特に有効とされるのは、アジの活性が高くない場合で、ボトムからボトム上2メートルまでのレンジにアジがポジションしている状況です。このレンジを効率的に攻めるために、バチコン仕掛けは非常に適した特性を持っています。
オカッパリでの使用方法については、仕掛けの一番上についているヨリモドシを外して道糸と直結することで、快適にキャストできるよう改良されています。この改良により、船用の仕掛けでありながら、オカッパリでも違和感なく使用できるようになっています。
🎣 バチコン仕掛けオカッパリ使用のメリット
メリット | 詳細 | 効果 |
---|---|---|
簡単ボトム取り | シンカーによる明確な着底感知 | 効率的な深場攻略 |
ナチュラル誘い | リグ部分のフリー状態 | 警戒心の軽減 |
風対策 | 重量による安定性 | 悪条件下での使用可能 |
レンジキープ | ボトム〜2m上の集中攻略 | ターゲットレンジの効率化 |
この革新的なアプローチは、従来のアジング理論にとらわれない村上さんならではの発想といえます。既存の仕掛けを異なる釣法で応用することで、新たな釣りの可能性を見出すという姿勢は、多くのアングラーにとって参考になる考え方でしょう。
まとめ:村上晴彦アジングは革新と伝統の融合
最後に記事のポイントをまとめます。
- 村上晴彦アジングは独自の発想力と実績に基づく革新的アプローチである
- 小アジング数釣りは食味と技術向上を同時に実現する理想的な釣りスタイルである
- 海太郎「碧」シリーズのロッドは繊細さと実用性を高次元で両立している
- PEライン0.2号〜0.8号の使い分けにより様々な状況に対応可能である
- スパテラワームの左右非対称パドルテールが不規則なプロップアクションを生み出す
- サビキ的ワームは日本の伝統釣法サビキの効果をルアーで再現した革新的ワームである
- シルキーシャッドワームの極薄テールによる微波動が繊細なアプローチを可能にする
- レベリングヘッドの砲弾型デザインが水平姿勢維持と水流制御を実現している
- バチコン仕掛けのオカッパリ応用は従来の常識を覆す画期的手法である
- 3種類のレベリングヘッドによりあらゆる釣り場条件に対応できる
- オカッパリアジングではレンジ把握とナチュラルな誘いが最重要である
- 村上晴彦アジングシステムは実釣に基づいた実用性を最優先している
- 伝統的な釣法の良さを現代のルアーフィッシングに活かす発想が独創的である
- 価格設定が手頃でアマチュアアングラーも気軽に試せる配慮がなされている
- 革新と伝統の融合により新たなアジングの可能性を切り拓いている
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 村上晴彦の数釣りアジング-狙うはサクっと小アジ40尾 – YouTube
- 村上晴彦 謹製!アジング・メバリング超定番ワームとジグヘッドを一挙紹介【釣れる理由は⁉】 | 釣りの総合ニュースサイト「LureNewsR(ルアーニュース アール)」
- メタル&ワームでアジングを遊び尽くせ!~村上晴彦(むらかみ・はるひこ) – YouTube
- 村上晴彦の小アジング釣行に密着!現場に持ち込んだ小アジの数釣り用!一誠・海太郎のNEWアイテムを一挙紹介 | 釣りの総合ニュースサイト「LureNewsR(ルアーニュース アール)」
- 【村上的】#001 ライトアジング タックル紹介 – YouTube
- 【村上晴彦が愛用】オカッパリ・アジングを超簡単にする「ある仕掛け」を使った釣りとは? | 釣りの総合ニュースサイト「LureNewsR(ルアーニュース アール)」
- 村上晴彦流アジングの極意を美人釣りガールに伝授したら… – YouTube
- 村上晴彦のタックル!使用ロッドやリール,ルアーについて | 魚速タックルDB
- 村上 晴彦 – Facebook
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