エギングでアオリイカを狙う際、エギの重さ選びは釣果を大きく左右する重要なポイントです。特に3.5号エギは春から秋まで幅広く使える標準的なサイズですが、同じ号数でも重さが18gから22gまでと幅があり、さらにシャロータイプやディープタイプなど用途によって異なります。

エギの重さは水深や潮の流れによって使い分けが必要で、沈下速度にも大きく影響します。たとえば一般的な3.5号エギの沈下速度は約3秒/mですが、シャロータイプは約6秒/m、ディープタイプは約2秒/mと大きく異なります。この記事では、3.5号エギの重さについて、季節や釣り場に応じた選び方を詳しく解説します。
この記事のポイント!
- 3.5号エギの標準的な重さと各メーカーの重量差について
- 水深や潮の流れに応じたエギの重さの選び方
- シャロー・ディープタイプの重さと沈下速度の違い
- 春イカ・秋イカで使い分ける3.5号エギの特徴
エギング3.5号重さの基本知識とその特徴
- 3.5号エギの重さは約20-22グラムが標準
- 初心者でも使いやすい3.5号エギの特徴
- シーズン別に見る3.5号エギの使い時
- ディープ・シャロー別の重さの違い
- 沈下速度による使い分けポイント
- メーカー別3.5号エギの重量差を比較
3.5号エギの重さは約20-22グラムが標準
エギの号数は、1号が約3.03センチを基準とした長さを表す単位です。3.5号エギは約10.6センチの長さで、重さは一般的に約20グラム前後が標準となっています。
ヤマシタのエギ王シリーズでは、3.5号の通常タイプが21-22グラム、シャロータイプが19-20グラムとなっています。一方、ダイワのエメラルダスシリーズは3.5号で25グラムと重めの設計になっています。
メーカーや製品によって重さにばらつきがあるため、購入時には必ずパッケージやメーカーサイトで重量を確認することをおすすめします。
標準的な3.5号エギは約3秒/mの沈下速度で設計されており、水深10mの場所であれば約30秒でボトムまで到達します。
エギの重さは単なる数値以上に、実際の釣りでの使い勝手に大きく影響するため、自分の釣り方や釣り場に合わせて選ぶことが重要です。
初心者でも使いやすい3.5号エギの特徴
3.5号エギは、初心者からベテランまで幅広く愛用されているサイズです。約20グラムという重さは、キャスティングのしやすさと操作性のバランスが取れています。
遠投性能も十分で、沖のポイントまでエギを飛ばすことができます。また、風の影響も受けにくいため、コントロールしやすいのが特徴です。
潮の流れが穏やかな場所では安定したフォールを見せることができ、アオリイカにアピールしやすい重さとなっています。
春の産卵期の大型イカから、秋の新子まで対応できるサイズなので、1年を通して活躍するエギとして重宝します。
エギングロッドも3.5号に対応した商品が豊富で、タックル選びの選択肢が広いのも魅力的です。
シーズン別に見る3.5号エギの使い時
春のエギングでは、産卵のために接岸してくる大型の親イカが主なターゲットとなります。この時期は3.5号エギが最も効果を発揮します。
体重800gから3kgにもなる春イカは、大きなベイトを捕食するため、3.5号サイズのエギがちょうど良いアピール力を持っています。
秋になると体長15cm程度の新子イカが中心となりますが、11月以降は成長して200g以上になってきます。この時期も3.5号エギが有効です。
冬のエギングでは、イカの活性が下がる傾向にありますが、3.5号エギの安定した重さと沈下速度が、じっくりとした誘いを可能にします。
シーズンによってイカのサイズは変化しますが、3.5号エギは1年を通して使える標準的なサイズとして認識されています。
ディープ・シャロー別の重さの違い
3.5号エギには、使用する水深に応じて異なるタイプが用意されています。ディープタイプは22-25グラムと重めで、沈下速度は約2秒/mと速くなっています。
一方、シャロータイプは19-20グラムと軽めで、沈下速度は約6秒/mとゆっくりです。これにより、浅場でもしっかりとアピール時間を確保できます。
スタンダードタイプは21グラム前後で、沈下速度は約3秒/mです。幅広い状況に対応できる基本的なセッティングとなっています。
水深が10m以上の深場では、ディープタイプを使うことで効率的にボトムまでエギを到達させることができます。
浅場や藻場では、シャロータイプを使うことでイカに対してじっくりとアピールすることができます。
沈下速度による使い分けポイント
3.5号エギの沈下速度は、タイプによって大きく異なります。スタンダードタイプの約3秒/mを基準に、使い分けを考えていきましょう。
シャロータイプは約6秒/mとゆっくり沈みます。これにより、水深5m以下の浅場でもフォール中のアピール時間を十分に確保できます。
ディープタイプは約2秒/mと速く沈むため、深場での釣りや潮の流れが速い場所で威力を発揮します。また、素早くボトムを探ることができます。
潮の流れが強い場所では、より重いタイプを選ぶことで、エギをしっかりと沈めることができます。
遠投が必要な場合も、重めのタイプを選択することで飛距離を伸ばすことができます。
メーカー別3.5号エギの重量差を比較
ヤマシタのエギ王Kは3.5号で22グラム、エメラルダスステイは25グラムと、メーカーによって同じ号数でも重さに違いがあります。
デュエルのイージーQシリーズは3.5号で17-19グラムと比較的軽めの設計になっています。これにより、ゆっくりとしたフォールが特徴です。
一般的な3.5号エギの重さは20-22グラムですが、メーカーごとの特徴を理解して選ぶことで、より効果的な釣りが可能になります。
各メーカーは独自の重量設定で特徴を出しており、例えばヤマシタのエギ王シリーズでは、同じ3.5号でもモデルによって18-22グラムまでバリエーションがあります。
商品選びの際は、必ずパッケージやメーカーサイトで詳細な重量を確認することをおすすめします。

エギング3.5号重さの選び方と実践テクニック
- 水深別に見る最適な重さの選択方法
- 潮の流れで変わる重さの選び方
- アオリイカを狙うための重さ調整
- ラトル入りとノーマルタイプの重さ比較
- エギ王シリーズの重さ別特徴
- スタンダードタイプの重さと使い方
- まとめ:エギング3.5号重さの基本と応用テクニック
水深別に見る最適な重さの選択方法
水深によってエギの重さを選び分けることは、効率的な釣りの基本です。水深5m未満の浅場では、19-20グラムの軽めの設定のシャロータイプが効果的です。
水深10m以上の深場では、22-25グラムのディープタイプを選択することで、素早くボトムまでエギを到達させることができます。
標準的な3.5号エギは21グラム前後で、沈下速度が約3秒/mとなっています。これは水深5-10mの一般的なポイントで使いやすい設定となっています。
浅場で重いエギを使用すると、すぐに着底してしまい十分なアピール時間が確保できない可能性があります。逆に深場で軽すぎるエギを使うと、ボトムまで到達するのに時間がかかりすぎる傾向があります。
エギの重さは水深だけでなく、潮の流れの強さも考慮に入れて選択する必要があります。
潮の流れで変わる重さの選び方
潮の流れが強い場所では、22-25グラムの重めのエギを選択することで、しっかりとボトムまで沈めることができます。
流れの弱い場所では、19-21グラムの標準的な重さのエギでも十分に対応できます。むしろ重すぎるエギは不自然なフォールになる可能性があります。
潮の流れが変化する場合は、複数の重さのエギを用意しておくことで状況に応じた対応が可能になります。
エギの重さは飛距離にも影響します。風や潮に逆らってキャストする必要がある場合は、重めのエギを選択することで安定したキャストが可能です。
重さの選択は、その日の潮の流れを確認しながら、必要に応じて調整していくことが重要です。
アオリイカを狙うための重さ調整
春の産卵期には800gから3kgの大型アオリイカが接岸してきます。この時期は3.5号の標準的な重さ(20-22グラム)が効果的です。
秋の新子イカは小型のため、やや軽めの設定(19-20グラム)のエギを使用することで、より自然なアピールが可能です。
11月以降になると、イカのサイズも大きくなってくるため、標準的な重さ(21-22グラム)のエギが使いやすくなります。
深場で大型イカを狙う場合は、22-25グラムの重めのエギを選択することで、効率的な釣りが可能になります。
イカのサイズに合わせたエギの重さ選びは、釣果を左右する重要なポイントとなります。
ラトル入りとノーマルタイプの重さ比較
ラトル入りのエギは内部に小さな玉が入っているため、同じサイズでもノーマルタイプと比べて若干重くなる傾向があります。
音でアピールするラトル入りエギは、視覚的なアピールが難しい濁り時や夜釣りで効果を発揮します。
アオリイカの警戒心が強い場合は、よりシンプルなノーマルタイプを使用することで、ナチュラルなアプローチが可能です。
エギの種類によって重さが異なるため、ロッドの適合重量範囲内で選択することが重要です。
状況に応じてラトル入りとノーマルタイプを使い分けることで、より効果的な釣りが可能になります。
エギ王シリーズの重さ別特徴
ヤマシタのエギ王シリーズは、3.5号で標準タイプが21-22グラム、シャローが19-20グラム、ディープが22.5グラムと、用途に応じた重さ設定となっています。
エギ王Kは3.5号で22グラムと、安定した沈下速度を実現する重さ設定です。低活性のイカを狙う設計となっています。
エギ王Searchは3.5号で24グラムと重めの設定で、高活性なイカを狙うモデルとなっています。
シリーズごとに異なる重さ設定により、状況に応じた使い分けが可能です。
ハイドロフィンなどの独自設計により、重さだけでなく安定性も考慮された設計となっています。
スタンダードタイプの重さと使い方
スタンダードタイプの3.5号エギは、約20-22グラムという重さで、幅広い状況で使いやすい設定となっています。
沈下速度は約3秒/mで、水深10mの場所であれば30秒程度でボトムまで到達します。
キャスト時の飛距離も確保でき、風の影響も受けにくい重さとなっています。
春の産卵期から秋の新子まで対応できる標準的な重さ設定です。
基本となるスタンダードタイプを軸に、状況に応じてシャローやディープなど他のタイプを使い分けることで、より効果的な釣りが可能になります。

まとめ:エギング3.5号重さの基本と応用テクニック
最後に記事のポイントをまとめます。
- 3.5号エギの標準的な重さは20-22グラム
- シャロータイプは19-20グラムで沈下速度約6秒/m
- ディープタイプは22-25グラムで沈下速度約2秒/m
- 水深5m未満ではシャロータイプが効果的
- 水深10m以上ではディープタイプが有効
- 春の産卵期は標準的な重さ(20-22グラム)が適している
- 秋の新子は軽めの設定(19-20グラム)が効果的
- 潮の流れが強い場合は重めのエギを選択
- ラトル入りは同サイズのノーマルタイプより若干重い
- メーカーによって同じ3.5号でも17-25グラムまで重さの差がある
- エギ王シリーズは用途別に19-24グラムまでラインナップ
- スタンダードタイプは約3秒/mの沈下速度が基準