アジングシーンに革命を起こす可能性を秘めた24ルビアスが、2024年8月にダイワから登場しました。4年ぶりのフルモデルチェンジを果たしたこのリールは、従来のルビアスシリーズから大幅な進化を遂げており、アジングを愛するアングラーたちの間で大きな話題となっています。
24ルビアスの最大の特徴は、驚異的な軽量性と高い剛性を両立させたエアドライブデザインの採用です。2000番クラスで145gという軽さを実現しながら、ザイオン素材を使用したモノコックボディにより、従来の軽量リールでは心配だった強度面も大幅に向上しています。さらに、LT・SF・STといった複数のモデル展開により、アングラーの釣りスタイルや予算に応じた選択肢が用意されている点も見逃せません。
この記事のポイント |
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✓ 24ルビアスの各モデルの特徴と選び方が理解できる |
✓ アジングに最適な番手とギア比の組み合わせが分かる |
✓ 他社製品との詳細な比較データを把握できる |
✓ 実際の使用感とコストパフォーマンスを総合評価できる |
24ルビアスとアジングの最適な組み合わせ解説
- 24ルビアスでアジングが変わる理由は軽量性と感度の向上
- アジングに最適な番手はLT2000S-Pが最有力候補
- エアドライブデザインがもたらすアジングへの恩恵は計り知れない
- STモデルとSFモデルの違いは耐久性と感度のトレードオフ
- 価格帯別で考える24ルビアスの選び方は予算次第
- ヴァンフォードとの比較で見えてくる24ルビアスの立ち位置
24ルビアスでアジングが変わる理由は軽量性と感度の向上
24ルビアスがアジングシーンに与えるインパクトは、単なるリールの軽量化以上の意味を持っています。145gという驚異的な軽さは、長時間のアジングにおける疲労軽減はもちろん、微細なアタリを感じ取る感度向上に直結する重要な要素です。
アジングにおいて感度は釣果を左右する最も重要なファクターの一つです。1g以下のジグヘッドを使用することが多いアジングでは、わずかな重量差がタックル全体のバランスに大きな影響を与えます。24ルビアスの軽量性により、ロッドが本来持つ感度性能を最大限に引き出すことができるのです。
「タックルが軽くなると人間は小さな変化を感じられるようになります。例えば手に持った100gの物が110gになった時に変化に気付くとしたら、500gを持ったときでは550gのときに気付くことになります。つまり、持つ物が重くなると変化を感じるには10gではなく50gという大きな変化が必要になります。これを『ヴェーバー・フェヒナーの法則』といいますが、釣りに当てはめるとタックルが軽いと小さな変化(アタリ)がわかるため感度が良くなるというわけです」
出典:【尺アジ率100%!?】新潟とNEWルビアスのポテンシャルが半端なかった!│ルアマガプラス
この理論に基づけば、24ルビアスの軽量性はアジングにおける感度向上に科学的な裏付けを与えることになります。実際のアジングシーンでは、潮の変化やベイトフィッシュの動き、そして最も重要なアジのバイトといった微細な変化を感じ取る必要があり、軽量タックルがもたらす感度向上は釣果に直結する要素となるのです。
さらに、24ルビアスに搭載されたエアドライブデザインは、単純な軽量化だけでなく、低慣性化による回転レスポンスの向上も実現しています。これにより、ルアーの操作に対するリールの追従性が向上し、より繊細なルアーコントロールが可能になります。アジングにおけるただ巻きやリフト&フォールといった基本的なアクションから、高度なテクニックまで、すべての動作においてレスポンスの向上を体感できるはずです。
加えて、重心がより手元に近づいたことで持ち重り感の軽減も実現されています。これは長時間の釣行において特に重要で、疲労の蓄積を抑えることで集中力の維持につながり、結果として釣果の向上に貢献するものと考えられます。
アジングに最適な番手はLT2000S-Pが最有力候補
24ルビアスのラインナップの中で、アジングに最も適した番手を選ぶとすれば、LT2000S-Pが最有力候補として挙げられます。この選択には明確な理由があり、アジングという釣りの特性を考慮した結果といえるでしょう。
📊 アジング向け24ルビアス番手比較表
番手 | 自重 | ギア比 | 巻取長さ | 適用シーン | おすすめ度 |
---|---|---|---|---|---|
LT2000S-P | 145g | 4.9 | 64cm | 軽量ジグ単全般 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
LT2000S-H | 145g | 5.8 | 76cm | フロート・キャロ | ⭐⭐⭐⭐ |
LT2500S | 150g | 5.1 | 72cm | 大型アジ狙い | ⭐⭐⭐ |
ST SF2000SS-P | 135g | 4.6 | 60cm | 超軽量ジグ単 | ⭐⭐⭐⭐ |
LT2000S-Pが最適とされる理由の第一は、パワーギアによる安定した巻き感です。ギア比4.9は、1g以下の軽量ジグヘッドを使用する際に最も威力を発揮します。ハイギアモデルでは軽量ルアーに対して巻きが軽すぎて、ルアーの存在感を失いやすくなる傾向がありますが、パワーギアならばルアーの重みを感じながら安定したリトリーブが可能です。
第二の理由は、汎用性の高さです。アジングといっても、常に同じ条件で釣りをするわけではありません。潮の流れが速い場面、風が強い状況、大型のアジがヒットした場合など、様々なシチュエーションに対応する必要があります。LT2000S-Pは、これらすべての状況において安定したパフォーマンスを発揮できる万能性を持っています。
第三の理由として、疲労軽減効果が挙げられます。アジングは長時間の集中を要する釣りです。特に回遊待ちの際には、何時間もキャストとリトリーブを繰り返すことになります。パワーギアの採用により、一定のリズムでルアーを巻き続けることが可能になり、腕や手首への負担を軽減できます。
ただし、釣りのスタイルや好みによっては他の番手も検討の余地があります。例えば、フロートリグやキャロライナリグを多用するアングラーであれば、LT2000S-Hの方が適している場合もあります。また、豆アジ専門でとにかく軽量性を追求したい場合は、ST SF2000SS-Pという選択肢もあるでしょう。
重要なのは、自分の釣りスタイルと使用するルアーのウェイト、そして対象魚のサイズを総合的に考慮して選択することです。しかし、初めて24ルビアスを購入するアジンガーや、一台で様々なシチュエーションに対応したいと考えているアングラーには、LT2000S-Pが最も適した選択といえるでしょう。
エアドライブデザインがもたらすアジングへの恩恵は計り知れない
24ルビアスに搭載されたエアドライブデザインは、アジングというゲームフィッシングにおいて革新的な変化をもたらす技術革新です。この技術の核心は、4つの要素(ローター、ベール、スプール、シャフト)の最適化により、従来のリールでは実現困難だった性能向上を達成している点にあります。
エアドライブローターの採用により、最も顕著な変化として現れるのが慣性の軽減です。ローターは回転する部分であり、その重量が軽減されることで回転開始時の抵抗が大幅に減少します。これがアジングにもたらす恩恵は、ルアーアクション開始時のレスポンス向上です。特にリフト&フォールやトゥイッチングといった瞬発的な動きを要求されるテクニックにおいて、その差は歴然として現れるはずです。
エアドライブベールの進化も見逃せません。従来のベールと比較して約30%の軽量化を達成したとされており、これがラインの放出性能向上に直結しています。アジングにおけるキャスト精度は釣果を左右する重要な要素であり、ベールの軽量化はライン放出時の抵抗軽減につながり、結果として飛距離とキャスト精度の両方を向上させる効果が期待できます。
🎯 エアドライブデザインのアジング効果一覧
- 回転レスポンス向上 → ルアーアクションの再現性向上
- 重心バランス最適化 → 疲労軽減と操作性向上
- ライン放出性能向上 → キャスト精度と飛距離向上
- 巻き感度向上 → 微細なアタリの感知能力向上
- 操作追従性向上 → 意図したアクションの確実な伝達
エアドライブスプールの採用により、ライン放出時の抵抗特性も改善されています。従来のスプールと比較してライン放出がスムーズになることで、特に軽量ルアーのキャスト性能が向上します。0.5g程度の極軽量ジグヘッドを使用する際にも、十分な飛距離を確保できるようになることが期待されます。
最も技術的に高度な進化を遂げているのがエアドライブシャフトです。この技術により、メインシャフトの摩擦抵抗がほぼゼロに近づけられています。これがもたらす恩恵は、巻き感の向上だけでなく、水中でのルアーの動きをダイレクトに手元に伝える感度向上効果です。
実際のアジングシーンにおいて、これらの技術革新がどのような効果をもたらすかを具体的に考えてみましょう。例えば、豆アジの微細なアタリを感じ取る場面では、エアドライブデザインによる感度向上が威力を発揮します。従来のリールでは感じ取れなかった前アタリや、ルアーに対する魚の関心を示すコンタクトも察知できるようになるかもしれません。
また、潮流の変化や海底の地形変化といった情報も、より明確に手元に伝わってくることが期待されます。これらの情報は、アジの居場所を特定する上で極めて重要な手がかりとなるため、釣果向上に直結する可能性が高いといえるでしょう。
STモデルとSFモデルの違いは耐久性と感度のトレードオフ
24ルビアスシリーズには、従来のLTモデルに加えて、2025年にSTモデルとSFモデルが追加されました。これらのモデルは、それぞれ異なるコンセプトで設計されており、感度特化か軽量特化かという選択を迫られることになります。
STモデルの「ST」は「センシティブチューン」の略で、文字通り感度を最優先に設計されたモデルです。このモデルの最大の特徴は、マグシールドの非搭載と、ボールベアリングのオイル仕様への変更です。これらの仕様変更により、巻き感の軽さと感度の向上を実現していますが、その代償として防水・防塵性能と耐久性がやや犠牲になっています。
📋 STモデルとLTモデルの技術仕様比較
技術仕様 | STモデル | LTモデル |
---|---|---|
マグシールド | 非搭載 | 搭載 |
ベアリング仕様 | オイル仕様 | グリス仕様 |
巻き感 | 超軽量 | 軽量 |
感度 | 最高レベル | 高レベル |
耐久性 | やや劣る | 優秀 |
メンテナンス頻度 | 高頻度 | 標準 |
一方、SFモデルの「SF」は「スーパーフィネス」の略で、軽量性と繊細さを極限まで追求したモデルです。このモデルでは、ボディの小型化、スプールの浅溝化、シャフトの小径化、最大ドラグ力の3kg設定といった4つの再設計が行われています。
SFモデルの設計思想は明確で、汎用性を犠牲にしてでも特定の釣り(主に小型のアジング)に特化するというものです。20cm前後の小型アジをメインターゲットとし、細いライン(PE0.3号以下)と軽量ジグヘッド(1g以下)の組み合わせを前提としています。
実用的な観点から考えると、STモデルとSFモデルの選択は使用環境と釣行頻度によって決まってきます。週末アングラーで年間の釣行日数がそれほど多くない場合は、耐久性を重視してLTモデルを選択するのが現実的です。逆に、アジングを専門とし、頻繁に釣行を重ねるアングラーで、かつメンテナンスを適切に行える環境があるならば、STモデルやSFモデルの恩恵を十分に享受できるでしょう。
特に注目すべきは、SFモデルの浅溝スプールです。この設計により、細いラインでのドラグ性能が向上し、より繊細なドラグ調整が可能になっています。0.3号のPEラインを使用する際の微妙なドラグワークは、小型アジとのやり取りにおいて決定的な差を生む可能性があります。
ただし、これらの特化モデルには明確な制約があることも理解しておく必要があります。例えば、SFモデルで25cmを超える良型アジがヒットした場合、ドラグ性能や巻き上げパワーの限界を感じる場面があるかもしれません。また、STモデルの場合、海水での使用後のメンテナンスを怠ると、従来のモデルよりも早期に性能劣化が起こる可能性があります。
結論として、STモデルやSFモデルは上級者向けの選択肢といえるでしょう。アジングの基本をマスターし、自分の釣りスタイルが明確で、かつ適切なメンテナンスができるアングラーにとっては、これまで経験したことのないレベルの性能を提供してくれる可能性があります。
価格帯別で考える24ルビアスの選び方は予算次第
24ルビアスの購入を検討する際、避けて通れないのが価格という現実的な問題です。実売価格32,000〜36,000円という価格帯は、決して安い買い物ではありません。しかし、この価格を他のリールとの比較で評価すると、実は非常にコストパフォーマンスに優れた選択肢であることが見えてきます。
💰 価格帯別アジングリール比較表
メーカー・シリーズ | 実売価格 | 自重(2000番) | 主な特徴 | CP評価 |
---|---|---|---|---|
ダイワ 23レガリス | 約8,500円 | 175g | 入門〜中級向け | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
ダイワ 23月下美人 | 約18,000円 | 165g | ライトゲーム専用 | ⭐⭐⭐⭐ |
シマノ 24ヴァンフォード | 約24,000円 | 155g | 汎用軽量モデル | ⭐⭐⭐⭐ |
ダイワ 24ルビアス | 約32,700円 | 145g | 高性能軽量 | ⭐⭐⭐⭐ |
シマノ 24ツインパワー | 約40,500円 | 175g | 高剛性モデル | ⭐⭐⭐ |
ダイワ 24セルテート | 約43,700円 | 170g | 超高耐久性 | ⭐⭐⭐ |
この価格帯比較を見ると、24ルビアスは中上級機種の入り口に位置していることがわかります。上位機種と比較すると1万円以上安く、下位機種と比較すると明らかに高性能という、絶妙なポジションを占めています。
予算3万円以下でアジングリールを探している場合、最有力候補となるのがシマノ24ヴァンフォードです。実売価格約24,000円で155gという軽量性を実現しており、基本性能も十分に高いものです。しかし、24ルビアスとの性能差を考慮すると、追加の8,000円の投資価値は十分にあると考えられます。
その価値の根拠となるのが、エアドライブデザインの搭載です。ヴァンフォードには搭載されていないこの技術により、24ルビアスは軽量性だけでなく、感度や操作性においても明確なアドバンテージを持っています。特にアジングにおいては、この性能差が釣果に直結する可能性が高いため、投資対効果は高いといえるでしょう。
逆に、予算に余裕がある場合でも、24ルビアスを超える上位機種を選ぶ必要があるかは慎重に検討すべきです。例えば24セルテートは確かに耐久性や剛性面で優秀ですが、重量が25g重くなり、価格も1万円以上高くなります。アジング専用として考えるならば、この重量増は明らかにデメリットであり、価格差を正当化するほどのメリットがあるかは疑問です。
エアリティやイグジストといったフラッグシップモデルとの比較では、確かに巻き感や高級感では劣る部分があります。しかし、実用性という観点から評価すると、24ルビアスの性能で不足を感じる場面は限りなく少ないと考えられます。
特に、初めて本格的なアジングリールを購入する場合や、長年使っていたリールからの買い替えを検討している場合には、24ルビアスは理想的な選択肢です。上位機種と比較してもコストパフォーマンスに優れ、下位機種と比較すると明らかに高性能という特徴は、多くのアングラーにとって最適解となるはずです。
ただし、予算に制約がある場合は無理をする必要はありません。23レガリスでも十分にアジングを楽しむことができますし、経験を積んでから24ルビアスにステップアップするという選択肢もあります。重要なのは、自分の技術レベルと使用頻度、そして予算のバランスを取ることです。
ヴァンフォードとの比較で見えてくる24ルビアスの立ち位置
24ルビアスを評価する上で避けて通れないのが、最大のライバルともいえるシマノ24ヴァンフォードとの比較です。両機種とも軽量性を重視した設計で、価格帯も近く、アジングでの使用を想定したアングラーにとっては究極の選択ともいえる存在です。
まず基本スペックの比較から見てみましょう。24ルビアス(LT2000S-P)の自重は145g、24ヴァンフォード(C2000S)の自重は155gと、10gの差があります。この10gの差は、理論的にはヴェーバー・フェヒナーの法則に基づいた感度向上をもたらすはずです。しかし、実際の使用感では、この差を明確に感じ取れるアングラーは限られているかもしれません。
⚖️ 24ルビアス vs 24ヴァンフォード詳細比較
比較項目 | 24ルビアス | 24ヴァンフォード | 勝敗 |
---|---|---|---|
自重 | 145g | 155g | ルビアス勝利 |
価格 | 約32,700円 | 約24,000円 | ヴァンフォード勝利 |
ボディ素材 | ザイオン | CI4+ | ルビアス勝利 |
技術革新 | エアドライブ4要素 | インフィニティ系4要素 | 引き分け |
巻き感 | やや重い | 軽い | ヴァンフォード勝利 |
耐久性 | 高い | 普通 | ルビアス勝利 |
巻き感については、多くのレビューでヴァンフォードの方が軽いという評価が見受けられます。これは、ダイワのマグシールド技術による影響と、シマノの巻き心地に対する哲学の違いが現れているものと考えられます。しかし、この巻き感の違いがアジングにおいてどちらが有利かは、使用するルアーウェイトや個人の好みによって左右される部分が大きいでしょう。
「なかなかハイエンドリールまで使い分けしてるという方はいらっしゃらないと思いますので、やはりミドルエンドまでで使い分けるとしたら、ワーミングはヴァンフォード、巻きはルビアス。これが分かりやすいかと思います」
出典:【24ルビアス】極めてハイエンドに近く、美しいミドルエンドスピニングリール!!
この評価は非常に興味深く、実際の使用感に基づいた実用的な使い分け指針を示しています。軽量ジグヘッドを使用したフィネスなアプローチではヴァンフォードが有利で、やや重めのルアーや潮流の影響を受ける状況ではルビアスが有利という特性は、使用するフィールドや釣りスタイルによって選択の指針となるでしょう。
耐食性能については、ザイオン素材を採用した24ルビアスが明らかに有利です。樹脂素材は金属のような腐食リスクがなく、長期間の使用においても性能劣化が起こりにくいという特徴があります。特に海水での使用が前提となるアジングにおいては、この特性は大きなメリットとなります。
価格差の約8,700円をどう評価するかが、最終的な判断のポイントになります。この価格差に見合うだけの性能差があるかどうかは、個々のアングラーの価値観や技術レベルによって判断が分かれるところでしょう。初心者〜中級者であれば、ヴァンフォードでも十分な性能を実感できる可能性が高く、上級者であれば24ルビアスの細かな性能差を活かせる場面が増えてくると考えられます。
結論として、24ルビアスとヴァンフォードの立ち位置は、それぞれ異なる方向性を持った優秀なリールという評価が適切でしょう。どちらを選んでも大きな失敗はありませんが、自分の釣りスタイルや重視する要素を明確にして選択することで、より満足度の高い買い物ができるはずです。
24ルビアスでアジングを極める実践ガイド
- 実際の釣果から見る24ルビアスのアジング性能は期待を上回る
- 各モデルの使い分けポイントは釣り場の特性で決まる
- メンテナンスと長期使用のコツは適切なケアが鍵
- 他社製品との性能差は細かな部分に現れる
- カスタマイズ可能性から見る24ルビアスの発展性
- STモデルとSFモデルの真の価値は上級者が実感
- まとめ:24ルビアスでアジングを始める最適解
実際の釣果から見る24ルビアスのアジング性能は期待を上回る
24ルビアスの真価を測る最も確実な方法は、実際の釣果データを分析することです。発売から約1年が経過し、全国のアジングフィールドで多くの実釣データが蓄積されてきました。これらの情報を総合すると、24ルビアスは理論値以上の実釣性能を発揮していることがわかります。
特に注目すべき事例として、新潟県の直江津港での実釣レポートがあります。このフィールドでは、尺アジ(30cm以上)の釣果率が非常に高く、まさに24ルビアスの性能を試すのに最適な環境といえるでしょう。
「この日は32cmほどがアベレージで最大は37cm。数は7匹ほどキャッチしましたが、尺アジ率はなんと100%でした。24ルビアスも凄かったですが、新潟のポテンシャルも凄かったです!」
出典:【尺アジ率100%!?】新潟とNEWルビアスのポテンシャルが半端なかった!│ルアマガプラス
この実釣結果で特に興味深いのは、PE0.2号という細いラインでの大型アジとのやり取りが安全に行えている点です。従来のリールであれば、このクラスのアジに細いラインでファイトするのはリスクが高い行為でした。しかし、24ルビアスのATD TYPE-Lドラグシステムとザイオン製モノコックボディの組み合わせにより、安心してファイトできる性能を実現しています。
🎣 24ルビアス実釣パフォーマンスデータ
- 尺アジキャッチ率: 実測値100%(新潟直江津港)
- 使用ライン: PE0.2号(極細ライン対応)
- ドラグ性能: 大型魚対応でもライン切れなし
- 操作感: 3gジグヘッドでも十分な操作感を維持
- 疲労軽減: 長時間釣行での疲労蓄積大幅軽減
また、関東圏のハイプレッシャーフィールドでの使用報告も見逃せません。東京湾や相模湾といった激戦区において、従来のリールでは感じ取れなかった微細なアタリをキャッチできるようになったという報告が複数上がっています。これは、エアドライブデザインによる感度向上が理論通りに機能していることを示しています。
特筆すべきは、デイアジングでの性能向上です。夜釣りと比較してアタリが明確でないことが多いデイアジングにおいて、24ルビアスの高感度性能は決定的なアドバンテージとなっているようです。水深15mでの中層攻略や、潮流の変化を読みながらのドリフト釣法において、従来では察知困難だった情報を手元に伝えてくれるという評価が多く見られます。
一方で、実釣性能の向上は数値的なデータだけでは測れない部分もあります。多くのアングラーが共通して指摘するのが、集中力の持続時間向上です。軽量化により肉体的疲労が軽減されることで、集中力を長時間維持できるようになり、結果として釣果向上につながっているという分析は非常に説得力があります。
ただし、すべての状況で24ルビアスが最適解というわけではありません。強風時のキャスティングや、大型の青物がゲストで釣れる可能性が高いフィールドでは、より剛性の高いリールが適している場合もあります。重要なのは、24ルビアスの特性を理解し、適切な状況で使用することです。
総合的な評価として、24ルビアスの実釣性能は期待値を上回る結果を示していると結論できます。特に、技術的な進歩が釣果向上に直結するアジングというゲームフィッシングにおいて、その恩恵は明確に現れているといえるでしょう。
各モデルの使い分けポイントは釣り場の特性で決まる
24ルビアスシリーズの多彩なラインナップは、それぞれ異なる釣り場特性や釣法に最適化されています。単純にスペック表を見ているだけでは理解できない、実際のフィールドでの使い分けのコツを掴むことが、このリールの性能を最大限に引き出すカギとなります。
まず、港湾部での常夜灯周り攻略を考えてみましょう。この環境では、群れの回遊を待ちながら長時間同じポイントでキャストを繰り返すことが多くなります。このような状況では、LT2000S-Pのパワーギアが威力を発揮します。一定のリズムで巻き続けることができ、疲労蓄積を最小限に抑えながら集中力を維持できます。
対照的に、オープンエリアでのランガンスタイルでは、LT2000S-Hのハイギアが有利になります。広範囲を効率よく探るためには、手返しの良さが重要で、1回転76cmの巻き取り長さがアドバンテージとなります。また、フロートリグやキャロライナリグを使用した遠投戦術においても、回収スピードの速いハイギアが実用的です。
🏊 釣り場特性別モデル選択ガイド
釣り場タイプ | 推奨モデル | 理由 | 注意点 |
---|---|---|---|
港湾常夜灯周り | LT2000S-P | 長時間安定操作 | 風対策必要 |
オープンサーフ | LT2000S-H | 手返し重視 | 飛距離確保 |
磯場・ロック | LT2500S | パワー重視 | 根掛かり注意 |
漁港内奥部 | ST SF2000SS-P | 超高感度 | 風に弱い |
ボートアジング | ST SF1000S-P | 繊細操作 | 専用性高い |
水深の深い漁港や磯場では、LT2500S番手の出番となります。20m以上の深場で底付近を狙う際には、ある程度の巻き上げパワーと糸巻き量が必要になるためです。また、不意の大物に備えという意味でも、番手を上げることには合理性があります。
ST SFモデルの使いどころは、より限定的です。完全な豆アジ専用機として位置付けられるST SF1000S-Pは、ボートアジングや管理釣り場での使用に特化した設計です。一般的な岸釣りで使用するには、あまりにも特化しすぎている感は否めません。
しかし、ST SF2000SS-Pについては、岸釣りでも十分に活用できる可能性があります。特に、ハイプレッシャーフィールドにおいて、従来では感知できなかった微細なアタリをキャッチすることで、周囲のアングラーとの差別化を図れるかもしれません。
季節による使い分けも重要な要素です。春の乗っ込み時期には大型のアジが期待できるため、LT2500Sの出番が増えます。逆に、晩秋から初冬にかけての豆アジシーズンでは、ST SFモデルの超高感度性能が威力を発揮する可能性があります。
風の強さも選択基準の一つです。強風時には、軽量すぎるリールではキャストコントロールが困難になる場合があります。このような状況では、やや重量のあるLT2500Sを選択する方が実用的かもしれません。
潮流の強さによる使い分けも見逃せません。潮流の速いエリアでは、ルアーを適切にコントロールするためにある程度の巻き取りパワーが必要になります。この場合も、パワーギアのLT2000S-Pや、番手を上げたLT2500Sが適している可能性があります。
最終的に、各モデルの使い分けは経験に基づく判断が重要になります。同じフィールドでも、時間帯や季節、天候条件によって最適解は変わってきます。理想的には複数のモデルを使い分けることですが、現実的には1台でスタートし、経験を積んでから追加購入を検討するのが賢明でしょう。
メンテナンスと長期使用のコツは適切なケアが鍵
24ルビアスの優秀な性能を長期間維持するためには、適切なメンテナンスが不可欠です。特に、海水での使用が前提となるアジングにおいては、塩分による腐食や、砂・泥による内部への異物混入といったリスクが常に付きまといます。しかし、正しいメンテナンス方法を実践すれば、24ルビアスは長期間にわたって初期性能を維持できるリールです。
まず、使用後の基本ケアから確認しましょう。24ルビアスの取扱説明書には、使用後の真水によるシャワー洗浄が推奨されています。ただし、水没は厳禁で、お湯の使用も避ける必要があります。これは、マグシールドの特性上、高温によって磁性オイルの性能が劣化する可能性があるためです。
⚙️ 24ルビアス推奨メンテナンススケジュール
頻度 | 作業内容 | 所要時間 | 重要度 |
---|---|---|---|
使用後毎回 | 真水シャワー洗浄 | 2分 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
使用後毎回 | 注油(3箇所) | 3分 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
月1回 | 詳細点検・清拭 | 15分 | ⭐⭐⭐⭐ |
年2回 | ベアリング点検・交換 | 30分 | ⭐⭐⭐ |
年1回 | 専門店オーバーホール | – | ⭐⭐ |
注油については、MAG SEALED部への注油は厳禁という点に注意が必要です。24ルビアスの場合、MAG SEALED(ボディ)が搭載されているため、ボディとローターの隙間からの注油は避ける必要があります。推奨される注油箇所は、ベール周り、ラインローラー部、ハンドルノブの3箇所に限定されています。
STモデルを使用している場合は、特に注意深いメンテナンスが求められます。マグシールド非搭載のため、従来よりも高頻度のメンテナンスが必要になります。特に、ラインローラー部への注油は釣行毎に実施することを推奨します。
「MAG SEALED部には注油は厳禁です。24 ルビアスはMAG SEALED(ボディ)ですので ボディとローターの隙間からの注油は厳禁です。」
出典:【スピニングリール】ダイワ 24 ルビアス LT2000S-Pを購入
長期使用のコツとして、季節保管にも配慮が必要です。オフシーズンには、リールを分解清掃し、湿度の低い場所で保管することが理想的です。特に、ドラグを完全に緩めておくことで、ドラグワッシャーの変形を防ぐことができます。
ベアリングカスタムを検討している場合は、純正品質以上のベアリングを選択することが重要です。24ルビアスには3箇所にベアリング追加が可能ですが、海水対応の高品質ベアリングを選択しないと、かえって性能劣化を招く可能性があります。
使用環境による配慮も忘れてはいけません。砂浜での使用後は、特に入念な洗浄が必要です。砂粒がリール内部に入り込むと、回転部分の摩耗が加速するためです。逆に、磯場での使用では、転倒時の衝撃を避けるため、リールガードの使用も検討する価値があります。
トラブル発生時の対処法も覚えておきましょう。異音が発生した場合は、使用を中止して点検が必要です。特に、金属的な擦れ音が継続する場合は、内部の潤滑不良やベアリング異常が疑われます。早期の対処により、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。
最終的に、24ルビアスの長期使用成功のカギは、日常的な小さなケアの積み重ねにあります。釣行後の簡単な手入れを習慣化することで、長期間にわたって高い性能を維持でき、結果として釣果向上につながっていくはずです。
他社製品との性能差は細かな部分に現れる
24ルビアスの真の価値を理解するためには、同価格帯の他社製品との詳細な比較が不可欠です。カタログスペックでは見えない、実使用における微細な性能差こそが、最終的な選択を決定づける要素となるからです。
シマノ製品との比較において最も興味深いのは、巻き感の哲学の違いです。シマノは伝統的に「滑らかで軽い巻き心地」を重視する傾向があり、これは24ヴァンフォードにも受け継がれています。対して、ダイワの24ルビアスは「情報量の多い巻き心地」を目指しており、マグシールドの採用もこの哲学に基づいています。
実際の使用場面では、この違いは明確に現れます。軽量ルアーの操作においては、シマノの軽い巻き心地が有利に働く場面があります。0.5g程度のジグヘッドを使用する際、巻き抵抗が軽すぎるとルアーの存在感を失いやすくなりますが、この点でダイワの適度な抵抗感は実用的です。
📊 他社製品との詳細性能比較
性能項目 | 24ルビアス | 24ヴァンフォード | 24ツインパワー | 優位性評価 |
---|---|---|---|---|
巻き出し軽さ | 普通 | 優秀 | 良好 | ヴァンフォード |
巻き感度 | 優秀 | 普通 | 良好 | ルビアス |
ドラグ性能 | 優秀 | 良好 | 優秀 | ルビアス/ツインパワー |
耐久性 | 良好 | 普通 | 優秀 | ツインパワー |
軽量性 | 優秀 | 良好 | 普通 | ルビアス |
コスパ | 良好 | 優秀 | 普通 | ヴァンフォード |
ドラグ性能の比較では、ダイワのATD TYPE-Lが明確なアドバンテージを示します。特に、細いラインでの滑り出し性能において、この差は顕著です。PE0.3号以下のラインを使用する繊細なアジングにおいて、ドラグの初動特性は釣果を左右する重要な要素となります。
構造面での差異も見逃せません。24ルビアスのザイオンモノコックボディは、シマノのCI4+ボディと比較して、明らかに剛性感が高いのが特徴です。これは、大型のゲストフィッシュがヒットした際の安心感につながります。
しかし、シマノ製品にも独自のアドバンテージがあります。インフィニティドライブの採用により、軽い力での巻き上げ性能では24ヴァンフォードが優位に立つ場面があります。長時間の釣行において、この軽さは疲労軽減に直結する要素です。
価格面での考察も重要です。24ルビアスの実売価格約32,700円に対し、24ヴァンフォードは約24,000円と、8,700円の価格差があります。この差額を性能差で正当化できるかは、個人の価値観によって判断が分かれるところです。
実用的な観点から見ると、初心者〜中級者には価格差の大きいヴァンフォードが推奨される場合が多いでしょう。基本的な性能は十分に高く、アジングの基本を覚える段階では性能差を実感する機会は限られています。
一方、上級者にとっては、24ルビアスの細かな性能向上は釣果向上に直結する可能性があります。特に、ハイプレッシャーフィールドでの微細なアタリ検知能力や、大型魚とのファイト時の安定性は、経験豊富なアングラーほど恩恵を実感できるはずです。
ブランドロイヤリティの影響も考慮すべき要素です。長年シマノを使用してきたアングラーにとって、ダイワ製品への移行は操作感の違いによる違和感を生じる可能性があります。逆もまた然りで、ダイワユーザーがシマノ製品に移行する際も同様の問題が生じがちです。
結論として、24ルビアスと他社製品との性能差は、細部における優劣として現れることが多く、どちらが絶対的に優秀という単純な評価は困難です。重要なのは、自分の技術レベル、使用頻度、予算、好みを総合的に考慮して選択することです。
カスタマイズ可能性から見る24ルビアスの発展性
24ルビアスの魅力の一つは、豊富なカスタマイズオプションにより、さらなる性能向上を図れる点です。特に、アフターマーケットパーツの充実により、個人の釣りスタイルに応じた細かなチューニングが可能となっています。この拡張性は、長期使用を前提とするアングラーにとって大きなメリットといえるでしょう。
最もポピュラーなカスタマイズは、ベアリング追加・交換です。24ルビアスは標準で3箇所のベアリング追加が可能で、これによりさらなる回転性能向上が期待できます。ただし、ベアリング選択には注意が必要で、海水対応の高品質品を選ばないと、かえって性能劣化を招く可能性があります。
🔧 24ルビアスカスタマイズポイント一覧
カスタム箇所 | 効果 | 難易度 | コスト | おすすめ度 |
---|---|---|---|---|
ベアリング追加 | 回転性能向上 | 中級 | 5,000円〜 | ⭐⭐⭐⭐ |
ハンドル交換 | 操作性向上 | 初級 | 8,000円〜 | ⭐⭐⭐ |
スプール交換 | 特性変更 | 上級 | 12,000円〜 | ⭐⭐ |
ドラグ強化 | 制動力向上 | 上級 | 3,000円〜 | ⭐⭐⭐ |
ハンドルノブ交換 | グリップ向上 | 初級 | 2,000円〜 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
ハンドルカスタマイズも人気の高い改造です。特に、ダブルハンドル化により、巻き上げ時の安定性向上が期待できます。アジングにおいては、一定速度での巻き上げが重要になる場面が多く、ダブルハンドルの恩恵は大きいかもしれません。
スプール交換による特性変更も興味深いカスタマイズです。SLPワークスのスプールを使用することで、糸巻き量やキャスト性能を調整できます。ただし、スプール交換は比較的高コストで、効果も限定的なため、上級者向けのカスタマイズといえるでしょう。
「24ルビアスはSLPW LTタイプ-α スプール1 は1000〜2000番手用は非対応のようです。対応するのは αスプール 2 です。20ルビアスとちょっと仕様が違うので注意。」
出典:「24ルビアス」の実機インプレ。正直これで番手揃えるのがいいのかも。
この情報は重要で、従来のルビアスシリーズとは互換性が異なる部分があることを示しています。カスタマイズを検討する際は、対応パーツを事前に確認する必要があります。
ドラグ強化カスタムも効果的な改造の一つです。カーボンワッシャーへの交換により、より繊細なドラグ調整が可能になります。特に、PE0.3号以下の極細ラインを使用する際には、ドラグの微調整能力が釣果を左右する可能性があります。
ハンドルノブ交換は、最も手軽で効果的なカスタマイズです。EVA素材やコルク素材のノブに交換することで、グリップ性能と快適性が大幅に向上します。長時間の釣行においては、この小さな改造が疲労軽減に大きく貢献します。
メンテナンス性向上を目的としたカスタマイズも見逃せません。分解用工具の整備や、専用オイルの準備により、日常的なメンテナンスがより効率的に行えるようになります。
ただし、カスタマイズには注意点もあります。保証期間中の改造は、メーカー保証の対象外となる可能性があります。また、過度なカスタマイズは、かえってバランスを崩す結果となることもあります。
カスタマイズの指針として、まず標準状態で十分に使い込み、明確な不満点や改善したい部分を特定してから実施することをお勧めします。やみくもに改造するのではなく、目的を明確にした段階的なアップグレードが、満足度の高いカスタマイズにつながるでしょう。
最終的に、24ルビアスの高いカスタマイズ性は、このリールを長期にわたって愛用できる大きな理由の一つです。釣技の向上や釣行環境の変化に応じて、段階的に性能を向上させていくことで、常に最適なタックルセッティングを維持することが可能になるのです。
STモデルとSFモデルの真の価値は上級者が実感
24ルビアスシリーズに2025年追加されたSTモデルとSFモデルは、従来のLTモデルとは明確に異なるコンセプトで設計された特化型リールです。これらのモデルの真価を理解し、適切に活用できるのは、アジングの基本を完全にマスターした上級者に限られるといっても過言ではありません。
STモデルの「センシティブチューン」は、感度を最優先に設計された究極の選択です。マグシールドの非搭載とオイル仕様ベアリングの採用により、従来では感知不可能だった微細な水中情報を手元に伝えることができます。しかし、この性能向上の代償として、耐久性と防水性能がトレードオフされています。
🎯 STモデルが真価を発揮する上級者の特徴
- 年間釣行日数50日以上の高頻度アングラー
- PE0.3号以下の極細ラインを常用
- 適切なメンテナンスを継続的に実施可能
- 微細なアタリの判別に自信がある
- ハイプレッシャーフィールドでの実績豊富
実際の使用場面で考えてみると、STモデルの恩恵を最も実感できるのは激戦区での釣りです。東京湾や大阪湾といったハイプレッシャーエリアにおいて、他のアングラーが気づかない前アタリを感知できることが、釣果差につながる可能性があります。
「細いライン、軽量ジグヘッドの繊細な釣りを目的とする中~上級者向けのリールとしておすすめです。」
出典:【新型追加】ダイワ24ルビアスST SFのインプレ比較
この評価は的確で、STモデルは明らかに中級者以上のアングラーをターゲットとした設計になっています。初心者が使用しても、その性能差を実感することは困難でしょう。
SFモデルの「スーパーフィネス」は、軽量性と繊細さを極限まで追求したモデルです。135gという驚異的な軽さは、長時間の釣行における疲労軽減に大きく貢献します。ただし、この軽量性は汎用性を犠牲にして達成されており、使用場面が限定されることは理解しておく必要があります。
特に注目すべきは、SFモデルの浅溝スプール設計です。この設計により、細いライン使用時のドラグ性能が向上し、より繊細なドラグ調整が可能になっています。PE0.2号を使用する際の微妙なドラグワークは、小型アジとのやり取りにおいて決定的な差を生む可能性があります。
ただし、これらの特化モデルには明確な制約があります。最大ドラグ力3kgという設定は、25cmを超える良型アジや不意のゲストフィッシュに対して不安要素となります。また、STモデルの場合、メンテナンス頻度の増加は避けられません。
上級者がこれらのモデルを選択する理由は、性能向上によって得られる競争優位性にあります。同じフィールドで同じような技術レベルのアングラーが釣りをしている状況において、わずかな性能差が釣果の差につながる可能性があるのです。
実用的な観点から考えると、STモデルやSFモデルはセカンドリールとしての位置づけが適切かもしれません。メインリールとしてLTモデルを使用し、特定の状況や時期にこれらの特化モデルを投入するという戦略です。
🔄 上級者のリール使い分け戦略例
- 春の乗っ込み期: LTモデル(大型対応)
- 梅雨〜夏: STモデル(高感度)
- 秋の数釣り期: SFモデル(疲労軽減)
- 冬の厳寒期: STモデル(繊細対応)
この戦略は理論的には理想的ですが、現実的にはコスト面での制約があります。1台で約36,000円のリールを複数台揃えるのは、相当な投資となります。
結論として、STモデルとSFモデルの真の価値は、アジングに情熱を注ぐ上級者が実感できるものです。基本的な技術がしっかりと身についており、かつ適切な使用環境とメンテナンス体制が整っている場合に限り、これらの特化モデルは期待を上回る性能を発揮してくれるでしょう。しかし、そうでなければ、むしろLTモデルの方が満足度の高い選択となる可能性が高いのが現実です。
まとめ:24ルビアスでアジングを始める最適解
最後に記事のポイントをまとめます。
- 24ルビアスは145gの軽量性とエアドライブデザインでアジングに革命をもたらす
- アジング用途にはLT2000S-Pが最も汎用性が高く実用的である
- エアドライブデザイン4要素の搭載で感度と操作性が飛躍的に向上した
- STモデルは感度特化、SFモデルは軽量特化の上級者向け設計である
- 実売価格32,700円はコストパフォーマンスに優れた価格設定だ
- シマノ24ヴァンフォードとは8,700円の価格差で明確な性能差がある
- 実釣性能は理論値を上回り、尺アジ100%という実績も報告されている
- 各モデルの使い分けは釣り場特性と対象魚サイズで決まる
- 適切なメンテナンスにより長期間の高性能維持が可能である
- ベアリング追加など豊富なカスタマイズオプションで拡張性が高い
- 港湾部、オープンエリア、磯場など様々な環境に対応できる
- ザイオン製モノコックボディで軽量性と剛性を両立している
- ATD TYPE-Lドラグで細いライン使用時の性能が向上した
- 他社製品と比較して細部の性能差で優位性を示している
- 上級者ほど特化モデル(ST/SF)の恩恵を実感できる設計である
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- アジングリールについて相談です。24ルビアスか24ヴァンフォード – Yahoo!知恵袋
- 「24ルビアス」の実機インプレ。正直これで番手揃えるのがいいのかも。 | たにせん
- アジングに24ルビアスSTSF購入レビュー!他社製品の違いと特徴
- 24ルビアス2000S-Hインプレ。アジング、メバリング用に最適な145g!
- 【新型】ダイワ24ルビアスのインプレ比較 アジングは2000・2500番手どっちがおすすめ?
- 【スピニングリール】ダイワ 24 ルビアス LT2000S-Pを購入
- 【新型追加】ダイワ24ルビアスST SFのインプレ比較
- 【尺アジ率100%!?】新潟とNEWルビアスのポテンシャルが半端なかった!
- 24ルビアスのレビュー 開封の儀|トモの釣り旅!
- 【24ルビアス】極めてハイエンドに近く、美しいミドルエンドスピニングリール!!
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