デスアダーは、もともとバス用のワームとして開発されましたが、近年シーバスでも高い実績を上げています。特にボリュームのあるスティックベイトタイプの形状と、リブが刻まれたボディによる水押し、テールが生み出すバイブレーションが、シーバスに対して絶大な効果を発揮することが分かってきました。

タックルショップの元店員として、デスアダーがシーバスでも効果的な理由を調べてみました。その結果、ジグヘッドやノーシンカーなど様々なリグに対応できる汎用性の高さと、3インチから8インチまでのサイズ展開により、シーズンや状況に応じた使い分けが可能なことが分かりました。
この記事のポイント!
- デスアダーのシーバスでの使い方と効果的なリグの選び方
- サイズ別の特徴と使用シーン
- シーバスで実績のあるセッティング方法とアクション
- 初心者でも取り組みやすいデスアダーの基本テクニック
デスアダーでシーバスを攻略する全知識と使い方
- バスルアーがシーバスで使える理由とは
- シーバス用のリグとセッティング方法
- サイズ別の使用シーン解説
- ジグヘッドと静ヘッドの使い分け方
- デスアダーの特徴とアクション効果
- シーバスで実績のあるおすすめカラー
バスルアーがシーバスで使える理由とは
デスアダーは、デプスから発売されているスティックベイトで、ベイトフィッシュをデフォルメしたワイドボディが特徴です。ボディ全体にリブが刻まれており、最後尾はピンテールになっています。
このリブの隙間に水が行き渡ることで、周囲を効果的に攪拌させながらアクションを生み出します。小魚のような生命感溢れる動きは、シーバスの捕食本能を刺激する効果があります。
特筆すべきは、デスアダーの素材に含まれる塩分です。塩分含有率が25パーセントあることで、ノーシンカー状態でも長距離キャストが可能になっています。着水後の水との絡み方も、塩による比重の高さが有利に働きます。
キャスト性能と水中での動きの良さから、シーバスアングラーの間でも支持を集めています。シーバスフィッシングにおいて、カバー周りや水深のある場所など、様々なシチュエーションで活用できます。
デスアダーのボディ形状は、シーバスの主なエサとなる小魚の体型とも相性が良く、実際の餌生物に近い動きを演出できる点も、シーバスでの実績につながっている要因といえます。
シーバス用のリグとセッティング方法
シーバスでデスアダーを使用する際、最も一般的なのはジグヘッドリグです。ジグヘッドのウェイトは、水深や潮の流れによって14g前後を選択することが多いようです。
シーバスジグヘッドを使用する場合、ワームのズレ防止が重要です。ワイヤーやスチール素材の大きめのワームキーパーが付いたジグヘッドを選び、一度の装着で確実にセットすることがポイントになります。
ボトムの感知能力を重視する場合、シーバスジグヘッドが特に効果的です。重心からくるボトムの感触が明確に伝わり、流れのある場所でも状況が把握しやすくなります。
初心者の方は特に、シーバスジグヘッドの使用がおすすめです。タックルのバランスが取りやすく、フッキングまでの一連の動作も安定させやすい特徴があります。
シーバスジグヘッドを使用する際は、ワームを何度も差し直すことは避けましょう。穴が広がったり亀裂が入ったりして、キャスト時のワームのズレの原因となってしまいます。
サイズ別の使用シーン解説
デスアダーのサイズは、3インチから8インチまで幅広くラインナップされています。3インチは甲殻類成分を含んでおり、ソルトウォーターでも効果を発揮します。
4インチサイズは汎用性が高く、様々なリグでの使用が可能です。ノーシンカーやジグヘッド、ライトテキサス、ヘビーダウンショットなど、状況に応じた使い分けができます。
5インチは12.5センチのボディで、ベイトタックルでも扱いやすい重量です。ノーシンカーリグでのフォール主体の使い方が定番となっています。
6インチは15.5センチの全長で、迫力満点のボディサイズながら、サイズを選ばず魚を寄せる力を持っています。ノーシンカーでの使用が多く、カバー撃ちにも対応できます。
8インチは20.5センチの全長で、その重さを活かして広範囲を探ることができます。大型のベイトフィッシュを捕食しているシーバスをターゲットにする際に効果的です。
ジグヘッドと静ヘッドの使い分け方
シーバスジグヘッドと静ヘッドは、どちらもデスアダーとの相性が良く、状況に応じて使い分けることができます。特に縦の釣りをする場合は、シーバスジグヘッドの方が釣りが簡単になります。
シーバスジグヘッドは重心からくるボトムの感知能力が優れており、流れや水深があっても違いが伝わりやすい特徴があります。特に初心者の方は、シーバスジグヘッドから始めることをおすすめします。
静ヘッドは、テンションの掛け方やリフトの加減、ロッドの頭下げなどで調整が可能です。ただし、これらの技術を使いこなすにはある程度の経験が必要になってきます。
使い分けのポイントは、まずシーバスジグヘッドで基本的な使い方を習得し、その後状況に応じて静ヘッドも試してみることです。どちらも一長一短があるため、両方使えるようになることで対応力が上がります。
ワームのズレ対策として、ジグヘッドのワームキーパーはしっかりとしたものを選びましょう。特に塩入り素材のデスアダーは、キャスト時の負荷でズレやすい傾向があります。
デスアダーの特徴とアクション効果
デスアダーの最大の特徴は、ボディ全体に刻まれたリブと、最後尾のピンテール形状です。このリブにより水を効果的に攪拌し、生命感のある動きを生み出します。
水中でのアクションは、リブの隙間に水が行き渡ることで、周囲をしっかりと攪拌させながら動きます。ロッドワークでトゥイッチやジャークを加えると、より一層攪拌効果が高まります。
ボディは塩分を25パーセント含有しており、これによりノーシンカー状態でも長距離キャストが可能です。着水後は塩分による比重の高さが、ナチュラルな泳ぎを演出します。
アクションの特徴として、フォール姿勢が魚に効果的にアピールする点が挙げられます。特にリフト&フォールやステディリトリーブでの使用時に、その効果が発揮されます。
ピンテール部分は、微細なバイブレーションを発生させる重要な役割を担っています。このバイブレーションが、シーバスの捕食本能を刺激する要因となっています。
シーバスで実績のあるおすすめカラー
シーバスでデスアダーを使用する際、人気があるカラーは様々です。ナチュラルなベイトフィッシュカラーから、ファンキーなカラーまで幅広く展開されています。
実績のあるカラーとしては、デッドシャッド、グリーンシルバー、ナチュラルプロブルーなどが挙げられます。これらは小魚の姿を自然に演出できるカラーとして知られています。
シーバスがベイトを追っている状況では、ゴールデンシャイナーやパールグリッターなどの光モノカラーも効果的です。特に活性の高い時期に重宝します。
濁り水や薄暗い時間帯では、クリアカラーやパンプキンシードなどの落ち着いた色合いが効果を発揮することがあります。状況に応じて使い分けることで、より多くのチャンスを作ることができます。
水質や天候、時間帯によってカラーチョイスを変えることで、より効果的なアプローチが可能になります。

デスアダーでシーバスを釣るための実践テクニック
- ボトムの感知方法とアタリの取り方
- 水深や潮流に応じたリグの選び方
- シーズン別のおすすめサイズと使い分け
- 地形別の効果的なアプローチ方法
- トラブル対策とワームの持ちを良くするコツ
- まとめ:デスアダーでシーバスを狙う際のポイント総まとめ
ボトムの感知方法とアタリの取り方
デスアダーでシーバスを狙う際、ボトムの感知は非常に重要です。シーバスジグヘッドを使用することで、重心からくるボトムの感触が明確に伝わってきます。
ジグヘッドでの釣りでは、着底後にラインスラックを回収してピンと張る状態を作ります。この時、デスアダーのピンテールが微振動を繰り返し、シーバスを誘います。
アタリは明確なガツンという感触で伝わってきます。ロッドを立てて巻き合わせと連動させることで、確実なフッキングにつなげることができます。
水深が浅い場合は、ノーシンカーリグも効果的です。フォールやカーブフォール時に豪快なバイトが期待できます。
アタリの感度を上げるためには、ワームがジグヘッドからずれないようにすることが重要です。何度も差し直すとワームに空いた穴が大きくなり、感度が落ちる原因となります。
水深や潮流に応じたリグの選び方
水深が浅く、流れの緩やかな場所では3〜4インチサイズをノーシンカーで使用するのが効果的です。特にオーバーハングの下などでは、この使い方が威力を発揮します。
流れのある場所では、14グラム前後のジグヘッドを使用します。デスアダーの塩分含有率25パーセントという特性により、程よい重さで安定したアクションを実現できます。
深場では5〜6インチサイズを使用し、ボトムをしっかりと取りながら探ることができます。デスアダーの重さを活かしたドリフトも有効なテクニックとなります。
河口域や汽水域では、ジグヘッドリグでのリフト&フォールやステディリトリーブが実績を上げています。ワームの動きをコントロールしやすいのが特徴です。
潮の流れが強い場所では、ワームのホールド力の高いシーバスジグヘッドの使用がおすすめです。ワームキーパーでしっかりと固定することで、安定したアクションを維持できます。
シーズン別のおすすめサイズと使い分け
春先の活性の低い時期は、3〜4インチの小さめサイズから始めるのが効果的です。特に3インチは甲殻類成分を含んでおり、シーバスの反応が良いとされています。
夏場は5〜6インチの中型サイズが使いやすく、様々な状況に対応できます。ノーシンカーでの使用が多く、フォールやスイミングでアピールします。
秋は大型ベイトを追うシーバスが増えてくるため、6〜8インチの大型サイズも視野に入れます。20.5センチまでの大型サイズは、遠投性能を活かした広範囲の探りに効果的です。
冬場は再び小型サイズが有効で、4インチを中心としたサイズ展開が基本となります。ジグヘッドリグでのボトム攻めが中心となります。
潮の流れが強い場合は、デスアダーの重さを活かせる5〜6インチサイズが扱いやすく、安定したアクションを実現できます。
地形別の効果的なアプローチ方法
港湾部では、柱と柱の間のスペースを狙うスキッピングキャストが効果的です。デスアダーの重さを活かした正確なキャストが可能となります。
河口域では、流れに乗せたドリフトが有効です。デスアダーのボディ形状により、自然なベイトフィッシュの動きを演出できます。
カバー周りでは、ノーシンカーリグでのアプローチが基本となります。デスアダーのスリット構造により、フックの針先を隠すことができ、根掛かりを軽減できます。
深場では、ジグヘッドリグでのボトム攻めが中心となります。デスアダーの重さを活かしたコントロールが可能で、シーバスの生息域を効率的に探ることができます。
水深の浅いエリアでは、表層を意識したスイミングも効果的です。ベジテーションの上をフロッグのように引いてくるアプローチも実績があります。
トラブル対策とワームの持ちを良くするコツ
デスアダーは塩分を含んでいるため、キャスト時の身切れに注意が必要です。特にサーフでの使用時は、ジグヘッドにしっかりと固定することが重要です。
ワームキーパーは大きめのものを選択し、一度の装着で確実にセットします。何度も差し直すと穴が広がり、ワームの寿命が短くなる原因となります。
根掛かりを防ぐために、フックの針先をワームのスリットに隠すセッティングも有効です。これにより、カバー周りでも安心してアプローチができます。
流れの強い場所では、ワームのズレを防ぐためにシーバスジグヘッドの使用がおすすめです。ホールド力の高いワームキーパーにより、安定したアクションを維持できます。
予備のワームは必ず持参することをおすすめします。特にヒットが出ている状況では、ワームの交換に手間取らないよう準備しておくことが重要です。

まとめ:デスアダーでシーバスを狙う際のポイント総まとめ
最後に記事のポイントをまとめます。
- デスアダーは塩分含有率25%で、優れた飛距離と水中アクションを実現
- シーバスジグヘッドと静ヘッドの使い分けで状況に応じた攻めが可能
- サイズは3〜8インチまで展開、シーズンや状況で使い分けが重要
- ボディ全体のリブとピンテールが効果的な水噛みを生む
- ワームのズレ防止が重要、一度の装着で確実にセット
- ジグヘッドは14g前後が使いやすく、多くの実績あり
- カバー周りではスリットを利用した根掛かり対策が有効
- 深場ではボトムの感知能力を重視したリグ選択が重要
- シーズンに応じたサイズ選択で効率的なアプローチが可能
- 潮流の強さに応じたリグとサイズの選択が釣果を左右
- 予備のワームを含めた十分な装備が安定した釣果につながる
- 初心者はシーバスジグヘッドからスタートし、徐々に技術を広げる