「20ツインパワーC2000Sってアジングに向いてるの?」「重いって聞くけど実際どうなの?」そんな疑問を持っているアングラーは多いのではないでしょうか。アジングといえば軽量リールが定番とされていますが、実は20ツインパワーC2000Sのような剛性重視のリールにも大きなメリットがあるんです。
この記事では、インターネット上に散らばる実際の使用者のインプレや評価を徹底的に収集・分析し、20ツインパワーC2000Sがアジングでどのように活躍するのか、どんな人に向いているのかを詳しく解説します。ノーマルギアとハイギアの選び方、他のリールとの比較、さらには2024年登場の新型24ツインパワーとの違いまで、幅広く情報をお届けします。
この記事のポイント |
---|
✓ 20ツインパワーC2000Sの実際のアジング性能と適性 |
✓ ノーマルギアとハイギアの選び方の基準 |
✓ 他の人気ライトゲームリールとの詳細比較 |
✓ 実践的なカスタマイズとメンテナンス方法 |
20ツインパワーC2000Sがアジングに最適な理由を徹底解説
このセクションでは、20ツインパワーC2000Sがアジングでどのように活躍するのか、その具体的な性能と特徴を詳しく見ていきます。
- 20ツインパワーC2000Sはアジングに十分使える高性能リール
- ノーマルギアがナイトアジングのスローリトリーブに最適
- 180gの重量は決して欠点ではない理由
- 剛性の高さが不意の大物にも対応できる安心感
- 滑らかな巻き心地がアタリを取りやすくする
- 24ツインパワーとの違いと選び方のポイント
20ツインパワーC2000Sはアジングに十分使える高性能リール
20ツインパワーC2000Sは、ライトゲーム全般に対応する汎用性の高いスピニングリールとして設計されています。一部では「アジングには重すぎる」「クイックレスポンスシリーズの方が向いている」という意見もありますが、実際の使用者からは高い評価を得ているのが実情です。
このリールの基本スペックを確認すると、ギア比5.1、実用ドラグ力2.0kg(最大3.0kg)、自重180g、巻上長69cm/ハンドル1回転、ハンドル長40mmとなっています。PE0.6号なら150m、0.8号なら110m巻けるという糸巻き量は、アジングに必要十分なキャパシティを持っています。
とにかく滑らか。2年使い込んでも23ストラディックとも比較にならないぐらいの滑らかさ。
実際の使用者からは、巻き心地の滑らかさが特に高く評価されています。マイクロモジュールギアⅡとサイレントドライブを搭載することで、ガタつきやノイズを大幅に低減し、繊細なアタリも取りやすい設計になっているようです。
📊 20ツインパワーC2000Sの基本スペック比較
項目 | 20ツインパワーC2000S | 22ステラC2000S |
---|---|---|
ギア比 | 5.1 | 5.1 |
自重 | 180g | 170g |
最大ドラグ力 | 3.0kg | 3.0kg |
巻上長 | 69cm | 69cm |
ハンドル長 | 40mm | 40mm |
ベアリング数 | 9/1 | 12/1 |
実売価格 | 約3.5万円 | 約6万円 |
重要なのは、このリールがコアソリッドシリーズに属している点です。コアソリッドは剛性と耐久性を重視した設計思想で、対するクイックレスポンスシリーズは感度と操作性を重視しています。アジングでどちらが良いかは、釣りのスタイルや個人の好みによって大きく変わってくるでしょう。
実際に、ジグ単メインのアジングで使用している方からは「必要十分なスペック」「巻き心地が非常に良い」といった肯定的な意見が多く見られます。一方で「軽量リールの方が感度が良い」という意見もあり、自分の釣りスタイルに合わせた選択が求められます。
ノーマルギアがナイトアジングのスローリトリーブに最適な理由
20ツインパワーC2000Sの最大の特徴は、ノーマルギア(ギア比5.1)を採用している点です。最近のライトゲーム用リールではハイギアやエクストラハイギアが主流となっていますが、ノーマルギアにはノーマルギアならではの大きなメリットがあります。
ギア比5.1というのは、ハンドル1回転で69cmしかラインを巻き取りません。これは一見デメリットのように思えますが、アジングの核心である「デッドスローリトリーブ」を自然なハンドル速度で実現できるという大きな利点があります。
ノーマルギアでギア比が低い分、巻き感がスカスカにならずに済んでいるのも、このハンドルの短さから来ています。
特にナイトアジングでは、スローなリトリーブが釣果を大きく左右します。ハイギアリールで無理にゆっくり巻こうとすると、ハンドルの動きがぎこちなくなり、一定速度を保つのが難しくなります。しかしノーマルギアなら、自然な速度でハンドルを回すだけでちょうど良いスピードになるため、安定したアクションを維持しやすいのです。
🎣 ギア比による巻き取り特性の違い
ギアタイプ | ギア比 | 巻上長 | 向いている釣り方 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|---|
ノーマル(S) | 5.1 | 69cm | ジグ単、プラッギング | スローリトリーブが自然 | 糸ふけ回収が遅い |
ハイギア(SHG) | 6.1 | 82cm | 遠投、早掛け重視 | 素早い対応が可能 | スロー巻きが難しい |
エクストラハイギア(XG) | 6.2以上 | 85cm以上 | 広範囲探索 | 高い流速感度 | 巻き重りしやすい |
ただし、ノーマルギアにも欠点があります。それは遠投後の糸ふけ回収や、キャスト後のルアー回収に時間がかかる点です。実際の使用者からも「狙いのゾーンを過ぎた後のルアー回収でハンドルをXGやHGよりも多く回す必要があるため、若干せかせかする」という指摘があります。
また、潮流を読む「流速感度」についても、ハイギアに比べると劣るという意見が多く見られます。これは、ハンドル1回転あたりのライン移動量が少ないため、潮の抵抗を感じ取りにくいためと考えられます。
それでも、アジングの本質であるスローなリトリーブを重視するなら、ノーマルギアは非常に有力な選択肢となるでしょう。特に近距離戦がメインで、ジグ単やフローティングミノーを使う釣りスタイルには最適と言えます。
180gの重量は決して欠点ではない理由
20ツインパワーC2000Sの自重180gという数値を見て、「重い」と感じる方も多いかもしれません。確かに、19ヴァンキッシュC2000S(145g)や21ソアレXR C2000S(150g)といった軽量リールと比較すると、30〜35gほど重くなっています。
しかし、この重量差は必ずしも欠点とは言えません。むしろ、使用するロッドとの組み合わせによっては、適度な重さがメリットになることもあるのです。
重量が180gあるため、ロッドを立てるような釣りで手元にある多少の重量感が丁度いい。10g程度のジグや鉄板バイブを巻いてもハンドルノブがブレない。
特に7.6ft前後の長めのロッドを使用する場合、軽すぎるリールでは先重りしてしまい、かえって扱いにくくなることがあります。180g程度のリールを装着することで、タックル全体の重心バランスが後方に移動し、結果として操作性が向上するケースも多いようです。
⚖️ リール重量とロッドバランスの関係
- 5.0ft前後の短竿:145-155g程度の軽量リールが最適
- 6.0-7.0ftの標準的な長さ:160-170g程度がバランス良好
- 7.5ft以上の長竿:180-200g程度でバランスが取れる
- 重量級リグ使用時:適度な重さが安定感を生む
また、180gという重量は、リールの剛性を確保するために必要な重さでもあります。20ツインパワーは金属製ローター(アルミ)とHAGANEボディ(一部CI4+樹脂)を採用しており、この構造が高い剛性を実現しています。もし軽量化を最優先するなら、樹脂パーツを多用する必要があり、それは剛性の低下を意味します。
実際の使用者からは「前のリールが軽く無かったので、ツインパワーでも重いとまで思わない」「リールに穴があくまで使い倒したい」といった、重量を気にしない意見も多く見られます。重要なのは絶対的な重量ではなく、自分の使用するロッドとのバランス、そして求める性能とのトレードオフを理解することでしょう。
ちなみに、どうしても重量が気になる場合は、夢屋の軽量カスタムスプールを使用することで数グラムの軽量化が可能です。また、ハンドルを35mmの短いものに交換することで、体感重量をさらに軽くすることもできます。
剛性の高さが不意の大物にも対応できる安心感を生む
20ツインパワーシリーズの最大の特徴は、その高い剛性と耐久性にあります。これはライトゲームにおいても大きなアドバンテージとなります。なぜなら、アジングをしていても必ずしもアジだけが釣れるわけではないからです。
ライトゲームをしていても結構な確率でチヌ・キビレやシーバス、果てはエイなどが掛かってしまいます。こんな場合でもライン切れはともかくリール破損などのトラブルはなかったです。
実際に、0.3号や0.25号といった極細PEラインを使用していても、60cm超のシーバスや40cmオーバーのチヌといった大物を時間をかけてやり取りできたという報告が複数見られます。これは、金属製ローターとHAGANEボディによる高剛性、そしてリジッドサポートドラグによる安定したライン放出性能があってこそ実現できることです。
軽量リールでも大物を獲ることは可能ですが、リール本体に歪みが生じたり、ローターがたわんだりすると、スムーズなやり取りができなくなります。特にドラグを出しながらのファイトでは、リール各部にかかる負荷が大きく、剛性の差が如実に現れます。
🛡️ 20ツインパワーの剛性を支える技術
技術 | 効果 | アジングでのメリット |
---|---|---|
金属製ローター | たわみ・歪みを抑制 | 外道の大物対応 |
HAGANEボディ | ボディ剛性の向上 | 安定した巻き心地 |
リジッドサポートドラグ | スプールの支持強化 | 細糸での安心感 |
マイクロモジュールギアⅡ | ガタつき低減 | 繊細なアタリ感知 |
サイレントドライブ | ノイズ削減 | 集中力の維持 |
また、剛性の高さは長期使用時の性能維持にも貢献します。「2年使い込んでも滑らかさが保たれている」という報告があるように、初期性能を長く維持できるのは、しっかりとした構造があってこそです。
ただし、一般的には、C2000サイズでPE0.2-0.4号を使うようなライトゲームでは、リールの剛性が問題になるシーンは少ないかもしれません。それでも、「もしも」の時の安心感や、長期的な耐久性を考えると、剛性の高さは決して無駄ではないでしょう。
滑らかな巻き心地がアタリを取りやすくする
アジングにおいて巻き心地の良さは、単なる快適性の問題ではありません。滑らかで安定した巻き心地は、繊細なアタリを感じ取る能力に直結する重要な要素なのです。
20ツインパワーC2000Sには、18ステラと同等の技術であるマイクロモジュールギアⅡとサイレントドライブが搭載されています。これらの技術により、ギアのガタつきやノイズが極限まで抑えられ、ほとんどガタつきを感じない巻き心地を実現しています。
巻き感はヌルっと滑らかで剛性の高さを感じることが出来ます。
この滑らかさは、ラインを通じて伝わる水中の情報を明確に感じ取ることを可能にします。アジの小さなアタリや、潮の微妙な変化、ジグヘッドが海底に触れた感触など、あらゆる情報がダイレクトに手元に伝わってくるのです。
対照的に、ガタつきやノイズの多いリールでは、これらの情報が雑音にかき消されてしまいます。実際に「17ソアレCI4+は、マイクロモジュール非搭載がゆえのギアのガタつき、ローターの歪み」があったという比較意見もあり、上位機種との差は明確なようです。
🎯 巻き心地が釣果に与える影響
✓ アタリの感知精度向上:ギアノイズがないため微細なアタリも判別可能
✓ 一定速度の維持:スムーズな巻きで安定したアクション
✓ 集中力の持続:心地よい巻き感で長時間の釣りも快適
✓ 底取りの精度向上:海底の変化を明確に感じ取れる
✓ ストレス軽減:トラブルの少なさが精神的余裕を生む
さらに、ノーマルギアであることも巻き心地の良さに貢献しています。ギア比が低いため、ハンドル1回転あたりにギアが噛み合う回数が多く、より滑らかな回転感が得られるのです。また、40mmという短めのハンドル長も、繊細な巻き操作に適しています。
ただし、巻き心地の「良さ」は主観的な要素も大きく、人によって感じ方が異なります。「ヴァンキッシュの方が初速が軽い」「ステラほどのヌメヌメ感はない」といった意見もあり、最終的には実際に手に取って確かめることが大切でしょう。
24ツインパワーとの違いと選び方のポイント
2024年に登場した新型24ツインパワーC2000Sは、20モデルからさらに進化を遂げています。「今回のツインパは驚きの進化度合でマジ秀作」という評価もあり、購入を検討している方は新旧どちらを選ぶべきか悩むところでしょう。
24ツインパワーの主な進化点は以下の通りです。おそらく最も大きな変更点は、インフィニティループ(密巻き機構)の搭載でしょう。これはラインを平行に巻き取ることでトラブルを減らす技術ですが、賛否両論があるようです。
24ツインパワーは残念なことに、どういう訳か売れ筋になるはずの「C2000SHG」がラインナップされなかった
📋 20ツインパワーと24ツインパワーの比較
比較項目 | 20ツインパワー | 24ツインパワー |
---|---|---|
インフィニティループ | 非搭載 | 搭載 |
インフィニティクロス | 非搭載 | 搭載 |
インフィニティドライブ | 非搭載 | 搭載 |
デュラクロス | 非搭載 | 搭載 |
夢屋スプール互換性 | S-31/32対応 | 新規格(要確認) |
実売価格(推測) | 約3.5万円 | 約4.5万円 |
24ツインパワーには、22ステラや23ヴァンキッシュに搭載された最新技術が惜しみなく投入されています。特にインフィニティドライブ(巻き上げパワーの向上)やデュラクロス(防水性能の強化)は、実用性の向上に貢献する技術と考えられます。
ただし、密巻き機構については否定的な意見も見られます。「トラブルの多い密巻きが予測される」「ラインが平行に巻かれると他のラインに干渉する機会が増える」といった懸念があり、この点が気になる方は20モデルの方が安心かもしれません。
🤔 20と24、どちらを選ぶべきか
実際のところ、20ツインパワーも十分に高性能であり、「ステラでないことを不満に思うシーンはまずない」という評価を得ています。価格差も考慮すると、以下のような選び方が考えられます:
- 20ツインパワーを選ぶべき人:密巻きに懸念がある、現行の夢屋スプールを使いたい、コストを抑えたい
- 24ツインパワーを選ぶべき人:最新技術を体験したい、防水性能を重視する、長期的な投資と考えている
また、24ツインパワーではC2000SHGがラインナップされていないという重要な問題もあります。ハイギアが欲しい場合は、C2500SXGを選ぶか、20ツインパワーC2000SHGを探す必要があるでしょう。
20ツインパワーC2000Sを選ぶ際の注意点とカスタマイズ術
ここからは、実際に20ツインパワーC2000Sを使う上で知っておくべき注意点と、より快適に使うためのカスタマイズ方法について詳しく解説していきます。
- C2000SとC2000SHGの選び方は釣りスタイル次第
- 他のライトゲーム用リールとの性能比較
- ロッドとのバランスが釣果を左右する重要ポイント
- ラインローラーのメンテナンスが快適性を維持する鍵
- 夢屋カスタムスプールで用途を大幅に広げる
- コストパフォーマンスから見た購入タイミング
- まとめ:20ツインパワーC2000Sをアジングで使うなら知っておきたいこと
C2000SとC2000SHGの選び方は釣りスタイル次第
20ツインパワーには、C2000S(ノーマルギア)とC2000SHG(ハイギア)の2つの番手があります。どちらを選ぶかは、自分の釣りスタイルや重視するポイントによって決まってきます。
アジングはノーマルギア?ローギア?いやいやハイギアがバッチリ。トゥイッチ後のスラックをサッと回収出来る。表層パターンの時、着水後スラックをサッと回収出来る。
一方で、「ノーマルギアは自然なリーリングでスローなリトリーブ速度が出せるため、ナイトゲームに最適」という正反対の意見もあります。つまり、どちらが正解ということはなく、自分がどんな釣り方をメインにするかで判断する必要があるということです。
🎣 ギア比選択のための判断基準
判断項目 | ノーマルギア(S)向き | ハイギア(SHG)向き |
---|---|---|
メインの釣り方 | ジグ単のただ巻き | トゥイッチ、フォール |
よく行く時間帯 | ナイト中心 | デイゲームも多い |
よく使うリグ | 軽量ジグヘッド | キャロ、スプリット |
釣り場の特性 | 近距離戦メイン | 遠投が必要 |
重視する要素 | スローリトリーブ | 手返しの良さ |
使用ロッド長 | 6.0ft前後 | 7.0ft以上 |
ノーマルギアの最大のメリットは、前述の通り自然な速度でスローリトリーブができる点です。特に0.6g以下の軽量ジグヘッドを使う場合、ゆっくり巻くことが釣果の鍵となりますが、ハイギアでは意識的にハンドルを遅く回す必要があり、一定速度を保つのが難しくなります。
一方、ハイギアのメリットは手返しの良さと、アクションの多様性です。トゥイッチやダートといったアクション後の糸ふけ回収が素早くできますし、表層を引く際も着水直後からすぐにアクションに入れます。また、20cm以上のアジは上顎にしっかりフッキングするため、ハイギアで素早く寄せても問題ないという意見もあります。
個人的には、初めて20ツインパワーを購入するなら、まずはノーマルギアのC2000Sから試してみるのが良いのではないかと推測します。なぜなら、ハイギアの釣りは他のリールでも代用しやすいのに対し、ノーマルギアの良さは実際に使ってみないと分かりにくいからです。
もちろん、すでに他のノーマルギアリールを持っている場合や、明確にハイギアの釣りをメインにしたい場合は、C2000SHGを選ぶべきでしょう。重要なのは、両方の特性を理解した上で、自分の釣りスタイルに合った方を選ぶことです。
他のライトゲーム用リールとの性能比較
20ツインパワーC2000Sを検討する際、必ず候補に挙がるのが19ヴァンキッシュC2000S、21ソアレXR、20ルビアスFC LT2000Sといった他の人気ライトゲーム用リールです。これらと20ツインパワーにはどのような違いがあるのでしょうか。
まず、シマノの同価格帯リールとして19ヴァンキッシュC2000Sがあります。こちらはクイックレスポンスシリーズに属し、軽さと感度を最重視した設計となっています。
19ストラディック 1000Sとの違い:樹脂ボデイとベールの返りなんかを比較すると、明らかに20ツインパワーC2000Sが総合的に勝っている。
⚡ 主要ライトゲーム用リールの比較表
モデル名 | 自重 | ギア比 | コンセプト | 価格帯 | 向いている釣り |
---|---|---|---|---|---|
20ツインパワーC2000S | 180g | 5.1 | 剛性・耐久性 | 3.5万円 | 巻きメイン、大物対応 |
19ヴァンキッシュC2000S | 145g | 5.1 | 軽量・高感度 | 5.5万円 | 繊細な釣り |
21ソアレXR C2000S | 150g | 5.1 | バランス型 | 2.5万円 | オールラウンド |
20ルビアスFC LT2000S | 150g | 5.2 | 軽量・剛性 | 3.2万円 | 軽さ重視 |
22ステラC2000S | 170g | 5.1 | 最高峰 | 6.0万円 | すべて |
ヴァンキッシュは35gも軽く、クイックレスポンスらしい軽快な巻き出しが特徴です。ただし、樹脂ボディのため剛性ではツインパワーに劣ります。「ヴァンキッシュはツインパワーが軽くなって、巻きも軽くなった」という表現が的確で、軽さを最重視するならヴァンキッシュ、剛性を重視するならツインパワーという選び方になるでしょう。
21ソアレXR C2000Sは、専用設計のライトゲームリールとして人気があります。価格も2万円台半ばと手頃で、150gという軽量ボディながら必要十分な性能を持っています。ただし、「若干ソアレにおいて巻きの遊びが『ほんのわずかにある』」という指摘もあり、巻き心地の滑らかさではツインパワーに一歩譲るようです。
ダイワの20ルビアスFC LT2000Sは、ザイオン製ボディにより軽量化と剛性を両立させたモデルです。一般的には、ダイワのリールは「巻き出しのヌメっとした感じとリトリーブ中の安定感」が特徴とされています。シマノとダイワ、どちらが好みかは最終的には個人の感覚によるでしょう。
🔍 各リールの特徴的な強み
- 20ツインパワー:剛性と巻き心地のバランス、長期耐久性
- 19ヴァンキッシュ:圧倒的な軽さ、クイックレスポンス性能
- 21ソアレXR:コスパの良さ、ライトゲーム専用設計
- 20ルビアス:軽量と剛性の両立、ザイオン素材の信頼性
- 22ステラ:すべてにおいて最高峰、所有満足度
結局のところ、どのリールが最適かは「何を最重視するか」によって変わります。ただ一つ言えるのは、20ツインパワーC2000Sは価格と性能のバランスが非常に優れており、「買って後悔することはまずない」レベルの完成度を持っているということです。
ロッドとのバランスが釣果を左右する重要ポイント
リールの性能がいくら優れていても、ロッドとのバランスが悪ければその真価は発揮されません。20ツインパワーC2000Sは180gという重量を持つため、組み合わせるロッドの選定が特に重要になります。
7.6ft69gのロッドに合わせるべく導入した、シマノの20ツインパワーC2000S。タダ巻きのカマスとメバルがメインターゲットです。
7.6ft(約230cm)のロッドに180gのリールを組み合わせると、タックル全体の重心が手元付近に来て、非常にバランスの良い状態になります。これにより、長時間の釣りでも疲れにくく、精密なキャストコントロールも可能になります。
🎯 ロッド長別の最適リール重量目安
ロッド長 | 推奨リール重量 | 20ツインパワーC2000Sの適性 |
---|---|---|
5.0-5.5ft | 145-155g | △(やや重い) |
5.5-6.5ft | 155-170g | ○(使用可能) |
6.5-7.5ft | 170-185g | ◎(最適) |
7.5-8.0ft | 180-200g | ◎(最適) |
8.0ft以上 | 195g以上 | ○(使用可能) |
実際に、5ft台の短いアジングロッドに180gのリールを装着すると、どうしても手元が重く感じられます。この場合、ヴァンキッシュやソアレXRなどの軽量リールの方がバランスが取れるでしょう。
逆に、7.5ft以上の長めのロッドでは、軽すぎるリールを装着すると先重りしてしまいます。特にプラグやキャロライナリグなど、ある程度重量のあるルアーを使う場合は、リールにも相応の重量が必要です。
また、ロッドの硬さとの相性も考慮する必要があります。UL(ウルトラライト)やL(ライト)といった柔らかめのロッドには、軽量リールの方がシャープに振り抜けます。一方、ML(ミディアムライト)以上の硬めのロッドなら、ツインパワーの重量でもバランスが取れやすいでしょう。
📊 実際の組み合わせ例
✓ ブルーカレント76TZ(7.6ft/UL)+ 20ツインパワーC2000S:バランス良好
✓ ソアレエクスチューンS76UL-T(7.6ft/UL)+ 20ツインパワーC2000S:適合
✓ メジャークラフト ファインテール542UL(5.4ft/UL)+ 20ツインパワーC2000S:やや重い
✓ ヤマガブランクス メビウス85ML(8.5ft/ML)+ 20ツインパワーC2000S:良好
重要なのは、実際にタックルを組んでみて、構えたときの感覚を確認することです。可能であれば、購入前に釣具店で実際のロッドにリールを装着させてもらい、バランスを確かめるのが理想的でしょう。
ラインローラーのメンテナンスが快適性を維持する鍵
20ツインパワーC2000Sを長く快適に使い続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。特に注意が必要なのが、ラインローラー部分です。
しかしラインローラーの回転性能が悪すぎる。防水性能が高いのは分かりますが、エステルとかPE0.3とかでジグ単とかすると全く回りません。
実は、20ツインパワーC2000Sのラインローラーには、箱出し状態で白いグリスが塗られています。これは防水性を高めるための措置と考えられますが、粘度が高いため、ラインローラーの回転に影響を与える可能性があります。
特にPE0.3号以下の極細ラインやエステルラインを使用する場合、ラインローラーが十分に回転しないと、ラインに余計な負荷がかかり、最悪の場合バックラッシュの原因にもなります。実際に「エステル使うと新品が一時間でバックラッシュ起こす」という報告もあります。
🔧 ラインローラーメンテナンスの手順
- 分解前の確認:ネジロックが使われている可能性があるため慎重に
- 既存グリスの除去:パーツクリーナーで白いグリスを完全に除去
- ベアリング洗浄:ラインローラー内のベアリングも洗浄
- 適切なオイルの注入:低粘度のオイル(RCSオイルなど)を使用
- 組み戻しと動作確認:スムーズに回転するか確認
ただし、PE0.8号以上の太めのラインを使用する場合は、それほど問題にならないという意見もあります。「これがPE0.8以上を使うと最強になります」という指摘の通り、使用するラインの太さによって対処の必要性が変わってくるでしょう。
メンテナンスに自信がない場合は、iosラインローラーなどのアフターマーケットパーツへの交換も選択肢の一つです。これらは初めから回転性能を重視した設計になっているため、トラブルが少なくなる可能性があります。
⚠️ メンテナンス時の注意点
- トルク管理:締め付けすぎるとベアリングが破損する
- ネジロックの使用:緩み防止のため適切に使用する
- オイルの選択:粘度が低すぎると防水性が低下する
- 定期的な実施:海水使用後は特に念入りに
メンテナンスの頻度としては、淡水での使用なら10回に1回程度、海水での使用なら5回に1回程度が目安となるかもしれません。ただし、これはあくまで一般的な推測であり、使用状況によって適切な頻度は変わります。
夢屋カスタムスプールで用途を大幅に広げる
20ツインパワーC2000Sの大きなメリットの一つが、シマノ純正カスタムパーツ「夢屋」シリーズとの互換性です。特に夢屋のカスタムスプールを活用することで、一台のリールで様々な釣りに対応できるようになります。
現行の夢屋スプール各種が使える1000~C2500番の手持ちリール達。
20ツインパワーC2000Sには、夢屋スプールS-31とS-32が適合します。これらのスプールは22ステラC2000Sとも共通規格なので、ステラユーザーとパーツを共有することも可能です(ただし24ツインパワーは密巻き対応の新規格となり互換性がない可能性があります)。
🎨 夢屋カスタムスプールのラインナップ
スプール型番 | 糸巻き量(PE) | 主な用途 | 重量 |
---|---|---|---|
S-31 N2010 | 0.25号150m/0.3号120m | 超ライトアジング | 軽量 |
S-31 | 0.6号150m/0.8号110m | 標準アジング | 標準 |
S-32 | より深溝仕様 | メバリング等 | やや重 |
スプールを複数用意しておけば、PE、エステル、フロロ、ナイロンなど、異なる種類のラインを巻いておき、状況に応じて素早く交換できます。例えば:
- PE0.2号スプール:近距離ジグ単アジング用
- PE0.4号スプール:遠投やプラグゲーム用
- エステル0.3号スプール:感度重視のアジング用
- フロロ3lbスプール:風の強い日や根ズレ対策用
ただし、夢屋のカスタムスプールは一つ8,000円前後と決して安くはありません。それでも、リール本体を複数台購入することを考えれば、コスト面でもメリットがあるでしょう。また、スプールの重量を変えることで、リール全体の重量バランスも調整できます。
さらに、2024年以降は密巻き機構を採用したリールが増えていくと予測されますが、密巻きには「トラブルが多い」という否定的な意見も少なくありません。そのため、従来型のスプールが使える20ツインパワーは、長期的に見ても価値があるかもしれません。
「在庫減る?夢屋スプールC2000でカスタム」という指摘もある通り、もし夢屋スプールの活用を考えているなら、早めに入手しておくのが賢明かもしれません。将来的に規格が変わってしまえば、互換性のあるスプールが入手困難になる可能性もあるからです。
コストパフォーマンスから見た購入タイミング
20ツインパワーC2000Sの定価は43,000円ですが、実売価格は店舗やタイミングによって大きく変動します。賢く購入するためには、価格動向を理解しておくことが重要です。
今回のツインパワー、個人的に購入後の満足度は100点満点中100点。前作20ツインパワーと比較しても、明らかに進化した全く別物のリールといった印象です。
一般的に、シマノのリールは発売直後が最も高く、その後徐々に価格が下がっていく傾向があります。ただし、人気モデルは品薄になることもあり、必ずしも待てば安くなるとは限りません。
💰 購入タイミング別の価格帯(推測)
タイミング | 価格帯 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
発売直後 | 38,000-42,000円 | 確実に入手できる | 最高値 |
発売3-6ヶ月後 | 35,000-38,000円 | 価格がやや下がる | 在庫が減る |
発売1年後 | 32,000-36,000円 | 底値に近い | 次期モデルの噂が出る |
モデル末期 | 28,000-33,000円 | 最安値の可能性 | 在庫僅少 |
中古市場 | 20,000-30,000円 | 格安で入手 | 状態にばらつき |
実際に、中古市場では2万円台で20ツインパワーC2000Sが取引されているケースもあります。「中古だし!!2万円台だったし!!」という購入例もあり、コストを重視するなら中古も選択肢となるでしょう。
ただし、中古品を購入する際は以下の点に注意が必要です:
✓ 使用頻度と状態:海水使用の有無、メンテナンス歴を確認
✓ 付属品の有無:スプール、説明書、保証書の確認
✓ 動作確認:巻き心地、ガタつき、ドラグの確認
✓ 改造の有無:カスタムパーツが装着されていないか
✓ 販売店の信頼性:返品・交換対応の有無
新品で購入する場合、Amazonや楽天などのECサイトと実店舗では価格が異なることが多いです。ポイント還元も考慮すると、実質的な負担額はさらに変わってきます。特に楽天の「お買い物マラソン」やYahoo!ショッピングの「5のつく日」などを活用すれば、お得に購入できる可能性が高まります。
また、24ツインパワーの登場により、20ツインパワーの価格が下がることも予想されます。最新技術にこだわりがなく、コストパフォーマンスを重視するなら、24モデル発売後の20モデルは狙い目かもしれません。
まとめ:20ツインパワーC2000Sをアジングで使うなら知っておきたいこと
最後に記事のポイントをまとめます。
- 20ツインパワーC2000Sはアジングに十分使える高性能リールである
- ノーマルギア(ギア比5.1)はスローリトリーブが自然にできる
- 自重180gは7.5ft前後のロッドと組み合わせるとバランスが良い
- 金属製ローターとHAGANEボディにより高い剛性を実現している
- 外道の大物がかかっても安心してやり取りできる耐久性がある
- マイクロモジュールギアⅡで滑らかな巻き心地を実現している
- C2000SとC2000SHGは釣りスタイルに応じて選ぶべきである
- 19ヴァンキッシュや21ソアレXRとは設計思想が異なる
- ラインローラーのメンテナンスが快適性維持の鍵となる
- 夢屋カスタムスプールで様々な釣りに対応できる
- 24ツインパワーは密巻き機構を搭載しているが賛否がある
- 中古市場なら2万円台で入手できる可能性がある
- PE0.8号以上の使用では特にトラブルが少ない
- ライトゲームでも剛性の高さは長期的なメリットがある
- 実売価格3.5万円前後でステラに近い性能を得られる
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- アジングでジグ単メインだと20ツインパワーは向いていませんか?… – Yahoo!知恵袋
- 今回のツインパは驚きの進化度合でマジ秀作!シマノ 24ツインパワー C2000S のインプレッション!-続・スモールフィッシング
- SHIMANO 20ツインパワー C2000Sのインプレ一覧 | 本音の口コミが集まる釣具通販「TACKLE BOX」
- 20 ツインパワー C2000Sのスペックとインプレ | 釣りクラウド
- 20ツインパワーをしばらく使ってみてのインプレなど。 – 釣りで一息。
- 20ツインパワーC2000Sのインプレ|巻きのライトゲームに最適!! | 外房 アジの遠投 カゴ釣り日記
- 【20ツインパワー C2000S】のインプレをまとめます!エリアトラウト、ライトゲームに剛性を求めるなら! – 図南鵬翼
- 20ツインパワー✖️アジング | 釣りと釣りと釣りが好き
- 3月初のナイトメバリングと24ツインパワーC2000S入魂式の釣行記!-スモールフィッシング
- シマノ 20ツインパワーC2000SHG レビュー&インプレ 【渓流・バス】
各サイト運営者様へ
有益な情報をご公開いただき、誠にありがとうございます。
感謝の意を込め、このリンクはSEO効果がある形で設置させていただいております。
※リンクには nofollow 属性を付与しておりませんので、一定のSEO効果が見込まれるなど、サイト運営者様にとってもメリットとなれば幸いです。
当サイトは、インターネット上に散在する有益な情報を収集し、要約・編集してわかりやすくお届けすることを目的としたメディアです。
一部では「コタツブロガー」と揶揄されることもございますが、情報の収集や整理には思いのほか時間と労力を要します。
私たちは、その作業を通じて「情報をまとめてわかりやすく伝える」という形で新たな価値を提供できるのではないかと考え、運営しております。
なお、引用や参照の方法に不備、あるいはご不快に感じられる点がございましたら、迅速に対応いたしますので、お手数ですがお問い合わせフォームよりご連絡いただければ幸いです。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
当サイトでは、インターネット上に散らばるさまざまな情報を収集し、AIを活用しながら要約・編集を行い、独自の切り口で見解を交えながらわかりやすい形でお届けしています。
情報の整理・編集にあたっては、読者やオリジナル記事の筆者へご迷惑をおかけしないよう、細心の注意を払って運営しておりますが、万が一、掲載内容に問題がある場合や修正・削除のご要望がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
迅速に対応をさせていただきます。
その際には、該当記事の URLやタイトルをあわせてお知らせいただけますと、より速やかに対応 することができますのでそちらもご協力いただけますと大変幸いでございます。
今後とも当サイトをよろしくお願いいたします。