アジングでダブルハンドルって本当に必要？おすすめ製品と選び方を徹底調査してみた

アジングの世界でよく議論される「ダブルハンドル」について、実際のところ本当に必要なのか疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。シングルハンドルで十分釣れているのに、わざわざ高価なダブルハンドルに交換する意味があるのか、どのメーカーの製品を選べばよいのか、そんな疑問を抱えているアングラーは少なくありません。

この記事では、インターネット上に散らばるアジングのダブルハンドルに関する情報を収集・分析し、実際の使用者の声やメーカーの技術情報をもとに、本当におすすめできるダブルハンドルの選び方をお伝えします。34ゼログラハンドル、リブレ、ゴメクサスといった人気メーカーの特徴から、ハンドル長さや軽量化の重要性、さらには価格帯別の選択指南まで、アジングのダブルハンドル選びに必要な情報を網羅的に解説していきます。

この記事のポイント
✓ アジングにダブルハンドルが必要かどうかの判断基準がわかる
✓ 人気メーカー3社の特徴と価格帯別おすすめ製品がわかる
✓ ダブルハンドルの最適な長さと軽量化の重要性がわかる
✓ 購入前に確認すべきリールとの適合性チェック方法がわかる

Table of Contents

アジングにおすすめのダブルハンドル選び方とメリット

アジングでダブルハンドルが必要かは釣りスタイル次第
ダブルハンドルのメリットはリーリング安定性と操作性向上
ダブルハンドルのデメリットは重量増加とコスト
アジング向けダブルハンドルの最適な長さは65mm-75mm
軽量化が感度向上の鍵となる理由
ハンドルノブの素材選びが巻き感度を左右する

アジングでダブルハンドルが必要かは釣りスタイル次第

アジングにおけるダブルハンドルの必要性については、アングラーの釣りスタイルによって大きく変わります。結論から言えば、リトリーブ（ただ巻き）を主体とした釣りを行う方にはメリットが大きく、フォール中心の釣りをメインとする方にはそれほど大きな恩恵は感じられないかもしれません。

実際のユーザーからの声を見ると、ダブルハンドルの導入について様々な意見があります。

アジングにて「ダブルハンドル」は本当に必要なのか？これに関する答えを誤解を恐れずにお伝えすると「必ずしもダブルハンドルは必要でない」と、僕は考えています。

出典：アジングで「ダブルハンドル」は利点あり？必要なのかどうか？実際に使ってみた感想まとめ

この意見からもわかるように、ダブルハンドルは万能の解決策ではありません。重要なのは、自分がどのような釣りスタイルを好むかを明確にすることです。例えば、0.2gや0.4gといった超軽量ジグヘッドを使って繊細な釣りを展開する場合、タックル全体の軽量性が最優先されるため、ダブルハンドルによる重量増加がデメリットとして働く可能性があります。

一方で、リトリーブを多用する釣りスタイルの場合、ダブルハンドルの恩恵は確実に感じられるでしょう。シングルハンドルでは、ハンドルノブの重量によって回転にムラが生じやすく、特に低速でのただ巻きにおいて一定の速度を保つのが困難になる場合があります。

また、ダブルハンドルを導入する際は、見た目のカッコよさも重要な要素として考慮すべきです。釣りは道具を使う趣味であり、自分がカッコいいと思える道具を使うことで、釣りに対するモチベーションが向上するのも事実です。この点については、決して軽視できない要素といえるでしょう。

🎣 釣りスタイル別ダブルハンドル適性表

釣りスタイル	適性度	理由
リトリーブ中心	◎	巻きの安定性が釣果に直結
フォール中心	△	重量増加のデメリットが大きい
超軽量ジグヘッド	△	タックル軽量性を重視すべき
遠投メイン	○	ハンドルの掴みやすさがメリット

ダブルハンドルのメリットはリーリング安定性と操作性向上

ダブルハンドルの最大のメリットは、リーリングの安定性向上にあります。シングルハンドルと比較して、左右対称の構造により重心バランスが優れているため、常に一定の速度で滑らかに巻き続けることが可能になります。

特に顕著な効果が現れるのは、デッドスローでのただ巻きです。アジは警戒心が強い魚であり、不自然な速度変化や振動を感じ取ると口を使わなくなる傾向があります。ダブルハンドルによる安定したリトリーブは、このような繊細な状況において大きなアドバンテージとなります。

操作性の向上については、特にフォール中にアタリが出た際の対応において効果を発揮します。アジングでは、仕掛けを沈める際にハンドルから手を離してロッド操作に集中することが多々あります。この時、シングルハンドルの場合はアタリがあった際にハンドルノブの位置を探してしまい、一瞬の反応遅れが生じることがあります。

ダブルハンドルであれば、ノブが常に2つあるため、手を離した状態からでも瞬時にハンドルを掴み直すことができ、フッキングのタイムロスを最小限に抑えられます。

出典：アジングにダブルハンドルは必要？メリットと選び方解説

また、意図しないハンドルの回転を防げる点も見逃せません。フォール中にシングルハンドルの自重でハンドルが勝手に回り、ラインが僅かに巻き取られてしまうことがあります。これは、アジがまさに口を使おうとしている瞬間に、不自然な動きで仕掛けを引っ張ってしまうことに繋がりかねません。

ダブルハンドルの場合、手を離してもピタッと静止するため、より自然なフォールを演出できます。特に、潮の流れが複雑なポイントや、風の影響を受けやすい状況において、この特性は非常に有効です。

📊 ダブルハンドルのメリット比較表

メリット項目	効果度	適用場面
リーリング安定性	★★★★★	ただ巻き全般
ハンドル掴みやすさ	★★★★☆	フォール後の対応
意図しない回転防止	★★★☆☆	フォール中
見た目のカッコよさ	★★★★★	所有欲満足度

ダブルハンドルのデメリットは重量増加とコスト

ダブルハンドルの導入を検討する際に必ず考慮すべきなのが、重量増加とコストの問題です。これらのデメリットを理解せずに購入すると、期待外れの結果になる可能性があります。

最も大きなデメリットは重量の増加です。アジングは1g以下のジグヘッドを扱う繊細な釣りであり、タックル全体の軽さとバランスが感度に直結します。ダブルハンドルは、シングルハンドルに比べて部品点数が多いため、構造的に重くなる傾向があります。

ダブルハンドルは構造上、重量が増えるケースがあります。軽いタックルバランスを追求したい場合は、自分のロッドやリールに合った重量を選ぶことが大切です。

出典：【初心者必見】「アジング・ダブルハンドル」のメリット＆おすすめ6選！選び方と注意点を徹底解説‼︎

リール全体の重量が増すことで、タックルバランスが手元側に寄りすぎたり、長時間の釣りで疲労を感じやすくなったりする場合があります。さらに、バランスの崩れはロッド操作の軽快さを損ない、これまで感じ取れていた微細なアタリや潮の変化を分かりにくくする要因にもなり得ます。

コスト面でのデメリットも無視できません。特に軽量で高性能なモデルは数万円することも珍しくありません。これは、中級クラスのリールが1台購入できてしまうほどの価格です。見た目の格好良さやリーリングの安定性を求めて投資したものの、その効果がコストに見合っているかどうかは慎重に判断する必要があります。

また、ダブルハンドルはノブが2つあるため、ラインや服が引っ掛かるリスクが増えることもあります。特に狭い場所でのキャストや素早い立ち回りを求めるシーンでは、ラインスラックが絡まないよう注意が必要です。

💰 ダブルハンドルのコスト分析表

価格帯	特徴	代表的メーカー	適用ユーザー
5,000円以下	エントリーモデル	ゴメクサス	初心者・お試し
10,000円-20,000円	ミドルレンジ	ドレス・リブレ	中級者
20,000円以上	ハイエンド	34・リブレ	上級者・こだわり派

アジング向けダブルハンドルの最適な長さは65mm-75mm

ダブルハンドルの長さ（ピッチ）選択は、アジングの釣果に大きな影響を与える重要な要素です。調査結果によると、アジングにおいては65mmから75mm程度の比較的短いダブルハンドルが最適とされています。

短いハンドルの最大の利点は、手首だけの軽い力でハンドルを回せることです。これにより、ロッドのブレを最小限に抑えながら、滑らかで安定したリーリングが可能になります。特に、デッドスローでの「ただ巻き」や、細かくラインスラックを回収するような場面で、巻きすぎを防ぎ、リグをより丁寧にコントロールできるようになります。

ハンドルが短いと、回転半径が小さくなるため、手首だけの軽い力でハンドルを回すことができます。これにより、ロッドのブレを最小限に抑えながら、滑らかで安定したリーリングが可能になります。

出典：アジングにダブルハンドルは必要？メリットと選び方解説

一方で、ハンドルが長くなると、テコの原理で巻き上げる力（トルク）は強くなり、巻き心地は軽くなります。しかし、アジングのように軽いルアーを扱う釣りでは、巻きが軽すぎるとかえってルアーの抵抗感や潮の流れの変化を感じ取りにくくなることがあります。これは、いわゆる「何をやっているか分からない状態」に陥りやすく、情報量が減少してしまう可能性を示唆しています。

ハンドル長の選択においては、使用するリールのギア比との関係性も考慮する必要があります。ローギアのリールにショートハンドルを組み合わせると巻き感度は高まりますし、ハイギアのリールに少し長めのハンドルを付けてトルクを補うという考え方もあります。

実際の使用感について、19ヴァンキッシュの使用者の体験談を見てみましょう。

19ヴァンキッシュの1000番を例にとると、ギア比は4.6だ。1回転の巻き取り量は58cmと短め。これを35mmハンドルで回す純正の仕様は、やはり整ったものだと思う。40mmハンドルに換装してみると、巻きが軽すぎて、軽量リグの巻きの釣りでは感覚がスポイルされる。

出典：ちょっとマニアックなアジングの話リールの【ハンドル長】を考察

この体験談からも、アジングにおいてはハンドル長が短い方が有利であることがわかります。

📏 ハンドル長別特性比較表

ハンドル長	巻き感度	操作性	トルク	適用場面
60mm以下	★★★★★	★★★★★	★★☆☆☆	超軽量ジグヘッド
65-70mm	★★★★☆	★★★★☆	★★★☆☆	標準的アジング
75-80mm	★★★☆☆	★★★☆☆	★★★★☆	やや重めのリグ
80mm以上	★★☆☆☆	★★☆☆☆	★★★★★	不向き

軽量化が感度向上の鍵となる理由

アジングにおいて「感度」は釣果を左右する最も重要な要素の一つであり、ハンドルの軽量化は感度向上に直結するカスタムといえます。なぜなら、タックル全体の総重量が軽くなることで、様々な恩恵が生まれるからです。

まず、タックルが軽くなると、より繊細なロッド操作が可能になります。例えば、シェイクでアジを誘ったり、ラインテンションをわずかにコントロールしたりする場面で、手元の重量が少ない方がイメージ通りにロッドを操りやすくなります。これは、軽いジグヘッドの存在感をより明確に感じることにも繋がり、操作性が向上します。

ハンドル自体が軽くなることで、巻き感度が向上するという側面も見逃せません。ハンドルが軽ければ、より少ない力でリールを回すことができます。つまり、回転を始める際の慣性モーメントが小さくなるため、ジグヘッドが受ける潮の抵抗の変化や、アジが触れるだけの「コツ」といった微細な情報を、巻きの重さ・軽さの変化として感じ取りやすくなるのです。

近年の技術革新により、カスタムパーツメーカーから驚異的な軽さを実現したダブルハンドルが登場しています。特に注目すべきは、34（サーティーフォー）の「ZEROGRA（ゼログラ）ダブルハンドル」シリーズです。超々ジュラルミンといった軽量かつ高剛性な素材を極限まで肉抜き加工することで、11g台という驚異的な軽さを実現しています。

これは、多くの純正シングルハンドル（15g〜20g程度）よりも軽量です。したがって、「ダブルハンドルは重くなる」という従来のデメリットを克服し、リーリングの安定性というメリットを享受しながら、タックル全体の軽量化と感度向上を同時に達成することが可能になっています。

⚖️ ハンドル重量と感度の関係表

ハンドル重量	感度レベル	巻き心地	価格目安
10g以下	★★★★★	超高感度	20,000円以上
11-15g	★★★★☆	高感度	15,000円前後
16-20g	★★★☆☆	標準	10,000円前後
21g以上	★★☆☆☆	低感度	5,000円前後

ハンドルノブの素材選びが巻き感度を左右する

ダブルハンドルにおいて、ハンドルノブの素材選択は巻き感度に大きな影響を与える重要な要素です。一般的に使用される素材には、樹脂（POM）、アクリル、チタン、アルミニウムなどがあり、それぞれ異なる特性を持っています。

樹脂製ノブは軽量でコストが安く抑えられる一方で、感度の面では金属製に劣る傾向があります。しかし、握り心地の良さや滑りにくさという点では優れており、長時間の釣行においても疲れにくいという利点があります。

アクリル製ノブは、樹脂よりも硬く、軽量でありながら高い感度を実現できます。34のZEROGRAダブルハンドルⅣでは、アクリルノブを採用することで、ノブ単体の重量を1.0gまで軽量化しています。アクリルの大きな利点は、軽くて硬いという特性であり、硬ければ当然、感度面の向上が期待できます。

チタン製ノブは、軽量でありながら金属特有の高い感度を提供します。リブレのハンドルに採用されている中空薄肉構造のチタン製ノブは、吸い付くような独特の握り心地と、金属ならではの高い感度を両立しています。チタンは耐食性にも優れているため、海水での使用においても長期間の耐久性が期待できます。

ハンドルノブはチタンでできた中空構造のノブになっているので、吸い付くような握り心地です。

出典：アジングリールでダブルハンドルの利点は？おすすめも！

アルミニウム製ノブは、コストと性能のバランスが良く、多くのカスタムハンドルで採用されています。特に超々ジュラルミン（A7075）は、アルミ合金の中でもトップクラスの強度を持ちながら軽量性も確保できるため、高級ハンドルによく使用されます。

ノブの形状についても、I字型、ラウンド型、薄型平ノブなど様々な選択肢があります。アジングにおいては、指先だけで握れる小型のI字型や薄型平ノブが、繊細な操作に適しているとされています。

🔧 ハンドルノブ素材別特性表

素材	重量	感度	握り心地	耐久性	価格
樹脂(POM)	★★★☆☆	★★☆☆☆	★★★★★	★★★☆☆	★★★★★
アクリル	★★★★☆	★★★★☆	★★★☆☆	★★★☆☆	★★★☆☆
チタン	★★★★★	★★★★★	★★★★☆	★★★★★	★☆☆☆☆
アルミニウム	★★★☆☆	★★★★☆	★★★☆☆	★★★★☆	★★★☆☆

アジングおすすめダブルハンドルメーカー別比較

34ゼログラハンドルは超軽量で感度重視アングラー向け
リブレは高精度加工で最高の巻き心地を実現
ゴメクサスはコスパ最強でダブルハンドル入門に最適
価格帯別おすすめダブルハンドル選択指南
リールとの適合性確認は購入前の必須チェック項目
バランサー併用でタックル全体の重心調整も重要
まとめ：アジングダブルハンドルおすすめ選択のポイント

34ゼログラハンドルは超軽量で感度重視アングラー向け

34（サーティーフォー）は、アジングのパイオニアとして知られる家邊克己氏が代表を務める専門メーカーです。同社のZEROGRAダブルハンドルシリーズは、「感度の向上」を徹底的に追求した設計思想で知られ、特にタックル全体の軽量化を重視するアングラーから高い評価を得ています。

34のハンドル開発哲学の根幹にあるのは、「リールに伝わる感度」よりも、「ハンドルを軽量化することでロッドの感度を上げる」という考え方です。タックルの先端（ティップ）から手元（グリップ）までの全体バランスの中で、リールハンドルというパーツを極限まで軽くすることで、ロッドティップの僅かな動きをより感じやすくするというアプローチを採用しています。

最新モデルの「ZEROGRAダブルハンドルⅣ」は、ダイワ用で11.1g、シマノ用で11.6gという、純正のシングルハンドルよりも軽い数値を実現しています。この驚異的な軽さは、超々ジュラルミンから削り出したプレートやシャフトの徹底した肉抜き加工と、アクリル製ノブの採用によるものです。

世界最軽量11.1g～想像を超える感度を実現するために更なる軽量化に挑戦しました。

出典：ハンドル&バランサー – アジングライトゲームフィッシング｜THIRTY34FOUR（サーティフォー）

ZEROGRAハンドルの特徴は、単なる軽量化だけでなく、使用感にもこだわっている点です。ハンドルピッチは65mmと短めに設定されており、手首だけの軽い力でハンドルを回せるよう設計されています。また、アクリルノブは樹脂より20％軽く、形状変更も伴って僅か1.0gのノブを実現しています。

価格は26,400円（税込）と高価ですが、「1gでも軽くしたい」「アタリ感度を極限まで高めたい」と考えるストイックなアジングアングラーにとって、ZEROGRAハンドルは究極の選択肢の一つとして認識されています。

ただし、使用上の注意点もあります。軽量化を追求するあまり、ハンドルは非常にデリケートな製品となっており、落下や衝撃には注意が必要です。また、アクリルノブは細く遠心力が働かないため、一見回転しにくく感じるかもしれませんが、使用上は問題ないとされています。

🏆 34ゼログラハンドル製品ラインナップ表

モデル	重量	ハンドル長	ノブ素材	価格（税込）
ZEROGRAⅣ	11.1g	65mm	アクリル	26,400円
ZEROGRAⅢ	15.1g	63mm	樹脂	22,550円
ZEROGRA MULTI	21g	75/85mm可変	POM	25,300円

リブレは高精度加工で最高の巻き心地を実現

リブレ（LIVRE）は、有限会社メガテックが展開するリールカスタムパーツブランドであり、その妥協のない品質と美しいデザインで多くの上級アングラーから絶大な支持を得ています。価格は高価ですが、それに見合うだけの圧倒的な性能と所有感を満たしてくれるのがリブレの魅力です。

リブレハンドルの最大の特長は、工作精度の高さにあります。A7075超々ジュラルミンやチタンといった最高品質の素材を、自社工場で高精度なCNCマシニング加工によって削り出しています。これにより、リールに取り付けた際のガタつきが一切なく、寸分の狂いもないフィット感を実現しています。

この精度が、ノイズのないダイレクトな巻き感に繋がり、アングラーがリールから得る情報量を増幅させます。特に「ウィング72」は、72mmという短めの設定で、アジングに最適化されたモデルとして人気を集めています。

超々ジュラルミンを使用した72mmと短めのハンドルで、手首だけでハンドルを回しやすいのが特徴。ノブはチタン製で、吸い付くようなグリップ感を実現しています。

出典：アジングリールでダブルハンドルの利点は？おすすめも！

機能性についても徹底的に追求されています。ハンドルプレートは極限まで肉抜きされ、ハンドルノブには中空薄肉構造のチタン製ノブを採用するなど、剛性を確保しつつも軽量化が図られています。これにより、パワーロスなく力を伝達できるだけでなく、吸い付くような独特の握り心地と、金属ならではの高い感度を両立しています。

リブレのもう一つの大きな魅力は、デザイン性と拡張性の高さです。機能美とも言える洗練されたデザインに加え、パーツごとにカラーを自由に選べる「イージーカスタム」にも対応しています。リールやロッドに合わせて自分だけのオリジナルハンドルを組むことができます。

センターナットやスカート部を交換すれば、シマノ用とダイワ用を入れ替えて使い回すことも可能で、長く愛用できる設計になっています。この汎用性の高さも、リブレハンドルの大きな魅力といえるでしょう。

価格は概ね15,000円から25,000円程度と高価ですが、最高の巻き心地と所有感を求めるアングラーにとって、リブレは到達点の一つといえるでしょう。

🎨 リブレハンドル特徴比較表

特徴項目	評価	詳細
加工精度	★★★★★	CNCマシニング加工による高精度
巻き心地	★★★★★	ノイズレスでダイレクト
デザイン性	★★★★★	機能美を追求した洗練デザイン
カスタム性	★★★★☆	イージーカスタム対応
価格	★★☆☆☆	高価だが性能に見合う

ゴメクサスはコスパ最強でダブルハンドル入門に最適

ゴメクサス（GOMEXUS）は、手頃な価格でありながら十分な性能を持つリールカスタムパーツを提供しており、ダブルハンドルを試してみたいアングラーにとって非常に有力な選択肢です。最大の魅力は、その圧倒的なコストパフォーマンスにあります。

多くのカスタムハンドルが1万円以上する中で、ゴメクサスのダブルハンドルはモデルによって数千円台から購入可能です。素材には、航空機にも使用されるA7075超々ジュラルミンや、軽量なカーボンが使われており、価格を抑えつつも剛性や耐久性への配慮がなされています。

デザインやカラーバリエーションも豊富で、手軽にリールのドレスアップを楽しめる点も人気を集める理由の一つです。特に「CY98」シリーズは、月下美人シリーズなどのダイワ製リールに対応し、98mmのハンドル長で様々な釣りに対応できる汎用性を持っています。

軽量設計で操作性を高め、月下美人シリーズなどに装着しやすいダイワ用パーツです。アルミ素材で耐久性を確保しつつ、繊細なアジングにも対応した仕上がりとなっています。

出典：【初心者必見】「アジング・ダブルハンドル」のメリット＆おすすめ6選！選び方と注意点を徹底解説‼︎

ただし、注意点もあります。プレミアムブランドの製品と比較すると、重量面ではやや重い傾向が見られます。例えば、同社の72mmのダブルハンドルの重量は30g台半ばであり、34のゼログラハンドルの約3倍の重さです。軽量なリールに装着した場合、せっかくの軽さが相殺され、タックルバランスが大きく変わってしまう可能性があります。

とはいえ、ゴメクサスのダブルハンドルは以下のようなニーズを持つアングラーに最適です：

まずはダブルハンドルの使用感を試してみたい
感度よりも、リーリングの安定性や見た目の変化を重視したい
予算を抑えつつカスタムを楽しみたい
アジング以外の釣りでも使い回したい

重量増という点を理解した上で選べば、アジングの楽しみを広げてくれる心強い味方になるはずです。特に、初めてのカスタムハンドル導入を検討している方にとって、ゴメクサスは非常に良い選択肢といえるでしょう。

💰 ゴメクサス製品価格帯表

モデル	価格目安	特徴	適用ユーザー
CY98	5,000円前後	98mm・ダイワ対応	初心者・汎用性重視
カーボン製	7,000円前後	軽量・72mm	軽量化志向
アルミ製	6,000円前後	耐久性・72mm	コスパ重視

価格帯別おすすめダブルハンドル選択指南

ダブルハンドルの選択において、価格帯は重要な判断基準の一つです。予算に応じて、それぞれ異なる特徴を持つ製品が選択肢となるため、自分の目的と予算を明確にしてから選ぶことが重要です。

エントリー価格帯（5,000円以下）

この価格帯では、ゴメクサスやHEIGHTENといったメーカーの製品が主な選択肢となります。特徴として、重量はやや重めですが、ダブルハンドルの基本的なメリットである「リーリングの安定性」や「操作性の向上」を体感することができます。

ダブルハンドルを初めて使う方や、まずは使用感を試してみたい方に最適です。材質は主にアルミニウム合金が使用され、基本的な耐久性は確保されています。ただし、超軽量リールとの組み合わせでは、バランスが大きく変わる可能性があるため注意が必要です。

ミドル価格帯（10,000円-20,000円）

この価格帯になると、リブレやドレスといった高品質メーカーの製品が選択肢に入ってきます。加工精度が向上し、巻き心地が格段に良くなります。また、軽量化技術も向上し、エントリーモデルよりも軽い製品が多く見られます。

素材には超々ジュラルミンやカーボンが使用され、軽量性と剛性を両立しています。デザイン性も向上し、所有する喜びも感じられるレベルになります。中級者以上で、明確にダブルハンドルのメリットを求める方におすすめです。

ハイエンド価格帯（20,000円以上）

この価格帯では、34のZEROGRAシリーズやリブレの最高級モデルが選択肢となります。純正ハンドルを上回る軽量性を実現し、感度向上に大きく貢献します。加工精度は最高レベルで、ガタつき一つない完璧なフィット感を提供します。

素材には最高品質の超々ジュラルミンやチタンが使用され、長期間の使用に耐える耐久性を持ちます。ただし、価格が高いため、明確な目的意識を持って購入することが重要です。「1gでも軽くしたい」「最高の感度を求める」といった強いこだわりを持つアングラーに適しています。

🎯 目的別おすすめダブルハンドル表

目的	価格帯	おすすめメーカー	重視ポイント
使用感を試したい	～5,000円	ゴメクサス	コストパフォーマンス
巻き心地を向上させたい	10,000円-20,000円	リブレ・ドレス	加工精度・操作感
最高の感度を求める	20,000円以上	34・リブレ高級モデル	軽量性・精度
見た目をカッコよくしたい	全価格帯	好みのデザイン	デザイン性

リールとの適合性確認は購入前の必須チェック項目

カスタムハンドルを購入する際、デザインや性能と同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのが、手持ちのリールとの適合性を確認することです。リールのハンドル取り付け部分は、メーカーやモデルによって構造が異なるため、適合しないハンドルは物理的に取り付けることができません。

主に確認すべきなのは、リールメーカー（シマノかダイワか）と、その中でもどのタイプに対応しているかです。カスタムハンドルメーカーのウェブサイトや製品パッケージには、必ず「シマノ用」「ダイワ用」といった表記と、対応する具体的なリール名やタイプが記載されています。

シマノリールの適合タイプ

シマノのスピニングリールで最も一般的なのは「S2タイプ」です。アジングで多用される1000番～C3000番クラスのスピニングリールに広く採用されている規格で、多くのライトゲーム用カスタムハンドルがこのタイプに対応しています。

ただし、年代や機種によって微妙な違いがあるため、購入前には対応機種表を詳細に確認することが重要です。特に古いモデルや特殊な機種については、適合しない場合があります。

ダイワリールの適合タイプ

ダイワのスピニングリールでは「Sタイプ」が主流です。ライトゲーム用の小型スピニングリール（1000番～2500番クラス）に採用されている規格で、こちらも多くのカスタムハンドルが対応しています。

ただし、ダイワリールの場合、年代によって適合性が大きく変わることがあります。

一部ダイワ製リールにおきまして、適合しないリールがございます。現在までに適合出来ないリールは下記の通りです。カルディア・ブラスト・フリームス・レブロスMX・Xファイア・エクセラー・クレスト・月下美人/MX/AIR・スプリンター・リバティクラブ・ワールドスピン・ジョイナス・04セルテート・17セオリー・EM MS

出典：ハンドル&バランサー – アジングライトゲームフィッシング｜THIRTY34FOUR（サーティフォー）

このように、同じダイワ製でも機種によって適合性が異なるため、必ず事前確認が必要です。

適合性確認の方法

リールの取扱説明書でハンドルタイプを確認
メーカー公式サイトのスペック表で確認
カスタムハンドルメーカーの適合表と照合
不明な場合は販売店に問い合わせ

せっかく高価なハンドルを購入しても、取り付けられなければ意味がありません。この確認作業だけは、購入前に必ず行うようにしましょう。

🔧 主要リール適合性チェック表

メーカー	主要タイプ	代表的機種	注意点
シマノ	S2タイプ	ヴァンキッシュ・ソアレ	年代による差は少ない
ダイワ	Sタイプ	月下美人EX・イグジスト	機種による差が大きい
ダイワ	セオリータイプ	セオリー・カルディア	専用アダプター必要

バランサー併用でタックル全体の重心調整も重要

ダブルハンドルを導入する際、多くのアングラーが見落としがちなのがタックル全体のバランス調整です。特に軽量リールにダブルハンドルを装着した場合、リール後部にバランサーを取り付けることで、より良いタックルバランスを実現できる場合があります。

バランサーの主な目的は二つあります。一つは、ダブルハンドルによる重量増加を相殺し、タックル全体の重心位置を調整すること。もう一つは、リール自体の左右バランスを整えることです。

リールの左右バランスが悪いと、キャスト時にリールが回転しやすくなったり、長時間の使用で手首に負担がかかったりします。適切なバランサーを使用することで、これらの問題を解決できます。

現在、各メーカーから様々なタイプのバランサーが販売されています。34からは、ZEROGRAハンドルに対応した専用バランサーが販売されており、ハンドルとセットで使用することで最適なバランスを実現できます。

ロッド・リールのバランスを整えることで感度の向上や、抜けアタリなどアジング特有の違和感のような僅かなアタリまでも感じ取りやすくなります。

出典：ハンドル&バランサー – アジングライトゲームフィッシング｜THIRTY34FOUR（サーティフォー）

バランサーの取り付けには注意点もあります。スカートを上下することで入り具合を調整可能ですが、ネジ込み具合で入り込み過ぎるとリールによっては干渉し、回転し難くなる場合があります。その場合はスカートを下げて調節する必要があります。

また、使用中にネジが緩んでくる場合があるため、定期的な点検とメンテナンスが必要です。2～3ヶ月に1度を目安に、内側のネジを締め直すことが推奨されています。

バランサーの重量は、一般的に10g～15g程度です。この重量をリール後部に追加することで、タックル全体の重心位置が適正化され、より快適な操作感を得ることができます。

⚖️ バランサー効果比較表

項目	バランサーなし	バランサーあり
タックル重心	手元寄り	中央寄り
キャスト時安定性	△	○
長時間使用疲労	疲れやすい	疲れにくい
感度	標準	向上
見た目	シンプル	カスタム感

まとめ：アジングダブルハンドルおすすめ選択のポイント

最後に記事のポイントをまとめます。

アジングにダブルハンドルが必要かは個人の釣りスタイルによって決まる
リトリーブ中心の釣りではダブルハンドルのメリットが大きい
フォール中心の釣りでは重量増加のデメリットが上回る場合がある
ダブルハンドルの最適な長さは65mm-75mmの範囲である
軽量化は感度向上に直結する重要な要素である
ハンドルノブの素材選択が巻き感度に大きく影響する
34ゼログラハンドルは超軽量で感度重視アングラー向けの最高峰製品である
リブレは高精度加工により最高の巻き心地を実現する
ゴメクサスはコストパフォーマンスに優れダブルハンドル入門に最適である
価格帯によって重視すべきポイントが異なる
リールとの適合性確認は購入前の必須チェック項目である
バランサー併用によりタックル全体のバランス調整が可能である
ダブルハンドルのデメリットとして重量増加とコストがある
見た目のカッコよさも重要な選択要素の一つである
定期的なメンテナンスがダブルハンドルの性能維持に不可欠である

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