手賀沼でバス釣りをしようと思ったら、まず遊漁券が必要になります。しかし、遊漁券の購入場所や料金、禁止エリアについて詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。手賀沼漁業協同組合の規則によると、遊漁券は1日券500円、年間券3000円となっています。

手賀沼は千葉県北部の柏市と我孫子市に跨る河川の堰止湖で、平均水深1.5mのシャローな水域が特徴です。バス釣りだけでなく、コイやフナ、タナゴなども生息し、多様な魚種が狙えるフィールドとして知られています。しかし、漁業権の設定された水域であるため、適切な遊漁券の携帯と規則の遵守が必要不可欠です。
この記事のポイント!
- 手賀沼での遊漁券の種類と料金について
- バス釣りが禁止されているエリアと規制内容
- おすすめの釣り場所とルアーの選び方
- 他の釣り人との共存のために守るべきマナー
手賀沼のバス釣り禁止エリアと規制の全知識
- 手賀沼漁協が管理する水域と遊漁規則
- バス釣りに必要な遊漁券の料金と購入方法
- 手賀沼で禁止されている漁法と釣り方
- バス釣り可能なエリアと人気ポイントの解説
- おすすめのバスルアーと釣果が出やすい使い方
- 遊漁券を持たずに釣りをした場合の罰則
手賀沼漁協が管理する水域と遊漁規則
手賀沼漁業協同組合は、千葉県知事から第五種共同漁業権を免許された組合です。管轄する水域は手賀沼本体と手賀川、そして利根川の野田地先から印西地先までの河川流域中央から千葉県側となっています。
漁業権の対象魚種は、こい、ふな、うなぎ、わかさぎの4種類です。これらの魚を対象とした遊漁には、遊漁券の携帯が必要となります。遊漁期間は1月1日から12月31日までで、年間を通して釣りを楽しむことができます。
漁具・漁法については、手釣り、竿釣り、たも網、さ手網及び四手網以外の使用が禁止されています。四手網を使用する場合は、網目の大きさが1.6cm以上でなければなりません。
禁漁区も設定されており、柏市戸張地先、我孫子市都部新田地先、柏市布瀬地先、柏市箕輪及び五条谷地先の4つのエリアでは遊漁が禁止されています。これらの区域では、いかなる魚種を対象とした釣りも行うことができません。
また、サイズ制限も設けられており、こいは全長18cm以下、うなぎは全長23cm以下の個体を採捕することはできません。これらの規制は資源保護の観点から設定されています。
バス釣りに必要な遊漁券の料金と購入方法
手賀沼で釣りを楽しむ際には、遊漁券が必要です。料金設定は1日券が500円、年間券が3000円となっています。この料金は手賀沼漁協が水質改善や環境整備に活用しています。
遊漁券は漁協の監視員から直接購入することができます。現地で監視員に出会った際に購入する形が一般的で、特定の販売所での購入システムは確認されていません。
遊漁券は、漁業権対象魚種以外の魚(ブラックバス、ライギョ、ナマズ、たなご、テナガエビなど)を釣る場合でも、漁業権対象魚種が混獲される可能性がある場合は必要となります。この場合、雑魚券の購入が推奨されています。
混獲された漁業権魚種をリリースした場合でも、その行為は採捕したことになり、遊漁券が必要です。この規則は水産庁漁政部長通知に基づいています。
遊漁券の購入は、釣り場の環境保全や管理に貢献する重要な行為として位置づけられています。購入時には身分証明書の提示は不要ですが、遊漁券は他人に譲渡することはできません。
手賀沼で禁止されている漁法と釣り方
手賀沼では、もんどりや四手網などの漁具を使用した漁は一般の方には禁止されています。これらの漁具の使用には千葉県知事の許可が必要で、現在は漁業組合員以外への許可は出されていません。
竿による釣りは許可されていますが、橋の欄干からのキャストや金網を越えての釣りは禁止されています。これらの規制は安全管理と環境保全の観点から設けられています。
四手網を使用する場合は、網目の大きさが1.6cm以上という規定があります。この規制は稚魚の保護を目的としています。特に学術的調査などの特殊な目的以外での使用は認められていません。
夜間の釣りについても制限があり、特定の区域では夜間の釣りが禁止されています。また、生態系保護の観点から、外来魚の再放流についても規制が設けられています。
手賀沼全域で共通して禁止されている行為には、ゴミの投棄や危険な投げ釣り、他の利用者に迷惑をかける行為なども含まれています。これらの規制は、環境保全と安全な釣り場の維持のために設けられています。
バス釣り可能なエリアと人気ポイントの解説
手賀沼の西端にある北柏ふるさと公園付近は、大堀川が手賀沼に流れ込むインレットがあり、ベイトフィッシュが集まる人気ポイントです。足場も良好で、アクセスが容易な場所となっています。
手賀沼公園は北岸に位置し、ワンド状の地形とボート溜まりがあるエリアです。杭などのストラクチャーが豊富で、特に朝夕のマズメ時に狙い目となるポイントです。
大津川合流付近は南岸にあり、大津川が手賀沼に流れ込むインレットエリアです。ベイトとなる生物が多く生息していますが、草むらを進む必要があり、釣り場へのアクセスには一定の困難が伴います。
手賀大橋付近は、水域が狭く水の動きが活発な場所です。橋脚周りや日陰になる場所がポイントとなります。特に夏場は日陰を好んで魚が集まる傾向があります。
高野山ふれあい市民農園付近は手賀大橋の東側に位置する北岸のシャローポイントです。公園として整備されているため足場が良く、広いエリアをカバーできる場所となっています。
おすすめのバスルアーと釣果が出やすい使い方
手賀沼でバス釣りを楽しむ際におすすめのルアーをご紹介します。シャロー水域が多い手賀沼の特性に合わせたルアー選びが重要です。
ゲーリーヤマモトのレッグワーム(2.9インチ)は、タフな状況でもバスを魅了する波動が特徴的です。同じくゲーリーヤマモトのカットテール(4インチ)は、フォルムと水中姿勢、ナチュラルなアクションが特徴的なワームです。
レインズのスワンプ(3.8インチ)は甲殻類パターンで効果を発揮し、エバーグリーンのキッカーバグ(5.5インチ)も高い実績を誇るワームです。ダイワのピーナッツⅡ SR(全長50mm、重量9g)は飛距離、アクション、釣果の三拍子が揃ったルアーです。
ハードルアーでは、デプスのMSバイブレーション(全長71mm、重量3/4oz)が開けた場所での使用に適しています。ジャッカルのデラスピン(重量3/8oz)は、中小型バスの多い手賀沼に最適なスピナーベイトです。
これらのルアーは状況に応じて使い分けることで、より効果的なバスフィッシングが可能になります。シャローエリアでの使用を前提としたセッティングがポイントです。
遊漁券を持たずに釣りをした場合の罰則
手賀沼での釣りには適切な遊漁券の携帯が必要です。遊漁券なしで釣りを行った場合、監視員による指導の対象となります。漁業法に基づく罰則の適用も想定されます。
漁業権対象魚種を混獲する可能性がある場合も遊漁券が必要です。これは水産庁の通知に基づく規定で、リリースした場合でも採捕行為として扱われます。
遊漁規則違反は、環境保全や資源管理の観点から重要な問題として扱われます。継続的な違反は、将来的な釣り場としての利用に影響を及ぼす可能性があります。
漁協の監視員による巡回が行われており、遊漁券の確認が実施されています。遊漁券を持たない場合は、その場での購入が求められることがあります。
適切な遊漁券の携帯は、釣り場の維持管理に貢献する重要な行為です。ルールを守って楽しい釣り場づくりに協力することが求められています。

手賀沼のバス釣りで知っておくべき重要ポイント
- 水深が浅く、シャローエリアが多い特徴
- 初心者でも釣果が期待できるポイントと攻略法
- 季節別のバスの活性と釣れるルアー
- 漁協が推奨するマナーと禁止事項
- 他の釣り人との共存のためのルール
- バス釣り以外で楽しめる魚種と釣り方
- まとめ:手賀沼でバス釣りを楽しむために必要な知識と注意点
水深が浅く、シャローエリアが多い特徴
手賀沼の平均水深は1.5mと、非常にシャローな水域となっています。このシャローな特徴は、バス釣りのアプローチ方法に大きく影響を与えます。
バスフィッシングには、シャローエリアに適したルアー選びが重要です。ゲーリーヤマモトのカットテールやレッグワームなど、シャロー向けのワームがおすすめです。
北柏ふるさと公園付近では、大堀川からの流れ込みがあり、ベイトフィッシュが集まりやすい環境となっています。水深が浅いため、足場も良く、初心者でも釣りやすいポイントです。
手賀大橋付近は水域が狭く、水の流れが活発です。橋脚周りには日陰ができ、夏場はバスの休息ポイントとなります。
水質改善により、以前と比べて透明度が上がっているという報告もあります。30年前は黄色いスピナーベイトを10センチ沈めると見えなくなる状態でしたが、現在は水質が改善されています。
初心者でも釣果が期待できるポイントと攻略法
手賀沼フィッシングセンターは、手賀沼の東端に位置する初心者向けの釣り施設です。マス釣りや鯉釣り、魚のつかみ取りなども楽しめます。
北柏ふるさと公園付近は、大堀川が手賀沼に流れ込むインレットがあり、ベイトが集まりやすい場所です。足場が良く、アクセスも容易なため、初心者にもおすすめです。
手賀沼公園周辺は、ワンド状の地形とボート溜まりがあり、ストラクチャーが豊富です。特に朝夕のマズメ時に活性が上がる傾向があります。
デプスのMSバイブレーションやジャッカルのデラスピンなど、中小型のバスを狙いやすいルアーを使用することで、初心者でも釣果を上げやすくなります。
手賀沼には遊漁券が必要で、1日券500円、年間券3000円となっています。遊漁券は漁協の監視員から購入可能です。
季節別のバスの活性と釣れるルアー
春の手賀沼では、水温の上昇とともにバスの活性が上がってきます。シャロー水域でのルアーフィッシングが効果的です。
夏場は日中の暑さを避け、朝夕のマズメ時や日陰になる場所を狙うことが重要です。手賀大橋付近の橋脚周りは、日陰となるポイントとして注目されています。
秋には水温の低下とともに、バスの行動パターンが変化します。ベイトフィッシュを追いかけるバスの姿も見られるようになります。
冬季は北部手賀沼ではほとんど釣れないという情報があります。南部手賀沼も渋い状況となることが報告されています。
ルアーは状況に応じて、ゲーリーヤマモトのカットテールやレッグワーム、エバーグリーンのキッカーバグなどを使い分けることが有効です。
漁協が推奨するマナーと禁止事項
手賀沼漁業協同組合では、遊漁規則に基づいた適切な釣りを推奨しています。遊漁券の携帯が必要で、対象魚種の制限サイズにも注意が必要です。
橋の欄干からのキャストや金網を越えての釣りは禁止されています。これらの行為は安全面から規制されています。
もんどりや四手網などの漁具の使用は、一般の方には禁止されています。これらの使用には千葉県知事の許可が必要です。
禁漁区での釣りは禁止されており、柏市戸張地先、我孫子市都部新田地先、柏市布瀬地先、柏市箕輪及び五条谷地先が該当します。
漁協では環境保全や密漁防止の取り組みを行っており、遊漁券の収入はこれらの活動に活用されています。
他の釣り人との共存のためのルール
手賀沼では、バス釣り以外にもヘラブナ釣りなど、様々な釣りが行われています。他の釣り人への配慮が重要です。
遊漁券を購入する際、バス釣り愛好者は真摯な対応をしていると漁協から評価されています。このような姿勢が、釣り場の維持管理に貢献しています。
密漁防止の取り組みにより、近年は釣果も改善傾向にあるという報告があります。これは釣り人のマナー向上と漁協の努力の成果と言えます。
手賀沼スクールヤードでは、釣りを通じた環境教育や食育も行われています。このような活動を通じて、次世代への釣りの継承も進められています。
手賀沼は都会に近い貴重な自然のオアシスとして、多くの市民に親しまれています。釣り人同士の配慮と協力が、よりよい釣り場づくりにつながっています。
バス釣り以外で楽しめる魚種と釣り方
手賀沼では、コイ、フナ、ウナギ、ワカサギが漁業権対象魚種として設定されています。これらの魚種を狙う場合も遊漁券が必要です。
タナゴ釣りも人気があり、独自の釣り方や魅力があります。ただし、タナゴ類の放流は現在難しい状況にあることが報告されています。
ライギョやナマズなども生息していますが、これらの魚種を狙う場合も、漁業権対象魚種が混獲される可能性があるため、遊漁券が必要です。
手賀沼フィッシングセンターでは、マス釣りや鯉釣りを楽しむことができます。家族連れでも安心して釣りを楽しめる環境が整っています。
水鳥の飛来も多く、釣り以外にもバードウォッチングなど、自然観察の場としても活用されています。

まとめ:手賀沼でバス釣りを楽しむために必要な知識と注意点
最後に記事のポイントをまとめます。
- 手賀沼は平均水深1.5mのシャローな水域である
- 遊漁券は1日券500円、年間券3000円が必要である
- 漁業権対象魚種はコイ、フナ、ウナギ、ワカサギの4種である
- 北柏ふるさと公園付近は初心者に適したポイントである
- 橋の欄干からのキャストと金網を越えての釣りは禁止である
- 4つの禁漁区が設定されており、釣りが禁止されている
- シャロー向けのルアー選択が重要である
- もんどりや四手網の使用は一般の方には禁止されている
- 漁業権対象魚種の混獲可能性がある場合も遊漁券が必要である
- 水質は改善傾向にあり、以前より透明度が上がっている
- マナーを守り、他の釣り人との共存が重要である
- 環境保全と資源管理の取り組みが進められている