湘南エリアは関東圏でアジングを楽しむアングラーにとって、まさに聖地とも言える場所です。江ノ島から大磯、平塚まで続く湘南海岸線では、15cmクラスの小型から40cm超えの良型まで、様々なサイズのアジが狙えることで知られています。特に西湘エリアのサーフでは、他の地域では考えられないような大型アジとの出会いが期待でき、多くのアジングファンを魅了し続けています。
一方で、湘南のアジングは他の神奈川県内エリアと比較すると、決して簡単な釣りではありません。砂浜海岸が多く足元から水深のあるポイントが限られていること、夜釣りに適した場所が少ないこと、そもそもアジの魚影が他のエリアより薄いことなど、様々な課題があります。しかし、正しい知識とポイント選び、そして適切なタックルとテクニックを身につければ、湘南でも安定したアジングを楽しむことができるのです。
この記事のポイント |
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✅ 湘南アジングの最適な時期と時間帯がわかる |
✅ 江ノ島・大磯・平塚の有力ポイントを把握できる |
✅ 西湘サーフでの大型アジ攻略法を理解できる |
✅ 湘南特有のタックルとルアー選びをマスターできる |
湘南でアジングを楽しむための基本知識
- 湘南アジングが人気な理由は良型が期待できること
- 湘南アジングの最適な時期は7月から2月
- 湘南アジングで釣れるアジのサイズは15-40cm
- 湘南アジングの時間帯は夕マズメから夜10時がベスト
- 湘南アジングに必要なタックルとルアー選び
- 湘南アジングの基本的な釣り方とアクション
湘南アジングが人気な理由は良型が期待できること
湘南エリアでのアジングが多くのアングラーに愛される最大の理由は、他のエリアでは味わえない大型アジとの出会いにあります。一般的な堤防アジングでは20cm前後が平均サイズとされる中、湘南では30cmを超える良型が普通に釣れることで知られています。
特に西湘エリアのサーフアジングでは、40cm超え、時には50cm級の大型アジが期待できるというのは、アジングファンにとって夢のような話です。これは相模湾という恵まれた海域の特性と、湘南エリア特有の地形的要因が重なった結果と考えられます。
湘南地域のアジング事情を神奈川県内の他の地域、例えばお隣の西湘や三浦半島、横須賀、横浜と比べてみますと湘南エリアは特別アジングが盛んな地域でないことがわかります。
このような状況にもかかわらず、湘南でアジングを続けるアングラーが多いのは、やはり大型アジへの憧れと実際の釣果があるからでしょう。確かに他のエリアと比較すると魚影は薄いかもしれませんが、一度大型アジの強烈な引きを体験すれば、その魅力から逃れることは難しくなります。
📊 湘南アジングの魅力度比較表
項目 | 湘南エリア | 他エリア |
---|---|---|
平均サイズ | 25-30cm | 15-20cm |
最大サイズ | 50cm級 | 30cm級 |
魚影の濃さ | やや薄い | 濃い |
ポイント数 | 限定的 | 豊富 |
釣りやすさ | やや困難 | 比較的容易 |
湘南でのアジングは確かに難易度が高いものの、その分釣れた時の喜びは格別です。また、西湘エリアでは相模川河口や酒匂川河口など、河川の流れが海に注ぐポイントが多数あり、これらのエリアでは特に良型アジの回遊が期待できます。
湘南アジングの最適な時期は7月から2月
湘南でアジングを楽しむ上で最も重要な要素の一つが時期の選択です。データによると、湘南エリアでアジが最も釣れやすい時期は7月初旬から2月中旬とされており、この期間を外すと釣果は極端に不安定になる傾向があります。
アジが釣れやすい時期については、その年によっても変わりますが、7月初旬〜2月中旬くらいの印象です。それ以外の時期にも釣れますが、釣果は不安定になりがち。
出典:江ノ島のアジはこうやって釣る!サビキ&アジングでの釣り方解説
この時期設定には明確な理由があります。7月頃から湘南沿岸にアジの群れが回遊を始め、秋から冬にかけて最も安定した釣果が期待できるようになります。特に10月から12月は湘南アジングのゴールデンタイムとも言える時期で、サイズ・数ともに最も期待できる期間です。
🗓️ 湘南アジング年間カレンダー
月 | 釣果期待度 | 特徴 |
---|---|---|
1-2月 | ⭐⭐⭐ | 寒い時期だが良型期待 |
3-6月 | ⭐ | 非常に厳しい時期 |
7-9月 | ⭐⭐⭐ | シーズン開幕、回遊開始 |
10-12月 | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 最盛期、サイズ・数ともに期待大 |
冬場の1月から2月にかけても釣果は期待できますが、この時期は気温が低く釣行環境が厳しくなるため、防寒対策をしっかりと行う必要があります。また、この時期のアジは寒さの影響で動きが鈍くなっているため、よりスローなアプローチが効果的になることが多いようです。
3月から6月の春から初夏にかけては、湘南エリアでは最もアジングが困難な時期とされています。この期間はアジの回遊がほとんどなく、釣果を得るのは非常に困難です。この時期に湘南でライトゲームを楽しみたい場合は、メバリングやカマス狙いにシフトすることをおすすめします。
湘南アジングで釣れるアジのサイズは15-40cm
湘南エリアでのアジングで期待できるアジのサイズは、15cmから40cmと非常に幅広いレンジとなっています。平均的なサイズは20-25cm程度ですが、ポイントと時期を選べば30cm超えの良型も十分に狙える範囲にあります。
江ノ島で釣れるアジのサイズは、だいたい15cmくらいが中心となっています。
出典:江ノ島のアジはこうやって釣る!サビキ&アジングでの釣り方解説
江ノ島周辺では15cm前後が中心となるものの、西湘エリアのサーフアジングでは状況が大きく異なります。特に酒匂川河口や森戸川河口などでは、30cm以上の良型が平均的なサイズとなり、40cm超えも現実的なターゲットとなります。
📏 湘南エリア別アジサイズ傾向
エリア | 平均サイズ | 最大サイズ | 特徴 |
---|---|---|---|
江ノ島周辺 | 15-20cm | 25cm | 数釣り重視 |
大磯港 | 18-25cm | 35cm | バランス型 |
平塚新港 | 12-18cm | 22cm | 豆アジ中心 |
西湘サーフ | 25-35cm | 50cm | 大型専科 |
この傾向を理解することで、釣行の目的に応じたポイント選択が可能になります。数釣りを楽しみたい場合は江ノ島周辺や平塚新港、サイズを狙いたい場合は西湘サーフといった使い分けができるでしょう。
また、同じエリア内でも季節によってサイズ傾向が変わることも重要なポイントです。一般的に秋から冬にかけては良型が多くなり、夏場は小型中心になる傾向があります。これは餌となる小魚の回遊時期や、アジ自体の成長サイクルと関連していると考えられます。
湘南でのアジングでは、持ち帰りサイズの20cm以上を基準に考えると良いでしょう。15cm以下の小型は積極的にリリースし、資源保護に努めることも大切な心がけです。特に西湘エリアで釣れる大型アジは貴重な資源なので、必要以上の持ち帰りは控えるべきでしょう。
湘南アジングの時間帯は夕マズメから夜10時がベスト
湘南でアジングを成功させるための最重要要素は、時間帯の選択にあります。調査した情報によると、最も効果的な時間帯は日没前後1時間の夕マズメから夜10時頃までとされており、この時間帯を外すと釣果は大幅に下がってしまいます。
江ノ島でアジを釣るために一番大切だと感じるのは、釣りをする時間帯です。具体的には、日没前後1時間の夕マズメ〜夜10時頃までにパパッと釣れる印象があります。
出典:江ノ島のアジはこうやって釣る!サビキ&アジングでの釣り方解説
この時間帯の効果の高さには明確な理由があります。夕方から夜にかけて、アジの餌となるプランクトンや小魚が活発に動き始め、それを追ってアジも活性が上がってくるのです。特に常夜灯の光が水面に差し込むポイントでは、プランクトンが集まりやすく、それを狙ってアジが集まってくる構図ができあがります。
🕐 湘南アジング時間帯別攻略法
時間帯 | 釣果期待度 | 攻略ポイント |
---|---|---|
日中 | ⭐ | 海底付近を丁寧に探る |
夕マズメ | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 表層から中層をスピーディーに |
夜間(〜22時) | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 常夜灯周りを重点的に |
深夜以降 | ⭐⭐ | 居着きのアジを狙う |
日中の釣りが全くダメというわけではありませんが、明るい時間帯では海底付近を重点的に攻める必要があります。日が上がりきっている時間帯は、アジが光を嫌って深場に潜んでいることが多いため、ボトム付近でのスローな誘いが効果的になります。
夜間の釣りでは照明器具の準備が必須です。ヘッドライトはもちろん、手元を照らすランタンなどがあると作業効率が格段に向上します。ただし、水面を直接照らすのは魚を警戒させる可能性があるため、避けた方が良いでしょう。
また、釣れ続ける時間は短く、1時間程度が目安という特徴も重要です。この短時間勝負の性質を理解し、アジが釣れ始めたらテンポよく連続ヒットを狙うことが湘南アジング成功の鍵となります。
湘南アジングに必要なタックルとルアー選び
湘南でのアジングを成功させるためには、エリア特性に適したタックル選択が極めて重要です。特に西湘エリアのサーフアジングでは、遠投性能と大型アジに対応できるパワーが求められるため、一般的なアジングタックルとは異なる仕様が必要になります。
📌 湘南アジング推奨タックル
🎣 ロッド仕様
- 長さ:7-8ft(2.1-2.4m)
- 調子:アジング専用またはライトSWロッド
- 特徴:遠投性能と感度のバランス
🎣 リール仕様
- 番手:2000-2500番
- 特徴:ドラグ性能重視、巻き取り力確保
🎣 ライン仕様
- メイン:PE0.3-0.6号
- リーダー:フロロカーボン1.2-2号
タックルは、とりあえず1gのジグヘッドを10mくらい飛ばせればOKです。リールはドラグ付きのものにしてください。
出典:江ノ島のアジはこうやって釣る!サビキ&アジングでの釣り方解説
江ノ島周辺では1gのジグヘッドでも対応可能ですが、西湘サーフでは9.5gのキャロライナリグや15gのフロートリグが基本となります。この違いは、狙うポイントまでの距離と対象魚のサイズの違いによるものです。
🎯 湘南アジングルアーセレクション
ルアータイプ | 推奨重量 | 使用場面 |
---|---|---|
ジグヘッド | 1-2g | 江ノ島周辺・港内 |
キャロライナリグ | 5-10g | 中距離ポイント |
フロートリグ | 10-20g | サーフ・遠投必要時 |
ワーム選択では、エコギアの熟成アクア活アジコムシが湘南エリアで高い実績を誇っています。この汁系ワームは保存に手間がかかるものの、アジがいればほぼ釣れるという確実性があります。サイズは1.7-2.3インチが使いやすく、カラーはパールシラス(夜光)が定番です。
ドラグセッティングは特に重要で、ワームにアクションを付けた時に糸が出ていかない程度に調整します。湘南の大型アジは引きが強烈なため、適切なドラグ設定により口切れを防ぐ必要があります。ただし、ドラグを緩める際はノブが落ちないよう注意が必要です。
湘南アジングの基本的な釣り方とアクション
湘南エリアでのアジングでは、場所によって効果的な釣り方が大きく異なります。江ノ島周辺の堤防エリアと西湘サーフでは、全く違ったアプローチが必要になるため、それぞれの特性を理解した釣り方をマスターすることが重要です。
🏝️ 江ノ島周辺での基本アクション
江ノ島周辺では、垂直的な誘いが基本となります。オモリが海底に着くまで仕掛けを落とし、リールを1回巻いて底から少し浮かせた状態で竿先を上下に動かして誘います。
基本的には、オモリが海底に着くまで仕掛けを落とす→リールを1回巻く→竿先を上下に動かして誘う→3秒くらい止める→再び竿先を上下に動かして誘う
出典:江ノ島のアジはこうやって釣る!サビキ&アジングでの釣り方解説
この基本パターンで反応がない場合は、止める時間を無くして連続的に仕掛けを動かし続ける方法も効果的です。江ノ島エリアではアジの活性が高い時間帯が限られているため、効率的にポイントを探ることが重要になります。
🌊 西湘サーフでの遠投アクション
西湘サーフでは全く異なるアプローチが必要です。フロートリグで遠投し、流れとブレイクが重なるエリアを重点的に攻めます。引き抵抗の強いフロートリグを使うことで、沖の流れに乗せやすくなり、流されていくベイトフィッシュを演出できます。
🎯 エリア別アクション比較表
エリア | 基本アクション | 重要ポイント |
---|---|---|
江ノ島堤防 | 縦の誘い | 底付近を丁寧に |
大磯港 | 潮目狙い | 表層〜中層メイン |
西湘サーフ | 流し釣り | ブレイク際を重点攻略 |
アタリの取り方も重要な要素です。アジのアタリは「竿先がフッと軽くなる」「プルプルという感触」として現れることが多く、このタイミングで軽くアワセを入れます。ただし、アジの口は非常に薄いため、強いアワセは禁物です。
🎣 やりとりの注意点
- リールは優しく巻く(口切れ防止)
- 強引な寄せは避ける
- 水面に出たら慎重にランディング
- 河口エリアでは流れに注意
境川河口などの河川流入部では、早めのただ巻きも効果的とされています。これは流れのある環境でアジが活発に餌を追っているためと考えられます。オリンピック公園周辺では、フォール中のバイトも多いため、フォール時も集中して当たりを取る必要があります。
湘南アジングの実釣ポイントと攻略法
- 江ノ島周辺は湘南アジングの定番エリア
- 大磯港は湘南エリアで最も有望なアジングポイント
- 平塚新港は小アジ中心だが安定した釣果が期待できる
- 西湘サーフアジングなら30cm超えの大型が狙える
- 湘南アジングで使うべきワームとジグヘッド
- 湘南アジングの潮回りと天候の影響
- まとめ:湘南でアジングを成功させるポイント
江ノ島周辺は湘南アジングの定番エリア
江ノ島周辺は湘南エリアでも最もアクセスしやすく、初心者にも優しいアジングポイントとして知られています。湘南大堤防、オリンピック公園(湘南港北緑地広場)、境川河口の3つの主要ポイントがあり、それぞれ異なる特徴を持っています。
🏗️ 湘南大堤防の特徴
湘南大堤防は大きく上側と下側に分かれていますが、アジング向きなのは足場の低い下側です。特に堤防の先端部分では釣果が期待できますが、人気ポイントのため先客がいることも多く、マナーを守った釣座確保が重要です。
湘南大堤防は大きく2つの釣り場に分かれますが、アジが釣れやすいのは、足場の低い下側です。また、堤防の先端に行くほど釣れる確率が高まります。
出典:江ノ島のアジはこうやって釣る!サビキ&アジングでの釣り方解説
湘南大堤防ではサビキ釣りが効果的とされており、TAKAMIYA大漁シンプルサビキの1号が特におすすめされています。価格も手頃で、ケイムラとピンクの両方を用意しておくと状況に応じた使い分けが可能です。
📍 江ノ島周辺主要ポイント詳細
ポイント名 | 特徴 | おすすめ度 | アクセス |
---|---|---|---|
湘南大堤防下側 | 先端部が特に有望 | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 徒歩5分 |
オリンピック公園奥側 | 常夜灯あり、根掛かり少 | ⭐⭐⭐⭐ | 徒歩10分 |
境川河口 | 冬場限定、橋脚周り | ⭐⭐⭐ | 徒歩8分 |
🌃 オリンピック公園(湘南港北緑地広場)の攻略法
オリンピック公園では**奥側(湘南大堤防側)**が特に有効です。この場所が他より優秀な理由は明確で、水深が深く、夜間に常夜灯の光が海に差し込むためプランクトンが集まりやすい環境が整っているからです。
常夜灯の効果は非常に大きく、光にプランクトンが集まり、それを餌とするアジが集まってくるという好循環が生まれます。また、手前に敷石がないため根掛かりのリスクも低く、アジングビギナーにも安心してチャレンジできるポイントです。
🌉 境川河口の季節限定攻略
境川河口は他の2ポイントより限定的ですが、寒い時期の片瀬橋橋脚付近では非常に高い釣果が期待できます。橋の電灯と冬季の電飾により、一年で最もプランクトンが集まりやすい環境が作られるためです。
ただし、雨の影響で水が茶色く濁っている場合はアジがいないことが多いため、釣行前の水質チェックが重要です。アジがいる場合は水面がパシャパシャと騒がしくなるため、直感的に魚の存在を確認できます。この場所では特にアジングでの釣果が高いとされています。
🎯 江ノ島周辺での効率的な回り方
- まず湘南大堤防下側の先端をチェック
- 人が多い場合はオリンピック公園奥側へ移動
- 冬場なら境川河口の橋脚周りも確認
- 各ポイント30分程度でローテーション
大磯港は湘南エリアで最も有望なアジングポイント
大磯港は多くの情報源で湘南エリア最有力のアジングポイントとして紹介されており、アジ以外にも小サバやカマスなど多様な魚種が狙える総合力の高い釣り場です。ただし、西防波堤は夜間立ち入り禁止となっているため、事前の確認が必要です。
大磯町にある漁港。湘南エリアの中では最も有望なポイントだと思われますが西防波堤は夜間立ち入り禁止なので注意が必要です。
大磯港での実釣レポートによると、潮目が重要なキーファクターになっています。東堤防サーフ側に潮目が形成された際、そのエリアの表層から中層を攻めることで良型アジのヒットが期待できます。
🎣 大磯港実釣データ解析
大磯港にしては良型のアジがヒット!(18cmくらい) やたら引くのでびっくりしましたw これはワームでのアジングでも十分釣れるサイズだと思いますね〜
この実釣例では、大潮の下げ始めという潮の動きが効いているタイミングでアジが好調だったことが報告されています。冷たい北西風7-8mという厳しいコンディションにもかかわらず、5:30-8:00の間に3バラシ2キャッチという成果を上げています。
🌊 大磯港攻略のポイント
要素 | 重要度 | 詳細 |
---|---|---|
潮回り | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 大潮の下げ始めが特に有効 |
潮目の有無 | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 東堤防サーフ側の潮目を狙う |
時間帯 | ⭐⭐⭐⭐ | 早朝5:30-8:00が実績時間 |
アクション | ⭐⭐⭐ | タダ巻き+時折サビキアクション |
大磯港では18cm程度のアジでも非常に強い引きを見せることが報告されており、これは潮通しの良さと魚のコンディションの良さを示しています。同様のサイズでも内湾のアジとは引きの強さが全く異なるため、タックルセッティングも対応できるものを選ぶべきでしょう。
また、大磯港周辺ではアジング以外の魚種も豊富で、ソゲ(ヒラメの小型)やコウイカの稚魚、イワシなども期待できます。アジの活性が低い時間帯でも、他の魚種でライトゲームを楽しめる可能性があるため、複数の釣り方を準備しておくと良いでしょう。
夜間立ち入り禁止エリアがあることを考慮すると、大磯港では早朝から夕方にかけての時間帯をメインに考える必要があります。特に朝マズメの時間帯は魚の活性が高く、日中でも十分な釣果が期待できる数少ないポイントの一つです。
平塚新港は小アジ中心だが安定した釣果が期待できる
平塚新港は大磯港や江ノ島周辺と比較するとサイズ的には小アジ・豆アジクラスが中心となりますが、その分安定した釣果が期待できるビギナーフレンドリーなポイントです。ファミリーフィッシングの場として人気が高く、サビキ釣りをする人が多い環境です。
平塚市にある漁港。アジング情報は少なめですがサビキ釣りをする人が多くアジは釣れます。ただサイズ的には小アジ、豆アジクラスが多いようです。
平塚新港の特徴は、確実性の高さにあります。大型は期待できないものの、アジがいれば比較的簡単に釣ることができるため、アジング初心者の練習や、確実に魚を釣りたい時には非常に重宝するポイントです。
📊 平塚新港の特徴分析
項目 | 評価 | 詳細 |
---|---|---|
サイズ | ⭐⭐ | 12-18cm中心、豆アジメイン |
数釣り期待度 | ⭐⭐⭐⭐ | 条件が合えば数釣り可能 |
初心者向け | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 安全で釣りやすい環境 |
ファミリー適性 | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 家族連れに最適 |
平塚新港ではサビキ釣りの実績が高いため、アジングでも同様のレンジを攻めることが効果的と考えられます。特に表層から中層にかけて小さなジグヘッドで丁寧に探ることで、小型ながらもアジングの面白さを味わうことができるでしょう。
小アジ中心のサイズ構成は、一見デメリットのように思えますが、実はアジングの技術向上には最適な環境です。小さなアタリを確実に捉える技術や、繊細なアワセのタイミングなど、基本的なアジング技術を磨くには理想的なサイズレンジと言えます。
🎯 平塚新港活用法
- アジング初心者の練習場として活用
- 数釣りを楽しみたい時のメインポイント
- ファミリーフィッシングでのサブターゲット
- 他ポイントが不調時の保険的存在
また、平塚新港周辺はアクセスの良さも大きな魅力です。駐車場も完備されており、トイレなどの設備も整っているため、長時間の釣行でも快適に過ごすことができます。女性や子供連れのアングラーにとっても安心して楽しめる環境が整っています。
豆アジであっても、湘南エリアで釣れるアジは味が良いことで知られています。小型でも十分に食用になるサイズであれば、唐揚げや南蛮漬けなどで美味しく食べることができるため、釣果を持ち帰って食べる楽しみも味わえます。
西湘サーフアジングなら30cm超えの大型が狙える
西湘サーフでのアジングは、湘南エリアの中でも最も大型のアジが期待できる特別なフィールドです。一般的な堤防アジングとは全く異なるアプローチが必要で、30cm以上のアジが平均的なターゲットサイズとなる夢のようなエリアです。
🌊 西湘サーフアジングの魅力
西湘サーフでは40cmオーバー、時には50cm級のアジとの出会いが現実的な期待として存在します。これは相模湾という恵まれた海域と、急深の地形が組み合わさった結果として実現している現象です。
一帯ではご当地釣法の「ぶっこみサビキ」が有名で、サビキ仕掛け上にコマセカゴと仕掛けを立たせるためのウキを付け、夜にブッコミ釣りで狙う。沖の深場を回遊する30~40cmの大型が釣れる。つまり、その魚をルアーで狙おうというわけだ。
出典:西湘サーフアジングで38cm大型アジ登場 下げ潮タイミングで連発
西湘サーフでの実釣例では、33cmと38cmの良型を連続キャッチという素晴らしい結果が報告されています。この釣果は潮位が下がり川の流れが強まったタイミングで発生しており、タイミングの重要性を示しています。
🏄 西湘サーフ攻略データ
ポイント | 水深 | 距離 | 特徴 |
---|---|---|---|
酒匂川河口 | 10m+ | 30-40m沖 | ブレイク際が狙い目 |
森戸川河口 | 8-12m | 40-50m沖 | 40.5cm実績あり |
国府津周辺 | 10m+ | 50m沖 | 急深地形で大型期待 |
🎣 西湘サーフ専用タックル仕様
西湘サーフでは一般的なアジングタックルでは対応が困難で、専用のタックルセッティングが必要になります。
- ロッド: 7-8ftクラスのアジング専用またはライトSWロッド
- リール: 2500番クラス(小さすぎるとやり取りが困難)
- ライン: PE0.3-0.6号+フロロリーダー1.5-2号
- リグ: キャロライナリグ9.5g、フロートリグ15g
特に重要なのがフロートリグの活用です。波の動きや潮の流れを感じ取り、リグをコントロールすることが西湘サーフアジング成功の鍵となります。引き抵抗があるフロートタイプなら流れの強弱がわかりやすく、テンションの変化を素早く察知できます。
🌊 潮回りと釣果の関係
西湘サーフでは潮が下げる時間帯が特にチャンスタイムとなります。河口の川幅が狭くなり流れが強くなることで、ポイントが絞りやすくなり、流されてくるベイトが増加するためです。
潮が下げてくると河口の川幅が狭くなり流れが強くなる。そうなるとポイントが絞りやすくなり、流されてくるベイトが増えるようだ。経験上、河口のポイントは潮位の高い時間帯よりも潮位の下がる時間帯で釣れることが多い。
出典:西湘サーフアジングで38cm大型アジ登場 下げ潮タイミングで連発
この潮回りの影響は西湘サーフアジングの最重要ファクターと言えるでしょう。満潮時よりも下げ潮時の方が圧倒的に釣果が良いという傾向は、複数の実釣レポートで一致している特徴です。
湘南アジングで使うべきワームとジグヘッド
湘南エリアでのアジングにおいて、ワーム選択は釣果を大きく左右する極めて重要な要素です。エリアの特性や対象魚のサイズに応じて、効果的なワームとジグヘッドの組み合わせを理解することが成功への近道となります。
🎯 湘南アジング実績ワームランキング
湘南エリアで実際に高い釣果を上げているワームを、実釣データに基づいてランキング形式で紹介します。
第1位 〔フィジットヌード〕このワームは、横浜のアジを一番釣らせてもらってます!リアクション、アミパターン!このワーム1つあれば釣れますね!!
🏆 湘南アジング実績ワームトップ5
順位 | ワーム名 | 特徴 | 使用場面 |
---|---|---|---|
1位 | フィジットヌード | オールマイティー | リアクション・アミパターン |
2位 | ブリリアント1.5inch | 豆アジ専用 | 平塚新港などの小型狙い |
3位 | アジシラッシュ | ピンテール | ダート・ただ巻き両対応 |
4位 | メタボブリリアント | 強波動 | 活性高時・ボートアジング |
5位 | ギョピン1.5inch | 微波動 | 繊細な誘いが必要な時 |
🔥 エコギア熟成アクア活アジコムシの絶大な効果
多くの情報源で推奨されているのが、エコギア熟成アクア活アジコムシです。この汁系ワームは保存に手間がかかるものの、その効果は絶大です。
「とりあえずアジングで1匹釣ってみたい!」という場合にぜひ使ってみて欲しいのが、エコギアの『熟成アクア 活アジコムシ』。アジがいればほぼ釣れるという印象を持っていて、筆者自身、アジがいるか確認するために最初に投げるワームでもあります。
出典:江ノ島のアジはこうやって釣る!サビキ&アジングでの釣り方解説
この「アジがいればほぼ釣れる」という確実性は、湘南エリアのように魚影が薄めのフィールドでは非常に重要な要素です。確認用として最初に投げるワームとしての位置づけも、その信頼性の高さを物語っています。
⚖️ ジグヘッド重量選択の指針
湘南エリアでは場所によって最適なジグヘッド重量が大きく異なるため、使い分けが重要です。
🎣 エリア別ジグヘッド重量ガイド
エリア | 推奨重量 | 理由 | 飛距離 |
---|---|---|---|
江ノ島堤防 | 0.8-1.5g | 近距離・繊細さ重視 | 10-20m |
大磯港 | 1.0-2.0g | バランス型 | 15-30m |
西湘サーフ | 1.5g+キャロ/フロート | 遠投必須 | 40-60m |
🌈 カラーローテーションの重要性
湘南エリアでは水質や時間帯によって効果的なカラーが変わるため、複数カラーの準備が必要です。
- クリア系: 澄潮時・日中
- グロー系: 夜間・濁り気味
- ピンク系: アピール重視
- ナチュラル系: スレた魚に効果的
特にパールシラス(夜光)は湘南エリアで定番中の定番カラーとして多くのアングラーに愛用されています。夜間の釣りが多い湘南アジングでは、グロー系カラーの効果は絶大です。
湘南アジングの潮回りと天候の影響
湘南エリアでのアジングにおいて、潮回りと天候の理解は釣果を大きく左右する重要な要素です。特に西湘サーフでは、これらの自然条件が釣果に与える影響が顕著に現れるため、事前の情報収集と現場での判断が成功の鍵となります。
🌊 潮回りが釣果に与える影響
湘南アジングにおいて、大潮の下げ始めから中潮が最も効果的とされています。これは潮の動きが活発になることで、アジの餌となる小魚やプランクトンの動きも活発化するためです。
大潮下げ始めで潮の動きが効いていたのかアジが好調でした。東堤防サーフに潮目が出ておりそこの表層〜中層を時折さびくアクションを入れたタダ巻きにヒット。
🌀 潮回り別攻略法
潮回り | 釣果期待度 | 攻略ポイント | 注意点 |
---|---|---|---|
大潮 | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 下げ始めが最チャンス | 流れが強すぎる場合も |
中潮 | ⭐⭐⭐⭐ | 安定した釣果が期待 | バランスの良い潮 |
小潮 | ⭐⭐ | 繊細なアプローチ必要 | 潮の動きが少ない |
長潮・若潮 | ⭐ | 厳しい条件 | 時間帯選択が重要 |
特に西湘サーフでは、潮が下がるタイミングが決定的に重要です。河口の川幅が狭くなることで流れが強くなり、ベイトフィッシュの動きが活発化するためアジの活性も上がります。
🌤️ 天候条件と釣果の関係
天候もまた、湘南アジングの釣果に大きな影響を与えます。特に風向きと風の強さは、釣りのやりやすさだけでなく、魚の活性にも直接影響します。
☁️ 天候別対応策
晴天時の対策
- 水面がクリアになるため、より自然なアプローチが必要
- 日中は深いレンジを重点的に攻める
- 偏光グラスで水中の様子を確認
曇天・小雨時の対策
- アジの警戒心が薄れ、釣りやすくなる
- 表層での釣果が期待できる
- 雨による水質変化に注意
風が強い時の対策
- フロートリグなど重いルアーで風に対応
- 風裏のポイントを選択
- キャストの精度よりも安全性を優先
境川河口では雨による水質変化が特に重要で、水が茶色く濁った状態ではアジの釣果は期待できません。逆に適度な雨は酸素濃度を上げ、魚の活性を向上させる効果もあります。
🌊 海況と波高の影響
湘南エリア、特にサーフでの釣りでは波高の確認が必須です。波が高すぎる状況では、安全面はもちろん釣果の面でも厳しくなります。
📊 波高別対応指針
波高 | 対応 | 釣果期待度 | 安全性 |
---|---|---|---|
0.3m以下 | 絶好のコンディション | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 安全 |
0.3-0.5m | 良好な釣り条件 | ⭐⭐⭐⭐ | 安全 |
0.5-1.0m | やや困難だが可能 | ⭐⭐⭐ | 注意必要 |
1.0m以上 | 釣行中止推奨 | ⭐ | 危険 |
写真は平塚沖波計測70cm代で結構うねりがあり攻めきれず・・・波が50cm以下に落ち着くまではサーフやヘッドランドは避けた方が良いでしょう。
この実例のように、波高50cm(0.5m)を超える状況では、サーフでの釣りは避けるべきです。安全性の確保は釣果以上に重要な要素であり、無理な釣行は避けるべきでしょう。
まとめ:湘南でアジングを成功させるポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- 湘南アジングの最適時期は7月初旬から2月中旬で、それ以外は釣果が不安定である
- 釣行時間は日没前後1時間の夕マズメから夜10時までが最も効果的である
- 江ノ島周辺では15cm前後が中心サイズだが、西湘サーフでは30-40cmの大型が期待できる
- 湘南大堤防下側の先端部分は湘南アジングの定番中の定番ポイントである
- オリンピック公園奥側は常夜灯効果でプランクトンが集まりやすい有力ポイントである
- 境川河口は冬場限定だが橋脚周りで高い釣果が期待できる
- 大磯港は湘南エリアで最も有望とされ、潮目の形成が釣果の鍵である
- 平塚新港は小型中心だが安定した釣果が期待でき、初心者の練習に最適である
- 西湘サーフでは40cm超えの大型アジが現実的なターゲットとなる
- 西湘サーフでは遠投用のフロートリグやキャロライナリグが必須である
- エコギア熟成アクア活アジコムシは「アジがいればほぼ釣れる」確実性の高いワームである
- フィジットヌードは湘南エリアでオールマイティーに使える最強ワームである
- 大潮の下げ始めから中潮にかけてが最も釣果が期待できる潮回りである
- 河口では潮が下がって川幅が狭くなる時間帯が特にチャンスタイムとなる
- 波高50cm以上の場合はサーフでの釣行を避けるべきである
- 雨で水が濁った境川河口ではアジの釣果は期待できない
- 湘南エリアは他の神奈川県内エリアと比べて魚影が薄く難易度が高い
- その分釣れた時の喜びは格別で、大型への憧れが多くのアングラーを魅了している
- ナス型オモリ2号程度のサビキ釣りも江ノ島周辺では効果的な釣法である
- アジの口は薄いため強引なやり取りは禁物で、優しく巻き上げることが重要である
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 江ノ島のアジはこうやって釣る!サビキ&アジングでの釣り方解説 | 江ノ島の釣りブログ
- 湘南アジングポイント~大磯、平塚、江ノ島etc. | 魚速報
- 西湘サーフアジングがアツい!! – 平塚八幡店(Hiratsuka Yawata)
- 神奈川県のアジング・メバリングにおすすめの釣りスポット14選・釣り場、アジ、メバル | す〜さんの釣行記&釣り情報・時々AQUA
- 湘南アジング開幕です! – 平塚八幡店(Hiratsuka Yawata)
- 潮目を狙え!大磯港アジング&サーフのメッキゲーム – FISH’N’ROLL!!!
- 神奈川アジング最強ワーム!!
- 西湘サーフアジングで38cm大型アジ登場 下げ潮タイミングで連発 | TSURINEWS
- 湘南アジング
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