愛媛県の南端に位置する由良半島は、アジングファンの間で知る人ぞ知る超一級ポイントとして注目を集めています。宇和海に面したこのエリアは、複雑に入り組んだリアス式海岸が特徴で、大型のアジが回遊する絶好のフィールドとなっているんです。特に尺を超える良型アジや、時には40cmオーバーの「瀬付きアジ」と呼ばれる脂の乗った黄金アジに出会えるチャンスがあり、遠方からも多くのアングラーが訪れています。
しかし、由良半島でのアジングは「難しい」という声も多く聞かれます。ポイント選びから釣り方、タックルセッティングまで、佐田岬などの他のエリアとは異なるアプローチが必要とされているようです。この記事では、インターネット上に散らばる由良半島のアジング情報を徹底的に収集・分析し、初心者から上級者まで役立つ情報を網羅的にまとめました。釣果を上げるための具体的なテクニックや、地元アングラーが実践している攻略法まで、詳しくご紹介していきます。
この記事のポイント |
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✓ 由良半島の具体的なアジングポイントと特徴がわかる |
✓ フロートリグなど効果的な釣り方とタックル情報を網羅 |
✓ 釣れる時期・時間帯・シーズンパターンが理解できる |
✓ 釣り禁止エリアなど注意すべきマナーと環境保全情報も把握できる |
由良半島のアジング基本情報とポイント選定術
- 由良半島が尺アジの聖地と呼ばれる理由
- フロートリグが効果的な由良半島のアジング特性
- 由良漁港を含む具体的なポイント紹介
- 佐田岬との違いから見る由良半島攻略の難しさ
- 地元釣具店が明かすシーズナルパターン
- マリンランドひらばえなど有料施設の活用法
由良半島が尺アジの聖地と呼ばれる理由
由良半島は愛媛県南部の宇和海に突き出た半島で、30cmを超える良型アジが高確率で釣れるエリアとして全国的に知られています。この地域のアジは「瀬付きアジ」「黄金のアジ」「メタボアジ」など様々な呼び名で親しまれ、通常のアジと比較して脂の乗りが格段に良いのが特徴です。
宇和海といっても広いので、ひとまず北は八幡浜から南は由良半島の手前まで。車でランガンできるエリアと定義します。そのエリアには、三瓶、明浜、三浦半島、九島などアジングの一級ポイントが並びます。そして宇和海といえば瀬付きアジ、黄金のアジ、メタボアジなど色々な呼び方をされますが、よく太って脂のノッたアジが回遊します。
<cite>出典:宇和海のアジングは奥が深いわけはこれだった!</cite>
この引用からもわかるように、由良半島を含む宇和海エリアは複数の一級ポイントが点在する恵まれたフィールドなんです。リアス式海岸特有の複雑な地形が、アジの餌となる小魚を豊富に育み、それを追って大型のアジが回遊してくるという好循環が生まれています。
地形的な特徴として、足元の水深が深いポイントが多いことが挙げられます。これは佐田岬エリアのシャローなポイントとは対照的で、釣り方のアプローチも大きく変わってきます。また、複雑に入り組んだ湾内には多くの港や灯りがあり、一見すると良さそうなポイントばかりに見えるのですが、実際にはポイント選びが非常に重要になってくるのが由良半島の難しさでもあります。
さらに注目すべきは、サイズの大きさです。30cm台は当然として、40cmを超えるモンスター級のアジも決して珍しくありません。一般的なアジングでは25cm前後が良型とされることを考えると、由良半島のポテンシャルの高さがわかりますよね。ただし、このような大型アジを狙うには、ポイント選定や釣り方、タックルセッティングなど、トータルでの知識と経験が必要になってきます。
📊 由良半島と佐田岬の比較表
項目 | 由良半島 | 佐田岬 |
---|---|---|
水深 | 足元から深い | 全般的にシャロー |
アジのサイズ | 30-40cm超も | 30-40cm |
釣り方 | フロート・キャロ中心 | ジグ単中心 |
ポイント選定 | 非常に重要 | 比較的イージー |
攻略難易度 | 高い | 中程度 |
フロートリグが効果的な由良半島のアジング特性
由良半島でのアジングにおいて、フロートリグは必須のテクニックと言っても過言ではありません。前述の通り、このエリアは足元の水深が深く、良型アジが表層付近に浮いていないケースが多いためです。
「フロートリグの扱い方を覚えればアジングやメバリングの攻略の幅がもっと広がります!」こう語るのはライトソルトフリークの脇田政男さん。今回はフロートリグのセッティング方法や基本的な使い方を教えてもらった
<cite>出典:愛媛県/由良半島 アジをフロートリグでねらう</cite>
脇田政男さんの解説によると、フロートリグには大きく2つの利点があります。1つ目はジグ単では届かない沖のポイントを探れること。ブレイクや海藻帯、ライズなど広範囲を探ることで、エントリーした釣り場にアジがいるかどうかを効率的に確認できます。2つ目はジグ単に近い感覚で扱えること。トゥイッチやリフトアンドフォール、タダ巻きなどの基本的なアクションをそのまま使えるんです。
フロートリグのセッティングで重要なのが、リグの安定感です。波やウネリ、流れ、風によってリグのレンジやフォール姿勢が乱れてしまうと、途端にバイトが遠のいてしまいます。フロートとジグヘッドのウエイトが重いほどリグのアクションは安定しますが、ジグヘッドのウエイトが軽すぎる(ノーシンカー)とワームが安定しません。
具体的なセッティング例として、ジャングルジムの「飛バッシュ!」というフロートが紹介されていました。フローティングタイプとダイビングタイプがあり、魚のレンジや水深に応じて使い分けるそうです。フローティングタイプは表層~中層をゆっくり探りたい時に、ダイビングタイプはボトムまで探りたい時に使用します。
🎣 フロートリグの基本セッティング
コンポーネント | 推奨仕様 | 備考 |
---|---|---|
ロッド | 7-8フィート・Mクラス | 張りがあるものを選ぶ |
リール | 2000番ノーマルギヤ | スピニングリール |
メインライン | PE 0.3号 | – |
リーダー | フロロ6ポンド | 各1mずつ使用 |
フロート | 状況に応じて選択 | フローティング/ダイビング |
ジグヘッド | 0.6-1.5g | 残浮力を考慮 |
タックルのバランスも重要で、ロッドはある程度張りがあるものを選ぶと口内の硬い部分にフッキングがしやすいとのこと。ただし張りが強すぎるとバイトを弾く原因になるため、エギングロッドなどを代用する場合は注意が必要です。
由良漁港を含む具体的なポイント紹介
由良半島には複数のアジングポイントが点在していますが、その中でも由良漁港は代表的なポイントの一つです。ただし、ネット上の情報を見る限り、具体的なポイント名を明かすことには慎重な姿勢が見られます。これは後述する釣り禁止問題とも関連しているでしょう。
ある釣行記録では、こんな記述がありました:
由良半島へ。ここでも目に止まる街灯を片っ端からランガン。数ヶ所回ったところで運命?の釣り場に到着。ここは道路の街灯がかすかに水面に掛かっているぐらいの感じ。流れが速く川のようにガンガン流れています。
<cite>出典:5/30-6/1 40cmUPアジング in 愛媛 2日目編</cite>
この記述から、由良半島でのポイント選びのヒントが見えてきます。**「街灯がかすかに水面にかかっている」「潮がガンガンに効いている」**といった条件が重要なようです。さらにポイントの特徴として、以下の要素が挙げられていました:
✅ 好ポイントの条件チェックリスト
- 潮がガンガンに効いている
- ライトがある(薄明かり)
- ブレイクがある
- 藻場がある
- 底が砂地
これらの条件が揃うポイントを見つけることが、釣果への近道になりそうです。ただし、由良半島は日本の秘境とも表現されるような場所で、携帯電話の電波が届きにくいエリアもあるようです。(AUとソフトバンクは繋がらず、ドコモのみ通じるという情報も)
有料施設としては、マリンランドひらばえの桟橋が利用できます。入場料は1人3000円で、利用の3日前までに予約が必要です。有料施設のメリットは、トイレなどの設備が整っていることと、釣り禁止の心配がないことですね。
🏛️ マリンランドひらばえ施設情報
項目 | 詳細 |
---|---|
料金 | 1人3000円 |
予約 | 利用3日前まで |
連絡先 | 0895-73-7077 |
住所 | 愛媛県南宇和郡愛南町平碆184 |
佐田岬との違いから見る由良半島攻略の難しさ
愛媛県内のアジングスポットとして、由良半島と並んでよく名前が挙がるのが佐田岬です。しかし、この2つのエリアは釣り方のアプローチが大きく異なることを理解しておく必要があります。
佐田岬でアジングをずっとやっていた私は、宇和海でアジングを始めた時、少し戸惑いがありました。宇和海の波止は足元の水深が深いポイントが多い!そして良型が浮いていない。魚を見つけにくい。この3点にまとめられます。
<cite>出典:宇和海のアジングは奥が深いわけはこれだった!</cite>
この引用は、佐田岬メインのアングラーが由良半島(宇和海エリア)で感じた難しさを率直に表現しています。佐田岬は全般的にシャローで釣れるポイントが多く、軽めのジグ単でカウント10程度までで探っていると30-40cmクラスの良型に出会えることもしばしば。同じ感覚で宇和海に挑んで何度も撃沈したという体験談は、由良半島の特殊性をよく物語っています。
由良半島エリアでは、リアス式海岸で入り組んだ地形の沿岸線に多くの港や灯りがあり、一見良さそうなポイントばかりに見えます。しかし実際に竿を出してみると釣れない釣れない。シーズン中であればゼンゴ(豆アジ)クラスは多くの場所で釣れるんですが、25cmを超える良型アジになってくると一晩やっても釣れないことがよくあるそうです。
この違いは、海底地形やベイトの種類、潮の流れ方など、複合的な要因によるものと推測されます。佐田岬は豊後水道に面し、潮通しが良く速い潮流が特徴です。一方、由良半島を含む宇和海エリアは、より複雑な海底地形と穏やかな湾内環境が混在しているため、ポイントごとの個性が強いのかもしれません。
⚡ 攻略難易度比較:経験者の声
佐田岬から由良半島に移行したアングラーの多くが「難しい」と感じる理由:
- 表層での反応が少なく、魚のレンジを探るのに時間がかかる
- ジグ単では届かない沖のポイントに魚がいることが多い
- ポイントによる釣果の差が極端に大きい
- 時間帯や潮回りの影響が顕著
ただし、一度パターンを掴めば安定した釣果が期待できるのも由良半島の特徴です。「いつ、どこに行って、どんな釣り方をすれば、どんなアジが釣れる」という公式を自分なりに構築していくことが、長く楽しむコツなのでしょう。
地元釣具店が明かすシーズナルパターン
由良半島でのアジングシーズンやパターンを知る上で、地元の釣具店情報は貴重です。愛媛県松山市の「釣具のフレンド」では、アジングダービーを開催しており、その釣果報告から時期やサイズの傾向が見えてきます。
釣果報告を見ると、2月から3月にかけて大型の釣果が多数報告されています:
2/14 アジ 51.9cm 山本様(佐田岬田部にて) 2/19 アジ~49.4cm/4匹 泉様(佐田岬にて)
<cite>出典:釣具のフレンド~釣り力UP~最新情報</cite>
この時期は冬から春にかけての移行期で、水温がゆっくりと上昇し始めるタイミング。大型のアジが産卵を控えて荒食いするパターンが考えられます。50cm超えという驚異的なサイズが記録されているのも注目ポイントですね。
一方、別の情報源では秋から初冬にかけても好釣果が期待できるとされています。一般的にアジングのハイシーズンは**秋(9-11月)と春(3-5月)**と言われており、由良半島もこのパターンに当てはまるようです。
📅 由良半島アジングカレンダー(推測)
時期 | 状況 | 特徴 |
---|---|---|
1-2月 | △ | 厳寒期、深場に落ちる |
3-5月 | ◎ | 春の荒食い、大型期待 |
6-8月 | ○ | 数釣り可能 |
9-11月 | ◎ | 秋の好季、安定 |
12月 | ○ | 初冬、サイズアップ |
時間帯については、日中でも釣れるという報告が興味深いです。通常、アジングは夜釣りがメインとされますが、由良半島では日中の釣果も報告されています。特にフロートリグを使った釣りでは、日中の明るい時間帯でも反応があるようです。
最初にセットしたのはダイビングタイプのLサイズとスイム系ジグヘッドであるジャコヘッドTG.Mサイズの1g、イージーシェイカー3.5インチ。まずはこの組み合わせを基準として探り、状況に応じてジグヘッドやワームサイズを変更するという流れで釣りを組み立てていくようだ。なお、普段の穏やかな海であればまずはダイビングタイプのLサイズには0.6gのジグヘッドを使用するそうだ。
<cite>出典:愛媛県/由良半島 アジをフロートリグでねらう</cite>
この記述から、海況によってジグヘッドの重さを調整することが重要だとわかります。荒れた日は1g以上、穏やかな日は0.6g程度という使い分けですね。
マリンランドひらばえなど有料施設の活用法
由良半島でのアジングにおいて、有料施設の利用は一つの選択肢として考慮する価値があります。特にマリンランドひらばえの桟橋は、確実に釣りができる場所として知られています。
有料施設のメリットは以下の通りです:
🎫 有料施設利用のメリット
- 釣り禁止の心配がない – 後述しますが、由良半島エリアでは釣り禁止になる場所が増えているため、安心して釣りができる
- 設備が整っている – トイレ、駐車場などが完備
- 予約制で混雑を避けられる – 場所取り競争がない
- 安全性が高い – 整備された環境での釣り
- 初心者でも安心 – 管理者がいるため、何かあった時も対応可能
ただし、デメリットとしては1人3000円という料金がかかることと、予約が必要(3日前まで)という点があります。また、桟橋という限られたエリアでの釣りになるため、ポイントを自由に選べないという制約もあります。
料金対効果を考えると、以下のような状況では有料施設の利用価値が高いと言えるでしょう:
- 遠方から泊まりがけで来る場合(確実に釣りがしたい)
- 家族連れでの釣行(トイレなど設備重視)
- 釣り禁止エリアの状況が不明な場合
- 初めて由良半島を訪れる場合
一方、地元のアングラーや頻繁に通うベテランは、無料のポイントを開拓し、そこでの実績を積み上げていく方が長期的には有益かもしれません。有料施設はあくまで確実性を買うという考え方ですね。
由良半島アジングの実践テクニックと注意事項
- フロートリグの具体的なアクション方法
- タックルセッティングの実例とカスタマイズ
- ワーム選択とカラーローテーション戦略
- ハムハムバイトへの対応とフッキング術
- 釣り禁止エリアと環境保全の重要性
- カマスやイカなど外道との付き合い方
- まとめ:由良半島のアジングを成功させるために
フロートリグの具体的なアクション方法
フロートリグの基本セッティングについては前章で触れましたが、ここでは具体的なアクション方法について掘り下げていきます。由良半島の経験豊富なアングラーは、フロートリグを「ジグ単の延長」として扱っているそうです。
「フロートがある分ジグヘッドリグの動きが緩慢になるというイメージを持つ方も多いと思いますが、ジグ単を使用している時と大きな変化はなくアクションはしっかりと出ています。ロッドワークやリーリングによるアクション入力を大きくする必要はありません」
<cite>出典:愛媛県/由良半島 アジをフロートリグでねらう</cite>
この指摘は重要で、フロートリグだからといって特別なアクションは必要なく、通常のジグ単と同じ感覚でOKということです。主に使用するアクションは以下の3つ:
🎣 フロートリグの基本アクション3選
アクション | 特徴 | 使いどころ |
---|---|---|
タダ巻き | 一定速度でリトリーブ | ベイトが小さい時、活性が高い時 |
トゥイッチ | 竿先で小刻みにアクション | リアクションバイトを誘う |
リフトアンドフォール | 竿を上げ下げしてフォールさせる | レンジを探る、食い渋り時 |
タダ巻きの速度については、ルアーがウォブリングする限界くらいのゆっくりした速度が基本とされています。あまり速い動きや強いトゥイッチはスレやすくなるため、繊細なアプローチが求められます。
また、明暗の境界線を丁寧に通すことも重要なテクニックです。夜釣りの場合、街灯の光が水面に落ちている明暗部分にアジがステイしていることが多いため、その境界線を岸壁と平行にトレースしていきます。
実際の釣行記録では、こんな状況が報告されていました:
ウネリと風雨にリグの操作を邪魔されて魚の反応も芳しくない中、わずかに風が止んだ下げ止まりのタイミングで脇田さんが鋭いアワセを入れた。「あー!なかなか乗らないけど、魚からの反応が増えてきました!コツッという金属的なアタリではなく、ワームのテール側をハムハムしているようなアタリが出ていますね」
<cite>出典:愛媛県/由良半島 アジをフロートリグでねらう</cite>
この記述から、「ハムハムバイト」と呼ばれる繊細なアタリへの対応が重要だとわかります。これについては後ほど詳しく解説します。
タックルセッティングの実例とカスタマイズ
由良半島で実際に釣果を上げているアングラーのタックルセッティングを見ることで、効果的なセッティングのヒントが得られます。複数のソースから情報を集めると、いくつかのパターンが見えてきました。
📊 実績タックル例①:フロートリグ専用
パーツ | 仕様 |
---|---|
ロッド | テンリュウ ルナキア LK752S-MMHT |
リール | DAIWA セルテート 2000番 |
ライン | PE0.3号 |
リーダー | フロロ6lb |
ルアー | ジャコヘッドTG M + イージーシェイカー 3.5インチ |
<cite>出典:アジング×セルテートのタックル情報</cite>
このセッティングの特徴は、7.5フィートのミディアムヘビーというやや強めのロッドを使用している点です。フロートリグの遠投と、大型アジとのファイトに対応できる仕様ですね。
📊 実績タックル例②:ライトゲーム汎用
パーツ | 仕様 |
---|---|
ロッド | オリムピック フィネッツァ・プロトタイプ GNFPS-752L-T |
リール | DAIWA セルテート 2004 |
ライン | VARIVAS ライトゲームスーパープレミアムPE 0.3号 |
リーダー | VARIVAS ライトゲーム ショックリーダー 0.8号 |
ルアー | A.W. LOCK HEAD 0.6-1.5g |
この例ではよりライトなセッティングになっており、繊細なアタリを取りやすい仕様です。ただし、40cm超えの大型がヒットした場合は慎重なファイトが必要になるでしょう。
タックル選びのポイントとして、以下の要素を考慮する必要があります:
🔧 タックル選択の判断基準
- ロッドの長さ:7-8フィートが標準。遠投重視なら長め、取り回し重視なら短め
- ロッドの硬さ:L~MH。フロートリグならM以上、ジグ単ならL~ML
- リールサイズ:2000-2500番。軽量重視なら2000番
- ラインシステム:PE0.3-0.4号 + フロロリーダー4-6lb が定番
- ドラグ設定:細いラインでも大型に対応できるよう、適切に調整
興味深いのは、エギングタックルを流用しているというケースです。ある釣行記録では:
※釣り場の状況に合わせて色々な魚(やイカ)を狙うので、主にエギングタックルで釣っています。港湾だと根に走られることもないので、これで十分取り込めます。
<cite>出典:ライトタックルで楽しむ港湾のヒラスズキゲーム/由良半島</cite>
この考え方は実用的で、一つのタックルで複数の魚種に対応できるのは大きなメリットです。由良半島ではアジだけでなく、カマスやメバル、時にはヒラスズキやアオリイカも狙えるため、柔軟なタックル選択が有効なのかもしれません。
ワーム選択とカラーローテーション戦略
由良半島でのアジングにおけるワーム選択は、ベイトマッチングが基本となります。現地で見られるベイトフィッシュのサイズや種類に合わせてワームを選ぶことが、釣果アップの近道です。
実際の釣行記録から、効果的だったワームの情報を抽出してみましょう:
🐟 実績ワーム一覧
| ワーム名 | メーカー | サイズ | 特徴 | |—|—|—| | イージーシェイカー | ケイテック | 3.5インチ | フォール姿勢安定 | | ドラゴンクローラー | INXLABEL | 2.8インチ | – | | アミアミ | ジャッカル | – | – | | アジソフト | C.C.ベイツ | – | – | | ティーリーフミノー | マーズ | – | – | | スパテラ | issei | 2.5インチ | – | | フィジットヌード | TICT | 2.7インチ | – |
ワームのタイプとしては、ストレートタイプが推奨されています。フォール姿勢がブレにくく、フロートリグとの相性も良いためです。サイズは2.5-3.5インチが中心で、ベイトが小さい時期は2インチ台、ベイトが大きくなる時期は3インチ台という使い分けが一般的なようです。
カラー選択については、明確な記述は少ないものの、「ブルー」や「夜な夜なブルー」といったカラー名が散見されます。夜釣りメインの由良半島では、ケイムラ系やグロー系のカラーが効果的な可能性が高いですが、状況に応じてナチュラル系カラーとのローテーションが重要でしょう。
実際の釣行では、こんな対応が取られていました:
ワームをこまめにチェンジしながら釣っていると足元に60~80cm有ろうかと言うブダイの登場だ!でか~い!思わず叫んでしまった。ここは本当に様々な魚達が姿を現してくれる。
<cite>出典:天然水族館じゃ~!愛媛県由良半島は目で楽しい!釣って楽しい!場所だった</cite>
この記述から、ワームをこまめにチェンジすることの重要性がわかります。同じワームだとすぐに見切られてしまうため、カラーやサイズ、形状を変えながら探っていく必要があるんですね。
💡 ワームローテーションの基本戦略
- まずベイトサイズに合わせた定番カラーから開始
- 反応が悪ければカラーを変更(同じサイズ・形状)
- それでもダメならサイズを変更
- 最終手段として形状(ストレート→シャッド系など)を変更
このローテーションを素早く行うことで、その日のパターンを早く見つけられるはずです。
ハムハムバイトへの対応とフッキング術
由良半島のアジングで多くのアングラーが苦労するのが、「ハムハムバイト」と呼ばれる繊細なアタリへの対応です。これは食い渋っているアジが、ワームのテール部分だけを甘噛みしているような状態を指します。
実際の釣行記録から、ハムハムバイトへの対応方法を見てみましょう:
何度かのハムハムを経て食い上げや反転するほどアジの活性が高くなく、後ろからルアーを追いかけてだんだんと口に収めていると判断。ジグヘッドのウエイトを1.5gから0.6gに付け替え、吸い込みやすいセッティングに変更した。
<cite>出典:愛媛県/由良半島 アジをフロートリグでねらう</cite>
このケースでは、ジグヘッドを軽くして吸い込みやすくするという対応が取られています。重いジグヘッドだと、アジが違和感を感じて吐き出してしまう可能性が高いんですね。
さらに注目すべきは、アクションの変更です:
「安定したセッティングで得たヒントをもとにあえてワームを漂わせてみました。早アワセをせずにじっくりと食い込むのを待つのが正解だったようですね!」
<cite>出典:愛媛県/由良半島 アジをフロートリグでねらう</cite>
「漂わせる」というアクションが効果的だったようです。これはタダ巻きを止めて、フロートの浮力でワームをゆっくりと漂わせる技術。食い渋りのアジに対して、じっくりと見せることができます。
🎯 ハムハムバイト攻略法まとめ
問題 | 対策 |
---|---|
アタリはあるが乗らない | ジグヘッドを軽くする |
すぐに吐き出される | 早アワセを控える |
追ってくるが食わない | 漂わせアクションを試す |
ワームがズレて戻る | フッキングまで待つ |
フッキングのタイミングについても注意が必要です。ハムハムバイトの場合、コツコツという前アタリの後に、ガツッという本アタリを待つのが重要。前アタリでアワセても針掛かりしないことが多く、しっかり竿先に重みが乗ってからアワせる必要があります。
ある釣行記録では、港湾のヒラスズキ釣りにおいて同様の対応が記されていました(由良半島でもヒラスズキが釣れるため参考になります):
一瞬止まりますが、すかさず走り出します!ベイトをたくさん食っているヒラスズキなので、パワーは格別ですね。もうそれこそ飛んだり跳ねたりです!首振りジャンプをした時に、もっともルアーが外れやすくなります。
<cite>出典:ライトタックルで楽しむ港湾のヒラスズキゲーム/由良半島</cite>
大型の魚とのファイトでは、ジャンプさせないように竿先を下げるというテクニックも重要ですね。40cm超えのアジも相当なパワーがあるため、ランディングまで気を抜けません。
釣り禁止エリアと環境保全の重要性
由良半島でアジングを楽しむ上で、絶対に無視できないのが釣り禁止問題です。愛媛県南部では、マナー違反により釣り禁止になる場所が増えており、由良半島エリアも例外ではありません。
ブログ記事では、こんな深刻な指摘がありました:
昔から愛媛で釣り禁止になるのは野糞問題なんですよ。僕も自宅前に飼い犬の💩を放置されてからは、家の周りにカメラを設置しました。野良犬や猫でも砂かけて隠すのに、なんで埋めるか海に流す事すら出来ないのかな?犬猫以下デスネ。
<cite>出典:地元アジ調査と愛媛の釣り場</cite>
これは非常に恥ずかしい問題ですが、現実に起きていることです。特に県外から来る釣り人によるマナー違反が指摘されており、地元住民とのトラブルに発展しているケースもあるようです。
🚫 釣り場で絶対にやってはいけないこと
- 野糞・不法投棄(トイレがない場合は事前に済ませる)
- 路上駐車・私有地への無断駐車
- 深夜の騒音(車のドア音、大声など)
- ゴミの放置(ライン切れ端も含む)
- 立入禁止エリアへの侵入
- 釣り座の占拠・横取り
由良半島の特定ポイント(「ヨボコリ」と呼ばれる場所)では、投光器の使用や建て網との関係など、複雑な問題も存在するようです。地元では昔から行われている釣りと、新規参入者の釣りとの間で軋轢が生じているようですね。
YouTubeなどでのポイント公開も問題視されています:
まぁそもそもの原因はYouTuberがヨボコリと分かる動画をアップしてご新規さんが爆増したのが原因のような気がします。僕はトラブルの元なんでヨボコリ周辺の漁港は行かないですし、釣り禁止にしたら良いと思います。
<cite>出典:地元アジ調査と愛媛の釣り場</cite>
この指摘は重く受け止める必要があります。SNSやブログでのポイント情報発信は便利な反面、過度な釣り人の集中を招き、結果的に釣り場を失うことにつながりかねません。
♻️ 環境保全のためにできること
- ゴミは必ず持ち帰る(むしろ落ちているゴミも拾う)
- 車は指定された場所に停める
- 深夜・早朝は静かに行動
- 地元住民への挨拶・感謝を忘れない
- SNS等での詳細なポイント公開は控える
- 釣り禁止の看板があれば必ず従う
「獲物より マナーで決まる 釣り上手」というスローガンを心に刻み、次世代にも釣り場を残していく意識が重要です。
カマスやイカなど外道との付き合い方
由良半島でアジングをしていると、アジ以外の魚が釣れることも頻繁にあります。特に多いのがカマスとメバル、そして時期によってはアオリイカも狙えます。これらの「外道」も実は貴重なゲストフィッシュなんです。
実際の釣行記録では、こんな状況が報告されていました:
1時間程経った頃だろうか。相方の呼ぶ声が聞こえたのでその方向に向かってみると「こっちに大きなアジがいるよ~」と言うのだ。確かに少し深い所に、先ほど見ていたものよりも確実に大きい魚体の群れが見えた。早速ワームを投げるとさっきとは比べ物にならない速さでワームを追ってくる!足元まで引いてくると…ん?長い?姿を現したのは良型の丸々としたカマスであった。
<cite>出典:天然水族館じゃ~!愛媛県由良半島は目で楽しい!釣って楽しい!場所だった</cite>
カマスは非常に活性が高く、一投一匹ペースで釣れることもあるそうです。ただし、鋭い歯でワームをすぐにボロボロにしてしまうため、ジグサビキに変更するという工夫も紹介されていました。カマスの引きは強く、食べても美味しい魚なので、アジングの合間に楽しむには最適なターゲットです。
🐟 由良半島で釣れる主な魚種
| 魚種 | シーズン | 釣り方 | 特徴 | |—|—|—| | アジ | 通年(春秋ピーク) | ジグ単・フロート | メインターゲット | | カマス | 夏~秋 | ジグ単・メタルジグ | 高活性、数釣り可能 | | メバル | 冬~春 | ジグ単・プラグ | 夜釣りメイン | | アオリイカ | 春・秋 | エギング・ヤエン | 大型も期待 | | ヒラスズキ | 通年 | ミノー | 港湾でも狙える | | フグ | 通年 | – | 厄介な外道 |
問題となるのがフグです。由良半島エリアでは、「水玉模様の可愛いフグ」(おそらくクサフグ系)が大量発生していることがあり、ワームをガジガジ齧られてしまいます。しかも皮膚にも毒があるため、触らないように注意が必要です。
フグ対策としては:
- フグが多い足元を避け、遠投する
- 高速リトリーブでフグの反応を避ける
- ジグヘッドのウエイトを重くして素早く沈める
また、アオリイカについても興味深い情報がありました。ある釣行記録では、夜にヤエン釣りやエギングでアオリイカを狙う様子が詳しく描かれています:
先行者は3人いたが、こちらの釣り場も皆、アオリイカ狙いだという。活き餌にエギに様々な釣法でイカを狙っている。最後にイカは私達に微笑んでくれるだろうか?相方は活き餌のウキ釣り、私はエギングで臨んだ!
<cite>出典:天然水族館じゃ~!愛媛県由良半島は目で楽しい!釣って楽しい!場所だった</cite>
由良半島は多魚種が混在する豊かな海域なので、アジングのタックルで様々な魚が釣れるのも魅力の一つです。柔軟に対応できるタックルとルアーを持っていくと、より楽しめるでしょう。
まとめ:由良半島のアジングを成功させるために
最後に記事のポイントをまとめます。
- 由良半島は愛媛県南部の宇和海に位置し、30-40cm超の大型アジが狙える一級ポイントである
- リアス式海岸の複雑な地形が特徴で、足元の水深が深いポイントが多い
- フロートリグやキャロライナリグが効果的で、ジグ単では届かない沖のポイントを攻略できる
- フロートリグはジグ単と同じ感覚で扱え、タダ巻き・トゥイッチ・リフトアンドフォールが基本アクション
- 佐田岬とは釣り方が異なり、ポイント選定の重要性が高く攻略難易度も高い
- リグの安定感が重要で、波や風による乱れを最小限に抑えるセッティングが必要
- ハムハムバイトへの対応として、軽めのジグヘッドと漂わせアクションが有効
- 好ポイントの条件は、潮通し・明暗・ブレイク・藻場・砂地底などの組み合わせ
- シーズンは春(3-5月)と秋(9-11月)がピークで、大型は冬から春に期待大
- マリンランドひらばえなど有料施設の利用も選択肢の一つである
- 野糞や路上駐車などマナー違反により釣り禁止エリアが増加している深刻な問題がある
- 環境保全とマナー遵守が釣り場を守るために最も重要である
- カマス・メバル・アオリイカなど多魚種が混在し、フグ対策も必要
- ワームはストレートタイプの2.5-3.5インチが中心で、こまめなローテーションが効果的
- タックルは7-8フィートのM~MHロッドに2000番リール、PE0.3-0.4号+フロロ4-6lbが定番
- 地元アングラーの情報や釣具店のダービー情報が貴重な情報源となる
- SNSでの詳細なポイント公開は釣り場への過度な人の集中を招き控えるべきである
- 日中でも釣れることがあり、フロートリグの活用で時間帯の幅が広がる
- 由良半島は携帯電波が届きにくいエリアもあり、安全面での配慮も必要
- 長期的に釣果を上げるには、時期・ポイント・釣り方のパターンを自分なりに構築することが重要
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 愛媛県/由良半島 アジをフロートリグでねらう
- 天然水族館じゃ~!愛媛県由良半島は目で楽しい!釣って楽しい!場所だった
- 地元アジ調査と愛媛の釣り場
- 宇和海のアジングは奥が深いわけはこれだった!
- 5/30-6/1 40cmUPアジング in 愛媛 2日目編
- 釣具のフレンド~釣り力UP~最新情報:アジングダービー
- アジング×セルテートのタックル情報
- ライトタックルで楽しむ港湾のヒラスズキゲーム/由良半島(愛媛県)
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