エギングでは、エギの重さは釣果を大きく左右する重要な要素です。しかし、号数やタイプによって重さが異なり、その違いを理解するのは初心者にとって難しいものです。エギの重さは2.5号で約10g、3号で約15g、3.5号で約20g、4号で約25gと変化していきます。

エギにはスタンダード、シャロー、ディープといった異なるタイプがあり、それぞれ沈下速度が異なります。また、水深や潮の流れによって適切な重さも変わってきます。この記事では、エギの重さについての基本的な知識から、実践的な使い方までを詳しく解説していきます。
この記事のポイント!
- エギの号数と重さの関係性について
- 各タイプ(スタンダード・シャロー・ディープ)の特徴と重さの違い
- 水深や潮の流れに応じたエギ重さの選び方
- ロッドの適正重量とエギ重さの関係
エギング重さの基本と選び方完全ガイド
- エギの重さは号数によって変化する
- エギ号数と重さの換算表
- 初心者におすすめの3.5号エギ
- ディープエギとシャローエギの重さの違い
- 使い方に合わせたエギ重さの選び方
- エギの重さと沈下速度の関係性
エギの重さは号数によって変化する
エギの重さは号数によって段階的に変化します。2.5号は約10g、3号は約15g、3.5号は約20g、4号は約25gとなっています。この重さの違いは、イカを狙う深さや時期によって使い分けることが重要です。
号数が大きくなるほど重くなり、これによって飛距離や沈下速度も変化します。大きな号数のエギは春の親イカを狙う際に効果的です。
特に3.5号は約20gと扱いやすい重さで、オールシーズン使えるサイズとして知られています。秋イカと春イカの両方に対応できる汎用性の高い重さです。
エギの重さは製品やモデルによって多少の差があります。例えば、DAIWAのエメラルダスステイシリーズの3.5号は25gと、通常の4号相当の重さがあります。
メーカーによる重さの違いは、それぞれの特徴や用途に合わせて設計されているためです。購入する際は、パッケージや製品サイトで具体的な重さを確認することをお勧めします。
エギ号数と重さの換算表
エギの号数と重さの関係を理解することは、適切なタックル選びの基本となります。一般的な換算表を見ていきましょう。
1.5号は約4g、1.8号は約5g、2.0号は約6gと、小さいサイズから始まります。これらは主にライトエギング用として使用されます。
2.5号になると約10g、3.0号で約15g、3.5号で約20gと、一般的なエギングで使用する重さになってきます。特に3.0号から3.5号は最も使用頻度の高い重さです。
4.0号では約25g、4.5号になると約33gと、かなりの重さになります。これらは主に春の大型イカを狙う際に使用されます。
この重さの違いは、水深や潮の流れによって使い分けることが重要です。重いエギは深場や潮の流れが速い場所で効果を発揮します。
エギの重さは製品によって若干の違いがあるため、購入時には必ず製品の仕様を確認することをお勧めします。
初心者におすすめの3.5号エギ
初心者がエギを選ぶ際は、まず3.5号からスタートすることをお勧めします。3.5号は重さが約20gと扱いやすく、様々な状況に対応できます。
3.5号のエギは、春イカと秋イカの両方に使えるオールラウンドタイプです。特に春には産卵のために接岸してくる大型の親イカを狙うことができます。
このサイズは一般的なエギングロッドの適性重量にもマッチしており、キャスティングの練習にも適しています。重すぎず軽すぎない重さは、アクションの付け方も学びやすいポイントです。
ただし、3.5号でもメーカーによって重さにバラつきがあります。同じ3.5号でもYAMASHITAのエギ王LIVEは21g、イージーQキャスト喰わせは17gと、製品によって異なります。
季節や場所によっては、より軽い3.0号や重い4.0号が効果的な場合もありますが、まずは3.5号で基本的な操作を習得することをお勧めします。
ディープエギとシャローエギの重さの違い
エギには水深に応じて異なるタイプがあり、それぞれ重さと沈下速度が異なります。同じ号数でもタイプによって特性が変わってきます。
例えば、YAMASHITAのエギ王LIVE3.5号の場合、ベーシックタイプが21g、シャロータイプが19g、ディープタイプが22.5gとなっています。この重さの違いが沈下速度に影響を与えます。
シャロータイプは水深が浅い場所用に設計されており、沈下速度は約6秒/mと遅めです。対してディープタイプは約2秒/mと速い沈下速度を実現しています。
ベーシックタイプは約3秒/mと中間的な沈下速度で、幅広い状況に対応できます。これらの特性を理解し、釣り場の水深に合わせて使い分けることが重要です。
重さと沈下速度の関係性を把握することで、より効果的なエギングが可能になります。特に潮の流れが速い場所では、ディープタイプの重めのエギが有効です。
使い方に合わせたエギ重さの選び方
エギの重さは、使用する状況によって適切な選択が変わってきます。基本的な選び方のポイントを見ていきましょう。
春の産卵期には800gから3kgの大型イカが接岸してくるため、3.5号以上の重めのエギが効果的です。大きなベイトを捕食する時期なので、重めのエギでしっかりアピールできます。
秋には体長15cm程度の子イカが多くなるため、2.5号から3.0号の軽めのエギが適しています。この時期は警戒心が強いイカも多いため、軽めのエギでナチュラルな動きを演出します。
水深が10m以上の深場では、ディープタイプの重めのエギを選択します。潮の流れが速い場所でも、しっかりとボトムまで届けることができます。
浅場や藻場では、シャロータイプの軽めのエギが効果的です。ゆっくりとしたフォールで、イカにアピールする時間を確保できます。
エギの重さと沈下速度の関係性
エギの重さは沈下速度に大きく影響し、これが釣果を左右する重要な要素となります。基本的な関係性を理解しましょう。
一般的なベーシックタイプの3.5号エギは、1mの沈下に約3秒かかります。これに対してシャロータイプは約6秒、ディープタイプは約2秒と、タイプによって大きく異なります。
水深が2m以下の浅場では、通常の重さのエギではすぐに底に到達してしまいます。そのため、シャロータイプの軽めのエギを使用することで、フォール時間を確保できます。
深場では沈下速度の速いディープタイプが有効です。例えば水深10mの場所では、ノーマルタイプだと底まで到達するのに30秒もかかりますが、ディープタイプならその60%程度の時間で到達可能です。
エギの重さと沈下速度の特性を理解し、釣り場の状況に合わせて適切なタイプを選択することが重要です。

エギング重さを使いこなすコツと注意点
- ティップランエギングに適した重さとは
- 潮の流れによるエギ重さの使い分け
- ロッドの適正重量に合わせたエギ選び
- エギの重さによる飛距離の違い
- 時期・シーズン別おすすめエギ重さ
- エギの重さ別おすすめモデル紹介
- まとめ:エギング重さの基礎知識と実践的な使い方
ティップランエギングに適した重さとは
ティップランエギングでは、水深20m~30mのエリアを攻める際に3.5号(30g)のエギを使用することが基本となります。風が強い場合は底が取れるようにシンカーを追加していきます。
ティップランエギは、通常の3.5号エギよりも重く設計されています。これは深場での使用を想定しているためです。風が強い場合は、40gのシンカーを追加して合計70gまで重くすることもあります。
基本的には、底が取れる重さを維持することが重要です。ただし、2、3回底を取って誘って入れ直すといった手順を繰り返すことで、効率的な釣りが可能となります。
ティップラン用のエギは通常の岸釣り用3.5号エギと比べて重い設計になっているため、購入時には使用目的をしっかり確認する必要があります。頭にオモリのついたティップラン専用エギは、同じ3.5号でも重すぎる場合があります。
深場での使用を想定しているため、通常のエギとは異なる特性を持っています。そのため、ロッドの適性重量にも注意を払う必要があります。
潮の流れによるエギ重さの使い分け
潮の流れが強い場合、エギは通常よりも重めのものを選択する必要があります。ディープタイプのエギは潮流の影響を受けにくく、しっかりとボトムまで到達させることができます。
潮や風で流されてエギが沈まないような状況では、重いエギを選ぶことで対処できます。これにより、フォールやしゃくりのアクションをしっかりと行うことが可能になります。
ディープタイプのエギは、同じ号数のベーシックタイプと比べて重く設計されています。例えばエギ王LIVEの3.5号では、ベーシックタイプが21gに対し、ディープタイプは22.5gとなっています。
潮の流れが穏やかな場所では、標準的な重さのエギで十分です。むしろ軽めのエギの方が自然なアクションを付けやすく、イカを誘いやすい場合もあります。
エギの重さは、潮の流れだけでなく風の影響も考慮して選択する必要があります。特に強風時は、より重いエギを使用することで安定したフィッシングが可能になります。
ロッドの適正重量に合わせたエギ選び
エギングロッドには適合ルアーウェイトが設定されており、これは「快適に釣りができて、対象のロッドの性能が最も発揮できるルアーの重さの範囲」を示しています。
エギの重量はメーカーやモデルによってバラつきが大きく、例えばSHIMANOのセフィアTTで適合範囲とされているフラッシュブーストの3.5号は19gですが、ダイワのエメラルダスステイ3.5号は25gと、4号エギサイズ相当の重量があります。
適合重量を超えた状態でキャストすると、ロッドが即座に折れるわけではありませんが、破損のリスクは高まります。エギ選びの際は、使用するロッドの適合範囲を必ず確認しましょう。
エギングロッドには適応エギサイズの設定はあっても、ウェイトが明記されていない場合があります。そのため、エギの実重量を確認することが重要です。
ロッドの性能を最大限に引き出すためにも、適正重量内でのエギ選択を心がけましょう。特に重いエギを使用する際は、慎重な取り扱いが必要です。
エギの重さによる飛距離の違い
エギの重さは、キャスティングの飛距離に大きく影響します。基本的に、エギは重いほど遠くまで飛ばすことができます。
DAIWAのエメラルダスステイシリーズは、飛距離を伸ばすために3.5号でも通常の4号相当(25g)の重さがあります。これにより、より遠くのポイントまでアプローチが可能になります。
ディープタイプのエギは一般的に重めの設計となっており、飛距離を出しやすい特徴があります。これは深場を攻める際に大きなアドバンテージとなります。
ただし、重いエギはロッドへの負担も大きくなります。ロッドの適合重量を超えると、キャスト時の飛距離が伸びないだけでなく、最悪の場合はロッド破損の原因にもなります。
飛距離を重視する場合は、ロッドの適合重量内で最も重いエギを選択することで、効果的な釣りが可能になります。
時期・シーズン別おすすめエギ重さ
春の産卵期(3~6月)には、3.5号以上の重めのエギがおすすめです。この時期は800gから3kgもの大型イカが接岸してくるため、大きめのエギで対応します。
秋(9~10月)は新子の数釣りが楽しめるシーズンで、2.5号~3号が効果的です。体が小さく捕食しているベイトサイズも小さいため、エギのサイズも小さめにします。
晩秋から冬(11月中旬~)には3号~3.5号を使用します。この時期のイカは300g程度の小さな個体から1kgを超える大型の個体まで混在するため、状況に応じて使い分けが必要です。
梅雨~夏季は、早生まれの子イカと遅い産卵の親イカが混在するため、3号を中心に幅広く対応します。小型のイカやツツイカが当たる場合は2.5号に、遅い産卵の中型や大型のアオリイカを狙う場合は3.5号に切り替えると効果的です。
選択するエギの重さは、その時期のイカのサイズや活性に合わせて調整することが重要です。
エギの重さ別おすすめモデル紹介
ヤマシタのエギ王シリーズでは、エギ王Kの3.5号(22g)が人気です。風や波など外的要因による影響を最小限に抑え、安定したフォールが特徴です。
DAIWAのエメラルダスステイシリーズは3.5号で25gと重めの設計で、飛距離重視の特徴を持っています。沈下速度は3.75秒/mとやや遅めです。
ヤマシタのエギ王サーチは2.5号で12gあり、通常の5秒/m程度の沈下速度を3秒/m程度まで短縮しています。状況に応じて素早いアプローチが可能です。
各メーカーの製品特性を理解し、釣り場の状況や目的に合わせて選択することが重要です。購入前には必ずパッケージや製品サイトで詳細な仕様を確認しましょう。
製品によって重さと沈下速度の特性が異なるため、複数のエギを使い分けることで様々な状況に対応することができます。

まとめ:エギング重さの基礎知識と実践的な使い方
最後に記事のポイントをまとめます。
- エギの基本的な重さは2.5号が約10g、3号が約15g、3.5号が約20g、4号が約25g
- 初心者には3.5号(約20g)が最適で、春イカと秋イカの両方に対応可能
- シャロータイプは軽め、ディープタイプは重めの設計が特徴
- 潮の流れが強い場所では重めのエギを選択することが重要
- ロッドの適合重量を必ず確認し、範囲内のエギを使用する
- 春の産卵期は3.5号以上、秋の新子は2.5~3号が基本
- エギの重さは製品やモデルによってバラつきがある
- ティップランエギは通常より重めの設計となっている
- 重いエギほど飛距離を出しやすい特徴がある
- シャローエリアは軽め、深場は重めのエギを選択
- 風や波の影響を考慮したエギ選択が必要
- メーカーごとに重さと沈下速度の特性が異なる