エギングでリーダーを使うことは基本中の基本ですが、その太さ選びに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。リーダーの太さは釣果に大きく影響する重要な要素で、適切な選択をすることでイカの警戒心を減らし、アタリを確実にキャッチできるようになります。

エギングのリーダーは一般的に1.5号から2.5号が使われており、フロロカーボン製が主流です。この記事では、リーダーの太さがエギの動きや釣果に与える影響、太さの選び方のポイント、さらに岩場での使い方まで、実践的な情報をお伝えしていきます。
この記事のポイント!
- エギングリーダーの基本的な太さと選び方
- リーダーの太さが釣果に与える影響
- 釣り場環境に応じた最適な太さの選択方法
- 初心者でも分かるリーダーの結び方と使用上の注意点
エギングリーダーの太さ選びで迷わないための基礎知識
- なぜエギングでリーダーが必要なのか
- エギングリーダーの太さは1.5号〜2.5号が基本
- リーダーの素材はフロロカーボンを選ぶ理由
- 太いリーダーのメリットとデメリット
- 初心者向けリーダーの太さと選び方のコツ
- シーズン別おすすめのリーダーの太さ
なぜエギングでリーダーが必要なのか
エギングでは、メインラインとエギの間にリーダーを結ぶことが重要です。これには主に3つの理由があります。
まず1つ目は、岩礁や海藻による根ズレ対策です。エギングではエギをボトムまで沈めて、シャクリながらアピールする釣り方をするため、ラインが海底の障害物に擦れる機会が多くなります。
2つ目は、イカがヒットした時のショック吸収です。PEラインは伸縮性が低いため、イカの急激な動きによってラインが切れてしまう可能性があります。リーダーがあることで、この衝撃を緩和することができます。
3つ目は、視認性の低さです。フロロカーボン製のリーダーは水中で目立ちにくく、イカに警戒心を与えにくいという特徴があります。
そのため、エギングではリーダーの使用が必須となっています。メインラインのPEは摩擦に弱いため、リーダーで保護することで安定した釣りが可能になります。
エギングリーダーの太さは1.5号〜2.5号が基本
エギングで使用するリーダーの標準的な太さは1.5号から2.5号の範囲です。この太さ設定には明確な理由があります。
1.5号は最も細いクラスで、エギの動きを妨げにくく、イカに警戒心を与えにくいという特徴があります。特に視界の良い条件下や、イカの活性が低い時期に効果的です。
2号は最もスタンダードな太さで、操作性と強度のバランスが取れています。秋の新子狙いから春の大型まで、幅広い状況に対応できます。
2.5号は強度重視の選択肢で、岩場での釣りや大型のイカを狙う際に適しています。根ズレのリスクが高い場所でも安心して使用できます。
リーダーの太さは、使用するエギのサイズや釣り場の状況に応じて選択する必要があります。特に初心者の方は2号から始めて、徐々に状況に応じた使い分けを覚えていくことをお勧めします。
リーダーの素材はフロロカーボンを選ぶ理由
エギングのリーダー素材は、フロロカーボンが主流となっています。これには3つの重要な特徴が関係しています。
1つ目は、優れた耐摩擦性です。フロロカーボンは、岩場や海藻との接触による摩耗に強く、根ズレに対する耐久性が高いという特徴があります。
2つ目は、適度な伸縮性です。フロロカーボンは、ナイロンと比べると伸びは少ないものの、PEラインよりは伸縮性があります。これにより、イカのアタリを感じやすく、かつショックも吸収できます。
3つ目は、水中での視認性の低さです。フロロカーボンは光を通しやすい素材で、水中でイカに警戒されにくいという利点があります。
また、フロロカーボンは水に沈みやすい特性があり、エギの自然な動きを妨げにくいという利点もあります。これらの特徴から、エギング用のリーダーとしてフロロカーボンが選ばれています。
太いリーダーのメリットとデメリット
太いリーダーには、明確なメリットとデメリットがあります。これらを理解することで、状況に応じた適切な選択が可能になります。
メリットの1つ目は、高い耐久性です。太いリーダーは根ズレに強く、岩場での釣りでも安心して使用できます。特に3号以上のリーダーは、強い引きにも耐えられる強度があります。
2つ目は、大型のイカに対する対応力です。春の大型イカシーズンなど、サイズの大きなイカを狙う際は、太めのリーダーが安定感を与えてくれます。
一方で、デメリットもあります。太いリーダーは水中での抵抗が大きく、エギの動きを鈍らせる可能性があります。これにより、イカに警戒心を与えやすくなってしまいます。
また、キャストの際の飛距離も影響を受けます。太いリーダーは空気抵抗が大きいため、遠投が必要な場面では不利になる可能性があります。
初心者向けリーダーの太さと選び方のコツ
初心者がエギングを始める際は、リーダーの太さ選びに悩むことが多いものです。ここでは、初心者に適したリーダーの選び方をご紹介します。
初心者には2号から2.5号のリーダーがおすすめです。この太さは扱いやすく、結びやすさと強度のバランスが良好です。特に2号は、様々な状況に対応できる標準的な太さとなっています。
また、リーダーの選び方で重要なのは、使用するPEラインとの相性です。一般的に、PEラインの強度と同等か、やや低めの強度のリーダーを選ぶことで、バランスの取れたタックルを構成できます。
結び方の練習も重要です。特にFGノットは、強度が高く、エギングに適した結び方として知られています。家で練習を重ねることで、確実な結束ができるようになります。
初めは標準的な太さから始めて、徐々に釣り場の状況や季節に応じた使い分けを覚えていくことをお勧めします。
シーズン別おすすめのリーダーの太さ
シーズンによって、エギングで使用するリーダーの最適な太さは変化します。それぞれの時期に合わせた選択が重要です。
春のシーズンは、大型のアオリイカが狙えます。この時期は2.5号以上の太めのリーダーが有効です。大型イカの強い引きに耐える強度が必要となるためです。
秋のシーズンは、新子と呼ばれる小型のイカが主なターゲットとなります。この時期は1.5号から2号の細めのリーダーが適しています。エギの動きを妨げず、繊細なアタリも取りやすくなります。
また、水温や水質の変化によっても、リーダーの太さを調整する必要があります。透明度が高い時期は、より細いリーダーを選択することで、イカの警戒心を軽減できます。

エギングリーダーの太さと実践的な使い分け方
- PEラインとリーダーの組み合わせ方
- リーダーの長さの選び方と注意点
- 3号リーダーが効果的な釣り場と使い方
- メーカー別おすすめリーダーと特徴
- リーダーの結び方と強度を高めるコツ
- エリア別リーダーの使い分け方
- まとめ:エギングリーダーの太さ選びで重要なポイント
PEラインとリーダーの組み合わせ方
エギングでは、PEラインとリーダーの適切な組み合わせが重要です。PEラインは感度が高く、イカのアタリを素早く感知できる特徴があります。
PEラインとリーダーの強度バランスは、基本的にPEと同等か、やや低めの強度のリーダーを選びます。例えば、0.6号のPEラインであれば8lb(2号)程度のリーダー、0.8号のPEラインには12lb(3号)程度のリーダーが適しています。
春のシーズンでは、ボトムを中心にエギを動かすため、根ズレ対策としてPEよりも強度の高いリーダーを使用することもあります。一方、秋の新子シーズンでは、中層をメインに攻めるため、PEと同等の強度で十分です。
リーダーの強度が強すぎると、PEラインとリーダーの結束部分から切れやすくなる傾向があります。これは環境への配慮の面からも避けたい状況です。
キャスト時の操作性を考慮すると、PEラインとリーダーの結び目がガイドに引っかからないよう注意が必要です。
リーダーの長さの選び方と注意点
リーダーの長さは、80cmから1.5mの範囲が基本となります。この長さ設定には重要な理由があります。
80cmから1mのリーダーは、浅場や比較的穏やかな海況で効果的です。この長さであれば、キャストがしやすく、エギの動きを自然に保つことができます。
岩礁帯や根が多いフィールドでは、1.2mから1.5m程度の長めのリーダーが推奨されます。これにより、PEラインが直接岩や障害物に触れるリスクを軽減できます。
リーダーが短すぎると保護機能が不十分になり、長すぎるとエギの操作性が低下します。特に、キャスト時に結び目がガイドに入ると、飛距離が落ちたり最悪の場合ラインが切れる可能性があります。
特殊な地形、例えば急勾配な駆け上がりがある場所では、ラインと岩が接触する面積が増えるため、リーダーを長めに設定する必要があります。
3号リーダーが効果的な釣り場と使い方
3号リーダーは、約12lbの強度があり、特定の状況下で効果を発揮します。その使用場面を詳しく見ていきましょう。
岩礁帯や根が多く存在する場所では、3号リーダーが最適です。ラインが海底の岩に擦れる可能性が高い環境で、ライン切れを防ぐことができます。
春の大型アオリイカを狙う場合も、3号リーダーの使用が推奨されます。大型のイカは引きが強く、細いリーダーでは対応が難しい場合があります。
ただし、3号リーダーは太さゆえに、エギの動きに影響を与える可能性があります。そのため、使用する際は状況を見極めることが重要です。
3号以上の太いリーダーは、操作性よりも強度を重視する場合に選択します。特に、高い耐久性が必要な場面で効果的です。
キャスト時の飛距離は若干落ちる傾向にありますが、安全性を重視する場面では妥協できるポイントといえます。
メーカー別おすすめリーダーと特徴
市場には多くのエギング用リーダーが販売されています。代表的な製品をご紹介します。
サンラインのソルティメイト エギリーダーBSは、独自の特殊表面加工が特徴です。プラズマライズテクノロジーによる表面改質技術により、長時間の使用でも性能を維持します。
ダイワのエメラルダスリーダーは、ナチュラルグリーンカラーを採用し、水中での視認性を低く抑えています。結束強度も向上されており、価格も手頃です。
バリバスのアバニ エギングショックリーダーは、感度の高さと耐摩耗性を兼ね備えています。チタンコートとスーパータフコーティングのダブルコーティング加工により、ライン表面の滑りが良好です。
これらの製品は、それぞれ異なる特徴を持っているため、釣り場の環境や好みに応じて選択することができます。
定評のある製品を使用することで、安定した釣果につながる可能性が高まります。
リーダーの結び方と強度を高めるコツ
エギングでは、PEラインとリーダーの結び方が重要です。代表的な結び方を見ていきましょう。
FGノットは、最も推奨される結び方です。PEラインとフロロカーボンリーダーを摩擦で結びつけるため、結束強度が非常に高くなります。また、結び目が小さいため、キャスト時にガイドに引っかかりにくい利点があります。
SFノットは、FGノットに比べて結び方がシンプルで、風が強い時などでも素早く結ぶことができます。強度はFGノットより若干劣りますが、十分な実用性があります。
電車結び(ブラッドノット)は、初心者でも取り組みやすい結び方です。練習が少なくても簡単に覚えられますが、強度面では他の結び方に劣ります。
結び方は家で十分に練習することで、確実に結べるようになります。これにより、釣り場でのトラブルを減らすことができます。
ノットの選択は、釣り場の状況や個人の習熟度に応じて選択することが重要です。
エリア別リーダーの使い分け方
釣り場の環境によって、適切なリーダーの選択は変わってきます。エリア別の使い分けを解説します。
浅場や比較的穏やかな海況では、80cmから1mの短めのリーダーで十分です。この環境では、エギの操作性を重視し、1.5号から2号程度の細めのリーダーが効果的です。
岩礁帯や根が多いエリアでは、1.2mから1.5m程度の長めのリーダーを使用します。太さも2.5号以上を選択し、根ズレに対する耐久性を確保します。
急勾配な地形がある場所では、ラインと岩が接触する面積が増えるため、リーダーを長めに設定する必要があります。この場合、3号程度の太いリーダーも検討します。
透明度の高い場所では、より細いリーダーを選択することで、イカの警戒心を軽減できます。1.5号程度の細めのリーダーが有効です。
キャスト距離が必要な場所では、太すぎるリーダーは飛距離を制限する可能性があるため注意が必要です。

まとめ:エギングリーダーの太さ選びで重要なポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- リーダーの標準的な太さは1.5号から2.5号である
- フロロカーボン素材が耐摩耗性と視認性の面で最適である
- リーダーの長さは80cmから1.5mが基本となる
- 太いリーダーは根ズレに強いが、エギの動きを鈍らせる
- 細いリーダーは操作性が良く、イカに警戒されにくい
- PEラインとリーダーの強度バランスは同等か低めが基本
- FGノットが最も信頼できる結束方法である
- 春の大型イカには2.5号以上のリーダーが適している
- 秋の新子には1.5から2号の細めのリーダーが効果的
- 岩礁帯では3号以上の太いリーダーが安全である
- リーダーの長さは釣り場の地形に応じて調整が必要
- 透明度の高い場所では細めのリーダーが有効である