「アジングにセルテート2000って重すぎない?」と思っている方も多いかもしれません。確かに、近年のアジングリールは軽量化競争が激しく、130g台の超軽量モデルが主流です。しかし、2024年に復活した24セルテートの2000番台は、自重170gという”あえての重さ”で独自のポジションを確立しています。インターネット上に散らばるインプレ情報や使用者の声を収集・分析した結果、この「重さ」こそが特定のアングラーにとって大きなメリットになることが見えてきました。
本記事では、24セルテートの2000番手がアジングでどのような場面で真価を発揮するのか、FC LT2000S-PとFC LT2000S-Hのどちらを選ぶべきか、そして軽量リールが主流の中でなぜ”重め”のリールが注目されているのかを徹底解説します。また、エアリティやツインパワーといった競合モデルとの比較や、実際の使用感に関する情報も網羅的にお届けします。
この記事のポイント |
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✓ 24セルテート2000番手の特徴と他モデルとの違いが分かる |
✓ アジングにおける最適な番手選び(PギアとHギアの使い分け)が理解できる |
✓ 軽量ロッドとのバランス調整方法と実践的な活用法が学べる |
✓ 実売4万円台の価格に見合う性能と長期使用のコスパが判断できる |

セルテート2000でアジングを始める前に知っておくべき基礎知識
この章では、24セルテートの2000番手がアジングにどう適しているのか、基本的な特徴から選び方まで詳しく解説していきます。
- 24セルテートの2000番手がアジングに最適な理由は軽量化と剛性のバランス
- FC LT2000S-PとFC LT2000S-Hの違いは巻き取り長さとギア比
- 24セルテートの自重170gはアジングロッドとの相性が良好
- エアドライブデザイン搭載でライトゲームの操作性が向上
- モノコックボディ採用で小型番手の剛性が大幅改善
- アジング用リールとしての優先度は軽量系より低めだが独自の魅力あり
24セルテートの2000番手がアジングに最適な理由は軽量化と剛性のバランス
24セルテートで注目すべきは、19セルテートでラインナップから消えていた2000番台がFC(フィネスカスタム)シリーズとして復活した点です。従来のセルテートは「剛性重視=重い」というイメージが強く、繊細な操作が求められるライトゲームには不向きとされてきました。しかし、24セルテートはその常識を覆しています。
📊 歴代セルテートの2000番重量比較
モデル名 | 発売年 | 自重 | 主な特徴 |
---|---|---|---|
10セルテート2004 | 2010年 | 220g | 旧型の重量級モデル |
16セルテート2000 | 2016年 | 約210g | モノコックボディ非搭載 |
19セルテート | 2019年 | – | 2000番台なし(FC未展開) |
24セルテートFC LT2000S-P | 2024年 | 170g | 50g軽量化達成 |
上記のように、10年以上前のモデルと比較すると実に50gもの軽量化を実現しています。これはLTコンセプトの採用、モノコックボディ化、強化樹脂ZAIONローターの使用など、複数の技術革新の結果です。
FCLTシリーズについて、ダイワのコンセプトは「軽さとタフさの両立」にあり、小型番手特有の繊細さを損なわずに剛性を確保することを目指している。
出典:ダイワ24セルテート アジング2000番手はどっちがおすすめ?
この引用にあるように、24セルテートは単なる軽量化ではなく、「剛性とのバランス」を重視した設計になっています。アジングでは0.3号以下のPEラインやエステルラインを使用するため、突然の大型アジや外道(メバル、カサゴ、小型シーバスなど)がヒットした際の安心感が段違いです。
実際に使用したアングラーからは「軽量リールでは不安があった磯場やテトラ帯でも、セルテートなら安心して使える」という声が多く見られます。特に30cm以上の尺アジや泣きギガアジ(40cm近い大型)を狙う際には、この剛性が大きなアドバンテージとなるでしょう。
また、アルミ製フルメタルボディの採用により、ボディの「たわみ」がほとんど発生しません。これは長時間の使用でも変わらず、エアリティやヴァンキッシュのような樹脂系ボディとは明確に異なる特性です。剛性が高いということは、巻き感度の向上にも直結します。水中の変化や魚のアタリが手元にダイレクトに伝わるため、「感度は軽さだけで決まるわけではない」ことを実感できるはずです。
ただし、170gという自重は決して「軽い」部類ではありません。イグジストSF(135g)やエアリティ(130g〜145g)と比較すると25〜40g重くなります。この差をどう捉えるかが、セルテート選びの分かれ道となります。純粋な軽さ重視なら他のリールを、剛性と安心感を重視するならセルテートを選ぶべきでしょう。
FC LT2000S-PとFC LT2000S-Hの違いは巻き取り長さとギア比
24セルテートのアジング向け番手には、主にFC LT2000S-PとFC LT2000S-Hの2つの選択肢があります(厳密にはLT2500S-XHもありますが、アジングというよりエギング寄りです)。この2つの違いを正確に理解することが、あなたのアジングスタイルに合ったリール選びの第一歩です。
⚙️ FC LT2000S-PとFC LT2000S-Hのスペック比較
項目 | FC LT2000S-P | FC LT2000S-H |
---|---|---|
自重 | 170g | 170g |
ギア比 | 4.9(パワーギア) | 5.8(ハイギア) |
巻き取り長さ/1回転 | 64cm | 76cm |
ハンドル長 | 40mm | 45mm |
最大ドラグ力 | 5kg | 5kg |
糸巻量(PE) | 0.4号-200m | 0.4号-200m |
実売価格 | 約44,300円 | 約44,300円 |
Pギア(パワーギア)の特徴は、巻き取り長さが64cmと短く、細かな誘いとフォールを繰り返すジグ単の釣りに適しています。ハンドル長も40mmと短めで、手首の微細な動きでアクションをつけやすい設計です。
アジングに使うのは向いていないと思われる。積極的に賛同はしないが、やはり軽さ=感度である面は否定できないので、重いというネガティブな面が前に出てしまう。一方、小型プラグを巻く釣りやライトワインドなんかには手元重心が程よく感じられて、アングラーの助けになると思われる。
この引用は重要なポイントを示しています。ジグ単メインであれば、実は24セルテートはベストチョイスではないかもしれません。しかし、プラグやワインド系の釣りでは「手元重心」が活きてきます。これは後述するタックルバランスの話にもつながります。
一方、Hギア(ハイギア)の特徴は、巻き取り長さが76cmとやや長く、プラグやフロート、キャロといった遠投系のリグに適しています。ハンドル長も45mmと長めで、安定した巻き取りが可能です。
実際のフィールドでの使い分けとしては、以下のような基準が考えられます:
✅ Pギアを選ぶべき人
- 街灯下での30cmまでの数釣りがメイン
- ジグヘッド1g以下の軽量リグを多用
- 細かなシェイクとフォールを繰り返す釣り方
- 近距離戦(30m以内)が中心
✅ Hギアを選ぶべき人
- 30cm以上の良型アジも視野に入れる
- フロートやキャロで遠投する機会が多い
- プラグやメタルジグも使いたい
- 広範囲をテンポよく探りたい
一般的には、アジング以外にメバリングもやりたい、あるいは多目的に使いたいという方にはHギアがおすすめされることが多いです。ただし、「慣れ」の要素も大きく、どちらを選んでも使い込んでいけば対応できるようになります。
個人的な見解としては、24セルテートの剛性を活かすなら、むしろHギアで積極的に良型を狙うスタイルの方が、このリールの真価を発揮できるのではないかと考えます。Pギアで繊細なジグ単をやりたいなら、より軽量なエアリティやルビアスの方が理に適っているかもしれません。
24セルテートの自重170gはアジングロッドとの相性が良好
「170gは重い」という先入観がある方も多いでしょうが、実はアジングロッドとの組み合わせ次第では、むしろベストバランスになることがあります。これが24セルテートの面白いところです。
近年のアジングロッドは軽量化が著しく、50g台、60g台のロッドも珍しくありません。例えば宵姫爽53FL(46g)、月下美人AIR 510UL-S(42g)、コルトUX(40g台)などです。これらの超軽量ロッドに135gや145gのリールを合わせると、確かに「タックル全体の軽さ」は実現します。
しかし、ここにタックルバランスの落とし穴があります。
📐 タックルバランスの基本原理
軽量ロッド × 軽量リール = 先重りしやすい(ティップ側が重く感じる)
軽量ロッド × やや重めリール = 手元重心になり操作性向上
重めロッド × 軽量リール = 手元が軽すぎてバランス悪化
重さよりもバランスが大事とかという意見もありましたが、今の現行機で重たいのあるのかな?古いリールでテストしたロッドだからバランス的に重たいロッドになったんじゃないのかな?とも思う訳ですよ(苦笑)
この指摘は非常に鋭いものです。つまり、最新の軽量ロッドは軽量リールを前提に設計されているため、あえて重めのリールを選ぶメリットが薄れている可能性があります。しかし逆に、少し古めのロッドや、ある程度の自重があるロッド(60g〜80g)を使っている場合は、170gのセルテートが絶妙にマッチすることがあるのです。
実際のインプレでも、以下のような報告があります:
一方でロッドと合わせると不思議と重量感は消える。ハッキリと手元重心を感じることができる。これがエアドライブデザインの力…?イグジストやエアリティではあまり感じられなかった面である。
「ロッドと合わせると重量感が消える」というのは、まさに手元重心が実現している証拠です。リール単体では170gと重く感じても、ロッドに装着してキャストやリトリーブの動作をすると、むしろ操作性が高まるのです。
具体的にどのようなロッドとの相性が良いかというと:
🎣 24セルテート2000と相性が良いロッド例
- 全長6ft前後以上のやや長めのロッド
- 自重60g〜80gのミドルクラス
- ソリッドティップよりチューブラーティップ
- プラグやキャロも扱えるML〜Lクラス
逆に、5ft台の超ショートロッドや、UL(ウルトラライト)クラスの繊細なロッドには、やはり軽量リールの方が適しているでしょう。
もう一つ重要なのが「疲労度」の問題です。確かに軽いタックルほど長時間使っても疲れにくいのは事実ですが、手元重心がしっかりしていると、むしろ余計な力が入らず、結果的に疲れにくいという側面もあります。ティップ側が重いと、常にロッドを支えるために前腕に力が入り続けます。手元が適度に重いと、リールシートの上に手を添えるだけで自然とバランスが取れるのです。
ただし、これには個人差があり、実際に釣具店で試してみるのがベストです。可能であれば、自分が使っているロッド(または購入予定のロッド)を持参して、24セルテートを装着させてもらい、店内で軽く振ってみることをおすすめします。
エアドライブデザイン搭載でライトゲームの操作性が向上
24セルテートには、ダイワの最新技術であるエアドライブデザインが全面的に採用されています。これは単なるマーケティング用語ではなく、実際の使用感に直結する重要な機能群です。
🔧 エアドライブデザインの4大要素
要素 | 効果 | アジングへの影響 |
---|---|---|
エアドライブローター | 軽量化と剛性維持、巻き感度向上 | アタリの感知がより明確に |
エアドライブベール | 33%軽量化、ライン移動スムーズ化 | キャスト時のライン放出が良好 |
エアドライブスプール | レスポンス向上、ドラグ性能改善 | フッキング後の追従性アップ |
エアドライブシャフト | 摩擦抵抗ゼロ、パワー伝達効率向上 | 巻き出しの軽さと滑らかさ |
特にエアドライブローターの恩恵は大きいです。従来のセルテートでは金属ローターが主流でしたが、24セルテートでは強化樹脂ZAIONを使用し、大幅な軽量化を実現しながら必要な剛性は確保しています。
エアドライブローターの使用により19と比べると巻きが進化している。ローターバランスが向上し、微妙なブレが目立ちにくくなった。
出典:アジングで24セルテート2000番代使われる予定、使ってる方感想聞かせてください
このローターバランスの向上は、実は非常に重要です。リールを巻いた時に微細な「ブレ」があると、それがノイズとなってアジの繊細なアタリを感じ取りにくくなります。ローターブレが軽減されることで、水中の情報がクリアに手元に伝わるようになるのです。
また、エアドライブベールも見逃せません。従来より細径化されながら強度は維持されており、ライン放出時の抵抗が減少します。これは飛距離に直結するだけでなく、軽量ジグヘッドのキャスト時に「スッと飛んでいく感覚」を得られます。
エアドライブスプールは、特にドラグ性能に影響します。24セルテートには「ATD TYPE-L」というドラグシステムが搭載されていますが、これは従来のATDよりも初動レスポンスが向上したタイプです。アジの小さなアタリでフッキングした瞬間、ドラグがスムーズに作動してラインブレイクを防ぎます。0.3号以下の細糸を使うアジングでは、このドラグ性能の良し悪しがランディング率に直結します。
エアドライブシャフトは、メインギアの回転をピニオンギアに伝える部分の摩擦を極限まで減らす技術です。これにより、巻き出しが非常に軽く、かつスムーズになります。デッドスローで巻く時やストップ&ゴーを繰り返す時に、この恩恵を強く感じられるでしょう。
実際のインプレでは、以下のような評価が見られます:
前作より「巻き感度」が飛躍的に向上。エリアトラウトでのスプーニングやアジングでのジグ単などの非常に繊細な釣りでも、魚の前アタリをより明確に感じられるようになりました。
巻き感度の向上は、単に「感じやすくなった」というだけでなく、「前アタリから本アタリまでの間に追加のアクションを入れられる」という実釣上のメリットにつながります。アジは好奇心旺盛な魚ですが、一度口を使って違和感を感じると素早く離れてしまいます。前アタリの段階で察知できれば、シェイクを止めてフォールさせるなど、追い食いさせるための対応ができるのです。
ただし、エアドライブデザインはイグジストやエアリティにも搭載されている技術であり、セルテート固有のものではありません。セルテートの特徴は、エアドライブデザインの恩恵を受けながらも、アルミボディによる剛性を犠牲にしていない点にあります。
モノコックボディ採用で小型番手の剛性が大幅改善
モノコックボディは、24セルテートの重要な特徴の一つですが、実は19セルテートの時点で既に採用されていた技術です。しかし、19セルテートには2000番台がラインナップされていなかったため、小型番手でのモノコックボディ採用は24セルテートが初となります。これは非常に大きな意味を持ちます。
従来のスピニングリールは、ボディとボディカバーを別々に作り、ネジで固定する構造でした。この構造には以下のような弱点がありました:
❌ 従来型ボディの弱点
- つなぎ目部分から「たわみ」が発生
- 防水性が不十分で浸水リスクあり
- ネジ穴が必要なため内部スペースが制限される
- 結果としてギアサイズが小さくなり耐久性低下
これに対し、モノコックボディは以下のような構造になっています:
✅ モノコックボディの利点
- ボディとカバーが一体化(ワンピース構造)
- たわみが大幅に減少し、剛性向上
- 防水性が飛躍的に向上
- ネジ穴が不要になり、より大きなギアを搭載可能
- 軽量化と強度向上を同時実現
モノコックボディは前作にも搭載された機能なので、ここで取り上げるのには疑問を持つ方も多いかもしれません。しかし、前作の19セルテートに2000番台の小型番手は無く、ラインナップされていた16セルテートにはそもそもモノコックボディが搭載されていませんでした。よって、セルテート小型番手としては今回が初となるモノコックボディというわけです。
この指摘は非常に重要です。つまり、アジングで使う2000番台において、モノコックボディの恩恵を受けられるセルテートは24が初めてなのです。16セルテート2004を長年愛用してきたアングラーにとっては、まさに「待望のアップグレード」と言えるでしょう。
モノコックボディがアジングにもたらす具体的なメリットは以下の通りです:
- 巻き上げ時のパワーロス軽減
ボディのたわみが少ないため、ハンドルを回した力が効率的にスプールの回転に変換されます。特に良型のアジが掛かった時、強引に巻き上げる際の安心感が違います。 - 防水性向上による長期使用の安心感
アジングは夜釣りが多く、夜露や小雨に晒されることもあります。モノコックボディの高い防水性により、内部への浸水リスクが大幅に減少し、メンテナンス頻度を抑えられます。 - 大型ギア搭載による耐久性向上
内部スペースが広がったことで、より大きく厚いギアを搭載できます。これは長期使用時のギア摩耗を遅らせ、「10年使える」と言われるセルテートの耐久性の源となっています。
実際の使用者からは、以下のような評価も見られます:
剛性・機能を両立する合理的な機能により、スペックは劇的に変化。16セルテートとほぼ同等スペックである10セルテート2004の自重は220gであったのに対し、24セルテートFCLT2000S-Pは170gと50gの軽量化に成功しています。
50gの軽量化は、モノコックボディだけの成果ではありませんが、大きな要因の一つです。従来は複数のパーツとネジで構成されていた部分が、一体成型によってシンプルかつ軽量になったのです。
ただし、モノコックボディにも注意点があります。一体成型のため、万が一ボディ部分が破損した場合、修理が困難または高額になる可能性があります。とはいえ、通常の使用で破損することはまず考えられないため、過度な心配は不要でしょう。
アジング用リールとしての優先度は軽量系より低めだが独自の魅力あり
ここまで24セルテート2000の特徴を見てきましたが、正直に言えば、「純粋なアジング専用機」として考えた場合、24セルテートは必ずしも最優先の選択肢ではありません。これは性能が劣っているという意味ではなく、アジングというジャンルの特性上、より軽量なリールの方が理に適っている場面が多いからです。
実際のインプレ記事でも、以下のような率直な評価が見られます:
正直いってアジングとの相性は良くありませんが、タックルバランス調整用など特定の用途では活路アリ。アジングリールの新調を検討されている方は、チェックしていってください。
出典:バランス調整におすすめ?24セルテートのアジング番手まとめ
「相性は良くない」という表現は少し厳しく聞こえるかもしれませんが、これは軽量化競争が過熱している現代のアジングシーンにおける客観的な評価です。多くのアジンガーは、以下のようなリールを優先的に選択します:
🏆 アジングで人気の軽量フィネス系リール
メーカー | リール名 | 参考実売価格 | 2000番クラスの自重 |
---|---|---|---|
ダイワ | イグジストSF | 8〜9万円台 | 135g |
ダイワ | 23エアリティ | 5万円台 | 145g |
ダイワ | 20ルビアス | 3万円台 | 150g |
ダイワ | 23月下美人 | 2万円台 | 165g |
シマノ | 23ヴァンキッシュ | 5万円台 | 145g |
シマノ | 20ヴァンフォード | 2万円台 | 150g |
シマノ | 21ソアレXR | 2万円台 | 155g |
これらのリールと比較すると、24セルテートの170gは確かに重い部類に入ります。特にイグジストSFとは35gもの差があり、これはジグヘッド1個分よりも重い差です。
しかし、ここで重要なのは「用途の違い」です。24セルテートが真価を発揮するのは、以下のようなシチュエーションです:
🎯 24セルテートが活きる場面
- 先重りロッドとのバランス調整
軽量化の過程で先重りしてしまったロッド(特に少し古いモデル)に、あえて重めのリールを合わせることで、手元重心を実現します。 - 小磯やテトラでのタフな釣り
足場が悪い場所では、リールをぶつけたり落としたりするリスクがあります。アルミボディのセルテートなら、多少の衝撃では壊れません。 - 大型の外道対策
30cm以上のアジや、シーバス、根魚などの外道がヒットしても、剛性とドラグ性能で安心してファイトできます。 - プラグやライトワインドとの併用
ジグ単だけでなく、小型プラグやワインド系のアクションにも対応したい場合、手元重心が活きます。
アジングで使うのは向いていないと思われる。積極的に賛同はしないが、やはり軽さ=感度である面は否定できないので、重いというネガティブな面が前に出てしまう。一方、小型プラグを巻く釣りやライトワインドなんかには手元重心が程よく感じられて、アングラーの助けになると思われる。
この評価は非常にバランスが取れています。つまり、ジグ単でのデッドスローや超繊細な誘いをメインとするなら、軽量リールの方が有利。しかし、巻きの釣りやアクション重視の釣りなら、セルテートの重さがむしろプラスに働くのです。
また、「デザインが好き」という理由でセルテートを選ぶのも、決して悪い選択ではありません。釣りは趣味であり、モチベーションを保つことも重要です。気に入った道具を使うことで釣行回数が増えるなら、それは結果的に釣果向上にもつながります。
デザインが好みや「ギガアジ狩り」あたりでしょうか。前者に関しては、釣りのモチベに関わる部分です。「24セルテート」の美しいデザインに惚れてしまったなら、軽さを犠牲にしてでも見た目が好きなリールを使うってのはぜんぜんアリだと思います。
出典:バランス調整におすすめ?24セルテートのアジング番手まとめ
個人的な見解としては、アジング初心者には24セルテートをいきなり薦めることはしません。まずは23レガリスや21ソアレXRなど、2万円前後の軽量リールで基本を学び、「もっと剛性が欲しい」「タックルバランスを改善したい」と感じた段階で、24セルテートを検討するのが良いでしょう。
セルテート2000をアジングで使う際の実践的なポイント
ここからは、実際に24セルテート2000をアジングで使用する際の具体的なポイントや、競合モデルとの比較について詳しく見ていきます。
- タックルバランス調整用として24セルテートが重宝される理由
- 巻き感度が飛躍的に向上しアタリを捉えやすい
- ローター形状の改善でライン噛み込みトラブルが激減
- 23エアリティや24ルビアスとの比較で見える24セルテートの立ち位置
- シマノ24ツインパワーとの違いは剛性と耐久性
- 実売価格4万円台は長期使用を考えればコスパ良好
- まとめ:セルテート2000でアジングを楽しむための総括
タックルバランス調整用として24セルテートが重宝される理由
24セルテートの「重さ」を逆手に取った活用法として、最も注目されているのがタックルバランス調整です。これは近年のアジングロッドの軽量化が進んだことで、新たに生まれたニーズとも言えます。
現在のアジングロッド市場では、軽量化競争が激化しています。ロッド単体で40g〜60g台という製品が次々と登場し、「軽ければ軽いほど良い」という風潮があります。しかし、この軽量化には思わぬ副作用がありました。
近年のアジングロッドは軽量化合戦が過熱気味になっていて、軽さを追求するあまり先重り気味のバランスになっている機種も少なくありません。
出典:バランス調整におすすめ?24セルテートのアジング番手まとめ
ロッドの軽量化は主にブランクス(竿本体)の軽量化で実現されますが、ガイドやグリップなどの重量は大きく変わりません。そのため、相対的にティップ側(穂先側)の重量比率が高くなり、結果として先重りが発生するのです。
🔄 先重りがもたらす問題点
- ロッドを水平に保つために常に手首や前腕に力が入る
- 長時間の釣行で疲労が蓄積しやすい
- 繊細なアクションをつけにくい
- アタリの感度が相対的に低下する
これを解決する方法として、以下のような対策が取られてきました:
📝 従来のバランス調整方法
- リールにバランサーウェイトを追加
- リアグリップ付近に鉛シールを貼る
- あえて重めのリールを選択
24セルテートは、まさに「あえて重めのリールを選択」という選択肢を、高性能なまま実現してくれます。重量は170gですが、性能は最新のエアドライブデザインを搭載しており、「ただ重いだけのリール」ではありません。
実際のユーザーからは、以下のような評価があります:
先重りを回避するための策として、重めのリールを合わせたり、リールにバランサーをつけたり、リアグリップ付近に鉛シールを張ったり、といったやり方があります。「24セルテート」は、重めのリールを合わせる枠で重宝されそうなのです。
出典:バランス調整におすすめ?24セルテートのアジング番手まとめ
具体的に、どのようなロッドとの組み合わせでバランス調整が有効なのか、いくつか例を挙げてみます:
🎣 24セルテートでバランスが改善されやすいロッド例
ロッドタイプ | 具体例 | 改善効果 |
---|---|---|
6ft後半〜7ft台の軽量ロッド | 月下美人AIR 711M-T(64g)など | ○○ 手元重心で操作性大幅向上 |
5ft台だが先重りするロッド | 旧型ソルティーアドバンスなど | ○ バランスが中立に近づく |
カーボン含有率99%の張りのあるロッド | 宵姫華など | ○○ ブレが少なく感度向上 |
チューブラーティップのパワーモデル | コルト各種のMLクラス | ○○○ 巻きの釣りで最適化 |
特に効果的なのは、全長6.5ft以上で自重60g台のロッドとの組み合わせです。このクラスのロッドは遠投性能を重視しており、先重りしやすい傾向があります。そこに170gのセルテートを合わせることで、リールシート付近に重心が来て、非常にバランスの良いタックルが完成します。
また、古いロッドを現役で使い続けている方にも、セルテートは有効な選択肢です。
けど、昔のロッドは、昔の重たいリールでテストしてるから、当然最新リールを付けちゃうとなんかしっくりこないと言うか・・・重たいのに慣れちゃったんですよね笑
この「昔のロッド」というのは、例えば10年以上前のアジングロッドや、当時は最先端だったモデルです。リアルクレセント611などがその代表例で、当時は200g前後のリールと組み合わせることが前提だったため、現代の軽量リールでは明らかにバランスが崩れます。
そうした「名竿」を手放したくないという方にとって、24セルテートは新たな選択肢となります。最新の性能を持ちながら、昔のロッドともマッチする重量。これは一種のタイムカプセル的な魅力とも言えるでしょう。
ただし、バランス調整目的で選ぶ場合でも、実際に試してみることが重要です。釣具店で実物を手に取り、自分のロッドに装着してみて、実際のバランスを確認することを強くおすすめします。人によって「ちょうど良い」と感じるバランスは異なるため、ネット上の情報だけで判断するのはリスクがあります。
巻き感度が飛躍的に向上しアタリを捉えやすい
24セルテートで最も評価が高いポイントの一つが、巻き感度の向上です。これは19セルテートとの比較でも顕著で、エアドライブデザインの効果が如実に表れている部分です。
「感度」というと、多くの人は「軽さ」を連想するかもしれません。確かに軽量なタックルほど、微細な振動を感じ取りやすいのは事実です。しかし、感度には大きく分けて2種類あります:
📊 リールの感度の種類
- 手感度(ハンドリング感度):手元で直接感じる振動や抵抗の変化
- 目感度(ビジュアル感度):ラインの動きやティップの変化を視覚で捉える
軽量リールは手感度に優れますが、24セルテートが得意とするのは巻き感度という、手感度の中でも特に巻き取り時の情報をキャッチする能力です。
エアドライブデザインによりリトリーブがより軽くなり、巻き感度が向上しているといえます。エリアトラウトでのスプーニングやアジングでのジグ単などの非常に繊細な釣りでも、魚の前アタリをより明確に感じられるようになりました。
巻き感度が向上すると、具体的に以下のようなメリットがあります:
✅ 巻き感度向上のメリット
- 前アタリの感知精度向上
アジが興味を持ってルアーに近づいた瞬間、わずかな水流の変化を感じ取れます。 - 海藻や海底の変化の把握
ジグヘッドが海藻に触れた瞬間や、ボトムの質(砂、泥、岩)の違いが明確に分かります。 - リトリーブスピードの微調整が容易
巻きの抵抗を感じながら、その日のアジの活性に合わせた最適なスピードを見つけやすくなります。 - プラグのアクション確認
小型プラグを使用する際、ちゃんとアクションしているか、バランスを崩していないかを手元で確認できます。
特にアジングで重要なのが「前アタリ」の感知です。アジは警戒心が強い魚で、いきなりガブリと食いつくことは少なく、まずは様子見でルアーに近づき、ツンツンと触ってから本気で捕食するかを判断します。
この「ツンツン」の段階で気づけるかどうかが、フッキング率を大きく左右します。前アタリを感じたら、追加のシェイクを控えてフォールに移行する、あるいは逆に小刻みなシェイクで誘い続けるなど、状況に応じた対応が可能になります。
実際のインプレでは、以下のような具体的な評価も見られます:
ローターブレが皆無!ライトゲームは非常に繊細な釣りです。実釣してみないと気付かないことも多いです。しかし、部屋でリールを巻いただけでもわかるくらいの改善がされているのがリトリーブ時のローターブレ。
ローターブレとは、リールを巻いた時にローターの重量バランスの偏りによって生じる微細な「ブレ」のことです。これがあると、水中からの情報がノイズに埋もれてしまい、本当に必要な情報(アジのアタリや地形変化)を感じ取りにくくなります。
24セルテートのエアドライブローターは、このブレを極限まで減らすことに成功しています。部屋で巻いただけで分かるレベルの改善というのは、実釣でははるかに大きな差として体感できるはずです。
また、巻き感度は剛性との相乗効果も見逃せません。ボディが柔らかい(たわむ)リールでは、巻き上げ時にエネルギーの一部がボディのたわみに吸収されてしまい、水中の情報が減衰します。しかし、モノコックボディ×アルミ素材のセルテートでは、情報がダイレクトに伝わってきます。
🔬 剛性が巻き感度に与える影響の比較
リールタイプ | ボディ素材 | 剛性 | 巻き感度 | 該当モデル例 |
---|---|---|---|---|
超軽量型 | カーボン樹脂 | △ | ○ | エアリティ、ヴァンキッシュ |
バランス型 | マグネシウム | ○ | ○○ | ルビアス、イグジスト |
剛性型 | アルミニウム | ○○○ | ○○○ | セルテート、ツインパワー |
この表からも分かるように、セルテートは剛性型に分類され、巻き感度においては最高レベルの評価を得られます。ただし、これは「巻いている時の感度」であり、「フォール中の感度」や「ラインを張らずに待つ時の感度」とは別の話です。
個人的な見解としては、巻き感度が重要になるのは以下のような釣り方をする場合です:
🎣 巻き感度が特に重要な釣り方
- デッドスロー巻きでアジを誘う
- プラグやスプーンを使用する
- ボトムを這わせる釣り(ズル引き)
- キャロやフロートを使った遠投からの巻き
逆に、ジグヘッドをフリーフォールさせて、ラインの変化だけで合わせる釣り方の場合は、むしろ軽量リールの方が有利かもしれません。自分の釣りスタイルと照らし合わせて、巻き感度の重要度を判断してください。
ローター形状の改善でライン噛み込みトラブルが激減
地味ですが非常に重要な改善点として、ローター形状の変更があります。これは実釣におけるストレス軽減に直結する部分で、多くのユーザーが「これだけでも買い替える価値がある」と評価しているポイントです。
19セルテートまでのローター形状は、デザイン性を重視した複雑な形状で、ところどころに段差や溝がありました。見た目はカッコ良いのですが、この形状には大きな欠点がありました。
❌ 旧型ローターの問題点
- ルアー交換時にラインを緩めると、ローター部分にラインが入り込む
- ラインシステムを組む際に、ラインが挟まってしまう
- 特に細いPEやエステルラインで頻発
- ラインにダメージが入り、強度低下やトラブルの原因に
19セルテートではローター部にラインが挟まってしまうトラブルが起きやすく、ストレスを感じることもありました。しかし、今回の24セルテートのローターは極めて段差が少ないシームレスな形状へと変更。
出典:待望の2000番台!24セルテートFC LT2000S-Pをインプレ
このトラブルは、アジングのように頻繁にルアーを交換する釣りでは特にストレスになります。夜釣りで視認性が悪い中、ラインが噛み込んでいることに気づかずキャストしてしまうと、最悪の場合ラインブレイクにつながります。
24セルテートでは、ローター形状が大幅に見直されました:
✅ 新型エアドライブローターの特徴
- つるっとした球体に近い滑らかな形状
- ラインが接触する部分に段差がほとんどない
- ローターがボディから少し出っ張った設計でライン噛み込み防止
- 視覚的にもシンプルでスタイリッシュ
実際の使用感として、以下のような評価があります:
ローター形状の変更により、ライン食い込みからの解放。従来のローター形状の食い込み易さは非常にストレスだったので、個人的にホントに待ち望んでいた改善です。
特に、PE0.3号やエステル0.3号といった極細ラインを使用するアジングでは、この改善の恩恵は計り知れません。ライン噛み込みによるダメージは外見では分かりにくく、知らないうちに強度が低下していることもあります。尺アジがヒットした瞬間にラインブレイク…というのは、ライントラブルが原因であることも少なくありません。
また、フロロカーボンのリーダーを結束する際も、従来はローターに干渉しないよう注意が必要でしたが、新型ローターではその心配がほぼなくなりました。これは地味ですが、釣行のストレス軽減に大きく貢献します。
ローター形状の改善は、19セルテートと24セルテートを並べて比較すると一目瞭然です:
🔄 ローター形状の変化(19→24)
部位 | 19セルテート | 24セルテート |
---|---|---|
表面 | 溝や段差あり | シームレスで滑らか |
厚み | 薄型デザイン | やや厚みがある |
ボディとの位置関係 | ボディと面一 | ボディから少し突出 |
ライン噛み込み頻度 | 高い(特に細糸) | ほぼなし |
個人的には、この改善だけでも24セルテートへの買い替えを検討する価値があると感じます。特に夜釣りメインのアングラーにとって、暗闇でのライントラブルは釣果を大きく左右します。トラブルの度に照明を取り出し、ラインを確認し、場合によっては結び直す…という時間は、貴重な釣りの時間を削ることになります。
また、初心者にとっても、ライントラブルが減ることは釣りへの集中力を保つ上で非常に重要です。トラブル続きだとモチベーションが下がり、釣り自体が嫌になってしまうこともあります。その意味で、24セルテートのローター形状改善は、すべてのアングラーにとってプラスと言えるでしょう。
23エアリティや24ルビアスとの比較で見える24セルテートの立ち位置
ここでは、ダイワの同価格帯・同性能帯のリールと24セルテートを比較し、それぞれの特性と選ぶべき基準を明確にしていきます。
まず、価格帯と重量で整理すると以下のようになります:
💰 ダイワ製アジング向けリールの価格・重量マトリクス(2000番クラス)
モデル名 | 実売価格 | 自重 | コンセプト |
---|---|---|---|
23レガリス | 約9,000円 | 175g | エントリー向け高コスパ |
23月下美人 | 約18,000円 | 165g | ライトゲーム専用エントリー |
24ルビアス | 約33,000円 | 145g | 軽量&高性能バランス型 |
24セルテート | 約44,000円 | 170g | 剛性&耐久性重視型 |
23エアリティ | 約51,000円 | 130〜145g | 超軽量フィネス特化型 |
22イグジスト | 約80,000円 | 135g | 最高峰オールラウンダー |
この表から見えてくるのは、24セルテートの独特なポジションです。価格は4万円台とミドルハイクラスでありながら、自重は170gと比較的重め。これは他のモデルとは明確に異なる「剛性重視」のコンセプトが反映されています。
24ルビアスとの比較
24ルビアスは、軽量性と剛性のバランスを追求したモデルです。ボディ素材に強化樹脂ZAIONを採用し、145gという軽さを実現しながら、必要な剛性も確保しています。
項目 | 24ルビアス | 24セルテート | 優位性 |
---|---|---|---|
自重 | 145g | 170g | ルビアス |
ボディ素材 | 強化樹脂ZAION | アルミニウム | セルテート |
ローター素材 | 強化樹脂ZAION | 強化樹脂ZAION | 同等 |
価格 | 約33,000円 | 約44,000円 | ルビアス |
剛性感 | 中程度 | 高い | セルテート |
テクノロジーは同等ですが、ボディ素材が異なり『24セルテート』は多少自重を犠牲にして剛性を最大限に高めています。
出典:ダイワ24セルテート アジング2000番手はどっちがおすすめ?
この比較から、以下のような選択基準が導き出せます:
✅ 24ルビアスを選ぶべき人
- 軽量性を最重視(145gの軽さが魅力)
- 繊細なジグ単メインのアジング
- 価格を1万円抑えたい
- オールラウンドに使いたい
✅ 24セルテートを選ぶべき人
- 剛性と耐久性を最重視
- 大型アジや外道も視野に入れる
- タックルバランス調整が必要
- 長期使用(10年レベル)を前提とする
23エアリティとの比較
23エアリティは、ダイワの軽量リールの最高峰です。マグネシウム製ボディにより、軽さと剛性を高次元で両立しています。
項目 | 23エアリティ | 24セルテート | 優位性 |
---|---|---|---|
自重(LT) | 145g | 170g | エアリティ |
自重(SF) | 130g | – | エアリティ |
ボディ素材 | マグネシウム | アルミニウム | 一長一短 |
価格 | 約51,000円 | 約44,000円 | セルテート |
軽さ特化度 | 最高レベル | 中程度 | エアリティ |
マグシールドラインローラー | 搭載(LTのみ) | 非搭載(FC除く) | エアリティ |
『23エアリティ』は、ボディ素材に高価なマグネシウムを使用することで、軽量化を図りつつ剛性も兼ね備えています。
出典:ダイワ24セルテート アジング2000番手はどっちがおすすめ?
マグネシウムは、アルミよりも軽く、強化樹脂よりも剛性が高いという「いいとこ取り」の素材ですが、その分価格が高くなります。エアリティが5万円を超えるのはこのためです。
素材の特性を整理すると:
🔬 素材特性の比較
素材 | 剛性 | 軽さ | 価格 | 採用リール |
---|---|---|---|---|
アルミニウム | ○○○ | △ | ○ | セルテート、ツインパワー |
マグネシウム | ○○ | ○○ | ✕ | エアリティ |
強化樹脂ZAION | ○ | ○○○ | ○○ | ルビアス、イグジスト |
この比較から、選択基準は以下のようになります:
✅ 23エアリティを選ぶべき人
- 予算5万円以上を許容できる
- 軽さを最重視(特にSFシリーズの130gに魅力を感じる)
- 繊細なジグ単がメインスタイル
- マグシールドラインローラーが欲しい
✅ 24セルテートを選ぶべき人
- 予算は4万円台に抑えたい
- 軽さよりも剛性を重視
- タフな環境(磯、テトラ)での使用が多い
- アジング以外にもメバル、根魚などターゲットが多様
個人的な見解としては、純粋なアジング専用機として極めるならエアリティ、アジングを含むライトゲーム全般で長く使うならセルテートという選び方が合理的だと考えます。
また、複数のリールを使い分ける上級者の場合、「繊細なジグ単用にエアリティorルビアス、タフな状況用にセルテート」という2台体制も理想的でしょう。それぞれのリールの特性を活かした使い分けができれば、釣果は確実に向上するはずです。
シマノ24ツインパワーとの違いは剛性と耐久性
ダイワの24セルテートと同価格帯・同コンセプトのシマノリールが24ツインパワーです。両者とも「剛性重視」という共通点がありますが、その実現方法には明確な違いがあります。
📊 24セルテートと24ツインパワーのスペック比較(2000番クラス)
項目 | 24セルテート FC LT2000S-P | 24ツインパワー C2000S |
---|---|---|
自重 | 170g | 175g |
ボディ素材 | アルミニウム | アルミニウム |
ローター素材 | 強化樹脂ZAION | アルミニウム + CI4+ |
構造 | モノコックボディ | 通常構造 |
ギア | タフデジギア | マイクロモジュールギアⅡ |
ドラグ | ATD TYPE-L | リジッドサポートドラグ |
実売価格 | 約44,000円 | 約40,500円 |
最も重要な違いはローター素材です:
🔄 ローター素材による特性の違い
ダイワ24セルテート:強化樹脂ZAIONローター
- 軽量で低慣性、巻き出しが軽い
- クイックなリーリングに適している
- アジングのような「巻いて止める」動作に最適
シマノ24ツインパワー:アルミニウムローター
- 重量があり巻き上げパワーが強い
- 安定した巻き心地
- 大型魚とのパワーファイトに適している
『シマノ24ツインパワー』はローター素材がアルミニウム → 巻き上げパワーが非常に強いです。『ダイワ24セルテート』はボディ素材がアルミニウム+※モノコックボディ → 剛性・耐久性は『24ツインパワー』よりも上です。
出典:ダイワ24セルテート アジング2000番手はどっちがおすすめ?
この引用は重要なポイントを突いています。ツインパワーは巻き上げパワー重視、セルテートは剛性・耐久性重視という設計思想の違いが明確です。
アジングにおいては、以下のような違いが実釣に影響します:
⚖️ アジングにおける実釣上の違い
状況 | 24セルテート | 24ツインパワー |
---|---|---|
ジグ単での巻き出し | ○○○ 軽くクイック | ○ やや重め |
プラグの巻き | ○○ 軽快 | ○○○ 安定 |
大型アジのファイト | ○○ 十分 | ○○○ 強力 |
フロート・キャロ遠投 | ○○ 問題なし | ○○○ 安定感抜群 |
タックルバランス | ○○ 軽めロッド向き | ○ さらに軽めロッド向き |
もう一つの大きな違いがモノコックボディの有無です。セルテートはモノコックボディ採用により、ボディの防水性とたわみにくさで優位に立っています。ツインパワーも十分な剛性を持っていますが、長期使用(5年、10年レベル)を考えた場合、モノコックボディの優位性は無視できません。
実際のユーザー評価でも、この点が言及されています:
両者、メーカーが違いますが剛性に力を入れているリールで大きな違いはローター素材です。
出典:ダイワ24セルテート アジング2000番手はどっちがおすすめ?
選択基準としては、以下のように整理できます:
✅ 24セルテートを選ぶべき人
- ジグ単メインで巻き出しの軽さを重視
- 軽量ロッド(50〜70g)とのバランスを取りたい
- 長期使用(10年レベル)を前提としている
- ダイワのドラグ性能(ATD)が好み
✅ 24ツインパワーを選ぶべき人
- プラグやキャロなど巻きの安定性を重視
- やや重めのロッド(70〜90g)を使用
- 巻き上げパワーを優先したい
- シマノのギア音が好き
- 少しでも価格を抑えたい(約3,500円安い)
個人的には、純粋なアジングだけを考えるなら24セルテートの方が適していると感じます。アジングの基本は「巻いて止める」という動作の繰り返しで、その際の軽快さはセルテートに軍配が上がります。一方、アジング以外にメバル、シーバス、エギングなど多目的に使うなら、ツインパワーの安定感とパワーが活きる場面も多いでしょう。
また、メーカーの好みやこれまで使ってきたリールとの統一感も選択要素になります。「ずっとダイワを使ってきた」「シマノのドラグ音が好き」といった感覚的な部分も、道具選びにおいては重要です。釣りは趣味ですから、自分が愛着を持てるものを選ぶことも、長く楽しむための秘訣と言えるでしょう。
実売価格4万円台は長期使用を考えればコスパ良好
24セルテートの実売価格は約44,000円前後(番手により若干の差あり)です。この価格をどう評価するかは、購入者の価値観によって大きく分かれるポイントです。
まず、アジングリールとしては決して安い部類ではありません。エントリーモデルなら1万円以下、ミドルクラスでも2〜3万円で購入できる中、4万円超えは「高級リール」の部類に入ります。
しかし、**長期使用を前提とした「生涯コスト」**で考えると、評価は変わってきます。
💰 リールの生涯コスト試算(10年使用を想定)
リールクラス | 購入価格 | 想定寿命 | 10年間の総コスト | 年間コスト |
---|---|---|---|---|
エントリー(1万円) | 10,000円 | 3年 | 約33,000円(3回買い替え) | 3,300円 |
ミドル(3万円) | 30,000円 | 5年 | 約60,000円(2回買い替え) | 6,000円 |
ミドルハイ(4万円) | 44,000円 | 10年 | 44,000円(買い替えなし) | 4,400円 |
ハイエンド(8万円) | 80,000円 | 10年以上 | 80,000円 | 8,000円 |
※メンテナンス費用は含まず。使用頻度を年間30〜50釣行と仮定。
この試算から見えるのは、4万円台のセルテートは**「年間コスト」で考えるとミドルクラスより安い**という事実です。もちろん、これはセルテートが本当に10年持つという前提に立っていますが、歴代セルテートユーザーの声を見る限り、その耐久性は実証済みと言えます。
10年使えるリールが欲しければセルテートを買いなさい。24セルテートが出た時に、10.13セルテートを使われてた人がいかに多かったか笑
実際に、10年以上前の10セルテートや13セルテートを現役で使い続けている人は非常に多く見られます。これは単に「壊れない」というだけでなく、「性能の劣化が少ない」ことも意味しています。
セルテートが長持ちする理由は、以下のような設計思想にあります:
🛡️ セルテートの耐久性を支える要素
- アルミボディ:樹脂系と異なり経年劣化しにくい
- モノコックボディ:防水性が高く内部への浸水を防ぐ
- タフデジギア:特殊表面処理により摩耗に強い
- マグシールド:(FCを除く)塩水や砂塵の侵入を防ぐ
これらの要素により、適切なメンテナンスさえ行えば、10年どころか15年、20年と使い続けることも可能です。実際、初代セルテート(2004年発売)を今でも現役で使っているという報告も見られます。
もう一つの視点として、買い替えのストレスや手間も考慮すべきです。エントリーモデルを3年ごとに買い替えるということは:
❌ 頻繁な買い替えのデメリット
- リールの癖を覚え直す必要がある
- 毎回、ライン巻き直しの手間がかかる
- 古いリールの処分や売却の手間
- 買い替えタイミングの見極めが難しい
- トータルで見ると手間と時間のコストが高い
一方、10年同じリールを使い続けるということは:
✅ 長期使用のメリット
- リールの特性を完全に把握できる
- メンテナンスのタイミングが分かる
- 愛着が湧き、釣りのモチベーション向上
- 結果的に時間とお金の節約
特に、アジングは繊細な釣りで、リールの癖(巻き始めの感触、ドラグの出方、ベールの返り方など)を熟知していることが釣果に直結します。同じリールを長く使うことで、道具が身体の一部のように感じられるようになります。
ただし、4万円という価格がすべての人にとって「安い」わけではありません。以下のような方には、無理にセルテートを勧めることはしません:
⚠️ セルテート購入を慎重に検討すべき人
- アジングを始めたばかりで続けるか分からない
- 年間の釣行回数が10回未満
- 複数の釣りジャンルに投資したい
- とにかく軽量リールが欲しい
こうした方には、まず23レガリス(約9,000円)や21ソアレXR(約20,000円)で経験を積み、「もっと良いリールが欲しい」と感じた段階でセルテートを検討することをおすすめします。
逆に、以下のような方には、4万円という価格は決して高くないと断言できます:
✅ セルテートを買うべき人
- 年間30回以上の釣行を予定
- アジングを5年、10年と続けていく意志がある
- タックルにこだわりがあり、良いものを長く使いたい
- 過去にエントリーモデルを使って物足りなさを感じた
個人的な見解としては、本気でアジングに取り組むなら、最初から良いリールを買うのも一つの選択だと考えます。エントリーモデルで始めて、物足りなくなって買い替えて…を繰り返すより、最初から満足できるリールを手にする方が、結果的に満足度も釣果も高くなる可能性があります。
もちろん、予算には限りがありますから、ロッドとのバランスも考える必要があります。例えば、ロッドに5万円、リールに4万円かけるよりも、ロッドに6万円、リールに3万円(24ルビアス)という配分の方が、トータルのバランスは良いかもしれません。
まとめ:セルテート2000でアジングを楽しむための総括
最後に記事のポイントをまとめます。
- 24セルテートFC LT2000番は、19モデルで消えた小型番手が復活し、アジング対応となった
- 自重170gは軽量リールと比較すると重めだが、モノコックボディ×アルミ素材により50gの軽量化を実現
- FC LT2000S-Pはパワーギア(巻き取り64cm)でジグ単向き、FC LT2000S-Hはハイギア(巻き取り76cm)で遠投向き
- エアドライブデザイン全搭載により、巻き感度が飛躍的に向上し前アタリを捉えやすい
- アジングリールとしての優先度は軽量系(エアリティ、ルビアス)より低めだが、独自の魅力あり
- タックルバランス調整用として重宝され、先重りする軽量ロッドに最適
- ローター形状が改善され、ライン噛み込みトラブルがほぼ解消された
- モノコックボディ採用により防水性と剛性が向上し、小型番手では初の搭載
- 24ルビアスとの違いはボディ素材(ZAION vs アルミ)で、剛性はセルテートが上
- 23エアリティはマグネシウムボディで軽さと剛性を両立するが、価格は7千円高い
- 24ツインパワーとの違いはローター素材で、セルテートは巻き出しが軽くアジング向き
- 実売価格約44,000円は高額だが、10年使用を前提とすると年間コスト4,400円で中期的にはコスパ良好
- 歴代セルテートユーザーの多さが耐久性の高さを証明しており、10年以上の使用も可能
- 剛性重視のため大型アジや外道(シーバス、メバルなど)にも対応でき、安心感が高い
- デザイン性も高くシックな色合いで所有感を満たす仕上がり
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 24セルテート2000S-Pを使ってみて(インプレ)|竿兄弟のおとじゃ
- バランス調整におすすめ?24セルテートのアジング番手(2000番)まとめ – 釣りメディアGyoGyo
- 今シーズンラストにして過去イチのアジング神回 – つり具 山陽 SANYO
- アジングで24セルテート2000番代使われる予定、使ってる方感想聞かせてください – Yahoo!知恵袋
- ダイワ24セルテート アジング2000番手はどっちがおすすめ?ツインパワーとの耐久性比較やインプレ | 瀬戸内海メバル Blog
- タックルインプレ〜ダイワ 24セルテートFC LT2000S-P | D-recollection
- 待望の2000番台!24セルテートFC LT2000S-Pをインプレ | 僕のアウトドアな部分〜Nature & Tool〜
- 24セルテートLT FC2000S-H | 【山口アジング】ほやけんちゃアジング【愛媛アジング】
- 24セルテートを実釣インプレ。じつは小型番手がすごい理由とは…… | TSURI HACK[釣りハック]
- コスパ最強のアジングリールのおすすめはこれ。本気で集めてみた。 | たにせん
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