加古川は兵庫県を代表するシーバスフィールドとして知られています。中でも加古川河口周辺は50センチを超える良型が狙えるスポットとして人気があり、特に古新堰堤では70センチを超えるランカーサイズも期待できます。

釣り場へのアクセスも良く、左岸の松風公園や右岸の高砂海浜公園には駐車場も完備されています。シーバスフィッシングの醍醐味である数釣りと大物狙いの両方が楽しめる場所として、多くのアングラーが訪れています。
この記事のポイント!
- 加古川河口周辺の人気ポイントと特徴
- シーズン別の釣果パターンと攻略方法
- ルアーの選び方とタックルセッティング
- 初心者でも釣果が期待できるポイント情報
加古川のシーバスポイント完全ガイド
- 河口周辺の3大人気ポイントを解説
- 古新堰堤は70-80センチの大物が狙える
- 河口一文字でショアからの攻略法を紹介
- 別府港周辺の釣果と特徴を詳しく解説
- ベストシーズンは春と秋に集中
- 潮の動きと時合いのポイントを把握
河口周辺の3大人気ポイントを解説
加古川河口には、左右の岸に分かれて人気ポイントがあります。左岸側には松風公園があり、ここから河口付近の護岸沿いを攻めることができます。ただし、車両通行禁止区間があるため、公園の駐車場から徒歩や自転車でのアクセスが必要です。
右岸側には兵庫県立高砂海浜公園があり、整備された岸壁から快適に釣りを楽しめます。駐車場やマリンレジャー施設も併設されているため、観光がてらの釣行にも適しています。
古新堰堤は、別名で潮止堰堤とも呼ばれ、播州地方でトップクラスの知名度を誇るシーバスポイントです。水深は全体的に浅めですが、水流の落ち込みがある場所が特に狙い目となっています。
高砂海浜公園より少し上流には砂州があり、これもシーバスの重要なポイントとなっています。本格的に攻めるならウェーディングも視野に入れると良いでしょう。
河口一帯は潮の満ち引きの影響を受けやすく、シーバスが遡上しやすい環境が整っています。特に橋の下流側は、シーバスの隠れ家となりやすく、夜間は好機となります。
古新堰堤は70-80センチの大物が狙える
古新堰堤では、デイゲームでは数釣り、ナイトゲームでは大型狙いが主流となっています。特に夏場のナイトゲームでは、80センチを超える大型の釣果報告も上がっています。
水深50センチほどのゴロタ石周辺に魚が集中する傾向があり、この付近を重点的に攻めることで釣果につながります。実際に55〜70センチのシーバスが11尾という釣果も報告されています。
ルアーの選択は、タイドミノー120やビーフリーズ78、R-32+ダートヘッドなどが実績があります。タックルは8.3フィートのMLクラスロッドにPEライン1.2号、リーダー25ポンドという組み合わせが効果的です。
潮の動きに関しては、中潮の下げ潮時に75センチほど潮が引く時間帯が特に狙い目とされています。この時間帯はベイトフィッシュも活性化し、シーバスの活性も上がります。
シーズン的には春と秋が最も釣果が期待できる時期となっています。夏場は暑さの影響で日中の活性は下がりますが、その分ナイトゲームが充実します。
河口一文字でショアからの攻略法を紹介
河口一文字は、加古川河口と製鉄所の人工島の間に建設された防波堤です。このポイントでは大型の釣果情報が多数報告されているものの、渡船が必要となります。
防波堤の高さを考慮して、3メートル程度のランディングネットを持参することが必須となります。また、様々な大型魚が釣れる可能性があるため、それに対応できるタックル選びも重要です。
アプローチとしては、9フィート以上のMクラスロッドを用いたロングキャストが基本となります。飛距離を重視しつつ、大物に対応できるパワーも必要となります。
このポイントの周辺には施設がないため、事前に必要な装備や補給品を十分に準備しておく必要があります。特にトイレや自動販売機などの設備は近くにないので注意が必要です。
釣果を上げるには、飛距離重視の重めのルアーを使用することがポイントです。沖からの攻めが基本となるため、キャスティング技術の向上も重要になってきます。
別府港周辺の釣果と特徴を詳しく解説
別府港は、別府みなと緑地という整備された公園があり、デイゲームに適した混雑の少ない穴場スポットとなっています。駐車場の利用も可能で、隣接する加古川海洋センターにはトイレや自販機も完備されています。
東側の別府川河口には多少の流れがあり、安定したシーバスの釣果が期待できます。一方、西側の港エリアは、潮やベイトフィッシュの動きに応じてシーバスが回遊してくるポイントとなっています。
タックル選びは、河口と漁港の両方を攻略できる操作性の高い8フィートのMLロッドが適しています。東側では河口の流れを考慮しながら、ミノーやバイブレーションで幅広く探ることが効果的です。
西側の港エリアでは、ジグヘッドをメインに食性にアピールする攻め方が有効です。状況に応じて使い分けることで、より多くのチャンスを掴むことができます。
アプローチの際は、ポイントの状況をよく観察し、ベイトフィッシュの動きや潮の流れを確認することが重要です。時間帯によって魚の付き方が変わるため、粘り強い攻めが求められます。
ベストシーズンは春と秋に集中
シーバスフィッシングにおいて、加古川では春と秋が最も釣果の期待できる時期となっています。この時期は、水温や餌となる魚の活性も高く、シーバスの活性も上がります。
夏場は水温の上昇により、デイゲームや水深の浅い河川では釣果が落ち込む傾向にあります。ただし、ナイトゲームでは大型を狙えるチャンスも多く、古新堰堤などでは80センチ超えの大物が狙えます。
冬季は河川での冷え込みの影響を受けやすく、釣果が落ち込む時期となります。この時期は河口や別府港など、比較的水深のある場所での釣行が安定した結果につながります。
春のバチ抜けパターンでは、特に河口周辺でシーバスの活性が高まります。実際の釣果報告でも、この時期に良型が多く上がっているようです。
各シーズンで攻略ポイントや時合いが異なるため、季節に応じた対策が必要です。特に潮回りと水温の変化に注意を払うことで、より確実な釣果につながります。
潮の動きと時合いのポイントを把握
潮の動きは魚の活性に大きく影響するため、潮回りをしっかりと把握することが重要です。特に満潮から下げ潮にかけての時間帯が、シーバスの活性が高まるタイミングとなっています。
古新堰堤周辺では、潮の満ち引きで約75センチの水位変動があり、この変化に合わせてシーバスの活性も変化します。特に中潮の下げ潮時は、シーバスが活発に動き回る好機となります。
浅場のポイントでは、潮位が低くなることで魚が集まりやすくなります。特にゴロタ石周辺の水深50センチ程度の場所で、シーバスのアタリが集中する傾向があります。
潮の流れがある場所では、ベイトフィッシュも多く集まる傾向があります。実際の釣果報告でも、アユなどの小魚を追いかけるシーバスの姿が確認されています。
時合いを見極めるポイントとしては、ベイトフィッシュの動きや水面のボイルなどの気配に注目することが大切です。これらの兆候を見逃さず、適切なルアーとアプローチで攻めることが成功への近道となります。

加古川シーバス攻略の実践テクニック
- 大型実績のあるルアーの選び方
- ウェーディングで攻める砂州の攻略法
- 初心者でも釣果が期待できるポイントはココ
- 必要な道具と準備物をチェック
- 注意すべき禁止エリアと規制
- まとめ:加古川シーバスフィッシングのキホン
大型実績のあるルアーの選び方
加古川でシーバスを狙う際の代表的なルアーは、タイドミノー120やヒラメゴールドなどのミノー系が挙げられます。特に水深50cmほどのゴロタ石周辺では安定した実績があります。
シャッドタイプのソフトベイトも効果的で、ビーフリーズ78やR-32+ダートヘッド⅜オンスなどが実績ルアーとして知られています。ボイルなど活性の高い状況では、ロングキャストでボイルを狙うことも可能です。
河口周辺では、コアマンのVJ-16やIP-26、IP-25HLなどのバイブレーション系ルアーも効果的です。特にIP-25HLは巻き速度を変えた瞬間のバイト率と丸呑み率が高いとされています。
ルアーの使い分けは、潮の状況や時間帯によって変える必要があります。例えば完全に日が昇った後は、レンジを取るルアーに切り替えることで釣果につながります。
タックルのバランスも重要で、8.3フィートのMLクラスロッドにPEライン1.2号、リーダー25ポンドという組み合わせが一般的です。これにより、ルアーのアクションを活かしながら、大型も対応できる仕様となっています。
ウェーディングで攻める砂州の攻略法
高砂海浜公園より少し上流にある砂州は、シーバスの重要なポイントとして知られています。このエリアはウェーディングでの攻略が効果的で、より広範囲をカバーすることができます。
ウェーディングの際は、水深が浅めであることを活かし、ルアーのドリフトを利用した攻め方が有効です。特に古新堰堤周辺は、底に障害物が堆積していることが多いため、ミノーでのドリフトがトラブル軽減に効果的です。
タックル面では、ウェーダーを利用したルアーのドリフトが基本テクニックとなります。全体的に水深が浅いため、キャストの飛距離や攻略場所の範囲を稼ぐ必要があります。
砂州周辺では、支流との合流地点も重要なポイントとなっています。流れが乱れる場所は餌となる魚が溜まりやすく、シーバスが集まりやすい場所となっています。
夜間は特に効果的で、橋の影になっている場所はシーバスが隠れやすい環境となっています。実際の釣果でも、夜間のウェーディングで良型が上がっているケースが多く報告されています。
初心者でも釣果が期待できるポイントはココ
初心者向けのポイントとしては、高砂海浜公園の岸壁がおすすめです。足場が良く、マリンレジャー施設も併設されているため、安全に釣りを楽しむことができます。
シーバスだけでなく、ハゼやキス、カレイなども釣れるため、様々な魚種にチャレンジできます。水深がある場所では、回遊魚のサヨリやイワシなども期待できます。
岸壁からのルアーフィッシングでは、5メートル以上のタモ網が必要です。これは大型のシーバスやマゴチを安全に取り込むために必須のアイテムとなります。
高砂海浜公園には駐車場も完備されており、アクセスも良好です。トイレなどの設備も整っているため、長時間の釣行でも快適に過ごすことができます。
最初は投げ釣りやちょい投げから始めるのも良いでしょう。3〜10号程度の軽い仕掛けで、近場の魚から狙っていくことができます。
必要な道具と準備物をチェック
シーバス釣りの基本タックルは、8.3フィートのMLクラスロッドが標準的です。リールはPEライン1.2号を150m程度巻けるサイズが適しています。
ラインはPE1.2号にリーダー25ポンドという組み合わせが一般的です。これにより、ルアーのアクションを活かしながら、大型も対応できる仕様となっています。
ランディングネットは、特に重要なアイテムです。岸壁からの釣りでは5メートル以上のタモ網が必要になります。これは大型魚を安全に取り込むために必須となります。
防波堤での釣りでは、3メートル程度のランディングネットが標準装備となります。様々な大型魚が釣れる可能性があるため、それに対応できる道具の準備が重要です。
ウェーディングを行う場合は、ウェーダーも必須アイテムとなります。特に砂州周辺での釣りでは、より広範囲をカバーするために重要な装備となっています。
注意すべき禁止エリアと規制
加古川河口の左岸側では、車両通行禁止区間があることに注意が必要です。松風公園の駐車場から徒歩や自転車でのアクセスが必要となります。
漁業権が設定されている区域もあり、立ち入り禁止の場所も存在します。ただし、シーバスに関しては遊漁券は必要ありません。
河川敷のマラソンコースなど、一般の利用者との共有スペースもあります。他の利用者の迷惑にならないよう、マナーを守った釣行が求められます。
釣り場周辺の施設については、事前に確認が必要です。特に別府港周辺では、コンビニが近くにないため、必要な物資は事前に準備しておく必要があります。
夜間の釣行の際は、周辺住民への配慮も必要です。特に古新堰堤周辺は夜釣りのメッカとして知られていますが、騒音には十分な注意が必要です。

まとめ:加古川シーバスフィッシングのキホン
最後に記事のポイントをまとめます。
- 古新堰堤は播州地方トップクラスの実績を誇るシーバスポイントである
- 50センチを超える良型が狙える加古川河口は、大物狙いの聖地である
- 高砂海浜公園は初心者に最適な整備された釣り場である
- 河口左岸は車両通行禁止区間があり、松風公園からのアクセスが必要である
- ウェーディングで攻める砂州は、本格的なシーバスフィッシングが楽しめる
- 春と秋が最も釣果が期待できるベストシーズンである
- 夏場は昼よりも夜釣りが効果的である
- タイドミノー120やビーフリーズ78などが実績ルアーとして知られている
- 8.3フィートMLロッドとPEライン1.2号が標準的なタックルセッティングである
- 5メートル以上のタモ網が大型魚の取り込みに必要である
- 漁業権設定区域があるが、シーバスには遊漁券不要である
- 潮の満ち引きで75センチの水位変動があり、中潮の下げ潮が好機である